物理学専攻教員一覧(サブコース別) 「*」の印がついている教員は、 理学系研究科(修士課程)の大学院生を取りません。 サブコース 氏名 A8 A8 A8 A8 A8 A8 部 URL 局 E-mail 研究内容 安東 正樹 物 理 学 教 室 http://granite.phys.s.u-tokyo.ac.jp/ja/ [email protected] 宇宙を見る新しい目として重力波天文学の発展を目 指す。岐阜県・神岡の地下サイトで建設が進められて いる大型低温重力波望遠鏡 KAGRA(かぐら)の建設、 および、将来の宇宙重力波望遠鏡DECIGOのための 基礎開発研究を推進する。また、それらに用いられる 最先端のレーザー干渉計技術を利用した、相対論検 証実験や量子光学的手法を用いた精密計測研究も 行う。 内山 隆 宇 宙 線 研 究 所 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/gr/GWPOHP/index.html [email protected] アインシュタインの一般相対性理論で予言された重 力波の検出と重力波天文学の創設。 大内正己 宇 宙 線 研 究 所 http://cos.icrr.u-tokyo.ac.jp/index.html 大橋正健 宇 宙 線 研 究 所 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/gr/GWPOHP/index.html 奥村公宏 梶田隆章 宇 宙 線 研 究 所 宇 宙 線 研 究 http://www-rccn.icrr.u-tokyo.ac.jp/ http://www-rccn.icrr.u-tokyo.ac.jp/kajita/index.html 宇宙史初期を観測的に探る研究を行っている。すば る望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡(また今後はALMA) といった最先端の観測装置を駆使し、未だ人類がほ ouchims_at_icrr.uとんど目にしたことのない過去の宇宙に挑戦してい tokyo.ac.jp る。具体的には、初期の銀河形成およびこれと密接 に関連する宇宙再電離の物理過程を明らかにするこ とが目標である。 LIGOによる連星ブラックホール合体イベントからの重 力波検出で、ついに重力波天文学が開始された。次 [email protected] は、中性子連星が合体してブラックホールとなる過程 で発生する重力波を、神岡で建設中の大型低温重力 波望遠鏡KAGRAでとらえたい。 okumura(atmark)icrr.utokyo.ac.jp [email protected] スーパーカミオカンデ実験、T2K実験に参加し、ニュー トリノの研究をしています。大気ニュートリノや加速器 ニュートリノを用いたニュートリノ振動の詳細に測定す ることにより、レプトンにおけるCP対称性や質量階層 性など未解決の問題に取り組んでいます。また、将来 計画であるハイパーカミオカンデ・プロジェクトにも参 加しています。大気ニュートリノにおいては、フラック ス測定を通じて宇宙線に関連した研究も行っていま す。今後は新しい実験装置の開発にも取り組む予定 です。 重力波の世界初観測に向けた観測研究を行う。神岡 の地下に一辺3kmの巨大なレーザー干渉計を建設中 であり、この装置で重力波の観測を行う。 スーパーカミオカンデをもちいて大気ニュートリノを観 測し、ニュートリノ振動研究を行う。 所 A8 A8 川村静児 岸本康宏 宇 宙 線 研 究 所 宇 宙 線 研 究 所 宇 宙 線 研 究 所 A8 佐川宏行 A8 宇 宙 線 *佐々木真人 研 究 所 A8 宇 宙 線 研 究 所 塩澤眞人 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/~seiji/HP/index.html [email protected] 重力波は、アインシュタインの一般相対性理論により 予言され、2015年9月に Advanced LIGOにより初検出 されました。これは、地球から13億光年離れたブラッ クホール連星の合体から発生した重力波でした。この 発見により、いわゆる重力波天文学が産声を上げま した。我々は、重力波天文学をより発展させていくた めに、3kmの基線長を持つ大型低温重力波望遠鏡 KAGRAを建設しています。 暗黒物質,ニュートリノを中心に研究を行っています 液体キセノンを用いた大型でユニークな実験装置, XMASSを神岡に建設し,それを用いて暗黒物質探索 実験を開始しました. http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/index.html [email protected] スーパーカミオカンデを改造し,超新星ニュートリノバ ーストを検出する計画を進めています. どちらの実験も面白いと同時に挑戦的な実験です. その挑戦的課題に挑むべく,現在,そして将来の実 験のために装置の改良や開発も積極的に行います http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/~hsagawa/index.html [email protected] http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/~ashra/index.html sasakim(at)icrr.utokyo.ac.jp http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/~masato/ [email protected] 10の20乗電子ボルト以上の超高エネルギーの宇宙 線が、AGASAで観測されている。この最高エネルギ ー宇宙線の存在を確実に検証し、その起源を解明す るために、米国ユタ州において約700km^2の地表粒 子検出器アレイと大気蛍光望遠鏡(Telescope Array [TA] 実験装置)を建設し、2007年に完成し、2008年3 月より全面定常稼働している。このデータをもとに極 高エネルギー宇宙線のエネルギースペクトル、到来 方向、質量組成の研究を行う。 広角高精度の複眼光学望遠鏡をハワイ島マウナロア 山腹に置き、夜空や地球に向けて突発天体からの閃 光、超高エネルギーのガンマ線、核子、ニュートリノを 観測するAshra-1を行っている。さらにスケールアップ した複眼光学望遠鏡をハワイ島の1辺25kmの三角形 の頂点と中心の4地点に配備して同時に観測する世 界最大規模の宇宙タウニュートリノ望遠鏡Ashra Neutrino Telescope Array (Ashra NTA)を計画してい る。PeV-EeVニュートリノとTeV-PeVガンマ線を用い、 未知の天体明快な位置同定できる本格的な粒子天 文学を開始しようとしている。 素粒子の大統一理論の検証のために、陽子崩壊の 探索やニュートリノ実験を行っている。陽子崩壊は大 統一理論が予言するレプトンとクオークの間の遷移 の結果起こるもので、加速器では到達できない超高 エネルギーでの物理の直接検証をおこなうものであ る。またニュートリノの質量や混合の精密測定によ り、素粒子大統一の解明を目指す。スーパーカミオカ ンデ実験、K2K、T2K長基線ニュートリノ実験等。現在 プロジェクトリーダーとして次世代実験ハイパーカミオ カンデの実現を目指している。 A8 A8 A8 A8 A8 関谷洋之 宇 宙 線 研 究 所 高橋忠幸 宇 宙 航 空 研 究 開 発 機 構 http://www.astro.isas.jaxa.jp/~takahasi/ 瀧田正人 宇 宙 線 研 究 所 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/em/index-j.html 手嶋政廣 宇 宙 線 研 究 所 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/~mteshima/ 中川貴雄 宇 宙 航 空 研 究 開 発 機 構 http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/~sekiya/ [email protected] 宇宙にはニュートリノや暗黒物質が満ちており、宇宙 の始まりから、現在・未来に至るまで、それらが決定 的な役割を果たしていると考えられます。宇宙の成り 立ちや仕組みを解明することを目指し、それらの宇宙 素粒子を主な研究テーマとしています。実験的研究を するには、新しいデータ、新しい結果を得ることが必 須ですが、規模の大小や場面を問わず、現実にある 検出器を最大限生かすことと、他の誰も持っていない 検出器を作り出すこと、の2つが常に求められます。 現在、Super-Kamiokande, EGADS, XMASSといった 検出器が使用できます。 「すざく」衛星など科学衛星を用いた宇宙X線、ガンマ 線の観測を通じた宇宙の高エネルギー現象の研究。 特に、活動銀河核ジェット、超新星残骸での粒子加速 に伴う現象、巨大ブラックホールの近傍でのX線、ガ [email protected] ンマ線放射の研究。次期X線天文衛星ASTRO-Hの 推進。将来衛星計画のために、半導体技術、VLSI技 術を駆使した新しいガンマ線検出器の開発、および 気球・ロケット実験などを通じた実証実験。Swift衛 星、Fermi衛星など、広範囲な国際共同実験プロジェ クト。 中国自治区チベットの首都ラサ近郊にある羊八井高 原で3.7万平方メートルの空気シャワーアレイ観測装 置を設置し、活動銀河核、超新星残骸やGRB等から のTeV領域の高エネルギーガンマ線点源観測、長年 の謎であるknee領域の一次宇宙線の化学組成や宇 [email protected] 宙線の起源とその加速機構の解明に向けた研究を 行っている。一人でコツコツやるタイプよりも、建設時 にはちょっぴり土方のような仕事もやり、皆とがやが や議論しながら研究を進めていくのが好きな方に向 いていると思います。通常は宇宙線研究所でデータ 解析や測定器の開発をしております。 高エネルギーガンマ線天文学 (1) 超新星残骸、活動銀河核、ガンマ線バースト等の 天体における粒子加速、ガンマ線放射機構の研究 [email protected](2) 暗黒物質対消滅からの宇宙ガンマ線探索 tokyo.ac.jp (3) 宇宙空間でのガンマ線吸収から赤外可視領域背 景放射の研究 (4) 次世代大型チェレンコフ望遠鏡アレイの準備研究 http://www.ir.isas.jaxa.jp/~nakagawa/research/index.html [email protected] 赤外線による天体観測、特にスペースから赤外線観 測を主な手段として、様々な天体の起源と進化を探る ことに取り組んでいる。具体的には、(1)銀河の誕生と 進化、(2)星・惑星系の形成を解明することを目的とし ている。2006年打上げの赤外線天文衛星「あかり」の 観測データを中心として、「すばる」等の地上観測、ロ ケット実験による観測などを併用している。また上 記目的を達成するために、次世代赤外線天文衛星 SPICAをターゲットにして、ユニークな観測機器の開 発にも力を注いでいる。 A8 A8 A8 A8 A8 A8 中澤知洋 中畑雅行 早戸良成 物 理 学 教 室 宇 宙 線 研 究 所 宇 宙 線 研 究 所 宇宙では、地上では実現し得ない、大規模で、極限 の高エネルギー現象が起きている。我々は自ら開発 したX線・ガンマ線の観測装置を人工衛星に搭載し、 ブラックホールや銀河団などの高エネルギー天体を 観測することで、宇宙の天体進化を支配する物理を 探っている。現在は、軌道上の「ひとみ」衛星を用いた 観測研究を進めると同時に、次世代衛星の検討を進 めている。研究活動では、理研のMAXIグループおよ びJAXA宇宙科学研究所と協力している。 http://www-utheal.phys.s.u-tokyo.ac.jp nakazawa.at.phys.s.utokyo.ac.jp http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/%7Enakahata スーパーカミオカンデを用いて、ニュートリノの研究を 行っている。特に、超新星爆発からのニュートリノ、太 [email protected] 陽で発生するニュートリノの観測を行っている。これら tokyo.ac.jp の観測によって、ニュートリノを用いた「素粒子研究」 を行うとともに、ニュートリノを手段とした天文学も行っ ている。 http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/~hayato ニュートリノを用いた物理 1)(特に加速器を用いた)ニュートリノ振動実験 [email protected] 2)ニュートリノ核子散乱実験とそのシミュレーション 3)実験用データ収集システムの設計、構築 馬場 彩 物 理 学 教 室 宇宙は冷たく空っぽの静かな世界に見えるが、実は 熱く激しい天体現象が普遍的に存在することが分か ってきている。我々はこれら超新星残骸やブラックホ ールといった激動天体からのX線・ガンマ線を、地上 や宇宙空間の望遠鏡で観測し、宇宙の力学的進化・ 化学的進化などを探っている。現在は、2016年に打ち 上げた宇宙X線衛星「ひとみ」を用いた観測、建設中 の超高エネルギーガンマ線望遠鏡CTAの開発・検討 を行なう傍ら、次世代の高エネルギー宇宙物理学ミッ ションのための開発も行っている。 満田和久 宇 宙 航 空 研 究 開 発 機 構 高エネルギー宇宙物理学の実験的観測的研究。銀 河団や星間・銀河間空間の高温物質の観測等によ り、高エネルギー/高温宇宙の理解を目標とする。衛 星を用いた観測的研究の他に、日本の次期X線天文 [email protected] 衛星NeXT等に搭載するX線分光検出器開発を国際 協力ですすめている。将来の観測のため、超伝導を 利用したX線分解能検出器、超軽量X線光学系の開 発研究、DIOS, XEUSなどの将来の国際ミッションの 検討、も行っている。 三代木伸二 宇 宙 線 研 究 所 http://www.astro.isas.jaxa.jp/~mitsuda/labo/ http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/gr/GWPOHP/index.html miyoki_@_icrr.utokyo.ac.jp 一般相対性理論の予測する重力波現象の直接観測 を目指している。20年余にわたるレーザー干渉計型 重力波望遠鏡による極小変位計測技術の開発を経 て、現在、最終形であるKAGRA重力波望遠鏡を建設 している。KAGRAの目標感度を達成し、国際的な重 力波観測ネットワークの一員として重力波の直接検 出を行い、重力波天文学を創生したい。また、重力波 検出装置の開発過程で得られた極限的精密長さ計 測技術を応用し、レーザー干渉計を構成する鏡のよう な巨視的物体の量子力学的振る舞いの直接観測も A8 A8 A8 A8 森山茂栄 宇 宙 線 研 究 所 山崎典子 宇 宙 航 空 研 究 開 発 機 構 http://www.astro.isas.jaxa.jp/~yamasaki/index-j.html yamasaki _at_ astro.isas.jaxa.jp 山本智 物 理 学 教 室 http://www.resceu.s.utokyo.ac.jp/%7Esubmm/Welcome.html [email protected] 吉越貴紀 宇 宙 線 研 究 所 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/~tyoshiko/index-j.html [email protected] http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/index_j.html 「*」の印がついている教員は、 理学系研究科(修士課程)の大学院生を取りません。 [email protected] 目指している。 XMASS実験による宇宙暗黒物質探索実験と、スーパ ーカミオカンデを用いた大気ニュートリノの観測や検 出器の較正に関わる研究を行っています。 宇宙を構成する物質の80%は未知の物質であり、そ の正体の解明は現代物理学の最重要テーマの一つ です。このため液体キセノンを用いた XMASS実験を 推進し、今後装置の高感度化を経て性質の解明に至 る研究を進めたいと考えています。 スーパーカミオカンデでは、ニュートリノ振動を詳しく 調べる研究を進めたいと考えています。夢はニュート リノの性質(粒子と反粒子の同等性)の解明です。 高エネルギー宇宙物理学:主に人工衛星を用いた宇 宙X線の観測、実験的研究を行っている。主な研究テ ーマは銀河に付随する高温ガス、銀河間物質や銀河 団内部での高エネルギー現象など、構造形成のよう な宇宙の力学進化と化学進化の観測的研究。「すざ く」「ひとみ」衛星による高温プラズマの観測を中心 に、Athena, DIOSなどでの、超精密分光観測 の実現 に取り組んでいる。またさらに将来の衛星搭載をめざ した超精密分光能検出器(TESカロリメータおよび非 抵抗型カロリメータ)の開発を行なっている。 電波、特にサブミリ波を用いて、星形成、分子雲形 成、および銀河系の構造について観測的研究を進め ている。そのために、富士山頂サブミリ波望遠鏡、18 cm可搬型サブミリ波望遠鏡の開発運用を行うととも に、国立天文台が推進する望遠鏡計画に参加してい る。特に、中性炭素原子が放つ波長0.6 mmのスペク トル線に着目して、星形成、分子雲形成の理解に新し い角度からアプローチしている。同時に、新しい星間 物質を検出する目的で、実験室における分子スペクト ルの研究も行っている。 超高エネルギーガンマ線を放出する天体を解像型大 気チェレンコフ望遠鏡アレイを用いて観測し、宇宙で 最もエネルギースケールの大きい天体活動の物理を 調べる。超新星残骸、パルサー風星雲等の観測か ら、「宇宙線起源の謎」を解明する。また、次世代大気 チェレンコフ望遠鏡のR&Dも行っている。
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