新 涼 涼新た拍手ひびく神楽殿 新涼や花蜜啜るや黒き翅 新涼や苗とも

新
涼
評価
1
涼新た拍手ひびく神楽殿
2
新涼や花蜜啜るや黒き翅
3
新涼や苗とも共に息をつく
4
涼新た障子に影のまほぼろや
5
新涼や袖をおろして背伸ばして
6
新涼や歩数はずみて知らぬ路地
7
嵐去り新涼の風置き去りし
8
新涼や湖畔の風に女一人
9
新涼や生き返りおりめぐみかな
俳号
福香
4点
地
とんぼ
天3・12点
空遊
天1・5点
櫓石
松毬子
天
天3・15点
春鳥
天1・3点
梅郷爺
1点
柏駿
高尾
10
新涼や部屋を片付け皿洗う
11
新涼や青空二つ飛行雲
12
新涼や朝の新聞立ち読めり
13
天上の風神去りて涼新た
3点
ひげ坊主
14
新涼や襟立て急ぐ早出かな
6点
ちか女
葡
人
天1・5点
馬骨
2点
木楽
天1・10点
萄
一言斎
評価
俳号
1
母老いて便り代わりの葡萄かな
2
口中に広がる香り巨峰かな
2点
ちか女
3
まだ二歳肩車してぶどう狩
6点
ひげ坊主
4
甲斐盆地陽光集めし葡萄郷
2点
馬骨
5
葡萄園妻と房換え味くらべ
3点
柏駿
6
剪り取りて葡萄の房の重さかな
7
マスカット食みてジュワッと地の恵み
8
皮むきの拙きままに葡萄食ふ
9
天
天3・16点
天1・4点
高尾
松毬子
木楽
天3・14点
一言斎
棚越しにひとすぢの雲ぶどう狩
天1・3点
とんぼ
10
葡萄棚越しにぽっかり昼の月
天1・3点
梅郷爺
11
葉を透る光も紫紺葡萄棚
12
色添えの一粒だけの葡萄かな
13
八百万神おはす国黒ブドウ
14
葡萄買ひ宝石のよに持ち帰る
当
季
雑 詠
地
3点
人
春鳥
天1・7点
櫓石
天1・4点
福香
空遊
評価
俳号
1
孵化したる螺鈿の光秋朝日
2
草の花足止めおり山の風
1点
高尾
3
名月に飛び交うメール面白い
1点
ちか女
4
秋雨や銀白色の川面かな
1点
とんぼ
5
虫の音を三つ聞き分け書を開く
天5・20点
春鳥
6
幼児の力満ちゆき床を蹴る
空遊
7
二年半朝顔の種残りおり
馬骨
8
薄明にただ一匹のかねたたき
9
秋を盛るざる一杯の無人売
櫓石
天
地
2点
木楽
天4・17点
一言斎
10
薮中に隠れようなきたまご茸
1点
福香
11
二人してほくほく顔の栗ごはん
3点
梅郷爺
12
ボイジャー号銀河の果ての果ての果て
天1・10点
ひげ坊主
13
台風過空いっぱいの青さかな
14
晴天が落とせし血涙曼珠沙華
人
柏駿
7点
松毬子