平 成 注１ 27 年 中 の 火 災 の 概 要 に つ い て 本 文 内 に 示 す 平 成 27 年 中 の 火 災 件 数 等 の 数 値 は 概 数 値 で あ り 、 確 定 値 で は あ り ま せん。 注 2 本文内の小数点以下の数値は四捨五入しており、個々の数値の和が合計と合致しな い場合があります。 注3 本 文 内 の 表 中 の 符 号 「 ‐ 」 は 0 又 は 該 当 数 字 な し 、「 ▼ 」 は 減 少 を 示 し て い ま す 。 注 4 大使館等の治外法権対象物から出火した火災及び管外からの延焼火災は、件数のみ 計上しています。 注5 本通知内の年齢区分は以下のとおりです。 乳幼児・・・5 歳以下 未 成 年 ・ ・ ・ 6～ 19 歳 前 期 高 齢 者 ・ ・ ・ 65～ 74 歳 成 人 ・ ・ ・ 20～ 64 歳 後 期 高 齢 者 ・ ・ ・ 75 歳 以 上 高齢者・・・前期高齢者と後期高齢者の合算 1 平 成 27 年 中 の 火 災 の 概 要 ⑴ 火災件数 ～ 火 災 件 数 は 昭 和 35 年 以 降 最 少 の 4,433 件 、 1 日 あ た り 平 均 12.1 件 ～ 平 成 27 年 中 の 火 災 件 数 は 4,433 件 で 、前 年 と 比 べ て 372 件 減 少 し 、最 近 5 年 間（ 平 成 23 年 ～ 27 年 ）の 平 均（ 以 下「 5 年 平 均 」と い う 。）4,972 件 と 比 べ る と 539 件 少 な く な っ て い ま す 。 な お 、 1 日 あ た り の 火 災 は 平 均 で 12.1 件 発 生 し て い ま す (表 1 参 照 )。 火 災 件 数 は 、平 成 18 年 に 6 千 件 台 を 割 っ て 5 千 件 台 と な り 、以 降 、5 千 件 台 で 推 移 し て い ま し た が 、 平 成 26 年 は 4 千 件 台 に な り 、 都 内 市 町 村 の 消 防 事 務 の 受 託 を 開 始 し た 昭 和 35 年 以 降 で は 最 少 の 件 数 と な っ て い ま す 。 ⑵ 火災種別 ～ 建 物 火 災 、 車 両 火 災 及 び そ の 他 の 火 災 が 昭 和 35 年 以 降 最 少 の 件 数 ～ 火 災 種 別 ご と に み る と ､建 物 火 災 は 2,922 件 （ 65.9％ ） で 、 前 年 と 比 べ て 80 件 減 少 し て お り 、 火 災 全 体 の 7 割 近 く を 占 め て い ま す 。 以 下 、 そ の 他 の 火 災 が 1,204 件 (27.2％ 、 前 年 比 259 件 減 少 )、車 両 火 災 が 296 件 (6.7％ 、同 36 件 減 少 )、林 野 火 災 が 3 件（ 0.1％ 、 同 ２ 件 減 少 ）、 航 空 機 火 災 が 3 件 （ 0.1％ 、 同 ３ 件 増 加 ）、 船 舶 火 災 が 2 件 (0.05％ 、 前 年 同 数 )と な っ て い ま す 。 こ の う ち 、 建 物 火 災 、 車 両 火 災 及 び そ の 他 の 火 災 は 、 昭 和 35 年 以 降 最 少 の 件 数 で あ り 、航 空 機 火 災 に つ い て は 、最 多 の 件 数（ 昭 和 51 年 と 同 数 ）と な っ ています。 ⑶ 火災程度 ～建物火災の 8 割近くがぼや、延焼拡大率は前年より増加～ 建 物 火 災 を 焼 損 程 度 別 に み る と 、 全 焼 が 84 件 （ 2.9％ 、 前 年 比 5 件 減 少 ）、 半 焼 が 93 件（ 3.2％ 、同 ９ 件 増 加 ）、部 分 焼 が 515 件（ 17.6％ 、同 ９ 件 増 加 ）、ぼ や が 2,230 件 (76.3％ 、 同 93 件 減 少 ）で 、ぼ や 火 災 が 8 割 近 く を 占 め て い ま す 。延 焼 拡 大 率（ 建 物 火 災 に 占 め る 部 分 焼 以 上 の 火 災 の 割 合 ） は 23.7％ で 、 前 年 と 比 べ て 1.1 ポ イ ン ト 増 加 し て い ま す 。 1 表1 最近 5 年間の火災状況 合 建 船 両 の 機 舶 他 延 焼 火 災 管 外 か ら の 焼 損 床 ㎡面 積 焼 損 表 ㎡面 積 死 負 人 人 者 ) 野 空 治 外 法 権 ) や そ ( ぼ 航 ( 焼 車 ) 焼 部 分 焼 林 ( 計 半 災 ) 計 全 火 ( 小 年別 物 傷 者 23 年 5,341 3,247 111 130 602 2,404 6 404 2 - 1,681 1 - 26,435 10,937 84(14) 962 24 年 5,089 3,346 110 119 578 2,539 2 300 2 1 1,437 - 1 25,079 7,861 115(21) 832 25 年 5,191 3,269 124 93 565 2,487 3 299 3 1 1,615 - 1 25,674 11,377 87(10) 781 26 年 4,805 3,002 89 84 506 2,323 5 332 2 - 1,463 1 - 23,478 9,066 94(16) 790 27 年 4,433 2,922 84 93 515 2,230 3 296 2 3 1,204 3 - 20,750 9,511 95(16) 827 ５年 4,972 3,157 104 104 553 2,397 平均 4 326 2 1 1,480 1 - 24,283 9,750 95(15) 838 9 ▼ 93 ▼ 2 ▼ 36 - 3 ▼ 259 2 - ▼ 2,728 445 1(-) 37 ５年 平 均 ▼ 539 ▼ 235 ▼ 20 ▼ 11 ▼ 38 ▼ 167 ▼ 1 ▼ 30 比較 - 2 ▼ 276 2 - ▼ 3,533 ▼ 239 -(1) ▼ 11 前年 ▼ 372 ▼ 80 ▼ 5 比較 9 注 死者欄の（ ）内の数値は自殺等による死者を内数で示しています。 ⑷ 焼損床面積 ～ 焼 損 床 面 積 は 2,728 平 方 メ ー ト ル 減 少 し 、 当 庁 発 足 以 来 最 少 ～ 焼 損 床 面 積 は 20,750 平 方 メ ー ト ル で 前 年 と 比 べ て 2,728 平 方 メ ー ト ル 減 少 し て お り 、 5 年 平 均 (24,283 平 方 メ ー ト ル )よ り 3,533 平 方 メ ー ト ル 少 な く 、当 庁 発 足 以 来 最 少 に な っ て い ま す 。1 日 あ た り の 焼 損 床 面 積 の 平 均 は 56.8 平 方 メ ー ト ル で 、前 年 と 比 べ て 7.5 平 方 メ ー ト ル 減 少 し て お り 、 ま た 、 建 物 火 災 1 件 あ た り で は 平 均 7.0 平 方 メ ー ト ル で 前 年 と 比 べ て 0.8 平 方 メ ー ト ル 減 少 し て い ま す 。 焼 損 床 面 積 を 月 別 に み る と 、 前 年 と 比 べ て 増 加 し た の は 4 月 、 6 月 か ら 8 月 、 10 月 、 11 月 で 、 火 災 件 数 、 焼 損 床 面 積 と も に 前 年 を 上 回 っ た 月 は 7 月 、 10 月 で し た （ 図 1 参 照 ）。 焼 損 床 面 積 が 300 平 方 メ ー ト ル 以 上 の 火 災 は 7 件 （ 前 年 比 2 件 減 少 ） で 、 4 月 、 7 月 、 11 月 に 1 件 と 10 月 、 12 月 に 2 件 発 生 し て い ま す 。 ま た 、 焼 損 表 面 積 は 9,511 平 方 メ ー ト ル で 前 年 と 比 べ て 445 平 方 メ ー ト ル 増 加 し て い ます。 2 （件） （㎡） 600 500 8,000 443 平成27年火災件数 428 446 361 389 424 378 308 368 4,000 320 2,816 2,690 3,000 2,265 2,177 1,4491,554 100 391 296 278 2,381 6,000 369 375 346 2,903 2,224 365 408 5,000 3,474 2,210 7,000 318 358 300 200 平成26年火災件数 428 445 4,050 平成27年焼損床面積 470 522 400 平成26年焼損床面積 1,938 1,172 907 776 868 1,396 1,198 999 1,183 902 1,618 2,000 1,078 1,000 0 0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 図1 月別の火災件数及び焼損床面積の推移 3 10月 11月 12月 2 火災による死傷者の状況 ⑴ 火災による死者 ～ 成 人 の 死 者 が 前 年 よ り も 10 人 増 加 。 航 空 機 火 災 、 そ の 他 火 災 で 各 3 人 の 死 者 発 生 ～ 平 成 27 年 中 の 火 災 に よ る 死 者 は 95 人 で 、前 年 と 比 べ て 1 人 増 加 し 、5 年 平 均 (95 人 ) とは同数となっています。 自 殺 等 に よ る 死 者 を 除 い た 死 者 は 79 人 で 、 前 年 と 比 べ て 1 人 増 加 し 、 5 年 平 均 （ 80 人 ） と 比 べ て 1 人 減 少 し て い ま す 。 以 下 、 自 殺 等 に よ る 死 者 を 除 い た 死 者 79 人 に つ い てみていきます。 火 災 種 別 ご と に 死 者 の 発 生 状 況 を み る と 、建 物 火 災 が 73 人（ 92.4％ ）、航 空 機 火 災 及 び そ の 他 火 災 が 各 3 人 （ 3.8％ ） と な っ て お り 、 死 者 の ほ と ん ど が 建 物 火 災 で 発 生 し て います。 建 物 火 災 の 死 者 73 人 を 焼 損 程 度 別 に み る と 、 部 分 焼 が 35 人 （ 47.9％ ） で 最 も 多 く 、 建 物 火 災 の 約 5 割 を 占 め て い ま す 。次 い で 、全 焼 が 18 人（ 24.7％ ）、半 焼 が 17 人（ 23. 3％ ）、 ぼ や が 3 人 （ 4.1％ ） と な っ て お り 、 部 分 焼 に よ る 死 者 の み 前 年 及 び 5 年 平 均 と 比べて増加しています。 ま た 、 死 者 の 発 生 状 況 を 年 齢 別 に み る と 、 65 歳 以 上 の 「 高 齢 者 」 が 53 人 （ 67.1％ ） で 最 も 多 く 、前 年 と 比 べ て 11 人 減 少 し て い ま す 。高 齢 者 の う ち 、 「 後 期 高 齢 者 」が 32 人 （ 60.4％ ） で 前 年 と 比 べ て 15 人 減 少 し 、 高 齢 者 の 死 者 の 6 割 以 上 を 占 め て い ま す 。 次 い で 20 歳 以 上 65 歳 未 満 の「 成 人 」が 24 人（ 30.4％ ）で 、前 年 と 比 べ て 10 人 増 加 し て い ま す （ 表 2 参 照 ）。 複 数 の 死 者 が 発 生 し た 火 災 は 7 件（ 前 年 比 1 件 増 加 ）で 、死 者 が 3 人 発 生 し た 火 災 が 1 件、死者が 2 人発生した火災が 6 件となっています。 表2 最 近 5 年 間 の 火 災 に よ る 死 者 発 生 状 況 （ 自 殺 等 に よ る 死 者 を 除 く 。） 死 火 者 年 別 数 合 災 種 別 年 そ 乳 齢 成 高 小 区 分 未 建 物 火 災 車 船 航 齢 者 年 小 全 半 部 ぼ 前 後 齢 期 期 空 の 幼 成 分 高 高 不 齢 齢 計 焼 焼 焼 や 両 舶 機 他 児 年 人 計 者 者 明 67 22 16 21 8 2 1 1 27 42 10 32 - 平 成 23 年 計 70 平 成 24 年 94 92 29 26 32 5 1 - - 1 3 1 29 60 19 41 1 平 成 25 年 77 76 25 16 27 8 - - - 1 - 1 23 53 14 39 - 平 成 26 年 78 76 27 14 26 9 1 1 - - - - 14 64 17 47 - 平 成 27 年 79 73 18 17 35 3 - - 3 3 2 - 24 53 21 32 - ５ 年 平 均 80 77 24 18 28 7 1 - 1 1 1 1 23 54 16 38 - 1 ▼3 ▼9 3 9 ▼6 ▼1 ▼1 3 3 2 - 10 ▼11 4 ▼15 - 7 ▼4 ▼1 2 2 1 ▼1 1 ▼1 5 ▼6 - 前 年 比 較 ５ 年 平均 比較 ▼1 ▼4 ▼6 ▼1 - 死者の発生状況を男女別にみると、 「 男 性 」が 47 人 (59.5％ )、 「 女 性 」が 32 人（40.5％ ） と な っ て お り 、「 男 性 」 が 6 割 近 く を 占 め て い ま す 。 年 齢 区 分 別 で は 、 男 女 と も に 「 高 齢 者 」の 割 合 が 最 も 高 く 、「 男 性 」は 29 人 (61.7％ )、「 女 性 」は 24 人（ 75.0％ ）と な っ て い ます。 ま た 、主 な 出 火 原 因 別 に み る と 、 「 た ば こ 」が 16 人（ 20.3％ 、前 年 比 5 人 減 少 ）で 最 も 多 く 、次 い で「 ガ ス テ ー ブ ル 等 」 （ ガ ス こ ん ろ 、オ ー ブ ン 付 ガ ス こ ん ろ 、カ セ ッ ト こ ん ろ 含 4 む 、以 下「 ガ ス テ ー ブ ル 等 」と い う 。）が 6 人（ 7.6％ 、同 １ 人 増 加 ）、「 電 気 ス ト ー ブ 」が 4 人（ 5.1％ 、同 ３ 人 減 少 ）、 「 電 気 コ ー ド 」、 「 差 し 込 み プ ラ グ 」及 び「 ガ ス ス ト ー ブ 」が 各 3 人（ 3.8％ 、 「 電 気 コ ー ド 」同 ２ 件 減 少 、 「 差 し 込 み プ ラ グ 」及 び「 ガ ス ス ト ー ブ 」同 ３ 件 増加）などとなっています。 「 た ば こ 」の 火 災 に よ る 死 者 16 人 を 年 齢 区 分 別 で み る と 、 「 高 齢 者 」が 14 人（ 87.5％ ）、 「 成 人 」が 2 人（ 12.5％ ）と な っ て お り 、死 者 の 9 割 近 く を「 高 齢 者 」が 占 め て い ま す（ 表 3 参 照 ）。 表3 年 齢 区 分 及 び 主 な 出 火 原 因 別 の 死 者 発 生 状 況 （ 自 殺 等 に よ る 死 者 を 除 く 。） 死者が発生した火災のうち、高齢者が死亡した火災で最近 5 年間の数値にあまり変動が みられない出火原因として、 「たばこ」 （ 27 年 14 件 、5 年 平 均 13 件 ）と「 ガ ス テ ー ブ ル 等 」 （ 27 年 5 件 、 5 年 平 均 5 件 ） が あ り ま す 。 全 体 の 火 災 の 件 数 の 減 少 や 高 齢 者 の 死 者 の 増 減 に関係なく、毎年一定の件数が発生しています。それぞれの火災に至った理由の上位をみ て も 「 火 源 が 落 下 す る 」、「 可 燃 物 が 接 触 す る 」 は 、 ほ と ん ど 変 動 が あ り ま せ ん 。 ⑵ 火災による負傷者 ～ 前 年 と 比 べ て 37 人 増 加 の 827 人 発 生 ～ 火 災 に よ る 負 傷 者 は 827 人 で 、 前 年 と 比 べ て 37 人 増 加 し 、5 年 平 均 （ 838 人 ） と 比 べ る と 11 人 少 な く な っ て い ま す 。こ の う ち 、 「 一 般 人 」は 815 人（ 98.5％ 、前 年 比 38 人 増 加 ）、「 消 防 活 動 従 事 者 」 は 12 人 （ 1.5％ 、 同 １ 人 減 少 ） と な っ て い ま す ｡ 「 30 日 死 者 」 （ 火 災 に よ る 負 傷 者 の う ち 、48 時 間 を 経 過 し 30 日 以 内 に 死 亡 し た も の を い う 。） は 、 4 人 （ 同 ４ 人 減 少 ） 発 生 し て い ま す 。 負 傷 者 827 人 を 負 傷 程 度 別 に み る と 、「 生 命 の 危 険 が 切 迫 し て い る も の 」 が 25 人 (3. 0％ )、 「生命の危険が強いと認められたもの」が 99 人（12.0％ ）、 「生命の危険はないが入院を要す る も の 」 が 178 人 （ 21.5％ ）、「 軽 易 で 入 院 を 要 し な い も の 」 が 525 人 （ 63.5％ ） と な っ て お り 、「 軽 易 で 入 院 を 要 し な い も の 」 が 全 体 の 6 割 以 上 を 占 め て い ま す （ 表 4 参 照 ）。 3 人 以 上 の 負 傷 者 が 発 生 し た 火 災 は 48 件 （ 同 ５ 件 増 加 ） で 、 負 傷 者 数 は 193 人 （ 同 1 5 人増加）となっています。 5 表4 最近 5 年間の負傷者発生状況 注 （ ） 内 は 30 日 死 者 を 内 数 で 示 し て い ま す 。 最 近 5 年 間 の 火 災 に よ る 負 傷 者 （ 年 齢 不 明 1 人 を 除 く 。） の 推 移 を 年 齢 区 分 別 に み る と 、「 成 人 」 は 平 成 26 年 ま で は 減 少 傾 向 に あ り ま し た が 、 平 成 27 年 は 増 加 し ま し た 。 「 高 齢 者 」は 増 加 傾 向 に あ り 、 「 未 成 年 」及 び「 乳 幼 児 」は 増 減 を 繰 り 返 し な が ら も ほ ぼ 横 ば い 状 態 で 推 移 し て い ま す （ 図 2 参 照 ）。 700 619 600 531 524 504 486 成 500 人 400 300 250 254 260 高齢者 280 249 200 213 未成年 150 100 43 41 50 0 20 23年 図2 10 24年 51 39 11 13 25年 26年 33 10 27年 最 近 5 年 間 の 年 齢 区 分 別 の 負 傷 者 発 生 状 況 （ 年 齢 不 明 1 人 を 除 く 。） 6 乳幼児 3 主な出火原因別の火災状況 ⑴ 主な出火 原因別 の状 況 ～ ガ ス 厨房 設 備機器 に よ る火 災が 増 加 ～ 主 な 出 火 原 因 別 を み る と 、最 も 多 い の は「 放 火（ 放 火 の 疑 い を 含 む 、以 下 同 じ 。）」で 、 1,027 件 発 生 し て お り 、前 年 と 比 べ て 354 件 減 少 し 、最 近 5 年 間 で 最 少 と な っ て い ま す 。 また、全火災（大使館等の治外法権対象物から出火した火災及び管外からの延焼火災を 除 く 。）に 占 め る 放 火 火 災 の 割 合 は 、23.2％ で 前 年 と 比 べ て 5.5 ポ イ ン ト 減 少 し て い ま す 。 火 災 件 数 が 増 加 し た も の を み る と 、「 ガ ス テ ー ブ ル 等 」 が 457 件 で 、 前 年 と 比 べ て 42 件 増 加 し て お り 、5 年 平 均 と 比 べ る と 25 件 増 加 し て い ま す 。 「 業 務 用 ガ ス こ ん ろ 」は 118 件 で 、前 年 と 比 べ て 8 件 増 加 し て い ま す 。 「 電 気 コ ー ド 」は 57 件 で 前 年 よ り 12 件 増 加 し て お り 、 5 年 平 均 と 比 べ 2 件 増 加 し て い ま す （ 図 3、 表 5 参 照 ）。 （件） 2,000 平成26年 平成27年 1,500 5年平均 1,439 1,381 1,027 1,000 723 710 664 500 415 457 432 118 110 104 104 75 103 76 72 86 45 57 55 62 48 53 59 47 54 41 46 41 0 放火 たばこ ガス 業務用ガス テーブル等 こんろ 電気 ストーブ 火遊び 電気コード コンセント 差し込み プラグ 屋内線 図3 主な出火原因別の火災状況（上位10位） 表5 最 近 5 年 の 主 な 出 火 原 因 別 の 火 災 状 況 （ 上 位 10 位 ） 5年 平均 前年 比較 1,027 1,439 ▼ 354 ▼ 412 710 664 723 ▼ 46 ▼ 59 418 415 457 432 42 25 92 102 110 118 104 8 14 115 118 105 104 75 103 ▼ 29 ▼ 28 び 109 98 74 76 72 86 ▼4 ▼ 14 年 別 放 火 1,657 1,507 1,622 1,381 こ 794 709 737 ガ ス テ ー ブ ル 等 427 441 業 務 用 ガ ス こ ん ろ 98 ブ た 電 ば 気 火 ス ト ー 遊 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 5 年平均 比較 電 気 コ ー ド 48 77 49 45 57 55 12 2 コ ン セ ン ト 74 70 66 48 53 62 5 ▼9 差 し 込 み プ ラ グ 38 56 69 59 47 54 ▼ 12 ▼7 屋 37 33 46 41 46 41 5 5 内 線 7 ⑵ 設備機器別の状況 ～ 電 気 設備 機器 火 災の件 数 が 放火 の件 数 を超え る ～ 電気、ガス、石油の燃料別に、設備機器から出火した火災（放火、火遊び、車両から 出 火 し た 火 災 を 除 く 。以 下 同 じ 。）を み る と 、電 気 設 備 機 器 か ら 出 火 し た 火 災 は 1,047 件 で 、 前 年 と 比 べ て 27 件 増 加 し た も の の 、 最 近 5 年 間 で は 2 番 目 に 少 な く な っ て い ま す 。 全 火 災 に 占 め る 電 気 設 備 機 器 か ら 出 火 し た 火 災 の 割 合 は 23.6％ で 、前 年 と 比 べ て 2.4 ポ イ ン ト 増 加 し て お り 、 平 成 24 年 以 降 は 毎 年 20％ を 超 え て い ま す 。 また、ガス設備機器及び石油設備機器から出火した火災をみると、全火災件数に占め る ガ ス 設 備 機 器 か ら 出 火 し た 火 災 の 割 合 は 15.7％ で あ り 、前 年 と 比 べ て 2.7 ポ イ ン ト 増 加しており、火災件数については最近 5 年間で最多となっています。石油設備機器から 出 火 し た 火 災 の 割 合 は 0.8％ で あ り 、 最 近 5 年 間 で は 横 ば い 状 態 と な っ て い ま す （ 表 6、 図 4 参 照 ）。 表6 最近 5 年間の各設備機器、放火火災の占める割合 年 別 全 火 25 年 26 年 27 年 5年 平均 前年 比較 5 年平均 比較 5,340 5,088 5,190 4,804 4,430 4,970 ▼ 374 ▼ 540 災 1,657 1,507 1,622 1,381 1,027 1,439 ▼ 354 ▼ 412 放 火 割 合 ( ％ ) 31.0 29.6 31.3 28.7 23.2 29.0 ▼ 5.5 ▼ 5.8 電 気 設 備 機 器 火 災 1,051 1,109 1,111 1,020 1,047 1,068 27 ▼ 21 電 気 設 備 機 器 割 合 (％ ) 19.7 21.8 21.4 21.2 23.6 21.5 2.4 2.1 ガ ス 設 備 機 器 火 災 647 646 631 623 694 648 71 46 ガ ス 設 備 機 器 割 合 (％ ) 12.1 12.7 12.2 13.0 15.7 13.0 2.7 2.7 石 油 設 備 機 器 火 災 47 44 54 35 37 43 2 ▼6 石 油 設 備 機 器 割 合 (％ ) 0.9 0.9 1.0 0.7 0.8 0.9 0.1 ▼ 0.1 注 火 件 24 年 数 放 災 23 年 火 各設備機器の火災件数は、放火、火遊び、車両からの出火を除いています。 (件) (％) 6,000 40.0 5,340 31.0 4,000 5,088 29.6 21.8 19.7 5,190 31.3 4,804 4,430 28.7 全火災件数 30.0 23.6 21.4 放火火災割合(％) 21.2 23.2 20.0 電気設備機器割合(％) 15.7 2,000 12.1 12.7 12.2 13.0 ガス設備機器割合(％) 10.0 0.9 0.9 1.0 0.7 0.8 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 0 0.0 図4 最近5年間の各設備機器と放火による火災の割合 8 石油設備機器割合(％) 4 主な火元建物用途別の火災状況 ～飲食店から出火した火災は最近 5 年間で最多～ 建 物 か ら 出 火 し た 火 災 は 2,827 件 で 、前 年 と 比 べ て 51 件 減 少 し て お り 、5 年 平 均（ 3,027 件 ） と 比 べ て も 200 件 少 な く な っ て い ま す 。 住 宅・共 同 住 宅 等 の 居 住 関 係 用 途 か ら 出 火 し た 火 災（ 以 下「 住 宅 火 災 」と い う 。）を み る と、 「 共 同 住 宅 等（ 下 宿・寄 宿 舎 含 む 、以 下 同 じ 。）」が 1,059 件（ 37.5％ 、前 年 比 1 件 減 少 ）、 「 住 宅 」 が 616 件 （ 21.8％ 、 同 18 件 減 少 ） と な っ て お り 、 こ れ ら を 合 わ せ る と 1,675 件 （ 59.3％ ） で 、 建 物 か ら 出 火 し た 火 災 の 6 割 近 く を 占 め て い ま す 。 な お 、 住 宅 火 災 に つ い て は 、「 5 住宅火災の状況」で詳しく分析しています。 居 住 関 係 以 外 の 用 途 か ら 出 火 し た 火 災 は 1,152 件（ 40.7％ ）発 生 し 、前 年 と 比 べ て 32 件 減 少 し て い ま す 。 居 住 関 係 以 外 の 用 途 を み る と 、「 飲 食 店 」 が 337 件 （ 29.3％ 、 同 41 件 増 加 ）で 最 も 多 く 、次 い で「 事 務 所 」が 126 件（ 10.9％ 、同 ３ 件 増 加 ）、 「 工 場・作 業 場 」が 95 件（ 8.2％ 、同 11 件 増 加 ）な ど と な っ て い ま す 。居 住 関 係 以 外 の 用 途 か ら 出 火 し た 火 災 の 順 位 は 、1 位 の「 飲 食 店 」と 2 位 の「 事 務 所 」は 前 年 か ら 順 位 に 変 動 は あ り ま せ ん 。9 位 の「 病 院・診療所」は、前年及び 5 年平均と比べて増加しており、最近 5 年間で 2 番目に多くな っ て い ま す （ 図 5 参 照 ）。 (件) 1,200 1,060 1,110 1,059 1,000 平成26年 平成27年 ５年平均 800 634 675 616 600 400 337 296 305 130 123126 200 84 95100 113 110 85 工場・ 作業場 百貨店・ 物販等 27 29 33 33 26 23 13 20 19 22 18 26 ホテル・ 宿泊所等 病院・ 診療所 駅舎等 0 共同住宅等 住宅 図5 飲食店 事務所 学校 主な火元建物用途別の火災状況（上位10位） 出火した火元の用途別に主な出火原因をみたものが表 7 です。 「 飲 食 店 」で は 、 「 業 務 用 ガ ス こ ん ろ 」が 106 件 で 最 も 多 く 、次 い で「 業 務 用 オ ー ブ ン 付 ガ ス こ ん ろ 」 が 29 件 な ど 、 業 務 用 厨 房 設 備 か ら 多 く 発 生 し て い ま す 。 「 事 務 所 」で は 、 「 た ば こ 」が 16 件 で 最 も 多 く 、次 い で「 放 火 」が 10 件 、 「 蛍 光 灯 」が 9 件 、「 屋 内 線 」 が 8 件 な ど と な っ て い ま す 。 「 工 場 ・ 作 業 場 」 で は 、「 業 務 用 ガ ス こ ん ろ 」、「 蛍 光 灯 」 及 び 「 屋 内 線 」 が 最 も 多 く 各 2 件などとなっています。 「 百 貨 店・物 品 販 売 店 舗 等 」で は 、 「 放 火 」が 7 件 と 最 も 多 く 、次 い で「 蛍 光 灯 」が 6 件 、 「 た ば こ 」、「 コ ン セ ン ト 」 が 各 5 件 な ど と な っ て い ま す 。 「 学 校 」 で は 、「 放 火 」 が 3 件 と 最 も 多 く 、 次 い で 「 電 気 コ ー ド 」 が 2 件 、「 業 務 用 ガ ス こ ん ろ 」、「 ガ ス テ ー ブ ル 等 」 が 1 件 な ど と な っ て い ま す 。 9 表7 居 住 関 係 以 外 の 用 途 の 主 な 出 火 原 因 （ 上 位 10 位 ） 主 合 ガ 業 な こ 務 火 因 事 務 店 所 工 場 ・ 作 業 場 百 貨 店 ・ 物 販 学 等 校 ホ テ ル ・ 宿 泊 所 等 病 院 ・ 診 療 所 駅 舎 等 ば ん 原 食 放 ス 出 飲 た ろ 用 計 こ 火 付 業 ガ 務 用 ス オ こ ー ん ブ ろ ン 蛍 ガ ス テ ー ブ ル 等 光 灯 コ 差 し 込 み プ ラ グ ン セ ン ト 屋 電 そ 気 内 コ の ー 線 ド 他 27 年 337 106 10 6 29 1 15 9 8 5 4 144 26 年 296 98 12 2 18 2 11 8 8 8 1 128 増 減 41 8 ▼2 4 11 ▼1 4 1 - ▼3 3 16 27 年 126 1 16 10 - 9 1 3 6 8 7 65 26 年 123 1 14 6 - 7 2 5 9 3 6 70 増 減 3 - 2 4 - 2 ▼1 ▼2 ▼3 5 1 ▼5 27 年 95 2 1 1 - 2 1 - - 2 1 85 26 年 84 - 2 3 - 1 3 - 2 1 1 71 増 減 11 2 ▼1 ▼2 - 1 ▼2 - ▼2 1 - 14 27 年 85 2 5 7 - 6 2 5 4 - - 54 26 年 113 3 3 16 2 4 2 5 4 5 4 65 増 減 ▼ 28 ▼1 2 ▼9 ▼2 2 - - - ▼5 ▼4 ▼ 11 27 年 29 1 - 3 - - 1 - - - 2 22 26 年 27 - 1 4 - 1 - - - - - 21 増 減 2 1 ▼1 ▼1 - ▼1 1 - - - 2 1 27 年 26 - 5 1 - - - - - 2 1 17 26 年 33 1 8 4 - 2 - 1 - - 2 15 増 減 ▼7 ▼1 ▼3 ▼3 - ▼2 - ▼1 - 2 ▼1 2 27 年 20 - 3 6 - 4 - - - - - 7 26 年 13 - - 5 - 1 - - - - - 7 増 減 7 - 3 1 - 3 - - - - - - 27 年 18 - 2 5 - - 1 1 - - - 9 26 年 22 - 4 5 - 1 - - 3 2 - 7 増 減 ▼4 - ▼2 - - ▼1 1 1 ▼3 ▼2 - 2 10 5 住宅火災の状況 ⑴ 住宅火災及び住宅火災による死者の状況 ～高齢者の死者は最近 5 年間で 2 番目に高い割合～ ア 住宅火災件数の推移 建 物 か ら 出 火 し た 火 災 の う ち 、 住 宅 火 災 は 1,675 件 で 、 前 年 と 比 べ て 19 件 減 少 し 、 5 年 平 均 （ 1,785 件 ） と 比 べ て も 110 件 少 な く な っ て い ま す 。 住 宅 火 災 件 数 は 、平 成 22 年 に 初 め て 2 千 件 台 を 割 り 込 み 、そ の 後 も 緩 や か な 減 少 傾 向 で 推 移 し て お り 、 平 成 27 年 は 記 録 が 残 る 昭 和 49 年 以 降 で は 最 少 の 件 数 と な っ て い ます。 イ 住宅火災による死者の推移 住 宅 火 災 に よ る 死 者 は 69 人 （ 自 殺 等 に よ る 死 者 を 除 く 。） で 、 前 年 と 比 べ て 2 人 減 少 し て い ま す 。 最 近 5 年 間 の 死 者 発 生 状 況 を み る と 、 減 少 傾向で推移しています。 住 宅 火 災 に よ る 死 者 の う ち 、 65 歳 以 上 の 高 齢 者 の 死 者 は 50 人 （ 72.5%） で 、 最 近 5 年 間 で は 前 年 に 引 き 続 き 2 番 目 に 高 い 割 合 と な っ て い ま す （ 図 6 参 照 ）。 （件） （人） 2,000 1,864 120 1,916 1,777 1,694 537 548 489 1,500 421 1,675 72 71 1,000 2,099 1,316 1,379 69 50 49 500 80 住宅火災のうちぼやの件 数 60 ５年平均（1,785件） 58 57 40 住宅火災のうち部分焼以 上の件数 455 85 61 100 1,288 1,273 40 住宅火災による死者 （自殺等を除く。） 20 住宅火災による死者のう ち高齢者 （自殺等を除く。） 1,220 0 0 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 図6 最近5年間の住宅火災件数と住宅火災による死者数の推移 ウ 出火原因の状況 住 宅 火 災 の 主 な 出 火 原 因 の 上 位 10 位 を み る と 、 前 年 及 び 5 年 平 均 と 比 べ て 件 数 が 増 加 し て い る の は 、 ｢ガ ス テ ー ブ ル 等 ｣及 び ｢屋 内 線 ｣で 、 前 年 及 び 5 年 平 均 と 比 べ て 件 数 が 減 少 し て い る の は 「 た ば こ 」、 ｢放 火 ｣、「 電 気 ス ト ー ブ 」、 ｢ロ ウ ソ ク ｣、 ｢差 し 込 み プ ラ グ ｣及 び 「 電 気 こ ん ろ 」 と な っ て い ま す 。 ま た 、「 ガ ス テ ー ブ ル 等 」、「 た ば こ 」及 び「 放 火 」の 上 位 3 位 ま で で 、住 宅 火 災 の 5 割 以 上 （ 51.6％ ） を 占 め て い ま す （ 図 7 参 照 ）。 11 （件） 500 429 400 387 平成26年 402 平成27年 ５年平均 310 297 274 300 205 200 226 162 95 100 95 70 50 38 47 37 23 30 26 28 32 30 26 27 32 24 31 電気 コード 差し込み プラグ 電気 こんろ 11 19 13 0 ガス テーブル等 たばこ 放火 電気 ストーブ ロウソク コンセント 屋内線 図7 住宅火災の主な出火原因別発生状況（上位10位） 自 殺 等 に よ る 死 者 を 除 く 住 宅 火 災 に よ る 死 者 69 人 の 発 生 状 況 を 主 な 出 火 原 因 別 に みると、 「 た ば こ 」が 16 人（ 前 年 比 5 人 減 少 ）で 最 も 多 く 、次 い で「 ガ ス テ ー ブ ル 等 」 が 6 人 （ 同 １ 人 増 加 ）、「 電 気 ス ト ー ブ 」 が 4 人 （ 同 ３ 人 減 少 ）、「 ガ ス ス ト ー ブ 」、「 差 し 込 み プ ラ グ 」及 び「 電 気 コ ー ド 」が 各 3 人（「 ガ ス ス ト ー ブ 」、 「 差 し 込 み プ ラ グ 」各 同 ３ 人 増 加 、「 電 気 コ ー ド 」 同 ２ 人 減 少 ） な ど と な っ て い ま す 。 ⑵ 火元住戸に住警器等が設置されていた火災の状況 ～ 住 警 器等 設置 あ りの火 災 で は 8 割 近く がぼや 。 設 置な しで は 6 割以 下 。 ～ ア 火災状況 住 宅 火 災 1,675 件 の う ち 、住 宅 用 火 災 警 報 器（ 以 下 ｢住 警 器 ｣と い う 。）が 設 置 さ れ て い た 火 災 は 740 件（ 44.2％ ）、自 動 火 災 報 知 設 備 、火 災 安 全 シ ス テ ム 及 び 警 備 会 社 の 警 報 器 （ 以 下 「 自 火 報 等 」 と い う 。） が 設 置 さ れ て い た 火 災 は 468 件 （ 27.9％ ）、 い ず れ も 設 置 な し の 火 災 は 467 件 （ 27.9％ ） と な っ て い ま す （ 図 8 参 照 ）。 ま た 、住 警 器 の 作 動 に よ り 消 防 隊 が 出 場 し た も の の 、火災に至らなかったものが 133 件 あ り 、 前 年 の 149 件 と 比 べ て 16 件 減 少 し て い ま す （ 防 災 安 全 課 調 べ ）。 715件 （42.2%） 平成26年 492件 （29.0%） 487件 （28.7%） 1,694 件 住警器設置あり 自火報等設置あり 住警器等設置なし 740件 （44.2%） 平成27年 0% 20% 468件 （27.9%） 40% 60% 467件 （27.9%） 80% 図8 火元住戸における住警器等の設置状況 12 1,675 件 100% 住 宅 火 災 の う ち 、住 警 器 又 は 自 火 報 等（ 以 下「 住 警 器 等 」と い う 。）が 設 置 さ れ て い た火災といずれも設置されていなかった火災を火災程度別に比較したものが図 9 です。 住警器等の設置されていた火災では、 「 全 焼・半 焼 」が 43 件（ 3.6％ ）、 「 部 分 焼 」が 219 件 （ 18.1％ ）、「 ぼ や 」 が 946 件 （ 78.3％ ） で あ り 、 住 警 器 等 の 設 置 さ れ て い な か っ た 火 災 で は 、「 全 焼 ・ 半 焼 」 が 78 件 （ 16.7％ ）、「 部 分 焼 」 が 115 件 （ 24.6％ ）、「 ぼ や 」 が 274 件 （ 58.7％ ） と な っ て い ま す 。 住 警 器 等 が 設 置 さ れ て い た 火 災 は 、 い ず れ も 設 置 さ れ て い な か っ た 火 災 と 比 較 し て 、「 ぼ や 」 の 割 合 が 高 く 、「 全 焼 ・ 半 焼 」 の 割 合 が 低 く な っ て い ま す （ 図 9 参 照 ）。 3.1%（37件） 設置あり （ 1,207 件 ） 17.1% （207件） 79.8% （963件） 平 成 26 年 15.8% 20.5% 設置なし （77件） （100件） （ 487 件 ） 3.6%（43件） 設置あり （ 1,208 件 ） 63.7% （310件） 18.1% （219件） 78.3% （946件） 平 成 27 年 設置なし （ 467 件 ） 0% 16.7% （78件） 24.6% （115件） 20% 58.7% （274件） 40% 図9 住警器等の設置区分別の火災程度の状況 イ 60% 全焼・半焼 80% 部分焼 100% ぼや 死者の状況 住 宅 火 災 に よ る 死 者 （ 自 殺 等 に よ る 死 者 を 除 く 。） 69 人 を 火 元 住 戸 の 住 警 器 等 の 設 置 状 況 別 に み る と 、住 警 器 が 設 置 さ れ て い た 火 災 に よ る 死 者 は 30 人（ 43.5％ 、前 年 比 4 人 減 少 ）、 自 火 報 等 が 設 置 さ れ て い た 火 災 に よ る 死 者 は 8 人 （ 11.6％ 、 前 年 同 数 ）、 住 警 器 等 が 設 置 さ れ て い な い 火 災 に よ る 死 者 は 31 人（ 44.9％ 、同 ２ 人 増 加 ）と な っ て います。 年 齢 区 分 別 に 死 者 の 状 況 を み る と 、「 住 警 器 設 置 あ り 」 で は 「 後 期 高 齢 者 」 が 14 人 （ 46.7％ ） で 最 も 多 く 、 次 い で 「 成 人 」 及 び 「 前 期 高 齢 者 」 が 各 7 人 （ 23.3％ ） な ど となっており、 「 高 齢 者 」が「 住 警 器 設 置 あ り 」の 死 者 の う ち 7 割 を 占 め て い ま す 。 「住 警 器 等 設 置 な し 」は 、 「 後 期 高 齢 者 」が 13 人（ 41.9％ ）、 「 前 期 高 齢 者 」が 11 人（ 35.5％ ） となっています。 家 族 構 成 別 に み る と 、「 住 警 器 設 置 あ り 」 は 「 高 齢 者 一 人 暮 し 」 が 14 人 （ 46.7％ ） で 最 も 多 く 、「 住 警 器 等 設 置 な し 」 も 「 高 齢 者 一 人 暮 し 」 が 15 人 （ 48.4％ ） と 最 も 多 く 発 生 し て い ま す （ 表 8 参 照 ）。 13 表8 住 警 器 等 の 設 置 区 分 別 死 者 の 状 況 （ 自 殺 等 に よ る 死 者 を 除 く 。） 年 年 合 齢 乳 設置区分 未 幼 別 計 区 成 成 児 年 人 分 前 後 期 期 高 高 齢 齢 者 者 家 族 高 齢 者 一 人 暮 し 高 齢 者 夫 婦 の み 構 含高 む齢 成 の高 一齢 人者 家者 そ の 暮以 族を し外 他 27 年 69 2 - 17 19 31 32 9 11 10 7 26 年 71 - - 13 15 43 29 13 16 9 4 住 警 器 27 年 30 2 - 7 7 14 14 4 4 4 4 設置あり 26 年 34 - - 7 3 24 13 7 7 4 3 自火報等 27 年 8 - - 3 1 4 3 2 - 3 - 設置あり 26 年 8 - - 1 2 5 3 - 4 1 - 住警器等 27 年 31 - - 7 11 13 15 3 7 3 3 設置なし 26 年 29 - - 5 10 14 13 6 5 4 1 合 計 14 6 平 成 27 年 中 の 火 災 の 特 徴 ⑴ 電気設備機器火災の状況 ～全火災に占める割合は、最近 5 年間で最も高い割合～ 最 近 5 年 間 の 電 気 設 備 機 器 火 災 の 発 生 状 況 を み る と 、 平 成 27 年 中 は 前 年 と 比 べ て 27 件 増 加 し て い て 、全 火 災 件 数 に 占 め る 電 気 設 備 機 器 火 災 の 割 合（ 23.6％ ）は 2 割 を 超 え 、 最 近 5 年 間 で 最 も 高 い 割 合 と な っ て い ま す （ 表 9 参 照 ）。 表9 最近 5 年間の電気設備機器火災発生状況 災 3 年 5,340 1,051 933 18 26 139 750 - - 1 117 4,774 2,345 12 172 2 4 年 5,088 1,109 992 19 35 119 819 1 - - 116 5,506 1,589 18 159 2 5 年 5,190 1,111 984 20 28 129 807 - - - 127 7,221 3,570 21 155 2 6 年 4,804 1,020 901 27 23 119 732 - 1 2 116 6,502 1,971 23 189 2 7 年 4,430 1,047 909 21 21 104 763 - - 2 136 5,685 1,913 18 178 5 年平均 4,970 1,068 944 21 27 122 774 - - 1 122 5,938 2,278 18 171 前年比較 ▼ 374 27 8 ▼6 ▼2 ▼ 15 31 - ▼1 - 20 ▼ 817 ▼ 58 5 年平均 比 較 ▼ 540 ▼ 21 ▼ 35 - ▼6 ▼ 18 ▼ 11 - 1 14 ▼ 253 ▼ 365 小 全 半 部 そ 空 の 機 両 舶 - 傷 人 者 人 ) や 負 ( 焼 死 ) 他 焼 損 床 面 ㎡ 積 ( 焼 船 ) 焼 車 ぼ 分 計 航 ( ) 火 ( 電 気 設 備 機 器 物 2 別 火 災 の 合 計 建 焼 損 表 面 ㎡ 積 年 全 火 災 件 数 者 ▼ 5 ▼ 11 - 7 出火した火元の用途別に電気設備機器火災の発生状況をみると、建物から出火した火 災 が 902 件（ 86.2%）で 全 体 の 9 割 近 く を 占 め て お り 、「 居 住 関 係 用 途 以 外 」 （ 458 件 ）か ら の 出 火 と 「 居 住 関 係 用 途 」（ 444 件 ） か ら の 出 火 が ほ ぼ 同 数 と な っ て い ま す （ 表 10 参 照 ）。 表 10 電気設備機器火災の出火した火元の用途別発生状況 途 区 分 24 年 25 年 26 年 27 年 5 年平均 比較 建 居住関係用途以外 434 466 511 453 458 464 5 ▼6 物 居 住 関 係 用 途 493 515 466 447 444 473 ▼3 ▼ 29 その他（建物以外） 124 128 134 120 145 130 25 15 1,051 1,109 1,111 1,020 1,047 1,068 27 ▼ 21 計 23 年 前年 比較 元 合 用 5年 平均 火 出火に直接関係したもの別に電気設備機器火災の発生状況をみると、最も多いのは家 電 製 品 な ど の 「 電 熱 器 ・ 電 気 機 器 」 が 584 件 （ 55.8％ ） で 電 気 火 災 全 体 の 6 割 近 く を 占 め て い ま す 。 こ の う ち 、 電 子 レ ン ジ や 電 磁 調 理 器 な ど の 「 厨 房 関 連 」 の 火 災 が 162 件 （ 27.7％ ）と 最 も 多 く 、次 い で 電 気 ス ト ー ブ や 冷 暖 房 機 な ど の「 季 節 関 連 」の 火 災 が 118 件（ 20.2％ ）、蛍 光 灯 や 白 熱 電 球 な ど の「 照 明 関 連 」の 火 災 が 112 件（ 19.2％ ）な ど と な っ て い ま す （ 表 11、 図 10 参 照 ）。 コ ン セ ン ト や 差 し 込 み プ ラ グ な ど の「 配 線 器 具 関 連 」の 火 災 は 215 件（ 20.5％ ）、電 気 コ ー ド や 屋 内 線 な ど の 「 配 線 関 連 」 の 火 災 は 174 件 （ 16.6％ ） で 、 と も に 電 気 火 災 全 体 の約 2 割を占めています。 15 表 11 電気設備機器火災の出火に直接関係したものの分類別発生状況 出 火 に 直 接 関 係 し た も の 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 5年 平均 合 計 1,051 1,109 1,111 1,020 1,047 1,068 27 ▼ 21 計 576 582 596 573 584 582 11 2 電 熱 器 小 前年 比較 5 年平均 比較 厨 房 関 連 144 141 150 135 162 146 27 16 季 節 関 連 161 169 157 156 118 152 ▼ 38 ▼ 34 照 明 関 連 117 122 130 123 112 121 ▼ 11 ▼9 ・ 工 業 関 連 等 77 73 74 66 70 72 4 ▼2 電 家 連 33 38 27 35 43 35 8 8 等 11 10 20 28 31 20 3 11 連 15 13 22 22 29 20 7 9 映像・音響関連 17 14 10 7 17 13 10 4 連 1 2 6 1 2 2 1 - 配 線 器 具 関 連 243 309 285 241 215 259 ▼ 26 ▼ 44 配 線 関 連 156 162 153 137 174 156 37 18 電 気 装 置 72 51 72 64 66 65 2 1 他 4 5 5 5 8 5 3 3 気 電 事 機 器 事 医 そ 関 池 務 療 の 関 関 その他の電熱器・ 電気機器 79件 家事関連 （13.5%） 43件 （7.4%） 厨房関連 162件 （27.7%） 工業関連等 70件 （12.0%） 季節関連 118件 （20.2%） 照明関連 112件 （19.2%） 図 10 ア 出火に直接関係したものの分類別「電熱器・電気機器」火災の火災状況 「配線関連」の火災状況 「 配 線 関 連 」 の 火 災 は 174 件 で 、 前 年 と 比 べ て 37 件 増 加 し 、 5 年 平 均 （ 156 件 ） と 比 べ て も 18 件 増 加 し て い ま す 。 こ の う ち 「 電 気 コ ー ド 」 の 火 災 が 57 件 （ 前 年 比 12 件 増 加 、 5 年 平 均 比 3 件 増 加 ） と 最 も 多 く 、 次 い で 「 屋 内 線 」 の 火 災 が 46 件 （ 同 ６ 件 増 加 、 同 ６ 件 増 加 ）、「 配 電 線 （ 高 圧 ）」 の 火 災 が 29 件 （ 同 16 件 増 加 、 同 ８ 件 増 加 ） な ど と な っ て い ま す （ 表 12 参 照 ）。 ま た 、「 配 線 関 連 」 の 火 災 を 火 災 に 至 っ た 理 由 別 に み る と 、「 電 気 コ ー ド 」 の 火 災 の う ち 38 件 (66.7％ )と 「 屋 内 線 」 の 火 災 の う ち 24 件 （ 52.2％ ） は 外 力 に よ る 電 線 被 覆の損傷や被覆の絶縁が劣化したことなどによる「電線が短絡する」が最も多く、 16 「 配 電 線 （ 高 圧 ）」 の 火 災 の う ち 19 件 （ 65.5％ ） は 立 木 等 に よ る 「 地 絡 す る 」 が 最 も多くなっています。 表 12 出火に直接関係したもの別「配線関連」火災の発生状況 出 火 に 直 接 関 係 し た も の 前年 比較 5 年平均 比較 24 年 25 年 26 年 27 年 計 156 162 153 137 174 156 37 18 ド 48 76 46 45 57 54 12 3 線 37 33 46 40 46 40 6 6 配 電 線 （ 高 圧 ） 25 15 21 13 29 21 16 8 屋 線 10 8 11 10 12 10 2 2 引 込 線 （ 低 圧 ） 12 18 13 12 9 13 ▼3 ▼4 その他の配線関連 24 12 16 17 21 18 4 3 合 電 気 屋 イ 5年 平均 23 年 コ ー 内 外 「厨房関連」の火災状況 「 厨 房 関 連 」 の 火 災 は 162 件 で 、 前 年 と 比 べ て 27 件 増 加 し 、 5 年 平 均 （ 146 件 ） と 比 べ て も 16 件 増 加 し て い ま す 。こ の う ち「 電 子 レ ン ジ 」の 火 災 が 36 件（ 前 年 比 12 件 増 加 、 5 年 平 均 比 10 件 増 加 ） と 最 も 多 く 、 次 い で 「 電 磁 調 理 器 」 の 火 災 が 20 件 （ 同 10 件 増 加 、同 ５ 件 増 加 ）、 「 電 気 ク ッ キ ン グ ヒ ー タ 」の 火 災 が 15 件（ 同 15 件 減 少 、同 10 件 減 少 ）、「 電 気 ト ー ス タ 」 の 火 災 が 15 件 （ 同 ３ 件 増 加 、 同 ５ 件 増 加 ） な ど と な っ て い ま す （ 図 11 参 照 ）。 ま た 、「 電 子 レ ン ジ 」 の 火 災 を 火 災 に 至 っ た 理 由 別 に み る と 、「 過 熱 す る 」 が 16 件 （ 44.4％ ）で 最 も 多 く 、次 い で「 考 え 違 い に よ り 使 用 を 誤 る 」が 6 件（ 16.7％ ）、「 本 来 の 用 途 以 外 の 用 に 用 い る 」と「 絶 縁 劣 化 に よ り 発 熱 す る 」が 各 3 件（ 8.3％ ）な ど と なっています。 「 電 磁 調 理 器 」 の 火 災 で は 、「 放 置 す る ・ 忘 れ る 」 が 10 件 （ 50.0％ ） で 最 も 多 く 、 次 い で「 過 熱 す る 」と「 誤 っ て ス イ ッ チ が 入 る 」が 各 3 件（ 15.0％ ）な ど と な っ て い ます。 「 電 気 ク ッ キ ン グ ヒ ー タ 」の 火 災 で は 、 「 放 置 す る・忘 れ る 」が 6 件（ 40.0％ ）で 最 も 多 く 、 次 い で 「 誤 っ て ス イ ッ チ が 入 る 」 が 3 件 （ 20.0％ ）、「 構 造 が 不 完 全 で あ る 」 と 「 可 燃 物 を 置 く 」 が 各 2 件 （ 13.3％ ） な ど と な っ て い ま す 。 「 電 気 ト ー ス タ 」 の 火 災 で は 、「 過 熱 す る 」 が 10 件 （ 66.7％ ） で 最 も 多 く 、 次 い で 「 考 え 違 い に よ り 使 用 を 誤 る 」 が 2 件 （ 13.3％ ） な ど と な っ て い ま す 。 以上の出火に直接関係したものについて、火災の発生した要因をみると、使用者の 器 具 の 不 適 切 な 取 り 扱 い な ど に 起 因 す る も の が 61 件 （ 70.9％ ） と 7 割 以 上 を 占 め て います。 17 （件） 40 36 35 30 30 25 26 24 25 20 20 平成26年 15 15 15 15 12 10 10 10 平成27年 14 12 9 5年平均 11 10 6 5 3 5 4 5 5 6 2 5 4 5 3 5 0 電子 レンジ 電磁 調理器 電気 クッキング ヒータ 電気 トースタ 電気 こんろ 電気 冷蔵庫 食器 洗器 冷蔵 ショー ケース 電気 フライヤ 換気扇 図11 出火に直接関係したもの別「厨房関連」の火災状況（上位10位） ウ 充電式電池から出火した火災の状況 ス マ ー ト フ ォ ン や モ バ イ ル バ ッ テ リ ー な ど の 充 電 式 電 池 か ら 出 火 し た 火 災 は 23 件 で 、 前 年 と 比 べ て 8 件 増 加 し 、 5 年 平 均 （ 12 件 ） と 比 べ て も 11 件 増 加 し て い ま す 。 「 リ チ ウ ム イ オ ン 電 池 」の 火 災 が 12 件（ 前 年 比 2 件 増 加 、5 年 平 均 比 6 件 増 加 ）で 最 も 多 く 、次 い で「 リ チ ウ ム ポ リ マ ー 電 池 」が 5 件（ 同 ２ 件 増 加 、同 ４ 件 増 加 ）な ど と な っ て い ま す （ 図 12 参 照 ）。 出 火 し た 火 元 の 用 途 で は 、居 住 関 係 用 途 で 4 件（ 同 ６ 件 減 少 、同 １ 件 減 少 ）、居 住 関 係 以 外 の 用 途 で 19 件 （ 同 14 件 増 加 、 同 12 件 増 加 ） 発 生 し て い て 、 こ の う ち 事 務 所 な ど の 政 令 用 途 部 分 か ら の 出 火 が 15 件（ 同 11 件 増 加 、同 ９ 件 増 加 ）な ど と な っ て い ます。 (件) 25 23 20 6 充電式電池 (不明・その他） 15 15 2 11 10 5 0 3 1 2 平成23年 0 平成24年 図 12 ⑵ 3 2 6 2 2 2 5 7 10 12 リチウム ポリマー電池 リチウム イオン電池 2 平成25年 平成26年 平成27年 最近 5 年間の充電式電池から出火した火災 ガス設備機器火災の状況 ～火災件数が最近 5 年間で最多～ 最 近 5 年 間 の ガ ス 設 備 機 器 火 災 の 発 生 状 況 を み る と 、 平 成 27 年 中 は 前 年 と 比 べ て 71 件 増 加 し て お り 、 減 少 傾 向 で あ っ た 最 近 5 年 間 で は 最 も 多 く 発 生 し て い ま す （ 表 13 参 18 照 ）。 ガス設備機器火災による死者は、前年と比べて 4 人増加の 9 人で、最近 5 年間では 2 番目に多い人数となっています。 表 13 年 最近 5 年間のガス設備機器火災発生状況 別 建 物 小 火 全 半 災 部 船 計 焼 焼 焼 や 機 他 負 傷 人 者 人 ) 舶 分 死 ( の ぼ 焼 損 表 面 ㎡ 積 ) 空 焼 損 床 面 ㎡ 積 ( そ ) 航 ( ガ ス 設 備 機 器 ) 火 災 の 合 計 ( 全 火 災 件 数 者 2 3 年 5,340 647 631 10 12 95 514 - - 16 2,038 986 5 263 2 4 年 5,088 646 634 6 18 101 509 - - 12 1,746 1,006 12 232 2 5 年 5,190 631 620 11 7 93 509 - - 11 1,719 737 7 231 2 6 年 4,804 623 611 8 9 76 518 - - 12 2,309 1,322 5 224 2 7 年 4,430 694 681 8 11 101 561 - - 13 2,102 1,352 9 252 5 年平均 4,970 648 635 9 11 93 522 - - 13 1,983 1,081 8 240 前年比較 ▼ 374 71 70 - 2 25 43 - - 1 ▼ 207 30 4 28 5 年平均 比 較 ▼ 540 46 46 ▼1 - 8 39 - - - 119 271 1 12 出 火 し た 火 元 の 用 途 別 に ガ ス 設 備 機 器 火 災 の 発 生 状 況 を み る と 、「 建 物 か ら 出 火 」 が 679 件（ 97.8％ ）で 全 体 の 大 部 分 を 占 め て お り 、 「居住関係用途」 （ 457 件 ）は「 居 住 関 係 用 途 以 外 」（ 222 件 ） か ら 出 火 し た 火 災 の 2 倍 以 上 の 件 数 と な っ て い ま す （ 表 14 参 照 ）。 「 居 住 関 係 用 途 」及 び「 居 住 関 係 用 途 以 外 」か ら 出 火 し た 火 災 の 特 徴 と し て 、 「居住関 係 用 途 」で は 出 火 時 間 が 17～ 19 時 の 夕 方 の 時 間 帯 に 増 加 す る 傾 向 が あ り 、居 住 関 係 用 途 以 外 に お い て は 概 ね 横 ば い で 推 移 し て い ま す （ 図 13 参 照 ）。 （件） 250 207 200 居住関係用途以外 居住関係用途 150 167 87 100 51 59 66 72 71 28 25 35 46 30 0 0 1 110 99 93 77 78 93 81 78 70 50 50 43 141 134 120 2 71 20 4 5 53 34 34 18 25 26 3 51 6 7 8 9 57 40 33 40 68 53 52 62 40 50 39 30 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23（時） 図13 最近5年間の用途別出火時間帯 19 ※出火時間不明の62件除く 表 14 火 ガス設備機器火災の出火した火元の用途別発生状況 元 用 途 区 分 23 年 24 年 25 年 26 年 5年 平均 27 年 前年 比較 5 年平均 比較 居住関係用途以外 205 201 204 197 222 206 25 16 居 住 関 係 用 途 423 431 416 413 457 428 44 29 そ の 他 （ 建 物 以 外 ） 19 14 11 13 15 14 2 1 647 646 631 623 694 648 71 46 建 物 合 計 ガ ス 設 備 機 器 火 災 の 発 生 状 況 を み る と 、 最 も 多 い の は 「 ガ ス テ ー ブ ル 」 で 352 件 （ 31 件 増 加 ）と な っ て い ま す 。次 い で 、「 業 務 用 ガ ス こ ん ろ 」で 118 件（ 9 件 増 加 ）、「 ガ ス こ ん ろ 」 で 57 件 （ 19 件 増 加 ） な ど と な っ て い ま す 。 また、 「 ガ ス テ ー ブ ル 」、 「 業 務 用 ガ ス こ ん ろ 」、 「 ガ ス こ ん ろ 」で ガ ス 設 備 機 器 火 災 の 8 割 近 く（ 75.9％ ）を 占 め て お り 最 近 5 年 間 の な か で 最 も 高 い 割 合 と な っ て い ま す（ 表 15 参 照 ）。 「 居 住 関 係 用 途 以 外 」か ら 出 火 し た 火 災 の う ち 、主 な 用 途 は「 飲 食 店 」が 179 件（ 80.6％ ）、 「 百 貨 店 ・ 物 品 販 売 店 舗 等 」 が 8 件 （ 3.6％ ）、「 工 場 ・ 作 業 場 等 」 が 6 件 （ 2.7％ ） な ど となっています。 ま た 、建 物 か ら 出 火 し た 火 災 679 件 の 火 災 に 至 っ た 理 由 と し て は「 放 置 す る・忘 れ る 」 が 320 件 （ 前 年 比 35 件 増 加 、 5 年 平 均 比 13 件 増 加 ）、「 接 炎 す る 」 が 68 件 （ 同 13 件 増 加 、同 13 件 増 加 ）、 「 可 燃 物 が 接 触 す る 」が 65 件（ 同 10 件 増 加 、同 ７ 件 増 加 ）な ど と な っています。 表 15 ガス設備機器火災の出火に直接関係したもの別発生状況 出 火 に 直 接 関 係 し た も の 合 23 年 24 年 25 年 26 年 5年 平均 27 年 前年 比較 5 年平均 比較 計 647 646 631 623 694 648 71 46 ガ ス テ ー ブ ル 334 344 321 321 352 334 31 18 業務用ガスこんろ 98 92 102 109 118 104 9 14 ガ 45 41 42 38 57 45 19 12 27 24 30 20 30 26 10 4 簡易型ガスこんろ 26 30 36 28 29 30 1 ▼1 ガ ジ 20 26 19 28 19 22 ▼9 ▼3 無煙ガスロースタ 13 17 9 7 8 11 1 ▼3 ヤ 3 6 4 10 7 6 ▼3 1 ス こ ん ろ 業務用オーブン付 ガ フ ス ス こ レ ラ ん ン イ ろ 給 湯 器 4 9 6 7 7 7 - - そ の 他 77 57 62 55 67 64 12 3 ア 行為者でみた火災状況 ガ ス 設 備 機 器 火 災 か ら 出 火 し た 火 災 の 694 件 の う ち 、 建 物 か ら 出 火 し た 火 災 に つ い てみると、高齢者以外の行為者による火災が増加しています。 ま た 、 高 齢 者 が 占 め る 割 合 は 最 近 5 年 間 で は 、 お よ そ 25％ 前 後 で 推 移 し て お り 、 件 数 と し て は 160 件 程 度 で 推 移 し て い ま す （ 図 14 参 照 ）。 20 （件） （％） 700 50.0 597 594 628 594 600 167 149 162 500 154 179 40.0 35.0 30.0 25.8 400 45.0 585 24.8 23.6 24.6 29.3 25.0 300 20.0 435 445 200 406 440 461 15.0 10.0 100 5.0 0 0.0 平成23年 平成24年 図 10 平成25年 平成26年 平成27年 最 近 5 年 間 ガ ス 設 備 機 器 火 災※年齢不明等の171件除く による行為者の年齢区分 図14 最近5年間のガス設備機器火災による行為者の年齢区分 イ 天ぷら油火災の状況 ガ ス 設 備 機 器 を 使 用 し た 火 災 の う ち 、天 ぷ ら 油 火 災 は 222 件 で 、前 年 と 比 べ て 14 件 増加し、 「 居 住 関 係 用 途 」及 び「 居 住 関 係 用 途 以 外 」の ど ち ら の 用 途 も 増 加 し て い ま す 。 また、火災に至った理由では「放置する・忘れる」が 9 割近くを占めています（図 15 参 照 ）。 （件） 250 200 232 88.8 224 89.3 220 208 88.2 222 （％） 100.0 88.3 90.0 居住関係用途以外 88 80.0 居住関係用途 70.0 放置する・忘れる 83.7 150 90 82 76 80 100 142 142 144 50 128 134 平成26年 平成27年 60.0 0 50.0 平成23年 平成24年 平成25年 図15 ガス設備機器での天ぷら油火災の火元用途別発生状況 平 成 27 年 の ガ ス 設 備 機 器 を 使 用 し た 天 ぷ ら 油 火 災 の う ち 、 使 用 し た 油 を 廃 棄 す る 21 た め に 使 用 す る 凝 固 剤 に 関 連 す る 火 災 は 23 件 あ り 、 割 合 と し て は 10.4％ と な っ て い ます。凝固剤に関連する火災は変動があるものの減少傾向で推移しています。 ま た 、平 成 27 年 中 の 天 ぷ ら 油 火 災 に 至 っ た ガ ス 設 備 機 器 の う ち「 ガ ス テ ー ブ ル 」の 火 災 は 109 件 あ り ま し た 。そ の う ち 、安 全 装 置 の 有 無 を み る と 、 「 設 置 あ り 」が 59 件 、 「 設 置 な し 」 が 47 件 、「 不 明 」 が 3 件 と な っ て い ま す 。 ま た 、「 設 置 あ り 」 の 59 件 の う ち 、 安 全 装 置 が つ い て い な い こ ん ろ 側 を 使 用 し て 火 災 に 至 っ た 件 数 は 58 件 あ り ま し た 。 「 ガ ス テ ー ブ ル 」 の 火 災 は 362 件 の う ち 、 こ ん ろ 部 分 で の 火 災 は 293 件 （ 80.9％ ） あ り 、 グ リ ル 部 分 で の 火 災 は 55 件 （ 15.2％ ） な ど と な っ て い ま す 。 ウ エアゾール缶に起因した火災の発生状況 着 火 物 に お い て 、平 成 27 年 の ガ ス 設 備 機 器 火 災 で は LPG（ エ ア ゾ ー ル 用 ）が 居 住 関 係 用 途 で 30 件 （ 前 年 比 14 件 増 加 ） あ り ま し た が 、 居 住 関 係 用 途 以 外 で は 発 生 し て い ま せ ん 。 LPG（ エ ア ゾ ー ル 用 ） が 着 火 物 と な っ た 30 件 の 原 因 の う ち 、 エ ア ゾ ー ル 缶 な ど に 穴 を 開 け る な ど ガ ス 抜 き 時 に 火 気 に 引 火 し た 火 災 は 20 件 と 最 も 多 く 、次 い で 、火 気 の 使 用 前 や 使 用 中 に エ ア ゾ ー ル 缶 を 使 用 し 滞 留 し た ガ ス に 引 火 し た 火 災 が 6 件 、ガ スストーブなど火気の近くに置いて破裂し引火した火災は 4 件などとなっています （ 表 16 参 照 ）。 表 16 火 建 物 元 LPG（ エ ア ゾ ー ル 用 ） が 着 火 物 と な っ た ガ ス 設 備 機 器 火 災 の 状 況 用 途 区 分 24 年 25 年 26 年 5年 平均 27 年 前年 比較 5 年平均 比較 居住関係用途以外 - 3 3 2 - 2 ▼2 ▼2 居 住 関 係 用 途 27 24 25 16 30 24 14 6 計 27 27 28 18 30 26 12 4 合 ⑶ 23 年 高層階・地階の火災状況 ～高層階・地階から出火した割合が最近 5 年間で最高～ 11 階 以 上 の 高 層 階 か ら 出 火 し た 火 災 は 110 件 で 、 前 年 （ 90 件 ） と 比 べ て 20 件 増 加 し 、 5 年 平 均 （ 95 件 ） と 比 べ る と 15 件 多 く な っ て い ま す 。 建 物 か ら 出 火 し た 火 災 に 占 め る 割 合 は 3.9％ で 前 年 （ 3.1％ ） と 比 べ て 0.8 ポ イ ン ト 増 加 し 、 5 年 平 均 （ 3.2％ ） と 比 べ る と 0.7 ポ イ ン ト 多 く な っ て い ま す 。 ま た 、 地 階 か ら 出 火 し た 火 災 は 158 件 で 、 前 年 （ 134 件 ） と 比 べ て 24 件 増 加 し 、 5 年 平 均 （ 151 件 ） と 比 べ る と 7 件 多 く な っ て い ま す 。 建 物 か ら 出 火 し た 火 災 に 占 め る 割 合 は 5.6％ で 前 年 （ 4.7％ ） と 比 べ て 0.9 ポ イ ン ト 増 加 し 、 5 年 平 均 （ 5.0％ ） と 比 べ る と 0.6 ポ イ ン ト 多 く な っ て い ま す （ 表 17 参 照 ）。 表 17 最近 5 年間の出火階別建物から出火した火災の状況 高 層 階 88 106 83 90 110 95 20 15 高 層 階 の 割 合 (%) 2.8 3.3 2.7 3.1 3.9 3.2 0.8 0.7 地 階 141 155 166 134 158 151 24 7 地 階の割合 (%) 4.6 4.8 5.3 4.7 5.6 5.0 0.9 0.6 2,869 2,945 2,878 2,654 2,559 2,781 ▼ 95 ▼ 222 3,098 3,206 3,127 2,878 2,827 3,027 ▼ 51 ▼ 200 1 0 階 建物から出火した火災 25 年 22 26 年 27 年 5 年平均 比較 階 ～ 24 年 前年 比較 火 1 23 年 5年 平均 出 ア 用途別火災状況 最近 5 年間の高層階・地階の火災について出火した用途別にみると、共同住宅やそ の 共 用 部 分 な ど の 居 住 関 係 用 途 か ら 出 火 し た 火 災 は 、 高 層 階 の 火 災 で は 261 件 で 全 体 の 5 割 以 上 （ 54.7％ ） を 占 め 、 地 階 の 火 災 で は 50 件 で 全 体 の 1 割 近 く （ 6.6％ ） と な っています。 高 層 階 の 火 災 で 居 住 関 係 用 途 以 外 の 部 分 か ら 出 火 し た も の に つ い て み る と 、「 事 務 所 等 」か ら の 出 火 が 87 件 (40.3％ )で 4 割 以 上 を 占 め 、次 い で「 ホ テ ル 」が 24 件 (11.1％ )、 「 飲 食 店 」 が 18 件 (8.3％ )な ど と な っ て い ま す 。 ま た 、地 階 の 火 災 に つ い て は 、 「 飲 食 店 」が 218 件 (31.0％ )で 3 割 以 上 を 占 め 、次 い で「 物 品 販 売 店 舗 等 」が 80 件 (11.4％ )、 「 事 務 所 等 」が 76 件 (10.8％ )な ど と な っ て い ま す （ 図 16 参 照 ）。 高層階 その他の用途 ・共用部分等 87件 （40.3%） 地階 その他の用途 ・共用部分等 280件 （39.8%） 事務所等 87件 （40.3%） 事務所等 76件 停車場 物販等 （10.8%） 80件 50件 （11.4%） （7.1%） ホテル 飲食店 24件 18件 （11.1%） （8.3%） 図 16 イ 飲食店 218件 （31.0%） 最近 5 年間の高層階・地階の出火した火元の用途別火災状況 出火場所別火災状況 最近 5 年間の高層階・地階から出火した火災について居住関係用途以外の部分を出 火場所別にみると、高層階では事務室・会議室などの「事務室等」からの出火が最も 多 く 、 65 件 (30.1％ )で 全 体 の 3 割 以 上 を 占 め 、 次 い で 機 械 室 ・ 電 気 室 な ど の 「 機 械 ・ 設 備 関 係 の 場 所 」 が 44 件 (20.4％ )、 廊 下 ・ ト イ レ な ど の 「 共 用 部 分 ・ 箇 所 」 が 34 件 (15.7％ )な ど と な っ て い ま す 。 また、地階については、調理場・作業場などの「作業関係の場所」からの出火が最 も 多 く 215 件 (30.5％ )で 全 体 の 3 割 以 上 を 占 め 、 次 い で 「 機 械 ・ 設 備 関 係 の 場 所 」 が 171 件 (24.3％ )、 飲 食 店 や 物 品 販 売 店 舗 な ど の 「 店 舗 ・ 客 室 関 係 の 場 所 」 が 104 件 (14.8％ )な ど と な っ て い ま す 。 「 機 械 ・ 設 備 関 係 の 場 所 」 か ら の 出 火 は 、 高 層 階 ・ 地 階 と も に 1～ 10 階 で の 出 火 の 割 合 (6.4％ )を 大 き く 上 回 っ て い ま す （ 図 17 参 照 ）。 23 216 8 9 100% 90% 80% 65 5,290 263 467 704 432 171 17 537 6 30% 機械・設備関係の場所 104 929 21 事務室等 80 783 44 倉庫・物置・車庫関係の場所 店舗・客室関係の場所 93 共用部分・箇所 作業関係の場所 34 20% 10% その他 建物の部分・空家・空室 60% 40% 9 336 70% 50% 15 1,543 215 1～10階 地階 29 0% 高層階 図 17 ウ 最近 5 年間の高層階・地階の出火場所別火災件数（居住関係用途以外） 出火原因別火災状況 最近 5 年間の高層階・地階から出火した火災について居住関係用途以外の部分 を出 火 原 因 別 に み る と 、 高 層 階 で は 電 気 設 備 機 器 か ら の 出 火 が 最 も 多 く 、 156 件 (72.2％ ) で 全 体 の 7 割 以 上 を 占 め 、 次 い で 放 火 が 28 件 (13.0％ )、 た ば こ が 12 件 (5.6％ )な ど となっています。 ま た 、 地 階 に つ い て は 、 同 様 に 電 気 設 備 機 器 か ら の 出 火 が 最 も 多 く 354 件 (50.3％ ) で 全 体 の 5 割 以 上 を 占 め 、 次 い で ガ ス 設 備 機 器 か ら の 出 火 が 118 件 (16.8％ )、 放 火 が 79 件 (11.2％ )な ど と な っ て い ま す 。 電 気 設 備 機 器 か ら の 出 火 の 割 合 は 、 高 層 階 ・ 地 階 と も に 1～ 10 階 で の 出 火 の 割 合 (34.3％ )を 大 き く 上 回 っ て い ま す （ 図 18 参 照 ）。 100% 90% 80% 216 11 12 9 5,290 704 971 112 28 414 70% 41 118 902 60% 放火 79 ガス設備機器 50% 40% 電気設備機器 1,191 156 たばこ 30% 354 20% 1,812 10% その他 0% 高層階 図 18 １～10階 地階 最近 5 年間の高層階・地階の出火原因別火災件数（居住関係用途以外） 24
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