2015年度理学部体験ツアーのプログラム

オープンキャンパス 午後の部
理学部体験ツアー2015 プログラム
2015年7月18日(土曜日)
タイトル(担当者)
数学周遊
数
理
講義+在学生との懇談会
場所と時間
行事の内容とその説明
理系複合棟
412 室
13:00-17:00
(1)講義
数理科学科の大学院生による講義(約 30 分)を 3 件行います。
数学の面白い話題、大学で学ぶ数学、社会で活躍している数学、などなど。
色々な側面から数学に触れてもらえればと思います。お楽しみに。
講義
13:00‐14:30
「モンティホールのパラドックス」(講師:内間 未久)
あるテレビ番組で 3 つのドアの後ろに 1 つずつヤギ(はずれ)か、または高級
車が隠れており、ヤギは 2 匹、車は 1 つである。まず、クイズの代表者が 3 つ
のうちのドアの 1 つを選ぶ。すると、司会者は優勝者が選ばなかった 2 つのド
アを調べ、ヤギのドアを開けて公開する。そして優勝者の選んだドアを残って
いるドアに変えるかどうかを聞く。変えたほうが有利か?
今回はこのような確率をやってみたいと思います。お気軽に参加してくださ
い。
科
学
科
講師:
(内間 未久・玉木 玲名・
後浜門 杏里)
世話人:
(陳 春航)
懇談会
14:40-17:00
「アクチュアリーについて」(講師:玉木 玲名)
近年、数学に強い人材を求めている職種がとても多いため数理科学科の卒
業生の進路には、様々なものがあります。その中でも「アクチュアリー」という
保険や年金・金融などの多彩なフィールドで活躍する数理事務のプロフェッ
ショナルについて今回は紹介していきます。数理科学科ではアクチュアリー
を目指す人へのバックアップ体制がしっかり整っており、その具体的な説明も
していきます。お気軽にご来場ください。
「確率をグラフで見る」(講師:後浜門 杏里)
まず、確率の問題でよく考えられるサイコロについて考えたいと思います。
サイコロの6の目が出る確率は1/6ですが、本当に6回投げれば1回は6の
目が出るとは限りません。サイコロを投げる回数を増やせば確率が1/6に
近づくことをグラフで視覚的にわかってもらいたいです。「他にサイコロを30
回投げて1の目の出る数」や、「サイコロ2つを24回投げて、少なくとも1回6
のゾロ目が出れば勝ち」という賭けについて考え、また確率のグラフで視覚
的に感じてほしいと思います。そして、身近な問題としてクラスに同じ誕生日
の人がいる確率を考えたりするバースデー問題を考えたいと思います。気軽
に参加してください。
(2)懇談会(担当:陳 春航)
数理科学科の先輩達が皆さんの質問にお答えします。
数学に関心がないわけではないけれどいまひとつ取っつきにくいと思ってい
る人、大学でどんな数学をやっているのか知りたい人、数学が大好きな人、
あるいは「好きに(あるいは得意に?)なりたい」と思っている人、コンピュータ
に興味がある人、サークル活動や卒業後の進路(就職や大学院進学)などに
ついて知りたい人、などなど、皆さんのご来場をお待ちしています。
講義および在学生との懇
物
談会
質
地
球
科
学
懇談会
(小田 一郎、小林 理気、
前野 昌弘、眞榮平孝裕、
辺土 正人、與儀 護)
科
・
物
講義
波で調べる極小の世界-
理系複合棟
202 室
懇談会
13:00-14:30
15:30–17:00
理系複合棟
202 室
14:30-15:30
(1)懇談会
物理系の在学生の皆さんが、大学生活についての率直な質問に親切に答え
てくれます。楽しい公開実験も予定しています。また、先生方の研究を詳しく
説明したポスターも展示しています。物理の好きな方、実験に興味のある
方、物理系の授業、さらに、サークル活動や就職、進学などについて知りた
い方など、皆さんのご来場をお待ちしています。
(2)講義
我々の住む世界は、原子核と電子という極めてシンプルな物の組み合わせ
で出来ています。それにも関わらず、ある物は電気を良く通し、ある物は電気
を全く通しません。またある物は触るとツルツルしていたり、ザラザラしている
理
(小林 理気)
物もあります。この不思議を理解するためには、「物」を形作っている極小の
原子がどの様に並んでいるかを調べる必要があります。
講演では様々な「波」の性質を利用して、我々物理学者がどの様に極小の世
界を覗いているのか紹介します。
系
(仲間 隆男・辺土 正人)
理学部棟
106 室
および
極低温センタ
ー
13:00-17:00
物質の性質として電気伝導,熱電能,磁性、結晶性等を総合的に研究してい
ます。今回は、室温以下 1.5 K(ケルビン)(約-270℃)までの低温領域と、室温
以上 1300K(約 1000℃)までの高温領域の電気伝導度と熱電能が同時測定で
きる装置と熱電気現象について実物を展示しながら説明いたします。
研究室紹介:
極低温センタ
私たちの研究室では、核磁気共鳴(NMR)という方法を用いて、物質の磁気
的、電気的性質を極低温から高温まで温度変化させて研究しています。NMR
の実験には磁石が必要ですが、高磁場を実現するために超伝導マグネット
を磁石として使用しています。超伝導マグネットを動かすためには、多量の液
体ヘリウムを必要とします。この液体ヘリウムは極低温センターで生産し、供
給されています。体験ツアーでは、これらの装置とその装置を用いてどのよう
な実験が行われているかをご覧に入れようと思います。興味のある方は立ち
寄って下さい。
研究室紹介:
磁性体研究室
NMR 物性研究室
(與儀 護)
学内共同利用研究施設極低温
センター
液体窒素の実験
ー
13:00-17:00
極低温センタ
ー
13:00–14:30
極低温センターでは、液体窒素と液体ヘリウムを製造し、大学内の研究室に
供給しています。施設公開では液体窒素を使った実験を行い、みなさんに自
然科学への関心を高めてもらえればと思います。
理系複合棟
102 室
海の表面積は,地球表面の約 7 割を占めており,海の環境は,地球の環境に大
きな影響を与えています。海の環境の最も基本的な要素である水温・塩分・
流れなどを調べる学問が,海洋物理学です。この海洋物理学について,及び
我々の研究室の研究成果について,ビデオを用いたミニ講演を行います。
(宗本 久弥)
ミニ講義
物
質
地
球
「琉球大学における海洋研
究」
(久木 幸治)
13:00-13:20
13:30-13:50
14:00-14:20
科
14:30-14:50
学
15:00-15:20
科
・
15:30-15:50
地
一回につき、
20-30 分程度
(質問時間含
む)
学
系
ここ掘れワンワン(地層も
のがたり)
理系複合棟
1階ロビー
13:00-17:00
残念ながら大判小判は出てきませんが、地面や海底を掘ると過去の地球環
境の変化や人間活動の歴史が見えてきます。現在私の研究室で分析してい
るサンゴ礁や那覇の埋立地を掘った地層を観察しながら、昔の地球や沖縄
の環境を考えてみましょう。
理系複合棟
1階ロビー
13:00-17:00
集中豪雨や突風・竜巻など、激しい大気現象は雷雲によって引き起こされま
すが、雲の中ではどのようなことが起きているのでしょうか?気象レーダーは
雲の中の構造を調べることができる、いわば「雲をつかむ」装置です。我々は
他機関との共同により理系複合棟の屋上に気象レーダーを設置し、雷雲や
台風の観測を行っています。ここでは気象レーダーの測定原理と観測された
雷雲の構造について解説し、天気が良ければ屋上のレーダー見学ツアーも
実施する予定です。
(藤田 和彦)
雲をつかむ観測装置:気象
レーダー
(山田 広幸)
化学系の体験実験では 12:30 から整理券を配布します。
海
化学系プログラムの参加者のうち、先着数十名に周期表などをプレゼント!
洋
自
然
科
在学生との懇談会
(世話人:藤村弘行)
芳香族アジンの合成
理系複合棟
411 室
13:00-17:00
在学生が化学系での授業や特色、先生のことや大学生活について何でも質
問に答えてくれます。会場では iPad で化学系行事や授業の様子が閲覧でき
る他、実験の順番を待つ間の休息場所としても利用できます。
理系複合棟
無色液体のベンズアルデヒドと抱水ヒドラジンからあざやかな黄色固体であ
学
科
〜針状結晶を作ってみよう〜
(荻原 和仁)
405 室
13:00-17:00
るベンズアルダジンを合成します。 さらに、これをメタノールから再結晶する
ことによって美しい黄色針状結晶にします。 実験の参加者にはきれいなサ
ンプルビンに入れて体験ツアーの記念にプレゼントします。実験時間は約1
時間です。
理系複合棟
405 室
13:00-17:00
私たちのまわりには物質が光と相互作用することによって起こる現象が数多
くあります。例えば、植物の光合成や屈光性、私たちの視覚や日焼けのよう
な生命現象もあれば、光による病気治療や物質合成、IC製造、コピーのよう
な応用技術もあります。これらは化学の立場から見ると、分子が光エネルギ
ーを利用して化学変化(光化学反応)を起こすことが出発点です。光の作用
でなければ起こらない化学反応もあります。この企画では、様々な分子に光
を照射し、そのとき起こる光化学反応や現象を、鮮やかな色変化や性質の変
化、発光で観察したり、光を利用した研究装置で測定したり、様々な方法で
実験を行います。実験時間は、説明を含めて約1時間です。
理系複合棟
405 室
13:00-17:00
水素は未来のエネルギーとして注目されています。2015 年度から燃料電池
車が本格的に売り出されることになっていますが、皆さんは「水素って何だろ
う?」「燃料電池ってなんだろう?」と思いませんか?本実験は、水素とは何
か、燃料電池とは何かを簡単に説明し、水素を自由に出し入れできる「水素
吸蔵合金」を使って、実際に水素を作ったり使ったりする実験を行います。実
験時間は説明も含めて 30 分を予定しています。
理系複合棟
207室
13:00-14:30
化学は原子・分子に基づいて現象を考察します。これらは非常に微小な粒子
であり、目で見ることはできません。このような大きさの系を「ミクロの世界」と
呼ぶことにします。このミクロの世界は、私たちが直接見ることができる「マク
ロの世界」とはかなり異なった性質を示します。このミクロの世界の特性の一
つに「エネルギーの量子化」があります。この講義では、このエネルギーの量
子化とはどういうことかを説明した後、ミクロの世界においてエネルギーが量
子化されているということが、我々が直接経験できるマクロの世界の様相に
どの様に影響を与えているかを考えます。高校では通常講義時間は 50 分で
すが、大学では 90 分が普通です。90 分間の講義を体験してみよう。
理系複合棟
207室
15:00-16:30
鉄は空気中で徐々に錆びていきます。これを化学の言葉で表現すれば、鉄
が酸化される、となります。これは自然に起こる変化です。しかし、錆びた鉄
の錆が徐々になくなり、ぴかぴかの鉄に戻る、という変化が自然に起こること
を見た人はいません。なぜ、鉄は自然に錆びるのに、錆びた鉄の錆は自然
になくならないのでしょう?この講義では、化学反応を含めた自然界の変化
(例えば氷が水に変化する)を、「エントロピー」という概念を使ってできる限り
わかりやすく説明します。高校では通常講義時間は 50 分ですが、大学では
90 分が普通です。90 分間の講義を体験してみよう。
理系複合棟
609 室
13:00-16:00
動物は植物を食べます。植物は一方的に食べられているだけでしょうか?い
え、うまく動物を利用して、自分の生存や繁殖に役立てている植物もありま
す。そういう植物は動物に一番いい効率で仕事をしてもらうためにさまざまな
工夫もしています。動物はだまされて使われている?動物と植物の間には
虚々実々のかけひきが日々行われているのです。それは長い時間の間には
「進化」にもつながります。このプログラムでは、生態系のなりたち、その中で
の動物と植物の関係をパネルと講義で紹介します。目に見えない動物と植
物の関係を知ってみませんか?(なお、このプログラムは日本学術振興会
「ひらめき☆ときめきサイエンス」の一部として実施します。)
理系複合棟
204 室
13:00-17:00
沖縄は亜熱帯環境であるため、温帯系のチョウも熱帯系のチョウも棲息して
います。世界的にみてもこのユニークな環境には、日本では珍しいチョウが
たくさんいます。芸術的にも美しい沖縄のチョウ、世界のチョウを展示します
ので、多様な色模様を目で見て楽しみましょう。顕微鏡で翅の鱗粉の微細構
造を観察することもできます。チョウは成虫だけでなく、卵・幼虫・蛹の形態も
驚くほど多様です。生きている卵・幼虫・蛹も展示します。また、チョウを対象
とした環境研究や生理学的研究なども紹介します。
理系複合棟
205 室
13:00-16:00
水中の動物、特にグルクンやマチ類、絶滅した沖縄島産リュウキュウアユな
どの魚類、シマイセエビやテナガエビ類などの甲殻類、ハマグリなどの二枚
貝類、アオリイカなどの頭足類についてミトコンドリア DNA 多型やマイクロサ
テライト DNA 解析による地域間の遺伝的交流についてポスター展示します。
・
化
学
系
光化学の世界
~分子と色と化学変化~
(漢那 洋子)
水素のチカラ
〜水素吸蔵合金の実力を体
感しよう〜
(中川 鉄水)
講義
「ミクロの世界」
(堀内 敬三)
講義
「化学反応はなぜ起こるの
か?」
(堀内 敬三)
身近な生物多様性:敵か
海
洋
自
然
味方か!利用し合う動物と
植物
(伊澤雅子・傳田哲郎)
科
学
科
・
生
物
沖縄と世界のチョウ:自然
の芸術を発見しよう!
(大瀧丈二)
系
水圏動物集団の遺伝的分
化と標本の展示
(今井秀行)
また解析した動物の標本も展示します。人数限定ですが、水圏動物の筋肉
組織などから DNA 抽出実験が体験できるかもしれません。
Enjoy 大学生活 in
Biology! –生物系ではこん
なこともやってます(傳田 哲郎・伊澤 雅子)
理系複合棟
206 室
13:00-17:00
(生物系「在学
生との懇談会」
と同室で実施し
ます)
生物系では、大学生活でさまざまな経験をしてもらうために、講義や実習だ
けでなく、学生参加のいろいろな企画をしています。「バイオダイバーシティー
マラソン」では、キャンパス内の生き物を対象とした写真コンテストをしていま
す。コンテストの運営も学生による実行委員会が行っています。今回は、コン
テスト応募者の自慢の写真を展示しています。プロ顔負けの写真にも驚きで
すが、キャンパス内にこんなにいろいろな生き物がいるというのにもびっくり
です。その他に、1、2年次が研究体験を行う「生物塾」、国際的な企画とし
て、大学院生対象の台湾・インドネシア・タイの大学との合同野外実習、学部
生対象の韓国チェジュ大学との合同実習などの楽しい活動も紹介します。
<在学生との懇談会>
理系複合棟
412 室
14:40-17:00
数理科学科
物理系
理系複合棟
202 室
13:00-14:30
15:30–17:00
地学系
理系複合棟
102 室
14:00-15:00
16:00-17:00
化学系
理系複合棟
411 室
13:00-17:00
物質地球科学科
海洋自然科学科
生物系
理系複合棟
206 室
13:00-17:00
琉球大学理学部に在籍する学部学生たちから進学後の学生生活
全般についての情報とアドバイスを聞くことができますので、どの
ようなことでも遠慮なく相談してみてください。
たとえば、
■将来自分が希望する研究分野の専門家が琉球大学理学部に
はいるのか。
■入学後の沖縄での学生生活についてのアドバイス
■奨学金制度、サークル活動、就職、大学院への進学のことなど
について詳しく知りたい。
各学科・系が指定している時間帯の中で相談に応じます。懇談会
会場へはお気軽にお越し下さい。
琉球大学理学部の連絡先
■ 住所
〒903-0213 沖縄県中頭郡西原町千原1 琉球大学理学部
■ 入試関係
学務担当 098-895-8595 [email protected]
■ 入試関係以外の事務的な問い合わせ
■ 理学部のホームページ
総務係 098-895-8586 [email protected]
http://www.sci.u-ryukyu.ac.jp/