平成 27 年度 #1 遭難対策委員会について

平成 27 年 7 月 16 日
(遭対)15-001
長 崎 県 山 岳 連 盟
遭 難 対 策 委 員 会
平成 27 年度 #1 遭難対策委員会について
平成 27 年 7 月 12 日(日) 10:00~ 大村山岳会 小嶽小屋にて開催されました。
1.出席者
(遭対委員長)渡邉利博、
(佐世保山岳会)佐々木竜也、
(佐世保市役所山岳部)貞松大輔、
(大村山岳会)増田正治、
(諫早山岳会)下田玲二、
(長崎山の会)泉有輝信、
(長崎登高会)内田朗、小宮義廣、計 8 名の参加でした。
2.議事
(1) H27 年度活動方針
① 事故がおきてからの対策ではなく事故を起こさせない様な活動を行う。
・登山道の調査、登山道情報の作成伝達
・登山道整備補修等の実施
② 山岳レスキュー研究会との共同歩調をとり。円滑なる運営を図る。
③ 自治体行政からの要請に応えつつ、自治体・行政からの援助協力を受ける。
(2) 遭難対策委員会活動・確認・報告事項
H27 年度現在までに、懸案事項であった多良山系平谷越下部(第2岩場)のロープから
鎖への切り替え作業、周辺の立ち入り禁止トラロープの展張作業、平谷越から中山越間の
登山道整備を実施した。
(3) 情報・確認事項
① 登山情報として、H27 年5月末、多良山系郡岳南登山口で発生した道迷い事故、
救助応援に参加した遭対委員の情報を基に“登山情報15-002”を発信。
② 山岳遭難事故連絡カードの取り扱いについては、個人情報に立ち入らない範囲で結構です
ので、遭対委員長まで提出をお願いしたい。
③ 登山届の提出厳守を各会にお願いしたい。登山届は“命を守るザイル”です。
万一事故が発生した場合、場所の特定。救助活動をスムーズかつ効果的に行う事ができます。
また、計画書の見直しなどは、事故を起こさせない一因ともなります。
④ 遭対副委員長に、
(東彼山岳会)馬場聖太さんが承認されました。
(4) 多良岳県立公園登山道整備事業計画
長崎県自然環境課の「ふるさと自然再生事業」からの消耗資材の提供(貸与)を受け
県立公園登山道の整備を行う(H26 年からの踏襲であり、県岳連理事会での承認を受けている)
※H27 年度ふるさと自然再生事業登山道整備予定箇所
①五家原岳直下(横峰越側)
②五家原岳直下(中岳側)
(5) 多良山系登山道自主整備計画
① 小川内谷瀧見橋
橋本体及び桟木の防腐処理作業を実施する、時期としては秋の渇水期を目処とする。
② 郡岳登山道調査
郡岳周辺では、道迷いが多発しています。山岳連盟会員の目で現地確認を実施したい。
対策等で、我々で出来るものであれば実施したい。
3.技術研修(午後から実施)
ロープの結び方研修
(研修の様子)
① ロープワーク
クライミングでは使用しないが、救助等で素早く結べるボーライン(ブーリン)を中心
に、ヨセミテブーリン等を研修した。
※ロープワークの原則
”
ロープワークの原則 “しっかりと美
しっかりと美しく結
しく結ぶ、
(結び目がきれいでなかったら間違
がきれいでなかったら間違っていると
間違っていると思
っていると思うべし)
うべし)
② フリクション・ノット
上下に制動可能なプルージック・ノットを中心に実施した。
※ロープスリング自体
ロープスリング自体の
自体の長さ、結び目の整え方等に
方等に注意すること
注意すること。
すること。
(素早く
素早く、きれいに、
きれいに、を心掛けるべし
心掛けるべし)
けるべし)
(文責)遭対委員長 渡邉利博