資料3-3 適合証明検査機関限り フラット35S(省エネルギー性)を申請された場合における「工事中の計画変更」に係る留意事項 現場検査において、外皮面積、開口部面積、設備機器等が変更されていた場合にあっては、原則とし て省エネルギー性能の再計算による検証が必要となります。 ただし、計算結果が明らかに安全側となる変更については、再計算を不要とすることができます。 1 『断熱等性能等級』で申請している場合 工事中に外皮面積、開口部面積の変更が行われた場合にあっては、性能基準にあっては「外皮平均 熱貫流率」 、仕様基準にあっては「開口部比率」の計算結果が明らかに安全側となる場合を除き、再 計算が必要となります。 なお、再計算の結果、フラット35Sの基準に不適合となり、金利の引下げが受けられなくなる場 合がありますので、検査に当たってはご留意ください。 (仕様基準で申請されている場合にあっては、面積変更により、「開口部比率の基準を満たさなくな るケース」や、「開口部比率の区分が変わることにより開口部の仕様が不適合となるケース」なども 考えられますのでご注意ください。 ) 下表に「再計算が必要な変更内容の例」を示しますのでご活用ください。 分類 変更内容 外皮面積 外皮面積 開口部面積 断面構成 部位の熱貫流率 寸法 ひさし 「外皮面積」又は「開口部面積」が変更となる場合 ※ただし、全体の外皮面積に変更がない中で、開口部面積が小さく なる場合は、再計算不要です。 「外壁の仕上げ材」等、断面の構成要素を変更する場合 (性能基準による場合) 「ひさし」の出寸法が小さくなる場合 (性能基準のη値計算において、ひさしを評価する場合) 2 『一次エネルギー消費量等級』で申請している場合 工事中に外皮面積、開口部面積、床面積や設備機器の変更を行った場合にあっては、計算結果が明 らかに安全側となる場合を除き、一次エネルギー消費量の再計算が必要となります。 また、再計算の結果、フラット35S(一次エネルギー消費量基準)に不適合となり、金利の引下 げが受けられなくなる場合がありますので、検査に当たってはご留意ください。 下表に「再計算が必要な変更内容の例」を示しますのでご活用ください。 分類 変更内容 ・ 「外皮面積」又は「開口部面積」が変更となる場合 ・ 「ひさし」の出寸法が変更となる場合 (η値計算において、ひさしを評価する場合) 外皮面積 開口部面積 面積 ひさし ※一次エネルギー消費量等級の申請がされている場合において、 外皮面積、開口部面積に変更があった場合は、 「外皮平均熱貫流 率:Ua 値」を安全側でみると、冬期における「暖房期の日射熱 取得量:mH 値」が危険側になるため、面積などが(大きくなっ ても小さくなっても)変更があれば一次エネルギー消費量の再 検証が必要となります。 床面積 断面構成 部位の熱貫流率 「主たる居室」、「その他の居室」、「非居室」の面積が変更となる 場合 「外壁の仕上げ材」等、断面の構成要素が変更となる場合 (性能基準による場合) 1 分類 変更内容 機器を設置しない予定だったが、中古機器等一般的な最新機器よ 設備全般 全般 り明らかに性能が低下する機器が持ち込まれる場合 同じ種類の機器を設置するが、効率が低下する場合 設備の種類が変更になる場合(効率の算出法が異なるようなケー スはすべて) 全般 (例)エアコン→ガス温水式床暖房 ガス温水式床暖房→電気温水式床暖房 運転方式が変更になる場合 (例)部分間欠空調→全館空調 暖房冷房 一次エネルギー消費量プログラムの入力区分が悪くなる場合 エアコン ・区分(い)→区分(ろ) ・区分(い)→区分(は) ・区分(ろ)→区分(は) 「敷設率」が変更になる場合 暖房 床暖房 「上面放熱率」が小さくなる場合 温水式の場合、 「熱源機の効率」が低下する場合 全般 換気 壁掛け式 「換気回数」が増加する場合 (例)0.5 回/h→0.7 回/h 「比消費電力」の値が大きくなる場合 ダクト式第一種 「有効換気量率」が低下する場合 熱交換換気設備 採用予定だったが、採用しなくなる場合 全般 設備の種類が変更になる場合(効率の算出法が異なるようなケー スはすべて) (例)ガス給湯器→電気温水器 エコキュート→エネファーム ふろ機能を以下の様に変更する場合 ふろ機能 ・給湯単機能→ふろ給湯器(追焚なし) ・給湯単機能→ふろ給湯器(追焚あり) ・ふろ給湯器(追焚なし)→ふろ給湯器(追焚あり) 給湯 配管方式 さや管ヘッダー 方式 さや管ヘッダー方式から先分岐方式へ変更する場合 分岐後の配管径が 13A 以下から 13A 超へと変更になる場合 水栓 手元止水機能、水優先吐水機能を採用予定だったが、取りやめる 場合 浴槽 高断熱浴槽を採用予定だったが、取りやめる場合 太陽熱利用 全居室 照明 非居室のみ 太陽熱を利用予定だったが、取りやめる場合 白熱灯を採用しない予定だったが、一部採用する場合 調光設備や人感センサーを採用予定だったが、取りやめる場合 機器を設置しない予定だったが、白熱灯を採用する場合 パネル設置方位角又はパネル設置傾斜角が変更になる場合 太陽電池アレイのシステム容量が減少する場合 太陽光発電設備 その他 太陽電池アレイの設置方式が変更になる場合 太陽電池アレイの種類が変更になる場合 (例)結晶系太陽電池→結晶系以外の太陽電池 コージェネレー ション 設計検査時と採用する機種が変更になる場合 2
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