「 家城ラインとリバーパーク真見 ■番組概要 1:はじめに 2:家城ラインとは 3:二雲橋の姿と歴史 4:リバーパーク真見 5:さいごに 1 」 1:はじめに タイトル(「ぐるっと津~リング」) 皆さん、こんにちは。気候もすっかり秋らしくなり、毎日過ごしやすい日が続いてい ますね。さて、皆さんは「秋」と言えば何を連想されますか?食欲の秋、読書の秋…。 私は、秋と言えば木々が赤く色づく「紅葉(こうよう)」を思い出します。 今回の「ぐるっと津~リング」では、秋の美しい紅葉で有名な家城ラインと、親水公 園「リバーパーク真見」をご紹介します。 サブタイトル(「リバーパーク真見と家城ライン」) 2:家城ラインについて 家城ラインのある雲出川は、その源を三重県と奈良県の県境にある布引山脈三峰山 (みうねさん)に発し、白山台地を通って伊勢平野部から伊勢湾に注ぐ一級河川です。 全長55キロに及ぶ雲出川の中で、家城ラインと呼ばれるのは、白山町の瀬戸ヶ淵(せ とがふち)から真見地内までの約2キロの部分です。 昭和6年に「家城ライン」と名づけられ、こぶ湯や、岩船(いわふね)などといった 奇勝奇岩の続く風光明媚な景観が、ここを訪れる私たちの目を楽しませてくれます。 3:二雲橋の姿と歴史 10月1日号の広報津の表紙を飾った「二雲橋(にくもばし)」も、この雲出川にかか る橋です。 この橋は、全長 37.3 メートル、幅 3.5 メートルのコンクリートで出来た橋です。側 まで来ると、コンクリートの橋が醸し出す重厚さが伝わってきます。苔むした欄干も この橋に歴史がある事を私たちに感じさせますね。 白山町の歴史を記録する「白山町文化誌」によれば、この橋が出来たのは昭和7年か 8 年の事。 「二俣土工(ふたまたどこう)保護森林組合が林道を開き、橋をかけた」と 記されています。 この橋の完成を当時の人々は大変待ち望んでいました。 完成する前は、随分遠回りをするか、現在の橋のすぐ近くの瀬に石を入れた竹かごを 置いて板を渡しただけの不安定な橋を渡るしかなかったのだそうです。 また、特徴的なこの橋の形状は、中央の橋脚を作る時、突き出た自然の岩を中心に生 かして作ったため、一つの橋脚が両側に延びるアーチを支えるという造りになったの だといいます。今ではその独特の形状が、家城ラインの景観の重要な要素の一つです ね。 春には、橋のそばに植えられた大きな桜の木が花を咲かせ、二雲橋を美しく彩ります。 家城ラインの岩々と、春の桜、秋の紅葉など季節ごとの自然の表情、そして近くを走 る名松線がかもし出す牧歌的な雰囲気など、色々な要素が織りなす景観のすばらしさ 2 は有名で、雲出川八景にも選ばれています。 橋の側には階段がついていますので、下に降りることも出来ますよ。荒々しく削られ た岩肌の上に立つと、上から見ているのとはまた違った雰囲気を楽しむことが出来ま す。 4:リバーパーク真見 さて、この二雲橋から上流方向を見れば、左手にかわいい建物が並んでいるのがお分 かりいただけますか? あそこがリバーパーク真見です。 平成 13 年にオープンしたリバーパーク真見は、水辺空間事業として三重県の計画に より建設されました。夏は川遊び、秋には紅葉を見ながらの散策など四季折々の自然 が楽しめます。 これからの季節は、爽やかな秋風に吹かれて、ゆっくりと一息つくにはピッタリの場 所となっています。行ってみましょう! 手入れが行き届いた公園は、気持ち良いひと時を私たちに与えてくれます。 公園も素敵ですが、こちらの目玉は何と言っても滞在型貸し農園の施設です。 22ある農園には、それぞれ1つずつコテージがついていますので、こちらで生活し ながら農作業を楽しんでいただけます。農園の大きさは平均 200 平方メートルですよ。 利用者の方には、地域の方と交流を持ちながら、草花や野菜を栽培し、心身共にリフ レッシュ出来ると好評を頂いております。 あなただけの農園の使用期間は原則として4月 1 日~翌年3月31日までの一年間で す。年間契約金は、建物の形状によって 50 万円と 60 万円とがあり、このほか、水道・ 光熱費などの経費が必要となります。 しかし、年間契約者しかこの農園を利用できないわけではありませんよ。コテージに 1泊して農作業などを楽しむ「1日体験」もあります。 1日体験の方は、施設内の「体験農場」で農作業を行っていただきます。中には、春 に体験農場に種を撒き、秋にまた収穫に訪れるなど、手軽に農業体験が楽しめますよ。 施設に関しては、リバーパーク真見管理事務所、電話 262-5002 までお問い合せ下さ い。 5:さいごに いかがでしたか? 残念ながら、撮影日の今日は紅葉していませんでしたが、毎年、シーズンには素晴ら しい景色を私たちに見せてくれます。リバーパーク真見の周辺や、瀬戸ヶ淵のあたり が特にお勧めの紅葉ポイントですよ。 これからの行楽シーズン、家城ラインやリバーパーク真見で日常生活とは違う時間の すごし方を楽しんでみてはいかがでしょうか? 終わり 3
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