グアム特集!!50 号特大版

H23年 2月号 No.50
疾患講座
「軽度発達障害」2月20日14時
グアム特集!!50 号特大版
16時
参加ご希望受付中です。4月はうつ病
6月は統合失調症の予定で
す。
【休診のお知らせ】
ひだクリニック:火曜・土曜休診
ひだクリニックセントラルパーク:土曜・日曜休診です。
急に具合が悪くなった場合は、開いているほうのクリニックにご相談ください。
【ご案内】
2月13日(日)10時
12時わいわい講座「新しいお薬の話
2月13日(日)15時
17時
うつ病認知行動療法
2月15日(火)14時
15時
CBTリワークプログラム
インベガ
」
オリエンテーション
ひだクリニックデイケアるえかでは、5 周年を記念して、グアムに行ってきま
オリエンテーション
2月20日(日)14時
16時
疾患講座「軽度発達障害」
2月20日(日)14時
16時
サイコドラマ
2月27日(日)10時
12時
ふぁみりーテーブル
ていただきます。
皆様、
「家族として病気とむきあうために」副院長
木村尚美
3日(木)13時半
3月
3日(木)18時
20時
働く人のためのSST講座
の皆さんが、元気に日本にいらしたことが私たちるえかの文化に大きな革命を
3月
6日(日)10時
12時
家族当事者研究
起こしました。あの時に受けたカルチャーショックは、まず、1.持効性注射
3月
6日(日)13時半
15時
12時
みらくるクラブ
デイナイトケアるえかは、今年、5周年記念として海外旅行に行ってきました。
3月
3月13日(日)10時
15時
した。グアムでの様子、その準備、取り組みとしての考えを 3 人の方に報告し
認知行動療法フォローアップ講座
わいわい講座
「食欲・多飲を止めるきっかけ作り」栄養士
3月20日(日)14時
16時
これは、5年前に、アメリカロサンジェルスから講演会にいらした、ビレッジ
薬を持参していなかったことでした。2.みんなアメリカでは、20歳を超え
伊藤
佐絵子
サイコドラマう
【編集後記】
ひだくり通信記念すべき50号は、グアム特集でした。いかがでしたか?ページを大幅に増
量してお届けしました。みんないい表情していますね。(み)
剤が欧米では、とっくに発売されていて、皆さんがそれを打ってきたから、お
たら一人暮らししていることでした。(アメリカでは、身体、知的、精神を問
わずに家族からは離れると言うことです)3.人間として、人のために役に立
つことは、障害も何も関係ないと言い切りました。
この3つのことを、るえかでは文化として継承してきました。一昨年の春に持
効性注射剤リスパダールコンスタが発売されたことから、絶対に海外旅行に行
こう!と一年がかりでみんなで準備を重ねてきました。2のひとり暮らしは、
現在52名が一人暮らしをクリニック近くにしています。3の人のために役立
つことこれは、るえかのメンバーにっとってはあたりまえのこととなっていま
す。そして、ついに、この日がやってきました!!2月1日から4日までのグ
肥田先生のメディカルコラム
Vol.7
頓服薬の上手な使い方
アム旅行は、総勢65名、るえかメンバー49名、ご家族8名、スタッフ8名
また、どうしても聞いておくべきこともあります。
で、行ってきました。こんなに多くの参加者がいないと思っていた私たちは、
それは頓服薬の使い方です。朝食後や眠る前とかの決まった
飛行機の座席が足りなくなり、デルタ航空、コンチネンタル航空2機に分かれ
時間に内服するお薬を「定時薬」といいます。そのお薬はいわ
るといううれしい悲鳴を上げました。1日19時出発と20時半出発で、グア
ば薬物療法の基本ですが、そこにプラスして大切なものが頓服
ムへ。宿泊は、ビーチも目の前、免税店やショッピングが目の前と言う立地の
薬です。普段はつかわなくてもいいのですが、困ったときに使用
グアムリーフホテル。もちろん、全室オーシャンビューです(*^_^*)
するお薬です。これらがきちんと使えるようになると生活が
1日目
成田からグアムへ
もっと快適になることでしょう。
夕食機内食
再発の前兆は、火事で言うといわばボヤのようなものです。
消防車が来るような大火事になる前にボヤならば手近にある
消火器で消すことができます。もっと初期ならバケツの水で
だって消すことができます。この初期消火にあたるものが
頓服薬です。頓服薬を上手に使うと再発をしなくてすみます。
2日目
11時から専用バス2台にて
担当医から「これは不安時の頓服薬ですよ」「これは不穏時に
島内観光
昼食は、シーフードビュッフェ
18時からポリネシアンディナーショー
バーべキュービュッフェ
のんでください」と説明されているかもしれません。でも「不穏時」
ってなんでしょう。不穏ということばは、日常ではまず使わない
ことばです。具体的にいうと「イライラして仕方ない時」とか、
「落ち着かなくて物に当たりたくなる時」とかが、当てはまります。
個人個人によってこの状態は違うし、程度も違うことがあります。
そこをきちんと担当医に伝えて、オーダーメイドの薬物療法にして
いく必要があります。オーダーメイドの薬物療法も再発を予防する大
きな手助けになります。
3日目
終日自由行動
ホテルのプールや、ビーチでのひとときを過ごしたり、買い物に行ったり、中
ブーケ
Wedding
には実弾を打つ体験も。またまた、オプショナルツアーで、グアムの海底探検
(潜水艦)に行ったメンバーもいます。
4日目
朝10時グアムから日本へ
帰国
行きからアクシデントが!!成田まで一緒に行こうと待ち合わせしたのに、E
さんが来ない!と連絡が入り、大変!寝坊したか?とひだクリ職員が探すもい
先日こんなすてきな結婚式がありました。
ない。とにかく、みんなが遅れては大変と出発するように指示して心配ながら
NHK「ハートをつなごう」の放映でご紹介されたカップルです。
も出発したメンバーたち。E君は、集合時間が待ち切れずに、一人で成田へ行
都内の某有名結婚式場?ではなく、ここはなんと、ひだクリニック
ってしまっていました。また、なかなか、原住民と戦いでるえかには顔を出せ
セントラルパーク
なかったひきこもりの専門家のDさんも、ちゃんと成田に来てました。
ブーケなのです。人前式の手作りの心温まるすて
きな結婚式でした。
病気があっても幸せになれるのだと実感されたとか・・
妄想や、幻聴にいつも悩まされているメンバーも、とてもとても、ヘビースモ
ーカーのメンバーも、いつも、落ち着いていられないメンバーも、ひだクリニ
精神科の病気は不治の病ではなくなったと、肥田先生がスピーチで話
ックに来なかったら、きっと長期入院していたかもしれないとご家族が言われ
しておられました。それぞれにお仕事され、頑張っておられるお二人です。
る人たちも、みんなみんな、元気に楽しいグアムを過ごしました。統合失調症
どうぞ、末永くお幸せに!!
の本を書きなおしたい!と思うくらい、みんな、先への不安もなく、突然のこ
とにもちゃんと対処して、全く問題なく、帰国できました。
集合時間に遅れるのは、いつも職員ばかり。この旅行を成功させてくれたメン
バーには、感謝、感謝です。少しだけ、どんな旅行だったかを、お話しします。
海に行って、メンバーを見つけてうれしいこと。マクドナルドで一生懸命注文
一日目は、寝るだけでチェックインして、朝の窓から見えた青い海に感動!!
しているメンバーに、がんばれ!!と。遠くから応援。
さっそく、朝食へ・・・
みんな、たくさんのバイキングに、目を光らせて、まあ、朝から食べること。
二日目は、ゆっくり出発で島内観光。専用バスと言っても 2 台の大所帯。ガイ
第 4 回こころの健康講座
ドさんも大変でした。アフガン砦や恋人岬など、人気スポットを回り、カップ
こころの風邪と地域・家族
ルたちは、恋人岬で大はしゃぎでした。
夜は、バーべキューディナー。素敵なトロピカルディナーに、感激。タヒチダ
ンスやフラダンスに酔いしれたその時!!突然、ハッピーバースデイと、ハッ
ピーウェディングのサプライズプレゼントが舞台から届けられ、Hさん夫婦と、
南流山地区社会福祉協議会主催のこころの健康講座が開催されます
Aさん、Oさんが舞台に呼ばれて・・・
「こころの風邪と家族・地域」と題して、こころの風邪について学び、早期
ダンスに、ワインや、ケーキのプレゼントをいただきました。
発見や治療に役立てていきたい。家族や地域の対応についての理解を目指し
興奮もさめやらず、なんと、今度は、フラダンスコンテストにO君が抜擢され
ます。
て・・・なんと 5 名中優勝。
日時:H23年 2 月 20 日(日)18 時半
20 時
すてきなお姉さんのエスコートで、一緒に踊り、すてきなレイのプレゼントに、
場所:流山市市民活動センター(生涯学習センター
鼻の下を伸ばしたO君。参加していたお母さんに、レイをプレゼントして、
講師:肥田裕久(当院院長)
3階会議室)
デイケアるえかメンバー
お母さんは、涙がぽろぽろ。こんな日が来るなんて、一年前には思わなかった
と、母たちと語り合っていました。
18時から受付開始。事前予約不要。参加無料です。
そして、三日目は、一大行事「終日自由行動」なんと、朝から晩までです。自
ぜひ、足をお運びください。
分たちで、英語を使い、ドルを使い、買い物するもよし、ビーチで泳ぐもよし。
プールや海で一日過ごした人もいたようです。何人かの男性は、来たときから
リサーチしていた実弾射撃体験も体験したみたいです。ご家族たちは、オプシ
ョナルツアー「潜水艦探検」に参加した模様。この自由行動は本人たちもです
ひだクリニックでは、診療と合わせて様々な専門スタッフ
が・・・スタッフのドキドキは、夜の点呼までは、たぶんおさまっていなかっ
の配置、多彩なプログラムを行っております。
たと思います。なんて言っても、電話がない!みんな、携帯電話は海外で使う
診療と合わせてご利用いただきますと、治療効果が高まり
と高いし、使えないと電話のない生活を体験。何かあったら、とにかくホテル
ます。
へ戻る!スタッフも「はじめてのお使い」の母のような気持ちで過ごした一日
でした。でも、「みんなの力を信じよう」と団結して、それでも、プールや、
そのご案内の冊子をお配りしております。
ぜひ、お手にとりご覧ください。
また、総合相談窓口に専門スタッフがおります。
お気軽にご相談ください。
みんなが揃っているはずの点呼のその夜は、来る時よりもなんだか自信をつけ
ひだクリニック
セントラルパーク
だより
て大きくなったようなメンバーに思い切り、喜びの豆まきです。肥田院長が、
最後のごあいさつに周り、鬼は外!!と、一部屋一部屋回りました。
そして、何事もなく、帰国しました。お留守番をしてくださった職員の皆様に、
本当に感謝します。
そして、この無謀ともいえる計画に、すっかり順応して、がんばって下さった
メンバーの皆様、ほんとうにお疲れ様でした。
みんなで、精神科の統合失調症の教科書を書き換えたいと思いながら帰ってき
ました。詳しい写真等は、今日のるえかをご覧ください。
セントラルパークでは、23 年 1 月より本格的デイケアがスタートしま
株式会社MARSが、写真集を出す予定としています。お待ちください。
した。ひだクリニックよりは、少人数で行っております。
木村
尚美
参加ご希望の方は、担当医にご相談ください。
グアム旅行までの道のり
月曜日
SST
水曜日
SA
フリー
金曜日
料理
当事者研究(月 2)サイコドラマ(月1)
映画など
いろいろなプログラム
H22.の春より、海外旅行を成功させるためのプログラムが練られ計画がは
じまりました。
などです。
全 20 回のプログラムをクリアすれば安心して楽しい旅行ができるように
デイナイトケア、ナイトケアにご参加の方は、ひだクリニックにて行ってお
とまず①海外旅行の窓口=成田空港を知ってもらうために、るえか恒例『 ミ
ります。
ス テ リ ー ツ ア ー 』 で外出プログラムを実施。②海外での身分証明書=パス
ポートを各自作成しようと『 パ ス ポ ー ト を 作 り に 行 こ う 』 と千葉県に住
詳細は来月号をお楽しみに!
民票があるメンバーは集団での申請を試みました。これには市役所・東葛飾
旅券事務所の方々に事前連絡し快く協力を得られたのが功を成しました。書
類をみんなで書きましたね。地方に戸籍抄本がある方は取り寄せとなり大変
メンバー向けメッセージより
でした。③海外での買い物にはお金=ドルへの換金手続きの説明を千葉興業
銀行の担当者に『 銀 行 で 円 を ド ル に 換 え よ う 』 と題しプログラムを開い
*グアム旅行に参加される皆さんへ
ていただきました。初めて見るドル札に興味津々でしたね。④旅行会社H.
皆さんもご存じのようにひだクリニックでは精神科リハビリテーションを
I.S.の担当者の方からの説 明 会 を 決 起 集 会・行 程 表 発 表・渡 航 に お け
積極的に行っています。今回の旅行に関しても大切な精神科リハビリテーシ
る 書 類 の 説 明 (4 枚 )などお手伝いをいただきました。その他DCスタッ
ョンの一環として行っています。そのためこの旅行を、ただのレクリエーシ
フにおける
ョンプログラムとは考えていません。
⑤英会話レッスン⑥食 事 の マ ナ ー ⑦飛 行 場・飛 行 機 内 で の マ ナ ー ⑧海 外
まず、一昨年秋に計画をたてましたが、そのころずいぶん先のことだと考え
保 険 へ の 加 入 など初めての海外旅行を成功させるための練習を重ねました。
られていた旅行ももう間近です。メンタル系の疾患を持っている方は、先の
事前にメンバーが苦労したのが渡航書類の複雑さ及び機内持ち込みの荷物
予定を立てる事が弱い、と言われていました。しかし、この旅行の準備を通
についてでしょうか。不安がいっぱいになったメンバーもいましたが確認作
して先の予定をたてながら、目の前のことをこなしていくという練習ができ
業を重ねるごとに笑顔が出てきたことが印象深く残っています。
ました。また、旅行を成功させるという目的のために、個々の目的を設定し
てそれを実行したメンバーもいます。
DCるえかはもちろん全員が旅行参加というわけではありませんでした。平
旅行で使えるためのおこずかいを貯めるためにアルバイトを始めたメンバ
常通りのプログラムを実施していましたので半年前からの計画といえども
ーもいます。
実際は 3 ヶ月のナイトケアの時間を使いながらの動きでした。私たちスタ
突然のことに弱い、不意うちに弱い、急な予定変更に弱い、こういうことも
ッフが驚いたのが参加人数・・・キャンセルは就職が決まった1名のみ。旅
言われています。先の予定を立てることも苦手なのに、目の前のことも弱い、
行会社の担当者も通常1割くらいのキャンセルが出るのが普通といわれて
こんな弱点が多いと社会参加が出来にくいことになります。しかし、フット
いましたので飛行機の予約を50名分しか入れていなかったため、結局飛行
サルのような時々刻々と作戦を変えないとならないような場面で試合する
機は2便に分かれ飛行機会社も別、後便は日が変わった深夜1:25に到着
ことも大切な精神科リハビリテーションなのです。これを旅行にあてはめる
することになってしまいました。生きてればこんなこともあるよね・・・な
と、多くのメンバーははじめての海外旅行ですから、思いもかけないことに
んて知らぬふりのスタッフを横目に頑張るメンバーに感動でした。海外旅行
遭遇するかも知れません。これはその場ではじめて練習なしに遭遇すること
に行くにはこんなに手続き書類が必要なのか・・・と思ったのはメンバーよ
なのかも知れません。これはさすがに練習することはできませんが、旅行の
りスタッフ。情けないのはパスポートをはじめ渡航書類等遅れていたのはス
行程を通してきっと体験できる貴重な精神科リハビリテーションの訓練で
タッフだったことはここに書き留めておきたいと思います。
す。旅先での病気もなく事故にもあわず、みんなで元気に帰国し、その後の
伊藤佐絵子
生活に今回の旅行での経験を活かす事もそれも大切なことです。経験を活か
す事ができないのが、メンタル系の疾患を持っている方の特徴だ、といわれ
治療としての位置づけについて
ています。こういった今までの精神科の常識を覆していきましょう。
このように、たった一回の旅行をきちんとした複数の精神科リハビリテーシ
ョンに型作ることがデイケアスタッフの意図するところでもあります。これ
が、冒頭に書いたように今回の旅行を精神科リハビリテーションの一環とし
て行っている理由です。
今回、旅行される皆さんは、ぜひこういう意図をもって旅行を考えてみてく
ださい。きっと、良い精神科リハビリテーション効果が表れるものだと信じ
ています。
医療法人社団宙麦会
ひだクリニック
肥田裕久