CSR報告書2015 - K&Oエナジーグループ株式会社

目次
2015
トップメッセージ ……………………………………… 1
K&Oエナジーグループとは …………………………… 3
FOCUS
1 環境にやさしい天然ガス ……………………… 5
2 用途が広がる有望な資源ヨード ……………… 7
3 安心・安全・快適な暮らしのために …………… 9
環境活動
K&Oエナジーグループの環境活動 ……………… 13
環境に配慮した開発への取り組み ……………… 15
社会貢献/人材開発
社会とのコミュニケーション …………………… 17
地域社会への貢献 ………………………………… 19
働きやすい職場づくり …………………………… 21
沿革 …………………………………………………… 23
コーポレート・ガバナンス/会社データ
コーポレート・ガバナンス………………………… 25
会社データ ………………………………………… 26
トップメッセージ
K&Oエナジーグループ
開発・生産から供給・販売まで
貴重な国産資源の開発・生産から供給・販売までをグループ内で一貫して行うことで、社会への貢献を続けてまいります。
当社グループは、天然ガスとヨードという二つの貴重な国産資源の開発・販売を通じて、豊かな社会づくりに
人体の成長に不可欠な元素であるヨードが不足する国への支援事業にも協力しております。
貢献できるよう、
日々努力を重ねています。
今後も健全かつ継続的な事業発展のため、
企業の社会的責任を常に意識しながら、
貴重な国産資源の安定供給
当社グループの最大の特長は、天然ガスの開発・生産という上流部門から、都市ガス会社を通じたお客様への
という公共的使命を果たしつつ、
コンプライアンス経営の徹底、万全な保安体制の確保、環境に配慮した事業活動
販売という下流部門まで、グループ内で一貫して行っていることにあります。近年、地球温暖化問題がクローズ
を推進してまいります。
アップされ、天然ガスはクリーンエネルギーとしてその重要性を増しているなか、当社グループは、
わが国で最も
歴史ある天然ガス事業会社として、天然ガスの拡販を通じて豊かな社会作りに貢献してまいりました。国際的に
不安定なエネルギー情勢が続くなか、貴重な国産エネルギーの生産者として、今後も社会への貢献を続けて
まいります。
また、天然ガスの開発・販売に続く当社グループ事業のもう一つの柱は、
ヨードの製造・販売です。
ヨードは、
資源小国である日本が世界に輸出できる数少ない資源であり、医療分野からハイテク分野まで活用される世界的
に大変貴重な資源です。当社グループは、世界有数のヨード生産者として、新たな用途開発に努めるとともに、
関東天然瓦斯開発
株式会社
大多喜ガス
株式会社
日本天然ガス
株式会社
オータキ産業
株式会社
代表取締役社長
K&Oエナジーグループ株式会社
関東建設
株式会社
株式会社
上總ボーリング
KNG AMERICA,
INC.
株式会社
新栄エンジニア
グループ経営理念
天然ガスの生産と販売を中核に、快適で豊かな生活の実現と社会の発展に貢献する
グループ経営方針
1.環境との調和、地域社会との共生
環境と調和し、地域社会と共生する事業を展開することにより、持続可能な社会の実現に貢献する。
2.安全・品質・サービスの向上
安全を確保し、安定生産・安定供給のもと、お客様満足を追求する。
編集方針
本報告書は、
当社グループの環境保全および社会貢献に対する考え方や主な取り組みについて記載しています。
3.チャレンジする職場風土の実現
社員一人ひとりが積極的に能力を開発、発揮するとともに、一丸となって高い目標に向かって挑戦する企業風土を実現する。
■ 報告対象期間:2014年1月1日~ 12月31日
1
2
K&Oエナジーグループとは
K&Oエナジーグループ
貴 重な 大 地 の 恵 みを皆様へ お届けす るこ と を 通 じ て 、 多 く の 人 々 が 快 適 で 豊 か な 生 活 を 実現
で き る よ う 、社 会への貢献を続けて ま い り ま す 。
千葉の大地から生産されたガスをご家庭へ
千葉県で生産された天然ガスを地元千葉県で消費しているため、輸送のコストやCO2排出量を
大地の恵みを社会に
当社グループが生産している天然ガスとヨードは、数百万年にもおよぶ地球の営みによってもたら
された大地の恵みです。当社グループは、資源小国の日本において貴重な国産資源の開発・生産
から供給・販売までをグループ内で一貫して行うことで、社会への貢献を果たしてまいります。
FOCUS
P.7
3
用途が広がる有望な資源ヨード
ヨ ー ド は 人 体 の 成 長 に 必 須 の 元 素 で あ り、世 界 に は、
ヨード欠乏による発育不全の問題を抱える地域も存在
しています。
当社グループは、世界有数のヨード生産者として、こう
い っ た 地 域 への支援事業に協力するとともに、ヨード
の安定生産や新たな用途の研究開発等を通じて、快適で
豊かな生活の実現に貢献してまいります。
【 千 産 千 消 エ ネル ギ ー 】
抑えられ、安定した価格で、かつ環境にやさしい
FOCUS
P.5
FOCUS
P.9
環境にやさしい天然ガス
当社グループが生産している千葉県産の天然ガスは、
メタン
が約 99%を占め、純度が高く、地球温暖化の原因となる
二酸化炭素の燃焼時排出量の少ない、非常にクリーンな
エネルギーです。当社グループは、天然ガスの生産・販売を
通じて、
地球温暖化の防止に貢献してまいります。
安心・安全・快適な暮らしのために
地域に密着した事業を行う者として、地域社会との共生
が当社グループの使命であると認識しています。安心・
安全で快適な暮らしを実現するために、
天然ガスとヨード
を安定的に供給することに加えて、地域行事への参加や
次世代育成支援活動を通じて、社会への貢献を続けて
まいります。
4
環境にやさしい天然ガス
FOCUS
K&Oエナジーグループ
千葉県では、当社グループを含め8社が天然ガスの生産を行っており、主に都市ガスとして使用され、
約600年分の千葉県産の天然ガス
で社会と環境に貢献
環境にやさしい天然ガス・
ガス機器による環境負荷の低減
当社グループが開発している南関東ガス田は、千葉県を中心
環境性に優れた天然ガスを主原料とした都市
に、茨城・埼玉・東京・神奈川にまたがる広大な水溶性天然ガス田
ガスの普及拡大と、
高効率・省エネルギー型ガス
です。水溶性天然ガスは、微生物起源のメタンガスが、地下の
機器の普及促進に取り組み、環境負荷の低減に
人々の生活を支えております。
県内の天然ガス生産量の約48%を占める当社グループは、
環境にやさしい
天然ガスの普及促進が環境保全に寄与すると考え、
拡販に取り組んでおります。
環境にやさしい天然ガス
地層水に溶解しているものです。
当社グループが生産する千葉県産の天然ガスは、
メタンが約99%を占め、一酸化炭素や公害のもととなる硫黄分等を
南関東ガス田は可採埋蔵量が3,685億m³にも達する、
わが国
ほとんど含まず、地球温暖化の原因となる二酸化炭素や大気汚染の原因となる窒素酸化物の燃焼時排出量も、石炭や石油
最大の水溶性天然ガス田です。そのなかでも茂原地区は、埋蔵量
に比べて圧倒的に少ない、
クリーンエネルギーです。
が豊富で、鉱床の深度が浅く、採取水量に対するガスの産量が
また、比重が軽いため、
ガス漏れ等が万一発生しても、開放された場所であれば、大気中に放散してしまうので安全性が
多い等、天然ガス開発に有利な条件を備えています。
高く、発熱量が1m³あたり約39MJと高いため、都市ガスにそのまま利用可能でとても効率的です。
グループ会社である関東天然瓦斯開発の鉱区における天然ガス
さらに、すべてが千葉県内で消費される
「千産千消(地産地消)」のエネルギーであるため、海外から輸入される天然ガス
の可採埋蔵量は、
約1,000億m³であり、
現在の年間生産量で計算
(LNG)
と比べても、加工や輸送のために排出される温室効果ガスが3分の1程度であり
(当社グループ調べ)、非常に環境に
すると約600年分にもなります。
(JIS
(M-1006-1992)
の容積法
による)
やさしいエネルギーです。
努めています。
(1)工場などでの都市ガスへの燃料転換
によるCO2削減
都市ガスは、
燃焼時に大気汚染や地球温暖化の原因
となる窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)の発生
が少ないクリーンエネルギーです。当社グループは、
この「環境にやさしい」都市ガスへの燃料転換を推進
しています。
(2)ナチュラルチラー・ガスヒートポンプ
エアコン(GHP)による空調の普及促進
ナチュラルチラーの冷房は、
水の気化熱を利用して
冷水をつくるシステムで、
冷媒は水のためオゾン層を
千葉県産の天然ガスの組成
その他
(炭酸ガス、窒素等)
天然ガスが溶け込む地層の断面
1%
約
破壊しません。ガスヒートポンプエアコン(GHP)
は、コンプレッサーの駆動をガスエンジンで行い、
エンジン排熱を利用した高効率な空調で節電に貢献
します。
メタン
99%
約
南関東ガス田
71
68
80
100
石油
石油
石油
石炭
20~30
0
57
石炭
エコウィルは、都市ガスで動くエンジンを介して
太平洋
東金市
発電を行い、
その時に発生する排熱を利用して、
給湯・
暖房を行います。エネファームは、都市ガスから取り
出した水素と空気中の酸素を化学反応させて発電
茂原市
B
し、その時発生する熱を利用して、給湯・暖房を行い
A-B-C断面図
B
C
東京湾 市原 千葉 茂原 九十九里 横芝
天然ガス
天然ガス
天然ガス
NOx排出比較(2)
を再利用することで、従来型の給湯器に比べ最大
九
十九
里浜
千葉市
木更津市
SOx排出比較(1)
エコジョーズは、
これまで空気中に捨てていた排熱
約15%の省エネを達成し、
CO2の削減に貢献します。
C
東京湾
CO2排出比較(1)
銚子市
A
発熱量:約 39MJ/ ㎥
比重:空気1に対し0.56
エネルギー別排出比較
(3)
エコジョーズ、
エコウィル、
エネファーム
等の高効率ガス機器の普及促進
100
石炭
100
m
0
500
1,000
2,000
3,000
帯水層
A
銚子
ます。どちらも環境にやさしい家庭用コージェネ
レーションシステムです。
太平洋
ガス層
非ガス層
基盤岩
エネルギーをつかう家から、
つくる家へ。
家庭用燃料電池、エネファーム。
出典(1)IE A
(国際エネルギー機 関「
)Natural Gas Prospec t s to 2010(
」1986)
(2)エネルギー総合工学研究所「 火 力発電 所 大 気影 響評価技 術実証調査報告書(
」1990.3)
5
6
FOCUS
用途が広がる有望な資源ヨード
K&Oエナジーグループ
当社グループは、世界有数のヨード生産者として、ヨードの新たな用途の研究開発やヨード欠乏症の
暮らしのなかのヨード
── その様々な用途
問題を抱える地域への支援事業等を通じて、快適で豊かな生活の実現に貢献してまいります。
レントゲン造影剤
ヨードとは?
ヨードは、優れたX線吸収能力を持っています。
これを利用して、血管や各種臓器の医療診断の際の
ヨードは、
ヨウ素とも呼ばれるハロゲン属の元素です。当社グループは、
天然ガス事業に次ぐ第2の事業として、
天然ガス採取
レントゲン造影剤として利用されています。
の際に汲み上げられる地下水
(かん水)
からヨードを製造しています。
ヨードの用途は、
うがい薬やレントゲン造影剤、殺菌・防かび剤の原料や、農業分野でも使用され、最近では、液晶の偏光
殺菌・防かび剤
フィルム等のハイテク分野でも活用されています。
ヨードが本来保有する抗微生物作用を利用して、
しかし、残念なことに日本のヨード利用は、
ヨードを原料として輸出し、加工された付加価値のある製品を輸入している
殺菌・防かび剤に用いられています。一般的には、
ことが多いのが現状です。
うがい薬や消毒薬等がよく知られています。
そこで、
この状況を打開すべく、
ヨード利用研究の振興、利用産業の育成を目的として、1998年6月に
「ヨウ素利用研究会
液晶関連
(2007年7月にヨウ素学会に改称)
」
が産・官・学の協力により発足し、国際シンポジウムの開催等、精力的に活動を展開して
テレビやパソコン、携帯電話など様々な製品に使用
おり、当社グループも同学会の活動に積極的に参加し、
ヨードの新たな可能性を追求しています。
される液晶パネルの偏光フィルムにヨードは利用
されています。偏光フィルムは液晶パネルに不可欠で
ヨード生産大国 日本
ヨードはどこにあるの?
あり、その市場は拡大しています。
ヨードは、海水や土壌に分布していますが、非常に低濃度であるためこれらからの生産は商業的には採算が合わず困難
ヨードは元素であるため、
化学合成して作ることができず、
工業的
です。
にはヨード含有資源から抽出して取り出す以外に方法がない貴重
過去においては、海藻に濃縮されていることを利用し、海藻を原料として生産が行われていたこともありましたが、現在
な資源であり、日本のヨード生産量は、世界生産量の30%超を
では、一部の油田やガス田のかん水、南米のチリ硝石からのように限られた地域でのみ生産されています。
占めています。資源小国の日本ですが、
ヨードについては資源大国
当社グループを含む日本のヨードメーカーが生産を行っている千葉県の南関東ガス田のかん水には、1kgあたり0.1g
なのです。
(100ppm)
のヨードが含まれ、その埋蔵量は世界の約30%を占め、世界有数の鉱床となっています。
ヨードの用途
15% その他
ヨードの分布形態
レントゲン造影剤
22%
3% 除草剤
4% 添加塩
海藻 500~8,000ppm
10% 医薬品
人間、動物の生存、成長にヨードは不可欠であり、
これが不足するとヨード欠乏症となり、発育不全等
の機能障害を引き起こします。これを予防するため、
飼料や食塩にヨードを配合して利用されています。
さらに日本の生産量の約80%は、千葉県で生産されています。
主要なヨード生産国
1,000ppm
ロシア
海水 0.05ppm
12%
中国
アメリカ
殺菌・防かび剤
アゼルバイジャン
5% 安定剤
7% 飼料添加物
飼料添加物、添加塩
日本
トルクメニスタン
11%
工業用触媒
千葉県
液晶関連
11%
インドネシア
チリ
※当社グループ調べ
100~150ppm
7
数10~数100ppm
8
FOCUS
安心・安全・快適な暮らしのために
(1)
K&Oエナジーグループ
当社グループは、生活基盤に関わる事業に携わる者として、ガスの安定供給と安全管理を最も重要視
して事業を行っています。
送ガス管の安全のために
関東天然瓦斯開発で使用している送ガス管の一部は割れや折損
の恐れのあるねずみ鋳鉄管を使用していましたが、より耐震性、
安定供給体制の構築
当社グループの主たる事業であるガス事業の最優先事項が、安定供給と安全管理です。関東天然瓦斯開発では、各工程で
の最適な施策や設備機器の確かさに加えて、全体を貫く制御システムを完備して、生産の始点である井戸から、網の目のよう
に張り巡らされたパイプラインまで、365日24時間体制の監視と制御を行っています。さらに、季節や時間帯によって変動
する需要に合わせ、
生産や送出についても、
集中コントロールしています。また、
パイプラインネットワークは複数の系統で構成
され、万一トラブルが発生しても、周辺のバルブ制御により、別系統からガスを供給できるシステムを構築しています。
鉱山保安表彰
全国鉱山保安 経済産業大臣表彰受賞
耐食性に優れたポリエチレン被覆鋼管※に入替えを行いました。
経済産業省は、昭和25年度より毎年、鉱山保安に
また、関東天然瓦斯開発では、安全な送ガスのためガス事業法で
関し成績優良な鉱山および鉱山保安の確保に特に功労
40か月に一度の点検が定められている導管検査について自主保安
基準により36か月に頻度をあげて導管検査を実施しています。
のあった者について、全国鉱山保安表彰(経済産業
大臣賞)を行っています。 関東天然瓦斯開発鉱業部の田邊基裕さんは保安
※阪神・淡路大震災、東日本大震災クラスの大地震でも十分耐えら
れる信頼ある構造の鋼管。
従事者の部で全国鉱山保安経済産業大臣表彰を受賞
しました。当社グループとしては5年連続の受賞と
なりました。
これは、作業監督者または鉱山労働者として、鉱山
において災害および鉱害の防止に顕著な功績の
球形ガスホルダーの耐震補強
当社グループではすべてのガスホルダーの耐震強度の検討を
あった者、
保安技術の改善もしくは保安教育の推進等
に顕著な功績のあった者またはその他、特に表彰に
値すると認められる者に贈られる賞です。
行い、現行の
「ガスホルダー指針
(日本ガス協会)
」
に則り、耐震補強
工事として、鋼管ブレース
(支柱間にある筋交いにあたる部材)
の
サイズアップ(口径250Aから350A)および支柱足元(アンカー
ボルト・ベースプレート等)
の補強を行いました。
多様なガス源
当社グループは、
ガスの安定供給の実現のため、複数のガス源を確保しています。千葉県内で生産する天然ガスに加えて
LNG
(液化天然ガス)
、
LNGの一部がタンク内で自然に気化したガスであるBOG
(ボイルオフガス)
、
石油化学工場で化学製品
を製造する際に発生するオフガスを仕入れるなど、安定的な供給が可能となる体制を築いています。
今後も長期安定供給が可能な国産天然ガスを中心にしながら、多様なガス源のベストミックスによる拡販を行い、積極的
な事業展開を図ってまいります。
千葉県産天然ガスを主体としたネットワーク
このたび、経済産業大臣
オフガス
表彰を受賞させていただ
(石油化学工場)
関東天然瓦斯開発
パイプラインネットワーク
オータキ産業
日本天然ガス
自社生産天然ガス
LNGネットワーク
9
LNG
ボイルオフガス
恐縮に感じております。
大多喜ガス
自社生産天然ガス
千葉県産天然ガス
き、身に余る光栄であり、
ボンベ等
これは保安委員会をはじ
一般家庭等の民生用
業務用・産業用
めとし、鉱山に従事する
方々が安全を第一に取り
組 ん できたことが 評 価
都市ガス事業者
天然ガス事業者
されたことと思っておりま
都市ガス事業者
保安の確保に努めて
す。今後も皆様とともに
(13Aガス)
熱量調整
大多喜ガス
業務用・産業用
いきたいと思います。
最後
関東天然瓦斯開発 鉱業部
田邉 基裕 に受賞に際しご尽力いた
だいた皆様に感謝いたし
ます。
(火力発電用途等)
10
FOCUS
安心・安全・快適な暮らしのために
(2)
K&Oエナジーグループ
当社グループは365日、24時間、ガスを安全に、安定供給するために、設備を強化・充実させるとともに、
2. 地震時の緊急対策
急な災害に際しても、日頃から十分な備えと、対応するためのノウハウの蓄積に取り組んでいます。そして、
大規模地震の発生時は、二次災害の発生を防ぐため、状況に応じ
エネルギー問題、環境問題にも正面から取り組み、快適な社会の実現に向けて研究開発を進めています。
て供給区域を分割したブロック単位で、
ガス供給を停止することが
できます。供給停止判断の目安とするため、
全域で約140台の地震計
を設置し、判断します。また、各お客様宅に設置しているマイコン
メーターでも、ガスを自動的に
災害への対策
ユーザーの皆様の安心・安全・
快適のために
1 保安体制の整備
グループ会社である大多喜ガスでは、
お客様にガス
遮断します。さらに、供給区域内
をお届けする各種ガス設備を遠隔監視システムによ
で震度5弱以上の地震が発生し
り常時監視できる体制を構築しています。また、ガス
1. ガスホルダーからご家庭までの安全対策
た場合は、夜間・休日でも社員
漏れなどの万一の事態に備え、お客様からの通報を
ガスホルダー
出動する体制を取っています。
24時間365日体制で受け付けるとともに、迅速に
が指定された拠点に自動的に
基礎部分は地質調査に基づいて支持地盤まで杭を打ち込み、強固な鉄筋コンクリート基礎を築き、その上に支柱と球体がすえつけられ
ており、球体部は高張力鋼を使用して、大地震にも十分耐えられる設計・施工がされています。
S
Iセンサー
(地震計)
地震によって一般的な建物がどれくらい大きく揺れるかを示す数値
(S
I値)
を測定するもので、通常カイン
(cm/秒)
という単位で表され
ます。大多喜ガスでは、二次災害を防止するため、一定の数値を超える地震が発生した場合、即時に供給を停止することにしています。
中圧導管
中圧導管には、
強度が高く、
大きな地盤変動にも耐えられる
「溶接接合鋼管」
を使用しています。阪神・淡路大震災の時も、
この工法による
ガス導管にはほとんど被害は発生しませんでした。
ガス施設の監視体制
テレメーター等により、各地区に設置してある地震計
(S
I計)
の情報およびホルダー・ガバナー等の圧力・流量などの情報をすばやく把握
できるよう常時、 遠隔で監視しています。 また、
ガス導管の要所には、
「緊急遮断バルブ」
が取り付けられており、非常時には速やかにガス
の送出を停止することができます。
出動できる体制を整えています。
2 安全設備の普及促進
3. 復旧対策
ガスのある安全で快適な暮らしのために、
マイコン
ガス供給を停止した地域内の病院など、災害時に重要となる拠点
メーターをはじめ、
ガス管・ガス栓・ガス機器・警報器
は、最優先で復旧します。また、
ガス供給が再開されるまで、移動式
など、最新の機器・設備には万全の安全機能を備え、
ガス発生設備により臨時供給を行います。さらに、
大規模な災害発生
皆様の安全を守っています。
によりガスの供給を停止した場合などには、
ガス業界を挙げて救援する
3 ガス設備の安全点検実施
体制が確立されています。当社グループも、阪神・淡路大震災、中越
地震、
中越沖地震、
東日本大震災の際に復旧応援隊を派遣しました。
安心してガスをお使いいただくためには、
保安点検
が不可欠です。ガスホルダーや道路に埋設されてい
4. 地域の皆様とともに
るガス管などの定期的な検査に加えて、お客様宅を
大多喜ガスでは社員が地域の自治会
行い、安全に関するコミュニケーションを取り、信頼
などに伺い、
ガスの安全な使用方法や
関係を深めています。
訪問し、ガス漏れの検査やガス機器などの調査を
防災の取り組みの紹介などを行っていま
地区ガバナー
ご家庭等でお使いになるガス圧力に調整するガバナーについては、耐震性の高い設備に取り替えを推進しています。また、
ご家庭等に
高い圧力のガスが行かないように安全装置も設置されています。
す。詳しくはお近くのサービスセンター
へお問い合わせください。
低圧導管
柔軟性に優れ、
地震や不等沈下に強い特性を持つポリエチレン管を導入しています。鋼管用には地盤の変化に対応できる、
耐震性の高い
メカニカル継手を採用しています。
都市ガス供給エリアマップ
八千代サービスセンター
成東サービスセンター
テレメーター
ガスホルダー
千葉サービスセンター
市原サービスセンター
SI センサー
地区ガバナー
もば ら
中圧導管
11
茂原サービスセンター
中圧ブロックバルブ
低圧導管
中圧ブロックバルブ
グループ会社である大多喜ガスが現在、都市ガスを供給
している区域は、千葉県内の茂原市、市原市、八千代市、
千葉市(中央区、緑区)、山武市、夷隅郡大多喜町、長生郡
一宮町、睦沢町、長生村の5市、3町、1村におよんで
います。
12
環境活動
K&Oエナジーグループ
K&Oエナジーグループの環境活動
大多喜ガスの取り組み
省エネルギー・省資源・廃棄物削減
当社グループは、グループ経営方針に「環境との調和」を掲げ、各社で様々な活動を行っています。
大多喜ガスは、
独自の運用ルールを定め、
省エネルギー・省資源・廃棄物削減に取り組んでいます。道路にガス管の埋設工事
を施工すると、掘削土やアスファルト廃材などの廃棄物が発生します。大多喜ガスではこれらを抑制するために、パイプ
関東天然瓦斯開発の取り組み
スプリッター工法
(PS工法)
、簡易推進工法による施工、代替路床材としてecoボール使用の促進に努めています。
環境マネジメントシステムを構築
PS工法
関東天然瓦斯開発は、環境方針を策定するとともに、2006年に認証取得したISO14001規格の要求事項に則って環境
PS工法は、非開削で既設ガス管を入替える工法です。従来の開削
マネジメントシステムを構築し、
環境保全活動に取り組んでいます。具体的には、
毎年、
年度の初めに環境マネジメントシステム
方法に比べて掘削土等の発生が少なく、また、舗装復旧にかかる時間
に基づいて環境目標を設定し、達成に向け取り組んでいます。
や費用を低減できます。
で施工し、通常の開削工法に対して掘削土等を約2,024㎥(大多喜
製品の安定供給
環境負荷低減
○:目標を達成
△:積極的に取り組んだが、
目標達成には至らない
×:取り組みが不十分/
目標設定が不備
主な環境目標
環境重点管理項目
環境保全(保安の確保)
評価基準
既設管
2014年度は本支管入替総延長に対して48%(3,442m)
をPS工法
主な環境目標と環境活動実績
2014年度環境目標
到達立坑
発進立坑
達成評価
上期
下期
安全対策の強化
自然災害対策の強化
公害予防対策の推進
○
△
○
○
○
○
ガスの拡販
ガス井の新規開発
△
○
○
○
既存ガス生産量の減退抑制
ガスの品質維持
製品ヨードの品質維持
エネルギー消費量の削減
生産設備からの温室効果ガス排出抑制
廃棄物の排出抑制
環境対応技術の確立・適用
○
△
○
△
△
△
△
○
△
○
入替PE管
押引機
ガス試算値)削減しました。
従来に比べて削減された掘削部
簡易推進工法
簡易推進工法は非開削でガス導管を設置する工法です。
道路に埋設されたガス導管からご家庭
にガスを供給するための配管工事において、丸型または角型の立坑と簡易推進工法を組み合わせ
て行うことにより、掘削土等が減少し、舗装復旧にかかる時間や費用を低減できます。2014 年度
は 54%(338 本)
を簡易推進工法で施工し、通常の開削工法に対して掘削土量を約 900 ㎥
(大多喜ガス試算値)削減しました。
○
△
△
△
ecoボール
ecoボールは道路掘削工事などにおいて、複数回掘削・埋め戻しを行う際の
仮埋め戻し材料(代替路床材)です。仮埋め戻し後の再掘削作業時間が削減
地域社会との調和
千葉県との協定を順守した生産管理
○
○
環境コミュニケーション活動の推進
○
○
され、山砂の購入、残土処理などが削減されます。2014年度は142掘削坑
で施工し、山砂を534㎥(大多喜ガス試算値)削減しました。
ecoボール
「シャッター装置不要型 鋼管/鋳鉄管用トランジション活管分岐継手」
大多喜ガス初の一般社団法人日本ガス協会
「技術大賞」を受賞
▼切断分岐工法と新工法との比較イメージ
〈切断分岐工法〉
〈新工法〉
掘削幅 : 約 4 メートル
バイパス管
大多喜ガスと京葉瓦斯㈱、北陸ガス㈱、
JFE継手㈱などが共同開発した
「シャッター装置不要型 鋼管/鋳鉄管用トランジション活管
分岐継手」
は、道路に埋設されているガス管から新たに分岐させる時に使用するもので、バイパス管を設置せずにガスを流したまま施工が
可能です。また、
道路の掘削面積が減少することから、
道路の掘削から埋め戻しまでの工事時間を短縮し、
工事費用の削減につながります。
当技術は鋼管用として開発されたものが、2004年度
「技術賞」
を受賞しており、その後鋳鉄管用も追加し販売を開始しました。これまで
全国のガス事業者で採用され約7,000個が販売された実績も評価され、最高の大賞に選ばれました。
13
地中
既存の
ガス管
施工例
掘削幅 : 約 1 メートル
ここから既存
のガス管を削
り取って接続
する
地中
宅地へ
風船状のもので
ガスを止める
宅地へ
既存の
ガス管
14
環境活動
K&Oエナジーグループ
環境に配慮した開発への取り組み
地盤沈下の抑制は、天然ガス開発業界全体の共通課題であることから、当社グループは、県内の同業他社と共同で研究に
当社グループは、
“天然ガスの生産と販売を中核に快適で豊かな生活の実現と社会の発展に貢献する”
という
取り組んでいます。
経営理念の実現のために、貴重な天然資源を安全かつ安定的にお客様にお届けすべく、環境に配慮した
具体的には、人工衛星を利用した地盤沈下観測や、天然ガス・かん水の開発に伴う地盤沈下予測計算等のテーマを扱って
開発を行うための様々な取り組みを行っています。
います。さらに、
この共同研究の一環として、
2006年からは東京大学との共同研究を開始し、
より専門的な視点での技術課題
同業他社および大学等研究機関との共同研究
に取り組んでいます。大学という第三者的立場の研究機関の協力を得ることにより、研究成果に客観性や妥当性がもたら
されることも期待されます。
地盤沈下抑制のための取り組み
これらの研究結果については、
学会等に発表するとともに、
千葉県や開発地域の市町村に随時報告し、
地域の皆様のご理解
をいただきながら事業を進めてまいります。
取り組みの背景
わが国では、戦前から戦後にかけて工業用等の地下水採取に伴う地盤沈下問題が各地で発生し、千葉県においても、
東京湾岸の地域をはじめとして、1960年代前半から後半
(昭和30年代後半から40年代)
にかけて地盤沈下問題が顕在化
しました。
地盤沈下の原因としては、一般的には、地層の自然圧密、地下水・地下資源の採取、地殻変動等であるとされています。
近年では、当社グループの開発地域も含め、千葉県内の地盤沈下は沈静化していますが、当社グループは、開発地域で
窒素排水規制への対応
取り組みの背景
天然ガスかん水には、
窒素成分としてアンモニアが含まれています。アンモニアは、
富栄養化や健康被害の原因物質となる
地盤沈下が生じている事態を重視し、地下資源を開発する者の責務として、地盤沈下抑制のための取り組みを行っています。
ことから、その濃度と排出量が法令で定められています。
千葉県との地盤沈下防止協定の締結
の重要性も配慮され、特別に暫定基準が設定されています。
天然ガス開発に伴う地盤沈下の抑制を目的として、1973
(昭和48)
年に千葉県と県内の天然ガス開発企業との間で地盤
沈下防止協定が締結され、天然ガス井戸の数の削減が行われました。その後、1981
(昭和56)
年からは、天然ガスかん水
※
(天然ガス開発に伴って採取される地下水)
の地上排水量 の削減を骨子とする協定に全面改定され、地上排水量の限度量を
天然ガスかん水には高濃度の塩分が含有されており、
一般的な窒素除去技術の適用が困難なため、
現状では国産資源開発
窒素低減処理技術の研究
現時点では、天然ガスかん水に適用できる経済的な技術は確立できておらず、県内の同業他社と共同でかん水中の窒素
設定する細目協定が5年ごとに改定・締結されています。
低減処理技術の研究を実施しています。
一般的に、地下水の採取は地盤沈下の原因の一つであると考えられていることから、地上排水量の削減が有効な地盤沈下
現在は、
アナモックス菌という微生物を利用した処理方法の利用に取り組んでいます。この方法は、従来の微生物処理より
抑制策の一つとされています。
も効率よくアンモニアを無害な窒素ガスに変えることができる技術で、
省エネルギー処理法として注目され、
一般の下水処理
当社グループは、今後も地盤沈下防止協定を遵守しながら、環境に配慮した開発・操業に努めてまいります。
での検討も始められています。熊本大学との共同研究で得られた成果をもとに、実用化に向けた連続処理実験を実施中で
※地上排水量とは、地下から採取した天然ガスかん水の量から、天然ガス等を分離した後のかん水を地下へ戻し入れた量を差し引いた水量です。
あり、現在、
パイロット設備による実証試験を実施しており、2018年に実機設置・稼働を目指しています。
かん水の地下還元
従来の窒素除去方法
アナモックス法による窒素除去方法
天然ガスおよびヨード分を分離した後のかん水の一部について、
地下に戻し入れるための還元井を掘さくして、かん水の地下還元を
行っています。
右の写真は、当社グループの還元井の一つです。現在、当社グループ
ではこのような還元井を約 130 本設置し、地盤沈下の抑制に努めて
います。
15
NWI-1号井
窒素ガス
亜硝酸
O2
アンモニア
酸化細菌 O2
アンモニア
亜硝酸
酸化細菌
O2
脱窒菌
硝酸
部分酸化
有機物
亜硝酸
窒素ガス
アンモニア
酸化細菌
アンモニア
アナモックス菌
16
社会貢献 K&Oエナジーグループ
社会とのコミュニケーション
当社グループは、事業に関する知識、ご理解を深めていただくため、定期的に天然ガス生産施設見学等を
実施しています。施設見学の受け入れ件数は年々増加しており、2014年は、81組891名のお客様に施設を
ご見学いただきました。
当社グループは2010年度より、
千葉県茂原市に所在する県立長生高等学校による、
先進的な理数教育を実施する取り組み
に協力しています。
その内容として、千葉県産の天然ガスとヨードに関する講義やヨード精製実験授業への講師の派遣、当社グループの天然
ガス生産施設や天然ガス産出地層が地表に露出した箇所の見学案内等を実施しています。
また、
このほかにも、
開発事業の中心である茂原市内の中学校等に講師を派遣
天然ガス生産施設見学の概要
しており、地元で生産される天然ガスとヨードおよび最新のガス機器の機能に
ついての知識を深めてもらえるように、家庭でのガス利用と関連させながら
受入企業
関東天然瓦斯開発
(株)
所在地
〒297-8550 茂原市茂原661
講義を定期的に実施しています。授業を受けた生徒の方からは、
「天然ガスは
輸入していると思っていたが、
日本の地元でも天然ガスが採れることを知って
驚いた」
「世界のヨード生産量の四分の一を千葉県が占めていることを知って
所要時間
見学可能日
高等学校、中学校への協力、講師の派遣
驚いた」等の感想をいただきました。
平日9時~16時(12時~
見学受入人数
申込・問合先
総務部 総務グループ
TEL
:0475-23-1313 FAX
:0475-24-3330 E-Mai:
l [email protected]
申込方法
インターンシップの受け入れ
当社グループは、
企業での現場実習を通して、
学生自身の職業適性について考える
機会を持ち、
当業界に関する知識を深めていただくため、
大学生のインターンシップ
千葉県産天然ガス見学会
を受け入れています。
インターンシップでは、
天然ガスの開発・生産、
ヨードの製造、
当社グループは2011年より、
「千葉県産天然
参加した学生からは、
「千葉県において天然ガスやヨードが非常に身近な存在である
ガス見学会」
と題して、見学会を定期的に実施
ことがよくわかりました。
「
」色々な話を聞くことができて、
将来を考える上で参考に
しています。
これは、開発事業の説明に加えて、
なりました。
」
等の感想が寄せられました。
環境対応技術等の説明や地層、施設の見学等、多岐にわたる実習を行っています。
最新のガス機器も見学していただくことにより、
当社グループの事業全体について、ご理解を
深めていただくことを目的としています。
天然ガス生産設備見学の様子
出前授業を実施
大多喜ガス旗争奪戦を共催
当社グループは、
茂原市内の小中学校を対象に千葉県産の天然ガスとヨードについて、
各種出前授業を開催しています。
南総少年野球大会・大多喜ガス旗争奪戦を南総少年野球国際交流連盟と共催
お手伝いをしています。
長生郡市の小学校4年生は社会科で地元市町村について学習する学年にあたり、教材より詳しい情報を得るための
しています。大多喜ガス共催となってから今年で16回目となるこの大会は、少年
また、茂原市内の中学生を対象に地元企業の技術等を紹介することを
の健全育成の一環として近隣各地の少年の親睦と交流を図り、併せて軟式野球
目的とした茂原ロータリークラブ主催の職場奉仕作業に参加し、
天然ガス
の普及発展に努めることを目的として開催されています。
大会には千葉県内・県外合わせて73チームが参加し、小学校4年生以下の
やヨードの紹介や実験、
最新型ガスコンロ
の特性を生かした調理体験を行いました。
「低学年の部」
と小学校6年生以下の「高学年の部」の2つの部に分かれ、毎年
12月に行われる決勝戦を目指し、熱戦が繰り広げられます。
当社グループのグラウンドも試合会場として使われています。選手のなか
から将来の大物が誕生するといいですね。
17
出前授業を受けた小学生によるポスター
18
社会貢献
K&Oエナジーグループ
地域社会への貢献
当社グループは、地域に密着した事業を行う者として、地域社会との共存が当社グループの使命であると
認識し、地域行事等への協力をしています。
茂原七夕まつりへの参加
当社グループの事業拠点である千葉県茂原市において、
いわゆる日本三大七夕まつりの一つ、
茂原七夕まつりに毎年参加
しています。
まつりの期間中は、街頭への七夕装飾の設置に加え、地元の夏の風物詩である
「もばら阿波おどり」
に、
「ガス連」
として100名 を 超 える
規模で参加しており、
地域住民の皆様より
ご好評をいただいて
います。
ガス調理機器を寄付
大多喜ガスは地域貢献を目的に、各地区の公民館等に調理台やガスコンロ等を継続的に寄付しており、2014年は茂原市
や山武市の公民館等に寄付を行いました。
天然ガス記念館
2013年4月1日にオープンした
「天然ガス記念館」
は、当社グループの発祥の地である千葉県夷隅郡大多喜町に、千葉県
の天然ガスやヨードのPR施設として建設し、寄贈しました。
天然ガス記念館は、大多喜町の観光センター
「観光本陣」
に隣接し、いすみ鉄道大多喜駅の正面という好立地で、大多喜町
の新たな観光スポット、
また千葉県の天然ガスやヨードのPR施設となっています。
建物は、
グループ会社である関東建設の設計・施工による鉄骨造り平屋建て、
「房総の小江戸」
とも言われる城下町大多喜の
イメージを大切にしたデザインで、
記念館の前には3本のガス灯も建てられています。
館内には8つのブースが設けられ、
大多喜における天然ガス発見のエピソードをはじめ、
天然ガスやヨードに関する基礎知識、
天然ガスがお客様に届くまでの
ご紹介、最新ガス機器の実機展示
天然ガス記念館
など、パネル、映像上映、
ジオラマ
また、茂原市が
「七夕のまち」
として地域PRすることに協力するため、
等を使って、わかりやすく解説さ
ガスホルダーに七夕飾りのデザインを採用しているほか、茂原市内を
れています。
流れる川に
「天の川」
との愛称をつける茂原市
の事業に協賛し、案内看板を2ヶ所設置して
います。
河川保護活動への協力
当社グループの開発地域である千葉県長
生郡市を流れる河川の環境保全活動に協力
しており、地域の皆様とともに自然環境を守る
ため、河川周辺の清掃等にも参加しています。
オリンピック招致活動
関東天然瓦斯開発は、2020年東京オリンピック・パラ
リンピックに向け、千葉県への来訪者に心から満足して
いただき、
リピーターを増やす目的の
「おもてなし運動」
に賛同し、
ビーチクリーン活動に参加しました。
19
スリランカへヨウ素を無償提供
ヨード(ヨウ素)は、天然ガス採取の付随水であるかん水に含まれて
いるハロゲン属の元素で、私たちの生存、成長に不可欠な生理作用を
持っており、人体の必須元素です。
日本は海に囲まれた島国であるため、海藻や魚介類から必要量の
ヨードを摂取できますが、内陸の国等、海産物の摂取の少ないところで
は、ヨードの不足による発育不全等、ヨード欠乏症に苦しんでいる人々
もいます。
関東天然瓦斯開発は事業の第2の柱として、ヨードの製造を行って
おり、その大部分は海外へ輸出しています。ヨードは、資源の乏しい
わが国が世界に向けて輸出できる貴重な国産資源であり、
南米のチリと
ともに、
日本
(大部分が千葉県)
が世界の主要な生産国となっています。
千葉県は、国際協力の一環として、長年にわたりヨード欠乏症の問題
を抱える国へのヨード支援を行っており、
このたびスリランカに、
ヨード
化合物850kg
(2014年度分)
が無償提供されました。
関東天然瓦斯開発
は、所属業界団体である日本ヨウ素工業会および京葉天然ガス協議会
を通じて、この支援に参画しています。
20
人材開発
K&Oエナジーグループ
働きやすい職場づくり
ダイバーシティ
当社グループは、高い規律性と倫理観を保持した意欲的な従業員を育てながら、全社一丸となって貴重な
国産資源の安定供給という公共的使命を果たし続けます。
当社グループが限りある人員を活用して将来に向けて発展を続けるためには、
役職・職位・性別・年齢にとらわれることなく、
多様な人材の総力を結集する必要があります。
このため、
すべての社員を
「総合職」
として、男女を問わずに階層別の
教育計画を実施しながら、
意欲・能力のある社員の活躍を推進しています。
基本的な考え方
また、パートタイマー等の有期雇用社員にも、同じ
「働く仲間」
として
社会情勢や経営環境が大きく変化するなかでも、当社グループが貴重な国産資源である天然ガスとヨードを安定的に
供給し続けるためには、
すべての従業員の持てる能力を最大限に発揮して、様々な経営課題や経営目標を達成していかなけ
ればなりません。そのためには、
「人財こそが経営を支える柱」
という基本的な考え方に基づき、
自己の能力を高めて諸課題
に果敢にチャレンジする人材を育成していくことが不可欠です。
従業員一人ひとりの成長なくして会社の発展はありえないことから、活力に満ちた組織風土を実現し、従業員のやりがい・
成長を促すため、
通信教育やeラーニング等の様々な学習の機会を提供
しています。
さらに、少子高齢化が急速に進展するなかで、企業の社会的責任を
果たすため、高齢者の雇用の安定を図ることを目的に、定年到達者を
対象とした再雇用制度を設けています。
社内研修におけるグループ討議
働きがいの向上を目指して、様々な人事政策に取り組んでいます。
人材採用
安全衛生
当社グループが新たな人材を採用する際は、応募者の基本的人権を尊重して、本籍・出身地・性別・家庭環境・思想信条等
当社グループは、
会社の業務遂行の前提となる従業員の安全と健康の確保を重視しており、
社内の安全衛生委員会を定期
で不利益が生じないように、あくまで
「人物本位」
の選考を貫いています。
的に開催して、
社内講演会や職場巡視等の様々な活動を計画的に実施し
さらに、採用後においても、本人の成績・行動・能力以外の要素で、昇給・昇格等に差別が生じないように、公平な評価・処遇
ています。
を徹底しています。
また、産業医および保健師を置いて、従業員の健康相談・指導に取り
組んでいるほか、
災害等の緊急事態に備えて、
従業員の携帯電話等に情報
評価・処遇
発信するとともに、
本人とその家族の安否を確認する
「緊急連絡・安否確認
当社グループ社員の処遇は、会社の継続的発展に欠かせない人材づくりのためのツールとして、毎年実施する人事考課に
システム」
を導入しています。
おいて、多角的・重層的な評価手順を経たうえで公正に決定しています。
ただし、人事考課の目的は、処遇の公正性を確保するための材料を得るためだけでなく、仕事を通して社員一人ひとりの
成長を図る能力開発の材料を得るためであり、個人目標の管理および上司との面接を通じて、
さらに伸ばすべき優れた点や
改善が必要な点を明確化し、
すべての社員のたゆまぬ成長につなげることを主眼としています。
人材育成
研修・ライン管理者研修等)
や社外研修
(外部講習会・セミナー等)
に
よるOff-JT
(職場外訓練)
、通信教育やeラーニングによるSD
(自己
啓発)
を組み合わせた効果的な人材育成を行うため、
様々な仕組みを
整備しています。
21
当社グループは、
従業員が働きやすい職場環境の整備に
適 正 化や年 次 有 給 休 暇 の 取 得 促 進 等に、労 使 共 同で
人事考課制度、目標管理制度
ます。
これらに加えて、
社内研修
(新入社員研修・若手社員研修・中堅社員
ワークライフバランス
努めており、
仕事と生活の調和を重視して、
労働時間管理の
当社グループにおける人材育成は、天然ガス事業やヨード事業の
特殊性から、
日常の業務を通じたOJT
(職場内訓練)
を中心としてい
産業医による社内講演会
資格取得者表彰制度、海外留学制度
継続的に取り組んでいます。
また、育児・介護のための休業制度や短時間勤務制度を
整備する等、従業員が大きなライフイベントを迎えても、
安心して働き続けることができる支援体制を確立して
います。
さらに、毎年開催する運動会等のイベントや、様々な
部活動を通じて、
従業員同士の懇親を深め、
豊かな人間関係
を築いています。
運動会
22
沿革
当社グループは、1917(大正6)年の設立以来、現在に至るまで、天然ガスとヨードという千葉県産資源の
K&Oエナジーグループの歴史
お客様件数
万件突破。
ガス設備の設計等を行う(株)新栄エンジニアを子会社化。
天然ガス・ヨード事業を行う日本天然ガス(株)を子会社化。
袖ヶ浦臨海ライン完成(起点:千葉県袖ケ浦市〜終点:千葉県市原市、延長
BOG
(ボイルオフガス)を導入。
万件突破。
に3変更。
MJ/m
全事業所にてISO14001認証取得。
さく井工事を行う(株)上總ボーリングを子会社化。
お客様件数
一部を除き供給熱量を
東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
㎞)。新規ガス源として
千葉県山武郡成東町より、町営のガス事業(お客様件数1、901件)を譲り受け。
お客様件数 万件突破。
商号を大多喜ガス(株)に、本店を千葉県茂原市にそれぞれ変更。
㎞)。
68
(株)房総コンピューターサービスを設立し、情報処理サービス業を行う
(2015年 月、K&Oエナジーグループ(株)に吸収合併)
。
新八千代ライン完成(起点:千葉県茂原市〜終点:千葉県八千代市、延長
10
東京証券取引所市場第一部に株式の上場指定替え。
ガス開発コンサルタント
(株)
を設立(2013年1月、関東建設(株)
に吸収合併)。
を設立し、米国内における石油・ガス開発事業を行う。
KNG AMERICA, INC.
10
建設業に進出。
子会社、関東建設(株)を設立し、建設業等営業の一部を譲渡。
お客様件数5万件突破。
千葉ライン完成
(起点:千葉県茂原市〜終点:千葉県千葉市、
延長 ㎞)
。
千葉県茂原市、長生郡一宮町および長生村、夷隅郡大多喜町の
ガスの供給熱量を変更し、全地区9、200 kcal/m
に3統一。
新たにヨード工場を建設し、ヨードの製造・販売を本格化。
子会社、オータキ産業(株)を設立。
圧縮天然ガスおよび液化石油ガスの供給販売事業を
オータキ産業(株)に譲渡。
千葉県千葉市の誉田、土気地区にガスの供給を開始。
33
S49
S61
千葉県八千代市にガスの供給を開始。
千葉県千葉市の浜野地区にガスの供給を開始。
千葉県市原市にガスの供給を開始。
液化石油ガスの販売を開始。
商号を大多喜天然瓦斯(株)
に変更。
関東天然瓦斯開発(株)
より、ガスの供給事業、
圧縮天然ガスの製造・販売事業付帯事業を譲り受け、千葉県茂原市、
長生郡
一宮町および長生村、夷隅郡大多喜町でガスの供給を開始(お客様件数3、366件)。
社名を関東天然瓦斯開発(株)に変更。ガス販売業務その他営業の一部を子会社の
大多喜天然瓦斯(株)に譲渡。
ガスの供給販売を主目的として、東京都中央区に資本金 百万円をもって、
大天瓦斯販売(株)
として設立。
千葉県茂原市に鉱業所を開設し、天然ガス開発の中心を千葉県夷隅郡大多喜町より同市に移す。
社名を大多喜天然瓦斯(株)に変更し、天然ガス事業に進出。
朝日興業(株)として設立。
関東天然瓦斯開発
(千葉県茂原市)
39
15
1995
H8
2006
子会社、千葉天然瓦斯(株)(1934年1月設立)を吸収合併し、都市ガス供給事業に進出。
東京証券取引所に株式を上場。
S6
T6
1996
子会社、天然瓦斯化学工業(株)(1951年5月解散)を設立し、ヨード事業に進出。
S24
1937
S12
1931 1935
S10
1917
24
注:関東天然瓦斯開発関連の出来事は青字と で、大多喜ガス関連の出来事は緑字と で記載しています。
23
S31
2000
14
S35
S32
1956
1949
S44
S43
S46
S45
1968
1961
1960 S36
1957
2014
開発・生産と販売・供給を中心に発展してまいりました。
関東天然瓦斯開発(株)と大多喜ガス(株)とが共同して、両社の完全親会社であるK&Oエナジーグループ(株)
を設立。
2008
H20
2007
16
H13
H12
H18
2001
H19
K&Oエナジーグループ
(東京都中央区)
大多喜ガス
(千葉県茂原市)
H7
1992
H4
1989
H1
1986
1985
S60
1984
S59
1978
1976 S53
1974 S51
1973
1971 S48
1970
1969
20
K&Oエナジーグループ
H26
コーポレート・ガバナンス/会社データ
K&Oエナジーグループ
コーポレート・ガバナンス
会社データ
当社は、規制緩和の進展により経営環境が大きく変化するなか、基盤産業に従事する者として、
財務データ 「迅速かつ的確な意思決定の可能な経営機構の整備」と「社会からの揺るぎない信頼の確立」を、
連結売上高
コーポレート・ガバナンスの主たる目的としています。
100,000
80,000
(単位:百万円)
6,000
86,139
80,415
79,008
連結経常利益
当社は、取締役会が定める業務の適正
を確保するための体制の整備に関する
選解任
管理体制を確立し、事業運営の適法性と
監
査
法
人
)
連携
選解任
監
査
役
会
監査
監査
取締役会
報告
選定
取締役社長
連携
連携
選解任
報告
効率性を確保しています。
会
計
監
査
人
(
監視
検証
監査室
統
制
・
監
視
監査
監査
相談
啓蒙
相
談
助言
各部門、グループ経営執行会議
コンプライアンス
当社は、企業リスクの最小化や、社会的信頼と企業価値の向上を図る観点から、当社グループにおけるコンプライアンス
4,000
2012
2013
0
2014
2012
2013
連結ガス販売量 (単位:百万㎥)
208
201
201
1,215
2012
2013
2014
2012
2,174
2,000
1,000
連結ガス生産量 (単位:百万㎥)
株主総会
法律事務所・会計事務所
基本方針のもと、取締役および監査役を
中心とした内部統制システムおよびリスク
0
コーポレート・ガバナンス体制模式図
6,000
2,000
20,000
8,496
8,000
3,000
40,000
(単位:百万円)
10,000
4,000
60,000
内部統制システムおよびリスク管理体制の整備の状況
6,114
5,573
4,800
5,000
連結当期純利益
(単位:百万円)
1,108
1,113
2013
2014
0
2014
連結ヨード生産量
2012
2,679
2013
2014
連結ヨード販売量
(単位:t)
(単位:t)
1,172
1,168
1,160
1,381
1,373
1,295
2012
2013
2014
2012
2013
2014
※当社は2014年度が経営統合初年度となるため、
2013年度以前は関東天然瓦斯開発の連結決算数値を掲載しています。
役員 (2015年6月30日現在)
か じ た
すなお
に し む ら
じゅんいち
か と う
ひ ろ あ き
す な が
の ぶ ゆ き
代表取締役社長
梶 田 直
代表取締役専務
西 村 潤 一
基本方針を以下のとおり宣言し、役員・従業員一人ひとりの行動指針として、32項目から成る
「コンプライアンス行動規範」
常 務 取 締 役
を策定しています。
常 務 取 締 役
また、取締役で構成するコンプライアンス委員会を設置し、遵法精神と企業倫理に基づく事業活動の徹底に取り組み、
取 締 役 相 談 役
加 藤 宏 明
須
永
よ し い
信
之
ま さ の り
吉 井 正 德
な か せ
締
役
中
取
締
役
水 野 彦二郎
取
取
取
締
締
締
役
役
役
瀬
み ず の
もり
森
きよし
取
清
常 勤 監 査 役
木
たけし
武
ゆ う じ
お お つ き
こういちろう
棚 橋 祐 治
しんたろう
長 濱 新太郎
げんじろう
た な は し
な が は ま
常 勤 監 査 役
監
監
査
査
役
役
き
と
た
な
田
う
藤
か
中
よ し ま す
益
ひ ろ ま さ
博
正
な お ふ み
尚
文
の ぶ は る
信
治
大 槻 幸一郎
コンプライアンスに関する講演会や研修等を実施しています。
グループコンプライアンス基本方針
●信頼の確立
貴重な資源の供給およびそれに関連する事業に携わる者として、社会的責任と公共的使命を常に認識し、健全な事業
活動を通じて揺るぎない信頼を確立します。
●安全と品質、サービスの追求
安全と品質の確保に万全の体制で取り組み、お客様への質の高いサービスの提供に努めます。
●法令等の遵守
あらゆる法令やルールを遵守して社会的規範にもとることのない誠実かつ公正な事業活動を行い、市民社会の秩序
や安全を脅かす反社会的勢力との関係を遮断します。
●社会とのコミュニケーション
社 内 外 の 未 発表情報の管理を徹底して漏洩 、 不 正 使 用 を 防 止 す る 一 方、 広 く 社 会 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 努 め、
企業情報の適宜かつ公正な開示を行います。
●良き企業市民としての行動
事業活動と地球環境との調和、共存に努めるとともに、
「 良き企業市民」として社会貢献活動に積極的に参加します。
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会社概要
会社名
K&Oエナジーグループ株式会社
英文会社名 K&O Energy Group Inc.
事業内容
ガス事業、ヨード事業等を行う
子会社等の経営管理及びこれら
に附帯又は関連する一切の事業
設立
2014年1月6日
資本金
80億円
事業所
東京都中央区日本橋室町
二丁目1番1号
グループ会社
関東天然瓦斯開発株式会社
大多喜ガス株式会社
日本天然ガス株式会社
千葉県茂原市茂原661番地
設 立:1917年5月24日
事業内容: 天然ガスの採取・販売/
ヨードの製造・販売/
かん水の販売
千葉県茂原市茂原661番地
設 立:1956年8月13日
事業内容:都 市 ガ ス の 供 給・ 販 売 /
ガス機器等の販売/
ガス設備工事
東京都中央区日本橋本町一丁目1番8号
設 立:1940年2月25日
事業内容:天 然 ガ ス の 開 発・ 採 取・ 販
売/ヨードの製造・販売/
ヨード化合物の製造・販売
オータキ産業株式会社
関東建設株式会社
KNG AMERICA, INC.
千葉県茂原市茂原661番地
設 立:1970年12月15日
事業内容:圧 縮 天 然 ガ ス の 製 造・ 販 売
/液化石油ガスの販売/
オートガスの販売/ガス機
千葉県茂原市茂原699番地
設 立:1976年7月2日
事業内容:総合建設業(土木、建築、管、
さく井他)/地質調査業/
化成品販売/保険代理業
米国ユタ州 ソルトレイクシティ
設 立:1985年8月14日
事業内容:石油及びガスの探鉱・開発・
販売/その他の天然資源の
探鉱・開発
株式会社新栄エンジニア
株式会社上總ボーリング
千葉県市原市五井東三丁目12番地4号
設 立:1988年6月20日
事業内容:ガス設備の設計・測量
千葉県茂原市中の島町943番地
設 立:1956年7月9日
事業内容:さく井工事
器 の 販 売 / LPG配送セン
ター業務
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〒103-0022 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号
TEL:03-3241-5511