平成 27年10月を目途にリニューアルします。

シリーズ
被用者年金一元化について 7
「共済年金」
と
「厚生年金」
の制度間の
差異の取り扱いについて(4)
1 遺族年金(短期要件)の該当要件について
遺族共済年金及び遺族厚生年金ともに、在職中に死亡した場合、在職中に初診日のある傷病により初診日から 5
年以内に死亡した場合及び障害等級が1級若しくは2級の障害年金の受給権者が死亡した場合、「短期要件」に該
当し、死亡した者の組合員期間(被保険者期間)が 25 年未満であっても、300 月(25 年)として遺族年金額を
計算することができます。
「短期要件」に該当するためには、在職中に死亡した場合及び在職中に初診日のある傷病により
表 1 のとおり、
初診日から5年以内に死亡した場合、保険料納付要件が「厚生年金」に限り定められていますが、一元化後は現行
の厚生年金と同様の保険料納付要件を満たす必要があります。(ただし、一元化前に受給権が発生している場合、
一元化後も変わりません。)
表1
現行
共済年金
保険料納付要件はありません
厚生年金
下記の保険料納付要件のいずれかを満たす必要があります
①国民年金の保険料納付済期間と保険料免除期間 ( ※ ) が、死亡日の属する月の前々月までの保険料を
納付しなければならない期間の3分の2以上あること
②死亡日の属する月の前々月までの1年間に国民年金保険料の滞納がないこと(平成 38 年4月1日前
に死亡日がある場合)
( ※ ) 保険料免除期間…国民年金の第1号被保険者(自営業者等)が申請により保険料の納付を免除された期間のことです。
2 未支給年金の給付範囲について
未支給年金とは、年金受給権者が死亡した場合、その者が支給を受けることができた給付で、その支払いを受け
なかったものがあるときに、遺族等に支払うものです。
表 2 のとおり、未支給年金の給付範囲が「共済年金」、「厚生年金」ごとにそれぞれ定められていますが、一元
化後は現行の厚生年金の取り扱いに統一されます。
表2
現行
共済年金
厚生年金
遺族(死亡した者によって生計を維持していた配偶者、子、父母、孫、祖父母)
※遺族がないときは相続人
死亡した者と生計を同じくしていた配偶者、子、父母、祖父母、兄弟姉妹、甥姪など三親等内の親族
新たな地共済年金情報 Webサイトは、
平成 27 年 10 月を目途にリニューアルします。
平成 27 年1月号において、地共済年金情報Webサイトは、平成 27 年3月31日をもって一旦終了し、新たな
地共済年金情報Webサイトは平成 27 年4月以降に開設する予定である旨お知らせしたところです。
新たな地共済年金情報Webサイトは、被用者年金制度の一元化を踏まえた内容で開発していることから、被用者
年金が一元化される平成 27 年 10 月を目途に構築する予定ですのでお知らせします。
具体的な開設時期、機能等につきましては、詳細が決まり次第ご案内します。
〔問い合わせ先〕 全国市町村職員共済組合連合会 年金部年金企画課
専用回線:03-5210-4607(9 時~ 17 時(土・日・祝日を除く)
)
上記記事に関する
お問い合わせは
10 共済だより 2015 / 5
年金課
028 - 622 - 0573