35 クリップモーターで 磁力を学ぼう [団体出展] 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構(茨城県) ●どんな工作なの? クリップモーターは、磁石と乾電池とクリップとエナメル線だけでできています。とてもかんたんな形 をしていますが、モーターが回転する仕組みを理解するにはとても良い教材です。自分たちの手で工 作をすることで、モーターの回転に磁力がどのように関係しているかを学びましょう。 ●工作のしかたとコツ 【用意するもの】 フェライト磁石(=普通の磁石。直径1.5㎝・厚さ 3㎜)、単3乾電池(1本)、ゼムクリップ(大2個・ 長さ2 . 8 ㎝・幅8㎜)、エナメル線(直径 0.6㎜・ 長さ50㎝)、紙やすり 図1 図2 図3 図4 【工作のしかた】 ⑴両はしを5㎝ずつ残して、エナメル線を乾電池 に15回巻きつけてコイルを作ります(図1)。 ⑵巻きつけたエナメル線を乾電池からぬき取り、 エナメル線のはしをコイルの中に2回通します。 このとき、横に伸ばしたエナメル線がコイルの 中心に対して真反対になるように、バランスを 調整します(図2)。 ⑶コイルの横に伸ばしたエナメル線を紙やすりで よくみがきます。このとき片方はエナメル線全体 を、もう片方は上半分だけみがきます(図3)。 図5 図6 ⑷クリップ2本を伸ばします(図4)。 ⑸伸ばしたクリップを、セロハンテープで電池に貼り付けます(図5)。 ⑹磁石を電池に乗せます(図6)。 ⑺コイルをクリップに乗せて、指で軽くはじいてモーターを回転させます(図7)。 ●気をつけよう ・長時間回し続けると熱くなります。やけどしないように注意しましょう。 ●もっとくわしく知るために ・愛知・岐阜・三重物理サークル編著:「いきいき物理わくわく実験1」 青少年のための科学の祭典 2015 全国大会 44 図7
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