平成26年度補正予算事業について

第116号
ぐんぎん Business Report
(平成27年 1月21日)
ぐんぎん経営倶楽部事務局
群馬県前橋市元総社町194
TEL:027-254-7315
【補助金情報】:平成26年度補正予算事業について
政府は、地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策として、消費の刺激策や地方の活性化策などを柱とする平成26年度
の補正予算案を、1月9日の閣議で決定しました。(一般会計総額:3兆1180億円)。今後は、1月下旬から開会が見込まれ
る第189回通常国会での審議・成立を経て、補正予算事業(補助金、交付金等)が実施される予定です。
今回の「ぐんぎん Business Report」は、平成26年度補正予算事業のうち、経済産業省所管の企業成長支援に資する3つの
補助金事業をご紹介します。
1. ものづくり・商業・サービス革新事業 (ものづくり・サービス補助金)
予算案額:1,020億円
Point! 新しい商品・サービスの開発や業務プロセスの改善、新しい販売方法の導入など、中小企業・小規模
事業者が取り組む事業革新を支援します。今回は、共同体で行う設備投資なども支援対象に追加され
る見込みです。
○事業の目的:国内外のニーズに対応したサービスやものづくりの新事業を創出するため、認定支援機関
やよろず支援拠点等と連携して、革新的な設備投資やサービス開発・試作品の開発を行う
中小企業を支援する。
○補助対象者:認定支援機関の全面バックアップを得た事業を行う中小企業・中小企業による共同体で、
以下の(1)~(3)の要件のいずれかを満たすこと。
(1)革新的なサービスの創出
(補助率:2/3)
「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」で示された方法で行う革新的なサービ
スの創出等であり、3~5年計画で、「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成
できる計画であること。
◇ 【一般型】 補助上限額:1,000万円 ※設備投資が必要。設備投資以外に充てられる補助限度額は500万円。
事業例:クリーニング事業者が、水洗いとドライクリーニングの長所を併せた洗浄方法を可能とするドラ
ム式洗濯機を独自に開発し、クリーニングが困難な高級衣料のケアサービスを提供する。
◇ 【コンパクト型】 補助上限額:700万円 ※設備投資を伴わない革新的サービスの開発費用を補助。
事業例:介護事業者が、高齢者世帯とその家族等をつなぐシステムをクラウド上に構築。高齢者の生活
データを蓄積・解析することで、暮らしに配慮した見守り体制を構築する。
(2)ものづくりの革新
(補助率:2/3)
「中小ものづくり高度化法」に基づく特定ものづくり基盤技術を活用した画期的な試作品の開発や
生産プロセスの革新であること。
◇ 補助上限額:1,000万円 ※設備投資が必要。設備投資以外に充てられる補助限度額は500万円。
事業例:精密部品製造業者が、医療カテーテル・内視鏡等の精度を向上させるため、マイクロモーターに
使用される部品を世界最小クラスまで小型化するための試作開発を行う。
(3)共同した設備投資等による事業革新
(補助率:2/3)
複数の企業が共同し、ITやロボット等の設備投資により、革新的な試作品開発等やプロセスの改善
に取組むことで、共同事業者全体で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成で
きる計画であること。
◇ 補助上限額:共同体で5,000万円(500万円/社) ※設備投資が必要。
✓ 一定の条件を満たす共同体は、創業間もない企業(ベンチャー企業等)や小規模事業者については、申請書類が
簡素化される予定。
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● 本資料の内容につきましては万全を期しておりますが、正確性・完全性を保証するものではありません。本資料に依拠した
ことによりお客さまが被った損害については、群馬銀行は一切責任を負いません。本資料の複写・複製・転載等を禁じます。
第116号
ぐんぎん Business Report
2. 地域工場・中小企業等の省エネルギー設備導入補助金
(平成27年 1月21日)
予算案額:930億円
Point! 最新モデルの省エネ機器・設備の導入、及び工場・
オフィス・店舗等の省エネに資する設備の更新・改修を
支援します。
○事業の目的:エネルギーコストの上昇に苦しむ地域の中小企
業やエネルギー多消費企業等が行う、省エネ投
資を重点支援し、エネルギーコスト高を乗り越
える体力を強化するとともに、省エネ投資の促
進により経済活動の活性化に繋げる。
○補助対象者:事業活動を営んでいる法人及び個人事業主。
A類型(最新モデルの省エネ機器等の導入支援)
①最新モデルかつ②旧モデルと比較して年平均1%以上の省エネ性能の向上が確認できる機器等の
導入であること。
◇補助率:1/3以内(但し、中小企業、及びエネルギー多消費企業は、1/2以内)
B類型(地域の工場・オフィス・店舗等の省エネ促進)
工場・オフィス・店舗等の省エネや電力ピーク対策、エネルギーマネジメントに役立つ既存設備等
の改修・更新であること。
◇補助率:⇒
事業者区分
中小企業、及びエネルギー多消費企業
その他の事業者
通常事業
1/2以内
1/3以内
エネマネ事業者(※)連携事業
2/3以内
1/2以内
※(エネマネ事業者):エネルギーマネジメントシステムを導入して、エネルギー管理支援サービスを提供する事業者。
3. 創業・第二創業促進補助金
予算案額:50億円
Point! 創業を目指す方を応援します。
○事業の目的:創業による新たなビジネスや雇用の創造、事業承継を契機とした第二創業を促進し、経
済の新陳代謝を図り地域活性化に繋げる。
○補助対象者:創業・第二創業を行う個人、中小企業・小規模事業者。
創業者
(補助率:2/3)
新たな需要を創造する新商品・サービスを提供する創業者に対して、店舗借入費や設備費等の創業に
要する費用の一部を支援する。
◇補助上限額:200万円
第二創業者
(補助率:2/3)
事業承継を契機に既存事業を廃業し、新分野に挑戦する等の第二創業者に対して、人件費や設備費等
(廃業登記や法手続費用、在庫処分費等廃業コストを含む)に要する費用の一部を支援する。
◇補助上限額:1,000万円
※本資料の内容は、平成27年1月15日時点で公開されている情報に基づくもので、各補助金事業の公募時期や申請に関わる詳細
は未定です。今後の国会審議の中で、本資料で記載した内容や制度が変更される場合もありますので予めご了承ください。
※本資料で紹介した補助金事業は、経済産業省のホームページでご確認ください。
http://www.meti.go.jp/main/yosan2014/hosei/index.html
資料出所:経済産業省、中小企業庁、関東経済産業局
本件に関する相談、詳細に関するお問合せ先:群馬銀行 法人部(岡安)027-254-9314
以上
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