平成27年2月3日 熊取町長 中西 誠 殿 熊取町特別職報酬等審議会 会

平成27年2月3日
熊取町長
中西
誠
殿
熊取町特別職報酬等審議会
会
長
井
上
宗
保
本町の議員報酬の額並びに町長及び副町長の給料の額について(答申)
平成26年10月29日付けで諮問のあった標記のことについて、次のとおり答申する。
なお、本答申は、当審議会の慎重なる審議を経て、全員一致による結論に至ったもので
あるので、十分尊重されることを希望する。
1
議員報酬の額並びに町長及び副町長の給料の額
本町の議員報酬の額並びに町長及び副町長の給料の額は、次のとおりの額とすること
が適当である。
(1)議員報酬の月額
議
長
332,000円 (現行額
350,000円)
副議長
304,000円 (現行額
320,000円)
議
285,000円 (現行額
300,000円)
員
(2)町長及び副町長の給料の月額
町
2
長
760,000円 (現行据置)
副町長
646,000円 (現行据置)
議員報酬の額の改定時期等
現在、本町の議員報酬の額については、前回の答申内容を受け、議会議員報酬の特例
条例により、本則から約5%の減額を行っているが、平成 27 年4月 30 日にはこの特例
条例が失効し、条例本則の額に戻るため、議員報酬の額の改定時期については、速やか
に実施されることが適当である。
なお、今後における議員報酬の額並びに町長及び副町長の給料の額の改定に関しては、
引き続き、急激に変化する社会経済情勢を見極めつつ、関係各方面における改定等の取
り組み状況を踏まえながら、適宜、再審議されることが望ましい。
3
答申理由
本答申は、平成 26 年 10 月 29 日付けで諮問のあった本町の議員報酬の額並びに町長及
び副町長の給料の額について、府下他市町村における特別職報酬等の現状、一般職職員
の給与改定状況、社会経済情勢の変化等諸般の事情を総合的に勘案し、慎重に審議を行
った。
その結果、議員報酬の額については、現行額から概ね5%減額し、町長及び副町長の
給料の額については現行額に据え置くことが適当であるとの結論に達したものである。
4
府下町(9団体)の比較
(1)議員報酬
平成 26 年4月1日現在で本町と府下8町の議員報酬の額を比較してみると、町の平
均額(本町を含む。以下同じ。)との比較では、議長職は平均額を 5,400 円下回ってお
-1-
り、副議長職では 1,300 円上回っており、議員職では 1,000 円下回っている。
また、他町との額の比較では、議長職の額では、本町を上回っている町が5町、下
回っている町が3町となっており、副議長職の額では、本町を上回っている町が4町、
下回っている町が4町となっており、議員職では、本町を上回っている町が3町、同
額が2町、下回っている町が3町となっている。
この状況は、前回答申時における状況と全く同じ状況であり、前回と同様、本町は
府下の町の中でほぼ平均的な額となっている。
(2)町長及び副町長の給料
平成 26 年4月1日現在で本町と府下8町の町長及び副町長の給料の額を比較して
みると、町の平均額との比較では、町長は平均額を 30,200 円下回っており、副町長は
34,900 円下回っている。
また、他町との額の比較では、町長の額では、本町を上回っている町が7町、下回
っている町が1町となっており、副町長の額では、本町を上回っている町が6町、下
回っている町が2町となっている。
町長及び副町長の給料における状況についても、府下の町の中での平均額から比較
すると、府下の町の中で人口、財政規模が最大であるものの、いずれも平均を下回る
額となっている状況は、前回答申時と変わっていない。
5
府下町の改定状況
平成 26 年4月1日現在の本町と府下8町の改定状況をみると、本町では、議員報酬が
平成 17 年4月に、町長及び副町長の給料が平成 23 年4月に減額改定されたところであ
るが、平成 17 年4月以降の議員報酬の改定状況については、本町以外の8町中減額改定
しているのは2町のみであり、残りの6町は 10 年以上改定を行っていない。
また、平成 17 年4月以降での町長及び副町長の給料の改定状況についても、当該8町
中減額改定しているのは1町のみであり、残りの7町は 10 年以上改定していない。
6
一般職職員の給与改定状況及び部長級の最高給与者との比較
一般職職員の給与改定は、国家公務員の給与改定に準じて実施されてきており、とく
に議員報酬及び特別職の給料の額のいずれもが減額改定となった平成 17 年度以降では、
平成 17 年度に給料表の平均 0.36%の引下げ、平成 18 年度には給与構造改革により給料
表の平均 4.8%の引下げ及び地域手当導入による実質7%の削減、平成 19 年度には給料
表の平均 0.35%の引上げ、2人目以降の扶養手当の 6,500 円の引上げ及び期末勤勉手当
の 0.05 月の引上げが行われ、平成 21 年度には給料表の平均 0.22%の引下げ及び期末勤
-2-
勉手当の 0.35 月の引下げ、平成 22 年度には給料表の平均 0.19%の引下げ及び期末勤勉
手当の 0.2 月の引下げ、平成 23 年度には給料表の平均 0.23%の引下げが行われたとこ
ろである。なお、平成 24 年度及び平成 25 年度の改定は行われていない。
また、一般職である部長級の最高給与額(給料+管理職手当)は、平成 26 年4月1日
現在 51 万 1,200 円となっている。この額は、副町長の現行額 64 万 6,000 円と比較する
と 13 万 4,800 円の差額があり、近年中に部長級の最高給与額が副町長の給料の額に接近
することがないと判断できる。
7
本町の財政状況
平成 25 年度決算における本町の財政状況をみてみると、歳入のうち町税収入は、42
億 8,674 万 7 千円で、平成 24 年度に比べ 4,846 万円の減少、平成 23 年度に比べ 7,532
万円の減少となっており、依然として景気低迷の影響を受け、自主財源の根幹である町
税は厳しい状況が続いている。
また、本町の歳入の自主財源と依存財源の比率をみてみると、平成 25 年度は損害賠償
金が納付されたことや一部の基金の廃止により、一時的に自主財源が増えてはいるもの
の、自主財源の根幹である町税が年々減少していることや、現在の社会経済情勢から大
幅な増加が見込めないことを考えると、今後も地方交付税等の依存財源の動向に大きく
左右される財政構造が続くと予測される。
地方債現在高については、平成 25 年度末で、本町全体で 159 億 2,423 万円となってお
り、各事業債の償還が進んだことなどにより年々減少している。
一方で、基金現在高については、平成 25 年度末で、41 億 5,241 万 3 千円となってお
り、今年度は土地開発基金などの一部基金の廃止により、平成 24 年度と比べ 2 億 6,425
万 5 千円の減少となっているが、平成 24 年度までは年々上昇してきている。
また、住民1人当りの地方債残高は、岸和田市以南の団体と平成 24 年度末時点で比較
すると最も低く、同様に住民1人当たりの積立金残高は2番目に高くなっている。この
住民1人当たりの地方債残高から住民1人当たりの積立金残高を差し引いた額は、岸和
田市以南では2番目に低い状況である。
平成 25 年度決算における本町の財政指標を大阪府下の政令市を除く他市町村と比較
してみると、経常収支比率は 98.7%(普通交付税及び臨時財政対策債に係る錯誤増がな
かったと仮定した場合の経営収支比率 95.0%、政令市を除く府下市町村の平均 94.4%)、
実質公債費比率は 9.0%(政令市を除く府下市町村の平均 6.3%)であり、経営収支比率は
前回答申時(93.0%)に比べ悪化しており、依然として厳しい財政状況にあると言える。
8
町政環境の状況
(1)人口についてみると、前回の答申において平成 24 年3月 31 日現在 44,542 人であっ
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た人口は、平成 26 年3月 31 日現在で 156 人(0.4%)減の 44,386 人となったものの、
依然として府下最大の町である。
(2)職員数についてみると、平成 24 年4月1日現在の 378 人に対し、平成 26 年4月1
日現在で 49 人(13.0%)減の 329 人となっている。これは、泉州南消防組合が設立し
たことにより、消防職員が 49 名減少したことが影響している。
(3)標準財政規模についてみると、臨時財政対策債発行可能額を除いて比較すると、平
成 24 年度に 72 億 2,182 万円であったものが、平成 26 年度は 70 億 7,448 万円と 1 億
4,734 万円(2.0%)の減少となっている。
(4)総務省の消費者物価の状況についてみると、消費者物価指数の総合指数は平成 22 年
度を基準として考えると、平成 23 年度以降は下降傾向にあったものの、平成 25 年度
は平成 22 年度と同じ指数に回復している。
9
社会経済情勢について
内閣府による平成 26 年 12 月発表の月例経済報告によると、我が国経済の基調判断は
「景気は、個人消費などに弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いている」とし、
「先行きについては、当面は弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善傾向が続くなか
で、各種政策の効果もあって、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、消費
者マインドの低下や海外景気の下振れなど、我が国の景気を下押しするリスクに留意す
る必要がある。」と判断している。
また、2014 年7~9月期の実質 GDP(国内総生産)の成長率が前期比で 0.4%減とな
っていることからも、社会経済情勢の不安定な状況は当分の間続くとみられる。
本町の平成 25 年度決算については、全体としては収支が均衡した決算であったが、実
質的収支黒字を 50 年連続で達成しており、おおむね良好に財政運営が進められている。
これは、本町がこれまで人件費の抑制や投資的事業の削減をはじめとする行財政改革に
取り組んできた成果であるが、町の歳入状況については、先に述べたとおり依然として
厳しい状況が続くと予想され、今後も自主財源の確保に努めるとともに、効率的かつ効
果的な施策の推進に取り組む必要がある。
10
総括
本審議会は、前回の答申における総括的事項として、「町長及び副町長の給料の額につ
いては、平成 23 年4月に5%の本則の減額改定がなされているものの、議員報酬につい
ては平成 17 年4月以降、本則の改定は行われていない。このような中で、本町の財政状
況や一般職職員の給与改定状況のほか、他団体の特別職報酬等との額の比較や近年の改
定状況、さらには社会経済情勢といった様々な要因等を総合的に精査検証した結果、前
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回の答申時から著しく変化のあった要因等も見受けられないことから、前回答申の額と
同額とすることが望ましい」と結論付けて、本町の議員報酬の額については概ね5%減
額とし、町長及び副町長の給料の額については据え置きとする答申を行ったところであ
る。
その後、議員報酬の額については、議会議員報酬の特例に関する条例を制定し、平成
25 年4月から平成 27 年4月までの期限付きではあるものの、前回の答申どおりの減額
改定を行っているが、平成 27 年5月以降は、期限の到来により自動失効となるところで
ある。
こういった状況の中で、本審議会において、本町の財政状況や他団体の特別職報酬等
の額の比較、社会経済情勢などの要因の精査検証を行った結果、前回の答申時から著し
く変化のある要因等が見受けられず、前回答申の額と同額にすることが望ましいとの意
見で一致したことから、本町の議員報酬の額については、条例本則において概ね5%減
額とし、町長及び副町長の給料の額については据え置きとする答申に至ったものである。
最後に、今後も厳しい財政状況が続くことが見込まれるが、町長及び副町長並びに議
会議員は、町全体が一致団結して不断の行財政改革に直面するに際し、共に最前線に立
って率先して取り組まれることを切に願うものである。
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