【星と稲の訓】朝に星を戴きて出で努め励みて 我が伊米ケ崎校 及び 伊米ケ崎村の発展を期さん 掃 除 の心 校長 桜井 明 平成26年が終わろうとしています。年末と言えば、大掃除。1年で 積もり積もったほこりやごみをきれいにして、新年を迎えたいものです。 ところで、学校では月、水、金 の週3日、朝清掃を行っています。 高学年の班長を中心に、黙々と取 り組む姿には感心します。 日本の学校教育で、永々と受け 継がれてきた清掃活動。子どもの 頃は、適当にやっていました。時 には、面倒臭いと思ったり、かつ てあった「バツとしてトイレ掃除 をする。 」という悪しき教育のため に掃除そのものを低く見たりする ことさえありました。 教頭として勤務したある学校で、 突然、地域の方から「学校のトイ レを掃除させてほしい。 」という申 し出がありました。自動車用品で 有名な「イエローハット」の鍵山 社長さんが中心に進めている活動 で、何も心配することはないとい う説明でしたが、確認のため情報 を集めてみました。すると、右の ような方針で「掃除に学ぶ会」と して全国的に活動していることが 分かりました。その後、すぐに承 1謙虚な人になれる どんなに才能があっても、傲慢な人は人を幸せにすること はできない。人間の第一条件は、まず謙虚であること。謙虚 になるための確実で一番の近道が、トイレ掃除です。 1気づく人になれる 世の中で成果をあげる人とそうでない人の差は、無駄があ るか、ないか。無駄をなくすためには、気づく人になること が大切。気づく人になることによって、無駄がなくなる。そ の「気づき」をもっとも引き出してくれるのがトイレ掃除。 1感動の心を育む 感動こそ人生。できれば人を感動させるような生き方をし たい。そのためには自分自身が感動しやすい人間になること が第一。人が人に感動するのは、その人と手と足と体を使い、 さらに身を低くして一生懸命取り組んでいる姿に感動する。 特に、人のいやがるトイレ掃除は最高の実践道場。 1感謝の心が芽生える 人は幸せだから感謝するのではない。感謝するから幸せに なれる。その点、トイレ掃除をしていると小さなことにも感 謝できる感受性豊かな人間になれる。 1心を磨く 心を取り出して磨くわけにいかないので目の前に見える ところを磨く。特に、人の嫌がるトイレをきれいにすると、 心も美しくなる。人は、いつも見ているものに心も似てくる。 (NPO 法人日本を美しくする会 掃除に学ぶ会HP「心を磨くトイレ掃除」より 諾の電話をしたことは言うまでもありません。 当日は、子どもも保護者も希望者が参加しました。実際に参加して、 「トイレ掃除は素手で も出来る」ことを実感できたことが一番の発見でした。最初はゴム手袋を使って掃除してい た子どもたちまでも、夢中になり自分から素手で便器を磨き始めたのには 驚きました。 トイレ掃除の効果は、他の掃除にも十分通じるものがあります。伊米ヶ 崎の子どもたちも掃除の意味に気付き、毎日の朝清掃を通して、自分の心 磨きにつながることを願っています。 2学期最大の行事は、140周年を記念した「記念式典」 「記念祝賀会」 「校歌記念碑除幕 式」 「あおば学習発表会」でした。保護者、地域、関係の皆様から特段のご支援とご協力をい ただき、子どもたちも達成感をもつことができ、感動的な素晴らしい会になりました。 地域と共に140周年を祝い、記憶に残る1年にしよう。 おかげ様で、グランドデザインに示した上記の目標を達成することができました。 記念事業の実施にあたっては、たくさんの方からご厚志をいただいたことに深く感謝いた します。現在、かつて歌われなかった3番4番をいれた校歌全曲と当日の様子をまとめた記 念の DVD を作成中です。また、当日のダイジェスト版のパンフレットも作成しています。 今年度中には、ご厚志のお礼として会計報告と一緒にお配りいたします。 皆様のご支援とご協力、誠にありがとうございました。 「魚野川旅情歌碑」 「野口雨情先生(魚野川旅情歌碑)建立趣意書」 昭和 52 年 8 月吉日 皆様既にご承知の通りNHKの朝の連続テレビ小 説「いちばん星」で、詩人野口雨情先生作詞、中山 晋平作曲、佐藤千夜子の歌による伝記小説が全国的 に大変な人気を呼んでおります。 大正13年当時の伊米ヶ崎小学校長渡辺泰亮先生 が、新しい情操教育の一環として音楽活動の普及運 動に先鞭をつけ、八海自由大学の講師として、いち 早く三氏を招聘し、全国に率先して伊米ヶ崎小学校 において、童謡、歌謡の発表会を開催して、全国的 に大きな反響を巻き起こしたことは、ご先輩の方々 にはご記憶にあることと存じます。 たまたまその当時野口雨情先生の書き残された即 興詩が、当時学校の訓導をしておられた駒形新作先生(与板町特別功労者)の所に条幅とし て表装され大切に保存されております。 霧は山から 日は東から 越後魚沼 朝霧や深や この歌は朝まだき、霊峰八海を仰ぎ、魚野川清流の土 堤を散策しながら、早朝の河原の霧深き情景を歌ったも ので、多感な雨情先生の青春時代、いたく旅情をそそら れた模様で、今から50余年前の作品であります。 思うにこの歌はわが郷土の文化史を飾る貴重な文化 財として永遠に保存されるべきものであり、又郷土の自 然に縁りの歌として、詩人雨情先生の足跡を永遠に記念 したいものと存じます。 (以下略) 2学期は、さまざまな行事がありましたが、子どもた ちは、いつも元気に登校しました。大きな事故やケガが なく、本当によかったと思います。3学期もよろしくお 願いいたします。 それではよいお年を。 雨情
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