Altiumがお届けする 次世代TASKING C166/ST10 toolset

2006年10月
Sneak preview : Altium がお届けする
次世代 TASKING C166/ST10 toolset
2006年11月リリースバージョンにより、Altium の C166/ST10 マイクロコントローラ用最新組込みソフトウェア開発ツールは、飛躍的な
性能向上を実現します。
定評のある Viper コンパイラ技術をベースとして、最新のツールスイートは、 TASKING C166/ST10
VX-toolset としてリリースされます。これは先に発表した VX-toolset for ARM および TriCore VXtoolset に続くリリースとなります。この新しい C166/ST10 VX-toolset は、現在の産業動向にあわせマ
ルチコア・アプリケーション向けに開発された新しいデバッガを装備しています。更に toolset は統合設
計環境 (IDE) として Eclipse™ プラットフォームに統合可能です。
Eclipse™ はコンパイラ、アセンバラおよびリンカをシームレスに単一の IDE へ統合したものです。
ターゲットのデバック用に開発者のアプリケーショとコンフィグレーションを設定するためのウィザード機能が提供されています。この新し
いデバッガはスタンドアロン Tasking CrossView Pro デバッガの後継になり、プラグインで Eclipse 環境に統合可能です。このようにユー
ザーは最新で業界標準の IDE に則った開発環境を手に入れることができ、またサードバーティからのプラグイン追加モジュールを組み
入れることも可能になります。
より小さく、よりはやく
アプリケーションのメモリサイズ削減と性能アップは、あたらしい Viper ベースコンパイラの肝です。内部および外部団体における様々な
ベンチマーク結果や専用のベンチマークスイートは、平均 45 %のコード圧縮効果を示しています。これは、従来の C166 コンパイラと
TASKING C166 コンパイラで比較した場合の参考データです。
同様なすばらし結果が、アプリケーション速度に関する最
適化においても確認されています。平均して 24% の効果
が得られています。どちらの改善効果も、莫大の数のコード
コンパイル結果から得られたものです。組込み開発者は、
個別の実設計においては更に高い効果を得られることも
期待できます。例として、Altium のパートナー企業で、ある
有名なオートモーティブ機器メーカーでは、アプリケーショ
ンでの性能が、実ハードウェア上で 46 % もの速度向上を
実現しています。
新しい TASKING toolset は、従来と同様、インフィニオンテ
クノロジーズ社の C166/XC166 および ST マイクロエレクトロ
ニクス社の ST10/Super10 デリバティブをサポートします。
また今年後半にあらたにサポートするファミリーも発表す
る予定です。オンボード MAC ユニットに搭載されているデ
バイスは新しいコンパイラ技術で C ソースコードレベルから
コード生成を行うことにより、メリットを享受できます。
コードサイズの比較 - Smaller is better
この新しい VX-toolset は Standard、Professional、およ
び Premium の3系統のパッケージでバンドルされます。ア
プリケーション開発体制に最適なシステムをお選びくださ
い。標準的なEclipse、C コンパイラ toolset、シミュレータモ
ジュールを組み合わせ、追加機能として、 C++ コンパイ
ラ、 ROM モニタもしくは OCDS を介したオンターゲット・
ハードウェアデバッガ、 USB to JTAG ウィグラ、フラッシュ
メモリ・プログラミングサポート、そしてコードプロファイリン
グツールが含まれます。将来的には、これらのバンドルは
RTOS や通信プロトコルにも拡張される予定です。
ROM モニタおよび OCDS デバッガは様々なメーカーから
提供されている評価用ボードをサポートしています。更に
Hitex や PLS といった主要ツールベンダーによってサード
パーティのデバッグサポートが保証されています。
コード実行サイクルの比較 – Smaller is better
従来の TASKING C166/ST10 コンパイラは、既存のプロ
ジェクトおよびレガシーコードをサポートするために、新しい
Viper テクノロジーベース C166/ST10 VX-toolset のリリース後も継続します。新しい VX-toolset は、新たなプロジェクトもしくは既存の
プロジェクトに拡張機能を付加する場合に適した選択肢です。そこで求められる実行速度およびメモリサイズの最適化を同時に実現で
きるソリューションです。
組込みソフトウェア開発環境 TASKING 製品についての詳細はこちらからご確認ください。なお現在は英語情報のみとなっていますの
でご了承ください。http://www.altium.com/tasking