5吋など大型ゲージ用 汽笛、タイホン、ホイッスル吹鳴装置 新モデル KEM-whistle ハイパー 使用マニュアル 【1】使用方法 お手元に KEM-whistle ハイパーが届きましたら、とにかくまず音を出してみましょう。 サンプル音4声が、すでに内部音声LSIに録音されています。 初めに、付属スピーカケーブルの他端にある 3.5 ¢プラグを、 KEM-whistle ハイパー のケース 上端右側にあるスピーカ出力ジャックにさし込み、スピーカを KEM-whisle ハイパー に接続し ます。 次に、 KEM-Whistle ハイパーから出ている2本の電源線(赤プラス 黒マイナス)をお手 元の電源、例えば車両搭載用12 V バッテリ、お手持ちの鉄道模型用パワーパック、ある いは別売(¥2,000)の12 V 乾電池パックに接続します。 電源が供給されれば、ケース パネルの電源表示 LED が点灯します。 これで準備完了。ただ単に4個のボタンのどれかを押すだけです。 どれかのボタンを押せ ば、音声LSIモジュール内部にプログラム(録音)された汽笛やタイフォン、フォイッ スルなどの、ボタンに対応する4種類の音声をピーカから再生する事ができます。 チャンネル(1,2)とチャンネル(3,4)は別々の音声LSIに接続しています。 別々の音声LSIに記録された音声は、同時に重ねて発生させることができます。 です から、チャンネル4に入れた鐘の音等と、チャンネル1、2に入れた汽笛等の音は重ねて 吹鳴することも可能です。 【2】電源に付いての注意 KEM-Whistle ハイパーの駆動電源は、ノイズの少ない直流12Vー14V位で最良動作す るように設計されていますが 、9Vから16Vの範囲の直流電圧で問題なく使用できます 。 1)動作テスト用として、鉄道模型用のパワーパックを使用される場合、大型整流コンデンサの入ったト ランジスタ制御式のパワーパックを使用してください。 昔の整流器とレオスタットだけの旧式パワーパ ックや、SCRチョッパ式のパワーパックは、正しい直流ではなく、脈流やパルス波形の電流を出力しま すので大きな雑音が発生するだけでなく、装置故障の原因となります。 また、レーマン社の G ゲージ用 パワーパックは24V電圧を出力しますのでご注意ください。 24V電圧を加えると KEM-Whistle の電 気回路は、一瞬で破壊される危険があります。 2)ライブスティーム車両のようにバッテリを搭載していない場合は、乾電池で動作させる事になります が 、KEM発売のオプション12V電池パックをご使用ください 。ご自分で乾電池をご用意される場合は 、 単2や単3のアルカリ電池を8本直列接続、車両搭載の前照灯用電池等に接続してご使用ください。 KEM-Whistle ハイパーは9Vで動作すると言っても、流せる電流の小さな009Pの9V積層乾電池では 給電能力が不足で、実用的な汽笛吹鳴はできません。 3)乾電池はアルカリ電池が推奨です。 マンガン電池も使用できますが、瞬間的に流せる最大電流値が 小さいので、音声のダイナミックレンジは低下します。 単3アルカリ電池で、数百回程度の音声発生が可能です。 音声を出すとき、表示LEDがチカチカする ようになったら、音声もひずんできます。 電池が消耗しています。 電池を交換してください。 -1- 次 に 電 動 式 大 型 ゲ ー ジ 車 両 で 、 駆 動 モ ー タ 用 バ ッ テ リ か ら KEM-Whistle ハイパー の電源を取る場合の注意点を述べます。 1)12V蓄電池2個を直列にして、24V系でモータを動作させている車両ではアース側に近い12V 蓄電池の端子から電源を取ってください。 なお、予めテスタで供給電圧を測定するなど、細心の注意を お願いしたします。 電源スイッチやフューズは付属しておりません。 ユーザ側でDIYショップなど で購入してください。 鉛蓄電池はショートした場合の短絡電流が極めて大きいので、鉛蓄電池からフュ 必ず1ー2アンペアぐらいのフューズを介して ーズなして外部回路を繋ぐことは非常に危険です。 KEM-Whistle ハ イ ー ハ ゚ の 電 源 コ ー ド を 接 続 し て く だ さ い 。 2)蓄電池のマイナス端子が車体の金属部分に接続され、アースを取っている状態にしてください。 マイナス端子をアース接続してやらないと「ジージー、ブンブン」とノイズ音がスピーカから発生するト ラブルに悩まされる事が多くなります。 電動式車両でバッテリ搭載でモータ駆動の電気 機関車や電車、ディゼル機関車のような場合は、 自動車のように車載のバッテリのマイナス側端子 も車体金属部に接続してやれば、モータ動力装置 から飛び込むノイズ音は大きく減少します。 チョッパ制御では特にノイズが問題となり、雑音 が増えます。 3)モータのコンミュテータとブラシ間から火花が飛ぶようなモータや、チョッパ制御を採用している場 合、電源供給ラインからジージー、といったノイズが入ります。 このようなノイズが出る場合には、モ ータと共用の蓄電池から電源を取るより、専用の乾電池から電源を供給する方法が、ノイズを避けるため より確実です。 小社販売の12V電池パック(¥2000)も使えます。 音量調節 ケース内部の音量ボリウムで音量が調節できます。 ケース蓋部分の下部にある2個の凹部分に親指の爪先や、 あるいはマイナスドライバー先端の様なものをさし込み、 ごく軽くねじれば、簡単にケース蓋が開きます。 ケース内部のプリント基板の下部左側に、黒色円盤状の 音量調節ボリウムがあります。 指先で時計方向に回すと音量が上がり、反時計方向 に回せば音量が下がります。 付属の12 cm スピーカでは、ボリウムの回転角12時から2時の範囲で最大音量となり ます。 それ以上の大音量を発生させたい場合は、付属の12 cm スピーカでは少々無理 ですから、別途16 cm サイズの大きなスピーカをご使用ください。 -2- 【4】スピーカの車輌への取り付け スピーカを車輌に取り付ける場合、木板で簡単なバッフル板を作り、これを必ず使用 してください 。 ( 推奨スピーカは10 cm −16 cm。 能率90dB以上のもの) スピーカの前方から出る音と、後方から出る音の位相は 180度異なります。すなわちスピーカ前方の音と、後方 の音はお互いに打ち消し合ってしまいます。 この前方の 音と、後方の音の干渉を遮断するのがバッフル板です。 バッフル板が有る、無しでは音の大きさは、2倍も3倍も 違ってきます。 ただ単に、スピーカだけを車輌の中に転がして置くような 取り付け方では、十分な音量、音質は確保できず、実に 情けない音しか出てくれません。 Appendex 1 更に進んだ、スピーカの取り付け方法 図のような、シリンダ状のパイプホーンを塩化ビなどの パイプで製作し、これにスピーカを取り付けると、良い 結果が得られます。 シリンダ長Lは、スピーカ直径dの1−2倍の長さが適 当です。音の前方指向性が増し、音量も大きくなります。 建築現場でもらってきた12 cm 径の塩ビパイプを 使って、サンプルを作った例を写真でお見せします、 簡単に作れて、重厚な近代蒸機の5重音汽笛の再生 には、たいへんに効果があります。 木台は実際には不要で、シリンダ部分だけあれば 良いので、占有スペースは小さくてすみます Appendix2 別 売 り ト ラ ン ペ ッ ト 型 ス ピ ー カ に つ い て 小社では、標準の12cmスピーカ以外にオプションと して、小型トランペット型スピーカを別売しています。 このタイプは通常のスピーカと比較して、バッフル板も 不要で、取り付け超簡単、高能率(音量大 ) 、高い指向性 などの利点があります。 ただ、音域が狭く低音に弱い 欠点もありますので、近代蒸機の5重音の汽笛にはあまり 適していません。 古典蒸機の汽笛や電気機関車のホイッスル、電車のタイフ ォンなどに向いています。 -3- 【4】お好みの汽笛やホイッスルが自由にプログラム(録音)できます KEM-whistle ハイパーは、専用のサウンドプログラマ KEM-105Pro (¥14,800)を使用して、ユーザが任意の 汽笛やホイッスル、鐘の音などを自由に録音する 事ができます。 詳しい録音方法は、小社サウンドプログラマ KEM-105pro マニュアルを参照してください。 小社ホームページからダウンロードできます。 音声LSIモジュールの外し方 ケース内部の小型プリント基板(音声LSIモジュール) は、ピンソケットで下部本体基板と上下2段に接続され ています。 これは専用IC引き外し工具、あるいは先 の長く、細いラジオペンチで、音声LSIモジュールの プリント基板を挟んで簡単に引き抜く事ができます。 こうして取り外した音声LSIモジュールに新しい音声 を KEM-105Pro を 用 い て 録 音 し ま す 。 または、 KEM-Whistle 本体ごと、希望の音声を入れた テープやCD等と一緒にKEMにお送りください。 KEMが音声をプログラム(有料)いたします。 音声 LSI 基盤の黄色線を包む透明テープは、剥がさないで ください。 この黄色線は音声録音時に使います。 【5】その他 KEM-whistle ハ イ パ ー 使 用 上 の 注 意 点 押しボタンを押してから 、音声LSIの動作が確定するまで0 .3秒の時間がかかります 。 この確定時間内はある意味で危険な時間です。 確定時間内に別の操作、例えば電源ス イッチを切る、ボタンを何度もカチャカチャ押したりしますと、メモリ内部の一部のデー タが壊され、音抜(記録音声の消失)の原因になります。 音抜けしたデータは、再書き 込みで復旧できる場合もありますが、LSI内部のメモリセルがダメになり、復旧不能の 場合も生じますので、特に注意が必要です。 KEM-Whistle に は 多 重 ボ タ ン 押 し 安 全 回 路 が 組 み 込 ま れ て い ま す 。 し か し 、 一 度 ボ タ ン を 押 し て 吹 鳴 が 始 ま っ た ら 、む や み に ガ チ ャ ガ チ ャ と ボ タ ン を 押 さ な い 方 が 安 全 で す 。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -4- 汽笛、タイフォン、ホイッスル吹鳴装置 KEM-whistle ハ イ パ ー 本マニュアル、12 cm スピーカ付き ¥19.800 別売り: 小型、高能率トランペット(ホーン)型スピーカ ¥3,400 別売り: 12V電池パック(単3電池8本用) ¥2、000 電池は付属していません 電源を搭載しないライブステーム用 で す。 あるいは、チョッパ式制御車両などで バッテリ電源から出る雑音がひどいとき、 また、モータ雑音が大きい場合に、ご 使用ください。 特に追加配線など全く不要ですので 何の面倒もありません。 別売り: 音声交換用音声LSIモジュール(ハイパー専用) ¥5,800 いろいろな車両の音声ライブラリを充実できます。 お好みの音声入れます。 別売り: 音声録音装置 ¥14,800 KEM-105Pro 価格には5%の消費税が加算されます。 通信販売では送料が加算されます。 音声録音サービス KEMに KEM-Whistle ハイパー本体のみを、そのままお送りください。 このとき録音したい汽笛やホイッスル、タイフォンなどの音声が入ったテープや CD-ROM (あるいは WAV フォーマットや MP3 フォーマットなどのファイルでも結構です)を添付 してください。お好みの音声を音声LSIに録音します。 録音時間は各チャンネル最長10秒まで、4種類です。 費 用 は ¥ 4 , 0 0 0 で す 。 (税5% ¥200、返送料¥270 合計¥470を加算) お問い合わせ: 小社は模型店舗ではありませんので、お問い合わせは営業時間の平日の9時から 17時にお願いいたします。 土曜、日曜、祭日はお休みです。 ご質問などは e-mail で頂けると幸いです。上記営業時間外でも随時ご返事いたします。 模型店ではありませんので、直接おいで頂いても、残念ながら対応できません。 (有)ケーイーエム エレクトロニクス ジャパン 〒 213-0014 川崎市 高津区 新作 3-17-9 TEL:044-866-9966 FAX:044-888-1409 e-mail: [email protected] ホームページ: http://www.kinet.or.jp/kem/ end -5-
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