広島駅周辺航空写真（平成２７年４月） 第74期営業報告書 （平成26年4月1日～平成27年3月31日） ごあいさつ KOSEI 平素は当社の事業運営に格別のご⾼配を賜り厚く御礼申し上げます。 当事業年度におけるわが国経済は、内需を中⼼とした回復の動きが続いており、平成２７年１０⽉に予定されていた消 費税率の引き上げが平成２９年４⽉に延期となったことは、当⾯の景気にプラスに作⽤し、⾦融緩和や財政政策とともに景 気の下⽀えとなっています。 建設業界におきましては、⺠間建設投資が平成２６年４⽉の消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動により前事 業年度と⽐較して減少しており、建設投資額全体では前事業年度を若⼲下回る⾒通しとなっています。 このような情勢のもと、当社はＪＲ⻄⽇本グループとして、鉄道の安全・安定輸送を⽀えるという使命を全うするために、安 全を最優先とする企業⾵⼟を構築してまいりました。また、社内外の環境の変化に対応して組織⼀体となった取り組みを推 進し、⾼品質な成果物を提供する施⼯体制の強化を図り、これらを⽀える企業活動の基盤整備に取り組んでまいりました。 代表取締役社長 松岡 義幸 営業⾯では、労務費・資機材等が⾼騰する中で、組織⼀体となった取り組みを継続するとともに施⼯体制の確保を念頭に 受注案件の重点化を⾏い、受注⾼は前事業年度⽐１．６％増の４６０億９８百万円となりました。 売上⾼は、広島駅橋上化、広島鉄道病院新築等の繰越⼯事が引き続き⾼⽔準であったことに加え、災害関連⼯事や岩 国⾶⾏場売店等の新規⼯事により、前事業年度⽐１１．１％増の５２８億８６百万円となりました。 利益は、経常利益が前事業年度⽐２４．４％増の１８億９３百万円、当期純利益が前事業年度⽐２９．２％増 の１０億６２百万円となり、増収増益となりました。 ■第73期の業績 売上高 （前期比15.7％増） 47,600 百万円 営業利益 現場が⼀体となって迅速に対応するとともに、関係機関や地域と連携して応急復旧⼯事を⾏い、９⽉１⽇には可部線も運 百万円 42,412 転再開され、⻄⽇本旅客鉄道株式会社をはじめ国⼟交通省や⾃治体からも⾼く評価されました。また、平成２５年度の 豪⾬災害により不通となっていました三江線においては７⽉１９⽇、⼭陰線においては８⽉１０⽇、⼭⼝線においては８ 百万円 （前期比55.5％減） ⽉２３⽇の全線開通に貢献することができました。 百万円 587 このような経済情勢や社会動向の中、当社といたしましては⻄⽇本旅客鉄道株式会社が実施する施策と連動して、中国 地区におけるプロジェクトの動向等の情報を的確に収集したうえで、ＪＲ⻄⽇本グループ他社と⼀体となった取り組みにより、 経常利益 経常利益 （前期比29.1％増） 1,521 当事業年度の特筆すべきこととして、平成２６年８⽉に広島市において⼟砂災害が発⽣しましたが、直ちに本社・⽀店・ （前期比10.3％減） 営業利益 （前期比51.0％増） 1,320 安全⾯では、触⾞、墜落等の重⼤労災の撲滅を⽬標に掲げ、協⼒会社と⼀体となってリスクアセスメントなど安全先取り ■第74期の利益計画 活動の推進を柱に取り組みを展開した結果、事故件数は前事業年度より減少し、重⼤事故の発⽣もありませんでした。 売上高 百万円 当期純利益 （前期比46.1％増） （前期比51.6％減） 当社はもとよりＪＲ⻄⽇本グループ全体の事業活動の発展拡⼤に努めてまいります。 皆様には引き続きより⼀層のご理解、ご⽀援を賜りますようお願い申し上げます。 百万円 736 当期純利益 （前期比49.0％減） 安全綱領及び安全⾏動⽬標の制定 KOSEI 安全綱領 私たちは、⼀⼈ひとりを尊重し、協⼒会社と⼀体となって安全最優先の企業を築きます。 安全⾏動⽬標 1．私たちは、いかなる時も安全の確保が原点である。 2．私たちは、安全の確保のために、確認と連絡を徹底して⾏動します。 ３．私たちは、安全の確保のために、職責をこえ⼀致協⼒して⾏動します。 ４．私たちは、安全の確保のために、変更があれば責任者に確認して⾏動します。 安全の取り組み 平成26年度安全衛⽣考動計画 重点実施事項 成果 1 触⾞・墜落等重⼤事故防⽌の重点的取り組み 2 予兆管理活動の推進 3 「衛⽣活動」の推進 ○事故件数対前年度減少 ○重⼤事故発⽣ゼロ KYT・触⾞事故防⽌演練⼤会 毎⽉の協⼒会社オーナー・広成合同パトロール 演練風景 合同パトロール風景 平成26年5月18日 建築・藤阪作業所にて 表彰 パトロール後、現場事務所にて点検結果の総括 主な施工物件 KOSEI 【土木部門】 山陽新幹線東広島･広島間馬木道路橋新設 （広島県東広島市西条町馬木） 平成26年7月完成 厚狭太陽光発電所新設（造成） （山口県山陽小野田市・宇部市） 平成27年3月完成 足守川Ｂ付近側道新設 （岡山県岡山市北区） 平成27年3月完成 【建築部門】 カンデオホテルズ福岡天神新築 （福岡県福岡市） 平成26年12月完成 山口線船平山・津和野間柿ノ木こ線橋新設 （島根県鹿足郡津和野町） 平成28年1月完成予定 【線路部門】 エステムプラザ京橋Ⅲリベルタ新築 （大阪府大阪市） 平成27年3月完成 山陽本線西条駅橋上化 （広島県東広島市） 平成27年3月完成 北陸新幹線高岡工区軌道新設 （富山県富山市・射水市・高岡市） 平成27年3月完成 広島鉄道病院新築【清水・広成JV】 （広島県広島市） 平成２８年１１月完成予定 広島橋上駅新築【大林・広成JV】 （広島県広島市） 平成２９年８月完成予定 【ＪＶ工事】 岡山市立市民病院新築【戸田・広成・蜂谷 JV】 （岡山県岡山市） 平成27年3月完成 地域医療総合支援ｾﾝﾀｰ（仮称）・高精度 放射線治療ｾﾝﾀｰ(仮称）合築施設建設 【大成・広成・砂原JV】（広島県広島市） 平成２７年１０月完成予定 トピックス KOSEI 災害復旧 平成25年度 復旧状況 三江線 災害発生 概況 平成25年7月28日、山口県と島根県の県境付近 で、観測史上最大級の雨量を観測し、この豪雨によ り山口線・山陰線は橋りょう流失や築堤崩壊等の大 きな被害を受け、8月24日には島根県西部において、 7月28日に匹敵する記録的な大雨により、山陰線・ 三江線が大きな被害を受けました。 これらの度重なる自然災害を受け、各支店におい て災害対策本部を設置し、被災直後から全社一体と なって応急・復旧工事に取り組んでまいりました。 その結果、三江線は平成26年7月19日、山陰線は8 月10日、山口線は8月23日に全区間での運転を再 開しました。 復旧工事に関し、広島支店がＪＲ西日本米子支社 長より、山口支店がＪＲ西日本大阪建設工事事務所 長及びＪＲ西日本広島支社長より感謝状を頂きまし た。 三江線 鹿賀～因原駅間 井原川橋りょう(平成25年8月24日被災) 災害発生 概況 平成26年8月20日、広島市において観測史上最 大級の豪雨により、複数箇所で土砂崩れが発生する など甚大な被害が発生しました。 可部線、芸備線も大きな被害を受けましたが、昼 夜問わずの復旧工事により、10日後の9月1日に全 区間において運転を再開することができました。そ の後も引き続き道床修繕等の本復旧工事にも取り組 んでいます。 また、広島市の土砂災害では、国土交通省との 「河川災害及び土砂災害応急対策活動等に関する基 本協定」に基づく出動要請により、残土砂の撤去な どの応急対策に対応し、災害の拡大や二次災害の防 止に貢献したことから、「災害対策関係功労者」と して国土交通省中国地方整備局長より感謝状を頂き ました。 山口線 山陰線 須佐～宇田郷駅間 大刈トンネル(平成25年7月28日被災) 山口線 地福～鍋倉駅間 第4阿武川橋りょう(平成25年7月28日被災) 平成26年8月10日 山陰線 運転再開 平成２６年8月23日 山口線 運転再開 全線開通 平成26年7月19日 三江線 運転再開 平成26年度 山陰線 復旧状況 可部線 芸備線 広島市安佐南区 （八木地区） 可部線 七軒茶屋～梅林駅間 （平成26年8月20日被災) 芸備線 玖村～安芸矢口駅間 （平成26年8月20日被災) 広島市安佐南区（八木地区） （平成26年8月20日被災) 財務情報 株式情報・会社概要 ●第74期決算概要 （単位：百万円） 貸借対照表 損益計算書 科目 科目 金額 （資産の部） 流動資産 29,601 8,228 固定資産 有形固定資産 3,978 453 無形固定資産 投資その他の資産 3,795 37,829 資産合計 （負債の部） 17,025 514 流動負債 固定負債 17,540 負債合計 （純資産の部） 株主資本 19,375 780 資本金 383 18,637 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 △ 425 913 評価・換算差額等 913 20,289 その他有価証券評価差額金 純資産合計 負債純資産合計 金額 52,693 193 兼業事業売上高 売上原価 192 4,289 売上総利益 完成工事総利益 4,288 0 2,571 兼業事業総利益 販売費及び一般管理費 1,718 営業利益 営業外収益 営業外費用 187 12 1,893 経常利益 0 152 特別利益 特別損失 税引前当期純利益 法人税等 1,741 679 当期純利益 1,062 受注高推移 受注高 460億円 億円 建築部門 126億円 建築 453 土木部門 218億円 部門別 受注高 構成比 土木 561 600 0.4% 線路部門 113億円 24.5 % 線路 500 460 397 400 300 47.5 % 27.6 % 役員(平成27年6月２４日現在) 200 100 0 第71期 第72期 第73期 第74期 ●決算状況 第74期 売上高 528億円 兼業事業 1億円 線路部門 111億円 21.0 % 0.4% 部門別 売上高 構成比 建築部門 217億円 41.1 % 売上高 億円 売上高及び経常利益推移 経常利益 億円 土木 経常利益 528 線路 建築 600 土木部門 198億円 37.5 % 会社概要(平成27年3月31日現在） 会社名 広成建設株式会社 本社所在地 〒732-0056 広島県広島市東区上大須賀町1番1号 創業 1941年9月1日 資本金 7億8千万円 従業員数 727名 事業所 本社、広島支店、岡山支店、山口支店、九州支店 大阪営業支店、山陰営業所 関連会社 ○株式会社広成開発 所在地 〒732-0056 広島県広島市東区上大須賀町1番1号 資本金 1,000万円 ○中国施設設計株式会社 所在地 〒732-0056 広島県広島市東区上大須賀町1番1号 資本金 1,200万円 ○株式会社広鉄計算センター 所在地 〒732-0052 広島県広島市東区光町2丁目6番34号 資本金 2,000万円 37,829 兼業事業 1億円 ○株主数 ○上位5名の株主 20,000,000株 9,085,280株 （自己株式514,720株を除く） 355名 48,597 48,405 完成工事原価 兼業事業売上原価 ●受注状況 第74期 株式の状況(平成27年3月31日現在） ○発行可能株式総数 ○発行済株式の総数 52,886 売上高 完成工事高 KOSEI 500 20 380 411 476 15 400 300 10 200 5 100 0 ※表示桁数未満を切り捨てて表示しております 0 第71期 第72期 第73期 第74期 代表取締役社長兼執行役員 取締役兼専務執行役員 取締役兼常務執行役員 経営企画本部長 取締役兼常務執行役員 施工本部長 取締役兼常務執行役員 営業本部長 取締役兼常務執行役員 広島支店長 取締役 取締役 監査役 監査役 監査役 執行役員 山口支店長 執行役員 施工本部建築部長 執行役員 経営企画本部副本部長 執行役員 岡山支店長 執行役員 施工本部土木部長 執行役員 九州支店長 松岡 奥山 原田 中村 青野 廣瀬 土田 半田 平松 森江 菊池 安田 岡 森 大間 髙山 兼村 義幸 進（昇任） 好博 和久 正 文男（新任） 克己 真一 正行 悦治 保孝 憲彰 俊康 幸雄 秀樹 広志（新任） 隆宏（新任）
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