環境省ガイドライン

放射性廃棄物・安全管理の徹底 <環境省>
※1:放射性物質汚染対処特措法で安全確保のための基準が決まっています。
※2:国が新たに最終処分場を設置する場合は遮断型構造を有する処分場を設置します。
※3:公共の水域及び地下水と遮断されている場所への埋立とします。また、福島県では中間貯蔵施設に保管されます。
■廃棄物は、焼却灰、汚泥、草木類などさまざまですが、焼却処理などを経て、最終的には放射能の濃度に応じて、
適切な方法で安全に処理することが出来ます。
この処理の基準は、原子力安全委員会や放射線審議会などの諮問・答申を経て、原子炉等規制法などと同様に
従来からの安全の考え方に基づき策定されたものです。
■処理施設での追加被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下になるように安全に管理していきます。
*8,000ベクレル/kgを超える廃棄物を埋立処分する場合でも、一般公衆の年間線量限度である1ミリシーベルト/年を上回らないよう
に、廃棄物の放射能濃度に応じた適切な措置を講じます。
*また、埋立終了後の処分場周辺にお住まいのみなさまへの影響は、
0.01ミリシーベルト/年(人の健康に対する影響を無視出来る 値)以下とすることが出来ます。
<参考>原子炉等規制法の下においても、原子力発電所の解体によって発生する廃棄物の処理に関する基準は、処理に伴い周辺住民が
受ける追加被ばく線量が1ミリシーベルト/年以下、埋立終了後の追加被ばく線量が0.01ミリシーベルト/年以下となるよう設定されており、
また、廃棄物を安全に再利用できる基準(クリアランスレベル;100ベクレル/kg)としては、その製品による追加被ばく線量が
0.01ミリシーベルト/年 以下となるよう設定されています。
※1 : 8時間/日, 250日のうち半分、作業(1000時間/年) ※2 : 実態から900時間/年
※4 : 赤信号での停車時間(450時間/年) ※5 : 実態から200時間/年
※3 : 居住時間の20%を屋外で過ごす
除去土壌の収集及び運搬について <環境省>
■運搬車の線量率の測定個所のイメージ
■収集・運搬用の容器例
1m
土嚢
シート
フレキシブル
コンテナ
ドラム缶
●遮蔽・運搬のための用件
放射線の強さは放射性物質の濃度や量によって変わります。すべての除
去土壌の放射能濃度を測定することは現実的ではないため、ここでは、想
定される上限濃度の除去土壌を安全に収集・運搬を行うために必要な遮
へいを考えます。
また、放射能濃度や量が同じであっても、放射性物質が収納されている容
器の材質・形状が異なると放射線の強さが異なることにも留意が必要です。
運搬中に適切な遮へいが行われているかどうかの基準として、関連規則
では、運搬車の表面から1m 離れた位置での最大の線量率が100 マイクロ
シーベルト毎時を超えないこととされています。
この基準は、公衆の防護の観点においても妥当と考えられますので、除去
土壌を運搬するに当たっては、除去土壌を積載した運搬車の表面から1m
離れた位置での最大の線量率が100 マイクロシーベルト毎時を超えないこ
とを確認します。
これを超えている場合は、遮へい措置を行う、あるいは運搬する除去土壌
の量を減らすなどの措置を行います。運搬に用いる車両については関係
法令を遵守する必要がありますので、遮へいを行うための運搬車の改造
等を行う際には、最寄りの運輸局等に適宜相談して下さい。
ただし、仮に、放射性セシウムの濃度が高い(100 万Bq/kg 程度)除去土
壌を比較的大きめの運搬車に積載した場合であっても、運搬車から1m 離
れた位置での最大の線量率は100 マイクロシーベルト毎時を下回りますの
で、年間の線量が200 ミリシーベルトを超えないような地域での除染に伴っ
て発生した除去土壌を運搬するにあたっては、運搬車についての線量率
を測定する必要があります。
※荷台、コンテナなどの表面から1m 離れた位置での最大の線量率が
100 マイクロシーベルト/毎時 を超えないこと。
100万Bq(1MBq)
1m離れると
100μSv
200mSv/年