平成27年度 事 業 計 画 書 社会福祉法人下諏訪町社会福祉協議会 - 1 - 平成27年度 1 社会福祉法人下諏訪町社会福祉協議会 事業計画 基本的な方針 社会福祉協議会は、戦後間もない昭和26年(1951年)に、民間の社会福祉 活動の推進を図るため、社会福祉事業法に基づき、全国、都道府県段階で誕生し、 ほどなく市区町村で組織化が進みました。福祉活動への住民参加を進めながら現在 まで一貫して、地域福祉活動推進の中核的な役割を果たして参りました。 社会福祉協議会は、地域住民や社会福祉関係者等の参加、協力を得て組織され活 動することを大きな特徴とし、民間組織としての自主性と広く住民や社会福祉関係 者に支えられた公共性という2つの側面を併せもった民間の非営利組織であります。 高齢者や障がい者、児童、低所得者など特定の福祉問題の解決だけを目的としな い今、保健福祉に関係ある行政・民間の各種機関・団体の相互協力、協働活動を進 め、社会資源のネットワーク化を図り、問題の解決につなげることが他団体の活動 内容との違いであります。 戦後70年を経過するなかで、めざましい経済成長もあり、国民所得の増加や物 質的な豊かさを生みました。しかし、反面、家庭機能の脆弱化、地域関係の希薄化、 孤立や虐待等の社会的なひずみをもたらしたことも事実であります。 社会福祉協議会は、介護保険制度の改正によって介護報酬が削減されるなかで、 地域の福祉施設や福祉団体等との連携を強化し協働的に取り組むとともに、多様 化・深刻化する生活課題の解決に向けて、皆さんの地域に寄り添って、常にニーズ に即応できるよう、職員の資質向上を図りながら、最適な福祉サービスの提供に努 めていきます。 下諏訪町は、高齢化率が高くなってきています。その中で、ひとり暮らし世帯や 高齢者のみの世帯も増加しています。近年は、認知症による帰宅困難や高齢者等の 孤立死が社会問題となってきており、テレビドラマなどにも取り上げられるように なってきています。このような問題が身近な課題となっている今、改めて地域にお いて近隣同志の気配り、支え合いが大切になっています。超高齢化社会が安定して 進展できるよう、地域包括ケアシステムの構築に向けて、行政・福祉関係機関との 連携を図りながら協力していきます。 また、地震、集中豪雨や土砂災害等に備えて、非常時用品の整備や備蓄、災害弱 者に対しての支援が重要であり、これらに対応することも社会福祉協議会の役割だ と考えます。 会費の減収など運営面でも厳しさがありますが、キャラクター「オルニコットち ゃん」の笑顔が増しますように、地域社会とのつながりを大切にし、 「おもいやりの 町しもすわ」を目指して、地域力の向上に努めてまいります。今年度も働きやすい - 2 - 環境づくりを進め、住民主体の地域福祉を推進しながら、以下の事業に積極的に取 り組んでまいります。 2 事業計画 (1)一般福祉事業 ア 住民参加による地域福祉活動の推進 イ 広報及び啓発活動の推進 ウ 広報紙「社協だより」の発行 エ 地域福祉懇談会(区・町内会別)・研修会の開催 オ 長野県社会福祉大会・諏訪郡社会福祉大会への参加、協力 カ 諏訪ブロック社会福祉協議会への参加 キ 地域福祉活動事業のための助成 (2)福祉総合相談事業 ア 総合的な権利擁護、日常生活支援体制の構築 安心して暮らせる町づくりをめざし、地域社会と専門組織や専門職が協 働して地域における権利擁護、日常生活支援体制の整備を進め、制度だ けでは対応が困難な様々な生活ニーズへの資源づくり。 イ 福祉総合相談機能の強化 ① 生活福祉資金貸付事業の利用支援 ② 日常生活自立支援事業の利用支援 ③ 生活支援員研修会 ④ 社会調査、アンケート調査の企画と実施 ⑤ 結婚相談事業の推進 ウ 各種福祉サービスの利用援助・適切な苦情処理 (3)介護保険事業 ア 居宅介護支援事業の推進 イ 24時間対応できる訪問介護事業への組織強化の推進 ウ 訪問入浴介護事業の推進 エ 適正なサービス提供と経営の安定化 オ 事業間連携でサービスの質の確保と専門性の向上 カ 個々のライフステージやワークライフバランスを考慮した、意欲ある広 範囲の年齢層が働きやすい職場環境づくり (4)共同募金運動及び配分金事業 - 3 - ア 全世帯及び事業所からの募金の推進及び増強活動 イ 歳末助け合い運動・募金の推進 ウ 公募配分の促進、効率的な適正配分の推進 エ 「下諏訪町共同募金委員会」への移行の検討 (5)福祉資金貸付事業 ア 町社協資金(生活保護費一時立替金)の貸付事業の実施 イ 県社協資金(生活福祉資金・離職者支援資金)の貸付事業の推進 (6)有償生活応援サービス事業 ア 家事援助サービスの推進 イ 子育て支援サポートサービスの推進 ウ 金銭管理、財産保全サービスの推進 エ ふとん消毒、乾燥、衛生サービスの推進 (7)通所入浴(介助入浴)サービス事業 (8)福祉有償運送サービス事業の実施(町受託事業) (9)福祉車両有償貸渡サービス事業 (10)基幹型在宅介護支援センター事業(町受託事業) ア 高齢者支援体制の連絡会 イ シルバーネット実態把握訪問の実施 ウ 「ほっとカード」の活用 エ 意思表示サポート事業つづり「わたしからあなたへ」の活用 (11)生活管理指導員派遣事業(上乗せホームヘルプサービス)(町受託事業) (12)家庭介護者の支援 ア 家庭介護者交流事業(町受託事業) イ 介護者家庭訪問支援活動の実施(町受託事業) ウ 男性介護者のつどいの実施 (13)買い物支援 ア 高齢者生活応援サービス事業の実施 イ ふれあい・にこにこ買い物バス事業の拡充 (14)下諏訪町地域包括支援センター事業(諏訪広域連合受託事業) - 4 - ア 包括的支援事業 ① 介護予防マネジメント事業 ② 総合相談支援事業 ③ 権利擁護事業 ④ 包括的支援事業 ⑤ 地域個別ケア会議の充実 イ 介護予防普及啓発事業 ① 介護予防講演会の実施 ② いきいき元気健康教室の実施(通所型介護予防事業) ③ 認知症介護予防教室の実施 ウ 地域介護予防活動支援事業 ① 地域見守りネットワーク「ご近所の輪」事業の拡充 ② 見守りウオーキング事業の推進(新規) ③ 自主的介護予防活動の推進(新規) エ 予防通所型・訪問型介護予防事業(外部委託) (15)障がい者福祉事業 ア 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく 指定障がい者福祉サービス事業の実施 イ 指定特定相談、指定障害児相談支援事業 ウ 障がい者等外出支援事業 エ 障がい者就労支援の実施 オ 障がい者相談事業の充実 カ 障がい者社会活動促進事業への助成 キ 障がい理解の啓発・啓蒙の推進 ク 当事者、家族支援事業の推進 (16)老人福祉センターの管理・運営(町指定管理施設) ア 健康増進教室事業の実施、チャンスボール部の活性化 イ 交流会・作品展等各種事業の実施 ウ 高齢者利用者送迎サービス(町受託事業) (17)高齢者の介護予防、生きがい支援 ア ふれあい・いきいきサロン事業の促進 イ 男の居場所づくり事業の実施 ウ みにみに・でいさーびす事業の実施 エ にこにこ昼食会事業の実施 オ けんこう男塾の実施 - 5 - カ ふれあい・にこにこばす事業の実施 キ 10地域出向「社協健康教室」事業と特別事業の実施 ク 認知症予防・悪徳商法防止等啓発活動の実施 ケ 湯めぐりバス事業(新規) コ お墓まいりバス事業(新規) (18)男性介護者のつどい (19)認知症高齢者見守り事業(新規) ア 認知症サポーター養成講座の実施、事務局機能 (20)エコキャップキャンペーン事業(新規) (21)ひとり親家庭応援事業 ア ひとり親家庭激励事業の実施 イ 子育て支援交流事業の実施 (22)ボランティア活動推進事業 ア ボランティアグループ及び個人ボランティアの育成、啓発活動の推進 イ ボランティア連絡協議会への協力、連携 ウ ボランティアセンター機能の充実 エ ボランティアの学習会・研修会の開催 オ ボランティアの人材育成と活動支援 カ ボランティア保険の加入促進 キ 夏のボランティア体験「サマーちゃれんじ」の実施 (21)下諏訪町災害ボランティアの体制整備 ア 災害ボランティアの養成、登録の促進 イ 地区単位での組織化の推進 ウ 災害救援ボランティアセンターの設置訓練の実施 エ 災害救援ボランティア活動センターの活用促進 オ 災害救援ボランティア広域ネットワークの構築 カ 災害ボランティアセンター設置マニュアルの見直し (22)福祉教育推進事業 ア 社会福祉普及校指定事業の実施 イ 総合的な学習の時間での授業協力 ウ 福祉用具、車いす等貸出サービス - 6 - エ 福祉実践、激励啓発事業の実施 (23)社会福祉協議会の基盤整備 ア 経営基盤の強化及び経営の透明性の確保 イ 自主財源の確保(会費、寄附金、共同募金、介護保険報酬、有償事業等 利用料) ウ 適切なサービス提供に向けた職員体制の確立 エ 職員の資質向上、各種研修の実施 オ 専門機関参加による組織運営、経営の改革に向けての取り組み (24)その他の事業 ア 民生児童福祉委員との連携(地区別懇談会) イ 豪雨災害・地震災害等義援金への協力及び人的支援活動 ウ 災害時用品の整備及び備蓄 エ 各種福祉関係団体・施設との連携 オ 赤十字運動への協力 カ 人権擁護事業への協力 キ 下諏訪町社会福祉協議会キャラクター「オルニコットちゃん」の活用 (新規) - 7 -
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