詳細設計ガイド

Tekla
Structures
詳細設計ガイド
製品バージョン 21.0
3 月 2015
©2015 Tekla Corporation
目次
1
コンポーネント.............................................................................................. 5
1.1
1.2
1.3
1.4
コンポーネントの概念.........................................................................................................6
コンポーネントカタログ.....................................................................................................8
コンポーネントプロパティ.................................................................................................9
コンポーネントの作成...................................................................................................... 11
2
コンポーネントの使用................................................................................14
2.1
鉄骨コンポーネントの例: [エンドプレート(144)]ジョイントを使用してエ
ンドプレートを作成する.................................................................................................. 14
鉄骨コンポーネントの例: ベースプレート(1004)の詳細を使用してベース
プレートとアンカーバーを作成する.............................................................................. 15
鉄骨コンポーネントの例: スチフナーコネクション柱(186)ジョイントを
使用して、梁・柱継手を作成する.................................................................................. 16
コンクリートコンポーネントの例: ハンチ接合(14)ジョイントを使用して
ハンチ接合を作成する...................................................................................................... 17
鉄筋コンポーネントの例: パッドフーチング鉄筋(77)モデリングツールを
使用してパッドフーチング鉄筋を作成する..................................................................18
コンポーネントの表示...................................................................................................... 19
コンポーネントの変更...................................................................................................... 20
2.2
2.3
2.4
2.5
2.6
2.7
コンポーネントカタログ内のコンポーネントのグループ化.................................................... 21
[コンポーネントカタログ]でのコンポーネントの説明とキーワードの追加.........................22
[コンポーネントカタログ]でのサムネールイメージの変更..................................................... 23
2.8
2.9
概略コンポーネントまたは詳細コンポーネントの変換............................................. 24
コンポーネントのヒント.................................................................................................. 25
3
オートコネクション....................................................................................26
3.1
オートコネクションの設定.............................................................................................. 26
オートコネクションのルールグループの作成............................................................................ 28
オートコネクションのルールセットの作成................................................................................ 29
オートコネクションルールセットでのジョイントの変更........................................................ 30
3.2
オートコネクションの使用.............................................................................................. 30
4
オートデフォルト........................................................................................32
4.1
4.2
オートデフォルト設定...................................................................................................... 32
オートデフォルトのルールグループの作成................................................................................ 34
オートデフォルトのルールセットの作成.....................................................................................35
オートデフォルトのジョイントプロパティの変更.................................................................... 36
オートデフォルトの使用.................................................................................................. 37
2
5
オートコネクションおよびオートデフォルトのルール...................... 39
5.1
5.2
5.3
オートデフォルトのプロパティの組合わせと繰り返し............................................. 41
オートデフォルトの例: ジョイントチェックでの繰り返しの使用........................... 43
オートデフォルトおよびオートコネクションでの反力と UDL の使用................... 45
6
免責条項........................................................................................................ 47
3
4
1
コンポーネント
Tekla Structures モデル内に部材の骨組みを作成したら、それらの部材を接合して
モデルを完成させる必要があります。部材を接合するには、コンポーネントを使用
します。コンポーネントは、タスクを自動化し、Tekla Structures で単体として処
理されるようにオブジェクトをグループ化するためのツールです。
Tekla Structures には、さまざまな事前定義のシステムコンポーネントがデフォル
トで用意されています。コンポーネントは、[コンポーネントカタログ]に保存され
ます。[コンポーネントカタログ]を開くには、[ディテール] --> [コンポーネント] -> [コンポーネントカタログ] をクリックするか、Ctrl+F キーを押します。
コンポーネントを使用する主な利点は次のとおりです。
•
コンポーネントはモデルの変更に対応できるため、接合されている部材を変更
すると、そのコンポーネントも Tekla Structures により自動的に変更されま
す。
•
オブジェクトをコピーまたは移動すると、Tekla Structures により関連するコ
ンポーネントがそのオブジェクトと同時に自動的にコピーまたは移動されま
す。
•
コンポーネントのプロパティを保存して、他のプロジェクトで使用できます。
参照項目 コンポーネントの概念ページ 5
コンポーネントカタログページ 7
コンポーネントプロパティページ 9
コンポーネントの作成ページ 11
コンポーネントの使用ページ 14
コンポーネント
5
コンポーネントの概念
1.1 コンポーネントの概念
モデルで部材を接合するにはコンポーネントを使用することができます。コンポ
ーネントは自動的にオブジェクト(たとえば、部材の接合に必要なプレート、溶接、
ボルトなど)を作成します。
システムコンポ Tekla Structures には、さまざまなシステムコンポーネントがデフォルトで用意さ
ーネント れています。システムコンポーネントには 3 つのタイプがあります。
•
[ジョイント]では、2 つ以上の部材を接続し、(カット、フィッティング、部
材、ボルト、溶接などの)必要なオブジェクトをすべて作成します。
たとえば、エンドプレートジョイント、クリップアングル、ボルトガセットは
ジョイントです。
•
[ディテール]では、メイン部材にディテールまたは鉄筋を追加します。ディテ
ールは、単一の部材に対してのみ適用されます。
たとえば、スチフナー、ベースプレート、吊フックは鉄骨ディテールで、梁鉄
筋とパッドフーチング鉄筋はコンクリートディテールです。
•
[モデリングツール]では、部材を自動的に作成および製品として作成します。
ただし、既存部材に対する接合部の作成は行いません。モデリングツールには
ジョイントとディテールを含めることができます。
たとえば、階段、フレーム、鉄塔はモデリングツールです。
必要に合うシステムコンポーネントが見つからない場合、独自のコンポーネントと
してカスタムコンポーネントを作成することもできます。カスタムコンポーネン
トは、システムコンポーネントと同様に使用することができます。
コンポーネント コンポーネントは、[コンポーネントカタログ]に保存されます。[コンポーネントカ
カタログ タログ]を開くには、 [ディテール] --> [コンポーネント] --> [コンポーネントカタロ
グ] をクリックするか、Ctrl+F キーを押します。
コンポーネント 各コンポーネントには、コンポーネントのプロパティを定義するためのダイアログ
プロパティ ボックスがあります。[コンポーネントカタログ]でコンポーネントをダブルクリッ
クして、ダイアログボックスを開くことができます。
コンポーネント コンポーネントを作成するには、既存の部材を選択するか、既存の点をピックする
のメイン部材と 必要があります。コンポーネントには、コンポーネントの作成時に最初に選択する
副部材 メイン部材と、メイン部材を選択した後に選択する副部材があります。コンポーネ
ントの副部材は、0 個にすることも、任意の数にすることもできます。ジョイント
およびディテールには常にメイン部材がありますが、すべてのモデリングツールに
メイン部材と副部材があるとは限りません。
この例の図は、ジョイントのデフォルトの選択順序を示しています。
コンポーネント
6
コンポーネントの概念
1.
メイン部材を選択します。
2.
副部材を選択します。
3.
副部材を選択すると、ジョイントが自動的に作成されます。
4.
ジョイントに関する情報を確認するには、コンポーネントシンボルをダブルク
リックします。ジョイントが正常に作成された場合、コンポーネントシンボル
が緑色になります。
コンポーネントシンボルが黄色の場合、コンポーネントは作成されましたが、
問題があります。コンポーネントシンボルが赤色の場合、コンポーネントは作
成されませんでした。
上方向 [上方向]は、現在の作業平面を基準として、副部材の周囲でジョイントを回転させ
る方法を示します。コンポーネントダイアログボックスの[ピクチャー]タブの
シンボルは、適切な上方向を示しています。
副部材が存在しない場合、Tekla Structures ではジョイントをメイン部材の周囲で
回転させます。次のオプションがあります。+x, -x, +y, -y, +z, -z.
コンポーネントダイアログボックスの[一般]タブでデフォルトの上方向を変更でき
ます。まず、正の方向を変更してみてください。
参照項目 コンポーネントカタログページ 7
コンポーネントプロパティページ 9
コンポーネントの作成ページ 11
コンポーネント
7
コンポーネントカタログ
1.2 コンポーネントカタログ
コンポーネントは、[コンポーネントカタログ]に保存されます。[コンポーネントカ
タログ]を開くには、 [ディテール] --> [コンポーネント] --> [コンポーネントカタロ
グ] をクリックするか、Ctrl+F キーを押します。
1
コンポーネントの名前や番号、または上記の例の図に示すように「wall」な
どのキーワードを使用してコンポーネントを検索します。
検索ビューのデフォルト設定は、..\ProgramData\Tekla Structures
\<version>\environments\<environment>\system フォルダにある
ComponentCatalog.txt ファイルに保存されます。ファイルを変更した
場合、検索ビューと、フォルダビュー内の[検索結果]グループが変わります。
2
[コンポーネントカタログ]でフォルダを参照します。
フォルダビューのデフォルト設定は、..\ProgramData\Tekla
Structures\<version>\environments\<environment>\system フ
ォルダにある ComponentCatalogTreeView.txt ファイルに保存されま
す。ファイルを変更する場合、フォルダビューが変わります。
3
コンポーネントをリストとして表示します。
4
サムネールイメージとしてコンポーネントを参照します。
コンポーネント
8
コンポーネントカタログ
5
コンポーネントの説明を表示または非表示にします。
6
前回使用したコンポーネントを現在のプロパティで作成します。
7
コンポーネント名をダブルクリックしてダイアログボックスを開き、コンポ
ーネントを作成するします。
コマンドの詳細を表示するには、コンポーネントを右クリックします。
8
コンポーネントの説明
9
システムコンポーネントは、青色のシンボルで示されます。
•
(ジョイント)
•
(ディテール)
•
(モデリングツール)
10 カスタムコンポーネント、スケッチ断面、断面のあるプロファイルには、黄
色のシンボルが付きます。
•
(カスタムジョイントおよびシーム)
•
(カスタムディテール)
•
(カスタムパーツ)
•
(スケッチ断面)
•
(変化する断面を含むプロファイル)
11 見出しセルをクリックしてを並べ替えます。
参照項目 コンポーネントプロパティページ 9
1.3 コンポーネントプロパティ
各コンポーネントには、コンポーネントのプロパティを定義するためのダイアログ
ボックスがあります。[コンポーネントカタログ]でコンポーネントをダブルクリッ
クして、ダイアログボックスを開くことができます。
次の図は、鉄骨ジョイントの一例として両面クリップアングル(143)ジョイントを
示しています。コンクリートと鉄筋のコンポーネントダイアログボックスのオプ
ションは異なる場合があります。
コンポーネント
9
コンポーネントプロパティ
説明
1
ダイアログボックスの上の部分では、定義済みの設定の保存と読み込みを
行うことができます。一部のコンポーネントでは、ボルト、溶接、および
DSTV プロパティにアクセスするためのボタンがあります。
2
タブでは、コンポーネントにより作成された部材およびボルトのプロパテ
ィを定義できます。値を手動で入力するか、システムデフォルト値、オー
トデフォルト値、自動値を使用するか、または一部の鉄骨ジョイントの場
合は joints.def ファイルの値を使用できます。
手動で入力した値、オートデフォルト値、自動値、joints.def ファイル
で定義されたプロファイルは、どれもシステムデフォルトを上書きします。
手動で値を入力しない場合や、他のタイプのプロパティ値を選択しない場
合は、システムデフォルト値が使用されます。システムデフォルト値は変
更できません。
3
オートデフォルト
オプションを選択した場合、オートデフォルトルール
で定義されたプロパティが Tekla Structures により使用されます。
オートデフォルトオプションの図は例であるため、必ずしもモデルでの結
果と一致わけではありません。
各ジョイントには、標準プロパティを定義する標準プロパティファイル
(standard.j144 など)がデフォルトで用意されています。再度使用する
ジョイントプロパティは、判別しやすいファイル名を付けて別のプロパテ
ィファイルに保存できます。
コンポーネント
10
コンポーネントプロパティ
説明
4
オプションを選択した場合、プロパティに使用するオプションが Tekla
Structures により自動的に決定されます。
たとえば、[エンドプレート (144)]でスチフナーに自動オプションを使用し
た場合、ジョイントによってスチフナーが梁・柱継ぎ手に自動的に追加さ
れますが、梁・梁継ぎ手には追加されません。
5
コンポーネントにより、コンポーネントダイアログボックスに黄色で表示
される部材が作成されます。
6
コンポーネントダイアログボックスに青色で表示される部材は、コンポー
ネントを作成する前に、すでにモデルに存在している必要があります。
7
緑のシンボル
は適切な上方向を示しています。
詳細については、「コンポーネントの概念ページ 5」を参照してください。
参照項目 コンポーネントの作成ページ 11
オートデフォルトページ 32
オートコネクションページ 26
1.4 コンポーネントの作成
コンポーネントを作成するときは、ジョイントを接続する既存の部材を選択する
か、位置をピックして、ディテールまたはモデリングツールの位置や長さを指定す
る必要があります。
使い慣れていないコンポーネントを使用する場合、コンポーネントのデフォルトの
プロパティを使用します。変更すべき点があるかどうかを適用後にチェックして
ください。一度にごく少数のプロパティを変更して、その変更がコンポーネントに
及ぼす影響を確認します。実際にコンポーネントで得られる結果を確認せずにす
べてのコンポーネントプロパティを設定しようとするよりも、この方法の方が時間
を節約できます。
コンポーネントを追加すると、Tekla Structures にコマンドプロンプトが表示され
ます。コンポーネント作成に関する情報が表示されるので、このプロンプトウィン
ドウを閉じないでください。この情報は、問題発生時に役立つことがあります。
コンポーネントを作成するには、次のようにします。
1.
[ディテール] --> [コンポーネント] --> [コンポーネントカタログ] をクリック
します。
2.
カタログでコンポーネントを選択し、次のいずれかを実行します。
コンポーネント
11
コンポーネントの作成
目的
操作
ジョイント
の追加
1.メイン部材を選択します。
2.副部材を選択します。
3.複数の副部材がある場合、マウスの中ボタンをクリックして部材
の選択を終え、ジョイントを作成します。
モデル内のジョイントシンボルは
です。
次の例の図では、番号 1 から 4 は部材の選択順序を示しています。
青色の部材は、コンポーネントを作成する前に、モデル内にすでに
存在している必要があります。
ディテール
の追加
1.メイン部材を選択します。
2.メイン部材の位置をピックして、ディテールの位置を指定します。
モデル内のディテールシンボルは
モデリング
ツールの追
加
です。
位置を 1~3 つピックして、モデリングツールにより作成されるオ
ブジェクトの位置を決定します。
モデル内のモデリングツールシンボルは
コンポーネントのステータス
コンポーネント
12
コンポーネントの作成
です。
コンポーネントを追加した場合、Tekla Structures には以下のシンボルを使用して
コンポーネントの状態が表示されます。
色
状態
緑のシンボルは、コンポーネントの作成が完了したことを示しま
す。
黄色のシンボルは、コンポーネントが作成されたが、問題がある
ことを示しています。
ボルトまたは孔の縁端距離がデフォルト値を下回っている場合
はよくこの状態になります。
赤のシンボルは、コンポーネントが作成されなかったことを示し
ます。
一般的な理由は、プロパティが正しくないか、上方向が適切では
ないためです。
参照項目 コンポーネントの概念ページ 5
コンポーネントの使用ページ 14
コンポーネントの表示ページ 19
コンポーネント
13
コンポーネントの作成
2
コンポーネントの使用
ここでは、鉄骨、コンクリート、鉄筋コンポーネントの例を示します。また、コン
ポーネントの表示および変更手順とコンポーネントの使用のヒントもあります。
参照項目 鉄骨コンポーネントの例: [エンドプレート(144)]ジョイントを使用してエンドプレ
ートを作成するページ 14
鉄骨コンポーネントの例: ベースプレート(1004)の詳細を使用してベースプレート
とアンカーバーを作成するページ 15
鉄骨コンポーネントの例: スチフナーコネクション柱(186)ジョイントを使用して、
梁・柱継手を作成するページ 16
コンクリートコンポーネントの例: ハンチ接合(14)ジョイントを使用してハンチ接
合を作成するページ 17
鉄筋コンポーネントの例: パッドフーチング鉄筋(77)モデリングツールを使用して
パッドフーチング鉄筋を作成するページ 18
コンポーネントの表示ページ 19
コンポーネントの変更ページ 20
概略コンポーネントまたは詳細コンポーネントの変換ページ 23
コンポーネントのヒントページ 25
2.1 鉄骨コンポーネントの例: [エンドプレート(144)]ジョイント
を使用してエンドプレートを作成する
この例では、エンドプレートジョイントを使用して梁を柱に接続します。
[エンドプレート(144)]では、ボルト留め式のエンドプレートを使用して梁を別の
梁、または柱に接続します。
エンドプレートジョイントを作成するには、次のようにします。
1.
Ctrl+F キーを押して[コンポーネントカタログ]を開きます。
2.
検索ボックスに「144」と入力し、[検索]をクリックします。
コンポーネントの使用
14
鉄骨コンポーネントの例: [エンドプレート(144)]ジ
ョイントを使用してエンドプレートを作成する
3.
[エンドプレート(144)]を選択します。
4.
[既定値に設定]をクリックすると、デフォルトプロパティを使用してコンポー
ネントが作成されます。
5.
メイン部材(柱)を選択します。
6.
副部材(梁)を選択します。
梁を選択すると、Tekla Structures により、ジョイントが自動的に選択されま
す。
2.2 鉄骨コンポーネントの例: ベースプレート(1004)の詳細を使
用してベースプレートとアンカーバーを作成する
この例では、ベースプレートの詳細とアンカーバーを柱に追加します。
ベースプレートとアンカーバーを追加するには、次のようにします。
1.
Ctrl+F キーを押して[コンポーネントカタログ]を開きます。
2.
検索ボックス「ベースプレート」と入力し、[検索]をクリックします。
検索結果内のコンポーネントのサムネール画像を表示するには、[サムネール]
ボタン
をクリックします。
3.
[ベースプレート(1004)]を選択します。
4.
柱を選択します。
5.
柱のベースの位置をピックします。
位置をピックすると、Tekla Structures によりベースプレートが自動的に作成
されます。
6.
次に、アンカーバーの寸法を変更します。
a.
コンポーネントを簡単に選択できるようにするには、[コンポーネントの
選択]スイッチ
コンポーネントの使用
をオンに切り替えます。
15
鉄骨コンポーネントの例: ベースプレート(1004)の
詳細を使用してベースプレートとアンカーバーを作
成する
b.
モデル内でコンポーネントシンボルをダブルクリックし、[ベースプレー
ト(1004)]コンポーネントダイアログボックスを開きます。
c.
[アンカーバー]タブに移動します。
d.
アンカーバーの寸法を変更します。
e.
このベースプレートのみを変更するには、ダイアログボックスの上部のリ
ストから[他タイプは無視]を選択します。
f.
[変更]をクリックします。
2.3 鉄骨コンポーネントの例: スチフナーコネクション柱(186)ジ
ョイントを使用して、梁・柱継手を作成する
この例では、梁・柱継手を使用して梁を柱に接合します。
梁・柱タイプ継手を作成するには、次のようにします。
1.
Ctrl+F キーを押して[コンポーネントカタログ]を開きます。
2.
検索ボックスに「186」と入力し、[検索]をクリックします。
3.
[スチフナーコネクション柱 1(186)]を選択します。
4.
メイン部材(柱)を選択します。
5.
副部材(梁)を選択します。
コンポーネントの使用
16
鉄骨コンポーネントの例: スチフナーコネクション
柱(186)ジョイントを使用して、梁・柱継手を作成す
る
梁を選択すると、Tekla Structures により、ジョイントが自動的に選択されま
す。
2.4 コンクリートコンポーネントの例: ハンチ接合(14)ジョイン
トを使用してハンチ接合を作成する
この例では、柱と梁の間にハンチ接合を追加します。
ハンチ接合を作成するには、次のようにします。
1.
Ctrl+F キーを押して[コンポーネントカタログ]を開きます。
2.
検索ボックスに「ハンチ」と入力し、[検索]をクリックします。
3.
[ハンチ接合(14)]を選択します。
4.
メイン部材(柱)を選択します。
5.
副部材(梁)を選択します。
コンポーネントの使用
17
コンクリートコンポーネントの例: ハンチ接合(14)ジ
ョイントを使用してハンチ接合を作成する
梁を選択すると、Tekla Structures により柱と梁の間にハンチ接合が自動的に
作成されます。
2.5 鉄筋コンポーネントの例: パッドフーチング鉄筋(77)モデリ
ングツールを使用してパッドフーチング鉄筋を作成する
この例では、コンクリートパッドフーチングを補強します。
パッドフーチング鉄筋を作成するには、次のようにします。
1.
パッドフーチングを作成します。
2.
Ctrl+F キーを押して[コンポーネントカタログ]を開きます。
3.
検索ボックスに「パッドフーチング」と入力し、[検索]をクリックします。
4.
[パッドフーチング鉄筋(77)]を選択します。
5.
パッドフーチングを選択します。
コンポーネントの使用
18
鉄筋コンポーネントの例: パッドフーチング鉄筋(77)
モデリングツールを使用してパッドフーチング鉄筋
を作成する
Tekla Structures により、パッドフーチングにフープ筋および下部鉄筋が挿入
されます。
2.6 コンポーネントの表示
コンポーネントのビューを作成することで、さまざまなビューポイントからコンポ
ーネントを表示することができます。
コンポーネントのデフォルトビューを作成するには、次のようにします。
1.
モデルのコンポーネントシンボルをクリックしてコンポーネントを選択しま
す。
2.
右クリックして、 [ビューの作成] --> [コンポーネントの基本ビュー] を選択し
ます。
Tekla Structures では、正面、端部、上面、3D の 4 つのビューが作成されま
す。
この例の図は、エンドプレート(144)ジョイントのデフォルトビューを示して
います。
コンポーネントの使用
19
コンポーネントの表示
ボルトの位置や縁端距離などの寸法を確認するには、[コンポーネントの正面ビ
ュー]で[寸法測定]ツールを使用します。
2.7 コンポーネントの変更
ボルト数またはプレート寸法を変更する必要がある場合、モデル内のコンポーネン
トなどを追加した後コンポーネントのプロパティを変更できます。
コンポーネントを変更するには、次のようにします。
1.
モデル内でコンポーネントシンボルをダブルクリックし、コンポーネントダイ
アログボックスを開きます。
2.
プロパティを変更します。
3.
必要に応じて、変更するジョイントとディテールを定義します。
•
[他タイプは無視]: 変更するジョイントまたはディテールと同じタイプの
ジョイントまたはディテールのみ、Tekla Structures により変更されます。
•
[すべて変更対象]: 複数のジョイントおよびディテールを選択した場合
は、[変更]をクリックして、そのタイプに関係なく、選択したすべてのジ
ョイントとディテールを変更します。 選択したジョイントのジョイント
コンポーネントの使用
20
コンポーネントの変更
タイプがジョイントダイアログボックスと同じでない場合、Tekla
Structures によってジョイントタイプが変更されます。
4.
[変更]をクリックします。
参照項目 コンポーネントプロパティページ 9
コンポーネントカタログ内のコンポーネントのグループ化
デフォルトでは、コンポーネントはコンポーネントタイプおよび部材構成条件に基
づいて[コンポーネントカタログ]のフォルダにグループ化されます。フォルダの作
成と削除、別のフォルダへのコンポーネントのコピーを行うことができます。
コンポーネントをグループ化するには、以下のいずれかの操作を行います。
目的
操作
新しいモデルを作成する 1.
フォルダボタン をクリックすると、フォルダビ
ューが表示されます。
2.
既存のフォルダを右クリックし、[新しいフォルダ
の作成]を選択します。
新しいサブフォルダを作 1.
成する
フォルダボタン をクリックすると、フォルダビ
ューが表示されます。
2.
既存のフォルダを右クリックし、[新しいサブフォ
ルダの作成]を選択します。
検索結果に基づいて新し 1.
いフォルダを作成する
検索ボタン をクリックすると、検索ボックスが
表示されます。
2.
検索条件を入力し、[検索]をクリックします。
3.
[リスト登録]をクリックして、検索結果を新しいフ
ォルダにグループ化します。
4.
[グループの登録]ダイアログボックスで、新しいフ
ォルダの名前を入力します。
5.
[OK]をクリックします。
別のフォルダにコンポー 1.
ネントをコピーする
フォルダボタン をクリックすると、フォルダビ
ューが表示されます。
2.
コピーするコンポーネントが配置されているフォ
ルダに移動します。
3.
コンポーネントを選択し、右クリックして[コピ
ー]を選択します。
4.
コンポーネントのコピー先のフォルダに移動しま
す。
5.
右クリックして[貼り付け]を選択します。
コンポーネントの使用
21
コンポーネントの変更
目的
操作
フォルダを削除する
1.
コンポーネントを右クリックします。
2.
以下のいずれかの操作を行います。
の場合は、[削除]を選択し
a.
フォルダビュー
ます。
b.
検索ビュー の場合は、[グループから消す]
を選択します。
作成したフォルダの情報が、..\TeklaStructuresModels\<model>
\attributes\フォルダにある ComponentCatalogTreeView.txt ファイルに
保存されます。
参照項目 コンポーネントカタログページ 7
[コンポーネントカタログ]でのコンポーネントの説明とキーワード
の追加
[コンポーネントカタログ]でコンポーネントの説明とキーワードを追加するには、
次のいずれかを実行します。
目的
説明を追加す
る
操作
1.
ボタンをクリックすると、コンポーネントの説明が表示
されます。
2.
[コンポーネントカタログ]ダイアログボックスの下部にあ
る説明ボックスに説明を入力します。
既存の説明を編集することもできます。編集した説明はモ
デル固有になります。
3.
[コンポーネントカタログ]で別のコンポーネントをクリッ
クします。
4.
[説明の保存]ダイアログボックスで[はい]をクリックしま
す。
5.
モデルを保存します。
デフォルトコンポーネントの説明は、モデルフォルダの
xslib.db1 ファイルに保存されています。
キーワードを
入力する
1.
コンポーネントを右クリックして[キーワードの編集]を選
択します。
2.
[キーワード]ボックスに新しいキーワードを入力します。
3.
[追加]をクリックします。
コンポーネントの使用
22
コンポーネントの変更
目的
4.
操作
現在のキーワードを削除する必要がある場合は、[削除]をク
リックします。
キーワードは、現在のモデルフォルダにある
ComponentCatalog.txt ファイルに保存されます。
ComponentCatalog.txt ファイルを結合し、システムフォル
ダ..\Tekla Structures\<version>\environments
\<environment>\system に移動できます。
参照項目 コンポーネントカタログページ 7
[コンポーネントカタログ]でのサムネールイメージの変更
ほとんどのシステムコンポーネントは、[コンポーネントカタログ]にデフォルトの
サムネールイメージがあります。イメージは、コンポーネントを使用可能な一般的
な状況を示しています。たとえば、[クリップアングル(141)]のサムネールイメージ
は次のとおりです。
コンポーネントのサムネールイメージを変更するには、次のようにします。
1.
イメージを作成し、..\ProgramData\Tekla Structures\<version>
\Bitmaps フォルダに.bmp 形式で保存します。
2.
Ctrl+F キーを押して[コンポーネントカタログ]を開きます。
3.
をクリックして、サムネールイメージを表示します。
4.
コンポーネントのサムネールイメージを右クリックし、[絵の変更]を選択しま
す。
5.
作成したイメージを見つけて選択します。
6.
[OK]をクリックします。
参照項目 コンポーネントカタログページ 7
コンポーネントの使用
23
概略コンポーネントまたは詳細コンポーネントの変
換
2.8 概略コンポーネントまたは詳細コンポーネントの変換
使用している Tekla Structures 構成に応じて、詳細コンポーネントまたは概略コン
ポーネントを作成できます。
•
詳細コンポーネントには、製品、キャストユニット、鉄筋など、製作に必要な
すべての情報が含まれます。
モデル内の詳細コンポーネントには、丸いシンボル
います。
•
または
が付いて
概略コンポーネントは、詳細コンポーネントに似ていますが、部材のナンバリ
ング設定または製品のナンバリング設定を変更するオプションが含まれませ
ん。概略コンポーネントは、製作の詳細設計をさらに細かく行うための参照情
報として使用されます。
モデル内の概略コンポーネントには、四角形のシンボル
いています。
または
が付
概略コンポーネントは、[エンジニアリング]、[RC 詳細設計]、および[CM モデリン
グ]構成で作成できます。
概略コンポーネントを編集し、[統合パッケージ]、[プライマリー]、[鉄骨詳細設計]、
または[PCa 詳細設計]構成の詳細コンポーネントに変換できます。
コンポーネントのメイン部材のサイズなど、部材プロパティを変更しても、詳細コ
ンポーネントから概略コンポーネントへの変換またはその逆の変換は自動的に実
行されません。たとえば、[エンジニアリング]構成を使用してモデルを変更しても、
詳細コンポーネントは概略コンポーネントに変換されません。ただし、[RC 詳細設
計]で詳細コンポーネントを変更する場合、コンポーネントは概略コンポーネント
に変更されます。
コンポーネントを変換するには、次のいずれかの操作を行います。
目的
操作
概略コンポー 1.
ネントの詳細
コンポーネン
トへの変換
2.
詳細コンポー 1.
ネントの概略
コンポーネン
トへの変換
2.
構成
[ディテール] --> [コンポーネ [完全]、[メイン部材]、[鉄骨]、
ント] --> [詳細コンポーネン [プレキャスト]
トに変更] をクリックしま
す。
コンポーネントシンボルを
選択します。
[ディテール] --> [コンポーネ [エンジニアリング]、[CM モデ
ント] --> [概略コンポーネン リング]、[現場打ち]
トに変更] をクリックしま
す。
コンポーネントシンボルを
選択します。
コンポーネントの使用
24
概略コンポーネントまたは詳細コンポーネントの変
換
2.9 コンポーネントのヒント
デフォルトプロ 使い慣れていないコンポーネントを使用する場合、コンポーネントのデフォルトの
パティ プロパティを使用します。変更すべき点があるかどうかを適用後にチェックして
ください。一度にごく少数のプロパティを変更して、その変更がコンポーネントに
及ぼす影響を確認します。実際にコンポーネントで得られる結果を確認せずにす
べてのコンポーネントプロパティを設定しようとするよりも、この方法の方が時間
を節約できます。
有効なプロファ 特定のプロファイルのみで機能するコンポーネントもあります。コンポーネント
イル が正常に作成されない場合、有効プロファイルを入力するようにしてください。
コンポーネント
をオンにして、コンポーネントに属するすべ
スイッチを選択 [コンポーネントの選択]スイッチ
する てのオブジェクトを選択することができます。
コンポーネント コンポーネントがモデルに追加されない場合は、ステータスバーを確認します。た
がモデルに追加 とえば、マウスの中ボタンをクリックして部材の選択を完了しないと、Tekla
されない Structures がコンポーネントを作成できない場合があります。
厚さを使用して 必要な部材がコンポーネントによりデフォルトで作成されない場合、必要な部材を
必要な部材を作 作成するオプションを探します。オプションがない場合、部材の厚さの値を入力し
成 てみます。
コンポーネントにより不要な部材が作成される場合、それらを削除するオプション
を探します。オプションがない場合、部材の厚さとしてゼロ(0)を入力します。
多くの副部材が 副部材数が 1 部材のジョイントを使用しようとすると、ステータスバーに「Many
見つかる parts found」というメッセージが表示される場合があります。これは、Tekla
Structures が接続する部材を特定できないことを意味します。同じ場所で複数の
部材を使用しているか、ビューの設定が深すぎる可能性があります。
コンポーネントの使用
25
コンポーネントのヒント
3
オートコネクション
事前定義されたプロパティを持つジョイントを自動的に選択し、モデル内で選択し
た部材に適用するには、オートコネクションツールを使用します。オートコネクシ
ョンを使用すると、類似する部材構成条件の類似するジョイントが Tekla
Structures により自動的に作成されます。
ジョイントを個別に追加する場合でも、フェーズごとに追加する場合でも、またプ
ロジェクト全体にわたって追加する場合でも、オートコネクションを使うと、すば
やくジョイントを追加できます。オートコネクションは、プロジェクトの規模が大
きく、多数のジョイントを使用するときや、モデルの変更時または変更されたプロ
ファイルのインポート時に役立ちます。
作業モデル内でオートコネクションを使用する前に、テストモデルを作成し、特
定のプロジェクト用に必要なすべてのジョイント条件を作成することをお勧め
します。そうすると、テストモデルを使用して、さまざまなジョイントタイプの
ルールとプロパティをチェックできます。モデルは、ジョイント情報のクイック
参照としても機能します。
参照項目 オートコネクションの設定ページ 26
オートコネクションの使用ページ 30
オートコネクションおよびオートデフォルトのルールページ 39
3.1 オートコネクションの設定
オートコネクションでは、モデル内でジョイントを作成するときに Tekla
Structures により自動的に適用されるルールグループを定義できます。ルールグ
ループを使用してジョイントとジョイントプロパティを選択することにより、各ジ
ョイントを選択し、そのプロパティを別個に定義する必要がなくなります。たとえ
ば、標準、プロジェクト、製造元、さらには個々のモデルのルールを別個に作成す
ることができます。
[オートコネクション設定]ダイアログボックスを開くには、 [ディテール] --> [オー
トコネクション] --> [オートコネクションの設定] をクリックします。
オートコネクション
26
オートコネクションの設定
アイコン
設定レベル
説明
ルールグループ
ルールグループを使用すると、さまざまな
標準、プロジェクト、製造元、モデルに従
ってジョイントとジョイントプロパティを
整理することができます。ルールグループ
の作成、変更、削除を行うことができます。
部材構成条件
部材構成条件は、変更できない事前定義の
ジョイントタイプです。部材構成条件は、
Tekla Structures により自動的に作成され
ます。
•
梁ウェブまでの梁
•
梁フランジまでの梁
•
柱ウェブまでの梁
•
柱フランジまでの梁
•
梁スプライス
•
柱スプライス
ルールセット
特定の状況で使用するジョイントを定義す
るには、ルールセットを使用します。追加
のルールセットを作成できます。
ジョイント
ルールセット条件を満たした場合に適用さ
れるジョイント。
モデル内の条件が特定のルールセットに含
まれているルールをすべて満たすと、その
オートコネクション
27
オートコネクションの設定
アイコン
設定レベル
説明
ルールセットと同じ枝に含まれているジョ
イントが適用されます。
Rules.zxt ファ オートコネクションを使用すると、現在のモデルフォルダにある\attributes フ
イル ォルダの圧縮された rules.zxt ファイルに、Tekla Structures によりオートコネ
クション情報が保存されます。
rules.zxt ファイルをプロジェクトフォルダや企業フォルダにコピーすると、他
のモデルでも使用できるようになります。ただし、オートコネクションの設定を変
更するたびに、このファイルを企業フォルダとプロジェクトフォルダに再コピーす
る必要があります。他のモデルで変更した設定を使用するには、Tekla Structures
を再起動します。
参照項目 オートコネクションのルールグループの作成ページ 28
オートコネクションのルールセットの作成ページ 28
オートコネクションルールセットでのジョイントの変更ページ 29
オートコネクションのルールグループの作成
オートコネクションのルールグループを定義すると、さまざまな標準、プロジェク
ト、製造元、モデルに従ってジョイントとジョイントプロパティを整理することが
できます。
オートコネクションのルールグループを作成するには、次のようにします。
1.
[ディテール] --> [オートコネクション] --> [オートコネクションの設定...] をク
リックします。
2.
既存のルールグループを選択して右クリックし、[新規ルールグループ作成]を
選択します。
3.
[新規]グループをクリックし、名前を入力します。
ルールグループに、作成するジョイントのグループを表す名前を入力します。
たとえば、工場の名前、プロジェクト名、特定のモデルに使用するジョイント
ルールを明確に識別する名前を使用します。
新しいルールグループを作成すると、Tekla Structures により既存の部材構成条件
がグループに自動的に追加されます。
参照項目 オートコネクションのルールセットの作成ページ 28
オートコネクションの使用ページ 30
オートコネクション
28
オートコネクションの設定
オートコネクションのルールセットの作成
部材構成条件の下にルールセットを作成すると、モデル内の特定の条件を満たした
場合に使用するジョイントプロパティを指定できます。異なるジョイントを使用
して同様の部材構成条件を接続する予定の場合、オートコネクションルールセット
を作成するだけでかまいません。たとえば、モデル内で、梁と梁の接続によってク
リップアングルが必要なものと、ガセットプレートが必要なものがあります。ルー
ルセットを定義して、各ジョイントタイプが使用される場所を決定する必要があり
ます。
新しいルールセットを作成するには、次のようにします。
1.
[ディテール] --> [オートコネクション] --> [オートコネクションの設定...] をク
リックします。
2.
ルールグループの前にあるプラスアイコン
ます。
3.
関連する部材構成条件
加]を選択します。
4.
新しいルールセットを選択し、右クリックして[ルールセットの編集]を選択し
ます。
5.
ルールセットの名前を入力します。
6.
[ルール一覧]リストからルールを選択します。
7.
右矢印ボタンをクリックして、[ルールセットのルール]のリストに選択したル
ールを移動します。
8.
ルールで使用されている値(正確な値、または最小値と最大値)を入力します。
9.
[OK]をクリックします。
をクリックし、ツリー構造を開き
を選択し、右クリックして[新規ルールセットの追
ツリー構造に表示されるルールの順序は重要な意味を持ちます。Tekla
Structures では、モデル内の条件に最初に一致したルールが使用されるため、最
も制限の厳しいルールをツリーの最上位に配置し、最も一般的なルールを最下位
に配置する必要があります。
ルールセットを右クリックし、[上に移動]または[下に移動]を選択すると、ルー
ルセットの優先順位を変更できます。
参照項目 オートコネクションルールセットでのジョイントの変更ページ 29
オートコネクションの使用ページ 30
オートコネクション
29
オートコネクションの設定
オートコネクションルールセットでのジョイントの変更
コンポーネントカタログ内でジョイントを選択すると、ルールセットでジョイント
を変更できます。
ルールセットでジョイントを変更するには、次のようにします。
1.
[ディテール] --> [オートコネクション] --> [オートコネクションの設定...] をク
リックします。
2.
関連する部材構成条件 とルールセット の前にあるプラスアイコンをク
リックして、変更するジョイントを見つけます。
3.
ジョイントを選択し、右クリックして[継手・仕口タイプの選択]を選択しま
す。
4.
[コンポーネントの選択]ダイアログボックス内でジョイントを選択します。
5.
[コンポーネントの選択]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。
6.
[オートコネクション設定]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。
参照項目 オートコネクションの使用ページ 30
3.2 オートコネクションの使用
オートコネクションでは、事前定義されたルールのプロパティを使用して、Tekla
Structures によりジョイントを自動的に作成することができます。オートコネク
ションを使用すると、Tekla Structures によりジョイントダイアログボックスのプ
ロパティが無視されます。Tekla Structures では、既存のジョイントは変更されま
せん。
オートコネクションを使用してジョイントを作成するには、次のようにします。
1.
接続する部材を選択します。
2.
[ディテール] --> [オートコネクション] --> [ジョイントの作成] をクリックし
ます。
3.
[ルール グループ]タブのリストからルールグループを選択します。
オートコネクション
30
オートコネクションの使用
オートコネクションのルールグループ
オートデフォルトのルールグループ
4.
必要に応じて、[詳細設定]タブに移動して各部材構成条件に使用されるルール
グループを変更します。梁と柱フランジ以外のすべての部材接続タイプにル
ールグループを使用し、その部材接続タイプに使用する特定のジョイントを指
定できます。
a.
b.
5.
[継手・仕口選択]オプションでジョイントを選択します。
•
[オートコネクション]では、[ルールグループ]タブの 1 つ目のリスト
で選択したルールグループで定義されているジョイントが適用され
ます。
•
[なし]では、ジョイントは作成されません。
•
[選択]をクリックして[コンポーネントの選択]ダイアログボックスで
ジョイントを選択し、[OK]をクリックします。Tekla Structures によ
り、デフォルトプロパティを使用してジョイントが作成されます。
[パラメータ選択]オプションでジョイントプロパティを選択します。
•
[オートデフォルト]では、[ルールグループ]タブの 1 つ目のリストで
選択したルールグループのプロパティが適用されます。
•
[無効]では、デフォルトのジョイントプロパティが適用されます。
[オートコネクションの実行]をクリックします。
参照項目 オートコネクションの設定ページ 26
オートコネクション
31
オートコネクションの使用
4
オートデフォルト
既存のジョイントに適切なプロパティを設定する場合は、オートデフォルトを使用
します。オートデフォルトを使用すると、事前定義されたオートデフォルトプロパ
ティを使用して Tekla Structures によりジョイントが自動的に作成されます。オ
ートデフォルトを使用すると、デフォルトのジョイントプロパティを変更し、特定
の状況で使用できるようにプロパティを保存できます。また、単一のジョイントに
オートデフォルトを使用することもできます。
たとえば、オートデフォルトを使用して、作成する各ベースプレートの厚さをメイ
ン部材のプロファイルに従って自動的に調整できます。メイン部材のプロファイ
ルが変更されると、Tekla Structures によりベースプレートの厚さが自動的に調整
されます。
作業モデル内でオートデフォルトを使用する前に、テストモデルを作成し、特定
のプロジェクト用に必要なすべてのジョイント条件を作成することをお勧めし
ます。そうすると、このテストモデルを使用して、さまざまなジョイントタイプ
のルールとプロパティをチェックできます。ジョイント情報のクイックリファ
レンスとしても機能します。
参照項目 オートデフォルト設定ページ 32
オートデフォルトの使用ページ 37
オートコネクションおよびオートデフォルトのルールページ 39
4.1 オートデフォルト設定
既存のジョイントのプロパティを設定する場合は、オートデフォルトを使用しま
す。オートデフォルトでは、事前定義されたプロパティが使用される状況を定義す
るルールを作成できます。
[オートデフォルト]ルール設定ダイアログボックスを開くには、 [ディテール] -->
[オートコネクション] --> [オートデフォルトの設定] をクリックします。
オートデフォルト
32
オートデフォルト設定
アイ
コン
設定レベル
説明
ルールグループ
ルールグループを使用すると、さまざまな標準、プ
ロジェクト、製造元、モデルに応じて設定を整理で
きます。ルールグループの作成、変更、削除を行う
ことができます。
コンポーネント
コンポーネントのツリー構造には、Tekla Structures
のコンポーネントツールバーで使用可能なジョイ
ントが表示されます。
ルールセット
ルールセットは、特定の状況で使用するプロパティ
を制御します。追加のルールセットを作成できま
す。
Tekla Structures では、オートデフォルトのルール
セットはツリーに表示されている順に処理される
ため、プロパティの選択を制御できます。
プロパティファイル プロパティファイルはルールセットの下に表示さ
れます。デフォルトでは、各ジョイントには標準プ
ロパティを定義する標準プロパティファイルがあ
オートデフォルト
33
オートデフォルト設定
アイ
コン
設定レベル
説明
ります(standard.j144 や standard.j1042 な
ど)。
再度使用するプロパティの追加のプロパティファ
イルを作成し、判別しやすいファイル名を付けるこ
とができます。
defaults.zxt フ オートデフォルトを使用すると、Tekla Structures により、現在のモデルフォルダ
ァイル の下にある\attributes フォルダの圧縮された defaults.zxt テキストファイ
ルにオートデフォルトルールが保存されます。
defaults.zxt ファイルをプロジェクトフォルダや企業フォルダにコピーする
と、他のモデルでも使用できるようになります。ただし、オートデフォルト設定を
変更するたびに、このファイルを企業フォルダやプロジェクトフォルダに再コピー
する必要があります。他のモデルで変更した設定を使用するには、Tekla
Structures を再起動します。
テキストエディタを使用して defaults.zxt ファイルを編集すること
はお勧めできませんが、編集した場合は正しい構文を使用していること
を確認してください。.zxt ファイルを解凍する最も簡単な方法は、ファ
イル拡張子.zxt を txt.gz に変更してファイルを解凍することです。
編集が完了したら、拡張子を.zxt に戻します。ファイルを編集した後に
圧縮する必要はありません。Tekla Structures では、解凍されたファイル
も読み取ることができます。
参照項目 オートデフォルトのルールグループの作成ページ 34
オートデフォルトのルールセットの作成ページ 35
オートデフォルトのジョイントプロパティの変更ページ 36
オートデフォルトのルールグループの作成
オートデフォルトにルールグループを定義して、さまざまな標準、プロジェクト、
製造元などに基づいてルールをグループ化できます。
オートデフォルトのルールグループを作成するには、次のようにします。
1.
[ディテール] --> [オートコネクション] --> [オートデフォルト設定] をクリッ
クします。
2.
既存のルールグループを選択して右クリックし、[新規ルールグループ作成]を
選択します。
オートデフォルト
34
オートデフォルト設定
3.
[新規]グループをクリックし、名前を変更します。
ルールグループにグループの内容を反映するに名前を付けます。たとえば、工
場の名前、プロジェクト名、特定のモデルに使用するルールを明確に識別する
名前を使用します。
新しいルールグループを作成すると、Tekla Structures により既存コンポーネント
がグループに自動的に追加されます。
参照項目 オートデフォルトのルールセットの作成ページ 35
オートデフォルトの使用ページ 37
オートデフォルトのルールセットの作成
ルールセットを作成して、モデルの特定の条件が満たされた場合に使用されるジョ
イントプロパティを定義できます。
ルールセットを作成するには、次のようにします。
1.
[ディテール] --> [オートコネクション] --> [オートデフォルト設定] をクリッ
クします。
2.
ルールグループの前にあるプラスアイコン
ます。
3.
関連するコンポーネントのグループ
コンをクリックします。
4.
既存のルールセットを選択し、右クリックして[新規ルール追加]を選択しま
す。
5.
新しいルールセットを選択し、右クリックして[ルールセットの編集]を選択し
ます。
6.
ルールセットの名前を入力します。
7.
[ルール一覧]リストからルールを選択します。
8.
右矢印ボタンをクリックして、[ルールセットのルール]のリストに選択したル
ールを移動します。
9.
ルールで使用されている値(正確な値、または最小値と最大値)を入力します。
をクリックし、ツリー構造を開き
とジョイント
の前にあるプラスアイ
10. [ルールセット内のパラメータ選択・組合せ方法]リストから、ルールセットで
プロファイルを選択する方法を選択します。
オプション
説明
最初の既定値の
組合せを使用
Tekla Structures により、最初に一致したサブルールセット内
のプロパティファイルが使用され、他のルールセットはチェッ
クされません。
シンボルが緑色
になるまで
Tekla Structures により、一致するプロパティが見つかるまで
サブルールセットがチェックされます。
オートデフォルト
35
オートデフォルト設定
オプション
説明
シンボルが黄色
になるまで
Tekla Structures により、一致するプロパティが見つかるまで
サブルールセットがチェックされます。
すべての既定値
の組合せを使用
Tekla Structures により、すべてのルールセットがチェックさ
れ、一致するすべてのルールセットに含まれるプロパティファ
イルが使用されます。プロパティファイルの順序が重要な意
味を持ちます。
Tekla Structures によりプロパティファイルが結合されるとき
に、最新のファイル(ツリーの最下位のファイル)によって以前
のファイルが上書きされます。プロパティの値を入力しない
場合は、Tekla Structures により以前のプロパティ値が上書き
されることはありません。
11. [OK]をクリックします。
ツリー構造に表示されるルールの順序は重要な意味を持ちます。Tekla
Structures では、モデル内の条件に最初に一致したルールが使用されるため、最
も制限の厳しいルールをツリーの最上位に配置し、最も一般的なルールを最下位
に配置する必要があります。
ルールセットを右クリックし、[上に移動]または[下に移動]を選択すると、ルー
ルセットの優先順位を変更できます。
参照項目 オートデフォルト設定ページ 32
オートデフォルトのジョイントプロパティの変更ページ 36
オートデフォルトのプロパティの組合わせと繰り返しページ 41
オートデフォルトのジョイントプロパティの変更
各ジョイントには、そのジョイントのプロパティを定義する標準プロパティファイ
ル(standard.j144 など)がデフォルトで用意されています。
特定のプロパティをファイルに保存し、このファイルを選択してオートデフォルト
設定で使用することで、ファイルにより使用されるプロパティを変更できます。
オートデフォルトのジョイントプロパティを変更するには、次のようにします。
1.
[ディテール] --> [オートコネクション] --> [オートデフォルト設定] をクリッ
クします。
2.
変更する standard.j ジョイントファイルを選択します(standard.j144
など)。
3.
ファイルを右クリックし、[コンポーネント既定値の編集]を選択します。
オートデフォルト
36
オートデフォルト設定
4.
ジョイントダイアログボックスで、保存するプロパティを設定します。
保存するプロパティは、たとえばボルトプロパティ、プロファイル、材質など
です。
5.
[名前を付けて保存]ボタンの横のボックスに、プロパティの判別しやすい名前
を入力します。
6.
[一般]タブの[ジョイントコード]オプションに同じ名前を入力します。
オートデフォルトのジョイントプロパティを保存するとき、[ジョイントコー
ド]と[名前を付けて保存]の横のボックスに同じ名前を入力できます。同じ名
前を使用すると、特定の状況で Tekla Structures により使用されるプロパティ
をチェックできます。Tekla Structures では、ジョイントダイアログボックス
にオートデフォルト値が自動的には表示されません。
7.
[名前を付けて保存]をクリックします。
Tekla Structures により、現在のモデルフォルダの下の\attributes フォル
ダにプロパティファイルが保存します。プロパティファイルのファイル名は、
[名前を付けて保存]に入力した名前に、ファイル拡張子.jXXX を付加したもの
です。XXX はジョイント番号を表します。たとえば、sec_0-190.j144 のよ
うになります。
8.
[キャンセル]をクリックしてダイアログボックスを閉じ、[オートデフォルト設
定]ダイアログボックスに戻ります。
[OK]をクリックしてダイアログボックスを閉じた場合は、ジョイントを次回使
用するときに、デフォルトプロパティを読み込む必要があります。デフォルト
プロパティを使用すると、オートデフォルトがプロパティを変更できるように
なります。
9.
standard.j ファイルをもう一度右クリックし、[継手・仕口既定値の選択]を
選択します。
表示される[既定値ファイルリスト]ダイアログボックスには、ジョイントダイ
アログボックスで既に設定し、保存したプロパティが含まれています。
10. [既定値ファイルリスト]ダイアログボックスでファイルを選択します。
11. [OK]をクリックします。
参照項目 オートデフォルトの使用ページ 37
4.2 オートデフォルトの使用
使い慣れていないコンポーネントを使用する場合は、まずデフォルトプロパティを
使用してください。その後、オートデフォルトを使用してプロパティを変更しま
す。
オートデフォルトを使用するには、次のようにします。
1.
ジョイントダイアログボックスを開きます。
オートデフォルト
37
オートデフォルトの使用
2.
[一般]タブで、[オートデフォルト]リストからルールグループを選択します。
3.
すべてのタブで、オートデフォルトを使用するプロパティに、矢印シンボル
でマークされたオートデフォルトオプションを選択します。
4.
[既定値に設定]をクリックすると、オートデフォルトを使用してジョイントが
作成されます。
オートデフォルトを使用した後にプロパティを手動で変更した場合、Tekla
Structures により、手動で変更したプロパティがされます。
たとえば、ジョイントのベースプレートの厚さを手動で 20mm に設定したとしま
す。オートデフォルトがアクティブになり、メイン部材プロファイルに従ってプレ
ートの厚さが設定されます。メイン部材プロファイルを変更した場合でも、ベース
プレートの厚さは Tekla Structures により更新されません。つまり、20mm のまま
です。
使用するオートデフォルトルールとプロパティを表示できます。
•
オートデフォルトルールを確認するには、モデル内のジョイントシ
ンボルを選択し、右クリックして[情報]を選択します。
Tekla Structures に、使用するルールグループ、ルールセット、プロ
パティファイルが表示されます。
•
オートデフォルトのプロパティを表示するには、モデル内のジョイ
ントシンボルをダブルクリックし、[読み込み]ボタンの横にあるリス
トボックスで<AutoDefaults>を選択し、[読み込み]をクリックし
ます。
参照項目 オートデフォルト設定ページ 32
オートデフォルト
38
オートデフォルトの使用
5
オートコネクションおよびオー
トデフォルトのルール
プロジェクトと企業のデフォルトに独自のオートコネクションおよびオートデフ
ォルトルールを作成できます。ルールを定義すると、オートコネクションおよびオ
ートデフォルトを使用するときに、ジョイントとジョイントプロパティを選択でき
ます。
一般的なルール •
[プロファイル名]は[プロファイルカタログ]の名前です。
•
プロファイルタイプ
プロファイルタ
イプ
数
I
1
L
2
Z
3
U
4
プレート
5
棒鋼
6
パイプ
7
四角パイプ
8
C
9
T
10
ZZ
15
CC
16
CW
17
ポリゴンプレー 51
ト
•
副部材の数
•
メイン部材の数
•
材質名
オートコネクションおよびオートデフォルトのルー
ル
39
オートデフォルトの使用
用紙方向のルー 梁の相対角度に応じて、ジョイントは傾斜、斜め、回転と分類できます。角度の値
ル は-90~90 度です。
•
傾斜角度(メイン部材の断面に対して)
副部材の長手軸がメイン部材の長手軸の傾斜に追従している場合に該当しま
す。
•
斜め角度(メイン部材の長手軸に対して)
副部材の長手軸がメイン部材の断面に従って斜行している場合に該当します。
斜め角度は、副部材の長手軸とメイン部材の Z 軸または Y 軸との角度のうち、
小さい方の角度です。
•
回転角度
回転副部材の場合
寸法ルール •
•
プロファイルデプス
ウェブデプス
上部および下部フランジのあるプロファイルの場合、ウェブデプスは以下のと
おりです。h-t1-t2-2*r1
または、t2 がゼロの場合は以下のとおりです。h-2*t-2*r1
フランジが 1 つのプロファイルの場合、ウェブデプスは h-t-r1-r2 です。
オートコネクションおよびオートデフォルトのルー
ル
40
オートデフォルトの使用
•
ウェブ厚
•
フランジ厚
力と強度 •
せん断力
•
軸力
•
曲げモーメント
参照項目 オートデフォルトのプロパティの組合わせと繰り返しページ 41
オートデフォルトの例: ジョイントチェックでの繰り返しの使用ページ 43
オートデフォルトおよびオートコネクションでの反力と UDL の使用ページ 45
5.1 オートデフォルトのプロパティの組合わせと繰り返し
プロパティの組 さまざまなプロパティグループに対応するプロパティファイルを保存し、これらの
合わせ ファイルを使用して多数のルールを定義できます。たとえば、ボルトプロパティ用
のファイルとプロファイルプロパティ用の別のファイルを作成できます。オート
デフォルトでは、別個のファイルが 1 つのファイルに組み合わせられます。つま
り、1 つのファイルを複数のルールに使用できるため、定義するファイルの数を減
らすことができます。異なる値を持つ同じプロパティがファイルに含まれている
場合、検出された最後のプロパティが Tekla Structures により使用されます。以下
の例の図を参照してください。
オートコネクションおよびオートデフォルトのルー
ル
41
オートデフォルトのプロパティの組合わせと繰り返
し
プロパティの繰 Tekla Structures では、ジョイントシンボルが黄色または緑色になるまで、プロパ
り返し ティのテストが繰り返されます。ジョイントが正常に作成されない場合、ルールに
一致しても繰り返しによりプロパティが自動的に変更されます。ジョイントのチ
ェックが有効な場合、繰り返し機能により、チェックに合格したプロパティが作成
されます。
制限事項 •
Tekla Structures では、プロパティファイルを直接繰り返すことはできません。
1 つの繰り返しルールセットを複数のサブルールセットと共に使用します。
オートコネクションおよびオートデフォルトのルー
ル
42
オートデフォルトのプロパティの組合わせと繰り返
し
•
平行繰り返しルールセットを多数作成することはできません。1 つの繰り返
しルールセットを使用し、デフォルトルールセットの直前に配置してくださ
い。
•
組合わせルールセットは、オートデフォルトのツリー構造で繰り返しルールセ
ット上に配置します。
•
組合わせルールセットは、1 つ下のレベルにのみ配置できます。
•
空のルールセットは Tekla Structures により無視されるため、各ルールセット
に 1 つ以上のルールを含める必要があります。
参照項目 オートデフォルトのルールセットの作成ページ 35
5.2 オートデフォルトの例: ジョイントチェックでの繰り返しの
使用
オートデフォルトで繰り返しを使用すると、ジョイントチェックの結果を使用でき
ます。繰り返しルールに適合するが、ジョイントがジョイントチェックに合格せ
ず、ジョイントシンボルが赤のままの場合、オートデフォルトはジョイントシンボ
ルが緑色になるまで、他のルールやプロパティのテストを続行します。
この例では、繰り返しルールを作成し、ジョイントチェックの結果に従ってボルト
の数を設定します。これ以降、ルールグループとジョイントチェックをジョイント
で同時に使用します。以下の例の図は、[オートデフォルト設定]ダイアログボック
スでのルールを示しています。
オートコネクションおよびオートデフォルトのルー
ル
43
オートデフォルトの例: ジョイントチェックでの繰
り返しの使用
ジョイントチェックで使用する繰り返しルールを作成するには、次のようにしま
す。
1.
[ディテール] --> [オートコネクション] --> [オートデフォルト設定] をクリッ
クします。
2.
ツリーを右クリックし、[新規ルールグループ作成]を選択します。
3.
新しいルールグループをクリックし、名前を「Iteration example」に変
更します。
4.
Iteration example ツリーを参照して[エンドプレート(144)]を見つけ、ク
リックして[新規ルールセットの追加]を選択します。
5.
新しいルールセットを右クリックし、[ルールセットの編集]を選択します。
6.
ルールセット名を「ITERATION」に変更します。
7.
[ルールセット内のパラメータ選択・組合せ方法]オプションを[シンボルが緑色
になるまで]に設定します。
8.
[OK]をクリックします。
9.
[ITERATION]ルールセットを右クリックし、[新規ルールセットの追加]を選
択します。
10. 新しいルールセットを右クリックし、[ルールセットの編集]を選択します。
11. ルールセット名を「2 bolts」に変更します。
オートコネクションおよびオートデフォルトのルー
ル
44
オートデフォルトの例: ジョイントチェックでの繰
り返しの使用
12. [副部材(1)断面高さ]ルールを選択し、2 ボルトの最小デプスと最大デプスを設
定します。
13. [ルールセット内のパラメータ選択・組合せ方法]オプションを[最初の既定値の
組合せを使用]に設定します。
14. [OK]をクリックします。
15. 「2 bolts」の下のジョイントプロパティファイル standard.j144 を右クリ
ックし、[継手・仕口既定値の選択]を選択します。
16. [既定値ファイルリスト]の 2 本のボルトのプロパティファイルを選択し、[OK]
をクリックします。
適切なプロパティファイルがない場合、適切なプロパティを定義でき
ます。standard.j144 ファイルを右クリックし、[コンポーネント
既定値の編集]を選択します。必要なプロパティを保存し、[キャンセ
ル]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。保存したプロパ
ティが[既定値ファイルリスト]で使用できるようになります。
17. [既定値に設定]をクリックして、変更をジョイントダイアログボックスで使用
できるようにします。
18. 他のルールセットごとに手順 9~16 を繰り返します。
19. [エンドプレート(144)]ダイアログボックスを開きます。
20. [読み込み]ボタンの横のリストから[<Defaults>]を選択し、[読み込み]をク
リックします。
21. [一般]タブで、[オートデフォルト・ルールグループ]オプションを作成した
「Iteration example」に設定します。
22. [設計]タブで、[チェックを行う]オプションを[はい]に設定します。
23. [せん断力]、[引張力]、[モーメント]の各オプションに、副部材の荷重を入力し
ます。
24. [OK]をクリックします。
参照項目 オートデフォルト設定ページ 32
オートデフォルトのプロパティの組合わせと繰り返しページ 41
5.3 オートデフォルトおよびオートコネクションでの反力と
UDL の使用
オートコネクションおよびオートデフォルトの反力は、次の場所で設定します。
•
部材のユーザー定義情報(オートコネクションおよびオートデフォルトの場
合)
オートコネクションおよびオートデフォルトのルー
ル
45
オートデフォルトおよびオートコネクションでの反
力と UDL の使用
•
ジョイントダイアログボックスの[設計基準]タブ(オートデフォルトの場合)
反力
ルールで反力を使用しており、オートデフォルトがアクティブになっている場合
は、Tekla Structures により、まず対応するジョイントのプロパティで反力が検索
されます。プロパティに反力が含まれていない場合、Tekla Structures によりジョ
イントの副部材のユーザー定義情報で反力が検索されます。Tekla Structures によ
りユーザー定義情報で反力が見つからない場合は、反力ルールを使用することはで
きません。
せん断力計算
反力値を指定していない場合は、UDL (等分布面荷重)せん断力ルーチンを使用して
せん断力が計算されます。UDL 計算は、主にフィート・インチ単位で使用するた
めのものです。降伏応力値、プロファイル寸法、および UDL 率を使用して、最大
許容せん断力が計算されます。
•
降伏応力は、[材質カタログ]で定義されます。
•
プロファイル寸法は、[プロファイルカタログ]から取得されます。
•
UDL 率は、ジョイントダイアログボックス、または詳細設定から取得されま
す。
Tekla Structures により、オートデフォルトのせん断力ルールと結果が比較されま
す。
オートコネクションおよびオートデフォルトに UDL を使用するには、次のように
します。
目的
オートコネク
ションでの
UDL の使用
操作
1.
ジョイントダイアログボックスの[設計基準]タブで、UDL オ
プションを[はい]に設定します。
2.
[UDL %]ボックスに UDL 率を入力します。
値を入力しない場合、Tekla Structures により、
XS_AUTODEFAULT_UDL_PERCENT 詳細設定で設定されて
いるデフォルトのパーセンテージが使用されます。
オートデフォ
ルトでの UDL
の使用
1.
ジョイントダイアログボックスの[設計基準]タブで、[UDL
を使用する]オプションを[はい]に設定します。
2.
[UDL %]ボックスに UDL 率を入力します。
値を入力しない場合、Tekla Structures により、
XS_AUTODEFAULT_UDL_PERCENT 詳細設定を使用して設
定されているデフォルトのパーセンテージが使用されま
す。
オートコネクションおよびオートデフォルトのルー
ル
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オートデフォルトおよびオートコネクションでの反
力と UDL の使用
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力と UDL の使用
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