おもしろこぼれ話

木材は火事に弱いと錯覚していませんか?
しかしそれは違います。
木材は火災の際には表面だけが炭化します。
その結果として、木材内部には酸素が供給されなく
なるために、芯までは簡単に燃え尽きません。
火災現場などで、真っ黒になりながらも建っている
柱を見ることが出来ますが、あの中身を見ると,全く
火が回っていないケースが多々あるのです。
それに対し鉄は、一見強そうに見えますが火災の
場合ある温度にまで達しますと、瞬間的に“グニャッ”
と曲がってしまうのです。このために命を落とした人
もたくさんいらっしゃることでしょう・・。
その反対に、木材で作られた家での火災では、命拾い
した人が相当数いらっしゃるはずです。
●おもしろこぼれ話●
アメリカの消防士は火事現場でよくこんな質問をするそうです。
「この家は木造か?それとも鉄骨か?」
そして鉄骨だと判明すると、中に入りたがらないというのです。
鉄骨住宅はある温度に達すると、一瞬にして崩れ落ちることを
体験的によく知っているからなのです
下の図のように、1c㎡の断面積の木と鉄それぞれにフックをかけて下から
引っ張る実験をします。
すると、木が900kgまで耐えるのに対し、鉄は5トンまで持ち応えます。
これだけを聞くと“鉄の方が強いじゃないか!”と言われそうですが問題は
それぞれの比重にあるのです。
そこで計算をしてみると、同じ重さの木と鉄を比べると、
木の方が逆に5倍強いことが示されるのです。
これにより次のようなことが言えます。
1c㎡
同じ強度で鉄骨住宅と木造住宅を作った場合、
鉄の住宅は5倍の重さが必要になるのです。
地震のエネルギーは
建物の重さがかさむほど
強く伝わる性質があります。
すなわち、
軽い分だけ木造住宅は
地震に対して安全
ということが言えるのです
木の比重 0.38
鉄の比重 7.8
世界的に森林保護が叫ばれています。だからということでしょうか、その木材を
大量に使用する木造住宅は環境によくない!という人がいます。
しかしこれは、全くの見当違いです。
それどころか木造住宅は、地球に最も優しい建築素材なのです。
1トンの木材が作り出されるには、30kgの炭素が空気中に排出されますが・・
材
700kg!
スチール
8700kg!
鋼
地球温暖化の最大要因はこの炭素にあることはご承知のとおりです。
人工的な保護を受けなくても独力で育つ木材は、結果として地球の
温暖化防止に役立っているのです。
生存率
(%)
100
木製飼育箱
85.1%
80
60
金属製飼育箱
41.0%
40
20
コンクリート製飼育箱
6.9%
0
5
10
15
20
23
1985年・86年に静岡大学で行われた実験
(伊藤晴康先生による子ネズミの生存率実験)
お客様へ
木造住宅は、日本古来よりの伝統に裏打ちされたものです。
最近では、鉄骨やコンクリートなど様々な建築素材が使われ
ますが、この実験は、生き物にとっての居住スペースは木材
が適していることを如実に示したものです。
木造住宅をお建てになることは、ご家族の健康、
つまり幸せにつながる大事な選択です。
(日)
木材は森で伐採された後に、
200˜3
00年 を た 頃 に 度 が 最 に な り ま
す。そして その後ゆっくりと下降 線を描
いて耐久性が落ちていきます。
木 は 有 機 物 で す 。有 機 物 だ か ら こ
そ 、伐 採 さ れ て も そ れ で 終 わ り で は な
く、
そこから木の人生が始まるのです。
何百年も 過した木造建築物が多
存在しているのにはこのような理由が
あったのです。
バ イオ リン の 名 器と言 わ れる スト ラ
デ ィ バ リ ウス をご 存 知で す か? 弦
器で 珍重され るのは、そのほとんどが
百 年 過 し た も の ば か り で す が 、こ れ
も、伐採した後のほうが木の良さが生き
てくることを証明しています。
︵ストラディバリウス製の実物︶
このような森で深呼吸をすると爽快な気持ちにな
りますよね? これにはしっかりとした科学的根拠
があるのです。
木材にはフィトンチッドという揮発性の物質が含
まれています。これには殺菌性があることも確認さ
れていますが、森林浴が体を癒すと言われるのには
これが関係しているのです。都会のマンション暮ら
しの人が山深い森に湯治などに出かけると病気の程
度が軽減された、喘息が治まった・・・などという
のも、実は科学的根拠があったのです。
このような不快な結露に悩んでいませんか?
「新築したのに結露がひどくて・・・」
これでは取り返しがつきません。木造住宅は室
内の水分をうまくコントロールするのです。
この間取りはちょうど40坪の2階建
てですが、これだけの広さの木造住
宅には、木材が約 20 トン使用されま
す。
この木材の含水能力は2千ℓにも
なります。さらに透湿性の石膏ボード
内壁が1千ℓを吸収するので合計で
3千ℓの湿気を吸収できるのです。
一家四人の人間が発散する水分
量は、1日に約 6ℓと考えられていま
す。その水分を計算では500日もカ
バーできることになります。
Q1.
あなたのご自宅の中では、どんな種類の木が使われていると思われますか?
Q2.木材について、あなたはどのようなイメージをお持ちですか?
大きな誤解です。大手ハウスメーカーがいくらがんばっても、日本における
木造住宅のシェアは80%前後あるのです。木造住宅が地震に本当に弱けれ
ば日本の住宅はほとんどがハウスメーカーになるはずです。
これには同感です。地域の工務店は「技術はあるが営業力はない」といえま
す。しかし、一生の住宅を買った感想が「営業が巧みだったから」ではちょ
っと悲しい気がします。
これもかなりの誤解です。住宅展示場を見学してしまうとそのような気にな
ってしまうのも仕方がないですが、展示場と実際に建築するものとのギャッ
プが相当あることだけは頭に入れるべきです。
木造建築のことを良く知らない人が言うことです。歴史的建造物を見ればそ
の違いは明らかです。ただし、木材を雨ざらしにして平気な建築業者が相手
の場合には話は違います。
最近のインターネットの普及のおかげで、地場工務店が情報を発信できるよ
うになりました。YAHOOなどの検索サイトで「工務店、OO町」などと
入れれば簡単に情報が手に入ります。
全国区の有名ハウスメーカーであっても、実際に施工したりするのは地元の
建築業者です。当然のこととして、そこには中間マージンが入りますので、
無意味にコストが上がることになります。