4月号

栗西だより
久喜市立栗橋西中学校 TEL0480-52-0206 平成27年4月8日発行
西中 HP:http://www.kuki-city.ed.jp/kurihashinishi-j/ 生徒数254名
学校教育目標
学ぶ生徒
鍛える生徒
思いやる生徒
「 教え合う学習で学力を上げる」
校長
秋山
聡
柔らかな陽の光に万物が生気を取り戻すよい季節になりました。
栗橋西中学校も教職員総勢27名、そして、希望に胸をふくらませた新1年生82名を
迎え、全校生徒254名、心新たに平成27年度がスタートいたしました。
私は本校の輝かしい伝統を受け継ぎながら今年度は「夢・志を語れる生徒と魅力あふれ
る教員のいる学校」を目指し、生徒ひとりひとりのよさを生かし伸ばす教育を推進して、
生徒たちの「夢の実現」に向けて、教職員と力を合わせて全力を尽くしてまいります。ど
うぞよろしくお願い申し上げます。
新一年生の皆さんご入学おめでとうございます。保護者の皆様、どうぞよろしくお願い
いたします。
中学校の教育は、基礎的基本的な学習内容や学習の仕方について確実な定着を図るとと
もに、すべての教育活動を通じて、生活集団のルールや人間関係の確立等、まさに人格形
成の土台作りの重要な時期になります。また、豊かな心の成長が期待できる時です。特に
本校では素直でまっすぐな強い心を育んでいきたいと思っています。家では見せない集団
の中でのお子様の姿を学校では丁寧にお伝えできるよう努力してまいりますので、ご協力
と見守りをお願いいたします。地域の皆様におかれましては、新入生を含め、本年度も変
わりませぬご指導とご協力を心からお願い申し上げます。
さて、本校は、昨年から久喜市教育委員会の委嘱を受け、言語活動を通して表現力を育
む指導法(小中一貫教育を基盤に)の研究をしています。研究の中のキーワードは『話し
合い』『教え合い』『共同』です。この学習の仕方をいかに小中学校で共有できるかが研究
のゴールになるかと思います。その結果、目の前の西中生に学力・自立力・共同意識・人
間関係能力をいかに育んでいけるかチャレンジをしています。研究の途中で様々な文献を
さぐりましたが、学習効果をランク付けした「ラーニングピラミッド」に出会いました。これ
は、勉強の仕方を、効果(定着率)に応じて並べたものでアメリカ国立訓練研究所(National
Training Laboratories)によって考えられたものです。ラーニングピラミッドは○講義を受ける
(Lecture)・・5 %○読む(Reading)・・10%○視聴する(Audiovisual)・・20%○実演してもら
う(Demonstration)・・30 %○議論する(Discussion Group)・・50%○練習する(Practice Doing)
・・75 %○教える(Teaching Others)・・90 %という定着率%をピラミッドに見立てたもので
す。ラーニングピラミッドは、「講義を受ける」から「教える」までの、7 つの段階に分かれて
おり、下段に行くほど学習の定着率(効果)が高いと考えられます。「講義を聴くと眠くなる」
という経験をした人が多いと思います。教師がただ一方的に話す講義形式の授業は、これまで、
一人が多数に教える時に効果的と思われてきた方法です。これは、学校などで広く行われてき
た授業形態ですが、学習効率の観点からはあまり効果は期待できません。もちろん、講義形式
の授業で学ぶこと自体を否定しているわけではありませんが、ただ講義を受けるだけでは不十
分なので、様々な方法で学びを深める必要があるのです。ですから学習者が気をつけるとした
ら、講義を受けてただ話を聞くだけではなく、「資料やスライドをよく見る(読む)」、「具体的
にどうすればよいのか質問して実演してもらう」ことを意識することです。こうした工夫をす
ることで、学びがより深まると考えられます。本校の研究の焦点としてあてたのが、受け身の
姿勢から主体的な学びへという、さらに学びを深めるには、5 段目:グループで「議論する」、6
段目:実際にやってみて「練習する」、7 段目:誰かに「教える」という方法を取り入れて見る
ことにしたのです。生徒が主体的に取り組めるような言語活動を取り入れる「話し合い」「学び
合い」「教え合い」という活動を入れることでより学びが深まると考えました。
もう一つ研究の基盤にしたのが、亡くなった国語教育の実践家大村はま先生が書かれた「教
室に魅力を」(国土社)という本です。講演記録を少し紹介をします。
私は、中学生のよくない話、荒れる話はもちろんですが、学力がないとか,つまらない話し
合いをしているとか、書くことがなくて、むなしく作文の時間を過ごしているとか、活字離れ
で本を読まないとか、そういうふうなことを聞きますたびに、たいへん心が痛むのです。――
(中略)――そして、そういうことは、みんな、教室に惹かれるものがないから起こってくる
ことだという気がして、いつも心の中で、「教室に魅力を」と、願うのです。ある時は、そう叫
びたいような気持ちがいたします。それで、お話の題を「教室に魅力を」といたしました。―
―(中略)――
何だか、心惹かれてならない、そういうものが、教室にあったらと思うのです。 私は、それが、
よくできる子どもも、あまりできのよくない子どもも育てていくものになるという気がして、
魅力ということばで考えてみたいと思うのです。教室の魅力というのは、できがいいとか、悪
いとか、そういう世界を越えたというのか、それとは比べられない別のところに生まれます。
学校でなくても、人と人との間でも、だれがどう偉いからということではなくて、わけは言え
ないまま、ただ惹かれることがあります。あれと同じものと思うのです。教室にそういう魅力
があったら、本当に、あのことも、このことも、解決できるのではないかと思います。その魅
力というのは、簡単に言いますと、どの子にも,確かな成長感があることではないかと思いま
す。自分自身が何らかの成長の実感がないときに、魅力を感じるということは、まず、ないの
ではないでしょうか。どんな低いところからの出発であろうとも、とにかく、自分自身が、そ
こで何か育っているという実感があれば、なんとなく離れられない気持ちが出てくるでしょう
が、そういうものがない限り、非常にいい授業といわれるような授業でありましても、私は、
やっぱり、魅力というものにはなっていかないのではないかと思うのです。その魅力を生じる
ような、学習の状態――ひとりひとりが自分の成長を実感しながら、内からの励ましに力づけ
られながら、それぞれ学習という生活を営んでいる、そういう状態を思いますときに、私は、
それは単元学習によってこそできることであると思うのです。単元学習といいますと、教材が
どっさりあって、聞いたり、話したり、読んだり、書いたり、話し合ったり、立ったり、座っ
たり、出ていったり、とにかく、ごちゃごちゃごちゃごちゃした、こみいった、そういう感じ
をまず持たれるようです。もっと好意的な言い方では、教材がどっさりあって、学習活動が非
常に多様である。それで優れた子どもも、劣った子どもも、それぞれに成長する。そういうふ
うに考えられていると思われます。 しかし、その優れた子どもも、劣った子どもも、それぞれ
に成長するという話になった時に、主として、浮かんでくるのは、できない子どもの方のよう
な気がします。そして、その魅力あるということは、劣っている子どもに魅力がある、劣って
いる子どもが、打ちこんで勉強ができる、成長感がある、そういうふうな方へ、受けとられる
ことが多いと思うのです。それはもちろん大事ですけれども、それだけではないのではないか
と私は思うのです。 教室の魅力は、力の弱い子どもを救うことでは半分しか生まれてこないと
思います。力の弱い子どもが張り合いよく学習していると同時に、力のある子どももいきいき
として学び、語り合い、豊かな力を出し切って努力している,頬をほてらせているようでない
と,教室に魅力が生まれません。ところが、これは力の弱い子どもにやりがいを感じさせるこ
とよりむずかしいかもしれません。
大村はま著『教室に魅力を』(国土社)
ここに書かれた力のある子も力の弱い子も救い合いながら教え合いながら共に力を出し合う
魅力ある教室を目指して多様な学習形態(エキスパート活動)
(ジグソー活動)
(クロストーク)
を学年の発達段階に合わせた授業研究を深めていきたいと考えています。
春休み中、女子バスケットボール部がボランティアで玄関の清掃を一生懸命にして
くれていました。女子バレーボール部は活動前に校門からの花壇の草取りを自主的に
してくれていました。そして、元気に明るくあいさつをしてくれました。その態度が
私にはとても、凛々しくさわやかに感じられました。学校で今まで学び続けて、年長
者への礼儀や挨拶をそれぞれの基準としてしっかりと身につけていると思いました。
大切なのは、自分の基準が周囲の人たちを楽しく幸せな気持ちにして、自分をも高め
るような基準になっているかということです。そのような基準を一人ひとりがしっか
りと持ち、自分がもし破りそうになったときは自分を抑えられるようになることがと
ても大切なのだと思います。どんな時も周囲の人のことを考えて、我慢すべき時は我
慢し、友達と心を通わせながら楽しい日々を過ごしてほしいときれいに拭かれた玄関
を 見 な が ら思 いま した 。
本 年 度 もよ ろし くご 指導お 願 い いた し ます。
○平成27年度 転退職職員
<転入教職員>
教 頭
教 諭
教 諭
教 諭
教 諭
業務員
中村直人
伊勢翔太
鎌田和夫
三村瞳
古橋浩
尾崎功
越谷市教育委員会学校教育部指導課主任指導主事 (理科)
久喜市立鷲宮西中学校 (英語)
杉戸町立杉戸東中学校 (美術)
育休代(継続) (家庭科)
免外非常勤 週3日 1日4時間勤務 (技術)
<転出教職員>
教 頭
教 諭
教 諭
青木真一
神谷真輔
田代勇介
久喜市教育委員会学校教育部指導課主幹 (1年間)
越谷市立東中学校 (4年間)
越谷市立北陽中学校 (1年間)
<退職職員>
業務員
佐々木忠雄
○平成27年度
生徒数
男子
女子
計
男子
女子
計
A 14
14
28
一 B 14
13
年 C 14
計 42
A
16
15
31
27
二 B
16
15
13
27
年 C
15
40
82
計 47
[ 生徒数
男子
女子
計
A
22
17
39
31
三 B
22
18
40
15
30
年
支援
1
0
1
45
92
計
45
35
80
男子134名
女子120名
計254名 ]
○平成27年度 担当学年等一覧
【学級担任及び担当教科】
学年主任
塚原誠
保体
学年主任
邨田辰彦
英語
学年主任
宇津木稔
理科
1- A
鈴木久美子
音楽
2- A
尾山徳夫
理科
3- A
大豆生田礼子
保体
1- B
伊勢翔太
英語
2- B
石塚拓也
数学
3- B
鎌田和夫
美術
1- C
石嶋美好
社会
2- C
大坂屋裕
国語
支援学級
三村
家庭
副担任
鷹取恒明
数学
副担任
石川敏江
国語
瞳
校 長 秋山 聡
教 頭 中村 直人
教務主任 柴崎 憲一(社会)
副教務 鷹取 恒明(数学) 養護教諭 稲澤 静江
事務主幹 大島 富美江
非常勤講師 古橋 浩(技術) さわやか相談員 市川 和子 教育活動支援員 柳本真弓
スクールカウンセラー 関口 明日翔 ALT クリス・ハインミラー
学校業務員 礒貝 裕美、尾崎 功 給食配膳員 菊地 和子、大山 由紀恵 栄養士 青柳 清美
~
1年間よろしくお願いいたします
~
○平成27年度
部活動一覧
部活名
野球
ソフトボール
サッカー
バレーボール
バスケットボール男子
バスケットボール女子
卓球男子
ボランティア清掃
主顧問
伊勢翔太
尾山徳夫
邨田辰彦
大坂屋裕
鎌田和夫
塚原誠
鷹取恒明
副顧問
部活名
主顧問
尾山徳夫
卓球女子
柴崎憲一
伊勢翔太
剣道
宇津木稔
三村瞳
ソフトテニス男子 石塚拓也
鈴木久美子 ソフトテニス女子 大豆生田礼子
塚原誠
音楽
鈴木久美子
鎌田和夫
美術
石川敏江
柴崎憲一
コンピュータ
石嶋美好
副顧問
鷹取恒明
邨田辰彦
石川敏江
石川敏江
石嶋美好
石嶋美好
三村瞳
- 女子バスケットボール部・女子バレーボール部 -
春休み期間、女子バスケットボール部・女子バレーボール部の生徒が練習前の時間に職員・
生徒玄関の清掃及び花壇の除草をしてくれました。いつも元気で明るいあいさつと奉仕の気持
ちをもって行う様子は大変立派でした。そして、学校が明るく、きれいになりました。ありが
とうございました。
女子バスケットボール部
女子バスケットボール部
女子バレーボール部
≪4月の主な行事予定≫
1日
2日
3日
4日
5日
6日
7日
8日
9日
10日
11日
12日
13日
14日
15日
16日
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
春季休業日
春季休業日
春季休業日
17日
18日
19日
20日
21日
春季休業日
準備登校 (新2・3年)
始業式 入学式 1学年保護者会
部活動見学
発育測定 給食開始 新入生歓迎会 部活見学
22日
23日
24日
25日
26日
27日
28日
仮入部 避難訓練 専門員会 学年時間割
心臓検診(1年) 仮入部 学年時間割
生徒朝会 交通安全教室 第 1 期授業開始 仮入部
埼玉県学力学習状況調査 部活動本入部
5月の主な行事予定
29日
30日
1日
2日
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
市教育研究協議会 歯科検診 家庭学習の日 4時間授業
授業参観(担任)/ 学級懇談
全国学力学習状況調査(3年)
体育朝会
離任式
小中連絡会
昭和の日
歯科検診
PTA総会 部活動保護者会
校外学習(1学年)5月 8日(金)
中間テスト
5月13日(水)
○保護者へのお願い
新年度が始まりました。気持ちを新たに、勉強や運動に頑張って欲しいと思います。ま
た、この一年、明るく元気に毎日登校するためにも健康管理に十分気をつけてください。
特に4月は生活や学習の環境も変わり、精神的にも肉体的にも負担が大きい時期です。
規則正しい生活を心がけることが大切です。急な欠席や遅刻の場合、電話連絡をお願いし
ます。