Lenovo ThinkServer RS140 (タイプ 70Fx) Windows Server 2012 R2 導入ガイド ThinkServer RAID 500アダプターII 編 ■概要 本ドキュメントは、お客様がThinkServer RS140 (70Fx) (以降、本ドキュメント内では「RS140」と表 記します)へWindows Server 2012 R2を導入する際にご活用いただける参考書として作成しました。 マシン・タイプやハードウェア構成によってはここに記載する手順とは異なる場合がありますので、適宜読 み替えてお読みください。 本ドキュメントをお読みいただくことで、RS140にWindows Server 2012 R2をインストールし、デバイ ス マネージャー上ですべてのデバイスが認識されることを確認するまでの流れを取り扱います。 ■目次 A. 本ドキュメントの作成に使用したハードウェア、構成 B. 使用するコンポーネント C. 導入前の作業 D. 導入作業 1. RAIDの構成 2. Windows Server 2012 R2のインストール 3. デバイス・ドライバーのインストール E. 参考資料 ■本編 A. 本ドキュメントの作成に使用したハードウェア、構成 ハードウェアおよびソフトウェアの構成 機種 ThinkServer RS140 RAIDアダプター ThinkServer RAID 500 アダプターII + ThinkServer RAID 500用アドバンスドRAIDアップグレードキー HDD 2.5インチ固定HDD x3 RAIDレベル RAID 5 uEFIモード/BIOSモード ●uEFIモード (GPTパーティション テーブル) ○BIOSモード (MBRパーティションテーブル) インストール・メディア Windows Server 2012 R2 Standard DVD インストール・オプション ●GUI使用サーバー ○Server Core インストール ユーティリティーの使用 以下のユーティリティーは本書の手順では取り扱いません。 ・ThinkServer Deployment Manager B. 使用するコンポーネント 本ドキュメントでは、RS140に同梱されている部品以外に、次のコンポーネントを事前にご用意いただく必 要があります。 □ハードウェア ・ディスプレイ、キーボード、マウス、DVD-ROMを読み込むことが可能なUSB光学ドライブ ※日本国内で販売しているRS140は、2015年8月時点ではCTOで構成しない限りDVDドライブを内蔵す ることができません。 □ソフトウェア、デバイス・ドライバー ・Windows Server 2012 R2 DVD ・デバイス・ドライバー デバイス・ドライバーは、以下のサイトから入手します。 入手したファイルは、USBメモリーなどに格納しておきます。 1. チップセット INTEL PATSBURG CHIPSET DRIVER FOR WINDOWS 7, 8 & 8.1/ WINDOWS SERVER 2008 R2, 2011, 2012, 2012 R2 - THINKSERVER RS140, TS140, TS440 http://support.lenovo.com/us/en/products/servers/thinkserver-rack-servers/thinkserver-rs140/d ownloads/DS041665 2. システム管理機能(Intel AMT) INTEL MANAGEMENT ENGINE DRIVER FOR WINDOWS 7, 8 & 8.1/ WINDOWS SERVER 2008 R2, 2011, 2012, 2012 R2 - THINKSERVER RS140, TS140, TS440 http://support.lenovo.com/us/en/products/servers/thinkserver-rack-servers/thinkserver-rs140/d ownloads/DS041669 ※これらのデバイス・ドライバー以外にも、Lenovo Support Siteに公開されているデバイス・ドライバー が存在する場合、適用されますことをお勧めします。 ThinkServer RS140 > Downloads http://support.lenovo.com/us/en/products/servers/thinkserver-rack-servers/thinkserver-rs140 C. 導入前の作業 RS140に搭載するオプションがある場合には、事前に搭載します。 オプション製品やHDDの搭載手順については、User Guide and Hardware Maintenance Manualをご確認 ください。 ThinkServer RS140 > Manuals http://support.lenovo.com/us/en/products/servers/thinkserver-rack-servers/thinkserver-rs140?t abName=Manuals 電源ケーブルがUPSやPDU、OAタップなどの電源に接続されていることを確認します。 ディスプレイ、キーボード、マウスが接続されていることを確認します。 D. 導入作業 1. RAIDの構成 (1) (2) RS140の電源ボタンを押します。パワーオンLEDが点灯し、サーバーが始動します。 ThinkServer ロゴが表示されます。このタイミングで、キーボードから <F1> キーを押して「Lenovo BIOS Setup Utility」(BIOS)を呼び出します。 (3) 「Lenovo BIOS Setup Utility」画面が表示されます。メニュー・バーの [Startup] を開きます。 (4) [Boot Mode] の値が "Auto" になっていることを確認します。 [Boot Priority] の値が "UEFI First" になっていることを確認します。"Legacy First" となっている場合 には、"UEFI First" に変更します。 (5) <F10> キーを押します。「Save and Exit」画面が表示されますので、[Yes] を選択して <Enter> キーを押します。 (6) 下記の画面が表示されているタイミングで <Ctrl> + <H> キーを押します。 (7) Web BIOSが起動します。「Adapter Selection」画面が表示されますので、[Start] ボタンを押し ます。 (8) 「MegaRAID BIOS Config Utility Physical Configuration」画面が表示されます。[Configuration Wizard] を押します。 (9) 「Configuration Wizard guides you through the steps for configuring the MegaRAID system easily and efficiently. The steps are as follows:」と太字で記載された画面が表示されます。 (10) 「Select Configuration Method:」画面が表示されます。[Manual Configuration] ラジオ・ボタン を選択し、 [Next] ボタンを押します。 (11) 「Drive Group Definition:」画面が表示されますので、RAIDのアレイに含めるドライブを選択し、 [Add To Array] ボタンを押します。 右側の「Drive Groups」にドライブが追加されますので、選択を終えたら [Accept DG] ボタンを押し、 [Next] ボタンを押します。 (12) 「Span Definition:」画面が表示されます。ここではDrive Groupはひとつしかありませんのでその まま [Add to SPAN] ボタンを押します。 右側の「Span」に移ったことを確認して [Next] ボタンを押します。 (13) 「MegaRAID BIOS Config Utility Config Wizard - Virtual Drive Definition」画面が表示されます。 [RAID Level] をドロップダウン・リストから選択し、[Select Size] に容量を入力します。[Update Size] ボタンを押すことで、指定可能な最大の容量が入力されます。 ※[RAID Level] と [Select Size] の入力は必須項目です。 その他の項目については基本的にデフォルト値で問題ありません。詳細についてはマニュアルをご参照くだ さい。 各設定値を指定後、[Accept] ボタンを押します。 (14) 選択したWrite Policy の説明と確認の画面が表示されますので、[Yes] ボタンを押します。 (15) Virtual Drivesのリストの中にVirtual Drive "VD 0" が作成されたことを確認し、[Next] ボタンを 押します。 (16) 「Configuration Preview:」画面が表示されますので、内容を確認して [Accept] ボタンを押します。 (17) 確認画面が表示されますので、[Yes] ボタンを押して続行します。 (18) 初期化が行われます。当ガイドでは新規作成したVirtual DriveにOSを導入しますので、[Set Boot Drive] ラジオ・ボタンを選択して [Go] ボタンを押します。 (19) [Home] ボタンを押してWeb BIOSのホーム画面に戻ります。Logical View にVirtual Drivesが存 在していることを確認します。 (20) [Exit] ボタンを押します。確認画面が表示されますので、[Yes] ボタンを押します。 (21) "Please Reboot your System" というメッセージが表示されますので、<Ctrl> + <Alt> + <Del> キーを押して再起動を行います。 以上で RAID の構成が完了しました。続いて Windows Server 2012 R2 のインストールへ進みます。 2. Windows Server 2012 R2のインストール (1) 光学式ドライブ・イジェクト/閉じるボタンを押してWindows Server 2012 R2のDVDメディアを挿 入します。 (2) DVDからのブートが行われます。以下のように、"Loading files..." と表示され、プログレスバーに 進捗状況が表示されます。(3) の画面が表示されるまで待ちます。 (3) 「Windows セットアップ」ウィンドウ(以下の画面)が表示されたら、インストールする言語やキ ーボードの種類などを選択して [次へ] ボタンをクリックします。 ※本ドキュメントでは、デフォルト値のままとしています。ご要件に合わせて設定ください。 インストールする言語: 日本語 (日本) 時刻と通貨の形式: 日本語 (日本) キーボードまたは入力方式: Microsoft IME キーボードの種類: 日本語キーボード (106/109 キー) (4) ウィンドウの中央に [今すぐインストール] ボタンが配置されてある画面が表示されますので、この ボタンをクリックします。 (5) す。 プロダクト・キーの入力画面が表示されます。プロダクト・キーを入力して [次へ] をクリックしま (6) 「インストールするオペレーティング システム」を選んでください」画面(以下の画面)が表示され ます。 Server Core としてインストールするか、GUI使用サーバーとしてインストールするかを選択します。GUI 使用サーバーを選択し [次へ] をクリックします。 (7) 「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」画面が表示されます。ライセンス条項を最後まで お読みいただき、インストールを継続する場合は [同意します] にチェックを入れて [次へ] をクリックし ます。 (8) インストールの種類を選択する画面が表示されますので、 [カスタム: Windowsのみをインストール する (詳細設定)] をクリックします。 (9) Windowsのインストール場所を選ぶ画面が表示されます。この段階ではパーティションが作成されて いませんので、インストール可能なパーティションの作成を行います。 [ドライブ 0の割り当てられていない領域] を選択して [新規] をクリックします。※認識順により必ずし もドライブ 0とならない場合があります。その場合は適宜お読み替えください。 (10) 作成するパーティションのサイズを入力して [適用] をクリックします。 作成したパーティションとは別に、システムが使用するパーティションも自動的に作成される旨について、 メッセージボックスが表示されますので、[OK]をクリックします。 (11) 作成した「プライマリ」パーティションを選択してから「次へ」をクリックします。インストールが 始まりますので、完了までしばらくお待ちください。 ※Windowsインストーラーにより、インストール中は自動的にサーバーが再起動することがあります。 (12) インストール完了後、コンピューターへサインインするためにAdministratorアカウントのパスワー ドを設定する必要があります。 画面の指示に従いAdministratorのパスワードを設定します。[完了]ボタンを押してパスワードの設定を完 了します。 【注意】パスワードの文字列に指定すべき文字について パスワードは、大文字、小文字、数字を含む組み合わせである必要があります。 (13) サインイン画面が表示されます。Ctrl + Alt + Delキーを押してAdministratorアカウントでサイン インします。サインイン後は自動的に初期設定が実行されます。 以上でWindows Server 2012 R2のインストールが完了しました。 この状態では、いくつかのデバイスが正常に認識しません。続いてデバイス・ドライバーのインストール を行います。 3. デバイス・ドライバーのインストール 「B. 使用するコンポーネント」で事前に入手したデバイス・ドライバーを適用します。 USBメモリーなどに格納したファイルを、TS140の任意のフォルダー内に配置します。 ■チップセットドライバーの適用 (1) ファイルを実行します。以下の画面が表示されますので、[Next >] をクリックします。 (2) 「Lisence Agreement」画面が表示されますので、内容を確認の上、[I accept the agreement]を選 択して同意し、[Next >] をクリックします。 (3) 「Select Destination Location」画面が表示されます。ドライバーファイルの展開先を変更する場合 には [Browse] をクリックします。 本ドキュメントではデフォルトのまま、 [Next >] をクリックします。 (4) 「Ready to Install」画面が表示されますので、[Install] をクリックします。 (5) ドライバーファイルの展開が完了しました。続いてデバイス・ドライバーの適用を行います。 [Install Intel Lynx Point Chipset Driver now] にチェックが入っていることを確認し、[Finish] をクリ ックします。 (6) 「インテル(R) チップセット デバイス ソフトウェア」ウィンドウが立ち上がり、「セットアップ プ ログラムへようこそ」画面が表示されます。[次へ >] をクリックします。 (7) 「使用許諾契約書」画面が表示されますので、内容を確認の上、[はい] をクリックします。 (8) 「Readme ファイル情報」画面が表示されますので、内容を確認し、[次へ >] をクリックします。 デバイス・ドライバーの適用が始まります。 (9) テキストボックス内に「 [次へ] をクリックして続行してください。] と表示されたら、[次へ] をク リックします。 (10) 「セットアップ完了」画面が表示されます。 [はい、コンピュータを今すぐ再起動します。] が選択 されていることを確認し、[完了] をクリックします。OSの再起動が実施されます。 サインイン画面が表示されますので、Administratorのアカウント情報を入力してサインインします。以上 でチップセットドライバーの適用が完了しました。 ■システム管理機能 (Intel AMT) デバイス・ドライバーの適用 (1) ファイルを実行します。以下の画面が表示されますので、[Next >] をクリックします。 (2) 「Lisence Agreement」画面が表示されますので、内容を確認の上、[I accept the agreement]を選 択して同意し、[Next >] をクリックします。 (3) 「Select Destination Location」画面が表示されます。ドライバーファイルの展開先を変更する場合 には [Browse] をクリックします。 本ドキュメントではデフォルトのまま、 [Next >] をクリックします。 (4) 「Ready to Install」画面が表示されますので、[Install] をクリックします。 (5) ドライバーファイルの展開が完了しました。続いてデバイス・ドライバーの適用を行います。 [Install Intel Management Engine Driver now] にチェックが入っていることを確認し、 [Finish] をク リックします。 (6) 「インテル(R) インストール フレームワーク」ウィンドウが立ち上がり、「セットアップ プログラ ムへようこそ」画面が表示されます。 [インテル(R) コントロール・センターのインストール] にチェックを入れ、[次へ >] をクリックします。 (7) 「使用許諾契約書」画面が表示されますので、内容を確認の上、[はい] をクリックします。デバイス・ ドライバーの適用が始まります。 (8) テキストボックス内に「 [次へ] をクリックして続行してください。 ] と表示されたら、[次へ] を クリックします。 (9) 「セットアップ完了」画面が表示されます。[完了] をクリックします。 以上で完了しました。 ■デバイス マネージャー上からの確認 (1) サーバー マネージャーを起動します。左側のペインから [ローカル サーバー] をクリックします。 コンピューター名をクリックして、システムのプロパティを開きます。 (2) [ハードウェア] のタブを開き、[デバイス マネージャー] をクリックします。 (3) 「不明なデバイス」が存在しないことを確認します。 以上で導入が完了しました。 E. 参考資料 本ドキュメントを作成するにあたり、実機検証のほかに以下の資料を参考にしています。 ThinkServer RS140 User Guide and Hardware Maintenance Manual http://download.lenovo.com/ibmdl/pub/pc/pccbbs/thinkservers/rs140_hmm_ug_en.pdf ThinkServer RS140 Operating System Installation Guide http://support.lenovo.com/en/docs/um020863 ThinkServer RS140 Downloads http://support.lenovo.com/us/en/products/servers/thinkserver-rack-servers/thinkserver-rs140 ■更新履歴 2015/08/31 v1.0 初版作成 ■免責事項 当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex System, ThinkServerなどを活用するこ とを目的として作成しました。 詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。 当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社およびLenovo Enterprise Solutions (以下総称して、LES) 以外の製品に関する情報は、各提供ベンダーより提供されたものであり、 LES はその正確性または完全性についてはいかなる責任も負いません。 当技術資料の個々の項目は、LESにて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様な結 果が得られる保証はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客様自身 の環境にこれらの技術を適用される場合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお 願いいたします。 Copyright 2015 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
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