27年度 10月 - 社会福祉法人 四天王寺福祉事業団

平成27 年度
10 月号
平成27 年 10 月 1 日
四天王寺悲田院児童発達支援センター
子どもたちの目標
「規則的な生活と元気な体づくり」
「意欲的にいろいろなあそびを楽しむ」
「自分のことは自分でする」
「家族以外の人と過ごすことができ、友達と仲良くできる」
「知らない所でもなじむことができる」
「気持ちや感性を適切に表現でき、落ち着いて行動できる」
「自分の意志を伝え、他人の意志を受け止められる」
3 日(土)にじ半日クラス
週 2 回登園(2.3 才クラス)
運動会
10 日(土)休園
12 日(月)祝日・体育の日
21 日(水)太子講
23 日(金)親の会主催行事
26 日(月)避難訓練
園外保育を各クラス予定しております。クラスから日程場所などを
お知らせしますので、ご確認ください。
● 実習生が来ます。よろしくおねがいします。
9/7 (月)~10/14(水)
関西福祉科学大学(社会福祉士)
1名
10/5 (月)~10/30(金)
青丹学園(言語聴覚士)
1名
10/19(月)~10/23(金)
関西女子短期大学(保育)
3名
● 11/1(日)こどもカーニバル“でんでん”があります。
四天王寺悲田院児童発達支援センター、埴生苑、保育園、児童センター研徳田、が合同で行
う行事で、当院のご利用者はもちろんのこと、地域にお住まいの方々もご参加していただけま
す。
この日は療育日として設定しておりませんので、施設利用料はかかりません。お友達やご親戚
の方々をお誘い合わせの上、是非皆さまでご参加ください。
<予定の催し>(遊びコーナー) 作ってあそぼう・おはなし・巨大パチンコ・ストラックアウト
などイベントコーナーも用意しております。
(食べ物コーナー)カレーライス、フライドポテト、飲み物などを販売する予定で
す。(数に限りがございます。)
●法人内交流研修・見学(法人職員5名来園)
(四天王寺福祉事業団の職員が知識や技術を伸ばす為に取り組んでいるものです。)
保育や訓練の様子を見学させて頂きますのでよろしくお願いします。
10/7(水)~10/9(金) ・ 4 日間 10 月~(日程未定)
●運動会には、たくさんのご参加を頂き、ありがとうございました。
園外の場所を借りて行いましたが、みなさまいかがでしたか。初めて大きな行事に参加したお子さんも
いらっしゃると思います。
ご意見、ご感想などございましたら、ぜひお聞かせください。
「今、できていること」
心理士
野原 いずみ
―「大人はね、しかったり、注意したりすることは必ず言うけど、それを実行しても滅多に褒めて
くれない!」これは、以前私が関わっていた女の子(当時中学生、高機能自閉症と診断されたお子さ
ん)が話してくれた言葉です。日常生活を送る中でどうしても子どもの困った行動や望ましくない行
動にばかり目が行きがちな大人(教師や親、親戚、地域の大人)に対して怒りをもって表現してくれ
たこの言葉に“はっ”とさせられ、今もときどき思い出して自分の言動を振り返るきっかけになって
います。
彼女が伝えたかったことは“叱らないで、注意しないで、もっと褒めて!”ということではなく、
今できていること、頑張ってやっていることをただ認めて欲しい、という気持ちではないかと私は解
釈しています。発達に課題のある子どもにとって、出来るようになったことは当たり前のようにして
いるように見えても、
“頑張って”やっていることも多いのではないでしょうか。大人が息をするのと
同じくらい自然にしていることでも、あらゆる手がかりをもとにその状況に気付き、意識を集中させ
て、その場にあった行動を意識的に行う、という手続きを毎度毎度繰り返している、と考えると彼女
の努力は計り知れないなあと思います。
とはいえ、子どもの望ましくない行動に対して「だめなことはだめ」としっかり伝え、修正してい
くことはもちろん必要なことです。お子さんのことを考えれば考える程“こうしてほしい”
“こうなっ
てほしい”という思いが出てきて、心配になってしまいますよね。内容はその時々で違うかもしれま
せんが、
“できていない”と心配していたことが“できる”ようになる、それを繰り返して今の姿があ
るのではないでしょうか。
“今できていること”“努力してちょっとできるようになったこと”をたっ
ぷり褒めて、評価して、認めることは、そのような子どもの成長の過程を認めていくことになってい
るのだと思います。
身近な大切な人に認められるという経験は子どもにとって何よりも重要です。それは、子どもが物
事に挑戦してみよう、という気持ちをもつためのエネルギーになるからです。新しいことや苦手なこ
とに挑戦するには多くのエネルギーが必要ですし、そのための土台や準備をしっかり充実させること
が大切です。今できていることをしっかり認めて大事にしていくことは、子どもが持っている力を使
ってさまざまな人間関係や条件の中でその使い方を広げたり、変えてみたりしてその力を自身のもの
にしていくことに繋がっているのではないでしょうか。
4 月から半年が経とうとしていますが、私自身、子どもたちの成長に驚き、喜びを感じつつも「次
は…」と先のことに目が行ってしまいがちになっているのではないか?と自分を振り返り、彼女の言
葉を思い出しました。皆さんと少し共有できればと思いお話させて頂きました。