訪問看護ステーション「みさとの杜」開設に当たって

訪問看護ステーション「みさとの杜」開設に当たって
「訪問看護」とは、療養上必要と認められる利用者様に対し、事業所からご家庭へ看護師が訪問し、
療養上のお世話をする事業です。療養上のお世話とは、身体の清拭、洗髪、入浴、食事や排泄などの
介護指導の他、病状の観察、終末期のお世話、在宅でのリハビリテーション、ご家族への介護支援・相
談、医師の指導による治療と処置、医療機器の管理、認知症ケア、介護予防などです。
訪問看護は、医療機関に属するものと、独立して事業を行うものがあります。
本法人瑞穂会は、平成27年4月より、後者の訪問看護ステーションを開設致しました。
このシステムの実際の利用法は、医療保険と介護保険では少し異なります。医療保険では、患者様
やご家族様が直接医療機関の医師に看護師の訪問を依頼するのに対し、介護保険では、患者様や
ご家族様は、先ず行政(市役所や支所)に相談しケアマネージャーを紹介してもらい、ケアマネー
ジャーが医療機関の医師に依頼します。
依頼を受けた医師により、訪問看護指示書が発行され、訪問看護サービスが提供されます。
費用は保険の給付限度内であれば、費用の1割負担です。限度を超えると、超えた部分は全額
利用様負担となります。
訪問看護の利点は、看護師が患者様の自宅を訪問するため、患者様が療養上の細かい相談を受け
られることです。本法人は、サービス付き高齢者向け住宅「みさとの杜」に隣接して、旧デイサービスの
建物内に、この訪問看護ステーションを設置しました。「みさとの杜」の入所者様のみならず、なるべく早
い時期に近隣のご家庭へも訪問したいと考えておりますので、患者様、ご家族様におかれましては、
訪問看護「みさとの杜」をどしどしご利用願います。また、ケアマネージャーの方々にもよろしくお願い
申し上げます。
医療法人瑞穂会 前理事長 小川 龍
小川理事長は本年3月21日、急逝されました。本書は最後の原稿となりました。
地域の皆様からいただきましたご厚情に対し、心よりお礼申し上げます。