全国市区町村における空き家条例の設置状況とその傾向

全 国市 区町村 にお ける空 き家条例 の設 置状況 とそ の傾 向
菊地 吉信*
内 田 洋 紀*
A Study
on Setting
Situation
and
of Local
Hironori
Tendency
of the Empty
Municipalities
UCHIDA*
and
House
Regulations
in Japan
Yoshinobu
KIKUCHI*
(Received February 6, 2015)
The purpose
of this study is to accumulate
regulations
of local
regulations
are searched
data of empty
municipalities
house.
penalty
and
regional
characteristics
on the Internet
The setting
approaching
method
paper,
the
situation
is different
to the owners
situation
contents
of the empty
of the
are analyzed
into
several
house
using the statistical
by the local municipalities,
are organized
house
empty
types
the kinds
of
and there
is
in these types.
Setting
situation,
Local municipalities
in Japan
究 の 目的 ・背 景
H25年
度 住 宅 ・土 地 統 計 調 査 に よ る と,日
き 家 率 は135%と,前
回 調 査 に 比 べ0.4ポ
昇 し過 去 最 高 と な っ た.こ
が 予 測 さ れ て お り,そ
イ ン ト上
れ に伴 い 空 き家 の 数 も増加 し
朽 化 し周 辺 環 境 に 危 険 を 伴
う可 能 性 の あ る 空 き 家(以
い て は,所
本の空
ん ご は さ ら な る 人 口減 少
て い く と 考 え ら れ る.老
下,「 老 朽 空 き 家 」)に っ
有 者 等 に よ る 適 切 な 管 理,も
を 行 う こ とが 必 要 不 可 欠 で あ る.ま
.月に は
In this
and their characteristics
Key Words: Empty house regulation,
1.研
basic data of the setting
in Japan.
一 ス ス タ デ ィ と し て 扱 っ た も の が 多 く ,全
国的な動
向 に つ い て 詳 し く述 べ た も の は 見 当 た ら な い.[1][2]
そ こ で,本
稿 は 法 の施 行 前 時 点 で の 全 国 的 な 空 き家
条 例 の 施 行 状 況 を 調 査 し,そ
の 特 徴 を 明 らか に す る
こ とに よ りこん この 空 き家 対 策 の 動 向 を分析 す るた
め の 基 礎 資 料 を 提 供 す る.
しくは 解 体
た,2014年ll
2.研
究 の方 法
「空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 す る 特 別 措 置 法 案 」
が 可 決 さ れ1),空
き 家 所 有 者 の 特 定 が しや す く な る
な ど こ ん こ の 空 き 家 管 理 や 撤 去 ・解 体 に よ る 空 き 家
対 策 の 進 展 が 期 待 さ れ て い る.
空 き 家 条 例 を扱 っ た 先 行 研 究 は 特 定 の 自 治 体 を ケ
本 研 究 で は,2014年7.月
に か けて イ ン
タ ー ネ ッ ト検 索 エ ン ジ ン 「google」 で の 「空 き 家 等 」
「
適 正 管 理 」 と い う ワ ー ドで の キ ー ワ ー ド検 索,及
び 国 土 交 通 省 に よ る 調 査 結 果2)を
380市
*大 学 院 工 学 研 究 科 建 築 建 設 工 学 専 攻
か ら10月
区 町 村 を 対 象 と し,各
参 照 し抽 出 した
自治 体 ホ ー ム ペ ー ジ よ
り条 例 の く わ し い 内 容 を調 査 した.主
例 規 集 を 参 照 し,規
に 各 自治 体 の
定 して い る項 目の 内 容 を精 査 し
た.実 際 の 項 目 は 数 多 く あ る が,今 回 の 調 査 で は 「助
言 又 は 指 導 」 「勧 告 」 「命 令 」 「公 表 」 「代 執 行 」 「
罰
辺 住 民 ・家 屋 へ の 更 な る被 害 の 可 能 性 を 考 慮 し,条
則 」 の6項
例 を設 け て い る 自 治 体 が 多 い と 考 え ら れ る.ま
目 に 注 目 した.そ
を 統 計 的 に 処 理 し,内
た.な
お,空
の 後,得
られ た デ ー タ
容 や傾 向 につ い て 分 析 を行 っ
き 家 数 に つ い て はH25年
度 住 宅 ・土 地
統 計 調 査 の 結 果 を 用 い た.
三 大 都 市 圏 を 比 較 す る と,関
東 首都 圏 と関 西 大都 市
圏 は 中 京 大 都 市 圏 に 比 べ て 市 区 町 村 の 数,割
に 高 い 傾 向 に あ る.こ
た,
の 要 因 と し て は,各
合 とも
都 市圏に
お け る密 集 市 街 地 が 関 係 し て い る と 見 ら れ る.国
3.空
き家 条 例 の傾 向
3.1空
き家 条 例 に つ い て
土
交 通 省 で は,「 地 震 時 に 著 し く危 険 な 密 集 市 街 地 」に
つ い て の 地 区 数 や 面 積 を詳 細 に 把 握 し て い る.そ
空 き 家 条 例 と は,空
維 持,管
面 積 は,関
き家 の 所 有 者 に空 き家 の 適 正
理 を 義 務 付 け る 条 例 で あ る と 同 時 に,条
例
に 従 わ な い 所 有 者 に 対 し て は,「 助 言 ま た は 指 導 」
「勧 告 」 「
命 令」 「
公 表 」 「代 執 行 」 「罰 則 」 な どの 措
置 を 規 定 す る も の で あ る.そ
の 多 くは
「○ ○ 市 空 き
家 等 の 適 正 管 理 条 例 」 と さ れ て お り,全
村 レベ ル で 施 行 さ れ て い る.ま
の 項 目 を 設 け,経
た,支
東 首 都 圏 で は2436ha,関
2858haで
の
西 大都 市 圏 で は
あ る の に 対 し,中 京 大 都 市 圏 で は104haと
大 き な 差 が あ る.そ
い て は,空
の た め,危
険 な密 集 市街 地 にお
き家 等 の 適 正 な 管 理 を所 有者 に働 き か け
る 条 例 を 設 置 す る こ と で,災
害 時 の 被 害 を軽 減 し よ
う と い う 自 治 体 側 の 意 図 が あ る も の と 考 え ら れ る.
国 の 市 区町
援,補
助など
済 的 な 補 助 に よ り撤 去 ・解 体 を 促
進 す る 自 治 体 も 見 ら れ る.
今 回 の 調 査 時 点 にお い て 把 握 で きた 空 き家 条 例 設
置 済 み の 市 区 町 村(以
下,「 設 置 市 区 町 村 」)は380
で あ り,全 国 の 総 市 区 町 村 数1718と
比 較 す る と約2
割 の 自治 体 が 条 例 を 設 置 して い る.
表1条
項目
条 文の 例
市長 は、前 条により認 定され た空 き家等 の管 理義 務者 に対 し、必要 な措 置 につ
いて 助言 又は 訟首 ることが できる
市長 は、前 条の 助言 又は 指導 を行ったにもかか わらず 、なお、当該 空き家 等が
管理 不全 な状態 にあるときは 、当該管 理義 務者 に対 し、必要 な措 置 を講 ずるよ
う勧 告す ることが できる。
市長 は、前 条の 勧告 に応 じな いときは、当該 管理 義務 者 に対 し、期 限を定 めて
必要 な措 置 を言 ずるよう命 △することができる。
市長 は 、前 条の 命令 を行った にもか かわ らず 、当該 管理 義務 者 が正 当な理 由な
く当該 命令 に従 わないときは 、次 に掲 げる事 項を公 表することができる。
市長 は 、第 ○条 の命 令(他 人が 代わ ってなすことのできる行為 に係る命 令 に限
る。)を受 けた者が 当該 命令 に従 わない場 合に おいて、他 の 手段 によってその 履
行を確保 することが 困難であ り、か つ、その 不履 行を放置 することが著 しく公 益
に反する と認 め られ るときは、行政 代執 行法 で定め るところによ り代 執行 するこ
とができる。
市長 は、第 ○条 の命 令に従 わない者 に対 して、○万 円以 下の 過料 を科すことが
できる。
助言 又 は指導
勧告
命令
公表
代執行
罰則
3.2空
道 府 県 別 空 き家 条 例設 置 市 区町村 の数
(Nニ380)
置 市 区町 村 数 の傾 向
図1-1は
都 道 府 県 別 の 設 置 市 区 町 村 数 を,ま
は そ の 割 合(各
よ り,全
た図
県 の 設 置 市 区 町村 数 を各 県 の
総 市 区 町 村 数 で 除 し た も の)を
表 し て い る.図1-1
体 的 に は 東 日本 に 設 置 市 区 町 村 が 多 い 傾 向
が 見 られ,北 海 道,山
新 潟,九
形,秋
州 で は 福 岡,佐
は,図1-1と
田 に 次 い で 埼 玉,千 葉,
賀 が 多 い.一
葉,福
海道
岡 は 割 合 と して は 低 い こ と が わ か
れ に 対 して 秋 田,山
形,新
図1-2都 道 府 県 別 空 き家 条 例 設 置 市 区 町村 の割 合
方,図1-2で
同 様 の 傾 向 が 見 られ る も の の,北
や 埼 玉,千
る.そ
図1-1都
き家 条 例 設 置 市 区町 村 の傾 向
3.2.1設
1-2で
例 項 目お よび そ の 例
潟,山
口,佐
賀の
3.2.2設
置 市 区 町村 と空 き 家 との 関係
図2-1は
都 道 府 県別 設 置 市 区 町 村数 の割 合 と各都
道 府 県 の 空 き 家 率 の 関 係 を 示 して い る3).こ
各 県 は 過 半 数 の 市 区 町 村 で 条 例 を 設 置 して い る.次
り,空
い で 福 井,鳥
は 見 られ な い.し
つ ま り,空
取 が 多 く,富
山,長
崎,大
分 が 続 く.
き 家 条 例 設 置 市 区 町 村 の 割 合 は,日
本海
き 家 条 例 の設 置割 合 と空 き家 率 に つ い て 相 関
か し,特 徴 的 な 点 と し て,空
率 の 高 い 山梨(19),和
歌 山(30),高
側 の と く に全 域 豪 雪 地 帯 に 指 定 され て い る県 が 多 く
愛 媛(38)な
含 ま れ て い る と い え る.そ
の 理 由 と して は,積
の 割 合 が 低 い 傾 向 が 見 ら れ,対
よ る 老 朽 空 き 家 の 倒 壊,破
損,ま
雪に
た そ れ らに よ る周
の図 よ
ど の 各 県 で は,他
の 割 合 が 高 い 秋 田(5),山
知(39),徳
き家
島(36),
県 に 比 べ設 置 市 区 町 村
照 的 に設 置 市 区 町 村
形(6),佐
賀(41)で
は空 き
家 率 が 比 較 的 低 い こ と が わ か る.
次 に,設
置 市 区 町 村 割 合 と 空 き 家 の 種 類 との 関 係
を よ り詳 細 に 見 て い く.図2-2は
都道府県別設置市
区 町 村 の 割 合 と 二 次 的 住 宅 率(二
次 的 住 宅 数 を空 き
家 総 数 で 除 した も の)の 関 係 を 示 して い る.図 よ り,
空 き 家 の 中 で も 二 次 的 住 宅 の 割 合 が 高 い 長 野(20),
山 梨(19),静
岡(22)に
が 比 較 的 低 く,所
お い て は 設 置 市 区町 村 の 割 合
有 者 が 明 らか で 普 段 か ら定 期 的 に
使 用 さ れ る 二 次 的 住 宅 に 関 して は,所
有 者 に よ る適
切 な 維 持 ・管 理 が 期 待 で き る た め,条
例 を 制 定 して
維 持 管 理 を 義 務 付 け る 必 要 性 は な い と い う 自治 体 側
図2-1都 道 府 県別 設 置 市 区 町村 と空 き家 率 の 関係
の 判 断 が あ る も の と 考 え られ る.
図2-3は
率(空
都 道 府 県 別 設 置 市 区 町 村 とそ の 他 空 き 家
き 家 総 数 に 占 め る そ の 他 の 住 宅 の 割 合)と
関 係 を 示 す.全
体 的 に は 相 関 は 見 ら れ な い が,中
も 秋 田(5),山
形(6),佐
つ い て は,そ
賀(41),山
で
口(35)の 各 県 に
の 他 空 き家 率 が 同程 度 の 他 県 に比 べ 設
置 市 区 町 村 の 割 合 が 高 い.反
根(32)の
の
対 に,鹿
児 島(46),島
よ うにそ の 他 空 き家 率 が 高 い に もか か わ ら
ず 設 置 市 区 町 村 の 割 合 が 低 い 県 が あ る 一 方 で,関
東
大 都 市 圏 に は,そ の 他 空 き 家 率 は 高 く は な い が 約20
∼30%の
設 置 市 区 町 村 が あ る 都 県 も あ り,地 域 差 が
大 き い こ とが わ か る.
図2-2都
3.3条
道府 県 別設 置 市 区町 村 と二 次 的 住 宅 の 関 係
例 内 容 の傾 向
図3は380の
設 置 市 区町 村 にお け る条 例 内 容 の 項
目別 自治 体 数 の 割 合 を 示 して い る.こ れ に よ る と,8
割 を超 え る市 区町 村 が 「
助 言 又 は 指 導 」 か ら 「公 表 」
ま で の 項 目 を保 有 して い る の に 対 し,「代 執 行 」で は
約5割,「
罰 則 」 で は1割
以 下 に と ど ま っ て い る.こ
の 要 因 と し て は,「 助 言 又 は 指 導 」 「勧 告 」 「命 令 」
「公 表 」 の4つ
の 項 目 は 所 有 者 に 対 して 注 意 を促 す
も の で あ る が,「 代 執 行 」 「
罰 則 」 は 空 き家 及 び 所 有
者 に 対 して 直 接 的 に働 き か け る 規 定 で あ り,公
場 で あ る 市 区 町 村 が,個
の立
人 の 資 産 に直 接 的 に関 与 す
る と い う点 で 「
代執行」 「
罰 則 」 と い う2項
図2-3都 道 府 県 別 設 置 市 区町 村 と
目につ い
そ の他 空 き 家 の 関係
て 規 定 す る こ と を 踏 み と どま る 場 合 が 多 い と考 え ら
れ る.
3.4条
例 の 内 容 と性 質 の要 因 分 析
図4-1は,前
項 で 示 した6項
目 に つ い て,数
量
化 皿 類 分 析 に よ り規 定 項 目 と性 質 の 関 係 を 表 し た
も の で あ る.た
380市
だ し,分
区 町 村 中,365市
析 の 対 象 は 今 回 抽 出 した
区 町 村 に つ い て で あ る4).
分 析 の 結 果,図4-1に
示 す よ う に 第1軸
を
「間
接 的 ペ ナ ル テ ィ ー 直 接 的 ペ ナ ル テ ィ 」 と い うペ ナ
ル テ ィ の 性 格,第2軸
を
「
誘 導 的 一強 制 的 」 とい
う強 制 力 の 度 合 い を あ ら わ す 弁 別 軸 と み な し た.
図3項
目別 に み た 設 置 市 区 町 村 数 の 割 合(N-380)
次 に,図4-2に
1∼IVま
条 例 設 置 市 区 町 村 を プ ロ ッ ト し,
で の4つ
の 象 限 に 分 け る こ と で,条
性 格 の 傾 向 を 表 す.ま
た,各
例の
ア ル フ ァ ベ ッ トで 示
す 点 に プ ロ ッ ト さ れ る 市 区 町 村 は 表3に
示 す とお
り で あ る.
は 「措 置 命 令(命
令)」 「代 執 行 」 「罰 則 」 の3項
し か 規 定 さ れ て お ら ず,強
い 条 例 で あ る こ と が わ か る.
次 に,各
す る.特
象 限 の プ ロ ッ ト数 と 市 区 町 村 数 に 注 目
に,第H象
ま ず 各 象 限 の 市 区 町 村 数 は1ニ20,Hニ187,皿
一147 ,IV-llで
あ る.全 体 的 な 傾 向 と し て は 第H,
は プ ロ ッ ト数4点,市
皿 象 限 の 市 区 町 村 数 が 多 い.こ
147と
強 制 的,誘
導 的 の ど ち ら で あ っ て も,間
ナ ル テ ィ を も つ 市 区 町 村(H+皿)が
と で あ る.そ
の 中 で も 第H象
市 区 町 村 が 多 い こ と か ら,強
限 と 第 皿 象 限 で は,第II象
区 町 村 数 が181,一
皿 象 限 は プ ロ ッ ト数11点
れ は 条 例 の性 質 が
接 的 なペ
多 い とい う こ
目
制 的 な性 格 が 比 較 的 強
な っ て い る.こ
限
方 の第
に対 して 市 区 町 村 数 が
の こ と か ら,第H象
限の 市
区 町 村 は 同 じよ うな 内 容 の 条 例 が 多 い とい うこ と
が で き る.こ
れ とは対照 的 に第 皿象 限は市 区町村
限 に プ ロ ッ トされ る
数 に 対 し て プ ロ ッ ト数 が 多 く,条
制 的 な 条 例 内容 の 市
バ リ エ ー シ ョ ン が あ る と い え る.ま
例 の型 に様 々 な
た,プ
ロット
の 位 置 と し て は 全 体 的 に 密 集 し て い る.
区 町 村 が 多 い 傾 向 に あ る.
特 徴 的 な 自 治 体 と し て 第1象
プ ロ ッ ト さ れ る 四 条 畷 市(大
阪 府)が
を 見 る と 明 ら か な よ う に 第1象
つ ま り,第
限 のD(ID)に
あ る.図4-2
皿 象 限 の 誘 導 的 な 条 例 を設 置 す る 市
区 町 村 は 自治 体 ご と に わ ず か に 異 な る 内 容 を も つ
限 の な か で も他 の
傾 向 に あ り,そ
の バ リエ ー シ ョ ン は 比 較 的 豊 富 で
自治 体 に く らべ て 大 き く離 れ た 位 置 に プ ロ ッ トさ
あ る と い え る.そ
れ て い る.こ
条 例 を 設 置 す る 自治 体 は類 似 型 の 条 例 を 設 置 して
の 要 因 と し て,四
条 畷 市 の 条 例5)に
の 一 方 で,第H象
限の強制 的 な
い る と み る こ と が で き,既 に 条 例 を 設 置 し て い る,
も し く は 実 績 の あ る 自治 体 を 参 考 に す る こ と で,
手 続 き や 所 有 者 へ の 対 応 な ど を 円 滑 に 進 め,適
正
管 理 や 解 体 を 促 進 す る と い う狙 い が あ る と 推 察 さ
れ る.こ
れ は,別
の 見 方 を す れ ば,自
治 体 ご とに
独 自性 の 高 い 強 制 的 な 条 例 項 目 を 設 置 す る こ と が
図4-1数
量化 皿類軸 項 目
難 し い と読 み と る こ と も で き よ う,
適正管理条例の傾向
強制的
直 接 的 ペ ナ ルテ
イ
間接 的 ペナ ル テ ィ
誘導的
図4-2数
量化 皿類 分析 グ ラ フ
35
図4-2と
表3を
あ わ せ て 見 る と, Ⅱ D,ⅢFに
4.
条例の性質の地域別傾向
プ ロ ッ ト さ れ る 自治 体 が 非 常 に 多 い こ と が 分 か る.
こ の 要 因 と し て は, Ⅱ Dに は 全 国 で 初 の 代 執 行 に
よ る 空 き 家 の 解 体 を 行 っ た 秋 田県 大 仙 市,
ま た,
図5は 各 都 道 府 県 を 条 例 設 置 市 区 町 村 の性 質 に
平 均以
よ っ て 分 類 し た も の で あ る. 「設 置 な し 」 「
Ⅲ Fに は 全 国 初 の 空 き家 条 例 を設 置 した 埼 玉 県 所
平 均 以 上(誘
下 」 「
導 型)」 「平 均 以 上(強
沢 市 が 含 ま れ て お り,こ う した 先 駆 的 な 例 を参 考 に
平 均 以 上(拮 抗 型)」 の5種 類 に 分 類 し た。分 類 基
して 条 例 を設 置 した 自治 体 が 多 い こ とを窺 わ せ る.
準 と し て は,
ま ず,
制 型)」
設 置 市 区 町 村 の 総 数 を総 市 区
しい 措 置 を規
町 村 数 で 除 した 平 均 値 と,都 道 府 県 別 の 設 置 市 区
定 した 直 接 的 ・強 制 的 な 条 例 を設 置 す る 自治 体 は
町 村 の 割 合 を比 較 した. さ らに そ の 割 合 が 平 均 以
少 数 で あ り, 間 接 的 ・誘 導 的 な 措 置 に よ り,空
上 の 県 に つ い て,
以 上 の こ と か ら, 現 状 と し て,厳
き
図4-2を
家 の適 正 管 理 を 進 め て い く方 針 の 自治 体 が 多 い こ
割 合 に よ り 強 制 型(IHが
と が 明 ら か と な っ た.
多 い),拮
表3
象限 点 市町村名(県名)
鶴岡市(山形県)
尾花沢市(山形県)
大石田町(山形県)
宇都宮市(栃木県)
栃木市(栃木県)
横須賀市(神奈川県)
見附市(新潟県)
A 妙高市(新潟県)
阿賀町(新潟県)
貝塚市(大阪府)
1
寝屋川市〔
大阪府)
倉吉市(鳥取県)
北栄町(鳥取県)
松江市(島根県)
上島町(愛媛県)
東松島市〔
宮城県)
B
和泊町(鹿児島県)
大網白里市(干葉県)
C
宇美町(福岡県)
D 四条畷市(大阪府)
A 胎内市(新潟県)
由利本荘市(秋田県)
杉並区(東京都)
栗島浦村(新潟県〉
B 舟橋村(富山県)
御杖村(奈良県)
牟岐町(徳島県)
知名町(鹿児島県)
蘭越町(北海道)
ニセコ町(北海道)
芳賀町(栃木県)
台東区(東京都)
墨田区(東京都)
逗子市(神奈川県)
C 高岡市(富山県)
射水市(富山県)
小谷村(長野県)
蒲郡市(愛知県)
豊前市(福岡県)
須恵町(福岡県)
長崎市(長崎県)
函館市(北海道)
旭川市(北海道)
室蘭市(北海道)
網走市(北海道)
美唄市(北海道)
芦別市(北海道)
滝川市(北海道)
島牧村(北海道)
上砂川町〔
北海道)
浦臼町(北海道)
新十津川町(北海道)
妹背牛町(北海道)
秩父別町(北海道)
雨竜町(北海道)
北竜町(北海道)
沼田町(北海道)
苫前町(北海道)
礼文町(北海道)
白老町(北海道)
様似町(北海道)
青森市(青森県)
H
八戸市(青森県)
五所川原市(青森県)
つがる市(青森県)
深浦町(青森県)
藤崎町(青森県)
中泊町(青森県)
大間町(青森県)
田子町(青森県)
仙台市(宮城県)
色麻町(宮城県)
D
能代市(秋田県)
男鹿市(秋田県)
湯沢市(秋田県)
鹿角市(秋田県)
潟上市(秋田県)
大仙市(秋田県)
仙北市(秋田県)
小坂町(秋田県)
三種町(秋田県)
八峰町(秋田県)
五城目町〔
秋田県)
八郎潟町〔
秋田県)
井川町(秋田県)
美郷町(秋田県)
東成瀬村〔
秋田県)
寒河江市〔
山形県)
天童市(山形県)
東根市(山形県)
高畠町(山形県)
飯豊町(山形県)
遊佐町(山形県)
南会津町(福島県)
土浦市(茨城県)
結城市(茨城県)
下妻市(茨城県)
常総市(茨城県)
つくば市(茨城県)
八千代町(茨城県〉
日光市(栃木県)
小山市(栃木県)
鴻巣市(埼玉県)
蕨市(埼玉県)
空 き家 条 例 設 置 自治 体 分類 表
象限 点 市町村名(県名)
坂戸市(埼玉県)
幸手市(埼玉県)
干葉市(干葉県)
市川市(干葉県)
船橋市(千葉県)
我孫子市(千葉県)
鎌ヶ谷市(千葉県)
鋸南町(千葉県)
新宿区(東京都)
大田区(東京都)
湯河原町(神奈川県)
長岡市(新潟県)
三条市(新潟県)
柏崎市(新潟県)
新発田市(新潟県)
村上市(新潟県)
燕市(新潟県)
糸魚川市(新潟県)
阿賀野市(新潟県)
魚沼市(新潟県)
聖籠町(新潟県)
湯沢町(新潟県)
砺波市(富山県)
小矢部市(富山県)
南砺市(富山県)
小松市(石川県)
輪島市(石川県)
福井市(福井県)
大野市(福井県)
勝山市(福井県)
鯖江市(福井県)
越前市(福井県)
坂井市(福井県)
南越前町(福井県)
松本市(長野県)
飯山市(長野県)
長和町(長野県)
辰野町(長野県)
売木村(長野県)
筑北村(長野県)
岐阜市(岐阜県)
多治見市(岐阜県)
下呂市(岐阜県)
笠松町(岐阜県)
八百津町(岐阜県)
焼津市(静岡県)
掛川市(静岡県)
小山町(静岡県)
南知多町(愛知県)
四日市市(三重県)
野洲市(滋賀県)
1
D 熊取町(大阪府)
岬町(大阪府)
三木市(兵庫県)
小野市(兵庫県)
加西市(兵庫県)
篠山市(兵庫県)
丹波市(兵庫県)
加東市(兵庫県)
生駒市(奈良県)
三郷町(奈良県)
米子市(鳥取県)
三朝町(鳥取県)
琴浦町(鳥取県)
日南町(鳥取県)
邑南町(島根県)
海士町(島根県)
倉敷市(岡山県)
下関市(山ロ県)
宇部市(山ロ県)
山ロ市(山ロ県)
萩市(山口県)
岩国市(山口県)
光市(山口県)
長門市(山ロ県)
周南市(山ロ県)
山陽小野田市(山 ロ県)
阿武町(山ロ県)
多度津町(香川県)
飯塚市(福岡県)
宗像市(福岡県)
粕屋町(福岡県)
佐賀市(佐賀県)
唐津市(佐賀県)
伊万里市(佐賀県)
武雄市(佐賀県)
嬉野市(佐賀県)
吉野ヶ里町(佐賀県)
基山町(佐賀県)
みやき町(佐賀県)
大町町(佐賀県)
江北町(佐賀県)
白石町(佐賀県)
太良町(佐賀県)
壱岐市(長崎県)
五島市(長崎県)
西海市(長崎県)
東彼杵町(長崎県)
小値賀町(長崎県)
新上五島町(長崎県)
鹿児島市(鹿児島県)
瀬戸内町(鹿児島県)
与那原町(沖縄県)
象限 点 市町村名(県名)
A 佐倉市(千葉県)
B 新潟市(新潟県)
養父市(兵庫県)
G
肝付町(鹿児島県)
D 長万部町(北海道)
池田市(大阪府)
E 神栖市(茨城県)
砂川市(北海道)
むつ市(青森県)
西和賀町(岩手県)
美里町(宮城 県)
秋 田市(秋田県)
横手市〔秋田県)
藤里町〔秋田県)
羽後町〔秋田県)
酒 田市〔山形県)
新庄市(山形県)
長井市(山形県)
河北町(山形県)
西川町(山形県)
朝 日町〔山形県)
大江町(山形県)
最上町(山形県)
真室川町(山形県)
戸沢村(山形県)
川西町(山形県)
三川町(山形県)
庄内町仙 形 県)
湯川村(福島県)
会津美里町(福島県)
常陸太田市〔
茨城県)
笠間市(茨城県)
取手市(茨城県)
牛久市(茨城県)
阿見町(茨城県)
足利市(栃木県)
鹿沼市(栃木県)
大 田原市(栃木県)
前橋市(群馬県)
太 田市(群馬県)
渋川市(群馬県)
藤岡市(群馬県)
下仁田町(群馬県)
さいたま市(埼玉県)
川 ロ市(埼玉県)
秩父市〔埼玉県)
所沢市〔埼玉県)
本庄市〔埼玉県)
朝霞市(埼玉県)
久喜市(埼玉県)
日高市(埼玉県)
皿
ふじみ野市(埼玉県)
毛呂山町(埼玉県)
吉見町(埼玉県)
上里町(埼玉県)
F
松戸市(千葉県)
野 田市(千葉県)
流山市(千葉 県)
八千代市(千葉県)
八王子市(東京都)
座間市〔神奈川県)
内灘町〔石川県)
能登町(石川県)
南木曽町(長野県)
瑞浪市(岐阜県)
飛騨市(岐阜県)
名張市(三重県)
鳥羽市(三重県)
伊賀市(三重県)
彦根市(滋賀県)
八尾市(大阪府)
美咲町(岡山県)
呉市(広島県)
三次市(広島県)
大崎上島町(広島県)
防府市(山ロ県)
周防大島町(山ロ県)
善通寺市(香川県)
南国市(高知県)
香南市(高知県)
久留米市(福岡県)
直方市(福岡県)
田川市(福岡県)
筑後市(福岡県)
福津市(福岡県)
朝倉市〔福岡県)
糸島市〔福岡県)
志免町〔福岡県)
大刀洗町(福岡県)
みやこ町(福岡県)
築上町(福岡県)
鳥栖市(佐賀県)
多久市(佐賀県)
鹿島市(佐賀県)
有 田町(佐賀県)
佐世保市(長崎県)
南島原市(長崎県)
熊本市(熊本県)
水俣市(熊本県)
山鹿市(熊本県)
大分市(大分県)
中津市(大分県)
佐伯市(大分 県)
象限 点 市町村名(県名)
臼杵市(大分県)
豊後高田市(大分県)
豊後大野市(大分県)
F
国東市(大分県)
鹿屋市(鹿児島県)
枕崎市(鹿児島県)
洞爺湖町(北海道)
舟形町(山形県)
岡谷市(長野県)
名古屋市(愛知県)
G
熊野市(三重県)
和泉市(大阪府)
和歌山市(和歌山県)
土庄町(香川県)
川越市(埼玉県)
柏市(千葉県)
小平市(東京都)
神戸市(兵庫県)
H
平生町(山口県)
中土佐町(高知県)
福岡市(福岡県)
人吉市(熊本県)
皿
留萌市(北海道)
渋谷区(東京都)
中野区(東京都)
門真市(大阪府)
1
藤井寺市(大阪府)
相生市(兵庫県)
延岡市(宮崎県)
門川町(宮崎県)
更別村(北海道)
北秋田市(秋田県)
米沢市(山形県)
金山町(山形県)
大蔵村(山形県)
J 羽生市(埼玉県)
足立区(東京都)
洲本市(兵庫県)
三宅町(奈良県)
八頭町(鳥取県)
津山市(岡山県)
浜頓別町(北海道)
K 中頓別町(北海道)
枝幸町(北海道)
長沼町(北海道)
にかほ市(秋田県)
A
川島町(埼玉県)
京都市(京都府)
鳥取市(鳥取県)
Iv
東金市(千葉県)
勝浦市(干葉県)
B
山武市(干葉県)
おおい町(福井県)
浜田市(島根県)
C 高島市(滋賀県)
条文のみ(細かい項目なし)
黒松内町(北海道)
西興部村(北海道)
鹿追町(北海道)
千代田町(群馬県)
大泉町(群馬県)
小川町(埼玉県)
銚子市(千葉県)
愛川町(神奈川県)
南魚沼市(新潟県)
加賀市(石川県)
亀山市(三重県)
大東市(大阪府)
島本町(大阪府)
太子町(大阪府)
奈良市(奈良県)
抗 型(同
用 いて設置 市 区町村 の
多 い),誘
数)
導 型(皿IVが
に 分 類 し た.
図 よ り,平 均 以 上 で 強 制 型 の 県 は 日本 海 側 に 多
い 傾 向 が 見 られ る.
の 県 が 多 い.
一 方
た だ し,
,
太 平洋側 には平均 以 下
そ の 中 で も 関 東 都 市 圏 につ
い て は 設 置 割 合 が 平 均 以 上 の誘 導 型 と拮 抗 型 の 県
が 多 く 見 ら れ る.
つ ま り,前
項 で は 全 国 的 な傾 向 と して 間 接 的 ・
誘 導 的 な 自治 体 が 多 い と述 べ た が, 設 置 自治 体 の
割 合 が 高 い 県 に つ い て は 強 制 型 に 分 類 され る 県 が
多 く,
地 域 的 に も 特 徴 の あ る こ と が わ か る.
図5条
例 設 置 市 区 町村 の都 道 府 県別 の傾 向
36
5.ま
4)15自
とめ
治 体 は 細 か な 項 目を規 定 して い な い た め省 い た.
また,数 量 化 皿 類 の 関連 デ ー タ を下 表 に示 す.
今 回 の調 査 と分 析 に よ り,空 き家 条 例 設 置 市 区町 村
の 全 体 的 な傾 向 を把 握 す る こ とが で きた.主 な 知 見
を以 下 に記 す.
① 設 置 市 区町 村 数 につ い て は 日本 海 側 に多 く,三 大
5)「 四條 畷 市 生活 環境 の保 全 等 に 関 す る条 例 」の 内 容 を以
都 市 圏 で は 関 東,関 西都 市 圏 が 多 い.
下 に 一部 抜 粋 す る.
② 空 き家 に 占 め る二 次 的 住 宅 の 割 合 が 高 い 県 で は設
第2節
空き地,空 き家等の管理
(空き地及び空き家の管理〉
置 市 区町 村 数 は 低 い.
③ そ の他 空 き家 の割 合 が 高 い 県 で も設 置 市 区町 村 数
第21条
空き地又は空き家の所 有者,占 有者 又は管理者(以下
「
所有者 等」 とい う.)は,当 該 空き地又は空 き家に繁茂 した
に は ば らつ きが あ る.
④ 条 例 内 容 につ い て は 全 国 的 に間 接 的 ・誘 導 的 な 内
雑 草又 は枯 草を除去す る とともに,ご みの不法投棄の誘発,犯
容 の 市 区町 村 が 多 い.
罪,災 害及 び病害虫の発 生並びに交通 上の支 障 を防止 す るよ う
⑤ 設 置 市 区町 村 率 の 高 い 日本 海 側 の 県 で は 強 制 型 の
に,当 該 空き地又は空き家を適 正に管理 しなければな らない。
(措置命令)
条 例 を もつ 市 区町 村 が 多 い.
以 上 の 要 因 と して は 気 候 条 件 や 密 集 市 街 地 の 存 在,
第23条
市長 は,前2条
の規定のいずれかに違 反 してい るこ
所 有者 に よ る維 持 ・管 理 へ の 期 待 な どが 関連 して い
とに よ り当該 空き地又は空き家の周辺 の生活環境 が著 しく損
る一 方,空 き家 に対 す る条 例 に よ る対応 に は 自治 体
なわれ,若 しくは損なわれ るおそれがあ ると認 め るとき,又 は
ご とに ば らっ きが あ る こ とか ら,い ま だ 整備 段 階 に
当該 ため池等の周 囲の安全 上支障を生ず ると認 める ときは,こ
あ る とい え よ う.
れ らの規 定に違 反 してい る者 に対 し,期 限を定めて,必要 な措
こん この 課題 と して は,条 例 に よ る撤 去 等 の実 績 や
撤 去 事 業 との 関 連 を見 て い く必 要 が あ る.ま た,「空
家 等 対 策 の 推 進 に 関 す る特別 措 置 法 案 」 の 可 決 後,
置 を とるべき ことを命ず ることができる.
第5章
雑則
(立入調 査)
各 自治 体 の 対 応 に どの よ うな 変 化 が 見 られ るか,さ
第39条
らに,そ れ に伴 う条 例 内容 の 変 更 や,設 置 自治 体 数
の職員 に,必要 と認 める場所 に立ち入 らせ,必 要な調査 を行わ
市長 は,こ の条例の施行 に必要な限度において,そ
の 変 動 な どにつ い て も注 視 して ゆ きた い.
せ る ことができ る.
(行政代 執行)
注記
第42条
1)同 法 案 で は,空 家 等 に 関す る施 策 に 関 し,国 に よ る基
該 命令 に従 わない ときは,行 政代 執行 法(昭和23年 法律第43
市長 は,第23条 の規定に よる命 令 を受 けた者が,当
本 指 針 の策 定,市 区 町村 に よ る空 家 等 対 策 計 画 の 作 成
号)の規 定に より,自 ら当該 命令 を受 けた者 がなすべき行 為を
そ の他 の空 家 等 に 関す る施 策 を推 進 す るた め に必 要 な
な し,又 は第三者 を して これをな さしめ,そ の費用 を当該命令
事 項 を定 め て い る.
を受 けた者 か ら徴収す る ことができ る.
2)一 般 社 団法 人 す ま い づ く りま ち づ く りセ ン ター 連 合 会
の ホー ムペ ー ジ 内 に あ る,『 「
条 例 に よ る規 制 等 の取 組
み 」 の 中 の空 き 家等 の適 正 管 理 に 関 す る条 例 の 例(平
成26年10.月1日
時 点 で 施 行 済 み の もの)国 土 交 通 省
に よ る都 道 府 県 へ の調 査 結 果(平 成26年10.月)』
を参
第6章
罰則
(罰則)
第44条
2次
の各号の一に該 当す る者 は,100,000円 以下の罰 金に処
す る.
(2)第39条
照 した.
3)空 き家 につ い て,住 宅 ・土 地 統 計調 査 で は 次 の よ うに
第1項 の規定に よる立入調査 を正 当な理由な く拒
み,妨 げ,又 は忌避 した者
分 類 して い る.
参 考 文 献
保養などの目的で使用される住宅で,ふだん
別 荘 週末や休 暇時に避暑 ・避寒 ・
は人が住んでいない住宅
二次的住宅
そ の他
空 き家
ふだん住んでいる住宅とは別に,残業で遅くなったときに寝泊まりするな
ど,たまに寝 泊まりしている人がいる住宅
賃貸用の住宅
新築・中古を問わず,賃 貸のために空き家 になっている住宅
売却用の住宅
新築・中古を問わず,売 却のために空き家 になっている住宅
その他の住宅
上記以外の人が住んでいない住宅で,例えば,転勤 ・
入院などのため居住
世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことに
なっている住宅など(注 巾き家の区分の判断が困難な住宅を含む。)
[1]篠 部
る研 究
裕 ・占部 智 大,人
そ の3空
き家 の 適 正 管 理 条 例 の 現 状 と課 題,日 本 建
築学会 中 国支部研 究報告 集
[2]富
口減 少 時 代 の空 き家 整 備 に 関 す
第36巻pp.767∼770,2013.3
永 麻 倫 ・姥 浦 道 生,自
治 体 に よる 空 き 家 管理 対 策
に 関 す る 研 究 一 空 き 家 管 理 条 例 に 着 目 し て 一,日 本 建 築 学
会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集(北
海 道)pp.889∼892,2013.8