会 議 録 会議の名称 浦幌町総合振興計画審議会(第2回) 事 務 局 (担当部署) まちづくり政策課企画振興係 開催日時 平成27年3月9日(月) 開催場所 中央公民館2階 委 19時00分~20時22分 第4・5研修室 員~山岸嘉平(会長)、出口和枝(副会長)、五十嵐友子、五十嵐信博、 伊藤光一、井下まさの、大山真秀、小川博幸、菊地泰広、 北村敦子、久保田敏裕、齋藤弘史、佐々木洋輔、下坂芳昭、 出 席 者 町 白木 實、菅谷 明、髙室智全、橋本友子、元木一彦、 山田 卓、和田料一郎 ~水澤町長、門馬副町長、久門教育長、鈴木総務課長、 泉町民課長、熊谷保健福祉課長、大山産業課長、 新川施設課長、関谷施設課参事、佐藤町立診療所事務長、 鈴木教育次長補佐、朝倉消防署長、神谷司令 事務局~まちづくり政策課 菅原まちづくり政策課長、川上企画振興係長、 長尾主事 委 員~石田雅之、近江正隆、熊谷晃明、郷 茂、杉山貴博、 高田勝基、竹田和真、橋枝俊英、山川恵次 欠 席 者 町 ~横田上浦幌支所長、吉田農業委員会事務局長、 小路谷会計管理者、山本教育次長 事務局~正保課長補佐 会議次第 会議結果 (1)平成27年度予算における浦幌町第3期まちづくり計画 質疑応答 1 開会 2 会長あいさつ 3 町長あいさつ 4 審議事項 掲載事業の変更及び新規事業について ・浦幌町総合振興計画審議会専門部会の開催結果について 5 その他 審 議 の 概 別紙のとおり 要 別 紙 審 1 議 の 概 要 開会 ・開催時点で、委員30名中20名が出席 →浦幌町総合振興計画審議会条例第7条により、定員の半数以上の出席があったので本審 議会は成立。 2 会長あいさつ 山岸会長~皆様こんばんは。公私共にお忙しい中、本日の審議会にお集まりいただき、あ りがとうございます。今回は、平成27年度予算における浦幌町第3期まちづく り計画掲載事業の変更ならびに新規事業についての審議となります。本件につ いては、2月25日~3月3日で開催された各専門部会においてご審議をいただ いたところですが、本日は全体を通しての審議となりますので、よろしくお願 いいたします。 3 町長あいさつ 水澤町長~皆様こんばんは。本日は、大雨の中お集まりいただき、ありがとうございます。 また、各専門部会においては、精力的なご支援をいただいていることにお礼申 し上げます。 浦幌町第3期まちづくり計画については、毎年度見直しを行うこととなってお りますが、変更点を各専門部会の場でご審議をいただき、さらに定例会の予算 編成の前段として全体会でのご審議をいただくことになっております。 このたび、政府は平成27年度国家予算を96兆9000億円とし、2月12日に国会へ 予算書を提出しました。麻生財務大臣の財政演説については、経済の好循環を 地方に早く行き渡らせる、2020年のプライマリーバランス(基礎的財政収支) の黒字化を早く実現させる、平成29年4月から消費税を10%に引き上げるとい う内容の予算が発表されました。しかしながら、町にとって肝心要である地方 交付税については、地方の財政が2.4兆円増額となるという見込みをもとに、 交付税の出口ベースで前年度予算に対し1000億円の減、臨時財政対策債を含め ると1兆1000億円の減となり、大変大きな減額となっております。地方交付税 は地方にとって大きな財源ですので、財政計画に大きな影響を及ぼさざるをえ ないと思っております。浦幌町の平成27年度予算については、本日開催の第1 回定例会に提案させていただいております。今年は、地方統一選挙があること から骨格予算となっておりますが、このことについて概略を説明させていただ きたいと思います。 第3期まちづくり計画は町の最上位計画ですが、平成27年度は5年目を迎える 1 ということで、前期計画の最終年度となります。基本的には、実施計画、重点 プロジェクトとして位置づけられた「子どもを産み育てる環境の整備充実」 「雇 用機会の新規創出」 「居住環境の整備充実」という3つの目標を基に、さらには 産業の活性化を踏まえながら、毎年事業を行っております。一般会計総額につ いては、58億2500万円(前年度予算に対し6500万円の減)を使わせていただき ました。昨年、洋野町との交流・絆協定を結んだことにより、その関係の予算 も計上し、全国各地からの申込が15,000件を超えるふるさと納税の予算につい ても計上させていただきたいと思っております。一般会計全体では、徴税収入 が前年度当初予算費の326万円を計上しましたが、地方交付税については、国の 予算が5%減ということもあり、1億5500万円減の30億円となっております。 特別会計を含む全会計では、前年度当初の1.9%である1億6000万円の減とい うことで、86億2432万円を計上しております。また、地域住民生活等緊急支援 交付金が交付され、本来平成27年度に行うべき事業について、平成26年度の緊 急補正予算として計上させていただきました。引き続き財政健全計画を大切に しながら、第3期まちづくり計画を現実化していく必要があると思いますので、 全体の計画についてご審議をよろしくお願いいたします。 4 審議事項 (1)平成27年度予算における浦幌町第3期まちづくり計画掲載事業の変更及び新規事業 について ・浦幌町総合振興計画審議会専門部会の開催結果について →事務局から概要報告 【質疑・意見】 1-5 観光の振興 ・専門部会資料P2≪No.1 浦幌町観光協会運営費補助≫ 委員~増減理由に「協会の運営事業にかかる経費負担が増えたことにより増額したため」 とあるが、これについて詳しく教えていただきたい。 町 ~まず、第3期まちづくり計画策定当初の450万円から、平成26年度については500万 円となっておりますが、これは、労務単価や人件費の増額が理由となっております。 また、平成27年度については500万円から600万円へ増額となっておりますが、これ は、みのりまつりが第40回という節目を迎えることによる事業費の増額や、施設改 修に係る費用の増額が主な理由となります。 2-2 保健・医療の充実 ・専門部会資料P4≪No.6 当番医制度設置事業≫(開催結果P4) 委員~多田医院が閉院となり、町内の医療施設は町立診療所のみとなってしまったが、今 後は町立診療所が土曜日や日曜日も診察することになるのか。 2 町 ~当番医制度については、基本的に第1、3週は多田医院、第2、4、5週は町立診 療所が担当していましたが、多田医院が閉院になるということで、平成27年度から は町立診療所のみとなるため、 “当番医”という名称での制度については廃止となり ます。 そうなると、「平日の時間外や土曜日については、町立診療所で診察をしないのか」 と町民の皆様は不安になるかと思います。しかし、これまでも町立診療所では、平 日の時間外、土曜日、当番医でない週の日曜日についても、急患の診察を行ってお りました。また、今後もこれまで同様に診察を行っていきたいと考えております。 町民の皆様は不安であると思いますので、これらについては広報等でしっかり周知 していきます。 ただ、基本的には平日の診療時間内や火曜日の夜間診療時に来院していただき、ど うしてもその日時に診察するのが困難な場合には第2、4、5日曜日に診察する、 という考え方でご理解いただきたいと思います。 委員~医療機関や医師を増やす予定はないのか。 町 ~多田医院が閉院になるということで、引き継いでいただける方を探しましたが、残 念ながら見つかりませんでした。医師や看護師の確保というのが一番の課題ですが、 なかなか見つからないのが現状です。この件について、町立診療所の所長ともお話 させていただきましたが、 「今のところは1人でも大丈夫」とのお言葉をいただきま した。ただ、それでは1人で24時間体制になってしまうので、所長の負担を軽減さ せるために、2名の非常勤医師に来ていただくことになっております。今後も、医 師に負担をかけすぎないような体制を考えていきたいと思います。 また、先ほども話がありましたが、当番医制度そのものは廃止となりますが、本来 の診療日時に来られない人でも受診できるような体制にすることになりました。こ のことによって、以前まで多田医院で受診していた人でも、町立診療所で対応でき るものと考えます。医療機関を増やすことができれば一番良いのかもしれませんが、 本町の現状としては申し上げたとおりですので、ご理解いただきたいと思います。 3-3 幼児・学校教育の充実 ・専門部会資料P7≪No.1 学校評議員事業≫ 委員~事業廃止となっているが、この事業に取って代わるものはないのか。 町 ~平成27年4月から「小中一貫コミュニティ・スクール事業」として各学校に学校運 営協議会を設置し、その中で学校評議員事業の業務も併せて行います。そのため、 「学校評議員事業」という名称での事業は廃止となります。 ・専門部会資料P7≪No.18 うらほろスタイル推進事業≫(開催結果P10) 委員~事業費の内訳について、開催結果のP10に「『若者のしごと創造事業』分の事業費が 約100万円、その他はコーディネーターの委託料等」とあるが、コーディネーターの 委託料に約560万円を計上しているということか。 3 町 ~増額理由の一部であり、約560万円すべてがそれに充てられているわけではありま せん。 重点プロジェクト3 居住環境の整備充実 ・専門部会資料P12≪No.5 定住・移住・交流推進事業≫(開催結果P11) 委員~地域おこし協力隊について、酪農担当を1名追加するということだが、これは獣医 師のことなのか。 町 ~将来的に酪農家になりたいという方を募集しております。これは、酪農家の後継者 対策の一環として追加するもので、基本的には農家の方の力を借りて色々な勉強を してもらい、3年後にはできれば町内に定住してもらいたいと考えております。 委員~これまで募集した3名の隊員は、地域全体の底上げとして現在頑張っていると思う。 たとえば、若者の雇用創出や、都会と農村の連携など、浦幌町全体の底上げになっ ていると受け止めていた。ところが、今回の隊員については、町全体ではなく、酪 農家の減少を食い止めることを目的として募集しているということで、今までとは 違う形なので驚いている。 町 ~地域おこし協力隊の制度そのものは、 「3年間で自立して、基本的にはその地域に定 住する」というものです。現在活動している3名についても、最大3年間という期 間で色々なことを学び、できれば最終的には町に定住してもらうという形をとって おります。今回募集する隊員についても、最終的に行き着くところは同じです。 委員~今回の地域おこし協力隊の募集は、畜産クラスター1に関連したものなのか。 町 ~畜産クラスターは、ハード・ソフト事業を実施することに対して計画を立てるもの です。今回の地域おこし協力隊の畜産担当については、畜産クラスターを計画する 前提で募集するものではありませんので、基本的には別のものとなります。 委員~畜産担当ということだが、役場の産業課に配属されることになるのか。 町 ~役場ではなく、農協で勉強していただきたいと考えております。酪農ヘルパーとし ての研修など、浦幌町全体の畜産に関する指導について、農協にお願いするという ことで考えております。 ◎その他 ◆人口減少問題について(開催結果P7) 委員~昨日、うらほろフォーラム2015が開催され、100名以上の方が集まり盛大に行われた と聞いた。数年前から、このフォーラムのような若者を中心とした行事等が目に付 くようになったが、その後で行事に参加した人が移住してきたり、浦幌町の良い所 をインターネット等で見た若い人が移住してきたりしているが、このことを知って いる町民はどれくらいいるのかと思う。浦幌町は人口の減少率が高く、将来的には 1 畜産クラスター:畜産農家をはじめとする地域の関係事業者が連携・結集し、地域ぐるみで高収益型の畜産を実現す るための体制のこと。 4 間違いなく限界集落になってしまう地域であったが、その中でも浦幌町に魅力を感 じて移住してくる若い人たちがいるということについて、町としてしっかり精査し ていただきたい。何が良くて何が悪いのかをしっかり議論し、ぜひ自信と誇りを持 って町民にアピールしてほしい。そうすれば、町民の理解も深まっていくのではな いかと思う。このことについて、町の決意を聞かせていただきたい。 水澤町長~今まさに日本全体が人口減少問題に直面しているところですが、大きな課題と しては、やはり若い人に子どもを産んでもらうことだと考えております。その 中で、まち・ひと・しごと創生総合戦略が進んでおりますが、先日、石破地方 創生大臣の補佐官である伊藤達也氏が来町し、うらほろスタイルについて本町 を視察されました。うらほろスタイルは、それだけ注目されているものだと思 っております。 これに合わせて、昨日8日に「うらほろフォーラム2015」が開催されました。 そこには、うらほろスタイルに共鳴した方々が全国から集まりました。その中 に、四国で地域おこしをされている方がいらっしゃいましたが、その地域では、 地域の外から毎年70名ほどの人が半年間の研修に参加し、そのうち50%がその 地域に残るという話を聞かせていただき、感銘を受けました。なぜ半分もの人 が残るのかというと、都会では自分の心が満たされない人が地域に触れること によって、自分の目標ややりたいことが見えてきて、半年間研修をした後も満 足のいくまでその地域に残って生活したいからだそうです。 これらのことを踏まえると、浦幌町もそのような方向まで持っていく必要があ るのではないかと考えます。平成19年に始まったうらほろスタイルは、3つの 事業を行っており、その1つには“子どもが浦幌町に愛着を持ち、地域活性化 案を企画し、それを大人が実現させる”という事業があります。さらに、第4 の事業として、愛着を持った子どもたちが浦幌に戻って仕事ができるように、 雇用の場を設けることを目指しております。また、現在ハマナスを活用した商 品の開発等、事業を広げているところです。浦幌町としては、これらの事業を 活用しながら、都会から来る人、Uターンの人を大切にしていく必要があると 考えます。そういう面では、うらほろスタイルを中心に、若い人たちが定着で きる事業を続けていきたいと思います。 また、浦幌町は合計特殊出生率2が1.69ということで、北海道の中で10番目に高 い値となっております。国の目標である1.8との差は0.11となっておりますが、 この数値を上げるには、やはり子どもを育てやすい環境づくりが大切だと思っ ております。これまでにも、重点プロジェクトの中でさまざまな問題について 取り組んできたので、その結果として1.69まで高くなったのであれば、大変喜 ばしいことです。このことを考えると、これからも「浦幌町に住みたい、住ん でよかった」と子どもたちに思ってもらえるような取組を、色々なものを組み 2 合計特殊出生率:一人の女性が一生に産む子どもの平均数を示す指標のこと。 5 合わせながら進めていきたいと思っております。 うらほろフォーラムのように、全国から多くの人が浦幌町に集まるということ は、かつてないものだと思います。人口減少問題には特効薬がないと言われて いますが、集まった人たちから色々な知恵や経験を吸収して積み重ねていきな がら、子育て環境の充実など浦幌町としてできることをやっていきたいと考え ております。よろしくお願いいたします。 ◆成年後見制度について(開催結果P12) 委員~池田町では、平成27年度から市民後見人の養成講座が実施されるという話を聞きま した。もし可能であれば、浦幌町と池田町が広域連携という形をとって、池田町の 講座を浦幌町でも受講できるような体制をつくることができれば良いと思うが、そ のようにするのは難しいのだろうか。 町 ~平成27年度から池田町で実施される講座については、残念ながら浦幌町と広域とい う形で実施することはできません。この講座自体、何日にもわたる内容となってい ますので、受講するにあたって距離的な余裕がなければ難しいと思われます。また、 新たに後見人に任命された方をサポートする基盤がまだ整っていない状況ですので、 それらを含めて総合的に考えていきたいと思います。 委員~社会福祉協議会等への打診はしていないのか。 町 ~社会福祉協議会等の関係機関への打診はしておりませんが、今後協議していきたい と思います。 委員~そのような協議は、平成27年度に進むのか。 町 ~平成27年度中に、浦幌町での後見人制度の実施に向けて協議していく予定です。 ◆バスの助成金について 委員~少年団や部活動の遠征等でバスを利用することがあるが、昨今、バス料金が高騰し ている。日帰りだと町のバスを無料で運行していただけるが、そうでない場合は民 間のバスを利用しなくてはならず、親御さんの負担が大きくなってきている。剣道 やアイスホッケーなどは防具で大荷物になり、団体でJRを利用するのは難しいた め、どうしてもバスを利用せざるをえない。これらのことを踏まえ、町からいただ く助成金の増額について、検討していただきたい。 町 ~バスの助成金については、少しでも負担を軽減させるため、平成27年度の予算にお いて増額する予定です。 (2)その他 出口副会長~浦幌町総合振興計画審議会を閉会いたします。本日は大変ご苦労様でした。 ≪20時22分終了≫ 6
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