江原 功雄 授業科目名 国際緊急・人道援助と我が国の役割 担当者所属・ 外務省国際協力局 民間援助連携室 室長 職名・氏名 <英訳> Emergency Relief and Humanitarian Assistance in the International Community and Japan's Contribution 外務省 緊急人道支援課長 伊藤 毅 配当 学年 1・2回生 単位数 2 授業 使用 開講年度・ 2015・ 曜時限 木3,4 隔週、2限連続 形態 講義・演習 言語 日本語 開講期 前期 [授業の概要・目的] 1.開発途上国等で大規模自然災害や紛争が発生した際の,国連を中心とした国際社会の国際緊急 ・人道支援の対応及び我が国の人道援助の実施体制・役割について我が国の政府開発援助(ODA) の実務担当者から学び、今後の課題などについて分析する。 2.また、国際協力NGOが国際緊急・人道支援において果たす重要な役割、翻って日本のNGO の国際人道支援活動の現状や課題,政府との協力(官民連携)のあり方などについても考察する。 3.我が国の支援の最近の具体例を幾つか取り上げ,国連を通じた支援,JICAや我が国NGO による支援が実際にどのように行われたかを検証し、理論と実際の援助の姿,あるべき支援のあり 方,課題などについて考察する。 [到達目標] 【講義科目】 1.開発途上国における国際緊急・人道支援の歴史及び様々な課題を克服しながら発展してきた援 助関係者の指針・原則(スフィア・スタンダード)について理解する。 2.その上で,メディア等では全体像が把握し難い政府,国際機関,NGO等による国際緊急・人 道支援の全体のシステム,実施の仕組み,今後の課題などについて包括的に理解する。 【演習科目】 1.最近行われた国際緊急・人道支援の具体的事例の演習から,人道援助の理論と実践,課題など が理解できるようになる。 2.近年多発化の傾向にある災害や難民に対する緊急人道支援についてのメディアの報道を立体的 ・批判的に分析できるようになり,また,自ら国内外で人道支援に取り組む際の基本的な知識を得 る。 [授業計画と内容] 1.国際緊急・人道援助とは何かを概観する(定義、原則、アクター、援助手法等)。 2.国際緊急・人道援助における国連諸機関(人道問題調整部(UNOCHA)等)の活動及び国連人 道改革について学び、更に、ドナー諸国の役割について検討する。 3.具体的な事例(フィリピン・ハイエン台風)を取り上げ、我が国及び国際社会の援助がどのよ うに実施されたかについて学び、今後の課題について検討する。 4.日本のNGOの現状,NGOによる国際緊急・人道援助を概観し、官民の連携・協力(「ジャ パン・プラットフォーム」等)について考える。 5.我が国NGO支援の事例としてもハイエン台風(及びその他1−2例)を取り上げ、NGOの 緊急・人道支援に関わる諸課題を議論し、今後の課題を検討する。 6.人道支援における軍の役割及び民軍連携の基本理念、現状につき理解した上で、課題につき検 討する。 7.国内外の環境変化を踏まえ、外交政策としての人道援助のあるべき姿につき考察する。 [履修要件] 特になし 国際緊急・人道援助と我が国の役割(2)へ続く↓↓↓ 国際緊急・人道援助と我が国の役割(2) [成績評価の方法・観点及び達成度] 課題に対する期末レポート(基本的な概念に関する理解、正確な情報、バランスのとれた分析、論 理構成力、政策構想力について着目する)及び平常点(出席の頻度及び授業・演習における貢献度 を考慮)を考慮して、成績評価を行う。 期末レポートと平常点の評価における比率は、50%ずつとする。 [教科書] 基本的にパワーポイント若しくは配付資料を用いた講義を行う(講義資料は、講師が用意する) [参考書等] (参考書) 内海成治他 『国際緊急人道支援』(ナカニシヤ出版) 和田章男 『国際緊急援助最前線』(国際協力出版会) 外務省監修 『経済協力参加への手引き』(国際協力推進協会) 京都大学地域研究統合情報センター 『地域研究 Vol.11 No.2』 参考資料は、講義中に適宜紹介する。 [授業外学習(予習・復習)等] 授業前に「国際緊急支援」内海成治,中村安秀・勝間靖編(ナカニシヤ出版)を読んでおくことが 望ましい。 (その他(オフィスアワー等)) 連絡方法としてメールの使用可(アドレス:伊藤については,[email protected] 及び江原は, [email protected]) ※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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