株主の皆様へ:第124期中間報告書

株主の皆様へ
第
124 期
中間報告書
2015年1月1日~
2015年6月30日
1. Goodyear社との
アライアンス契約解消と今後の展開
特集
2. FALKENブランドの拡販
株主の皆様へ
長期ビジョン
「VISION 2020」
の達成に向け新たなステージヘ
経営環境と業績
市況低迷のなか増収ながらも減益に
当第2四半期連結累計期間(2015年1月1日~6月30日)は、米
国では緩やかな景気拡大が継続し、欧州でも景気の持ち直しが見ら
れたものの、中国における経済成長の鈍化や一部の新興諸国での景
気低迷により、世界経済全体としては総じて低調に推移しました。
一方、国内経済は円安により企業収益が改善し、個人消費も持ち直
しの兆しがみられました。
住友ゴムグループを取り巻く環境は、天然ゴム相場や原油価格
が引き続き低位で安定的に推移したことに加え、円安により輸出
環境が改善した一方、国内市場を含む多くの国・地域で市況が低
迷するなど厳しい状況が続きました。
このような情勢のもと、当社グループは、2020年を目標年度と
する長期ビジョン「VISION 2020」の実現に向け、グループを挙
げて事業の成長と収益力の向上を目指し、さまざまな対策に取り
組みました。
この結果、売上高は3,888億83百万円(前年同期比2.7%増)の
増収となり、営業利益は292億53百万円(同16.6%減)、経常利益
は310億43百万円(同11.4%減)、四半期純利益は200億6百万円
(同8.4%減)の減益となりました。
なお、昨年の消費税増税前の駆け込み需要の影響により第1四半
代表取締役 社長
期(1-3月)こそ前年同期比で減収減益となりましたが、第2四半
期(4-6月)は売上高、利益ともに同期間としては過去最高となっ
ています。
1
期中の取り組み
企業理念
新興市場での生産能力・販売網を順調に拡大中
当社グループは、長期ビジョン「VISION 2020」の実現に向け、「新
市場への挑戦」「飽くなき技術革新」「新分野の創出」という3つの成長エ
ンジンにより、2020年の目標達成に向けた歩みを着実に進めています。
「新市場への挑戦」については、「新興市場への進出」の取り組みを積
私たち住友ゴムグループは、企業の社会的使
命を果たすために、グループ全社員の幸せを
追求し、広く地域・社会に貢献し、期待され
信頼されるグローバルな企業として、快適で
魅力ある新しい生活価値を創出し続けます。
極的に展開しています。ブラジルでは、2013年10月から稼動した工場
の生産能力が昨年末の日産8,000本から本年6月末には日産11,000本と
なり、累計生産本数300万本を達成しました。トルコでは新工場が本年6
月末から生産を開始。本年末には日産4,000本、2019年末には日産
30,000本と生産能力を拡大し、中東、北アフリカ、ロシアなどの新興市
現地現物主義に立って、お客様の期
待に応え、よりよい製品を責任を持
って提供します。
場および欧州市場向けの供給拠点とします。インドでは販売網の拡充に
堅実な経営基盤をもとに時代の変化
努め、本年末には販売代理店数を1,000店まで拡大する予定です。アフ
に柔軟に適応し、新しい時代を切り
リカでは2013年12月に買収した南アフリカ工場の生産能力を急ピッチ
開きます。
で拡大しています。
独自技術および研究開発を充実させ新
「飽くなき技術革新」では、ゴム分子中の構造や性質をナノレベルで
フォー ディー
自在にコントロールできる材料開発技術「 4 D ナノデザイン」を活用し、
「エナセーブ」をはじめとする環境配慮商品の開発を推進しています。
「新分野の創出」では、海外自動車メーカーへの納入の取り組みを積
極的に進めており、アウディ「Q3」、ジープ「コンパス」などへ順調に
採用されています。今後は、海外自動車メーカーへの販売比率を、本年
たなニーズを積極的に開拓します。
地球環境に責任を持った企業活動と
環境に優しい技術開発を進めます。
「魅力ある職場環境」
と
「ゆとりある
生活」
を創出します。
末に15%、2020年には35%まで拡大することを目指しています。
2
株主の皆様へ
今後の重点課題
長期ビジョン
世界一の価値を
さまざまな事業領域で
提供し続ける企業集団を目指す
FALKENブランドのグローバル展開を
大きく進展
長期ビジョン「VISION 2020」達成のための新たな取り組みの
ひとつが、特集2(P7~8)でも取り上げている、「FALKENブラ
長期ビジョン行動イメージ
ンドのグローバル展開」です。すでにフォルクスワーゲングルー
プやクライスラーへの納入を開始するなど、新車装着の拡大を着
実に進めおり、FALKENブランドの全世界における販売本数を、
●高収益・高成長の
真のグローバルプレイヤーになる
●ステークホルダーにとっての価値向上と、
全社員の幸せを追求する
目標達成のための
成長エンジン・新たな挑戦
現在の全体構成比20%から2020年には30%まで引き上げる予定
です。
また、「天然ゴム資源の開発」にも注力します。これまでも、持
続可能な天然資源を活用すべく、世界初の100%石油外天然資源
タイヤ「エナセーブ100」などを開発してきました。一方、天然
ゴムの原産地はアジアに集中しており、グローバルに製造拠点を
新市場への挑戦
拡大している当社グループにとって、最適な需給状態にあるとは
飽くなき技術革新
言えません。そこで従来のパラゴムノキに代わる新たな天然ゴム
新分野の創出
世界一の現場力・開発力・技術力
業界No.1の収益力
資源として、世界の温帯地域で栽培が可能なロシアタンポポの実
用化を検討すべく、この度米国カルテヴァット社と共同研究を開
始しました。これにより多くのお客様に環境負荷の少ない高性能
タイヤを安定的に提供することが可能になると考えています。
技術面では、タイヤ性能の更なる向上のため、複雑なゴム内部
住友ゴムWAY
の構造と運動性をより広いスケールでシミュレーションする最先
「信用と確実」
「 縦と横のつながり」
「目標を高く」
「 人を育てる」
月に完成させ、2016年以降に発売する商品に採用していく予定で
フォー ディー
端の新材料開発技術「アドバンスド 4 D ナノデザイン」を本年10
フォー ディー
す。さらに、2020年には「アドバンスド 4 D ナノデザイン」を
3
■業績予想
■業績予想
2014年
フォー ディー
より進化させた「ネクスト 4 D ナノデザイン」を完成させ、材
料からタイヤの挙動、性能までトータルで設計することで高機
能材料開発の更なるレベルアップとスピードアップを目指しま
す。
利益還元に関する方針
長期安定配当を基本方針に
当社グループは、中長期的な成長が期待されるトルコやブラ
売上高
売上高
き利益および企業価値の最大化を目指して努力してまいります。
株主の皆様への配当につきましては、長期にわたり安定して
配当することを基本方針としており、当期の中間配当金は1株
につき25円とさせていただきました。期末配当を含めた年間配
当金は1株につき50円を予定しています。
当社グループは、長期ビジョン「VISION 2020」で掲げた「Go
for NEXT」をスローガンに、社会からの期待に応える真に価値
ある企業グループを目指して邁進し、目標達成に向けグループ
一丸で取り組んでまいります。株主の皆様には一層のご支援を賜
りますよう、お願い申しあげます。
2015年
実績
実績
予想
8,376
8,376
3,889
3,889
9,000
9,000
2020年
2020年
VISION
2020
VISION
目標2020
目標
売上高
売上高
12,000
12,000
営業利益
営業利益
1,500
293
900
営業利益 863
293 (10.0%)
900
営業利益
863 (7.5%)
(率) (10.3%)
(率) (10.3%)
(7.5%)
(10.0%)
310
880
経常利益 880
310 (9.8%)
880
経常利益
880 (8.0%)
(率) (10.5%)
(8.0%)(9.8%)
(率) (10.5%)
当期
当期
532
200
550
(四半期)
532
200
550
(四半期)
純利益
純利益
(率 1,500
12%以上)
(率 12%以上)
ROE
ROE
15%以上
15%以上
ROA
ROA
14%以上
14%以上
■配当金(円)/配当性向(%)
■配当金(円)/配当性向(%)
期末
期末
中間 中間 ジル、南アフリカなどの新興諸国において積極的に生産能力の
拡大と拡販を推進しながら、環境変化に柔軟に対応し、引き続
2015年
2015年
12月期 2015年
6月期
12月期
(億円) 2014年
6月期
12月期
(億円) 12月期
実績
実績
予想
20
20
12
12
24.5
24.5
8
8
2010
2010
23
23
15
15
配当性向
配当性向
30
30
20
40
40
25
30
50
(予想)
25
(予想)
25
(予想)
(予想)
32.8
20
22.2
22.2
23.4
23.4
2011
2011
2012
2012
2013
2013
10
10
(予想)
(予想)
50
25
21.3
21.3
8
8
50
50
30
15
15
24.7
24.7
20
20
2014
2014
32.8
25
25
2015
2015
■株価収益率(倍)/株価純資産倍率(倍)
■株価収益率(倍)/株価純資産倍率(倍)
株価収益率 株価収益率 10.4
10.4
1.17
1.17
2010
2010
8.5
8.5
1.23
1.23
2011
2011
株価純資産倍率
株価純資産倍率
7.7
7.7
1.11
1.11
2012
2012
8.7
8.7
1.19
1.19
2013
2013
8.9
8.9
1.14
1.14
24.9
24.9
1.20
1.20
2014 2015/6
2014 2015/6
4
特集
1
Goodyear社とのアライアンス契約解消と今後の展開
契約解消を機にグローバル展開を加速
本年6月4日付で米国Goodyear社とのアライアンス契約および合弁事業の解消に合意しました。これにと
もない、北米・欧州での事業展開の自由度が格段に増します。今後はDUNLOP、FALKENの両ブランドを活
用し、グローバル展開を一層加速させていきます。従来から取り組んでいる成長エンジンの更なる推進とあ
わせ、長期ビジョン「VISION 2020」で掲げる目標数値の達成を目指します。
アライアンス契約の狙いと効果
アライアンス契約の概要
世界市場におけるDUNLOPブランドの量的・質的拡充な
どを狙い、1999年にGoodyear社とアライアンス契約を締
結。北米・欧州・日本で製造・販売・共同技術開発・共同購
北米・欧州・日本における
製造・販売JVの設立
共同技術開発・共同購買
JVの設立
買の6つの合弁会社(JV)を設立しました。その結果、当社
グループは、共同技術開発による重複投資の回避や、共同購
株式相互持合い
買によるコスト削減により財務体質が改善できたほか、経営
資源を新興国市場に集中投入することで、事業拡大を図るこ
とができました。
アライアンス契約解消の経緯
アライアンス契約解消後の主なJVの帰属
北 米
昨年1月、Goodyear社から国際商業会議
北米におけるタイヤの製造および販売
Goodyear Dunlop Tires North America, Ltd.
当 社
日本におけるDUNLOP、グッドイヤーブランドの新車用タイヤの販売
日 本
ダンロップグッドイヤータイヤ(株)
欧 州
欧州におけるタイヤの製造および販売
5
Goodyear社
大きく変化したことなども考慮し、同社と
協議を重ねた結果、当契約を発展的に解消
することについて両社で合意しました。
Goodyear Dunlop Tires Europe B.V.
共同技術開発、共同購買JV
立がありました。アライアンス契約締結時
から約15年が経過し両社を取り巻く環境が
日本におけるグッドイヤーブランドの市販用タイヤの販売
日本グッドイヤー(株)
所へアライアンス契約解消に関する仲裁申
解 散
今後の事業展開
●
地域戦略
●
北米・欧州などでの事業展開を強化
契約解消により、北米では、北米JVが所有していた
バッファロー工場を取得したほか、日系自動車メーカー
向け新車用タイヤおよびモーターサイクルタイヤに関す
るDUNLOP商標使用権を取得しました。また、今後も
バッファロー工場
成長が見込まれるロシア、CIS諸国、トルコを含む中近
東、 ア フ リ カ 諸 国 等 3 3ヵ 国 で は、 当 社 が 独 占 的 に
DUNLOP商標を使用することができるようになりまし
た。これにより、北米や新興国市場での事業が展開しや
すくなったことに加え、従来は契約により制限されてい
た北米・欧州での開発・製造が自由にできるようになる
ため、より柔軟で積極的な事業展開が可能になります。
●
ブランド展開
製造開発拠点
●
「DUNLOP」と「FALKEN」でグローバル展開を加速
今後は、「DUNLOP」、「FALKEN」の両ブランドで、多様化するお客様のニーズにきめ細かく対応し、グローバル
展開をますます加速させていきます。
バッファロー工場
高品質かつ低燃費なプレミアムタイヤとしての位置づけを世界各地で確立してい
るブランドです。今後は、今回のアライアンス契約解消によって新たに取得した北米
のバッファロー工場を活用し、より積極的にグローバル展開を進めていく計画です。
モータースポーツで活躍するブランドとして欧州を中心に認知されており、その
タイヤ性能も高く評価されています。今後は、若々しくエネルギッシュなグローバ
ルブランドとして育成し、全世界で販売を拡大していく計画です。
6
特集
2
FALKENブランドの拡販
「FALKEN」
ブランドのグローバル展開
「DUNLOP」と並ぶ当社のグローバルブランド「FALKEN」。若々しく高性能な「FALKEN」タイヤの販
売を、日本・欧州・北米・インド・中国を中心に全世界で拡大していきます。「FALKEN」タイヤの2014年
の販売本数は当社の販売本数全体の20%でしたが、2020年には全体の30%まで拡大させる計画です。
7
写真について
本年7月22日、全国のタイヤ販売関係者や報道関係者を招いて開催した「新生FALKEN発表会」。「FALKEN」ブランドの新たなグローバル
展開を発表したほか、改めて日本市場にも力を入れていくことを力強く宣言しました。
ブランドステートメントを統一し、
全世界に共通のメッセージを発信
「FALKEN」は、1983年に誕生した、ドイツ語で“鷹”を意味す
る ブ ラ ン ド で す。 こ の 度、 全 世 界 共 通 の ブ ラ ン ド メ ッ セ ー ジ
「FALKEN ON THE PULSE」を発信しました。これは“「FALKEN」
の躍動感”、“時流を捉えたものづくりの精神”を表現しており、こ
のメッセージに沿った商品やサービスを提供することで、若々しく
エネルギッシュなブランド「FALKEN」を全世界に発信していきます。
ブランド価値の向上を狙い、世界各地でプロモーション活動を実施
全世界で更に販売を拡大するためには、ブランド価値の向上が重要なカギを握りま
す。そこで、今後世界各地でプロモーション活動を実施し、「FALKEN」ブランドの認
インゴルシュタット
知度向上を図ります。欧州ではドイツ・ブンデスリーガ1部リーグの「FC Ingolstadt
04」とスポンサー契約を締結、またドイツ・イタリア・フランス・スペインの4カ国で15のサッカーチームへのスタジ
アム協賛を行います。さらに、欧米のモータースポーツに参戦するほか、世界各地の主要モーターショーへの出展にも
注力し、「FALKEN」のブランド・技術力を力強く訴求していきます。
日本においても本格展開、8月に新商品を投入
日本国内でもプロモーション活動を強化して
います。昨年10月に公式ウェブサイトをリニ
ューアルしたほか、本年1月には東京オートサ
ロンへ「FALKEN」として単独出展、また5月に
は日本初開催の「レッドブル・エアレース千葉
2015」へ協賛しました。さらに、「FALKEN」
を本格展開する体制を整えるべく7月に専門部
署を新設し、8月には新商品も投入しました。高
性能な高インチタイヤやSUV用タイヤ、オール
レッドブル・エアレース千葉2015
シーズンタイヤなど、世界で評価されてきた魅
力的な商品を今後は日本のお客様にも届けてい
きます。
8
事業別の営業概況
売上高(百万円)
タイヤ
事業
619,362
681,100
中間 731,245
通期
(予想)
780,000
329,078 332,163
287,986 297,787
3,321億 63百万円
(構成比 85.4%)
海外市場は増収も、国内市場は減収に
2012
2013
2014
2015
売上高は3,321億63百万円(前年同期比0.9%増)
、営業利
海外市販用タイヤは、ロシアやブラジル、インドネシアな
益は275億23百万円(同12.8%減)となりました。
どでは消費の冷え込みなどに加え、現地通貨安の影響により
国内市販用タイヤは、
DUNLOPの低燃費タイヤ「エナセーブ」
厳しい状況で推移しましたが、米国では景気の拡大により販
シリーズを中心に拡販に努めましたが、消費税率引き上げ以
売数量が増加したことに加え、円安効果などにより、売上高
降の需要の低迷に加え、スタッドレスタイヤの販売が低調に
は前年同期を上回りました。
推移したため、販売数量、売上高は前年同期を下回りました。
海外新車用タイヤは、中国では日系自動車メーカーの生産
国内新車用タイヤは、低燃費タイヤを中心とする高付加価
調整が行われ、インドネシアでは景気が停滞したことにより
値タイヤの納入拡大に努めましたが、消費税率引き上げにと
販売数量が減少しました。一方、自動車産業が低迷を続ける
もなう消費マインドの冷え込みなどにより自動車生産台数が
タイでは比較的販売が好調な車種への納入により販売数量が
前年同期を下回り、販売数量が減少したため、売上高は前年
増加したほか、欧米での新たな納入が拡大したことに加え、
同期を下回りました。
円安効果により売上高は前年同期を上回りました。
ics
Top
DUNLOPの低燃費タイヤは
販売本数5年連続No.1※
全国カー用品量販店上位2社(2014年は上位3社)計における低燃費タイヤ販売本数で、
DUNLOPの低燃費タイヤシリーズが5年連続No.1※を獲得しました。当社では、
「タイヤが地
球環境の為に貢献できること」をテーマに環境配慮商品の開発に取り組んでいます。特に
DUNLOPの「エナセーブ」シリーズは、低燃費性能に加え、ウエット性能・耐摩耗性能・操縦
安定性能などのトータルなバランスを重視しており、これらの点が高い評価を得ている要因だ
と考えています。
9
※全国カー用品量販店上位2社(2014年は上位3社)計における低燃費タイヤ販売本数
当社が第三者の調査会社に委託し調査した結果。
3社とはオートバックスグループ・イエローハット・ジェームスの各店です。
なお、2014年のシェア構成比は、1位 DUNLOP 31.7%で2位との差は1.6%です。
売上高(百万円)
中間 売上高(百万円)
通期
中間 (予想)
スポーツ
事業
61,346
70,462
66,260
31,725 32,731
32,692
78,000
(構成比 9.7%)
産業品他
事業
37,845
378億45百万円
188億75百万円
2012
2013
2014
2015
通期
(予想)
29,539
33,249
14,024 15,368
(構成比 4.9%)
2012
2013
35,940
42,000
16,848 18,875
2014
2015
日本・アジアは増収、北米は減収
医療用ゴム部品の事業拡大で大きく増収
益は8億97百万円(同36.8%減)となりました。
営業利益は8億24百万円(同60.5%減)となりました。
国内は、好天に恵まれたことからゴルフ用品市場が前年同
医療用ゴム部品において、本年1月にスイスの事業
期を上回り、松山英樹選手をはじめとする契約選手の活躍の
会社を子会社化したことで事業が拡大し、大きく販売
効果もあり、ゴルフ用品事業が好調に推移しました。さらに、
を伸ばしました。また、プリンター・コピー機用精密ゴ
ウェルネス事業の連結加入で、売上高は前年同期を大幅に上
ム部品も堅調に推移したことに加え、円安効果もあり、
回りました。
売上高は前年同期を上回りました。
売上高は378億45百万円(前年同期比15.8%増)、営業利
売上高は188億75百万円(前年同期比12.0%増)、
海外は、ゴルフボールや「ゼクシオ」、「スリクソン」のゴル
フクラブを各国で積極展開しましたが、アジアでは堅調に推移
したものの、北米などで減収となったことから、売上高は、現
地通貨ベースで前年同期を下回りました。
Topics
ゴルフアパレル分野で
㈱デサントとタイアップ
Topics
採用したい「建材・設備メーカー
ランキング2014」で部門No.1
ダンロップスポーツ㈱は、
「ス
日経BP社発行の「日経ホームビルダー」が実施
リクソン」のゴルフアパレルに関
した同ランキングの戸建て住宅用制振部材部門で、
して、㈱デサントとの業務提携を
No.1を獲得しました。戸建て住宅用制震ユニット
ミ ラ イ エ
発表しました。ゴルフアパレル分
「MIRAIE」の総合性能
野において国内トップメーカーで
が高く評価された結果
ある同社との提携により、付加価
と考えています。
値の高いゴルフウエアをお客様に
お届けしていきます。
10
連結財務ハイライト
売上高(百万円)
中間
通期
780,609
837,647
(予想)
900,000
388,883百万円
2.7 %UP
地域別売上高比率(2015年中間)
●主力のタイヤ事業は、米国が好調に推移したほか
円安効果などにより海外で増収
345,886
378,618 388,883
●スポーツ事業では国内のゴルフ用品事業が好調に推
移したほかウェルネス事業の連結加入により増収
●産業品他事業では医療用ゴム部品で大きく販売を
伸ばし増収
2014
2013
14.0%
アジア
22.4%
7.0%
14.7%
日本 41.9%
欧州
北米
2015
営業利益(百万円)
中間
その他
通期
86,251
(予想)
90,000
77,055
当期(四半期)純利益(百万円)
29,253百万円
16.6%DOWN
生産性の改善により原価が
中間
通期
(予想)
53,206
55,000
44,794
受取利息・配当金、持分
法による投資利益の増加な
低減し、また原材料価格が低
どにより営業外収支は改善
位で安定的に推移したものの、
29,729
35,091
29,253
主に海外市販用タイヤ市場で
実施した価格改定や生産能力
拡大のための増産投資などに
21,845
15,479
20,00 6
11
2014
2015
2013
したものの、営業利益の減
少の影響が大きく、四半期
純利益は減少しました。
より営業利益は減少しました。
2013
20,006百万円
8.4 %DOWN
2014
2015
更に詳しい財務データはホームページへ
1株当たり当期(四半期)純利益(円)
中間
通期
(予想)
202.82
209.67
170.76
76.27円
8.4 %DOWN
四半期純利益の減少にと
83.28
59.01
住友ゴム工業 IR
検索
総資産(百万円)/ 自己資本比率(%)
総資産
総資産
自己資本比率
867,464
973,587 945,360
28,227百万円 減
季節要因による売上債権
も な い、1 株 当 た り 四 半 期
の減少などにより総資産は
純利益も減少しました。
減少。自己資本比率は、純
76.27
42.5
38.0
43.8
資産が減少した一方で、負
債も減少したことから向上
しました。
2013
2014
2015
2013
有利子負債残高(百万円) / d/eレシオ(倍)
有利子負債残高
d/eレシオ
d/eレシオ
302,113 295,747
311,756
より、d/eレシオは若干上
中間
2013
0.7
2014
2015
(中間)
通期
d/eレシオ:負債資本倍率
負債(Debt)が株主資本(Equity)
の何倍に当たるかを示す。企業財務
の健全性を表す指標。
34,284百万円
34.1 %DOWN
108,941
税金等調整前四半期純利
77,012
昇しました。
0.8
2015
(中間)
営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円)
0.1ポイント上昇
有利子負債残高の増加に
0.9
2014
益の減少に加え、減価償却
費の増加や売上債権の増加
52,063
34,284
32,182
2013
などにより、営業活動によ
2014
るキャッシュ・フローは減
少しました。
2015
12
CSR活動報告
「チーム エナセーブ」活動
地球にやさしい低燃費タイヤを作る以外にも、
私たちにはやるべきことがある。
「チーム エナセーブ」とはそんな想いから始まった、DUNLOPとその商品を使用されるお客様とが一緒に
なって行う環境保護活動です。海外での植樹活動「チーム エナセーブ GREENプロジェクト」
、日本全国で実
施する環境保全活動「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」の2つの活動に取り組んでいます。
海外
タイやインドネシアで緑化活動を推進
「100年後の未来の子どもたちのために」
「チーム エナセーブ GREENプロジェクト」は2009年
2013年から、公益社団法人日本ユネスコ協会加盟の、
にスタート。DUNLOPの低燃費タイヤ「エナセーブ」の
国内外の身近な文化・自然を守り伝える「未来遺産運動」
売上の一部で、タイやインドネシアでマングローブの苗木
に賛同し、100年後の未来の子どもたちのために、日本各
を植樹し森をよみがえらせています。マングローブは陸上
地で失われつつある美しい文化や自然環境の保全に取り組
の植物に比べて効果的にCO2を吸収する働きを持ちます。
んでいます。本年は、5月の「久保川イーハトーブ自然
また、水際で複雑に絡み合う根は天然の防波堤として自
再生協議会」をはじめ、棚田を再生するための田植えや
然災害を防ぎ、
「生命のゆりかご」ともいわれるマングロー
稲刈り、田んぼにコウノトリを呼び戻す活動、川に生息
ブ林には、多くの生き物が集い豊かな漁場を形成します。
する希少な魚を保護する取り組み、景観を守る草刈り・
これまでの植樹本数は累計で111万本を超えました。
清掃など全国10カ所で計12回の活動を行っています。
「チーム エナセーブ」の環境活動に
ついては、ダンロップタイヤ公式
サイトで詳しくご紹介しています。
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国内
http://tyre.dunlop.co.jp/enasave/team_enasave/
当社グループのCSR活動に
ついては、ホームページや
CSR報告書で詳しく
ご紹介しています。
CSR報告書2014
ホームページ
(http://www.srigroup.co.jp/csr/)
会社・株式情報
会社の概要(2015年6月30日現在)
取締役および監査役/執行役員 (2015年6月30日現在)
創 業
1909 年 10 月 4 日
資 本 金
42,658,013,576 円
従 業 員
6,838名
本 社
神戸市中央区脇浜町三丁目6番9号
電話078-265-3000
(代表)
東京本社
東京都江東区豊洲三丁目3番3号
豊洲センタービル
電話03-5546-0111
(代表)
工 場
名古屋・白河・泉大津・宮崎・加古川
海外タイヤ
生産拠点
インドネシア・中国(常熟・湖南)・
タイ・ブラジル・南アフリカ・トルコ
取 締 役 会 長
代表取締役社長
代 表 取 締 役
代 表 取 締 役
取 締 役
取 締 役
取 締 役
取 締 役
取 締 役
社 外 取 締 役
社 外 取 締 役
常 勤 監 査 役
常 勤 監 査 役
社 外 監 査 役
社 外 監 査 役
社 外 監 査 役
株式の概要 (2015年6月30日現在)
大株主 (2015年6月30日現在)
発行可能
株式総数
株主名
800,000,000 株
発行済株式
263,043,057 株
の 総 数
単元株式数 100 株
株 主 数
19,870名
当冊子に記載されている業績予想に
関する記述は、当社および当社グル
ープが現時点で入手可能な情報から
得られた判断にもとづいており、潜在
的なリスクや不確実性が含まれてお
ります。実際の業績は、当社および当
社グループの事業を取り巻くさまざ
まな要因の変化により、記述されて
いる業績予想とは大きく異なる結果
となる可能性があることをご承知お
きください。
三 野 哲 治
池 田 育 嗣(社長)
田 中 宏 明(副社長)
西 実(専務執行役員)
恩 賀 賢 治(常務執行役員)
伊 井 康 高(常務執行役員)
石 田 宏 樹(常務執行役員)
黒 田 豊(常務執行役員)
山 本 悟(常務執行役員)
高 坂 敬 三
内 桶 文 清
野 口 紀 之
佐々木 保 行
加護野 忠 男
村 田 守 弘
赤 松 哲 治
常務執行役員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
中瀬古 広三郎
山 田 直 樹
原 田 直 典
藤 本 紀 文
小 野 正 晴
吉 岡 哲 彦
青 井 孝 典
西 口 豪 一
河 野 隆 志
小 松 俊 彦
増 田 智 彦
村 岡 清 繁
西 野 正 貢
※取締役の( )内の役職は、
執行役員としての役職を表しております。
株主メモ
持株数(千株)持株比率(%)
住友電気工業㈱
事 業 年 度 毎年1月1日から12月31日まで
定時株主総会 毎年3月開催
75,445
28.76
全国共済農業協同組合連合会
7,864
3.00
日本トラスティ・サービス信託銀行㈱(信託口)
6,624
2.53
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)
6,273
2.39
JP MORGAN CHASE BANK 385632
5,460
2.08
㈱三井住友銀行
5,215
1.99
住友商事㈱
4,805
1.83
公告掲載URL http://www.srigroup.co.jp/
株主名簿管理人
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
および特別口座
の口座管理機関 三井住友信託銀行㈱
MELLON BANK, N.A. AS AGENT FOR ITS
CLIENT MELLON OMNIBUS US PENSION
3,669
1.40
ザ グッドイヤー タイヤ アンド ラバー カンパニー
3,421
1.30
日本トラスティ・サービス信託銀行㈱
2,758
(三井住友信託銀行再信託分・トヨタ自動車㈱退職給付信託口)
1.05
※持株比率は自己株式
(723,169株)
を発行済株式の総数から
控除して算出しております。
基
準
日 定時株主総会 毎年12月31日
期末配当 毎年12月31日
中間配当 毎年 6月30日
そのほか必要があるときは、
あらかじめ公告して定めた日
公 告 の 方 法 電子公告。ただし、不測の事態によ
り電子公告による公告ができない場
合は、日本経済新聞に掲載します。
株主名簿管理人 大阪市中央区北浜四丁目5番33号
事 務 取 扱 場 所 三井住友信託銀行㈱ 証券代行部
郵便物送付先 〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
および電話照会先 三井住友信託銀行㈱ 証券代行事務センター
(フリーダイヤル)
® 0120-782-031
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