プレミアム 再活性期す - jsnews.co.jp

2016年
(平成28年)
3 21
日
月
春到来。春をイメージ
した商品を前面に出し、
早く訴求することで消費
や行事を先取りし、いち
える有効な手段だ。季節
楽しさや酒の必要性を伝
見酒だろう。日頃の憂さ
玉箒たる最たるものが花
動いていく。酒が憂いの
西から東へ、そして北
へ。これから花見需要が
売場づくりからだ。
る。まさに、需要喚起は
者の購買意欲は一層高ま
店「雪江堂大阪」で)
真は大阪府高槻市の酒販
各 地 で つ く り た い。
(写
み交わす。そんな光景を
るく桜を愛で、好きな酒
ず忘れ、仲間と気持ち明
も暗いニュースもひとま
を飲み、楽しく愉快に酌
来店客の目を引く華やか
行事先取る売場づくりで需要喚起
な売場展開は、酒を飲む
プレミアム
再活性期す
ウイスキー18%増
第2集 本格焼酎特集
33∼72
3
昨年の課税数量
2・3
ビール4社が
刷新や新商品
「花見需要」盛り上げよう
第1908号
■主な記事■
伊トスカーナのワイン特集
12∼18
ビ�ル4社�
相次ぎテコ入れ
売開始時に大きな数量を
相が一変。前年の一般発
ことは、プレミアムビー
する消費動向がみられる
入れば少々高額でも購入
年まで順調に市場拡大を続けたプレミアムビール市場。
ア ム 〉 の 裏 返 し も 響 き、 ルにとって「追い風」と
記録した〈ドライプレミ
いえる。
年から
ドは拡大基調」(メーカー筋)との見方が多く聞かれ、今年はビール四社
市場規模は一五五万箱縮
平成
揃ってビールカテゴリーへの注力を鮮明にする中で、プレミアムビールに
小した。ギフトも、中元
26
年は前年比四・六%減と四年ぶりの前年割れとなった。ただ「トレン
ついても各社各様のアプローチで活性化に取り組む姿勢をみせている。
各社は、将来のビール
類の酒税一本化もにらん
24
期は三・三%減(同)と
ット)にとどまり、歳暮
期は一・五%増(通常セ
とともにプレミアムビー
で、スタンダードビール
ミアム〉の一
〈ドライプレ
欠かせないの
が現状だ。
●各社の戦
略
▼サントリ
ー 今年の〈ザ・プレミ
アム・モルツ〉ブランド
失速が目立っ
ルへの注力が
年の市場は様
しかし
%減、4年ぶり前年割れ
年は一四・〇%増。そ レミアムビール市場の伸
昨年
の主な要因は
ギフト限定だ
●昨年様相一変 プレ ブランドは前年より三三 び(四一八万箱増)の大
ミアムビール市場は平成 四万箱増やし、同年のプ 半を占めた。
27
ったアサヒ
27
5月にかけ大幅刷新や新商品
4.6
26
般発売だ。同
た。
ビール価値の強化②スー
戦略として①プレミアム
●メリハリ
消費は追い風
全体の数量に
―の三つを打ち出す。
と は い え、 パープレミアム育成③エ
昨年のビール ールビール市場の創造―
占めるプレミ
1月に〈プレモル〉を
リファイン、2月に「春
月 日から「ザ・プレミ
・ デザイン缶」を発売。4
アムビールの
3%(前年
になり、気に
の傾向が顕著
CVS・料飲店・ギフ
ト限定だった〈マスター
リ ハ リ 消 費 」 機会の創出を図る。
割 以 上。
「 メ ィバル」を開催し、体験
・ 0 %) と 一 アム・モルツ・フェステ
26
15
16
構成比は
《注》ビール大手4社が発売す
る国産ブランドで3月10日まで
に販売実績のあった商品
お酒は20歳になってから。
健康のためお酒は楽しく適量を。
昨
プレミアム 再活性に動く
プレミアム 再活性に動く
現在発売中の
昨年まで5年間の
プレミアムビール
プレミアムビール出荷数量
数量
前年比
アサヒ
(万箱) (%)
ドライプレミアム
平成23年
2,623
96.2
熟撰
24年
2,752
105.0
琥珀の時間
25年
2,981
108.3
キリン
26年
3,399
114.0
一番搾りプレミアム
27年
3,244
95.4
《注》本紙推定のビール4社の
ブラウマイスター
プレミアムビール販売数量合
グランドキリン
計。数量の単位は大瓶
同・ビタースウィート
サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
同・香るエール
同・黒
同・マスターズドリーム
サッポロ
ヱビス
シルクヱビス
写真は4社の新製品、
琥珀ヱビス
リニューアル品
ヱビス・華やぎの時間
同・余韻の時間
同・プレミアムブラック
同・スタウト
エーデルピルス
白穂乃香
2
(第三種郵便物認可)
酒 販 ニ ュ ー ス
第1908号/2016年
(平成28年)
3月21日
日から発売する。
みだ。
日から小麦麦芽使用の
〈 グ ラ ン ド キ リ ン・ う ら
5月 日投入する。ギフ
同社は昨年はギフト限
さ ら に 4 月 日 か ら、 らかをる〉を数量限定発
ト 限 定 で〈 エ ビ ス・ ザ・ 定品を複数発売した。今 オーガニック麦芽とオー 売する。
最 高 峰 」( 同 社 ) と し て 月
イスター〉を「ヱビスの アム・豊醸〉に変えて4 デザインを変更する見込
ズドリーム〉の販路 を 3 指 す 。
通常の〈ヱビス〉より約 アムビールの中心〈ドラ
▼ キ リ ン 〈 一 番 搾 り 発 売 す る。
〈グランドキ
月 日から他業態に も 拡
その中心施策が約三〇 三〇円高い(350㎖一 イ プ レ ミ ア ム 〉 を 一 新、 ・プレミアム〉について リン〉は今年も派生商品
大。3月1日からエール 年 ぶ り と な る〈 ヱ ビ ス 〉 本 当 た り )〈 ヱ ビ ス・ マ 商品名を〈ドライプレミ は、中元期から瓶容器の の展開が予想され、3月
日から投入し、CM
▼サッポロ 〈ヱ ビ ス 〉 に は こ れ ま で の 滝 川 ク リ
について今年を「攻 め の ス テ ル に 加 え 、 ア イ ド ル
6.3 (6.4) ▲1.9 ▲2.7
95.3
0.4 (0.4) ▲4.9 ▲6.2
焼
酎
甲
類
402,080
96.4
4.5 (4.7) ▲2.7 ▲2.3
焼
酎
乙
類
483,767
97.9
5.5 (5.6) ▲1.2 ▲1.4
シングルモルト〉を限定
ラスに転じるか。
ル 2,768,956
100.2
実
酒
379,201
102.1
4.3 (4.2)
6.9
甘 味 果 実 酒
9,767
112.3
0.1 (0.1)
6.9 ▲1.8
ウ イ ス キ ー
138,305
118.0
1.6 (1.3)
9.5
ブ ラ ン デ ー
6,120
97.0
0.1 (0.1) ▲2.5 ▲5.0
酒
785,286
100.4
8.9 (8.8) ▲2.4 ▲7.5
その他の醸造酒
532,219
93.4
6.0 (6.4) ▲7.3 ▲7.7
スピリッツ等
482,607
111.7
リ キ ュ ー ル 2,172,454
100.1
間ともプラスとなったの
の減少率が大きい。
類は一〇年間より五年間
が六・九%増、ウイスキ
の平均伸び率は、果実酒
34,380
ルの四品目だった。
酒
〇年間の年平均増減率に
清
よると、五年間・一〇年
成
ーが九・五%増。焼酎甲
合
このうち果実酒とウイ
スキーは過去一〇年間よ
《注》構成比のカッコ内は前年同期。5年間および10年間の年平均増減率の▲印
はマイナス
各社の施策が奏功して
ト限定品が登場してくる % 使 用 し た〈 一 番 搾 り・ 活気づき、市場が再びプ
98.0
▼アサヒ 同社プレミ ことが予想される。
555,108
通 年 型 新 商 品 と し て、
〇 七 万 六、
ー
果
1.8
八 四 〇 石。
12.0
ビ
5.4 (4.9) 10.9
大震災復興
18.8
103.7
24.5 (24.5)
支援特需が
あった平成
数)より課
5年間 10年間
年の課税数量
くと、実質
成比と年平均増減率(五 ・ 8 %)、 輸 入 二・ 八 %
税数量が多
%増
6.2
108,110
1.2 (1.2)
ウイスキー %増
平成
年のプラ
ス(一・一
二〇年連続
%増)を除
酒類合計の課税数 量 ( 国 産 ・ 輸 入 計 ) は 前 年 比
国税庁がこのほど発表した平成 年年間分
( 1 ~ 月 累 計 ) の 酒 税 課 税 数 量 に よ る と、 全
〇・ 二 % 増 の 八 八 五 万 九 、 九 二 三 ㎘ と な っ た 。
のマイナ
ス。前年に
・ 6 %)。 果 実 続き日本酒
酒は二・一%増で、八年 造組合中央
増( 同
三年ぶりのプラス 。 関 係 記 事 9 面
全酒類計は % 増
酒類別課税数量( 国 産 連 続 の プ ラ ス 。 内 訳 は 国 会 集 計 の 出
・ 輸 入 計 ) の 前 年 比・ 構 産〇・五%増(構成比
荷数量(概
年間・一〇年間)は、ビ 増(同 ・2%)。
年平均増減率
5年間平均伸び率
ールは〇・二%増で 一 九
低アルRTDの「スト い異例の年
年 ぶ り に プ ラ ス だ っ た。 ロング系」商品を含むス だった。
ウイスキーは一八・ 〇 % ピ リ ッ ツ 等 は 一 一 ・ 七 %
の二ケタ増で、七年 連 続 の 二 ケ タ 増 。
ウイスキー
5.2
ん
17
醸造産業新聞社が算出 は 果 実 酒、 ウ イ ス キ ー、 りも直近五年間の伸び率
五五万五、〇六二㎘=三 した過去五年間および一 スピリッツ等、リキュー が上回っている。五年間
のプラス。内訳は国 産 一
清酒は二・〇%減。う
・ ち国産分は二・〇%減の
七・ 二 % 増( 構 成 比
100.2 100.0(100.0) ▲0.0 ▲0.6
計 8,859,923
合
0.0 (0.0) ▲3.7 ▲3.2
98.4
1,558
等
酒
雑
23
(%)
(%)
(%)
31.3 (31.3) ▲0.6 ▲2.7
り
泡
29
構成比
(㎘)
27
1.1 ▲0.4
み
発
酒
清
15
70
前年比
数量
27
0.2
4 %)、 輸 入 二 二・ 三 %
84
平成27年年間分の酒税課税数量(国産・輸入計)
9.5
12
18
増の一、〇〇〇万箱 を 目
ホップ2016〉を中元 年も同様に、複数のギフ ガニックホップを100
るエール〉を発売し た 。 月
22
期に発売する。
12
年」と位置づけ、〈ヱビス〉 グループ・V6の井ノ原
15
ブランド計で前年比 五 % 快 彦 を 起 用 し た 。
12
15
タイプの〈プレモル ・ 香 の ク オ リ テ ィ ア ッ プ 。 3
2016年
(平成28年)
3月21日/第1908号
酒 販 ニ ュ ー ス
(第三種郵便物認可)
3