学校だより 3月号

練馬区立大泉中学校
学校だより
「人は学ぶ」
3月号
「人は変わる」
「人は輝く」
平成28年3月25日
発行者 惣田 修一
編
集
矢島加都美
修了式を終えて
校長 惣田 修一
修了式がありました。3年生が卒業して初めて全校生徒が集まりました。
先週の金曜日に実施した卒業式がとても立派だったので、その気持ちを子供
たちに伝えたくて次のような話をしました。
レンゲ
感動の卒業式を終えて
3年生は、立派でした。別れの言葉、歌、そして常にしっかりした態度、中には、ワイシャツの第
一ボタンをしめるのがやっとで首がつらそうな生徒もいました。それでも、立派な姿を見せたい、そ
の一心が感動の卒業式をつくることになりました。
3年生は、後輩である君たちにとてもいい置き土産を残してくれたと思います。
特に、呼名の時の返事は立派でした。1000人以上の人がいる前で、壇上で大きな 声で返事を
するというのは、とても勇気のいることだと思います。でも、それを乗り越えてああやって大きな声
で返事ができるって素晴らしいと思います。
担任からの最後の呼名でした 。「はい」という返事には 、「今までお世話になった」という感謝の
気持ちと「これからがんばるぞ」という強い決意を感じましたが、君たちの目にはどう写ったでしょ
うか?
何人もの、3年生が涙を流していました。卒業証書を手にしていろんな思いがこみ上げてきたんだ
と思います。大泉中で3年間を過ごせて、きっと幸せな気持ちで巣立ってくれたのではないかと思い
ます。
在校生の活躍
感動的な卒業式の陰には、君たちの活躍がありました。
卒業式前日に体育館を見に行きました。美しい式場が、いつの間にかで
きあがっていました。たくさんの先生方が、立派に作られた式場に感心し
ました。きれいに張られた紅白幕、背もたれが一線に並ぶいす、美しく飾
られた壇上、気持ちのこもった式場でした。聞くところによると、2年生
の大活躍があったようです。1 年生もあちこちを清掃してくれていました。
卒業式当日は、校歌と合唱を、3年生に負けないくらいの勢いで歌いま
した。
君たちが3年生をしっかり送りだそうっていう気持ちが十分に伝わってきたことが、立派な卒業式
の土台になていたんですね。
来賓の方々からもたくさん賞賛の言葉をいただきました。
今日で今年度最後の日
代表の生徒に修了証を渡しましたが、君たちはそれぞれ、担任の先生から教室で受け取りました。
特に注目して欲しいところは所見です。担任の先生方の熱いメッセージをしっかり受け止めてほしい
です。
今日は、それぞれ学年、学級が最後の日です。是非、感謝の気持ちを、自分の言葉でお世話になっ
た学級の仲間、そして学年の先生に伝えてほしいと思います。
明日から春休みとなりますが、休み明けに学年がひとつあがる上で新たな決意を固めたたくましい
君たちとの再会を楽しみにしています。
スキー移動教室
教諭 加藤 広太郎
今年度の2学年スキー移動教室は3月3日(木)∼6日(日)の3泊4日で行われました。
この4日間は天候に恵まれ、ポカポカの陽気のもと実施することができました。
2年生のほぼ半数がスキー未経験者ということで、出発直前は少し緊張してい
る様子が見られました。しかし、軽井沢に到着し、ウェアに着替えると、不安な
気持ちよりも、これから始まる未知の体験に対する期待の方が大きくなっている
ように感じました。
実習初日は板をつけて立っていることすらままならなかった生徒たちも、最
終日にはリフトにのってなだらかな斜面を滑ることができるようになりました。
経験者の生徒たちも、日増しに上達していくのがわかりました。全員が本当に
真剣に講習に取り組んでいました。
宿舎での生活も立派でした。初日こそ、移動教室に来ているという自覚が足
りずに、失敗をしてしまうことがありましたが、2日目以降は室長を中心に全
員で協力してルールを守ることができました。最終日にはベルデ軽井沢の支配人の方から、宿舎
での生活に関してお褒めの言葉をいただきました。
今回のスキー移動教室では、普段は経験できないスキーの楽しさと技術を学ぶことができまし
た。それに加えて、集団生活の中で必要な、挨拶をしっかりとすることや
ルールを守ること、人の話をしっかりと聞くことの大切さを再確認するこ
とができました。
次年度はクラスが変わり、新しい友達との生活が始まります。より良い
学校生活を送るために、今回学んだことをしっかりと生かしてほしいと思
います。
10組スキー移動教室
教諭
小田川
由季
2月8日(月)∼2月11日(木)の3泊4日で、軽井沢スキー移動教
室に行ってきました 。「きまりを守る 」「時間を守る 」「マナーを守る 」「班
行動を乱さない 」、この4つを重点目標とし、班での話し合い活動や行程確
認テストなど事前学習に励みました。
1日目はゲレンデで、板の着脱と、板を着けて歩く練習をし、雪慣れをしました。
2日目・3日目は、6グループの技能班に分かれ、インストラクターのご指導のもと、
スキー実習をしました。先生方は、スピードを出さないで滑るコツや綺麗なターンをする
ための姿勢など、どの生徒にもわかるよう丁寧に教えてくださり、できたときには目一杯
ほめてくださいました。そのおかげで、いつの間にか不安や恐怖が消え、日ごとに成長し
ていく自分に気付き、自信をもつことができた生徒も多かったようです。
4日目は、道の駅おぎのやでお土産の購入をしました。電卓を握り、商品の値段とお財
布の中身を照らし合わせて、一生懸命お土産を選んでいま
した。
4 日間のスキー移動教室で、ゲレンデでの笑顔はもちろ
んのこと、宿舎内で係の仕事を果たそうと懸命に取り組む
姿や、同じ班の友達とお喋りをしたり、楽しそうにカード
ゲームで遊ぶ姿、また他校の特別支援学級の生徒と交流し
ている姿もとても印象的でした。東京ではできない貴重な
体験のなかで学んだことを、これからの学校生活に生かし
ていってほしいと思います。
意見文発表会
3月14日(月)6校時に「意見文発表会」を開催いたしました。
目的を「自分の生き方に関する考えをまとめ、文章にして発信することで、自分の生き方、あり方
について考えさせる 。」「人の考え方や意見に耳を傾けることによって、他者の生き方・在り方を知
り、自分の生き方に反映させる。」として取り組んでいます。
テーマを「今の私、これからの私」とし、部活動、職場体験、校外学習、道徳の授業、ボランティ
ア活動、委員会活動、係や班の活動、学校行事、その他これまでの日々の様々な活動の中で学んだこ
と、感じたこと、考えたこと、得たもの、そして、これからも生かしていきたいと考えていることや、
これからの人生で心がけていきたいと思っていることなどについて、1・2年生は800∼1200
字、3年瀬生は1200∼2000字の中で自分の考えをまとめます。
クラス発表、学年発表を経て、全校生徒による「意見文発表会」となります。
今年の代表生徒と題名
1年4組
立花
桜子さん
「時は金なり」
1年6組
坂本
風馬君
「食料不足に苦しむ人を救うために」
2年3組
藤崎
敦也君
「夢に向かって」
2年7組
田谷
優奈さん
「ものの神様」
3年2組
今井
彩月さん
「『 ありがとう』の力」
3年3組
荒瀬
匠吾君
「生命の質量」
3年5組
金井
美穂さん
「生きるということ」
3年 10 組
境野
瑠菜さん
「楽しく学校に行くこと」
*代表として3年 10 組境野瑠菜さんの意見文を掲載いたします。
「楽しく学校に行くこと」
私は今、学校に楽しくかよっています。それは、国語で、字やかん字をいっぱ
いかけるようになったり、ともだちとなかよくなれたからです。でも、いつも楽
しいことばかりではありませんでした。
1・2年生のとき、私はちこくばかりしていました。ちこくをすると、いつも
先生におこられて、学校に行きたくないとおもいました。なんでちこくしちゃう
んだろう、とおもいました。いえでは、母といいあいばかりして、とてもつらかったです。でも、
ある日父に「つらくても学校でがんばったら、いいこともあるかもしれないよ。」とはげまして
もらったので、学校にちこくしないで行こうとおもいました。そして、だんだんとちこくするこ
とがへっていきました。
ちこくをしなくなると、母といいあいもしなくなりました。学校では、先生におこられなくな
りました。ともだちがふえて、あそぶことができるようになりました。そして、学校は楽しいと
ころだとおもいました。学校にきたら 、「そうだんにのるね 。」と言ってくれるともだちもいま
した。そのとき、私はとてもうれしかったです。ちこくをしなくなったことで、つらかった学校
が楽しくなりました。がんばってよかったとおもいました。
もうすぐ私は高校生になります。高校でははたらくべんきょうをしたいです。はたらくために
は、ちこくをしてはいけません。中学校でまなんだことを生かして、ちこくをしないで学校にか
よっておともだちとじょうずなコミュニケ−ションをとれるようにがんばります。楽しい高校生
活をおくりたいです。
第69回
卒業式
3月18日 白木蓮の蕾がふくらみ、やわらかな春の日差しの中、平成27年
度第69回練馬区立大泉中学校卒業式を挙行いたしました。
練馬区 危機管理室長 福島 敏彦様、はじめ多くの来賓の方々に見守られな
がら、卒業生261名が巣立っていきました。
「 卒業生別れの言葉」は代表生徒3名( 1組 加藤凜奈さん、3組 村元龍輝君、10
組 荒川元太君)が3年間の思い出とこれからの夢について立派に伝えてくれまし
た。
代表して、荒川元太の別れの言葉を掲載いたします。
私たちは、今から3年前、この大泉中学校10組に入学し、新たな学校生活をスタートしました。
私は小学校の時、不登校を経験し、学校に行けずにいた時期がありました。そのため、中学からいき
なり登校するのにはかなりの不安と緊張を抱えていました。
実際に登校すると、初めてのことばかりの中学校生活、不慣れな人間関係と、最初はうまくいかないこと
が多く辛い時期もありました。でも、10組の仲間とたくさんの時間を共にし、行事をとおして、様々なことに
気付いていきました。移動教室や修学旅行といった宿泊行事では、東京では味わえない体験をしまし
た。また、友達を作り、その友達との仲を深めていくことで、不慣れであった人間関係を自分自身の力で
築き上げることができました。
特別支援学級八校合同文化発表会では、1・2年生の時にはナレーターの役をして、ただ「淡々」とセ
リフを言いました。しかし、3年生になると、「もっと感情を移入するような役を演じたい」と思うようになり、そ
れが実現しました。実際に演じてみると、セリフや動きを覚えることがとても大変でしたが、何度も何度も練
習し、成功した時の達成感は今も忘れられません。そして、自分に自信をもつことができました。今では、
高校に入ったら演劇部に入りたい、とも思うようになりました。
この3年間の中学校生活で様々なことを学び、成長しました。友達と他愛のない話ができたことで、コミ
ュニケーションのとりかたを学び、色々な体験や経験をとおして、自分の将来を見つめることができまし
た。その全てが私にとってかけがえのない思い出です。10組のみんなとの出会いで、私は変わりました。
これから私たちは、それぞれの道を歩んでいきます。これまでやってきたことを自信にして、それぞれの
夢や目標に向かって一生懸命努力していきます。辛い時や苦しい時は、10組の仲間や先生たちを思い
出します。
3年間一緒に過ごした仲間と、今日、この大泉中学校を卒業します。
表
彰
体育優良生徒 ・・・審査基準①体育・スポ−ツ活動において、秀でた技術を有する者
②学業が優秀で、学習態度が良く、出席状況の良好な者
③スポ−ツ精神に秀で、他の生徒の模範となる者
6組 清水 康平 君
2組 小曽納 萌
さん
10 組 原沢 一輝 君
優良中学生・・・審査基準①技術・家庭科の学習に熱心な者
②実験や実習に積極的で創意工夫している者
③産業教育に関わる展覧会、発表会等に出品したり、あるいは研究に努
めるなど成果を挙げている者
④卒業後の進路に目的をもって意欲的に取り組んでいる者
4組 齋藤 瑞樹 君
5組 平田 有理冴 さん 10 組 大森
保護者の皆様
今年1年間、本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、
感謝申し上げます。
来年度も生徒たちの健やかな成長に向けて、教職員一同全力
で取り組みます。
どうぞよろしくお願いいたします。
駿 君