10 3 ■ 発行所 社会福祉法人 東京都社会福祉協議会 〒162-8953 東京都新宿区神楽河岸 1-1 TEL 03-3268-7174 FAX 03-3268-0635 htt p: //w w w .tc s w .tv a c .o r.jp / ■ 発行者 知的発達障害部会 部会長 坂本 光敏 ■ 企画構成 人権擁護委員会 川柳ぼーど 「にやりほっと」の取り組み 各施設の行動規範・倫理綱領を学ぼう ∼人権擁護委員会内部研修報告 22 月 日 Report 1 各施設の行動規範・倫理綱領を学ぼう −人権擁護委員会内部研修報告− 人権擁護委員会 内部研修班 人 権擁護委員会では「各施設の行動規範・倫 人権研修をおこなう」 「職員同士でグループワー 理綱領を学ぼう」 というテーマで内部研修 クをおこない人権について考える時間を設ける」 を行いました。委員は都内外25施設から集まっ など、行動規範や倫理綱領以外にも様々な取り た職員で構成され、毎月の委員会の時間に2∼3 組みが報告されました。 施設ずつ「行動規範・倫理綱領作成の有無と経緯」 他の施設の取り組みを聞くことで、自分の法 「作成後、どのように職員に周知し、支援に結び 人や施設の権利擁護の取り組みを振り返る機会 つけているか」 「振り返りの機会」 「その他の取り や自分自身の悩みを他施設の職員と共有する時 組み」等の発表を行ってきました。 間となったことは大変有意義であったと思いま 殆どの施設で行動規範や倫理綱領は作成され ており、職員への周知方法について「会議で音読 する」 「チェックリストで振り返る」 「日々の支援 す。参加した委員の振り返りを掲載することで まとめとさせていただきます。 利用者お一人お一人の「より良い生活」を願い、 の中で確認・振り返りが出来るように小さな冊 「過ごしやすい環境の提供」 という視点で支援を 子にしている」などの工夫を知ることができまし していくことが権利侵害や虐待を無くす手段で た。また「施設内で人権委員会を作り講師による あると私達は考えます。 発表施設(法人)一覧 (五十音順) いけぶくろ茜の里、大沢にじの里、シャロームみなみ風、 滝乃川学園成人部、澄水園、調布福祉園、徳丸福祉園、にりん草、 白州いずみの家、八王子平和の家、は と・ピア、花の里、 富士聖ヨハネ学園、緑の牧場学園、目黒恵風寮、目白生活実習所、 わかばの家 施 設 ご と に 課 題 や 悩 み が あ り、ま た、 内 部 研 修 を振り返って 現状を改善するための様々な取り組みを している事がよく分かり、興味深い時間 でした。全体会議やグループ会議で触れ させてもらうなど、新たな取り組みをす この委員会で他施設の倫理綱領や人権 る際に活用させてもらっています。 意識の向上、虐待のない支援に向けての 様々な取り組みを聞いて、自分の法人が 向き合ってない問題があるなと感じまし 1 た。ア ン ケ ー ト や 様 々 な 研 修 に よ っ て、 各施設の情報交換ができて良かったで 現状の改善に取り組んでいる事も知って、 す。更に、問題になっている出来事につ 自分の法人でも何らかの形で活かそうと いても今後意見・対策について話し合え 考えています。 るといいなと思います。 2016 JINKEN BOARD vol.22 各事業所の状態が異なる中で、委員の 皆がもがき苦しみながらも利用者の方へ 大変参考になりました。また、悩みや のより良い支援・生活をと考えている事 課題は同じような内容が多く、励みにな に感動します。多くの虐待事例が報告さ るというか、自分の所だけではないんだ れている中で、各委員・各事業所が独自 と、安心しました。と同時に、業界全体 の手法で権利擁護についての学びを深め でまだまだやるべき事が多いと危機感を ている姿自体に勇気を貰え、向かってい もちました。ここで聞けた話で終わらず、 る方向が同じという事が再確認できまし 皆で各々の問題・悩みを解決していきた た。 いと感じました。 自分の事業所、自分自身の現状に危機 改めて、「虐待をしない(なくす) 」ため 感を持ちました。今まで自分の事業所・ に働くのではなく、利用者の幸せを支え 法人の行っている取り組みは平均的なレ るために働くことを職場でも共有したい ベ ル か な と 思 っ て い ま し た。と こ ろ が、 と思いました。そのためのツールとして 様々な取り組みを知り、かなり遅れてい の倫理綱領であれば作る・広める必要が ることを知りました。 あると思います。 この半年間では、まだ何も進めていま せんが、ここで得てフィードバックした 取り組みを今年度中に始めたいと思って います。良い意味でショックを受けまし その事業所 (法人)の支援の基準・指針 た。 として必要 (倫理綱領など) だとは思うが、 「絵に描いた餅」 にならないように、中身 のあるものにしていくにはどうしたらい い か、そ う い っ た 取 り 組 み を 「じ ん け ん board」でオープンに出来ればと思います。 それぞれの事業所が抱える課題や悩み に共感できる部分が多くあった反面、「こ んな取り組みもあったのか」 「そんな考え 方もあったのか」という発見もありまし た。そういう小さな発見を共有していく この研修を行う前までは特に深く考え ることもなく、仕事をしていました。他 ことで、各事業所の権利擁護が少しずつ でも前進していけたらと思います。 施設の考え方や取り組みを知り、良い所 がたくさんありました。自分の施設に持 ち帰り、再度見直そうと思いました。自 分自身も支援を見直すきっかけになり、 色々考えるようになりました。 2016 JINKEN BOARD vol.22 2 Report 1 現場職員の生の声を聞くことで交流の ない施設も身近に感じられるようになり、 勉強になりました。 月の目標を決める時に、配布された資 自分の施設では取り組めていないこと がまだまだあると感じました。私の施設 料を参考にし、呼称の改善について取り 組みました。 でも他の施設でいくつか挙がっていたよ うに月次目標がありますが、それが浸透 せず、この委員会で聞いた話を参考に朝 礼で毎日読み上げるようになりました。 それから、支援検討会という委員会が、 各施設とも、利用者の権利を守り、よ り良い生活にしたいという強い思いを持 人権に関しても取り組むこととして位置 って取り組んでいることが伝わった。「ま づけられてはいますが機能しておらず、 だ捨てたもんじゃない」と思う反面、ここ ここで得た情報をもとに現在、委員会を まで真剣に取り組んでいるのに、虐待が 立ち上げる準備を始めています。 なくならないのは何故か。 施設内にいるとそこしか見えなくなる 今のままの取り組みを続けていくこと ので、外の世界を知るという意味でも本 では、私たちの目指す「虐待のない福祉」 当に良い機会だったと思います。普段言 には至らないのではないか?ということに え ず に 悩 ん で い る「呼 称」 や「グ レ ー ゾ ー ついて、考えなければならない時期かと ン」のこと等を同じ業界の人と共有できた 思う。 り、時には意見やアドバイスをもらえた り、良い取り組みは自分の施設に持ち帰 るきっかけになったりと、とても有意義 な時間でした。 印象に残った言葉「虐待をなくす運動が ある限り、虐待はなくならない」。考え方・ 視点を変え、どのような生活をして欲し いかというように、前向きな目標を掲げ 私たちの目的(利用者の幸せ)のための ること。そして、チームが一丸となり一 実現に向けたチェックリストや行動指針 致させていくことが大切なんだと感じま (理想に向けた行動マニュアル) などに変 えていくべき。いっそのこと、倫理綱領 行動規範、倫理綱領の読み上げ、年数 なんかなくしたら...。例えば 「あなたは利 回のチェックリスト等、今後盛り込んで 用者の幸せについて考えていますか?」 「目 いきたいと考えています。 標や理想に向かってどういった支援を心 掛けていますか?」など。他に、福祉の基 本理念、職員のメンタルヘルス、支援方 法(チームワーク) 、幸せ、価値観につい ての共有、何が大切、何が求められる...。 まだ、まとまらないです。 3 した。 2016 JINKEN BOARD vol.22 Report 2 「にやりほっと」の取り組み 社会福祉法人 あだちの里 希望の苑 鹿ノ戸 大典(人権擁護委員) 社会福祉法人あだちの里について 当事者の参加、意思表示が困難な当事者のため 社会福祉法人あだちの里は足立区手をつなぐ の意思確認・保障、人権に関わる調査・集計、 親の会を設立母体として「親の願い」を実現する 情報交換の実施を行っていく事を確認しました。 ために平成8年3月18日に設立されました。 さらに、法人理事・評議員の代表で構成され 現在法人では、綾瀬地区に綾瀬ひまわり園と る人権擁護委員会を発足し 「事業を利用されてい 綾瀬なないろ園の二施設、法人本部のある竹の る方に対し、人権を侵害するような事由が発生 塚地区に竹の塚ひまわり園・福祉園の二施設、 した時、人権擁護委員会を設置する。委員会は、 谷在家施設、西伊興ひまわり園等の「日中活動の 利用者の権利を擁護するとともに、利用者の満 場」、入所施設の希望の苑、21 ヶ所のグループ 足度の向上を図り、利用者が法人の福祉サービ ホームの「住まいの場」を整備するとともに、相 スを適切に利用できるようにする。」ことを目的 談支援事業・居宅介護事業等を実施しています。 とした上部組織を設置しました。 利用者800名程度、職員410名と事業規模が拡 具体的な内容は 「人権について考える」 と題し、 大しているために、事業管理や職員育成などが 中堅職員がこれまでの他事業所の事例やなぜ起 法人の重要課題となっています。 きてしまったのかといった背景を考え、中核的 職員が意見交換し共通認識を持つための研修を 法人の人権擁護体制について 実施しました。 人権擁護への取り組みのきっかけは、平成19 法人では、常勤、非常勤職員に限らず入職1・ 年に支援職員による不適切な支援が発生したか 2年目の新人研修、全職員を対象に外部講師を らです。利用者への 「からかい」を「利用者は楽し 招き全体研修を行ってきました。新人研修では んでいる」と勘違いし、結果的に不適切な支援へ 昨今、先輩職員が講師役を担うことで、より現 とつながってしまいました。支援の中味を職員 場の実情に添った内容となっています。また、 個人の力量に委ねていた面があり、人材育成の このことは発表者自身がスキルアップできると 不十分さを露呈しました。これを機に人権擁護 いった育成の場ともなっています。 の意識をしっかり理解できる研修体制づくりに 取組むことになりました。 人権啓発委員会は月に一度定例会を開催して います。実施内容は施設長や人権啓発委員によ 法人は平成20年に人権侵害防止対策委員会 る内部牽制目的の施設訪問、「にやりほっと」 (利 (平成26年4月より人権啓発委員会に名称変更以 用者の人権を尊重した適切な支援事例を職員で 下、委員会とする)を発足させました。構成メン 共有すること) 、施設内研修 (新人研修、法人全 バーは、管理者、支援員、事務職、栄養士、看 体研修) 、セルフチェックリスト、人権の日の取 護師と専門職を含め多角的視点から捉えられる り組みの発表 (第二週水曜日) 、利用者の心や思 ようにしました。委員会の目的は 「事業を利用さ いをどう理解するのかを課題として 「認知症の人 れている方に対し、人権を侵害するようことが のためのケアマネジメントセンター方式」 (認知 ないよう防止対策を企画・実行し、各事業と連 症介護研究・研修東京センター) の「私の姿と気 携を保ち、サービスの一層の向上を図るため、 持ちシート」 や「24時間生活変化シート」 など利 委員会を設置する。」とし、人権意識の啓発・向上、 用しています。 2016 JINKEN BOARD vol.22 4 Report 2 毎月集まった 「にやりほっと」は必ず職員が見 られる場所に掲示し、各事業の様子も確認でき るようにしています。それを刺激に「がんばろう」 「にやりほっと」の取組み と職員が温かい気持ちになり、良い支援の見本 この中から今回は 「にやりほっと」 の取り組み について紹介いたします。 を知ることで一定の緊張感を保つことが狙いで す。 「にやりほっと」とは、同じ職場で働く仲間の 「にやりほっと」 は多い月で50件出ることもあ 姿を見て、 「この支援いいな」 「私も真似をしよう」 ります。もちろん自由投稿となっていますので と心がほっとするようなことを書きだしてもら 少ない月もありますが、本法人では人権啓発委 い、投稿してもらいます(基本的に自由投稿とし 員が中心となり施設を盛り上げています。 ています)。 実際に投稿されたものをいくつか紹介します。 声の小さい利用者が、運動会の応援団 このような に や り ほ と っ 長に立候補した。なかなか大きな声が出 が出ました なかったが、日々励ましながら練習を続 けていた。本番で、驚くほど堂々と大き な声でエールを送ることができ、それを 利用者とともに喜んでいる姿に心がほこ ろんだ。 ある支援員の利用者に対する支援がと ても丁寧で、寄り添うように支援をして いると思います。発語でのコミュニケー ションがない方でも、必ず出勤して声掛 動きがあるため目が離せない利用者の けをします。その際には、「今日どうでし 移動支援にあたってヘルパーさんが、「大 たか?」 「体調いかがですか」等、ちゃんと 丈夫!一緒にいてとても楽しいです。 」とお 申し送りを確認し、その人の状況に合わ っしゃったこと。 せて声掛けをしているのが、我々同じ支 援員にも伝わって来るからです。 勤務時間前にもかかわらず、出勤する とゴミ出しなどを積極的に行ってくれて 手先が器用ではない利用者にボタンの いる職員さんの姿。 付け方を熱心に教えていた。器用ではな いから針仕事は難しいという概念に縛ら れていない事が素晴らしいと思った。 通所2回目のご利用者からのいただいた 言葉「病気をして笑い方を忘れていた。8 年振りに腹から大笑いしたよ!」が本当に嬉 しかったです。 デイの雰囲気、ご利用者、職員の支援 が認められて本当に嬉しかったです。 5 2016 JINKEN BOARD vol.22 外活動時に公園で休憩している利用者 を、近隣中学校の男子学生2名がスマート 夏期休業の関係で掃除ができなかった フォンで写真を撮るような仕草をしてい 週があったが、床が汚れていることに気 ることにU支援員が気付き声をかけた。撮 付いたある職員が支援後に掃除をしてい 影していた証拠はない為、見ていた事実 たこと。また、水回りを手の空いた時間 を学生に伝えたのち撮影したかどうかの にサッとスポンジで洗い流していたこと。 有無を確認した。男子学生は事実を否定 利用者、職員も含めて快適に過ごせるよ していたが、K支援員は男子学生の名前を うに環境を整えている姿が素晴らしいと 聞き疑われるようなことはしないように 思った。 注意をした。 一連の様子を当該利用者は見ていて『守 ってもらえる』 『助けてもらった』 という事 実を実感し感謝していた。日頃から似た 利用者の毎日の振り返りの中で、 「出来 ような行為を小中学生からされており、 なかったことをどうすればいいのか」とい 日々不安と怒りを感じながら生活してき うことだけを振り返るのではなく、「でき た当該利用者にとって、今回の支援員の たことで自身を褒められる自分になる」と 行動は支援員に対する信頼と、これから いうことを利用者に伝えていた支援員に の生活に対する安心感を実感できる支援 にやり。そのことで、振り返りに書く内 であったと感じた。 容が前向きに自分を捉えられるようにな っていた利用者にもにやり。 利用者と電車に乗っていた際に、近く 起きてしまった不適切な支援から目を背ける に座っていた女性の乗客から降りる間際 のではなく、職員が一丸となって人権を尊重し に手書きのメモを渡された。「私も以前、 た支援の実現を目指しています。そのために「に 知的障害者支援の施設で働いたことがあ やりほっと」 は日常的な気付きの機会となって ります。苦労も良く知っています。支援 います。 員さんを私も応援しています。 」と書いて あった。 2016 JINKEN BOARD vol.22 6 最優秀 作品 作・やま 愛がある 意思決定には ﹁I﹂がある 優秀作 品 作・新人 入選作品 日本語はよく主語を省かれます が、し っ か り﹁I﹂の 一 人 称 の 主 語 で 決 め ら れ る。サ ポ ー タ ー の 愛 に支えられた支援が意思決定支援 ではないかと感じた。 作・皆とことん好きにやれ 押 し の 強 い 支 援 を 求 め ら れ て、 先 輩 職 員 の 目 を 気 に し て の 一 句。 利用者への気遣いもあっての一句。 −作品背景− 笑顔だね 輝いているね 素敵だね 笑 顔 が 一 番!笑 顔 の 人 は 輝 い て い る。輝 い て い る 人 は、素 敵 な 人。私 た ち の 仕 事は、利用者、仲間、だけじゃ な く、笑 顔 を 増 や す こ と で 社会を変えましょう! 作・Ging er ☆Ca t ありのまま 意外とそれって 難しい −作品背景− 振り向けば そこに笑顔が あふれている −作品背景− 作・まさ 作・森との調和 それだけです。 それぞれの方の幸せの実 現をそっとサポートする私 たち支援職。 押 し 付 け る こ と な く、私 たちは﹁こちらの道は?﹂と。 そんな存在でありたいな。と … −作品背景− その方の それぞれの道 ナビゲーション 支援者の皆さんが『自分の仕事を振り返る』 『権利意識を高める』きっかけになればとの想いから 川柳のコーナーを作っています。 皆さまの投稿お待ちしてます。 すみません こんな感じで いいですかか ーど 川柳ぼ −作品背景− 投 稿 お ま ち し て お り ま す 手紙の場合 今号は川柳コーナーでしたが、読者の皆さまから様々な投稿をお待ちしてます。 〒162−8953 東京都新宿区神楽河岸 1−1 ❶ 「わたしのニヤり・ホッと」 社会福祉法人 東京都社会福祉協議会 ❷ 「誰か教えて!私の支援間違ってない?」 知的発達障害部会 人権擁護委員会宛に送ってください。 ❸ 「川柳ぼーど」 ❶❷の投稿につきましては、 紙面の都合上1,200字以内とさせていただきます。 原則として原文のまま掲載いたしますが、場合によっては内容を損なわない範囲 で加筆・修正させていただきます。なお、事例については、施設・個人名が特定で きないようご配慮お願いいたします。 ❸の川柳のテーマは福祉に関係するものであれば構いません。 投稿は匿名でもお受けいたします(その旨記載してください) 。 手紙、FAX、メール、お好きな方法で送ってください。 03−3268−0635 知的発達障害部会 人権擁護委員会宛に送信してください。 メールの場合 東京都社会福祉協議会 知的発達障害部会事務局 [email protected] 宛に「じんけんボード投稿」 とタイトルをつけて送信してください。 ▶2015年大晦日の晩、グループホームでの出来事。年の初めにお父様を亡くされた入居者さんが世話人との会話で大泣き。 編 集 後 記 FAX の場合 「私は喪中なんだから、みんな 『おめでとう』って言わないで!」数日前にお兄様から電話があった時に、 「 『おめでとう』って言っ ていいの?」と聞いたところ、 「だめだよ。 」と言われたそうです。ホームではおせち料理の準備が着々と進み、目が覚めた ら新年です。他の入居者や世話人が「あけましておめでとうございます。 」と挨拶する姿を想像すると、その時自分はどのように挨拶した らいいか分からなくなってしまったようです。私はこの方のように真面目に考えたことすらありませんでした。相談されて「みんなに『お めでとうございます』って言われたら、 『今年もよろしくお願いします。 』と言ったら?」と答えましたが、これで良かったのかどうか…。 ▶じんけんboard22号は支援現場で働く多くの仲間の声を掲載しました。私はコメントを読んで元気をいただきましたが、皆さんはいか がでしたか? 社会福祉法人 文京槐(えんじゅ)の会 は∼と・ピア 松下 功一
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