飲酒運転並びに物損事故に係る教員の懲戒処分について

報 道 発 表 資 料
平成28年 3月24日
国立大学法人北海道教育大学
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飲酒運転並びに物損事故に係る教員の懲戒処分について
国立大学法人北海道教育大学教員人事規則第 34 条の規定により,平成 28 年3月 24 日付け
で次のとおり懲戒処分を行いましたのでお知らせします。
1.被処分者
北海道教育大学教育学部准教授(釧路校)
2.事案の概要
上記准教授は,平成 28 年1月 30 日(土)午前0時 40 分頃,釧路市河畔第2駐車場(釧
路市栄町1丁目)において飲酒による酩酊状態で自家用車を運転し,同人の自家用車の正
面左斜めに駐車中の自家用車(以下「A車」という。)の左前面に衝突させた。さらに,そ
の反動でA車が右隣にあった自家用車の左側面に衝突した。後日,同人からは「代行運転会
社を利用する予定であった」と聞いているが,事故当時の同人は,衝突事故を起こしたこと
自体も覚えていない程の酩酊状態にあり,なぜ運転したのかについては,現在も判らない
状況である。
なお,本件事案については,飲酒運転による事故ではあるが,駐車場内で発生しているこ
とから,道路交通法の適用対象外となり,かつ,衝突された自家用車に乗車されていた方も
格別傷害を負うようなこともなかったため,警察は法的関与せず,単なる物損事故として
取り扱われている。
3.本学の対応
平成 28 年2月 18 日開催の教育研究評議会において,懲戒事案に相当すると判断し,懲
戒にかかる審査手続きを開始し,事実の調査その他必要な事項についての審理を行い,平
成 28 年3月 24 日に開催した教育研究評議会で審議の上,処分を決定した。
4.処分の内容
同人の行為は,本学職員就業規則第 33 条第1項第2号「職場の内外を問わず,大学の信
用を傷つけ,その利益を害し,又は職員全体の不名誉となるような行為をしてはならない。」
に違反する行為である。よって,平成 28 年3月 24 日付けで懲戒処分(停職3月)とする
こととした。
5.学長の見解
飲酒運転による交通事故については,平成 18 年8月に福岡県で幼児3人が死亡する重大
事故が発生するなど大きな社会問題となり,平成 19 年の飲酒運転厳罰化,平成 21 年の行
政処分強化,更には平成 27 年 12 月1日に「北海道飲酒運転の根絶に関する条例」が施行
されるなど,社会的にも飲酒運転の根絶に向けた取組が行われているところです。
このような行為は許されるものではなく,また,同人は教員を養成する大学の教員であ
り,学生の模範となり,これを指導する立場にあるにもかかわらず,飲酒の上酩酊し,さら
に,本件事故を惹起したもので,その倫理観及び規範意識の欠如は責められるべきであるこ
とから,厳正な処分を行いました。
大学として,このことを厳粛に受け止め,今後このようなことが起こらないよう再発防
止に取り組み,信頼の回復に努めてまいる所存であります。