新潟創業加速化事業(U・Iターン起業促進枠)業務委託仕様書 1 事業の目的及び概要 本事業は、新潟県外から本県へのU・Iターンによる起業を促進することで、人口増 加や雇用環境の改善、地域経済の活性化につなげるため、首都圏及び県内でのセミナー 開催等によるU・Iターンでの起業への意識醸成やビジネスプランの策定支援、ビジネ スプランコンテストの開催による有望な起業見込先の選定、起業に係る経費の助成、起 業準備段階から起業後までの一貫したハンズオン支援等を通じて、起業希望者を県外か ら呼び込むものである。 具体的には、以下の二つの「要件」を設けて起業希望者を募集し、事業を実施する。 ①高成長要件: 首都圏等の大学(大学院)卒業予定者などの若者を対象に、セミナー 開催等によるU・Iターンでの起業への意識醸成やビジネスプランの策定支援を行い、 ビジネスプランコンテストにより有望な起業見込先を選定して起業に係る経費の一部 を助成するとともに、起業準備から起業後の経営安定化までをハンズオン支援する。 ②一般要件: U・Iターンによる身近な事業での起業希望者を対象に、セミナー開催 等によりU・Iターンでの起業への意識醸成を行い、起業に係る経費の一部を助成す る。 2 委託業務の内容 (1) 起業希望者の掘り起こしと事業周知 ○首都圏等の大学(大学院)卒業予定者などの若者のうち、起業を考えている者や起 業に興味がある者などを掘り起こし、セミナーへの参加を働きかけること。 (高成長 要件) ○そのほか、身近な事業での起業を考えている者や起業に興味がある者などを幅広い 年代で掘り起こし、セミナー及び助成金を含む本事業の利用を働きかけること。 (一 般要件) ○首都圏を中心に、大学(大学院)等の関係機関に本事業の周知依頼を行うなど、セ ミナー及び助成金を含む本事業の利用者の確保に努めること。 ○そのほか、PR チラシ等の作成及び配布、SNS の活用等により、幅広く周知を行うこ と。 (2) 第1回セミナーの開催 ○本県での起業のメリットを PR するなど、U・Iターンでの起業の意識醸成を図るセ ミナー(参加者数は 100~200 名程度を想定)を首都圏で開催すること。 ○本県へのU・Iターンでの起業により成功し、一定の知名度がある経営者による講 演やトークセッションを行うなど、参加者に本県での起業の魅力を伝えられる構成、 内容とすること。 ○第2回セミナーの告知を含めた本事業全体の PR を行い、 「①高成長要件」の対象者 については次のフェーズにつなげ、 「②一般要件」の対象者についてはU・Iターン での起業と助成金の申請につなげること。 (3) 第2回セミナーの開催 ○各参加者のビジネスアイデアに基づくビジネスプランの策定を行うセミナー(参加 者数は 40 組程度を想定)を県内で行うこと。 ○参加者募集に当たっては、ビジネスアイデアを記載した資料の提出を求めて参加者 を選抜するなど、効果的な募集方法を検討すること。 ○参加者が本県の地域資源を活用するなどした本県への波及効果が高いビジネスプラ ンを策定できるような効果的な構成及び内容とし、参加者に的確な指導が行える体 制を用意すること。 ○ビジネスプラン策定後、本セミナー内で発表会を行い、次のフェーズに進む上位7 ~10 組程度を選抜すること。 (4) ビジネスプランのブラッシュアップ ○第2回セミナーで選抜したビジネスプラン上位者に対して、個別指導を基本とした ビジネスプランのブラッシュアップを行うこと。 (5) 助成金交付先の選抜(ビジネスプランコンテストの開催) ○前フェーズでビジネスプランのブラッシュアップを経た7~10 組程度によるプレゼ ンテーション会(ビジネスプランコンテスト)を県内で開催し、起業に係る経費へ の助成金(上限額 500 万円・助成率 2/3 以内)の交付先候補者となる有望な起業見 込者(上限3組)を選抜すること。 ○ビジネスプランの審査に当たっては、適切な審査員を選定し、依頼すること。 ○助成金交付候補先に選ばれなかった者も含め、発表者への資金提供やビジネスマッ チング等が生まれるよう、オーディエンスを確保すること。 (6) 起業前後の支援(起業準備支援~起業後のフォローアップ) ○プレゼンテーション会でビジネスプランを発表した7~10 組程度のうち、起業を目 指す者に対しては、会社設立や資金調達、販路確保など、起業前後における支援ニ ーズを把握し、適切な支援を行うこと。 (7) 「新潟創業支援プラットフォーム」との関わり等 「新潟創業支援プラットフォーム」とは ・県内での創業促進を図るに当たり、公益財団法人にいがた産業創造機構(NICO) を中心に、ワンストップで起業希望者及び起業家のニーズに対応し、起業準備か ら起業後の経営安定化に至るまで、“オール新潟”での創業支援を行う連合体で ある。 ・構成員は、国・地方自治体、商工団体、経済団体、金融機関、ベンチャーキャピ タル、投資家、大学・研究機関等、本事業趣旨に賛同する支援者を想定している (所在地は県内外を問わない) 。 ・構成員には、起業希望者及び起業家のニーズに応じた、既存の支援メニューの持 ち寄り、他構成員との連携等による新たな支援メニューの提供などを期待する。 ○NICO が行う構成員の発掘と確保への協力を行うこと。 (特に、首都圏におけるベンチ ャーキャピタル、投資家等の掘り起こしに期待したい。 ) ○起業希望者及び起業者のニーズに応じた効果的な支援が行われるよう、運営に当た って NICO とともに全体をコーディネートすること。 ≪留意事項≫ ○上記内容を基に、効果及び効率の両面において最適だと思われる業務内容を様式4 号「企画提案書」により提案すること。 ○助成金交付に係る業務は NICO で行うため、委託業務から除外する。 3 業務のスケジュール(目安) 内容 実施時期 (1) 起業希望者の掘り起こしと事業周知 4~5月(一般要件は随時) (2) 第1回セミナーの開催 5~6月 (3) 第2回セミナーの開催 7月 (4) ビジネスプランのブラッシュアップ 8~10 月 (5) 助成金交付先の選抜(ビジネスプランコンテストの 10~11 月 開催) (6) 起業前後の支援(起業準備支援~起業後のフォロー 随時 アップ) (7) 「新潟創業支援プラットフォーム」との関わり等 随時 ※事業の進捗状況に応じて、柔軟に対応すること。 4 事業期間 契約締結の日から平成 29 年3月 31 日まで 5 その他 ○受託者は、受託業務期間中、事業の進捗状況を NICO 担当者に報告し、その後の実施 方法等について十分協議を行うこと。 ○本仕様書に定めのない事項及び事業の内容、方法等に疑義が生じた場合は、NICO 担 当者と十分協議の上、事業を実施すること。 ○業務の遂行に際して、知り得た情報等については、いかなる理由をもっても受託業 務期間中及び受託業務期間終了後において、第三者に漏らしてはならない。 ○本事業の実施で得られた成果、情報(個人情報を含む)等は NICO に帰属する。 ○事業の再委託は原則禁止とし、必要が生じた場合は NICO と協議すること。
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