氷見市公共施設等最適化基本方針 (氷見市公共施設等総合管理計画) 平成28年3月 富山県氷見市 はじめに 本市の公共施設(建物)や道路、橋りょう、上下水道などのインフラは、1970 年代以降に、国の政策に呼応し、集中的に整備されたため、それらが一斉に老 朽化し、近い将来、更新時期を迎えることとなります。しかし、人口減少等に 伴い、今後、市の歳入の大幅な減少が見込まれており、保有する公共施設等を すべて更新し、維持し続けることは困難です。 また、本市の地域構造や民間等も含めた施設立地の状況、将来の人口見通し や世代別の人口構成などの実態により、山間部などにおける地域コミュニティ の衰退や、市街地の空洞化などの問題点も浮き彫りとなってきました。 市では、これらの課題を解決し、持続可能な地域社会を実現するために、 「氷 見市都市空間戦略」の立案に着手しており、地域コミュニティ維持のための生 活サポート拠点の形成や、山間部と市街地の交流促進策、また、それらを可能 とする交通システムや公共施設等のあり方などについて検討を行っています。 「氷見市公共施設等最適化基本方針」は「氷見市都市空間戦略」の一部とし て位置付けられ、長期的な視点により公共施設とインフラの今後のあり方を総 合的に定めるものです。今後は、本方針に基づき、公共施設等の最適な配置の 検討を進め、個別の公共施設等の将来の方向性を決定するなど、持続可能な地 域社会の実現のために取り組んでまいります。 平成28年3月 <「氷見市公共施設等最適化基本方針」策定までのプロセス> 年 月 H26.12 内 容 「氷見市公共施設・インフラ白書」を作成・公表 市が保有する公共施設やインフラの全体像を把握し、市民の皆様にその 現状と課題を理解していただくために作成。 「広報ひみ」 に 3 ヶ月 (H27.1 ~3 月)に渡り、その概要を掲載。 H27.3 「氷見市公共施設・インフラマネジメント講演会」を開催 東洋大学の根本教授を迎え、全国の公共施設・インフラの現状や、問題 解決に向けた方策などについての講演会を開催。 H27.6~ 氷見市の都市空間戦略についての検討を開始 慶應義塾大学の長瀬教授を中心に、「氷見市都市空間プロジェクトチー ム」を編成。山間部と市街地の機能の再構築や遊休資産などの空間資源 の再配分により、豊かで持続可能な地域社会の実現を目指す。 H27.9 公共施設とインフラに関する市民意識調査の実施 今後の公共施設とインフラのあり方を検討する上での参考とするため、 市民の皆様の公共施設等に対するご意見や利用状況等について調査。 H27.11 ~H28.1 「これからの公共施設を考えるワークショップ」の開催(3 回) 「公共施設等最適化基本方針」策定の参考とするため、公共施設に関す る「大切にしたい視点」を集約。(※開催概要は第3章の最後に記載。 ) H28.3 「氷見市公共施設等最適化基本方針」のパブリックコメントの実施 及び市民報告会の開催 H28.3 「氷見市公共施設等最適化基本方針」の決定 ― 目 次 ― 第1章 氷見市を取り巻く状況 第2章 1 地域構造特性 ―――――――――――――――― 2 人口等の見通し 3 財政構造 4 公共施設等の現状 5 公共施設等の将来の更新・改修費用 6 まとめ(現状の課題) 2 ――――――――――――――― 3 ―――――――――――――――――― 8 ―――――――――――――― 11 ―――――― 21 ―――――――――――― 22 公共施設等最適化基本方針の位置付け 1 「氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略」 ―― 24 2 「氷見市都市空間戦略」 ――――――――――― 25 3 公共施設等の最適化に関する計画体系 ――――― 26 ――――――――――――――― 28 第3章 公共施設等最適化基本方針 1 基本方針の構成 2 計画期間 ―――――――――――――――――― 29 3 取組姿勢 ―――――――――――――――――― 30 4 基本目標 ―――――――――――――――――― 34 5 再配置・機能維持方策 ―――――――――――― 38 6 財政指標(堅持すべき目標数値)―――――――― 42 7 取組の具体化 44 ―――――――――――――――― <参考>「これからの公共施設を考えるワークショップ」開催概要 ―― 48
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