大阪市大規模小売店舗立地法運用手続要綱改正の趣旨等 (1)「大規模小売店舗立地法」並びに「大阪市大規模小売店舗立地法運用手続要 綱」について スーパーやホームセンターといった大規模小売店舗が出店すると、来客、物 流等による交通問題や環境問題が生じ、周辺地域の生活環境に影響が出てくる ことがあります。「大規模小売店舗立地法」は、これらの問題について住民等 の意見を反映しながら、大規模小売店舗の出店とその周辺地域の生活環境との 調和を図っていくための手続きを定めています。対象となる大規模小売店舗は 店舗面積が1,000平方メートルを超えるものです。 また、「大阪市大規模小売店舗立地法運用手続要綱」は、大規模小売店舗の 立地に関し、その周辺地域の生活環境の保持のため、大規模小売店舗を設置す る者(以下「設置者」という)によりその施設の配置及び運営方法について適 正な配慮がなされることを確保することを目的として、大規模小売店舗立地法 の本市の運用に関する具体的な手続等を定めたものです。 (2)大阪市大規模小売店舗立地法運用手続要綱の改正趣旨 大規模小売店舗立地法の規定により、新設又は変更の届出をしようとする者 は、大規模小売店舗立地法第4条第1項により経済産業大臣が定める「大規模 小売店舗を設置する者が配慮すべき事項に関する指針」 (以下「指針」という。) を踏まえて行うものとなっています。 大規模小売店舗の設置者が確保することを要する駐車場の必要台数の算定に あたっては、指針によって定められている計算式及び原単位等の値を用いるこ ととなっています。ただし、法運用主体(大阪市)が交通対策の実施状況、自 動車・公共交通機関等の利用状況等の地域の実情に応じて、指針に定める自動 車分担率等各原単位等の値とは別に、地域の基準を定め、あらかじめ公表して いる場合には、当該地域の基準を用いるものとすると指針に規定されています。 大阪市では、大規模小売店舗立地法の手続きにおいて、大規模小売店舗の設 置者が必要駐車台数の算定時に用いる自動車分担率について、大阪市の実情に 応じた適切な配慮を求めるために、従前より地域の基準を設定し、市ホームペ ージにて公表し運用を行っています。 今回、当該自動車分担率における地域の基準を見直し、同基準について大阪 市大規模小売店舗立地法運用手続要綱に追加するとともに、その他必要な規定 整備を行うものです。 具体的には、大規模小売店舗の所在地がその他地区(商業地区以外の地域) の場合における自動車分担率について、これまで大阪市では60%を適用してい ましたが、大阪市内の商業施設の駐車場利用率が4割程度となっている状況か ら、指針と同じ50%を適用することとするものです。 (3)改正時期 平成28年6月1日以降の届出について適用することとします。
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