保 案 - 埼玉社保協

2015年6月1日発行 第230号(毎月1回発行)
発行 埼玉県社会保障推進協議会
〒330-0064 さいたま市浦和区岸町7-12-8
自治労連会館1階
電 話048-865-0473
fax048-865-0483
(ホームページは「埼玉社保協」と検索下さい)
「国
、国
保
の
を
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」
保
医療保険制度改悪法の成立~改悪実施の概要
2015年
案
(5/27参議院本会議)
2017年
①後期高齢者、保険料9割軽減、8.5割軽減特例を
廃止
②社会保険から後期高齢者医療への支援金を2400
億円引き上げ
①2012年国保法改正により1700億円国保への財政
拡充
2016年
2018年
①食事代1食260円を360円
②紹介状なし大病院定額5千円から1万円
③社会保険、月収121万円以上保険料アップ
④患者申出療養制度(混合診療)を開始
①国保の財政運営が市長村から都道府県に
②入院食事代1食360円から460円へ
③病床削減など地域医療構想と合わせ医療費適正
化計画を推進
戦争立法と岐路に立つ憲法9条を守る国民的共同を
「戦争法案」を閣議決定した当日に、「輝け!日本国憲法のつどい」を開催
会協力の訴えがありました。
九条の会事務局員で一橋大名誉教授の渡辺治さ
んが「戦争立法と岐路に立つ憲法9条を守る国民
的共同を」と題して講演しました。
渡辺さんは、市民の頑張りで戦後70年間守り続
けてきた憲法9条にとって正念場となる国会後半
をいかに闘うか、安
倍政権の危険な本質
を明らかにし、「戦争
法案」を詳しく解説、
そして改憲を阻む国
民的共同の課題を提
起しました。
運動をすすめるうえで、①安倍政権はけっして
強くないこと、②60年安保闘争時の共同行動に学
び、③九条の会や市民運動、女性の力など新しく
発展した勢力と力を合わせ、保守層にも働きかけ
ることの大切さを強調しました。
時間超過の講演に熱心に聞き入っていた参加者
から「とても分かりやすい話で、元気が出た」
「連
日行動で頑張ろう」などの感想が語られました。
(埼玉憲法会議事務局次長
渡辺 政成)
日本を「海外で戦争する国」に作り変える戦争
法案を閣議決定した当日の5月14日、埼玉会館小
ホールで 、「輝け!日本国憲法のつどい」が開催
され、開場前に長い列ができ、会場満員の500人
が参加しました。
つどいでは、はじめに5月31日に開催される1万
人規模の憲法集会の成功に向けて、集団的自衛権
行使を容認した閣議決定撤回を求めるオール埼玉
総行動実行委員会の肥田泰・副実行委員長から集
埼玉のくらしと社会保障2015.6
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生活保護基準引き下げに295世帯が審査請求
発足以来14年間、《三つの継続》を確認
5月15日埼玉一斉行動
さいたま市社会保障推進協議会15周年総会
5月24日「表の<戦争をする国へ>と、裏の<戦
後最大の社会保障大改悪>の流れは、戦前と同じに
一体で進む」という情勢のもと、さいたま市社保協
の15周年総会が開かれました。
記念講演では川嶋芳男・県社保協事務局長により
「国保の広域化」がいかに住民無視で危険なもので
あるかを学びました。
この1年、介護では市長などのボーナスが上げら
れるなか、私たちの要望を無視して保険料が大幅に
上げられ、それに抗議して年金者を中心に大量の不
服審査請求を提出しました。国保税の高さは全国20
政令市で7位ですが、数年前までは1位でした。そ
の上げ幅も他の政令市より低いものに押さえること
ができました。生活保護では生健会を中心に受給者
の一時保護宿泊所を3箇所に設置させ300名以上の
人を助けることができました。扶助費削減ではその
撤回を求め「第2の生存権裁判」と位置付けて提訴
をすることとなりました。
新年度の方針として「いま広範な人との共同が可
能の時」として、原発、核、雇用、沖縄、TPPなど
の諸運動との連帯、草の根で隅々に入る活動の重視、
そしてさいたま市発足以来14年間、一度も欠かすこ
とのなかった《三つの継続》①年4回の市との懇談
(市民の切実な声を市議会前に直接行政に伝える)
②ニュースの毎月14000部配布③各区での宣伝行動
(各区社保協と共同 )、更に10年前からの国保課と
の毎月の懇談、それらも今年も欠かさず行うことと
しました。新年度役員として荒川常男会長と4名の
副会長、他に15名の幹事を選び閉会しました。
(さいたま市社保協 会長 荒川常男)
今年4月に行われた3回目の生活保護の生活扶助
基準の引下げに対し、埼玉県生活と健康を守る会連
合会、きょうされん埼玉支部、反貧困ネットワーク
埼玉などの支援団体により結成された「生活保護基
準引下げ反対埼玉連絡会」が呼び掛け、5月15日、
埼玉県内の生活保護利用世帯295世帯分の審査請求
書と要望書を埼玉県に一斉提出しました。提出は、
さいたま市浦和区の埼佛会館の2階ホールで行わ
れ、生活保護利用者や支援者ら104名が集まり、会
場は熱気で包まれました。
埼玉連絡会の寺久保光良代表と生活保護利用者か
ら、埼玉県の職員に対し、審査請求書と要望書が手
渡しされ 、「国の方針に追従せず、県民の命と暮ら
しを守る姿勢に立ってほしい 」「国に対して生活保
護基準の引き下げを行わず、撤回するように県とし
て要望してほしい」などと要望しました。また、そ
の後に行われた集会では、生活保護利用者らは「引
き下げで生活が立ち行かない 」「社会との関わりを
絶たれている」などと切実な思いを訴えました。
生活保護の生活扶助基準額をめぐっては、2013年
8月を皮切りに、約3年間で平均6.5%、最大で10
%の引き下げが行われ、利用者世帯の約96%で受給
額が減額され、利用者は食費を切り詰めるなど厳し
い生活を強いられています。
埼玉県内では2014年5月14日までに、生活保護制
度を利用する655世帯が審査請求を行っています。
また、昨年8月には憲法が保障する生存権を侵害す
るとして、2014年8月1日、生活保護利用者25人が
国と県、さいたま市ら7市を相手取り、引下げ処分
取り消しなどを求め、さいたま地裁に集団提訴、現
在訴訟が継続しています。次回期日は、2015年7月
22日に予定されています。ぜひ、こちらも傍聴によ
る支援をよろしくお願いいたします。
(生活保護基準引下げ反対埼玉連絡会
事務局長 広瀬 隆)
埼玉のくらしと社会保障2015.6
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戦争準備の阻止は、即ち、社会保障の拡充
第14回富士見市社会保障を良くする会総会
5月24日、ぱれっとにて、富士見市社会保障を
よくする会の第14回総会が49人という会場に入り
切れないほどの参加者で大盛会のうちに開かれま
した。
司会を担当した細野事務局次長が、富士見市よ
くする会は13年前の埼玉社保協が行う全県自治体
キャラバンで誕生して以来、活動を続けてきたこ
とを紹介し、総会前の記念講演に入りました。
立教大学芝田英昭教授の「戦後70年、社会保障
の意義と運動的課題」の話は、極めて分かりやす
く、今の国民の生活実態と拡大する貧困と格差、
これを更に進める安倍政権の戦争する国づくり政
策が土台にあること。戦争準備を阻止することが、
即ち社会保障の拡充になること、いま政府与党の
進める道は福祉の面でも逆戻りであることをあき
らかにされました。
芝田教授の講演を受けて、小石会長は挨拶で、
まず新体制の1年の活動と感想を述べたいとして、
「国はよくもまあこんなにひどい改悪をするもの
だ。こういう独裁的なやり方を市民の皆様に告発
したい」ときりだし、資本主義社会の格差は宿命
だが、これを少しでも無くするのが社会保障。安
倍政権は格差拡大の真逆の政策を強引に進めてい
る。この間の選挙で国民の声が強まり、自民、共
産党が増えたが、権力も資本もない私たちが、こ
の地域でやれる活動は何か。学習を基本にして、
社会保障改悪ストップのための宣伝、署名行動等
々取り組みたい。福祉医療の負担増、憲法を飛び
越えた海外で戦争する国造り、戦争依存症のアメ
リカと一緒に世界中でテロと戦争の拡大に参加す
ることになる。政府が再び国民をだまして戦争に
突き進む、戦争の原因である、貧困と格差を改善
するために社会保障の運動を強めようと呼びかけ
ました。
来賓として、ふじみ野市社保協会長の佐藤秀人
氏、年金組合支部長小倉洋一氏、日本共産党瀬戸
口幸子氏、市民ネット代表、加藤市議がそれぞれ
連帯の挨拶を行い、新婦人竹村シゲ子、守る会竹
村正議長の采配で、議案審議が進みました。
庄野事務局長による、要を得た議題の簡潔な報
告があり、質疑はあとまわしで、構成団体の発言
に入り、次の3団体から発言がありました。
富士見市生活と健康を守る会綾会長から、守る会
の自己紹介の一文の紹介と生活保護削減のあまりに
ひどい実態とこれに向けての不服審査請求と裁判闘
争の報告。こばと労組代表内田氏から制度改悪での
保育問題での取り組み、学童保育労組代表小泉氏か
ら、指導員の労働条件が自分
と同じ年齢で5~6万円低い現
実の中で、学童たちも最悪の
環境にあるが、市は直接の雇
用関係にないとの理由で我々
の声を聴かず、懇談を拒否し
ていることが告発されまし
た。
質疑討論の中で、安倍政権の社会保障改悪のお
おもとに安保条約に基づくアメリカの対日関税障
壁撤廃などの「年次改革要望書」があること、安
倍政権はアメリカ従属、財界・大企業優先の政治
があること記載挿入の意見と監査報告書に必要な
項目が記載されていない、今後、きちんと要件の
すべてを記載した報告が求められるとの意見があ
りました。
それぞれ、会長、事務局長が答弁して、各議案
の一括採決を行い満場の拍手で承認可決されまし
た。
その後、新役員体制が報告され、4団体がこれ
から組織内での推薦を待っていること、その他は
異議なく承認されました。
新役員体制/会長 小石治男、副会長 大野良平・
五十嵐剛、事務局長 庄野拓男、事務局次長 細野
浩一、会計 五十嵐幸子
(富士見市社会保障をよくする会副会長
五十嵐
剛)
埼玉のくらしと社会保障2015.6
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2015年自治体要請キャラバン
6月22日から訪問スタート
第23回埼玉社会保障学校
開校のお知らせ
要請団会議と地域集会でしっかり学習
6月5日に要請団会議を行います。14時から教育
会館で、懇談内容と懇談のすすめ方、市町村アンケ
ートの回答から、特徴などを学びます。
地域集会は川口、川越、春日部、所沢、熊谷、鴻
巣の6会場で開催します。都合のつく日程で、行き
やすい会場に参加して下さい。団体は各地域組織に
参加を呼びかけて下さい。地域社保協は可能なかぎ
り参加者を確保して下さい。
地域集会は各会場とも18時30分開会です。
日時 8月22日(土)10:00~16:30
会場 ときわ会館(さいたま市役所側)
さいたま市浦和区常盤6-4-21
TEL048-822-4411
参加費 4000円
※希望者にはお弁当(1000円)を用意しますので
チラシの申込み書にてご注文下さい。
川 口 市 会 場
埼 玉 協 同 病 院 ふ れ あ い 会 館 第 1会 議 室
6月
9日
( 火 )
6月
11日
( 木 )
第1講座
「危機に直面する
憲法と社会保障」
講師 小澤 隆一 氏
東京慈恵会医科大学教授
一橋大学法学部卒 静岡大学教
授を経て2006年から現職 専攻
は憲法学
048-294-6111
川 越 市 会 場
ウ ェ ス タ 川 越 2階 活 動 室 5
川 越 駅 西 口 徒 歩 5分
049-249-3777
熊 谷 市 会 場
熊 谷 市 立 勤 労 会 館 2階 会 議 室
048-524-5007
鴻 巣 市 会 場
ク レ ア 鴻 巣 3階 第 1中 会 議 室
048-540-0540
春 日 部 市 会 場
第2講座 「どうなる日本の医療・介護
~私たちはどう立ち向かうか」
講師 本田 宏 氏
医師・NPO法人医療制度研究会
副理事長 前埼玉県済生会栗橋
病院院長補佐
市 民 活 動 セ ン タ ー ぽ ぽ ら 春 日 部
6 月
1 0 日
( 水 )
4 階 会 議 室 1
0 4 8 - 7 3 1 - 3 5 5 0
所 沢 市 会 場
所 沢 地 区 労 会 館
0 4 - 2 9 9 2 - 9 9 2 7
市町村事前アンケート回答、懇談内容を
掲載した資料集ができあがりました。
懇談内容は、以下の5項目です。
懇談内容の詳細は、資料集に掲載しています。
懇談内容
1、住民の負担能力に応じた国保税を設定し、安心
して受けられる医療体制を確立してください。
2.改正介護保険の実施については、介護サービス
の低下を招かないよう、自治体の責任で、必要な
財源とサービス、職員の確保を行なってください。
3.障害者施策は基盤整備とともに事業の拡充をめ
ざしてください。
4.認可保育所の拡充で早急に待機児童を解消して
ください。
5.生活保護の申請は、口頭でもできることを徹底
してください。
第3講座「社会保障の現状をくらしの
最低保障から考える」
講師 唐鎌 直義 氏
立命館大学教授
社会保障論 国民生活研究
※講義名は仮題です。
団体の場合は、とりまとめてください。
個人の方は、社保協へ直接申込み下さい。
お支払いは当日、受付でお支払い下さい。
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