第26回日本パラ陸上競技選手権大会時におけるブースティングの

平成 27 年7月 14 日
(一社)日本パラ陸上競技連盟
医事委員会
陸上競技におけるブースティングの意識調査のお願い
(第 26 回日本パラ陸上競技選手権大会におけるアンケート調査への協力について)
2020 年に東京オリンピック・パラリンピックが決定し,日本においても障害者スポーツ
に対する関心が高まってきております.日本の主要な大会や国際大会ではドーピング検査
が実施されております.
一方で,障害者スポーツに独特の禁止行為として”ブースティング(boosting)”というも
のがあります.Boosting は脊髄損傷の中でも四肢麻痺のある選手が、意図的に自律神経過
反射状態を引き起こし,血圧を上昇させ,競技能力を向上させようとする方法です.練習
中に脳出血を発症したという事例も出ており,国際アンチ・ドーピング機関(WADA)の
禁止行為には含まれていないものの、国際パラリンピック委員会(IPC)で禁止行為とされ
ています.
国際大会中では、boosting が,練習グラウンド,コール時,競技の前などに血圧検査と
いう形で実施されます.競技選手においては,本検査を十分に理解し,急な検査にも落ち
着いて対応してもらう必要があります.Boosting の教育および予防の啓蒙を日本パラリン
ピック委員会より各競技団体で実施する様に通達されており,日本パラ陸上競技連盟でも
boosting の啓蒙および予防を行っていく予定です.
今回,日本パラ陸上競技選手権に参加している選手間において boosting の周知度および
boosting の経験についてのアンケートを T51,T52 の選手に練習場やスタンドなどで実施
を予定しております.ご理解、ご協力の程,よろしくお願いいたします.
担当
日本パラ陸上競技連盟
医事委員会
伊藤倫之、今井寛
E-mail: [email protected]