分子行動神経科学 - 大阪大学大学院医学系研究科・医学部

大阪大学大学院 医学系研究科 分子行動神経科学 教室主任: 松尾 直毅 独立准教授 E-­‐mail: n-­‐[email protected]­‐u.ac.jp
記憶の可視化と操作から探る、記憶・学習の実体・仕組み
ヒトを含む動物には、多様な外界情報を脳内に記録して、それを適切に引き出す機能
が備わっています。この仕組みのおかげで私たちは刻々と変化する環境・刺激に適した
判断を下し、行動することができます。一方で、その破綻は認知行動・精神の深刻な障
害を引き起こします。言わば記憶は“心”の基盤といえるかもしれません。
私たちの研究室では、主に遺伝子改変マウスを用いた動物行動心理学、分子・細胞生
物学、神経生理学、イメージングなどの融合的手法を駆使することにより、記憶情報を担
う神経細胞群・回路の可視化や人為的活動操作を行い、脳の働きの謎や機能破綻に伴
う障害の本質的理解に迫りたいと考えています。 特定の
神経細胞の
人為的活動操作�
光・化学遺伝学�
複合的解析
脳内で起きている現象の観測�
活動履歴可視化�
in vivo�
神経活動�
記録�
機能的な回路・�
シナプスの可視化�
分子生物学手法�
行動解析�
Cell Reports 11, 351-7 (2015)
Science 335, 353-6 (2012)
Science 319, 1104-7 (2008)
Science 317, 1230-3 (2007)
2014年12月に新設された若い研究室です。記憶の謎の究明に打ち込む、熱意ある大
学院生の参加をお待ちしています。