ユーザーガイド

ユーザーガイド
製品バージョン:15.0.2
安心ネットセキュリティ
ユーザーガイド
まず、はじめよう
1
インストールとアンインストール ▶ 12 ページ
製品の動作環境、インストール方法、はじめて製品を起動したときに必要な確認操
作など、製品をお使いいただけるまでの準備について説明します。
2
ライセンスとアクティベーション ▶ 20 ページ
ライセンスの確認や更新、アクティベーションなどについて説明します。
これだけは知っておきたい
3
主な機能と画面構成 ▶ 22 ページ
製品の主な機能、画面構成、各種ウィンドウとツールの概要について説明します。
4
基本的な使い方 ▶ 36 ページ
保護状態の確認、アップデート、スキャン、プロテクションの停止 / 再開など、基本
的な機能の操作方法を説明いたします。
5
脅威への対処 ▶ 58 ページ
ウイルスや悪意のある攻撃の対処方法を説明します。
インターネットを、より安全に
6
インターネットを安全に使用するための機能 ▶ 65 ページ
子供のコンピューター使用制限、個人情報の保護、セキュリティキーボードなど、イ
ンターネットをより安全で快適に使用するための機能について説明します。
もっと、カスタマイズ
7
各機能の詳細な設定方法 ▶ 85 ページ
各プロテクションの設定方法について説明します。通常は既定の設定を変更する必要
はありません。
8
詳細設定と便利ツール ▶ 125 ページ
コンピューターに詳しいユーザーが管理しやすくしたい場合などに有効な設定方法を
説明します。(上級者向け)
また、便利なツールについても説明しています。
9
付録 ▶ 151 ページ
トラブルシューティングや、用語解説を記載しています。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
はじめに
安心ネットセキュリティをお使いのみなさまへ
このたびは当社製品をお選びいただき、誠にありがとうございます。このガイドがお
客様の作業の一助となること、またお客様の疑問にお答えできる内容であることを
願っております。
ご注意
この文書はプログラムの製造元 Kaspersky Lab ZAO(以降、
「Kaspersky Lab」
)
の資産です。この文書に対するすべての権利は、ロシア連邦の著作権法および国際
条約によって留保されています。この文書またはその一部を不正に複製および配布す
ると、適用法により民法上、行政上、または刑法上の責任を負うこととなります。
ガイドの複製または配布は、翻訳されたものも含めていかなる形であれ、Kaspersky
Lab の書面による同意がないかぎり認められておりません。
このガイドおよびガイドに含まれる画像は、非商用(個人使用)の目的で提供されて
います。
Kaspersky Lab は、このガイドを予告なく変更する場合があります。
このガイドに利用されている資料のうち、他社が権利を有するものの内容または品質、
妥当性、正確性について、また、そうした資料の使用に関連する潜在的な損害、お
よび実際に発生した損害について、Kaspersky Lab は一切の責任を負いません。
改訂日:2015 年 07 月 30 日
© 2015 Kaspersky Lab ZAO. 無断複写・転載を禁じます。
http://www.kaspersky.co.jp/
http://support.kaspersky.co.jp/
2
使用許諾契約書について
使用許諾契約書は、ユーザーと Kaspersky Lab との間で締結される拘束力のある
契約であり、製品の使用条件を規定しています。製品を使用する前に、使用許諾契
約の条件をよくお読みください。
使用許諾契約書の条件は、安心ネットセキュリティのインストール時に確認できます。
製品をインストールする際に使用許諾契約に同意することにより、使用許諾契約の条
件を承諾したと見なされます。本契約書の諸条件に同意されない場合は、本製品の
インストールを中止、または使用を中止してください。
ライセンスについて
ライセンスは、使用許諾契約書に基づいて提供される、製品を使用する有効期限付
きの権利です。ライセンスは、お使いの製品に対して、固有のアクティベーションコー
ドが対応付けられています。
ライセンスには、次のサービスを受けられる権利が含まれます。
•• 1 台以上のデバイスでの製品の使用。
製品を使用できるデバイスの数は、使用許諾契約書で指定されます。
•• テクニカルサポートによるサポート。
•• ライセンスの有効期間中に、KDDI 株式会社またはカスペルスキーから提供
されるその他のサービス。
サービスの範囲および製品使用条件は、製品のアクティべーションを実行するライセ
ンスの種別によって異なります。
ライセンスの種別は次のとおりです。
•• 製品版 – 安心ネットセキュリティをご契約いただくと提供される有料ライセンス
ライセンスが無効になると、アップデートや各機能がご利用になれません。す
べての機能をご利用いただくためには、再度安心ネットセキュリティご契約をい
ただく必要があります。
3
アクティベーションコードについて
アクティベーションコードは、KDDI 株式会社から提供されるコードです。20 桁の半
角英数字で、xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx の形式で構成されます。製品のアクティベー
ションに必要となります。
安心ネットセキュリティをご契約いただくと、アクティベーションコードを入手できます。
アクティベーションを実行し、製品上でライセンスが有効な状態で、アクティベーショ
ンコードを紛失した場合は、お客様の会員ページ(au one net セルフページ)へロ
グイン後にご確認いただけます。
データ提供について
プロテクションレベルを向上させるため、使用許諾契約書の条項に同意することで、
次の情報を Kaspersky Lab に自動的に提供することに同意いただくことになります:
•• 処理したファイルのチェックサム(MD5、SHA256)に関する情報
•• URL を評価するために必要な情報
•• 通知の使用に関する統計
•• スパムに対する保護に関する統計データ
•• 安心ネットセキュリティのアクティベーションデータおよびバージョン
••インストールされている安心ネットセキュリティのライセンスに関する情報
•• 検知された脅威の種別に関する情報
•• 現在使用されているデジタル署名に関する情報、およびそれらの認証の検証に必要な情報
•• 信頼する Web サイトのコンテンツの表示を設定するために必要なアプリケーション処理
の詳細およびライセンスの詳細
コンピューターに TPM(信頼するプラットフォームモジュール)が搭載されている場
合は、オペレーティングシステムの起動に関する TPM のレポートおよびそれを検証
するのに必要な情報を、Kaspersky Lab に提供することに同意していただくことにな
ります。安心ネットセキュリティのインストール中にエラーが発生した場合は、エラー
コード、使用しているインストールパッケージ、お使いのコンピューターに関する情
報を Kaspersky Lab に自動的に提供することに同意していただくことになります。
Kaspersky Security Network に参加すると、安心ネットセキュリティによって生成
された以下の情報を Kaspersky Lab へ自動的に送信することに同意していただくこ
とになります:
••コンピューターにインストールされているハードウェアおよびソフトウェアに関する情報
••コンピューターのウイルス対策の保護ステータス、および感染の可能性があるすべての
オブジェクトとそのようなオブジェクトに関して行われた決定に関する情報
•• ダウンロードおよび開始された製品に関する情報
4
•• 安心ネットセキュリティのインターフェイスのエラーおよび使用に関する情報
•• 製品のバージョン、ダウンロードしたソフトウェアモジュールのファイルに関する情報、現
在の定義データベースのバージョンなど、本製品の詳細
••アップデートおよび Kaspersky Lab のアップデートサーバーとの接続に関する統計情報
•• 現在使用している無線接続に関する情報
••コンピューターにインストールされているアプリケーションの使用中に、本製品によって
発生する遅延の統計
•• 悪意のあるリンクによって感染したファイルなど、コンピューターに損害を与えるために使用さ
れる可能性のあるファイル、またはそのようなファイルの断片
Kaspersky Lab に送信する情報は、作成後最大 30 日間はお使いのコンピューター
に保存しておくことができます。データ項目は内部の保護された記憶域に保管されま
す。保管できるデータは最大 30 MB までです。
また、Kaspersky Lab でさらに詳しくスキャンするには、悪意のある第三者に悪用さ
れる可能性があるファイル(またはファイルの一部)を送信していただくことが必要
になる場合があります。
Kaspersky Lab は、適用法令の定めるところにより、すべての受信データを保護し
ます。Kaspersky Lab は、受信したすべての情報を、総統計の目的にのみ使用しま
す。総統計の情報は、受信した情報源から自動生成されます。個人情報や機密情報
が含まれることはありません。情報源は、暗号化された形式でいったん保存されます
が、その後、破壊されます(年 2 回)
。総統計の情報は、無期限に保管されます。
5
情報の入手方法
●●ユーザーガイド(本書)を参照する
●●ヘルプを参照する
ヘルプでは、設定や応用操作などを詳しく説明しています。ヘルプを参照すると
きは、次のいずれかの方法で表示してください:
•• 製品のウィンドウの右上にある[ ? ]をクリックすると、現在表示されている項目と関連
する内容のヘルプを直接表示することができます。
•• Windows 8.1 / 8 では、
[アプリ]ビューで[安心ネットセキュリティ]の[安心ネットセキュ
リティ ヘルプ]を選択して表示します。
•• Windows 7 / Vista では、Windows のスタートメニューから、
[すべてのプログラム]
-[安心ネットセキュリティ]-[安心ネットセキュリティ ヘルプ]を選択して表示します。
●●サポート情報を参照する
画面左下の[サポート]をクリックすると、
[サポート]ウィンドウが表示されます。
お使いの製品のバージョン、定義データベースの公開日時、オペレーティングシス
テム、ライセンスの番号などのシステム情報を確認できます(これらの情報は、サ
ポートセンターにお問い合わせの際、必要になる場合があります)
。
また、サポートサービスに関連する Web サイトを表示するボタンが配置されてい
ます。
6
本書での表記
●●本書では、説明文の内容に合わせて、以下のアイコンを使用しています。
注意していただきたい内容を記述しています。必ずお読みください。
用語の説明を記述しています。
補足情報を記述しています。
●●本書では、Windows 8.1 を使用した場合の操作手順を説明しています。また、
Windows 8.1 で表示される画面を使用しています。お使いの OS や環境によっ
ては、実際の操作方法や画面とは異なる場合があります。
●●本書の操作説明では、以下の表記を使用しています。
画面に表示されるウィンドウ名、タブやセクション名、項目名、ウィンドウ内のボタ
ン名、メニューやコマンド名は[ ]で囲んで表記します。
例:
[設定]ウィンドウで[プロテクション]の[ファイル保護]を選択します。
階層になっているコマンドメニューは「-」で続けて記載します。
[すべてのプログラム]-[安心ネットセキュリティ]-[製品ページ]
例:
関連する機能や詳しい説明が他の箇所で説明されている場合は、
「▶」に続けて参
照先のページ番号とタイトルを記載しています。
例:▶ P.8 インストール
●●画面は開発中のものです。ご利用中の製品に表示される画面と、画面デザインお
よび画面に表示されている文言が若干異なる場合があります。
7
目次
はじめに........................................................................................................... 2
安心ネットセキュリティをお使いのみなさまへ...............................................................2
使用許諾契約書について......................................................................................................3
ライセンスについて..............................................................................................................3
アクティベーションコードについて..................................................................................4
データ提供について..............................................................................................................4
情報の入手方法.....................................................................................................................6
本書での表記.........................................................................................................................7
1
インストールとアンインストール
動作環境.........................................................................................................12
インストール.................................................................................................13
インストールする前に....................................................................................................... 13
インストールする.............................................................................................................. 14
アクティベーションを実行する....................................................................................... 16
はじめて起動したときに行うこと.................................................................17
アンインストール..........................................................................................18
アンインストールする....................................................................................................... 18
2
ライセンスとアクティベーション
ライセンス.....................................................................................................20
ライセンスを確認する....................................................................................................... 20
ライセンスを購入する....................................................................................................... 20
アクティベーション.......................................................................................21
アクティベーションを実行する....................................................................................... 21
3
主な機能と画面構成
主な機能.........................................................................................................22
コンピューターの保護....................................................................................................... 22
インターネットの保護....................................................................................................... 24
コンピューターのスキャン............................................................................................... 26
定義データベースとソフトウェアのアップデート........................................................ 26
検知履歴の確認と処理の実行........................................................................................... 27
Kaspersky Security Network への参加...................................................................... 28
各種ツール.......................................................................................................................... 29
画面構成.........................................................................................................30
メインウィンドウ.............................................................................................................. 30
[設定]ウィンドウ............................................................................................................ 33
タスクバーのアイコン...................................................................................34
アイコンの表示.................................................................................................................. 34
アイコンの操作.................................................................................................................. 35
8
4
基本的な使い方
保護状態の確認..............................................................................................36
保護状態を確認する........................................................................................................... 36
保護状態の詳細を確認する............................................................................................... 36
定義データベースとソフトウェアのアップデート........................................37
定義データベースの状態を確認する............................................................................... 37
アップデートを実行する................................................................................................... 38
アップデートの実行方法を設定する............................................................................... 38
アップデートの実行ユーザーを登録する....................................................................... 40
スキャンの実行と設定...................................................................................41
スキャンの種別.................................................................................................................. 41
スキャンを実行する........................................................................................................... 42
スキャンスケジュールを設定する................................................................................... 46
セキュリティレベルを設定する....................................................................................... 47
脅威の検知時の処理方法を設定する............................................................................... 48
リムーバブルドライブ検出時の動作を設定する............................................................ 49
スキャン種別ごとに設定する........................................................................................... 50
スキャンの実行ユーザーを登録する............................................................................... 54
保護機能の停止と再開...................................................................................55
保護機能を一時的に停止する / 再開する....................................................................... 55
保護機能を完全に停止する............................................................................................... 56
安心ネットセキュリティを終了する / 起動する........................................................... 57
5
脅威への対処
通知ウィンドウが表示されたら.....................................................................58
通知ウィンドウの種別....................................................................................................... 58
選択できる処理.................................................................................................................. 59
通知方法を変更する........................................................................................................... 60
処理結果の確認..............................................................................................61
レポートを表示して確認する........................................................................................... 61
検知された脅威を処理する............................................................................................... 62
レポートを保存する........................................................................................................... 63
隔離されたオブジェクトを操作する............................................................................... 63
6
インターネットを安全に使用するための機能
保護者によるコンピューター使用の制限......................................................65
保護者による管理を有効にする....................................................................................... 65
制限する内容を設定する................................................................................................... 66
使用状況を確認する........................................................................................................... 69
ユーザープロファイルを書き出す................................................................................... 70
ユーザープロファイルを読み込む................................................................................... 71
インターネット上の決済処理で使用する情報の保護....................................72
ネット決済保護機能を使用する....................................................................................... 72
ネット決済保護機能を設定する....................................................................................... 73
9
入力情報の漏えいを防止...............................................................................77
セキュリティキーボードを起動する............................................................................... 77
セキュリティキーボードを使用する............................................................................... 79
危険なサイトへのリンクを診断.....................................................................80
危険サイト診断を設定する............................................................................................... 80
7
各機能の詳細な設定方法
全般的なプロテクション設定........................................................................85
プロテクションの有効 / 無効を切り替える................................................................... 85
脅威の処理方法を変更する............................................................................................... 86
パスワードを設定して操作を制限する........................................................................... 87
検知時の処理方法を設定する........................................................................................... 88
ファイル保護(ファイルからの感染を検知).................................................90
セキュリティレベルを設定する....................................................................................... 90
アプリケーションコントロール(アプリケーションの動作を監視).............93
アプリケーションに設定されたステータスを確認 / 変更する.................................... 93
保護するデータを確認 / 変更する(プライバシー保護)............................................. 96
実行アプリケーションを制限する................................................................................... 98
ネットワーク攻撃防御(ネットワークからの攻撃をブロック)................. 100
攻撃元からの接続をブロックする時間を設定する......................................................100
メッセンジャー保護(インスタントメッセージングからの感染を検知)... 102
メッセンジャー保護を有効にする.................................................................................102
メール保護(メールからの感染を検知)..................................................... 103
セキュリティレベルを設定する.....................................................................................103
Web カメラへのアクセス制限(Web カメラへの不正アクセスを防止)
.106
Web カメラへのアクセス制限を有効にする...............................................................106
ブロックするアプリケーションを設定する.................................................................106
ウェブ保護(Web ページからの感染を検知)
........................................... 108
セキュリティレベルを設定する.....................................................................................108
ファイアウォール(ネットワークからのアクセスを監視)
........................ 110
ネットワークに設定された種別を確認 / 変更する.....................................................110
アプリケーションルールを変更する.............................................................................112
パケットルールを変更する.............................................................................................113
システムウォッチャー(システムプロセスを監視)................................... 114
検知時の処理方法を設定する.........................................................................................114
不正な動作を元に戻す設定をする.................................................................................115
ぜい弱性への攻撃をブロックする.................................................................................116
デスクトップロッカーを終了する.................................................................................118
迷惑メール対策(迷惑メールを識別)........................................................ 119
迷惑メール対策を有効にする.........................................................................................119
セキュリティレベルを設定する.....................................................................................119
10
バナー広告対策(バナー広告を非表示)..................................................... 122
スキャン方法を設定する.................................................................................................122
ブロックまたは許可するサイトを登録する.................................................................123
Web サイト上のバナー広告をブロックする..............................................................124
8
詳細設定と便利ツール
検知する対象の設定.................................................................................... 125
検知する脅威を設定する.................................................................................................125
信頼する対象の設定.................................................................................... 126
信頼するオブジェクトを追加する.................................................................................126
信頼するアプリケーションを追加する.........................................................................128
ネットワークに関する機能の設定.............................................................. 131
監視するネットワークポートを設定する.....................................................................131
暗号化された接続のスキャンを有効にする.................................................................132
プロキシサーバーを設定する.........................................................................................134
ネットワークの接続状況を確認する(ネットワークモニター)................................135
パフォーマンスに関する機能の設定........................................................... 137
特別な駆除機能を有効にする.........................................................................................137
スキャンやアップデートを自動的に延期する..............................................................138
全画面使用時に設定を自動的に切り替える(ゲームモード)....................................138
設定の初期化.............................................................................................. 140
設定を初期化する............................................................................................................140
設定のエクスポートとインポート.............................................................. 142
設定をエクスポートする.................................................................................................142
設定をインポートする.....................................................................................................143
便利ツールの活用....................................................................................... 144
ぜい弱性スキャン............................................................................................................144
Internet Explorer の設定を検査する(Internet Explorer 設定診断)
...................146
ユーザーの操作履歴を消去する(プライバシークリーナー)....................................147
Windows の設定を検査する(Windows 設定診断)...............................................148
変更 / 削除した内容を元に戻す....................................................................................150
9
付録
トラブルシューティング............................................................................ 151
用語解説...................................................................................................... 152
サポートサービスについて......................................................................... 153
ライセンスに関するお問い合わせ.................................................................................153
ご購入後の技術的なお問い合わせ.................................................................................153
KASPERSKY LAB ZAO............................................................................. 154
索引.................................................................................156
11
動作環境
安心ネットセキュリティの動作に必要な環境は次のとおりです。
インストール前にご確認ください。
インストールとアンインストール
1
対応 OS
CPU
メモリ
32 ビット版
64 ビット版
1GB 以上
2GB 以上
ハードディスク
空き容量
Windows 10
Windows 10 home /
Windows 10 Pro
Windows 8.1
Windows 8.1 / Window 8.1 Pro /
Windows 8.1 Enterprise
Windows 8
Windows 8 / Window 8 Pro /
Windows 8 Enterprise
Windows 7
(Service Pack 1 以上)
Starter / Home Basic / Home
Premium / Professional /
Ultimate
1GHz 以上
480MB 以上
Windows Vista
(Service Pack 1 以上)Home
Basic / Home Premium /
Business / Enterprise / Ultimate
Windows XP
(32 ビット版:Service Pack 3 以上
/ 64ビット版:Service Pack 2 以上)
Home Edition、Professional 32
ビット版 / Professional 64 ビット版
512MB 以上
Microsoft Internet Explorer 8 以上
Microsoft Windows インストーラー 3.0 以上
Microsoft .Net Framework 4
注意事項
●●本製品のインストール・利用には、インターネット接続環境が必要です。
●●本製品のご使用前に使用許諾契約にご同意いただく必要があります。
●●本製品は日本専用商品です。本製品を利用するためのアクティベーションは、日本
国内でのみ実行できます。
●●Windows 10 上では以下の機能が制限されます。
- スクリーンショット不正取得
- クリップボード内データ不正取得保護
- のぞき見防止
- セルフディフェンス (UI の保護のみ)
- アプリケーションコントロール
- Modern アプリの保護
- Microsoft Edge の保護
12
インストール
インストールする前に
インストールする前に、以下の点を確認してください。
Windows には、安心ネットセキュリティを使用するユーザーでログオン(サイン
イン)します。管理者アカウントではない場合、インストールの途中で管理者アカ
ウントのユーザー名とパスワードを入力する必要があります。
●●他のウイルス対策ソフトをアンインストールする
すでに他のウイルス対策ソフトがインストールされている場合は、インストールを
開始する前にアンインストールしてください。
アンインストールの方法は、インストールされているウイルス対策ソフトのガイドや
サポートサービスなどを確認してください。
1
インストールとアンインストール
●●管理者アカウントのユーザー情報を準備する
●●起動しているアプリケーションをすべて終了する
●アクティベーションコードを用意する
●
インストールの直後に、アクティベーションを実行してライセンスを認証します。こ
のとき、有効なアクティベーションコードを入力する必要があります。
アクティベーションコードとは
安心ネットセキュリティご契約時に案内される 20 桁の英数字です。
xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx の形式で記載されています。
●インターネッ
●
トに接続可能な状態にする
アクティベーションやインストール後のアップデートなどには、インターネットへの
接続が必要です。
13
インストールする
1. コンピューターに本製品をダウンロードします。
2. ダウンロードしたファイルを実行します。
インストールとアンインストール
1
ファイルが解凍され、インストール開始画面が表示されます。
3.[インストール]をクリックします。
[使用許諾契約書]ウィンドウが表示されます。
インストール中に新しいバージョンが見つ
かったときは、自動的に新しいバージョン
がインストールされます。
4. 使用許諾契約書の内容を確認し、[同意する]を選択します。
[Kaspersky Security Network に参加する]ウィンドウが表示されます。
5.「Kaspersky Security Network に関する声明」の内容を確認し、[同
意する]または[同意しない]をクリックします。
Kaspersky Security Network
(KSN)
に参加する場合は、
[同意する]
をクリックしてください。
Kaspersky Security Network(KSN)について
KSN は、新しい脅威にいち早く対応できるようにする、クラウドを利用したオンラインサー
ビスです。詳しくは、28 ページの「Kaspersky Security Network への参加」
を参照してく
ださい。なお、KSN はいかなる個人情報も収集 / 転送することはありません。
6. インストールが実行されます。
[ユーザーアカウント制御]画面
お使いの環境によっては、
[ユーザーアカウント制御]画面が表示される場合があります。
その場合、
[はい]または[いいえ]をクリックしてください。
コンピューターの再起動を求める画面
お使いの環境によっては、インストールの実行中にコンピューターの再起動を求める画面
が表示される場合があります。その場合、
[終了]をクリックしコンピューターを再起動し
てからインストールを続行してください。
14
共存できないソフトウェアがインストールされている場合
共存できない他のウイルス対策ソフトがインストールされている場合、下記のよう
な画面が表示されます。インストールを続けるには、競合するソフトをアンインス
トールする必要があります。
1. 削除するソフトのチェックボッ
クスをオンにします。
[選択された項目を削除]をクリッ
2. クします。
選 択したソフトのアンインス
トーラが起動した場合は、画
面に従ってアンインストールし
てください。
1
1
2
[コンピューターを再起動する]
3. をクリックします。
再起動し、同じユーザーでログオン(サ
インイン)すると、自動的にインストー
ルが続行されます。
インストールとアンインストール
選択したソフトが削除されます。
削除が終了すると、コンピューターの再
起動を促す画面が表示されます。
ソフトウェアが自動的にアンイ
ンストー ルされな い 場 合 は、
手動でアンインストールしてか
ら、安心ネットセキュリティの
インストールを再試行してくだ
さい。
7.[本製品のインストールが完了しました]
ウィンドウが表示されたら、[安心ネッ
トセキュリティを起動する]をオンにし
て、[終了]をクリックします。
安心ネットセキュリティが起動します。最初の
起動は、しばらく時間がかかります。
8. 起動すると、[アクティベーションコードの入力]ウィンドウが表示され
ます。次項の「アクティベーションを実行する」へ進んでください。
15
アクティベーションを実行する
インストールの終了後、
[アクティベーションコードの入力]ウィンドウが表示されたら、
次の手順を実行します。
インストールとアンインストール
1
有効なライセンスが保存されている場合(アンインストール時にライセンスデータ
の保存を選択した場合など)は、
[アクティベーションコードの入力]ウィンドウは
表示されず、自動的にアクティベーションが実行されます。
あらためてアクティベーションを実行する必要はありません。
1. 有効なアクティベーションコード
を入力します。
20 桁の英数字です。
xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx の形式で記
載されています。
2.[アクティベートする]をクリッ
クします。
アクティベーションコードが確認されます。
※※確認にはインターネット接続が必要です。
確認中は右の画面になります。
しばらく時間がかかる場合があります。
3.[アクティベーションが完了しま
した]
ウィンドウが表示されたら、
[終了]をクリックします。
安心ネットセキュリティのメインウィンドウ
が表示されます。
16
1
アクティベーションコード
2
はじめて起動したときに行うこと
安心ネットセキュリティが正常に起動したら、コンピューターとネットワークをより安全
に利用できるように、以下の作業を行ってください。
●●ライセンスの状態を確認する
▶▶P.20 ライセンスを確認する
インストール後にアクティベーションを実行しなかったなどで、ライセンスが適用さ
れていない場合は、アクティベーションを実行してください。
▶▶P.21 アクティベーション
●●現在の保護状態を確認する
問題なくコンピューターが保護されているか、メインウィンドウの表示を見て確認
してください。
▶▶P.36 保護状態の確認
●●定義データベースとソフトウェアをアップデートする
1
インストールとアンインストール
ライセンスが正常に適用されているか、
[ライセンス]ウィンドウを確認してくださ
い。
ウイルスなどの脅威からコンピューターを保護するためには、定義データベースとソ
フトウェアを最新の状態に保つことが必要です。
定義データベースとソフトウェアは、自動アップデートするよう設定されています。
コンピューターのスキャン前に、アップデートが実行済みであることを確認してく
ださい。
▶▶P.37 定義データベースとソフトウェアのアップデート
●●コンピューターの完全スキャンを実行する
安心ネットセキュリティをインストールする前に、すでにコンピューターがウイルス
や悪意のあるソフトウェアなどの危険にさらされている可能性もあります。
確実にコンピューターを保護するために、定義データベースとソフトウェアのアッ
プデート後、すぐにコンピューターの完全スキャンを実行してください。
▶▶P.41 スキャンの実行と設定
はじめて完全スキャンを実行すると、終了までに時間がかかる場合があります。
スキャンの設定を変更することで、スキャン時間を短縮できます。
▶▶P.47 セキュリティレベルを設定する
17
アンインストール
安心ネットセキュリティを使用しなくなった場合には、アンインストールできます。
アンインストールする
インストールとアンインストール
1
1. タスクバーの通知領域にある安心ネットセキュリティのアイコン
クリックして、[終了]を選択します。
を右
終了を確認するメッセージが表示されます。
2.[続行]をクリックします。
終了操作に対してパスワード保護が設定されている場合は、
[パスワードを入力して続ける:]
にパスワードを入力後、
[続行]をクリックしてください。
3. 以下のいずれかの方法で、Windows のコントロールパネルを表示しま
す。
●[アプリ]ビューを表示し、
●
[Windows システムツール]の[コントロール
パネル]を選択します。
●●画面の右下隅(右上隅)をポイントしてチャームを表示し、
[設定]-[コントロー
ルパネル]を選択します。
4.[プログラムのアンインストール]をクリックします。
[プログラムのアンインストールまたは変更]ウィンドウが表示されます。
5. プログラムの一覧から[安心ネットセキュリティ]を選択し、[アンインス
トールと変更]をクリックします。
アンインストールを確認するメッセージが表示されます。
6.[同意]をクリックします。
インストールウィザードが起動します。
7. インストールウィザードが起動したら、[次へ]をクリックします。
18
8. 削除せずに保存するデータを選択
します。
あとで再インストールする可能性がある場合
は、必要なデータをコンピューター内に残し
ておくことができます。
8
すべてのデータを削除する場合は、すべて
のチェックボックスをオフにします。
9
お使いの環境によっては、
[ユーザーアカウント制御]ウィンドウが表示される場合がありま
す。その場合、
[はい]または[許可]をクリックしてください。
11. アンインストールが完了し、再起動を促すメッセージが表示されたら、
[はい]をクリックします。
1
インストールとアンインストール
9.[次へ]をクリックします。
10. [削除]をクリックします。
19
ライセンス
ライセンスは、安心ネットセキュリティの全機能を使用するために必要な使用権です。
ライセンスの状態や有効期限は、画面上でいつでも確認できます。ライセンスの情
報は、サポートセンターへお問い合わせの際に必要になる場合があります。
ライセンスを確認する
ライセンスとアクティベーション
2
[ライセンス]ウィンドウでは、詳しいライセンス情報が確認できます。
1. 画面右下の[定額制サービスが
有効です]をクリックします。
[ライセンス]ウィンドウが表示されます。
ライセンスの状態、種別、アクティベーショ
ン日などが確認できます。
▶▶P.20 ライセンスを購入する
▶▶P.21 アクティベーション
インストール後にアクティベーションを
実行しなかった場合は、画面右下の表
示が以下のように変わります。
ライセンスを購入する
ライセンスが無効になると、安心ネットセキュリティのアップデート機能が使用できな
くなるため、感染の危険性が高くなります。
安心ネットセキュリティは定額ライセンスタイプとなっており、サービスを解約すると、
自動的にライセンスが無効になります。
ライセンスを購入する場合は「au one net セルフページ」画面からお申し込みいた
だけます。
ライセンスの購入後は、アクティベーションを実行します。
▶▶P.21 アクティベーション
20
アクティベーション
アクティベーションとは、ライセンスを有効化することです。アクティベーションコード
を入力して、アクティベーションを実行することでライセンスが有効になります。
インストール後にアクティベーションを実行しなかった場合や追加でライセンスを購入
した場合は、アクティベーションを実行します。
アクティベーションは、インターネットに接続可能な環境で実行してください。
アクティベーションを実行する
コードの入力]をクリックします。
※※ライセンスの有効期限が切れている場合や、ア
クティベーションを一度も実行していない場合
は、
画面右下に
[アクティベーションコードの入力]
と表示されます。
2. 有効なアクティベーションコード
を入力し、[アクティベートする]
をクリックします。
ライセンスとアクティベーション
1. 画面右下の[アクティベーション
2
アクティベーションコード
20 桁の英数字です。
▶▶P.20 ライセンスを購入する
3.[アクティベーションが完了しました]
ウィンドウが表示されたら、[終了]
をクリックします。
[ライセンス]ウィンドウに戻ります。
ライセンスの種別や有効期限を確認できま
す。
画面右下に[定額制サービス: 問題が発生しました]と表示された
場合は、20 ページの「ライセンスを購入する」を参照してライセンス
をご購入ください。 21
主な機能
安心ネットセキュリティは、多彩な手法を使い、コンピューターのデータを保護します。
ウイルスの検知と駆除、ネットワーク経由の不正アクセス防止だけでなく、スパム(迷
惑メール)やフィッシング、ぜい弱性への攻撃や悪意のあるソフトウェアなど、インター
ネットの新たな脅威にも対応しています。
ここでは、安心ネットセキュリティの主な機能について説明します。
コンピューターの保護
主な機能と画面構成
3
安心ネットセキュリティはウイルスなどの脅威を常時監視し、検知した場合はすぐに対
応してコンピューターを保護します。
インストール直後から、保護が開始されます。脅威の検知後の処理方法や保護範囲
を変更することもできます。各設定は、
[設定]ウィンドウで変更できます。
▶▶P.33[設定]ウィンドウ
安心ネットセキュリティは、次の機能でコンピューターを保護します:
ウイルス対策
●●ファイル保護 ▶ 90 ページ
ファイルに含まれるウイルスを常時監視します。USB メモリなどのリムーバブルド
ライブにも対応します。ウイルスを検知したら、駆除または削除します。
●●メール保護 ▶ 103 ページ
送受信するメールのデータに、ウイルスが含まれていないかスキャンします。ウイ
ルスを検知したら、駆除または削除します。また、迷惑メールと判定する条件を詳
細に設定できます。
●●ウェブ保護 ▶ 108 ページ
HTTP のトラフィックや HTML ファイルに埋め込まれているスクリプトを監視し、ウ
イルスの侵入を防ぎます。また、フィッシングサイトなどを判断して、危険なサイ
トへのアクセスをブロックし、脅威による被害を防ぎます。
フィッシングサイト
実在する金融機関などの公式サイトに見せかけた偽装サイトです。クレジット
カード番号や、ログインに使用する情報をユーザーに入力させ、盗むことを目
的としています。
22
●●メッセンジャー保護 ▶ 102 ページ
インスタントメッセージングによる送受信データに、ウイルスが含まれていないか
スキャンします。また、送受信するデータにフィッシングサイトなどの危険なサイト
への URL が含まれていないかどうかもチェックします。
アプリケーション監視
●●アプリケーションコントロール ▶ 93 ページ
システムファイルやレジストリなどの重要なデータに、悪意のあるアプリケーション
が不正にアクセスするのを防ぎます。
●●システムウォッチャー ▶ 114 ページ
ネットワーク監視
●●ファイアウォール ▶ 110 ページ
3
主な機能と画面構成
システム内のアプリケーションの動作を監視し、記録します。もし、アプリケーショ
ンの不正な動作があった場合、記録に基づいて不正な動作を元に戻すことができ
ます。また、収集した情報を他の機能に提供します。
インターネットや LAN の使用時に、ネットワーク経由での不正なアクセスを防ぎま
す。コンピューターへ送られてくるデータと外に出て行くデータを監視して、不正
なデータの出入りをブロックします。
●●ネットワーク攻撃防御 ▶ 100 ページ
ネットワークから侵入して大量のパケットを送信したり、インストールされているソ
フトウェアの情報を盗もうとしたりする攻撃を監視します。不正侵入を検知すると、
ただちにネットワークをブロックし、警告を表示します。
迷惑行為対策
●●迷惑メール対策 ▶ 119 ページ
不特定多数に向けられたダイレクトメールや迷惑メールのことをスパムといいま
す。スパムと思われるメールを識別して、メールの見出しにスパムの目印を付加し
たり、自動削除や指定したフォルダーへの移動などの処理を選択したりできます。
また、送受信するデータに危険なサイトへの URL が含まれていないかどうかも
チェックします。
●●バナー広告対策 ▶ 122 ページ
ブラウザーで Web サイトを閲覧中に表示されるポップアップ広告や、アプリケー
ションのメニュー部分などに勝手に追加されるバナー広告の表示をブロックします。
23
インターネットの保護
●●保護者による管理 ▶ 65 ページ
主な機能と画面構成
3
24
子供や青少年が有害なサイトに
アクセスするのをブロックした
り、コンピューターの使用時間
や使用範囲を制限したりする機
能です。コンピューターやイン
ターネットの使用履歴、インス
タントメッセンジャーや SNS を
利用したメッセージの全記録な
どを確認することもできます。
●●ネット決済保護 ▶ 72 ページ
インターネットバンキングやオ
ンラインショッピングなど、イン
ターネット上での決済時の処理
情報を保護します。決済に使用
する Web ページへのアクセス
時にコンピューターを保護し、ク
レジットカード番号などの情報が
第三者に漏えいするのを防止し
ます。
●●キー入力の保護 ▶ 77 ページ
銀行の Web サイトなどで
のデータ入力時に、入力し
たデータを自動的に保護し、
キーロガーに盗まれないよう
にします。セキュリティキー
ボードを使用すると、キーボードを使用しない安全なデータ入力が可能となり、情
報の漏えいを防止します。
キーロガー
●●危険サイト診断 ▶ 80 ページ
ブラウザーでページを表示した
とき、そのページに含まれるリ
ンクに危険なページがないかど
うかを自動的にチェックし、リン
クの横に危険を示すアイコンを
表示します。 知らずに危険なサ
イトへアクセスしてしまうのを防
ぎます。
3
主な機能と画面構成
コンピューターに侵入し、キーボードの操作を記録して、入力したログインパ
スワードやクレジットカード番号などの個人情報を盗むソフトウェアのことをい
います。
25
コンピューターのスキャン
スキャンは、コンピューターやドライブ内のファイルまたはフォルダーを検査して、ウ
イルスなどの脅威を検知する機能です。スキャンの範囲や、検知後の処理方法を変
更することもできます。
●●スキャン ▶ 41 ページ
主な機能と画面構成
3
コンピュー タ ー 内 の す べ て の
ファイルをスキャンする完全ス
キャンや、重要な領域のみをす
ばやくスキャンする簡易スキャ
ン、感染の可能性があるファイ
ルやフォルダーを直接指定する
オブジェクトスキャンなど、用途
に応じて、さまざまな方法が選
べます。また、スケジュールを
設定して、定期的にスキャンを
実行することで、安全性がより
高まります。
定義データベースとソフトウェアのアップデート
ソフトウェアや定義データベースを最新の状態に保つことは、保護を効果のあるもの
にするために重要です。
●●アップデート ▶ 37 ページ
アップデートを実行すると、定義
データベースとソフトウェアを最
新の状態にできます。これによ
り、新たに発生する脅威からも、
コンピューターを保護できます。
26
検知履歴の確認と処理の実行
ウイルスの検知や駆除など、各機能の履歴や結果は随時記録されます。日付や機能
を指定して統計を出すこともでき、必要な情報をいつでも確認できます。また、未処
理の脅威や、感染の可能性があるファイルを適切に処理することもできます。
●●詳細レポート ▶ 61 ページ
●●隔離 ▶ 63 ページ
感染の可能性があるファイルを、
特殊な領域に隔離して、システ
ムを安全に保つことができます。
また、駆除できたファイルは削
除せずにバックアップしておくこ
ともできます。
3
主な機能と画面構成
スキャンやアップデート、プロテ
クションの各機能の実行履歴など
を一覧で確認できます。さらに、
これまでに検知した脅威の数や
種別、またそれらの処理結果な
ども確認でき、未処理の脅威に
対して駆除することもできます。
27
Kaspersky Security Network への参加
●●クラウドプロテクション
Kaspersky Security Network(KSN)は、新しい脅威へいち早く対応できるよ
うにする、オンラインサービスです。Kaspersky Security Network は世界中の
ユーザーからデータを収集し、24 時間 365 日体制で、潜在的な脅威を分析します。
KSN に参加すると、新しい脅威が発生したときにただちに Kaspersky Lab に報
告され、いち早く対応策が開発されます。保護機能のパフォーマンスをさらに強化
し、誤検知の可能性も軽減できます。
※※KSN はいかなる個人情報も収集 / 転送することはありません。
主な機能と画面構成
3
Kaspersky Security Network(KSN)へ参加するには、次のいずれかを実行し
ます。
○○
インストール時に、
[Kaspersky Security Network の詳細]ウィンドウで[同
意する]をクリックします。
[設定]ウィンドウの[詳細]-[Kaspersky Security Network への参加]で、
[有効にする]をクリックし、
[同意する]をクリックします。
○○
[便利ツール]ウィンドウから[クラウドプロテクション]ウィンドウを表示し、
[Kaspersky Security Network への参加の設定]をクリックして、
[同意する]
をクリックします。
○○
[ 便 利ツー ル ]ウィンドウから[クラウドプロテクション]を表 示 すると、
Kaspersky Security Network の最新の統計情報を確認できます。
Web サイトの証明書やサイト上のファイルをスキャンする際に、KSN の情報
を使用する場合があります。KSN に情報がなければ、コンピューターにある
現在の定義データベースの情報に基づいて、証明書やファイルの安全性が確
認されます。
28
各種ツール
●●アプリケーション動作状況 ▶ 93 ページ
コンピューターで使用中のアプ
リケーションや、実行中のプロ
セスの情報を表示できます。ま
た、グループ化されたアプリケー
ションのステータスを確認、変
更することもできます。
●●ネットワークモニター ▶ 135 ページ
ネットワークに接続しているアプ
リケーションの詳細情報や、ア
プリケーションごとの過去のトラ
フィック量、ファイアウォールと
ネットワーク攻撃防御による監視
状態などが確認できます。
主な機能と画面構成
3
●●ぜい弱性スキャン ▶ 144 ページ
オペレーティングシステムやアプリケーションの設定内容をスキャンして、セキュリ
ティの問題がないかを診断します。
●●Internet Explorer 設定診断 ▶ 146 ページ
Internet Explorer の設定状況をウィザード形式で診断します。ウイルス感染やシ
ステム障害、アプリケーションの動作不良などを引き起こす可能性のある要因を見
つけ出し、問題が発見された場合は、より安全な設定に修正します。
●●プライバシークリーナー ▶ 147 ページ
コンピューターに残るさまざまな操作履歴をウィザード形式で検索し、削除します。
操作履歴から、個人情報が漏えいするのを防ぎます。
●●Windows 設定診断 ▶ 148 ページ
Windows の設定状況をウィザード形式で診断します。攻撃を受ける原因となる、
不適切な設定やぜい弱性を見つけ出し、問題が発見された場合は、正しい設定に
修正します。
29
画面構成
メインウィンドウ
安心ネットセキュリティの各機能、操作の中心となる画面です。コンピューターの保
護状態や、各機能を起動するボタンなどが表示されています。
メインウィンドウを起動するには
主な機能と画面構成
3
• Windows デスクトップにある安心ネットセキュリティのアイコンをダブルクリック
します。
•[アプリ]ビューで[安心ネットセキュリティ]をクリックします。
• タスクバーの通知領域のアイコンからも起動できます。
▶▶P.34 タスクバーのアイコン
1
2
3
30
1 情報表示エリア
コンピューターの現在の保護状
態が表示されます。
保護状態に問題が発生すると、
情報が表示されます。
▶▶P.36 保護状態の確認
クリックすると[通知センター]
ウィンドウが表示され、保護状
態の詳細や問題解決の方法が
確認できます。
安心ネットセキュリティの主な
機能やツールを起動するための
エリアです。
スキャンやアップデートなどよく
使う機能は、メインウィンドウに
あります。
主な機能と画面構成
2 機能やツールの起動エリア
3
起動エリア右下の[便利ツール
の表示]をクリックすると、各
種ツールが並んだ
[便利ツール]
ウィンドウが表示されます。
●●メインウィンドウから起動
項目
説明
スキャン
[スキャン]ウィンドウが表示されます。
アップデート
[アップデート]ウィンドウが表示されます。
ネット決済保護
[ネット決済保護]ウィンドウが表示されます。
保護者による管理
[保護者による管理]ウィンドウが表示されます。
便利ツールの表示
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
▶▶P.41 スキャンの実行と設定
▶▶P.37 定義データベースとソフトウェアのアップデート
▶▶P.72 インターネット上の決済処理で使用する情報の保護
▶▶P.65 保護者によるコンピューター使用の制限
31
●[便利ツール]ウィンドウから起動
●
項目
説明
セキュリティキーボード
セキュリティキーボードが表示されます。
▶▶P.77 セキュリティキーボードを起動する
隔離
[隔離]ウィンドウが表示されます。
ぜい弱性スキャン
[ぜい弱性スキャン]ウィンドウが表示されます。
▶▶P.63 隔離されたオブジェクトを操作する
▶▶P.144 ぜい弱性スキャン
Internet Explorer 設定診断 Internet Explorer 設定診断ウィザードが起動します。
▶▶P.146 Internet Explorer の設定を検査する
(Internet Explorer 設定診断)
主な機能と画面構成
3
プライバシークリーナー
プライバシークリーナーウィザードが起動します。
Windows 設定診断
Windows 設定診断ウィザードが起動します。
▶▶P.147 ユーザーの操作履歴を消去する(プライバシークリーナー)
▶▶P.148 Windows の設定を検査する(Windows 設定診断)
クラウドプロテクション
[クラウドプロテクション]ウィンドウが表示されます。
▶▶P.28 Kaspersky Security Network への参加
アプリケーションコントロール [アプリケーションコントロール]ウィンドウが表示されます。
▶▶P.93 アプリケーションに設定されたステータスを確認 / 変更する
ネットワークモニター
[ネットワークモニター]ウィンドウが表示されます。
▶▶P.135 ネットワークの接続状況を確認する(ネットワークモニター)
レポート
レポートウィンドウが表示されます。これまでに検知した脅威をグラ
フで確認できます。
▶▶P.61 レポートを表示して確認する
▶▶P.63 レポートを保存する
3 リンク
各リンクをクリックすると、それぞれの機能のウィンドウが表示されます。
項目
説明
サポート
[サポート]ウィンドウが表示されます。製品のバージョンなどが確認でき
るほか、サポートサービスに関連する Web サイトへアクセスできます。
設定
[設定]ウィンドウが表示されます。プロテクション、スキャン、アップデー
トなど、安心ネットセキュリティの各機能が設定できます。
▶▶P.153 サポートサービスについて
▶▶P.33[設定]ウィンドウ
ライセンス
(定額制サービス)
32
[ライセンス]ウィンドウが表示されます。現在のライセンスの状態が確認
できます。
▶▶P.20 ライセンス
[設定]ウィンドウ
[設定]ウィンドウでは、各機能やツールの設定を行います。スキャンやアップデート
のスケジュールを設定したり、保護のレベルを調節したりできます。
[設定]ウィンドウは、各ウィンドウ
の左下にある[設定]をクリックし
て表示できます。
目的 のカテゴリに切り替えたら、
項目一覧から設定したい項目を選
択し、表示される内容を設定しま
す。
3
主な機能と画面構成
[設定]ウィンドウには、
[全般]/
[プロテクション]/[パフォーマン
ス]/[スキャン]/[詳細]の 5 つ
のカテゴリがあり、ウィンドウの左
領域で切り替えられます。
33
タスクバーのアイコン
安心ネットセキュリティのインストール後、タスクバーの通知領域にアイコンが表示さ
れます。アイコンは、安心ネットセキュリティの動作状態や保護状態により変化します。
主な機能と画面構成
3
Windows 8.1 / 8 / 7 では、通知領域の既定の設定で、安心ネットセキュリティ
アイコンの表示が隠れています。通知領域の左横にある、
[隠れているインジケー
ターを表示します]をクリックすると表示されます。
常に表示させたい場合は、
[カスタマイズ]をクリックして、
[通知領域アイコン]
で設定を変更してください。
アイコンの表示
タスクバーの通知領域に表示されるアイコンは、安心ネットセキュリティやコンピュー
ターの状態によって、次のように表示が変わります。
安心ネットセキュリティは正常に動作しています。
安心ネットセキュリティが停止中です。またはプロテクションでエラーが発生しています。
コンピューターの再起動が必要な状態です。
さらに、
[設定]ウィンドウの[詳細]-[表示]で、
[タスクバーの通知領域で製品ア
イコンをアニメーション表示する]をオンにして、アイコンのアニメーション表示を有
効にすると、次のアイコンが表示されます。
スキャンを実行しています。正常時と同じアイコンが大きくなったり小さくなったりします。
アップデートを実行しています。
34
アイコンの操作
タスクバーの通知領域にあるアイコンで、次の操作ができます。
●●メインウィンドウの表示
クリックまたはダブルクリックをすると、メインウィンドウが表示されます。
▶▶P.30 メインウィンドウ
●●メニューの表示
右クリックするとメニューが表示され、ここから
機能を実行できます。
項目
説明
タスクマネージャー
タスクマネージャーを起動します。スキャンの進行状況や履歴など、ス
キャンに関する情報を確認できます。
アップデートする
ソフトウェアと定義データベースのアップデートを行います。
ツール
アプリケーション動作状況、ネットワークモニター、セキュリティキーボー
ドを起動します。
主な機能と画面構成
右クリックして表示されるメニューには、次の項
目が表示されます。
3
▶▶P.43 タスクマネージャー
▶▶P.37 定義データベースとソフトウェアのアップデート
▶▶P.93 アプリケーションコントロール
▶▶P.135 ネットワークの接続状況を確認する(ネットワークモニター)
▶▶P.77 セキュリティキーボードを起動する
安心ネットセキュリティ
メインウィンドウが開きます。
▶▶P.30 メインウィンドウ
保護機能の一時停止 / 再開 保護機能の一時停止と再開を行います。
アップデートやスキャンスケジュールには影響を与えません。
▶▶P.55 保護機能を一時的に停止する / 再開する
保護者による管理を有効
にする / 無効にする
設定
保護者による管理機能の有効 / 無効を切り替えます。
▶▶P.65 保護者によるコンピューター使用の制限
[設定]ウィンドウが開きます。
▶▶P.33[設定]ウィンドウ
製品情報
インストールされている安心ネットセキュリティのバージョンやコピーラ
イトが表示されます。
終了
安心ネットセキュリティを終了します。
▶▶P.57 安心ネットセキュリティを終了する / 起動する
35
保護状態の確認
現在のコンピューターやネットワークの保護状態は、メインウィンドウから確認できま
す。
保護状態を確認する
1. メインウィンドウに表示されるイ
ラストで保護状態を確認します。
▶▶P.30 メインウィンドウ
基本的な使い方
4
コンピューターの保護状態を色と説明文で示します。色の意味は、次のとおりです。
色[意味]
説明
緑[正常]
コンピューターは適切に保護されています。
黄[注意]
コンピューターは推奨する状態になっていません。
赤[危険]
コンピューターは危険な状態にあります。
すぐに対応が必要です。
保護状態の詳細を確認する
1. メインウィンドウのコンピューターのイラストをクリックします。
▶▶P.31 情報表示エリア
2.[通知センター]ウィンドウに表示
されている内容を確認します。
問題がある場合は、その詳細を確認し、必
要に応じて対処します。
問題ごとに、推奨する対処方法が表示されま
す。ボタンをクリックすると、それぞれの対
処方法で解決します。
保護状態の履歴を確認する
[詳細レポート]ウィンドウでは、保護の
履歴を確認できます。
▶▶P.61 処理結果の確認
36
定義データベースとソフトウェアのアップデート
日々発生する新たな脅威から身を守るためには、定期的にアップデートを実行する必
要があります。
安心ネットセキュリティは、最新の脅威に対応できるように、定義データベースとソフ
トウェアを強化 / 修正するモジュールを、インターネット経由で提供しています。
既定では、アップデートが必要かどうかが定期的に確認されます。必要と判断された
場合、バックグラウンドで自動的にアップデートが実行されます。
※アップデートを実行するには、コンピューターがインターネッ
※
トに接続されている必要があります。
定義データベースの状態を確認する
現在使用している定義データベースが最新かどうかを確認します。
をクリックします。
基本的な使い方
1. メインウィンドウの[アップデート]
4
2.[アップデート]ウィンドウに、定
義データベースの状態が表示さ
れます。
[定義データベースは最新です]と表示さ
れていれば、問題ありません。
最新でない場合は、アップデートを実行し
てください。
▶▶P.38 アップデートを実行する
37
アップデートを実行する
1. メインウィンドウの[アップデート]
をクリックします。
2.[アップデートする]をクリックし
ます。
基本的な使い方
4
[定義データベースをアップデートしていま
す]と表示され、進行状況や経過時間が表
示されます。
アップデートが終了すると、
[定義データベー
スは最新です]と表示されます。
アップデートを実行中に
をクリック
すると、アップデートが中止されます。
アップデートの実行方法を設定する
アップデートを実行するスケジュールを設定します。
既定では、自動的にアップデートを実行するよう設定されています。通常はこのまま
使用してください。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[アップデート]を選択します。
38
3
2
4.[アップデートの実行方法の設定]
をクリックします。
[アップデートの設定]ウィンドウが表示さ
れます。
5.[アップデート]ドロップダウンリストか
ら、アップデートを実行する方法を選
択します。
●●自動で開始
アップデートサーバーで新しいデータが利用できるようになると、自動でアップ
デートファイルのダウンロードとインストールを実行します。
自動的に定義データベースとソフトウェアが最新の状態になるので、通常はこ
の設定を推奨します。
4
基本的な使い方
選択できる方法は次のとおりです。
●●手動で開始
手動でアップデートを実行します。
●●毎日
毎日、指定した時刻に、自動的にアップデートが実行されます。
[スキップしたアップデートを実行]をオンにすると、何らかの理由でアップデー
トが実行されなかった場合(指定時刻にコンピューターを起動していなかったな
ど)
、処理が可能になった時点ですぐにアップデートが実行されます。
●●毎週
毎週、指定した曜日と時刻に合わせて、自動的にアップデートが実行されます。
[スキップしたアップデートを実行]をオンにすると、何らかの理由でアップデー
トが実行されなかった場合(指定時刻にコンピューターを起動していなかったな
ど)
、処理が可能になった時点ですぐにアップデートが実行されます。
●●本製品の起動後
安心ネットセキュリティが起動すると、毎回アップデートが実行されます。
[アップデートの設定]ダイアログを終了します。
6.[保存]をクリックして、
7. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
39
アップデートの実行ユーザーを登録する
アップデート用のファイルが保存されるフォルダーへのアクセス権限を持たないユー
ザーで Windows にログオン(サインイン)している場合、アップデートを実行する
ために、アクセス権限を持つユーザーを登録する必要があります。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[アップデート]を選択します。
基本的な使い方
4
3
2
4.[ユーザーアカウントの設定]を
クリックします。
[アップデートの設定]ウィンドウが表示さ
れます。
5.[他のユーザー]を選択します。
6.[ユーザーアカウント]と[パスワード]に、
アップデートを実行するユーザーのアカ
ウント名とパスワードを入力します。
アップデート用のファイルが保存されるフォル
ダーへのアクセス権限を持つユーザーを登録し
てください。
5
6
7
[アップデートの設定]ダイアログを終了します。
7.[保存]をクリックして、
8. 左上の
40
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
スキャンの実行と設定
コンピューター内にウイルスが潜んでいないか、オペレーティングシステムやアプリ
ケーションの設定にセキュリティの問題はないかなどを、スキャンします。
また、自動実行のスケジュールやスキャン対象の設定、検知時の処理などを設定でき
ます。
スキャンの種別
次の種別のスキャンを実行できます。対象や用途によって使い分けることができます。
●●完全スキャン
●●簡易スキャン
システムメモリやオペレーティングシステムの起動時に読み込まれるプログラムな
ど、コンピューターが安定して動作するために重要なファイルをスキャンします。
●●オブジェクトスキャン
4
基本的な使い方
システムメモリ、ハードディスクドライブ、リムーバブルドライブなど、コンピュー
ター内の全ファイルをスキャンします。
ファイルやフォルダー、ドライブなど、スキャンする範囲や対象を個別に選択して、
スキャンします。
●●リムーバブルドライブスキャン
USB フラッシュメモリやメモリカードなどのメディアをセットした場合に、リムーバ
ブルドライブ内をスキャンします。
●●ぜい弱性スキャン
オペレーティングシステムやアプリケーションの設定内容をスキャンして、セキュリ
ティの問題がないかを診断します。
ぜい弱性とは
コンピューターへの侵入やウイルス感染などを引き起こす、アプリケーション
のセキュリティ上の弱点を指します。プログラムの欠陥(バグ)や仕様上の問
題点が原因であることが多く、アプリケーションの開発元から提供される修正
プログラムによって解消される場合があります。
一方で、ソフトウェアには問題なくとも、設定や運用方法などがぜい弱性を引
き起こす原因となることもあります。
41
[完全スキャン]/[簡易スキャン]/[オブジェクトスキャン]/[リムーバブルドライブ
スキャン]の 4 つは、ファイルをスキャンして、主にウイルスを検知する目的で使用
します。
[ぜい弱性スキャン]は、オペレーティングシステムやアプリケーションを分析して、
セキュリティの問題を検知する目的で使用します。ぜい弱性スキャンの実行手順につ
いては、144 ページの「ぜい弱性スキャン」を参照してください。
スキャンを実行する
ファイルをスキャンして、コンピューター内のウイルスを検知します。
スキャン中は、メインウィンドウを閉じてもバックグラウンドで動作します。
スキャンを開始する前に
基本的な使い方
4
定義データベースが最新かどうかを確認してください。最新でない場合は、スキャ
ンの前にアップデートを実行してください。
▶▶P.37 定義データベースとソフトウェアのアップデート
完全スキャン / 簡易スキャン
1. メインウィンドウの[スキャン]
をクリックします。
2.[スキャン]ウィンドウで、[完全
スキャン]または[簡易スキャン]
を選択します。
3.[スキャンする]をクリックします。
選択したスキャンが実行されます。
スキャン中は、進捗バーが表示されます。
スキャンを実行中に
をクリッ
クすると、スキャンを停止できます。
42
2
3
タスクマネージャー
[スキャン]ウィンドウの右側にある[タスクマネージャー]をクリックすると、
[タ
スクマネージャー]ウィンドウが表示されます。
タスクマネージャーは、スキャン中の進行状況の詳細や、終了したスキャンの履歴
を確認できる機能です。実行中のスキャンを停止したり、終了した各スキャンの詳
細レポートを表示したりすることもできます。
▶▶P.61 処理結果の確認
スキャンを停止または再開する
スキャン画面の
をクリックすると、すぐにスキャンが停止します。[前
回のスキャンの続行]をクリックすると、停止していたスキャンが再開されます。
タスクマネージャーの表示中にも、
によるスキャンの停止や、
[前回の
スキャンの続行]によるスキャンの再開ができます。
完全スキャンを実行した場合、スキャン完了時に Windows をシャットダウンした
り、休止状態にしたりすることができます。完全スキャンを実行すると表示される、
[スキャンの完了時]のドロップダウンメニューから、スキャン完了後の動作を選
択します。
基本的な使い方
完全スキャンが完了したら、Windows をシャットダウンする
4
オブジェクトスキャン
オブジェクトスキャンの対象を選択するには、次の 3 つの方法があります。
●ファイルをドラッグ&
●
ドロップする
1. メインウィンドウの[スキャン]
をクリックします。
2.[スキャン]ウィンドウで、[オブ
ジェクトスキャン]を選択します。
3. 画面左下のスペースに、スキャ
ンしたいファイルやフォルダーを
ドラッグ&ドロップします。
2
3
43
4.[スキャンする]をクリックします。
オブジェクトスキャンが実行されます。
●[スキャンするファイルまたはフォルダーの選択]ウィンドウで選択する
●
基本的な使い方
4
1. メインウィンドウの[スキャン]をクリックします。
2.[スキャン]ウィンドウで、[オブ
ジェクトスキャン]を選択します。
3.[追加]をクリックします。
4.[スキャンするファイルまたはフォ
3
2
ルダーの選択]ウィンドウで、ス
キャンしたい対象を選択します。
5.[OK]をクリックします。
[スキャンするファイルまたはフォルダーの選択]ウィンドウが閉じて、
[スキャン]ウィンドウ
に戻ります。
6.[スキャンする]をクリックします。
オブジェクトスキャンが実行されます。
●エクスプローラーで右クリ
●
ックする
1. エクスプローラーを起動します。
2. スキャンしたい対象を表示し、
右クリックします。
メニューが表示されます。
3.[スキャン]を選択します。
オブジェクトスキャンが実行されます。
44
リムーバブルドライブスキャン
リムーバブルドライブスキャンには、次の 3 つの実行方法があります。
●[スキャン]ウィンドウからリムーバブルドライブをスキャンする
●
1. メインウィンドウの[スキャン]
をクリックします。
2.[スキャン]ウィンドウで、[リムー
バブルドライブスキャン]を選択
します。
トから、スキャンを実行するドラ
イブを選択します。
3
4
2
[すべてのリムーバブルドライブ]を選択
すると、接続されているリムーバブルド
ライブをすべてスキャンできます。
基本的な使い方
3.ドライブ名のドロップダウンリス
4
4.[スキャンする]をクリックします。
リムーバブルドライブスキャンが実行されます。
●リムーバブルドライブをオブジェク
●
トスキャンする
前述のオブジェクトスキャンの手順で、リムーバブルドライブを対象オブジェクトとし
て指定することで、スキャンを実行できます。
▶▶P.43 オブジェクトスキャン
●●通知ウィンドウからリムーバブルドライブをスキャンする
通知ウィンドウは、
[設定]-[スキャン]-[リムーバブルドライブの検出時]で[手動
選択]が設定されている場合に表示されます。[手動選択]は既定値です。
▶▶P.49 リムーバブルドライブ検出時の動作を設定する
1. リムーバブルドライブに、メディアをセットします。
メディアを検出すると、通知ウィンドウが表示されます。
45
2. 必要に応じて、[今回の処理をリムーバブルド
ライブスキャンに常に適用]をオンにします。
3.[スキャン]をクリックします。
3
リムーバブルドライブスキャンが開始され、タスクマネー
ジャーに進捗状況が表示されます。
2
スキャンスケジュールを設定する
基本的な使い方
4
スケジュールを指定して、スキャンをバックグラウンドで自動実行させるように設定で
きます。重要なファイルやフォルダーを安全に保ち、コンピューターを安定して稼働
させるために、定期的にスキャンしてください。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[スキャン]を選択します。
3.[スキャンスケジュール]をクリッ
クします。
2
メニューが表示されます。
4.[ 完全スキャン]/[簡易スキャ
ン]のいずれかを選択します。
3
[スキャンスケジュール]ウィンドウが表示
されます。
5.[スキャン]ドロップダウンリストから、ス
キャンを実行する方法を選択します。
6. 選択した頻度に応じて、スキャンを実行
する日付や曜日、時刻などを指定します。
[コンピューターがオフの場合、翌日にスケジュールされたスキャンを実行する]をオンにする
と、スキャンが実行されなかった場合に、実行可能な状態になった時点ですぐに実行されます。
スキャンを指定した日時にコンピューターを起動していなかった場合などに役立ちます。
[スクリーンセーバーの稼働時またはコンピューターのロック時にスケジュールされたスキャンを実
行する]をオンにすると、ユーザーが作業していない時間にスキャンを実行させることができます。
[スキャンスケジュール]ウィンドウを終了します。
7.[保存]をクリックして、
8. 左上の
46
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
セキュリティレベルを設定する
セキュリティレベルは、スキャン対象とするオブジェクトの種別など、事前に定義され
ているスキャン条件のセットです。コンピューターの使用環境に合わせて、
セキュリティ
レベルを変更できます。通常は、既定値の[推奨]をお使いください。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[スキャン]を選択します。
3.[セキュリティレベル]のバーを移
動して、レベルを選択します。
3
2
選択できるレベルは次のとおりです。
4
基本的な使い方
●●高
セキュリティが最も高いレベルです。
外出先など、感染する危険性が高
い環境で使用する場合に推奨しま
す。
●●推奨
セキュリティとコンピューターへの負荷がバランスのとれたレベルです。オフィ
スや家庭など、一般的な環境で使用する場合に推奨します。
●●低
セキュリティが最も低いレベルですが、コンピューターへの負荷は一番軽くなり
ます。
4. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
47
脅威の検知時の処理方法を設定する
スキャンの実行中にウイルスなどの脅威が検知された場合、どのように駆除や削除を
行うかを設定します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[スキャン]を選択します。
3.[脅威の検知時の処理]ドロップ
ダウンリストから、処理方法を選
択します。
基本的な使い方
4
2
3
[脅威の処理方法]の設定で、
[推奨され
る処理を自動的に実行する]がオンになっ
ているかオフになっているかによって、選
択できる項目が異なります。
▶▶P.86 脅威の処理方法を変更する
●●自動処理(
[推奨される処理を自動的に実行する]がオンの場合)
Kaspersky Lab が推奨する処理が自動的に実行されます。既定では[駆除、
駆除できない場合は削除]が実行されます。
●●駆除(
[推奨される処理を自動的に実行する]オン / オフ共通)
検知された脅威が駆除されます。駆除できなかった場合は、それらのオブジェ
クトへのアクセスがブロックされます。
▶▶P.61 処理結果の確認
●●駆除、駆除できない場合は削除(
[推奨される処理を自動的に実行する]オ
ン / オフ共通)
検知された脅威が駆除されます。駆除できなかった場合は、オブジェクトごと削
除されます。
●●通知(
[推奨される処理を自動的に実行する]オン / オフ共通)
疑わしい処理が検知された場合は、アプリケーションにより通知されます。
●●削除(
[推奨される処理を自動的に実行する]オン / オフ共通)
脅威が検知されると、オブジェクトごと削除されます。
●●スキャンの完了時に通知する(
[推奨される処理を自動的に実行する]がオフ
の場合)
スキャン終了までオブジェクトの処理を行いません。スキャン完了時に通知ウィ
ンドウが表示されるので、オブジェクトごとに処理方法を選択します。
●●検知時に通知する(
[推奨される処理を自動的に実行する]がオフの場合)
検知すると、通知ウィンドウが表示されるので、処理を選択します。
▶▶P.58 通知ウィンドウが表示されたら
48
4. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
リムーバブルドライブ検出時の動作を設定する
USB メモリなどのリムーバブルドライブをコンピューターに取り付けたとき、そのドラ
イブ内をスキャンするかどうか、どのようにスキャンするか、などを設定します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[スキャン]を選択します。
3.[リムーバブルドライブの検出時]
選択できる項目は、次のとおりです。
4
2
3
●●手動選択
リムーバブルドライブが検出される
たびに通知ウィンドウが表示され、
スキャンするかどうかを選択します。
基本的な使い方
ドロップダウンリストから、スキャ
ン方法を選択します。
●●スキャンしない
スキャンしません。
●●簡易スキャン
[簡易スキャン]と同じ設定で、リムーバブルドライブのスキャンを開始します。
●●完全スキャン
[完全スキャン]と同じ設定で、リムーバブルドライブのスキャンを開始します。
●●完全スキャン (64 GB 未満の場合 )
リムーバブルメディアの容量が 64 GB 未満の場合に、
[完全スキャン]と同じ
設定で、リムーバブルドライブのスキャンを開始します。
4. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
49
スキャン種別ごとに設定する
完全スキャン、簡易スキャン、オブジェクトスキャン、およびぜい弱性スキャンについ
て、各スキャンのセキュリティレベルや対象となる範囲(ハードディスク、リムーバブ
ルドライブ、フォルダーなど)を設定できます。
スキャン種別ごとの設定は、熟練したユーザーに推奨します。
設定が適切でないと、コンピューターの保護レベルが低下することがあります。
完全スキャン / 簡易スキャン
基本的な使い方
4
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[スキャン]を選択します。
3.[詳細設定]をクリックします。
メニューが表示されます。
2
4.[完全スキャンの設定]または[簡
易スキャンの設定]を選択します。
選択したスキャンの設定画面が表示されま
す。
3
4
5. 以下の 4 種類の設定を変更でき
ます。
●●セキュリティレベル
画面を表示した直後は、スキャン全
体に対する設定と同じセキュリティレ
ベルになっています。変更する場合
は、バーを移動してセキュリティレベ
ルを選択します。
▶▶P.47 セキュリティレベルを設定する
●●脅威の検知時の処理
画面を表示した直後は、スキャン全体に対する設定と同じ処理になっています。
変更する場合は、
[脅威の検知時の処理]ドロップダウンリストから、処理方法
を選択します。
▶▶P.48 脅威の検知時の処理方法を設定する
50
●●スキャンの範囲
スキャンの対象となるドライブやフォルダーを設定します。
スキャンの範囲を設定する場合は、手順 6 に進んでください。
●●詳細設定
スキャンの対象となるファイルの種類、スキャンを最適化するためのオプション
が設定できます。
詳細設定の各設定項目について、詳しくはヘルプを参照してください。
6.[完全スキャンの範囲の編集]ま
たは
[簡易スキャンの範囲の編集]
をクリックします。
[スキャン]ウィンドウが表示されます。
基本的な使い方
4
7. スキャン対象とする項目のチェックボック
スをオンにします。
7
8. 一覧にスキャンしたい対象がない場合は、
[追加]をクリックします。
8
9.[スキャンするファイルまたはフォルダーの選
択]ウィンドウで、スキャンしたい対象を選
択します。
9
10. [選択]をクリックします。
選択した対象が追加されます。
10
11. 右上の[×]をクリックして、[スキャン]ウィンドウを終了します。
12. 左上の を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
51
オブジェクトスキャン
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[スキャン]を選択します。
3.[詳細設定]をクリックします。
メニューが表示されます。
2
4.[オブジェクトスキャンの設定]を
選択します。
基本的な使い方
4
選択したスキャンの設定画面が表示されま
す。
3
4
5. 以下の 3 種類の設定を変更でき
ます。
●●セキュリティレベル
画面を表示した直後は、スキャン全
体に対する設定と同じセキュリティレ
ベルになっています。変更する場合
は、バーを移動してセキュリティレベ
ルを選択します。
▶▶P.47 セキュリティレベルを設定する
●●脅威の検知時の処理
画面を表示した直後は、スキャン全体に対する設定と同じ処理になっています。
変更する場合は、
[脅威の検知時の処理]ドロップダウンリストから、処理方法
を選択します。
▶▶P.48 脅威の検知時の処理方法を設定する
●●詳細設定
スキャンの対象となるファイルの種類、スキャンを最適化するためのオプション
が設定できます。
詳細設定の各設定項目について、詳しくはヘルプを参照してください。
6. 左上の
52
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ぜい弱性スキャン
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[スキャン]を選択します。
3.[詳細設定]をクリックします。
メニューが表示されます。
2
4.[ぜい弱性スキャンの範囲]を選
択します。
[スキャン]ウィンドウが表示されます。
3
5. スキャン対象とする項目のチェックボック
スをオンにします。
6. スキャンしたい対象が表示されていない
5
基本的な使い方
4
4
場合は、[追加]をクリックします。
6
7.[スキャンするファイルまたはフォルダーの選
択]ウィンドウで、スキャンしたい対象を選
択します。
8.[選択]をクリックします。
選択した対象が追加されます。
9. 右上の[×]をクリックして、[スキャン]ウィンドウを終了します。
10. 左上の をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
53
スキャンの実行ユーザーを登録する
お使いのコンピューターに複数のユーザーアカウントが存在する場合は、スキャンの
実行に使用するアカウントを指定できます。
この機能は、手動実行とスケジュール実行のどちらでも利用できます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[スキャン]を選択します。
3.[詳細設定]をクリックします。
基本的な使い方
4
メニューが表示されます。
2
4.[スキャンを実行するユーザーの
選択]を選択します。
[ユーザーアカウントの設定]ウィンドウが
表示されます。
3
4
5.[他のユーザー]を選択します。
6.[ユーザーアカウント]と[パスワード]に、
スキャンに使用するアカウント名とパス
ワードを入力します。
5
6
管理者アカウントを登録してください。
7.[保存]をクリックして、[ユーザーアカ
7
ウントの設定]ダイアログを終了します。
8. 左上の
54
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
保護機能の停止と再開
安心ネットセキュリティでは、保護機能を停止したり再開したりできます。他のアプリ
ケーションをインストールする際など、必要に応じて停止できますが、その間はウイ
ルス感染の危険性が非常に高くなるので、注意が必要です。
保護機能を一時的に停止する / 再開する
一時的にすべての保護機能を停止できます。再開までの時間を指定して、一定時間
後に自動的に再開することもできます。
保護機能を停止する
4
基本的な使い方
1. タスクバーの通知領域にある安心ネット
セキュリティのアイコンを右クリックし、
[保護機能の一時停止]を選択します。
2. 表示される[保護機能の一時停止]ウィンドウで、
2
保護を再開させる方法を選択します。
[指定時間経過後に再開]/[再起動後に再開]/
[一時停止]のいずれかをクリックします。
[指定時間経過後に再開]の場合は、ドロップダウンリストから
停止する時間を選択します。
[一時停止]を選択した場合は、手動で再開する必要がありま
す。
3
3.[保護機能の一時停止]をクリックします。
保護機能の停止を確認するメッセージが表示されます。
4.[続行]をクリックします。
保護機能が停止します。
55
保護機能を再開する
1. タスクバーの通知領域にある安心ネットセキュリティのアイコンを右ク
リックし、[保護機能の再開]を選択します。
保護機能が再開します。
保護機能の自動再開
[設定]ウィンドウの[全般]で、
[安心ネットセキュリティをコンピューターの起動
時に起動する(推奨)
]がオンになっていると、コンピューターを再起動すれば保
護機能が自動的に再開されます。この項目は、既定の設定でオンになっています。
基本的な使い方
4
保護機能を完全に停止する
すべての保護機能を完全に停止するには、保護機能を無効にします。完全に停止した
場合は、コンピューターの再起動後も手動で再開するまで保護機能は開始されませ
ん。
ただし、スケジュールに従ったスキャンとアップデートは、保護機能の停止中でも実
行されます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[全般]を選択します。
(緑)をクリックし
3. 右上の
2
ます。
停止を確認するメッセージが表示されます。
4.[続行]をクリックします。
[今後 30 分間は、確認ウィンドウを表示
しない]をオンにすると、この操作のあ
と 30 分間以内に停止操作をしても、確
認メッセージは表示されません。
ボタンが
5. 左上の
56
(赤)に変わり、保護機能が完全に停止します。
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
3
機能を個別に停止する
[設定]ウィンドウの[プロテクション]では、
[ファイル保護]や[メール保護]
などの機能ごとにプロテクションを無効にして、保護を停止することもできます。
他のアプリケーションでの作業を優先させる
プロテクションによって、作業中のアプリケーションの応答速度が低下する場合が
あります。こうした場合は、作業中の他のアプリケーションに優先的にシステムリ
ソースを使用させることで、改善される可能性があります。
この方法を使用する場合は、
[設定]ウィンドウで[パフォーマンス]を選択し、
[シ
ステムリソース]の[他のアプリケーションにシステムリソースを優先する]をオ
ンにします。
▶▶P.137 パフォーマンスに関する機能の設定
安心ネットセキュリティを終了する / 起動する
安心ネットセキュリティを終了する
1. タスクバーの通知領域にある安心ネットセキュリティのアイコンを右ク
基本的な使い方
安心ネットセキュリティを終了する方法と、起動する方法は、次のとおりです。
4
リックして、[終了]を選択します。
終了を確認するメッセージが表示されます。
2.[続行]をクリックします。
終了操作に対してパスワード保護が設定されている場合は、
[パスワードを入力して続ける :]
にパスワードを入力後、
[続行]をクリックしてください。
ネットワークに接続している場合
安心ネットセキュリティを正常に終了するには、ネットワーク接続を切断する必要があります。
終了時にネットワークに接続しているアプリケーションがあるとき、接続の処理を確認する
ウィンドウが表示されるので、指示に従ってください。ネットワーク接続を切断しないと、安
心ネットセキュリティは終了できません。
安心ネットセキュリティが終了します。
安心ネットセキュリティを起動する
1. 次のどちらかの方法で起動します。
●●Windows デスクトップにある安心ネットセキュリティのアイコンをダブルクリック
します。
●[アプリ]ビューで[安心ネッ
●
トセキュリティ]をクリックします。
57
通知ウィンドウが表示されたら
安心ネットセキュリティがウイルスや危険なメールなどの脅威を検知すると、通知ウィ
ンドウを表示して、処理の選択を促すことがあります。特に、脅威の処理方法が自動
処理でない場合は、脅威が検知されるたびに表示されます。
▶▶P.86 脅威の処理方法を変更する
通知ウィンドウが表示されたら、画面の指示に従って、処理を選択します。表示され
ている選択肢のいずれかに「推奨」と表示されている場合は、通常はその選択肢を
選ぶことを推奨します。
通知ウィンドウの種別
表示される通知ウィンドウは、危険の度合いによって色分けされます。
脅威への対処
5
色[意味]
説明
赤[緊急] 悪意のあるオブジェクトの検知やオペレー
ティングシステムでの危険な動作など、コ
ンピューターのセキュリティにとって重要
性 の 高 いイベントにつ い て 通 知します。
通知ウィンドウやポップアップメッセージは
赤色で表示されます。
黄[重要] 感染の可能性があるオブジェクトの検知や
オペレーティングシステムでの疑わしい動
作など、コンピューターのセキュリティに
とって注意が必要な重要イベントについて
通知します。
通知ウィンドウやポップアップメッセージは
黄色で表示されます。
緑[情報] コンピューターのセキュリティにとって重要
ではないイベントについて通知します。
通知ウィンドウやポップアップメッセージは
緑色で表示されます。
また、保護機能が一部停止していたり、アップデートが実行されていなかったりする
場合にメッセージが表示されることがあります。この場合は、
メッセージをクリックして、
処理します。
58
選択できる処理
通知ウィンドウに表示される選択肢は、検知された脅威の種別によって異なります。
代表的な選択肢は、次のとおりです。
●●スキャン中やメールを受信中に検知された場合
駆除
ウイルスを駆除します。
削除
ウイルスを含んだファイルを削除します。
ブロック
ウイルスを含んだファイルへのアクセスをブロックします。駆除や削除は行われま
せん。
●●アプリケーションが不正なアクセスを試みた場合
アプリケーショ
ンを終了する
アプリケーションの実行を中止します。
そのときに限り、アプリケーションの実行を許可します。
許可し、信頼す
るオブジェクト
に追加する
アプリケーションの実行を常に許可します。アプリケーションルールに設定され、
以降は検知されなくなります。
終了してから削
除する
アプリケーションの実行を中止し、アプリケーションを削除します。
▶▶P.93 アプリケーションに設定されたステータスを確認 / 変更する
●●新しいネットワークが検出された場合
パブリック
ネットワーク
インターネットやファイアウォールなどで保護されていないネットワークに接続する
ときに選択します。ファイルとプリンターの共有をブロックします。また、自分の
コンピューターを外部から接続できないようにします。
プライベート
ネットワーク
企業の LAN など、保護されているが脅威に遭遇する可能性があるネットワークで
選択します。ファイルとプリンターの共有を許可します。
許可する
ネットワーク
安全性が高いネットワークで選択します。すべての接続が許可されます。
5
脅威への対処
今回は許可する
●●アプリケーションが Web カメラにアクセスを試みた場合
このアプリケー
ションを信頼す
る
Web カメラへのアクセスを常に許可します。
今回は許可する
そのときに限り、Web カメラへのアクセスを許可します。
今回はブロック
する
そのときに限り、Web カメラへのアクセスをブロックします。
アプリケーショ
ンを終了し、信
頼しない
アプリケーションの実行を中止し、Web カメラへのアクセスをブロックするグルー
プに設定します。
59
通知方法を変更する
ウイルスの検知やプロテクションの停止などのイベントが発生すると、警告やお知ら
せを通知します。どのように通知するかをイベントの種別ごとに設定できます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[イベント通知]を選択します。
脅威への対処
5
3
4.[イベントを通知する]をオンにし
ます。
必要に応じて、以下の項目をオンまたは
オフにします。
•[サウンドによるイベント通知を有効にする]
•[ニュースについて通知する]
5. 左上の
を 2 回クリックして、
[設定]ウィンドウを終了します。
60
2
処理結果の確認
安心ネットセキュリティがこれまでに検知した脅威の数や種別、またそれらの処理結果
などを、リストやグラフで確認できます。
検知されて未処理のオブジェクトを駆除したり、駆除後のオブジェクトを削除したりも
できます。
レポートを表示して確認する
1. メインウィンドウの[便利ツール
の表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
2.[レポート]をクリックします。
[レポート]ウィンドウには、駆除された
脅威の数、定義データベースが更新され
た日、各種スキャンが実行された日など
が表示されます。
5
脅威への対処
[レポート]ウィンドウが表示されます。
最上行の中央にあるリンクをクリックする
と、
[先週]/[先月]/[履歴全体]を選
択して表示内容を切り替えることができ
ます。
3.[詳細レポート]をクリックします。
[詳細レポート]ウィンドウが表示されます。
[詳細レポート]の代わりに、各項目の下
に表示されたステータス(緑色のリンク)
をクリックしても、
[詳細レポート]ウィン
ドウが表示されます。
61
4.[詳細レポート]ウィンドウで、項
目を選択して内容を確認します。
項目選択の右隣にあるドロップダウンリストで
表示方法を選んだり、検索ボックスに入力して
表示する内容を絞り込んだりできます。
をクリックすると、レポートをファイルと
して保存できます。
レポートの保存期間やサイズ増加によるパフォーマンス低下を防ぐには
記録されるレポートは、ハードディスクに蓄積されます。蓄積されたレポートが増
大すると、ディスク容量を圧迫してコンピューターのパフォーマンスが低下する場
合があります。[設定]ウィンドウの[詳細]-[レポートと隔離]で、
[レポート]の
[保存期間]と[レポートファイルの最大サイズ]を設定したり、定期的にレポー
トを削除したりして、ディスク容量を空けるようにしてください。
脅威への対処
5
検知された脅威を処理する
1. メインウィンドウの情報エリアを
クリックします。
[通知センター]ウィンドウが表示されます。
2. 処理したいオブジェクトに対応する
[除去]をクリックします。
処理方法を確認するウィンドウが表示され
ます。
3. 実行したい処理をクリックします。
[選択した処理を常に実行]をオンにすると、次回から同
じ処理が実行されます。
オブジェクトの種別によって、表示される処理項目が異な
ります。
▶▶P.59 選択できる処理
62
オブジェクトを駆除できないとき
処理を実行しても駆除できない場合は、
[削除]を選択し、オブジェクトごと削除
することを推奨します。なお、自分で作ったソフトウェアなど、安全であることが
確実なオブジェクトの場合、信頼リストに設定して、アクセスのブロックを解除で
きます。
▶▶P.126 信頼する対象の設定
復元には十分に注意してください
隔離からオブジェクトを復元するときは、安全であることを十分に確認してから行っ
てください。復元されたファイルがウイルスに感染したままだった場合、
コンピュー
ター全体が感染する可能性があります。
レポートを保存する
詳細レポートで表示された一覧は、テキストファイルに保存することも可能です。
脅威への対処
1.[詳細レポート]ウィンドウで、保存したい内容を表示させます。
2. 検索ボックスの左隣にある をクリックします。
3. 保存するフォルダーとファイル名を指定します。
5
拡張子は「*.txt」か「*.csv」のどちらかを選択できます。
4.[保存]をクリックします。
レポートファイルが保存されます。
隔離されたオブジェクトを操作する
隔離とは、駆除または削除された危険なオブジェクトを、安全な状態にして特殊な領
域に保存する処理です。隔離されたオブジェクトは、コンピューターのシステムにア
クセスできなくなるので、ウイルスや悪意のあるソフトウェアによる被害やその拡散を
防ぐことができます。また、隔離されたオブジェクトを、あとから削除、復元すること
もできます。
復元には十分に注意してください
隔離されたオブジェクトを復元するときは、安全であることを十分に確認してから
行ってください。復元されたファイルがウイルスに感染したままだった場合、コン
ピューター全体が感染する可能性があります。
63
1. メインウィンドウの[便利ツール
の表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
2.[隔離]をクリックします。
[隔離]ウィンドウが表示されます。
脅威への対処
5
3. 操作対象のファイルを選択します。
4. 画面下方にある任意のボタンを
3
クリックします。
ファイルを右クリックして、メニューから
操作することもできます。
4
実行可能な操作は、次のとおりです。
操作
ボタン
右クリック
メニュー
復元
○
○
選択したファイルを元のフォルダーへ復元します。
安全が確認されたファイルに対して行ってください。
説明
削除
○
○
ファイルを削除します。
フォルダーを開く
-
○
ファイルがあったフォルダーが開きます。
すべてのファイル
を削除
○
-
隔離に格納されている、すべてのファイルを削除しま
す。
隔離の保存期間と最大サイズを設定する
[設定]ウィンドウの[詳細]-[レポートと
隔離]-[隔離]で、隔離する期間や、オ
ブジェクトのサイズなどを設定できます。
各設定項目の詳細についてはヘルプで説
明していますので、そちらを参照してくだ
さい。
64
保護者によるコンピューター使用の制限
保護者による管理は、コンピューターやインターネットを子供が使用できる範囲を制
限する機能です。使用時間や使用できるアプリケーションを限定したり、有害なサイ
トへのアクセスを制限したりできます。
Windows のユーザーアカウント単位で設定できるため、ログオン(サインイン)す
るアカウントごとに制限の内容を変えることができます。
安心ネットセキュリティの設定変更や終了などの際にパス
ワードの入力を求める、パスワードによる保護機能がありま
す。保護者による管理を使用する場合は、子供が設定を変
更できないように、パスワードによる保護を設定することを
推奨します。
▶▶P.87 パスワードを設定して操作を制限する
保護者による管理を有効にする
1. メインウィンドウの[保護者によ
る管理]をクリックします。
パスワードによる保護を設定していない場
合は、設定を促す画面が表示されるので、
ここで設定することを推奨します。
コンピューターに登録されているユーザーアカウントが一覧で表示されます。
2. 保護者による管理を有効にしたい
ユ ー ザ ー ア カ ウ ント の
(赤)をクリックします。
(緑)に切り替わると、そのユー
ザーに対して保護者による管理が有効にな
ります。
6
インターネットを安全に使用するための機能
制限したいユーザーアカウントを選択して、保護者による管理機能を有効にします。
65
制限する内容を設定する
ユーザーアカウントごとに、制限する内容を設定します。
ここでは、次の 2 通りの設定方法を説明します。
●●既定のユーザープロファイルを適用する(66 ページ)
●●任意の項目を設定する(67 ページ)
最も簡単な設定方法は、年齢に合わせて事前に設定されているユーザープロファイ
ルを適用する方法です。
コンピューターやインターネットの使用時間制限、ゲームや Web サイトのブロック、
通信管理、個人情報の送信制限など、項目ごとに制限を設定することもできます。
既定のユーザープロファイルを適用する
インターネットを安全に使用するための機能
6
既定のユーザープロファイルを適用すると、適用前の設定は上書きされます。
1.[保護者による管理]ウィンドウで、
アカウント名の下の[制限の設
定]をクリックします。
使用制限を設定する画面が表示されます。
2. 画面左下の[プロファイル]をク
リックします。
ユーザープロファイルの一覧が表示されま
す。
66
3. 使用するプロファイル名をクリッ
クします。
クリックしたプロファイルが適用され、使用
制限の設定画面に戻ります。
4. 既定のユーザープロファイルをそのまま使用する場合は、左上の
を 2 回クリックして[保護者による管理]ウィンドウを終了します。
既定のユーザープロファイルを適用後、項目ごとに詳細な設定をする場
合、次項の「任意の項目を設定する」の手順 2 を参照してください。
任意の項目を設定する
アカウント名の下の[制限の設
定]をクリックします。
使用制限を設定する画面が表示されます。
2. ウィンドウの左領域で設定のカテ
ゴリを選択してから、制限する項
目を設定します。
インターネットを安全に使用するための機能
1.[保護者による管理]ウィンドウで、
6
67
設定できる内容は、次のとおりです。
カテゴリ(ウィンドウ左領域) 説明
コンピューター
コンピューターを使用できる時間を制限します。
使用可能な時間帯を曜日ごとに指定したり、1 日の使用時間を限定
したりできます。
アプリケーション
ゲームへのアクセスを制限します。
ゲームのレーティングによるブロックを設定したり、カテゴリによるブ
ロックを設定したりできます。
適用するレーティングシステムは、
[設定]-[プロテクション]-[アプ
リケーションコントロール]の[保護者の管理によるゲームカテゴリ]
で変更できます。
使用できるアプリケーションを制限します。
アプリケーションごとに使用の許可またはブロックを設定したり、許
可する場合は使用できる時間を設定したりできます。
インターネット
インターネットを使用できる時間を制限します。
使用可能な時間帯を曜日ごとに指定したり、1 日の使用時間を限定
したりできます。
閲覧可能な Web サイトを制限します。
ブロックする Web サイトのジャンルを選択したり、許可またはブロッ
クする Web サイトを個別に指定したりできます。
検索エンジンによる検索結果に、ブロックする Web サイトへのリン
クを表示させないようにすることもできます。
ダウンロードできるファイルを制限します。
ファイルのジャンルごとに許可またはブロックを設定できます。
通信
インスタントメッセンジャーと SNS を使った送受信を制限します。
送受信されたメッセージをすべて記録し、接続する相手ごとに許可ま
たはブロックを設定できます。
個人情報とキーワード
設定した個人情報の送信を制限します。
設定した情報をデータの中に見つけると、送信をブロックし、履歴を
残します。
送信されるデータ中に、特定の語句が含まれていないかを監視しま
す。
設定した語句をデータの中に見つけると、相手先やその時間などの
履歴を残します。
画面右上のアイコン
インターネットを安全に使用するための機能
6
3. 設定が終了したら、左上の
ウィンドウを終了します。
で、設定方法を切り替えられます。
を 2 回クリックして[保護者による管理]
使用状況(概要)の確認画面から制限内容を変更する
保護者による管理を開始後に、対象アカウントの使用状況(概要)を確認し、そ
の画面から制限内容を変更することもできます。
1. 対象アカウントの使用状況(概要)を表示します。
▶▶P.69 使用状況を確認する
2. 以下のどちらかの方法で制限内容を変更します。
●● 各項目に対応する[設定]をクリックし、
[設定]ウィンドウで制限内容を変
更します。
●● 画面右下の[プロファイルの変更]をクリックし、ユーザープロファイルの
一覧から適用したいプロファイルを選択します。
68
使用状況を確認する
保護者による管理を有効にすると、アカウントごとの使用状況が確認できます。
インターネットに接続した時間やアクセスした URL、SNS で送受信したメッセージな
どをすべて記録します。これを保護者があとで確認し、制限する内容を見直すことも
できます。
1.[保護者による管理]ウィンドウで、
アカウント名の下の[レポートの
表示]をクリックします。
対象アカウントのコンピューターの使用状況
(概要)が表示されます。
2. 使用状況の詳細を確認したい項
この画面から、制限内容の設定を変更す
ることもできます。
▶▶P.68 使用状況(概要)の確認画面から制限内容を
変更する
3. 最上行のボタンで表示を切り替え
ながら、使用状況を確認します。
確認の結果、設定の変更が必要と判断した
をクリックして設定画面に
場合には、
切り替えます。
※※設定方法について、詳しくはヘルプを参照してく
ださい。
6
インターネットを安全に使用するための機能
目に対応する[詳細]をクリック
します。
4. 確認が終了したら、左上の
を 3 回クリックして[保護者による管理]ウィンドウを終了します。
69
ユーザープロファイルを書き出す
現在のユーザープロファイル(使用制限設定)をファイルに書き出します。ファイル
で保存しておくと、状況に応じて容易に使用制限を変更できます。
1. ユーザープロファイルを書き出し
たいアカウント名の下の[レポー
トの表示]をクリックします。
対象アカウントのコンピューターの使用状
況が表示されます。
2.[プロファイルの変更]をクリック
インターネットを安全に使用するための機能
6
します。
ユーザープロファイルの一覧が表示されま
す。
3.[エクスポート]をクリックします。
[名前を付けて保存]ダイアログが表示さ
れます。
4. 保存するフォルダーとファイル名
を指定して、[保存]をクリック
します。
現在のユーザープロファイルが、ファイル
として保存されます。
拡張子は「*.pctl」になります。
5. 左上の
します。
70
を 3 回クリックして[保護者による管理]ウィンドウを終了
ユーザープロファイルを読み込む
ファイルに書き出したユーザープロファイル(使用制限設定)を読み込みます。
ユーザープロファイルを読み込むと、読み込み前の設定は上書きされます。
1. ユーザープロファイルの読み込み
先となるアカウント名の下の[レ
ポートの表示]をクリックします。
対象アカウントのコンピューターの使用状
況が表示されます。
します。
ユーザープロファイルの一覧が表示されま
す。
3.[インポート]をクリックします。
[開く]ダイアログが表示されます。
4. 読み込みたいプロファイルが保
存されているフォルダーとファイ
ル名を指定して、
[開く]をクリッ
クします。
6
インターネットを安全に使用するための機能
2.[プロファイルの変更]をクリック
拡張子は「*.pctl」です。
プロファイルが読み込まれ、現在の設定に
反映されます。
5. 左上の
します。
を 3 回クリックして[保護者による管理]ウィンドウを終了
71
インターネット上の決済処理で使用する情報の保護
インターネットバンキングやオンラインショッピングを利用するときには、ネット上で
銀行口座やクレジットカードなどの大切な情報を扱うことになります。ネット決済保護
機能は、こうした個人情報を悪意ある第三者に盗まれないよう、安全に入力できる環
境を作成する機能です。ネット決済で使用するコンピューターやブラウザーを保護し、
操作内容や個人情報の漏えいを防ぐので、インターネット上での決済を安全に行うこ
とができます。
ネット決済保護機能を使用する
ネット決済保護機能は、既定の設定で有効になっており、銀行や決済システムの
Web サイトにアクセスすると、保護されたブラウザーを使って表示するかどうかを確
認するように設定されています。
保護されたブラウザーは、次をチェックして、Web サイトへのアクセスが安全かどう
かを判断します。
インターネットを安全に使用するための機能
6
●●サイトに、信頼できないプログラムが使用されていないか
●●ルートキット(悪意のあるソフトウェアの活動を隠すソフトウェア)がコンピューター
に存在しないか
●●コンピューターにぜい弱性が存在しないか
●●サイトの証明書が安全か
1. ブラウザーを起動し、銀行などの Web サイトへアクセスします。
2. ログインページへのリンクをクリックします。
3. 保護されたブラウザーを使っ
てアクセスするかどうかを選
択 するペ ージ が 表 示 されま
す。次の操作を選択します:
●●保護されたブラウザーで開く
保護されたブラウザーを使ってア
クセスします。
●●通常のブラウザーで開く
通常のブラウザーを使ってアクセ
スします。
●●この Web サイトでの設定を保存する
オンにすると、
[保護されたブラウザーで開く]または[通常のブラウザーで開く]
のどちらをクリックしたかを記憶します。次回以降は、同じページのアクセス時に、
記憶した方法を自動的に使用します。
オフにすると、次回もこの選択画面を表示します。
72
4.[保護されたブラウザーで開く]をクリックすると、保護されたブラウザー
が起動し、ログインページが表示されます。
保護されたブラウザーは、ウィンドウの周りが緑色で囲まれています。このブラウザー上で入
力した情報は一切記録されず、外部からの不正なアクセスからも保護された、安全な状態で
取引操作が行えます。
ウィンドウの周りが緑色である場合、表示されたサイトは保護されたブラウザーによりチェッ
ク済みです。
黄色である場合、技術的な制限によって、保護されたブラウザーが正しく起動していません。
「重要なシステム更新がインストールされていません」と表示されたら
Windows のシステムが最新版に更新されていない場合に表示されることがあり
ます。
[アップデートする]をクリックすると、Windows Update が表示されるので、
更新プログラムのダウンロード / インストールを行ってからログインページへアク
セスすることを推奨します。
保護レベルが低い状態で、保護されたブラウザーが実行または使用されると、こ
れらのイベントが Windows のイベントログに記録されます。
保護されたブラウザーを使ってアクセスする Web サイトを特定したり、選択画面を
表示せずに保護されたブラウザーを自動で起動するように設定したりすることができ
ます。
ネット決済保護機能の動作を設定する
機能の有効 / 無効の切り替え、など、ネット決済保護機能の動作について設定します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ネット決済保護]を選択します。
インターネットを安全に使用するための機能
ネット決済保護機能を設定する
6
2
[ネット決済保護の設定]ウィンドウが表示
されます。
3
73
4. 画 面 右 上 の ボタンをクリックし
て、機能の有効 / 無効を切り替
えます。
5
4
(緑)
:機能が有効です。
(赤)
:機能が無効です。
5.[ 銀 行 お よ び 決 済 シ ス テ ム の
Web サイトへ の 初 回 アクセス
時]で、機能の動作を指定します。
銀行や決済システムの Web サイトへアク
セスした際の動作を、次の中から選択します:
●●保護されたブラウザーで開く
自動的に保護されたブラウザーを使ってアクセスします。
●●手動で選択する
アクセスするたびに保護されたブラウザーを使用するかどうかを選択します。
インターネットを安全に使用するための機能
6
74
●●保護されたブラウザーで開かない
保護されたブラウザーを使わず、通常のブラウザーでアクセスします。
6.[ネット決済保護ウィンドウから起動するブラウザー]のドロップダウンリ
ストで、「保護されたブラウザー」とするブラウザーを選択します。
7.[オペレーティングシステムのぜい弱性について通知する]をオンまたは
オフにします。
オンにすると、銀行や決済システムのサイトを開くたびに、Windows のぜい弱性スキャンが
実行されます。ぜい弱性を検知すると、Windows Update の実行を促すメッセージが表示
されます。
8. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ネット決済保護のショートカットを作成する
[ネット決済保護の設定]ウィンドウで[ネット決済保護のショートカットの作成]を
クリックすると、デスクトップにネット決済保護のショートカットアイコンが作成され
ます。
Web サイトを登録する
ネット決済保護の対象とする Web サイトを登録します。
1. メインウィンドウの[ネット決済保
護]をクリックします。
[ネット決済保護]
ウィンドウが表示されます。
2. 最初に Web サイトを登録する場
合は[ネット決済保護に追加]を、
登録済み Web サイトがある場
合は[追加]をクリックします。
ウィンドウの右側に、入力領域が現れます。
3. 登録する Web サイトについて、
次の項目を入力します:
●●ネット決済保護の対象の Web サイ
ト (URL)
保護されたブラウザーを使ってアク
セスしたい Web サイトの URL を入
力します。
3
●●この Web サイトへのアクセス時:
登録する Web サイトにアクセスした
際の動作を、次の中から選択します:
4
•• 保護されたブラウザーで開く
自動的に保護されたブラウザーを使ってアクセスします。
•• 手動で選択する
アクセスするたびに保護されたブラウザーを使用するかどうかを選択します。
インターネットを安全に使用するための機能
6
•• 保護されたブラウザーで開かない
保護されたブラウザーを使わず、通常のブラウザーでアクセスします。
●●説明の追加
クリックすると、一覧に表示される Web サイトの説明を入力できます。
4.[追加]をクリックします。
[ネット決済保護]
ウィンドウに、追加した Web サイトが表示されます。リンクをクリックすると、
追加した Web サイトがで開きます。
75
登録済み Web サイトの設定を変更する
登録した Web サイトの設定内容を変更したり、登録を解除したりできます。
1. メインウィンドウの[ネット決済保
護]をクリックします。
[ネット決済保護]
ウィンドウが表示されます。
2. 変更する Web サイトに対応する
をクリックします。
ウィンドウの右側に、現在の設定内容が表
示されます。
3. 設定内容を変更します。
インターネットを安全に使用するための機能
6
76
設定項目については、
75 ページの
「Web サ
イトを登録する」を参照してください。
3
をクリックすると、登録が解除され
ます。
4.[保存]をクリックします。
登録済み Web サイトの設定が変更されま
す。
4
入力情報の漏えいを防止
悪意のあるソフトウェアは、次の方法で個人情報を盗みます。
• キーボードで入力した ID やパスワードなどを記録する
• 画面のスクリーンショットを撮影して転送する
セキュリティキーボードを使用すると、上記にある個人情報の盗難を防ぐことができま
す。キーボードで入力した内容を不正な記録から守り、スクリーンショット撮影も防止
します。スクリーンショット撮影を防止する機能には、保護されたブラウザーと同じ仕
組みを使用しています。
セキュリティキーボードは、次の場合はスクリーンショットの撮影を防止できません。
•PRINT SCREEN キーまたはオペレーティングシステムの設定で定義された
キーの組み合わせで撮影する場合
•保護されたブラウザーが動作していない状態でセキュリティキーボードを使用
する場合(Windows 8 / 8.1 の 64 ビット版の使用時のみ)
セキュリティキーボードを起動する
Windows の再起動が必要です
安心ネットセキュリティをインストールした直後は、セキュリティキーボードを使用できません。
Windows を再起動すると、使用可能になります。
●[便利ツール]ウィンドウから起動する
●
[便利ツール]ウィンドウの[セキュリティ
キーボード]をクリックすると、セキュ
リティキーボードを起動できます。
●●タスクバーのアイコンから起動する
タスクバーの通知領域にあるアイコン
を右クリックして、表示されるメニュー
から、
[ツール]-[セキュリティキーボー
ド]をクリックすると、セキュリティキー
ボードを起動できます。
インターネットを安全に使用するための機能
セキュリティキーボードを起動するには、次の方法があります。
6
●●ショートカットキーで起動する
Shift+Ctrl+Alt+P キーを同時に押すと、セキュリティキーボードを起動できます。
このショートカットキーは、設定で有効 / 無効の切り替えができます。既定の設
定ではオンになっています。[設定]ウィンドウで[詳細]の[データ入力の保護]
を選択し、
[Shift+Ctrl+Alt+P キーを押したときにセキュリティキーボードを表示
する]のオン / オフを切り替えます。
77
●●ブラウザーのツールバーアイコンで起動する
Windows Internet Explorer、Mozilla Firefox の場合、ツールバーにあるア
イコン をクリックすると、セキュリティキーボードを起動できます。
Google Chrome の場合、ツールバーにあるアイコン
をクリックし、表示され
るメニューでアイコン をクリックすると、セキュリティキーボードを起動できます。
●●ブラウザーの入力欄に表示されるクイック起動アイコンで起動する
ブラウザーでインターネットバンキングなどの特定の Web サイトにアクセスしたと
きに、パスワードなどの入力欄にカーソルを置くと、入力欄の中にキーボードのア
イコンが表示されます。そのアイコンをクリックすることでセキュリティキーボード
を起動できます。
クイック起動アイコンを表示させるには、次項「クイック起動アイコンの表示設定」
の設定が必要です。
クイック起動アイコンの表示設定
インターネットを安全に使用するための機能
6
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[データ入力の保護]を選択しま
す。
[データ入力の保護の設定]ウィンドウが
表示されます。
最初にこの機能を使用するときは、コン
ピューターの再起動が必要です。
[データ入力の保護の設定]ウィンドウ
にメッセージが表示された場合は、コン
ピューターを再起動して、手順 1 からや
り直してください。
4.[データ入力フィールドにクイック
起動アイコンを表示する]をオン
にします。
5.[カテゴリの編集]をクリックしま
す。
78
3
2
6. 起動アイコンを表示させるカテゴリを選択します。
[ネット決済保護に関するすべてのデータ入力フィールド]をオンにすると、ネット決済保護機能
とデータ入力保護機能の組み合わせによって、セキュリティがさらに強まります。
▶▶P.72 インターネット上の決済処理で使用する情報の保護
7. Web サイトを個別に設定したい場合は、[特定の Web サイトの設定]
をクリックして、Web サイトの URL を指定します。
8. 左上の
を 3 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
セキュリティキーボードを使用する
●●Shift / Ctrl / Alt キーを同時に押す場合
複数のキーを同時に押す必要がある Shift / Ctrl / Alt キーは、クリックするとキー
を押したままの状態になります。たとえば、Shift キーをクリックすると、キーボー
ドの英字が大文字に変わり、大文字での入力が可能になります。他のキーをクリッ
クすると、押したままの状態が解除されます。
●●テンキーなしのキーボードを表示する
をクリックすると、テンキーなしのキーボード
とテンキー付きのキーボードを切り替えることが
できます。
●●クイック起動アイコンの設定を変更する
をクリックすると、
[データ入力の保護の設定]ウィンドウが表示され、クイック
起動アイコンを表示させる Web サイトなどを設定できます。
6
インターネットを安全に使用するための機能
セキュリティキーボードは、キーをクリックすることでキーボード入力と同じ操作がで
きます。ここでは、セキュリティキーボードを使うために、特殊なキー操作やヒントな
どを説明します。
▶▶P.78 ブラウザーの入力欄に表示されるクイック起動アイコンで起動する
79
危険なサイトへのリンクを診断
危険サイト診断は、ブラウザーで Web ページを表示したとき、そのページに含まれ
るリンクをスキャンして、危険なページがないかどうかを自動的にチェックする機能で
す。危険なページへのリンクが検知された場合、リンクの横に危険を示すアイコン
が表示されます。安全な場合は が表示されます。アイコンにマウスポインター
を合わせると、説明がポップアップ表示されます。
対 応 す る ブ ラ ウ ザ ー は、Windows Internet Explorer、Mozilla Firefox、
Google Chrome です。
危険サイト診断を設定する
診断対象とする Web サイトを設定します。すべての Web サイトを診断するか、診
断する Web サイトを指定するか、選択できます。
インターネットを安全に使用するための機能
6
80
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ウェブ保護]を選択します。
2
[ウェブ保護の設定]ウィンドウが表示され
ます。
3
4.[詳細設定]をクリックします。
[ウェブ保護の詳細設定]ウィンドウが表示
されます。
5.[ 危険サイト診断を有効にする]
をオンにします。
6. 診断の対象となる Web サイトの
範囲を次から選択します:
●●特定の Web サイト以外をチェック
する
5
6
7
すべての Web サイトを診 断しま
す。通常はこちらを選択します。
確実に安全だとわかっていて、診断を行わない Web サイトがある場合には、
その URL を指定して、診断の対象から除外できます。
▶▶P.82[特定の Web サイト以外をチェックする]を選択した場合
●●特定の Web サイトのみをチェックする
特定の Web サイトのみを診断したい場合、そのサイトの URL を指定します。
▶▶P.83[特定の Web サイトのみをチェックする]を選択した場合
断の設定]をクリックします。
[危険サイト診断の設定]ウィンドウが表示されます。
[チェック対象の Web サイト]では、すべての Web サイトを診断の対象とするか、検索サイ
トによる検索結果の Web サイトのみを対象にするかを選択します。
[Web サイトのカテゴリ]では、診断する Web サイトの種別を選択します。
8. 左上の
ます。
をクリックして、[ウェブ保護の詳細設定]ウィンドウに戻り
9.[信頼する Web サイトの設定]をクリックします。
[信頼する Web サイト]ウィンドウが表示されます。
10. [追加]をクリックします。
[URL を追加する]ウィンドウが表示されます。
6
インターネットを安全に使用するための機能
7. 診断の対象となる Web サイトの種別を指定するため、[危険サイト診
81
11. 信 頼する Web サイトの URL を入力し
ます。
12. [ステータス]で[有効]を選択します。
13. [追加]をクリックします。
11
12
[URL を追加する]ウィンドウが終了し、一覧に URL
が表示されます。
14. Web サイトを複数追加する場合は、必
要なだけ手順 10 ~ 13 を繰り返します。
15. Web サイトの追加が終了したら、右上
の[×]をクリックします。
13
[信頼する Web サイト]ウィンドウが終了します。
16. 左上の
インターネットを安全に使用するための機能
6
を 3 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
[特定の Web サイト以外をチェックする]を選択した場合
危険サイト診断を行わない Web サイトの URL を設定します。
1.[ 危 険 サ イト診 断 ]で[ 特 定 の
Web サイト以外をチェックする]
を選択後、[特定の Web サイト
の設定]をクリックします。
[特定の Web サイト]ウィンドウが表示さ
れます。
2.[追加]をクリックします。
[URL を追加する]ウィンドウが表示されます。
URL の編集
登録済みの URL を選択して、
[編集]をクリックす
ると、
[URL を編集する]ウィンドウが表示されます。
ここで、URL を編集できます。
URL の削除
登録済みの URL を選択して、
[削除]をクリックす
ると、選択した URL が削除されます。
82
複数のコンピューターで同じ URL リストを使用する
[特定の Web サイト]
ウィンドウの右上にある
をクリックすると、URLリストをエクスポー
ト / インポートするためのメニューが表示されます。
1. メニューから[エクスポート]を選択して、URL リストを CSV ファイルに保存します。
2. 別のコンピューターで[特定の Web サイト]ウィンドウを表示します。
3. メニューから[インポートして既存に追加]または[インポートして既存を置換]を選
択して、CSV ファイルを読み込みます。
3. 診断しない Web サイトの URL を入力し
ます。
4.[ステータス]で[有効]を選択します。
5.[追加]をクリックします。
3
4
[URL を追加する]ウィンドウが終了し、一覧に URL
が表示されます。
5
6. Web サイトを複数追加する場合は、必要なだけ手順 2 ~ 5 を繰り返し
ます。
7. Web サイトの追加が終了したら、右上の[×]をクリックします。
[特定の Web サイト]ウィンドウが終了します。
8. 左上の
を 3 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
[特定の Web サイトのみをチェックする]を選択した場合
危険サイト診断の対象とする Web サイトの URL を設定します。
インターネットを安全に使用するための機能
6
1.[ 危 険 サ イト診 断 ]で[ 特 定 の
Web サイトのみをチェックする]
を選択後、[特定の Web サイト
の設定]をクリックします。
[特定の Web サイト]ウィンドウが表示さ
れます。
83
2.[追加]をクリックします。
[URL を追加する]ウィンドウが表示されます。
URL の編集
登録済みの URL を選択して、
[編集]をクリックす
ると、
[URL を編集する]ウィンドウが表示されます。
ここで、URL を編集できます。
URL の削除
登録済みの URL を選択して、
[削除]をクリックす
ると、選択した URL が削除されます。
複数のコンピューターで同じ URL リストを使用する
[特定の Web サイト]
ウィンドウの右上にある
をクリックすると、URLリストをエクスポー
ト / インポートするためのメニューが表示されます。
1. メニューから[エクスポート]を選択して、URL リストを CSV ファイルに保存します。
インターネットを安全に使用するための機能
6
2. 別のコンピューターで[特定の Web サイト]ウィンドウを表示します。
3. メニューから[インポートして既存に追加]または[インポートして既存を置換]を選
択して、CSV ファイルを読み込みます。
3. 危険サイトかどうかをチェックする Web
サイトの URL を入力します。
4.[ステータス]で[有効]を選択します。
5.[追加]をクリックします。
3
4
[URL を追加する]ウィンドウが終了し、一覧に URL
が表示されます。
5
6. Web サイトを複数追加する場合は、必要なだけ手順 2 ~ 5 を繰り返し
ます。
7. Web サイトの追加が終了したら、右上の[×]をクリックします。
[特定の Web サイト]ウィンドウが終了します。
8. 左上の
84
を 3 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
全般的なプロテクション設定
各機能に共通な、プロテクション全般の設定を行います。
プロテクションの有効 / 無効を切り替える
プロテクションの各機能は、一部の機能を除き、既定の設定で有効になっています。
次の手順で、プロテクションの有効 / 無効を切り替えられます。
プロテクションを無効にすると、脅威から保護されない状態となり、ウイルス感染
などの危険性が高まります。
既定で無効になっている機能
迷惑メール対策、バナー広告対策は、既定で無効に設定されています。
すべてのプロテクションの有効 / 無効を切り替える
1. 画面左下の[設定]をクリックし
2.[全般]を選択します。
3. 画面 右 上 のボタンをクリックし
2
3
て、機能の有効 / 無効を切り替
えます。
(緑)
:機能が有効です。
(赤)
:機能が無効です。
各機能の詳細な設定方法
7
ます。
機能を無効にする際は、停止を確認する
メッセージが表示されます。
[続行]をクリックすると、プロテクション
が無効になります。
[今後 30 分間は、確認ウィンドウを表示
しない]をオンにすると、無効化操作の
あと 30 分間以内に同じ操作をしても、
確認メッセージは表示されません。
4. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
タスクバーの通知領域のアイコンを右クリックして表示されるメニューからも、プロテクションの
有効 / 無効が切り替えられます。
▶▶P.34 タスクバーのアイコン
85
機能ごとに有効 / 無効を切り替える
1. 画面左下の[設定]をクリックします。
2.[プロテクション]から、有効 / 無効を切り替えたい機能名を選択します。
3. 画面右上のボタンをクリックして、機能の有効 / 無効を切り替えます。
(緑)
:機能が有効です。
(赤)
:機能が無効です。
4. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
脅威の処理方法を変更する
各機能の詳細な設定方法
7
脅威の処理方法は、ウイルスなどの脅威が検知されたときの動作を設定します。
自動処理に設定しておくと、ウイルスの検知時に、駆除や削除が自動的に実行されま
す。自動処理にしなかった場合は、検知するたびに通知ウィンドウが表示されますので、
ユーザーが処理方法を判断して指示する必要があります。通常は、自動処理から設
定を変更する必要はありません。
脅威の処理方法の設定によって、検知時の処理方法が変わります。
▶▶P.88 検知時の処理方法を設定する
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[全般]を選択します。
3.[脅威の処理方法]の[推奨され
る処理を自動的に実行する]を
オン / オフして、自動で処理す
るか手動で処理するかを設定し
ます。
2
3
4
4. 必要に応じて、[感染の可能性が
あるオブジェクトを削除しない]
を設定します。
5. 左上の
86
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
パスワードを設定して操作を制限する
複数のユーザーでコンピューターを使用する場合、他のユーザーが安心ネットセキュ
リティを停止したり、設定を変更したりできないようにできます。特に、保護者による
管理機能を有効にして、子供が有害なサイトへアクセスしないように制限する場合は、
設定を変更できないよう、パスワードで保護することを推奨します。
▶▶P.65 保護者によるコンピューター使用の制限
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[全般]を選択します。
3.[ パスワードによる保護の設定]
2
をクリックします。
すでにパスワードが設定されている場合は、
[パスワードによる保護の設定]の代わり
に[パスワードの変更]をクリックしてく
ださい。
3
4. 設定したいパスワードを、[新しいパスワード]
と[パスワードの確認]に入力します。
すでにパスワードが設定されている場合は、
[現在のパス
ワード]に入力後、
[続行]をクリックしてください。
5.[パスワードの適用先]で、パスワード入力が
7
各機能の詳細な設定方法
[パスワードによる保護]ウィンドウが表示
されます。
必要になる操作をオンにします。
オンにした操作を実行すると、パスワード入力を求めるウィン
ドウが表示されるようになります。
●●本製品の設定
プロテクション / スキャン / アップデート機能の設定を変更したり、機能の有効
/ 無効を切り替えたりする操作を保護します。
※※ただし、保護者による管理機能の設定変更は制限されません。
●●保護者による管理の変更
保護者による管理機能の設定変更の操作を保護します。
●●本製品の終了
安心ネットセキュリティを終了する操作を保護します。
●●本製品の削除
安心ネットセキュリティをアンインストールする操作を保護します。
87
[パスワードによる保護]ウィンドウを終了します。
6.[保存]をクリックして、
7. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
検知時の処理方法を設定する
ウイルスなどの脅威が検知された場合、ファイル保護 / メール保護 / ウェブ保護の
3 機能は、あらかじめ設定された方法に従ってウイルスを処理します。既定の設定では、
[自動処理]に設定されています。使用する環境に応じて変更できます。
脅威の処理方法の設定で、自動処理がオンになっている場合の選択肢は[自動処
理]
、オフになっている場合の選択肢は[検知時に通知する]になります。
▶▶P.86 脅威の処理方法を変更する
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
各機能の詳細な設定方法
7
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ファイル保護]/[メール保護]/
3
2
[ウェブ保護]のいずれかを選択
します。
3
3
4.[脅威の検知時の処理]ドロップダ
ウンリストから、 処理方法を選択
します。
[脅威の処理方法]の設定で、
[推奨され
る処理を自動的に実行する]がオンになっ
ているかオフになっているかによって、選
択できる項目が異なります。
●●自動処理(
[推奨される処理を自動
的に実行する]がオンの場合)
感染したオブジェクトが検知されると、Kaspersky Lab が推奨する方法ですぐ
に駆除されます。駆除できなかった場合は、オブジェクトごと削除されます。
感染の可能性があるオブジェクトは、検知されても処理されません。
ウェブ保護の場合は、Web サイトやオブジェクトへのアクセスがブロックされま
す。
88
●●検知時に通知する(
[推奨される処理を自動的に実行する]がオフの場合)
感染した、または感染の可能性があるオブジェクトが検知されると、通知ウィン
ドウが表示されます。ウイルスの情報、感染したファイル名、処理方法のオプショ
ンを確認しながら、オブジェクトごとに処理方法を指定します。
ウェブ保護の場合は、通知ウィンドウで Web サイトやオブジェクトへのアクセ
スを継続するか中断するかを選択します。
▶▶P.58 通知ウィンドウが表示されたら
●●ブロック(ファイル保護 / メール保護 / ウェブ保護の場合)
オブジェクトへのアクセスがブロックされ、通知ウィンドウが表示されます。
●●駆除(ファイル保護 / メール保護の場合)
検知された脅威が駆除されます。駆除できなかった場合は、隔離に移動されま
す。このオブジェクトは、あとで[タスクマネージャー]または[詳細レポート]
で駆除できます。
▶▶P.63 隔離されたオブジェクトを操作する
▶▶P.62 検知された脅威を処理する
●●駆除、駆除できない場合は削除(ファイル保護 / メール保護の場合)
●●削除(ファイル保護 / メール保護の場合)
脅威が検知されると、オブジェクトごと削除されます。
●●許可(ウェブ保護の場合)
オブジェクトへのアクセスが継続されます。
5. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
7
各機能の詳細な設定方法
検知された脅威が駆除されます。駆除できなかった場合は、オブジェクトごと削
除されます。
89
ファイル保護
(ファイルからの感染を検知)
ファイル保護は、ファイル操作を監視し、ウイルス感染からコンピューターを保護す
る機能です。コンピューターが起動すると自動的にファイル保護が起動して、ファイ
ルを開く、保存する、実行するなどの操作が行われるときに、リアルタイムでファイ
ルをスキャンして、ウイルスをチェックします。
セキュリティレベルを設定する
セキュリティレベルは、スキャン対象とするオブジェクトの種別など、事前に定義され
ているスキャン条件のセットです。コンピューターの使用環境に合わせて、
セキュリティ
レベルを変更できます。通常は、既定値の[推奨]をお使いください。
セキュリティレベルを高くすると、安全性が増す代わりにスキャンに時間がかかり、
コンピューターへの負荷が大きくなります。セキュリティレベルを低くすると、ス
キャン速度が向上し、コンピューターへの負荷が小さくなる反面、安全性が低く
なります。
各機能の詳細な設定方法
7
90
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ファイル保護]を選択します。
[ファイル保護の設定]ウィンドウが表示さ
れます。
2
3
4.[セキュリティレベル]のバーを移
動してレベルを選択します。
選択できるレベルは次のとおりです:
●●高
セキュリティが最も高いレベルです。
すべてのドライブにあるすべての種
別のファイルと、新規作成または更
新された圧縮ファイル、インストー
ルパッケージ、すべての OLE 埋め
込みオブジェクトをスキャンします。
外出先など、感染する危険性が高い環境で使用する場合に推奨します。
●●推奨
安全性と速度が最適化されたレベルです。
すべてのドライブにあるファイルのファイル形式を分析してスキャンします。新
規作成または更新された OLE 埋め込みオブジェクトはスキャンしますが、圧縮
ファイルとインストールパッケージはスキャンしません。
●●低
セキュリティが最も低いですが、スキャン速度が最も速いレベルです。
すべてのドライブにある新規作成または更新されたファイルの、ある特定の拡
張子のファイルだけを分析してスキャンします。
保護されたネットワーク環境では、このレベルで快適に操作できます。
5. 左上の
7
各機能の詳細な設定方法
オフィスや家庭など、一般的な環境で使用する場合に推奨します。
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ファイルを監視対象から除外する
ファイル保護の監視対象から除外したいオブジェクトがある場合は、信頼リストを
設定してください。
▶▶P.126 信頼する対象の設定
91
ファイル保護の一時停止
コンピューター負荷の大きい時間帯や、システムリソースの使用量が多いアプリ
ケーションを起動したときなどに、ファイル保護を一時的に停止することができま
す。
[設定]ウィンドウで[パフォーマンス]を選択し、
[ファイル保護の一時停止]をクリッ
クします。表示された[ファイル保護の一時停止]ウィンドウで、次のように一時
停止を設定します:
●● 毎日、決まった時間帯に一時停止させる場合
[一時停止期間]をオンにして、停止の開始時刻と終了時刻を指定します。
●● 特定のアプリケーションを起動している間のみ一時停止させる場合
ウィンドウの左下方にある[追加]をクリックして、アプリケーションの実
行ファイル
(.exe)
を指定します。複数のアプリケーションを追加できます。
[ファイル保護の一時停止]ウィンドウの各設定項目について、詳しくはヘルプを
参照してください。
ファイル保護の詳細設定
[ファイル保護の設定]ウィンドウ下方の[詳細設定]をクリックすると、
[ファイル
保護の詳細設定]ウィンドウが表示されます。
各機能の詳細な設定方法
7
92
[ファイル保護の詳細設定]ウィンドウでは、保護対象のファイル種別やドライブ、
スキャン方法などを細かく設定できます。ただし、この画面での設定が適切でな
いと、保護レベルが低下する可能性があるため、通常は既定値のままでお使いく
ださい。
[ファイル保護の詳細設定]ウィンドウの各設定項目について、詳しくはヘルプを
参照してください。
アプリケーションコントロール
(アプリケーションの動作を監視)
アプリケーションコントロールは、アプリケーションの動作を監視して、必要に応じて
動作を制限する機能です。悪意のあるソフトウェアがシステムリソースや重要なファイ
ルへ不正にアクセスするのを防ぎます。あらかじめアプリケーションごとに動作のルー
ルを作成し、そのルールに従って監視します。ルールはアプリケーションの初回起動
時に自動的に作成されますが、変更や追加もできます。
アプリケーションのネットワークを経由したアクセスは、ファイアウォールで監視し
ます。ネットワークによるアクセスを制限するには、ファイアウォールで設定してく
ださい。
▶▶P.110 ファイアウォール
アプリケーションに設定されたステータスを確認 / 変更する
ルールは、アプリケーションステータスと呼ばれるグループに分けられます。アクセ
スの制限内容によってあらかじめ決められており、次の 4 つのグループがあります。
説明
許可
信頼済みの製造元のデジタル署名があるか、信頼済みアプリケーションとして
Kaspersky Security Network
(KSN)
データベースに登録済みのアプリケーション。
これらのアプリケーションの動作には制限が適用されません。これらのアプリケー
ションの活動はファイル保護によって監視されます。
弱い制限付き
信 頼 済 み の 製 造 元 の デジタル 署 名 が なく、 信 頼 済 みアプリケ ーションとして
Kaspersky Security Network(KSN)データベースに登録されてもいないアプリ
ケーション。
ただし、危険性は低いと判断されています。これらのアプリケーションは、他のプロ
セスへのアクセス、システムの管理、隠されたネットワークアクセスなどの動作を
許可されます。ほとんどの動作に、ユーザーの許可が必要とされます。
強い制限付き
信 頼 済 み の 製 造 元 の デジタル 署 名 が なく、 信 頼 済 みアプリケ ーションとして
Kaspersky Security Network(KSN)データベースに登録されてもいないアプリ
ケーション。
危険性が高いと判断されています。このグループのアプリケーションは、システム
に影響を及ぼす動作のほとんどにユーザーの許可が必要とされます。禁止される動
作もあります。
ブロック
信 頼 済 み の 製 造 元 の デジタル 署 名 が なく、 信 頼 済 みアプリケ ーションとして
Kaspersky Security Network(KSN)データベースに登録されてもいないアプリ
ケーション。
危険性が非常に高いと判断されています。アプリケーションコントロールは、これら
のアプリケーションの動作をすべて禁止します。
7
各機能の詳細な設定方法
グループ
アプリケーションは初回起動時、自動的にこの 4 つのいずれかに分類されます。分類
されたアプリケーションステータスは変更することもできます。
アプリケーションステータスは、
[アプリケーションコントロール]で確認、変更します。
93
1. メインウィンドウの[便利ツール
の表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
2.[アプリケーションコントロール]
をクリックします。
[アプリケーションコントロール]ウィンドウが
表示されます。
3.[ アプリケーションの管理]をク
リックします。
[アプリケーションの管理]ウィンドウが表
示されます。
各機能の詳細な設定方法
7
4. 左上方の[制限]をク
リックします。
アプリケーションの制限ステー
タスが一覧表示されます。
5. ステータスを変更した
7
いアプリケーションを
右クリックします。
6. メ ニュー の[ 制 限 ]
5
から、変更するステー
タスを選択します。
制限ステータスが変更され
ます。
7. 右上の[×]をクリッ
6
クして、[アプリケーションの管理]ウィンドウを終了します。
94
行の右端にあるボタンをクリックして、
[許可]と[ブロック]を容易に切り替えることがで
きます。
(緑)
:許可
(赤)
:ブロック
ルールを個別に設定する
アプリケーションごとにルー
ル を 個 別 に 設 定した い 場 合
は、
[アプリケーションルール]
ウィンドウから設定します。
[アプリケーションの管理]
1. ウィンドウで、変更したいア
プリケーションを右クリック
します。
2. メニューから[詳細とルー
ル]を選択します。
[アプリケーションルール]ウィン
ドウが表示されます。
[アプリケーションルール]ウィンドウの各設定項目について、詳しくはヘルプを参
照してください。
4 つのステータスグループは、
各制限内容を変更することも
できます。変更は、
[アプリケー
ションルール]ウィンドウで行
います。
[アプリケーションの管理]
1. ウィンドウで、 変更したい
ステータスグループを右ク
リックします。
7
各機能の詳細な設定方法
ステータスグループの設定内容を変更する
2. メニューから[詳細とルー
ル]を選択します。
[アプリケーションルール]ウィンドウが表示されます。
[アプリケーションルール]ウィンドウの各設定項目について、詳しくはヘルプを参
照してください。
95
その他の設定
デジタル署名がない、かつ
Kaspersky Security Network
のデータベースにも登録されて
いないアプリケーションを、どの
ステータスに分類するのかを設定
します。
[設定]ウィンドウで[プロテ
1. クション]-[アプリケーション
コントロール]を選択します。
[未知のアプリケーションを移
2. 動するグループ]の右のリンク
をクリックします。
3. メニューから、ステータスを選択します。
各設定項目について、詳しくはヘルプを参照してください。
保護するデータを確認 / 変更する(プライバシー保護)
各機能の詳細な設定方法
7
プライバシー保護は、アプリケーションコントロールでアクセスを監視する対象デー
タを設定します。対象データは、追加したり変更したりすることもできます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[アプリケーションコントロール]
を選択します。
[アプリケーションコントロールの設定]
ウィ
ンドウが表示されます。
96
2
3
4.[プライバシー保護の管理]をク
リックします。
[プライバシー保護]ウィンドウが表示され、
保護されているデータが確認できます。
●[個人情報]タブ
●
アクセスを監視する対象データで、
ユーザーが作成したファイルやアプ
リケーションに設定した情報などが
表示されます。ウィンドウ左上のド
ロップダウンリストで、表示するカ
テゴリを選択できます。
●[オペレーティングシステム]タブ
●
オペレーティングシステムのシステ
ムファイルや起動に必要なファイル
などが表示されます。ウィンドウ左
上のドロップダウンリストで、表示す
るカテゴリを選択できます。
5. データの保護を解除したい場合は、チェックボックスをオフにします。
保護したいデータを追加したい場合は、[追加]をクリックします。
データの種別によって、設定内容が異なります。詳しくは、ヘルプを参照してください。
ユーザーが追加した項目のみ、設定内容を変更したり、一覧から削除したりできます。
[プライバシー保護]ウィンドウを終了します。
6. 右上の[×]をクリックして、
7. 左上の
7
各機能の詳細な設定方法
●[信頼リスト]タブ
●
アプリケーションコントロールの管理範囲から除外されたリソースが表示されま
す。
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
97
実行アプリケーションを制限する
信頼できるアプリケーションのみを実行し、それ以外の実行を禁止する機能です。
信頼できるアプリケーションだけに実行を許すことで、コンピューターの安全性を確
保できます。
信頼できるアプリケーションの例として、次のようなアプリケーションがあります:
●●信頼されたデジタル署名があるアプリケーション
●●Kaspersky Security Network(KSN)データベースの信頼するアプリケーショ
ンのグループに含まれるアプリケーション
●●上記の 2 つに該当しないが、ユーザーが実行を許可したアプリケーション
1. メインウィンドウの[便利ツール
の表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
2.[アプリケーションコントロール]
をクリックします。
各機能の詳細な設定方法
7
[アプリケーションコントロール]ウィンドウが
表示されます。
3. 左下に[実行アプリケーションの制限が無効です]と表示されている場合は、
[有効にする]をクリックします。
[実行アプリケーションの制限が有効です]と表示されている場合は、すでに実行アプリケーション
の制限は機能しています。
[実行アプリケーションの制限]ウィンドウが表示され、コンピューターにインストールされてい
るアプリケーションおよび実行可能ファイルの分析が開始されます。
4. 分析結果を確認し、実行を許可するアプリケーションの
クします。
をクリッ
(緑)
:実行を許可
(赤)
:実行をブロック
[実行アプリケーションの制限を既定で有効にする]をクリックすると、常に実行アプリケー
ションの制限が機能します。無効にするには、
[アプリケーションの管理]ウィンドウで[無
効にする]をクリックしてください。
98
保護者による管理に使用するゲームレーティングシステム
[アプリケーションコントロールの設定]ウィン
ドウで、保護者による管理のゲームアクセス
制限に使用するレーティングシステムを設定
できます。
[設定]-[プロテクション]-[アプリケー
1. ションコントロール]の順にクリックします。
[アプリケーションコントロールの設定]ウィンドウが表示されます。
[保護者による管理のゲームカテゴリ]のドロップダウンリストから、使用する
2. レーティングシステムを選択します。
[自動的に検出]を選択すると、Windows の地域設定に合わせて、自動的にレーティングシ
ステムが設定されます。
各機能の詳細な設定方法
7
99
ネットワーク攻撃防御
(ネットワークからの攻撃をブロック)
ネットワーク攻撃防御は、ネットワークに接続中のコンピューターが外部から攻撃され
た場合、攻撃元からのネットワーク接続を一定時間すべてブロックする機能です。また、
攻撃を受けている旨の警告を表示し、攻撃元の情報を通知します。
想定されるネットワーク攻撃には、次のようなものがあります。
●●ポートスキャン
ネットワークに接続しているコンピューターの、空いているポートを調べます。空
きポートを確認すると、直接攻撃してきたり、他のコンピューターへ DoS や侵入
などの攻撃を仕掛けるための踏み台にしたりします。
●●DoS
大量の無意味なパケットを送りつけてコンピューターに過度の負荷をかけたり、オ
ペレーティングシステムを停止や再起動をさせるような不正なデータを送信したり
してコンピューターを攻撃し、システムを不安定あるいは動作不能にします。
各機能の詳細な設定方法
7
●●侵入攻撃
ネットワークを経由して接続し、
コンピューターを不正に操作します。コンピューター
から個人情報や機密情報を盗み出したり、コンピューターを制御不能にしたりしま
す。
攻撃元からの接続をブロックする時間を設定する
ネットワーク接続のブロックを継続する時間を、分単位で設定します。ブロック継続中
に新たな攻撃を検知すると、検知した時点からブロックがリスタートされます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ネットワーク攻撃防御]を選択し
ます。
[ネットワーク攻撃防御の設定]ウィンドウが
表示されます。
100
2
3
4.[ 攻撃元コンピューターをブロッ
クする時間]をオンにします。
5. ブロックする時間を分単位で指定
します。
6. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ネットワークモニターで接続をブロックしている攻撃元を確認する
ネットワーク攻撃防御によってネットワーク接続がブロックされると、ネットワーク
モニターの[ブロック中のコンピューター]で詳細が確認できます。
▶▶P.136 ブロック中のコンピューター
接続をブロックしている相手の IP アドレスと、ブロックを開始した時刻が表示され
ます。手動でブロックを解除することもできます。
各機能の詳細な設定方法
7
101
メッセンジャー保護
(インスタントメッセージングからの感染を検知)
メッセンジャー保護は、インスタントメッセージングの経路を使って送られてくるデー
タを監視して、ウイルスなど悪意のあるオブジェクトを検知したり、フィッシングサイ
トへのアクセスを防いだりする機能です。
メッセンジャー保護を有効にする
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[メッセンジャー保護]で、機能
各機能の詳細な設定方法
7
102
2
が有効になっているかを確認しま
す。
(緑)
:機能が有効です。
3
(赤)
:機能が無効です。
4. 無効になっている場合は、
(赤)をクリックして、有効にしま
す。
5. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
メール保護
(メールからの感染を検知)
メール保護は、メールを監視し、メールで受信または送信されそうになったウイルス
など悪意のあるオブジェクトを取り除く機能です。メールで使用される通信方式によ
る送受信を監視し、リアルタイムでメールをスキャンしてウイルスをチェックします。
セキュリティレベルを設定する
セキュリティレベルは、スキャン対象とするオブジェクトの種別など、事前に定義され
ているスキャン条件のセットです。コンピューターの使用環境に合わせて、
セキュリティ
レベルを変更できます。通常は、既定値の[推奨]をお使いください。
セキュリティレベルを高くすると、安全性が増す代わりにスキャンに時間がかかり、
コンピューターへの負荷が大きくなります。セキュリティレベルを低くすると、ス
キャン速度が向上し、コンピューターへの負荷が小さくなる反面、安全性が低く
なります。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
2.[プロテクション]を選択します。
3.[メール保護]を選択します。
2
[メール保護の設定]ウィンドウが表示され
ます。
3
各機能の詳細な設定方法
7
ます。
4.[セキュリティレベル]のバーを移
動してレベルを選択します。
選択できるレベルは次のとおりです:
●●高
セキュリティが最も高いレベルです。
送信 / 受信メールの両方を監視し、
圧縮ファイルを含むすべての添付
ファイルもスキャンします。
外出先など、感染する危険性が高い
環境で使用する場合に推奨します。
103
●●推奨
安全性と速度が最適化されたレベルです。
送信 / 受信メールの両方を監視し、圧縮ファイルを含むすべての添付ファイル
もスキャンします。
オフィスや家庭など、一般的な環境で使用する場合に推奨します。
●●低
セキュリティが最も低いですが、スキャン速度が最も速いレベルです。
受信メールだけを監視し、圧縮ファイルを含む添付ファイルはスキャンしません。
保護されたネットワーク環境では、このレベルで快適に操作できます。
5. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
メールを監視対象から外す
メール保護の監視対象から除外したいオブジェクトがある場合は、除外ルールを
設定してください。
▶▶P.126 信頼する対象の設定
各機能の詳細な設定方法
7
Microsoft Office 使用時にスキャンのタイミングを設定する
Microsoft Office Outlook を使用している場合は、専用のプラグインを使用して、
スキャンする項目の設定が行えます。
1. Microsoft Office Outlook 2013 / 2010 の場合は、[ファイル]-[オ
プション]
を選択し、
[アドイン]の[アドイン オプション]
をクリックします。
Microsoft Office Outlook 2007 / 2003 の場合は、[ツール]-[オ
プション]を選択します。
2.[アドイン オプション]ウィンドウで、
[メール保護]タブをクリックします。
3.[設定]で必要な項目をオンにします。
スキャンのタイミングを選択します。
[迷惑メール対策]タブをクリックすると、迷
惑メール対策の設定ができます。
▶▶P.121 迷惑メールの処理方法を設定する / メールを指定し
て学習させる
104
4.[OK]をクリックして、[アドイン オプション]ウィンドウを終了します。
IMAP プロトコルを使用する場合
メール受信に IMAP プロトコルを使用する場合、
[受信時にスキャン]をオンにす
ると、サーバー上のメールがコンピューターへダウンロードされます。不要なメー
ルをダウンロードしないという IMAP の利点が失われるので、注意してください。
各機能の詳細な設定方法
7
105
Web カメラへのアクセス制限
(Web カメラへの不正アクセスを防止)
アプリケーションから Web カメラへのアクセスを制限します。
Web カメラへのアクセスを制限することで、盗撮などの被害を防止できます。
Web カメラへのアクセス制限は、本製品がサポートしている Web カメラにのみ
有効です。サポート対象の Web カメラモデルについては、以下の URL をご覧
ください。
http://support.kaspersky.co.jp/10978
Web カメラへのアクセス制限を有効にする
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
各機能の詳細な設定方法
7
2.[プロテクション]を選択します。
3.[Web カメラへのアクセス制限]
2
で、 機能が有効になっているか
を確認します。
(緑)
:機能が有効です。
(赤)
:機能が無効です。
4. 無効になっている場合は、
3
(赤)をクリックして、有効にしま
す。
5. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ブロックするアプリケーションを設定する
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
106
2.[プロテクション]を選択します。
3.[Web カメラへのアクセス制限]
2
を選択します。
[Web カメラへ のアクセス制限の設定]
ウィンドウが表示されます。
3
4. ブロックする対象を選択します。
●●Web カメラへのアクセスをすべて
ブロックする
いかなるアプリケーションからも Web
カメラにアクセスできなくなります。
●●アプリケーションが Web カメラにアクセスしたときに通知を表示する
▶▶P.59 選択できる処理
Web カメラへのアクセスを許可する
アプリケーションに対して、Web カメラへのアクセスを許可するには、以下の2通
りの方法があります。
●● 通知ウィンドウで[このアプリケーションを信頼する]を選択する。
●[アプリケーションルール]ウィンドウの[権限]タブで、
●
[Web カメラへのア
クセス]を[許可]に設定する。
7
各機能の詳細な設定方法
アクセスを許可されたアプリケーションのみ、Web カメラを使用できます。許
可されたアプリケーションで Web カメラを使用しようとすると、通知ウィンドウ
が表示されます。
[アプリケーションルール]ウィン
ドウは、以下の手順で表示します。
[設定]ウィンドウの[プロ
1. テクション]-[Web カメラ
へのアクセス制限]で[ア
プリケーションの管理]をク
リックします。
[アプリケーションの管理]ウィ
2. ンドウ で、Web カメラ へ の
アクセスを許可したいアプリ
ケーションを右クリックします。
3. メニューから[詳細とルー
ル]を選択します。
[アプリケーションルール]ウィンドウが表示されます。
[アプリケーションルール]ウィンドウの各設定項目について、
詳しくはヘルプを参照してください。
107
ウェブ保護
(Web ページからの感染を検知)
ウェブ保護は、Web ページを閲覧する際に使用される通信手段(HTTP)によって
送られてくるデータを監視して、ウイルスや不正なスクリプトなど悪意のあるオブジェ
クトを検知したり、フィッシングサイトへのアクセスを防いだりする機能です。
セキュリティレベルを設定する
セキュリティレベルは、スキャン対象とするオブジェクトの種別など、事前に定義され
ているスキャン条件のセットです。コンピューターの使用環境に合わせて、
セキュリティ
レベルを変更できます。通常は、既定値の[推奨]をお使いください。
セキュリティレベルを高くすると、安全性が増す代わりにスキャンに時間がかかり、
コンピューターへの負荷が大きくなります。セキュリティレベルを低くすると、ス
キャン速度が向上し、コンピューターへの負荷が小さくなる反面、安全性が低く
なります。
各機能の詳細な設定方法
7
108
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ウェブ保護]を選択します。
[ウェブ保護の設定]ウィンドウが表示され
ます。
2
3
4.[セキュリティレベル]のバーを移
動してレベルを選択します。
選択できるレベルは次のとおりです:
●●高
セキュリティが最も高いレベルです。
外出先など、感染する危険性が高い
環境で使用する場合に推奨します。
●●推奨
安全性と速度が最適化されたレベルです。
オフィスや家庭など一般的な環境で使用する場合に推奨します。
●●低
セキュリティが最も低いですが、スキャン速度が最も速いレベルです。
保護されたネットワーク環境では、このレベルで快適に操作できます。
5. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
[設定]ウィンドウの[ウェブ保護]で、危険サイト診断の設定もできます。
▶▶P.80 危険なサイトへのリンクを診断
[設定]ウィンドウの[プロテクション]-[ウェブ保護]で、
[詳細設定]をクリック
します。[ウェブ保護の詳細設定]ウィンドウで、危険サイト診断機能を設定します。
7
各機能の詳細な設定方法
設定ウィンドウで危険サイト診断を設定する
109
ファイアウォール
(ネットワークからのアクセスを監視)
ファイアウォールは、アプリケーションがネットワーク経由でシステムリソースや重要
なファイルへアクセスするのを監視する機能です。
アプリケーションおよびパケットごとにアクセスするためのルールを作成し、そのルー
ルに従って監視します。ルールは自動的に作成されますが、変更や追加することもで
きます。
ファイアウォールは、アプリケーションコントロールのサブセット機能として、ネッ
トワーク経由のアクセス監視を行います。アプリケーションごとのアクセスを制限
するには、アプリケーションコントロールから設定してください。
▶▶P.93 アプリケーションコントロール
公衆 Wi-Fi 接続を安全に使用するために
[設定]ウィンドウの[プロテクション]-[ファイアウォール]で、
[Wi-Fi ネットワー
クのぜい弱性について通知する]をオンにすると、Wi-Fi ネットワークがぜい弱な
プロトコルを使用している場合に、通知ウィンドウで警告されます。
また、
[保護されていないパスワードのインターネット上での送信をブロックし、警
告する]をオンにして、暗号化されていないパスワードの Wi-Fi ネットワークでの
使用をブロックすることもできます。
各機能の詳細な設定方法
7
ネットワークに設定された種別を確認 / 変更する
ルールは、ネットワーク種別と呼ばれるグループに分けられます。アクセスの制限内
容によってあらかじめ決められており、次の 3 つのグループがあります。
項目
説明
パブリックネッ アクセスを制限し、一部ブロックします。
インターネットなど、不特定多数のユーザーが参加し、危険性の高いネットワークで
トワーク
す。
プライベート
ネットワーク
一部のアクセスを制限します。
社内 LAN など、特定のユーザーのみが参加し、比較的安全が保たれているネットワー
クです。
許可するネット すべてのアクセスを許可します。
高い安全性が保たれているネットワークです。
ワーク
ネットワークは自動的にこの 3 つのいずれかに分類され、変更することもできます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
110
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ファイアウォール]を選択します。
2
3
[ファイアウォールの設定]ウィンドウが表
示されます。
4.[ネットワーク]をクリックします。
[ネットワークの管理]ウィンドウに現在接続
しているネットワークの一覧が表示され、
ネッ
トワークの種別や状態を確認できます。
リックし、メニューからネットワー
ク種別を選択します。
ネットワークの編集
ネットワークを選択して、
[編集]をクリック
すると、詳細なプロパティが表示されます。
ここで、名前やイベント通知の有無などを
編集できます。
各機能の詳細な設定方法
5. 変 更した い ネットワークを 右ク
7
ネットワークの削除
ネットワークを選択して、
[削除]をクリック
すると、選択したネットワークが削除されま
す。
6. 右上の[×]をクリックして、[ネットワークの管理]ウィンドウを終了し
ます。
7. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
111
アプリケーションルールを変更する
アプリケーションごとに制限ステータスを設定して、ネットワークからのアクセスを制
御します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ファイアウォール]を選択します。
2
3
[ファイアウォールの設定]ウィンドウが表
示されます。
4.[アプリケーションルールの設定]
をクリックします。
[アプリケーションネットワークルール]ウィ
ンドウが表示されます。
各機能の詳細な設定方法
7
5. ステータスを変更したいアプリケー
ションを右クリックします。
6. メニューの[制限]から、変更する
ステータスを選択します。
制限ステータスが変更されます。
7. 右上の[×]をクリックして、[アプ
リケーションの管理]ウィンドウを終
了します。
8. 左上の
112
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
パケットルールを変更する
パケットごとに状態を設定して、ネットワークからのアクセスを制御します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[ファイアウォール]を選択します。
2
3
[ファイアウォールの設定]ウィンドウが表
示されます。
4.[パケットルールの設定]をクリッ
クします。
[パケットルール]ウィンドウが表示されま
す。
5. ステータスを変更したいアプリケーショ
ンを右クリックします。
6. メニューから[有効にする]または[無
効にする]を選択します。
各機能の詳細な設定方法
7
状態が変更されます。
7. 右上の[×]をクリックして、[パケッ
トルール]ウィンドウを終了します。
8. 左上の
を 2 回クリックして、
[設
定]ウィンドウを終了します。
113
システムウォッチャー
(システムプロセスを監視)
システムウォッチャーは、システム内のアプリケーションの動作を監視し、データを収
集し、記録します。収集された情報は、他の機能に提供され、未知の脅威の検知に
いち早く対応します。もし、アプリケーションの不正な動作があった場合、記録に基
づいて不正な動作を元に戻すこともできます。
検知時の処理方法を設定する
システムウォッチャーは、 収 集したデ ータに基づ いて、BSS(Behavior Stream
Signatures)と呼ばれる、アプリケーションの危険な動作パターンを分析する仕組み
を使います。これによって検知された脅威をどう処理するか、設定します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
各機能の詳細な設定方法
7
2.[プロテクション]を選択します。
3.[システムウォッチャー]を選択し
2
ます。
[システムウォッチャーの設定]ウィンドウ
が表示されます。
3
4.[ 悪意のあるソフトウェアの動作
の検知時:]で、処理方法を選択
します。
[脅威の処理方法]の設定で、
[推奨される処
理を自動的に実行する]がオンになっている
かオフになっているかによって、選択できる項
目が異なります。
▶▶P.86 脅威の処理方法を変更する
●●自動処理(
[推奨される処理を自動
的に実行する]がオンの場合)
悪意のあるソフトウェアに対して Kaspersky Lab が推奨する処理が自動的に実
行されます。
114
●●手動選択(
[推奨される処理を自動的に実行する]がオフの場合)
検知されると、通知ウィンドウが表示されるので、処理を選択してください。
●●削除
悪意のあるソフトウェアが削除されます。
●●終了
悪意のあるソフトウェアのすべての処理が終了されます。
●●スキップ
ソフトウェアに何の処理も行われません。
5. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
不正な動作を元に戻す設定をする
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[システムウォッチャー]を選択し
7
各機能の詳細な設定方法
システムウォッチャーは、アプリケーション動作を記録します。
悪意のあるソフトウェアによってファイルなどを変更された場合、その記録に基づい
て、元の正常な状態へ戻すことができます。これをロールバックといいます。
安心ネットセキュリティは、悪意のあるソフトウェアに変更される前に、ファイルをバッ
クアップします。不正な動作があった場合は、どのようにロールバックするかを設定
できます。
2
ます。
[システムウォッチャーの設定]ウィンドウ
が表示されます。
3
115
4.[変更を元に戻せる場合の処理:]
で、処理方法を選択します。
[脅威の処理方法]の設定で、
[推奨される処
理を自動的に実行する]がオンになっている
かオフになっているかによって、選択できる項
目が異なります。
▶▶P.86 脅威の処理方法を変更する
●●自動処理(
[推奨される処理を自動
的に実行する]がオンの場合)
検知されると、ロールバックが必要
かどうかが自動的に判断されて、処理されます。
●●手動選択(
[推奨される処理を自動的に実行する]がオフの場合)
検知されると、通知ウィンドウが表示されるので、処理を選択してください。
●●ロールバックする
ロールバックが可能であれば、ロールバックされます。
各機能の詳細な設定方法
7
●●ロールバックしない
ロールバックされません。
5. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ぜい弱性への攻撃をブロックする
長期間アップデートされていないアプリケーションには、ぜい弱性が存在する可能性
があります。ぜい弱性は、悪意のある第三者から遠隔でアプリケーションを操作され
るなど、外部からの攻撃の標的となり得ます。
ぜい弱性攻撃ブロックは、ぜい弱性を持つアプリケーションがユーザーの操作以外で
実行されるのを検知すると、その動作をブロックできます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
116
2.[プロテクション]を選択します。
3.[システムウォッチャー]を選択し
2
ます。
[システムウォッチャーの設定]ウィンドウ
が表示されます。
3
4.[ 不正な操作の試行を監視する]
をオンにします。
5.[検知時]で、ぜい弱性を持つア
プリケーションの動作を検知した
場合の処理方法を選択します。
[脅威の処理方法]の設定で、
[推奨される処
理を自動的に実行する]がオンになっている
かオフになっているかによって、選択できる項
目が異なります。
●●自動処理(
[推奨される処理を自動的に実行する]がオンの場合)
検知されると、動作が自動的に判断されて、処理されます。
●●手動選択(
[推奨される処理を自動的に実行する]がオフの場合)
検知されると、通知ウィンドウが表示されるので、処理を選択してください。
●●処理を許可
7
各機能の詳細な設定方法
▶▶P.86 脅威の処理方法を変更する
検知された動作が、すべて許可されます。
●●処理をブロック
検知された動作が、すべてブロックされます。
6. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
117
デスクトップロッカーを終了する
デスクトップロッカーとは、画面やキーボードをロックし、タスクバーやショートカット
を使えなくしてしまう悪意のあるソフトウェアです。ここでは、デスクトップロッカーか
らの保護を設定する手順を説明します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[システムウォッチャー]を選択し
2
ます。
[システムウォッチャーの設定]ウィンドウ
が表示されます。
各機能の詳細な設定方法
7
4.[デスクトップロッカーを検知して
終了する]をオンにします。
5. 必要に応じて、[デスクトップロッ
カーを手動で終了させるキーの
組み合わせ]で、Ctrl+Alt+Shift
キーと同時に押すファンクション
キーを選択します。
既定の設定では、Ctrl+Alt+Shift+F4 キー
が設定されています。
6. 左上の
118
3
4
5
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
迷惑メール対策 (迷惑メールを識別)
広告などのダイレクトメールや、Web サイトへアクセスするよう勧誘するメールなど、
不特定多数に無差別に送られるメールを、スパムまたは迷惑メールといいます。迷惑
メールの中には、クリックさせることでコンピューター内部の情報を盗み出そうとする
悪質なものもあります。
迷惑メール対策は、迷惑メールを自動で判別する機能です。迷惑メールと判定され
たメールは、件名にメッセージを付加します。実際に届いた迷惑メールを覚えさせる
ことで、迷惑メール検知の精度を向上させることもできます。
迷惑メール対策を有効にする
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[迷惑メール対策]で、機能が有
2
(緑)
:機能が有効です。
(赤)
:機能が無効です。
3
4. 無効になっている場合は、
(赤)をクリックして、有効にしま
す。
5. 左上の
各機能の詳細な設定方法
7
効になっているかを確認します。
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
セキュリティレベルを設定する
セキュリティレベルとは、迷惑メール判定の適合率や使用するアルゴリズムなどを組
み合わせて、あらかじめ定義したものです。セキュリティレベルを選択することで、
判定の度合いを変更できます。
コンピューターの使用環境に合わせて、セキュリティレベルを変更できます。通常は、
既定値の[推奨]をお使いください。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
119
2.[プロテクション]を選択します。
3.[迷惑メール対策]を選択します。
2
[迷惑メール対策の設定]ウィンドウが表示
されます。
3
4.[セキュリティレベル]のバーを移
動してレベルを選択します。
選択できるレベルは次のとおりです。
各機能の詳細な設定方法
7
●●高
迷惑メールと判定されるメールの
割合が多くなります。
迷惑メールを多く受け取る場合に適
しています。
●●推奨
迷惑メールを判定する基準が最適化されたレベルです。
多くの場合、このレベルを選択します。
●●低
迷惑メールと判定されるメールの割合が少なくなります。会社内のメールシス
テムなど、安全な環境で迷惑メールをほとんど受け取らない場合に適していま
す。
5. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
詳細な設定
迷惑メールの判定方法をより詳細に設定できます。
[設定]ウィンドウで[プロテクション]の[迷惑メール対策]を選択し、
[詳細設定]
をクリックすると、迷惑メールの判定基準などを任意に設定できます。
詳細設定の各項目について、詳しくはヘルプを参照してください。
120
迷惑メールの処理方法を設定する / メールを指定して学習させる
-アンチスパム対応メールソフトをお使いの場合-
安心ネットセキュリティをインストール後、
Microsoft Office OutlookやWindows メール、
Microsoft Outlook Express を起動すると、
アンチスパム学習の設定ウィンドウが開きます。
「スパム」
「準スパム」について、それぞれ特定
のフォルダーに移動したり、コピーや削除をした
りするなどの対処方法を設定できます。
また、Microsoft Office Outlook や
Windows メール、Microsoft Outlook
Express には[スパム]
[非スパム]のアイ
コンが追加されています。メールを選択し
て、それぞれのアイコンをクリックすること
で、学習させていくことができます。
各機能の詳細な設定方法
7
121
バナー広告対策 (バナー広告を非表示)
バナー広告対策は、ブラウザーで Web サイトを閲覧中に表示されるポップアップ広
告や、アプリケーションのメニュー部分などに勝手に追加されるバナー広告をスキャン
して、表示をブロックする機能です。ユーザーが表示を許可またはブロックしたいサ
イトを登録することもできます。
スキャン方法を設定する
バナー広告対策のスキャンの方法を設定します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[バナー広告対策]を選択します。
各機能の詳細な設定方法
7
2
[バナー広告対策の設定]ウィンドウが表
示されます。
3
4.[スキャン方法]で、次の選択肢から、
使用するスキャン方法をオンにしま
す:
●●本製品のバナーリストを使用する
定義データベースに登録されてい
る共通のバナーリストを元にスキャ
ンします。
●●IP アドレスとドメイン名の名前解決
を有効にする
[ブロックする URL]/[ 許 可 する
URL]に IP アドレスで登録されていた場合、名前解決してスキャンします。
5. 左上の
122
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ブロックまたは許可するサイトを登録する
バナー広告を非表示にしたいまたは表示したいサイトを登録します。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[プロテクション]を選択します。
3.[バナー広告対策]を選択します。
2
[バナー広告対策の設定]ウィンドウが表
示されます。
3
4.[ブロックする URL のリストを使
用する]/[許可する URL のリス
トを使用する]をオンにします。
可する URL の設定]をクリック
します。
6.[ブロック / 許可する URL]ウィンドウで、
各機能の詳細な設定方法
5.[ブロックする URL の設定]/[許
7
[追加]をクリックします。
URL の編集
登録済みの URL を選択して、
[編集]をクリックす
ると、
[URL を編集する]ウィンドウが表示されます。
ここで、URL を編集できます。
URL の削除
登録済みの URL を選択して、
[削除]をクリックす
ると、選択した URL が削除されます。
123
複数のコンピューターで同じ URL リストを使用する
[ブロック / 許可する URL]ウィンドウの右上にある
をクリックすると、URL リストをエ
クスポート / インポートするためのメニューが表示されます。
1. メニューから[エクスポート]を選択して、URL リストを CSV ファイルに保存します。
2. 別のコンピューターで[ブロック / 許可する URL]ウィンドウを表示します。
3. メニューから[インポートして既存に追加]または[インポートして既存を置換]を選
択して、CSV ファイルを読み込みます。
7. ブロックまたは許可する URL を入力しま
す。
8.[ステータス]で[有効]を選択します。
9.[追加]をクリックします。
7
8
指定した URL が登録されます。
10. Web サイトを複数追加する場合は、必
要なだけ手順 6 ~ 9 を繰り返します。
各機能の詳細な設定方法
7
9
11. Web サイトの追加が終了したら、右上の[×]をクリックします。
[ブロック / 許可する URL]ウィンドウが終了します。
12. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
Web サイト上のバナー広告をブロックする
Web サイトの表示中に、非表示にしたいバナー広告を指定します。
1. Web サイトの表示中に、非表示にしたいバナー広告の上にマウスカー
ソルを移動します。
2. Ctrl キーを押します。
3. 表示されるメニューで[バナー広告対策でブロック]を選択します。
[ブロックする URL]ウィンドウが表示されます。
4.[ブロックする URL]ウィンドウで[追加]をクリックします。
バナー広告の URL がブロックする URL のリストに追加されます。
5. ブラウザー上で表示を更新すると、リストに追加したバナー広告が表示
されなくなります。
124
検知する対象の設定
コンピューターにとっての脅威には、さまざまな種別があります。安心ネットセキュリ
ティでは、検知する脅威を選択できます。既定の設定のままでも十分な保護が可能
ですが、必要に応じて詳細な設定ができます。
検知する脅威を設定する
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[検知する脅威と信頼リスト]を
選択します。
2
3
[脅威と信頼リストの設定]ウィンドウが表
示されます。
4.[検知する脅威]の内容を確認し、
5. 左上の
を 2 回クリックして、
[設定]ウィンドウを終了します。
8
詳細設定と便利ツール
[ユーザーに損害を与える目的で
悪用される可能性があるソフト
ウェアを検知する]をオンまたは
オフにします。
125
信頼する対象の設定
信頼リストは、スキャンの対象に含めないオブジェクトやアプリケーションのリストで
す。安心ネットセキュリティがアクセスをブロックするオブジェクトやアプリケーション、
Web サイトがユーザーにとって安全であることが明らかである場合に、それらを信
頼リストに追加します。信頼リストには、ファイルなどのオブジェクトを登録する「信
頼するオブジェクト」と、
アプリケーション単位で登録する「信頼するアプリケーション」
があります。
信頼するオブジェクトを追加する
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[検知する脅威と信頼リスト]を
選択します。
詳細設定と便利ツール
8
126
[脅威と信頼リストの設定]ウィンドウが表
示されます。
4.[信頼リスト]の[信頼リストの設
定]をクリックします。
[信頼するオブジェクト]ウィンドウが表示さ
れます。
2
3
5.[追加]をクリックします。
[信頼するオブジェクトの追加]ウィンドウが表示
されます。
6. 信頼するオブジェクトの条件を指定しま
す。
6
[ファイルまたはフォルダー]に指定する場合は、
[参照]をクリックして選択してください。
[オブジェクト]は、ウイルス事典に載っている脅
威の種別名で指定できます。
7
8
9
7.[ 保護機能]で、このオブジェクトを
信頼する機能をオンにします。
8. 必要に応じて、[コメント]にオブジェ
10
9.[ステータス]で[有効]を選択します。
[信頼するオブジェクト]ウィンドウを終了します。
10. [追加]をクリックして、
[信頼するオブジェクト]ウィンドウに、設定したオブジェクトが追加されます。
11. 続けてオブジェクトを登録する場合は、手順 5 ~ 10 を繰り返します。
12. オブジェクトの登録が終了したら、右上の[×]をクリックします。
8
詳細設定と便利ツール
クトの説明を入力します。
[信頼するオブジェクト]ウィンドウが終了します。
13. 左上の
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ウイルスとして検知されたオブジェクトを信頼リストに追加する
検知されたオブジェクトに危険がないとわかっている場合は、まず通知ウィンドウで
[無視]を選択します。そのあと[セキュリティの問題]ウィンドウで、
[▼]をク
リックして表示されるメニューから[信頼するオブジェクトに追加]を選択すると、
信頼リストに設定できます。
▶▶P.59 選択できる処理
127
信頼するアプリケーションを追加する
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[検知する脅威と信頼リスト]を
選択します。
2
[脅威と信頼リストの設定]ウィンドウが表
示されます。
4.[ 信頼リスト]の[信頼するアプ
リケーションの指定]をクリック
します。
[信頼するアプリケーション]ウィンドウが
表示されます。
詳細設定と便利ツール
8
128
5.[追加]をクリックします。
[信頼するアプリケーション]ウィンドウが表示さ
れます。
3
6. アプリケーションを選択します。
▼
アプリケーションは製造元でグループ化されてい
をクリックしてグループを開き、アプリ
ます。
ケーションを選択してください。
右下の[参照]をクリックして、アプリケーション
を選択することもできます。
7.[次へ]をクリックします。
[信頼するアプリケーション]ウィンドウが表示さ
れます。
6
7
8. 信頼するアプリケーションに対して、
実行しない機能を選択します。
●●ファイルを開く前にスキャンしない
アプリケーションでファイルを開く際に、
ファイルをスキャンしません。
▶▶P.93 アプリケーションコントロール
●●親プロセス(親アプリケーション)の制限を継承しない
通常、子アプリケーションは親アプリケーションに設定された制限を継承します。
親アプリケーションに設定されている同じ制限を適用せず、独自に設定した制限
を適用します。
8
詳細設定と便利ツール
●●アプリケーションの動作を監視しない /
子アプリケーションの動作を監視しない
指定したアプリケーション、またはそれが
呼び出すアプリケーション(子アプリケー
ション)の活動や疑わしい動作などを、
アプリケーションコントロールの監視対象
から除外します。
●●安心ネットセキュリティのインターフェイスの操作を許可する
リモートデスクトップ接続やデータ入力デバイス(タッチパッドやタブレットなど)
をサポートするアプリケーションが、安心ネットセキュリティを操作することを許
可します。既定値はオフです。
●●すべてのトラフィックをスキャンしない / 暗号化されたネットワークトラフィッ
クをスキャンしない
ドロップダウンリストで[すべて]または[暗号化]を選択してください。トラフィッ
クに含まれるウイルスやスパムを、スキャン対象から除外します。IP アドレスや
ポートを指定して、除外制限を設定することもできます。
[すべてのトラフィックをスキャンしない]をオンにしても、ファイアウォールがネットワー
ク動作をブロックするかどうかには影響しません。
129
9. [追加]をクリックします。
10. 続けてアプリケーションを登録する場合は、手順 5 ~ 9 を繰り返します。
11. オブジェクトの登録が終了したら、右上の[×]をクリックします。
[信頼するアプリケーション]ウィンドウが終了します。
12. 左上の
詳細設定と便利ツール
8
130
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ネットワークに関する機能の設定
安心ネットセキュリティには、暗号化された接続のスキャンや特定のポートを監視する
機能があります。既定の設定では無効になっていますので、機能を有効にして使用し
ます。また、お使いの環境にプロキシサーバーがある場合は、その設定も必要です。
監視するネットワークポートを設定する
メール保護やウェブ保護は、SMTP や HTTP などのプロトコルを使用してデータの送
受信が行われるネットワークポートを監視します。安心ネットセキュリティでは、既定
の設定でメールや HTTP などで通常使用されるネットワークポートが登録されていま
す。監視するネットワークポートを追加したり、変更したりすることもできます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[ネットワーク]を選択します。
[ネットワーク設定]ウィンドウが表示され
ます。
2
てのネットワークポートを監視す
る]または[設定したネットワー
クポートを監視する]のどちらか
を選択します。
8
詳細設定と便利ツール
4.[ネットワークポート]で、[すべ
3
●[すべてのネッ
●
トワークポートを監視す
る]を選択した場合
5. 左上の
を 2 回クリックして、
[設定]ウィンドウを終了します。
●[設定したネッ
●
トワークポートを監視する]を選択した場合
5.[設定]をクリックします。
[ネットワークポート]ウィンドウが表示されます。
131
6. 監視するポートの状態を確認し、有効に
する場合は、次のどちらかの操作を行い
ます。
●●目的のポートを右クリックして、メニューから
[有効にする]を選択します。
●●目的のポートを選択して、[編集]をクリック
します。 編集ウィンドウで[有効]を選択し
ます。
ポートを追加する場合は、
[追加]をクリックしてくだ
さい。
[ネットワーク攻撃に対しぜい弱な可能性があるアプ
リケーションのポートを監視する]をオンにすると、
ウィンドウ内の一覧に表示されていないアプリケー
ションポートも監視されます。
7. ポートの設定が終了したら、右上の[×]をクリックします。
[ネットワークポート]ウィンドウが終了します。
8. 左上の
詳細設定と便利ツール
8
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
暗号化された接続のスキャンを有効にする
インターネットで安全にデータを送受信するために、SSL プロトコルを使用して暗号
化された接続方法が使用される場合があります。SSL 通信は電子証明書を使って通
信相手を確認し、データを暗号化し、安全性を保証します。しかし、SSL 通信を利用
するウイルスも存在します。
SSL 通信のスキャンを実行するにはこの機能を有効化して、証明書をインストールす
る必要があります。
以下の手順は、Windows Internet Explorer と Google Chrome の場合です。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
132
2.[詳細]を選択します。
3.[ネットワーク]を選択します。
[ネットワーク設定]ウィンドウが表示され
ます。
2
3
4.[暗号化された接続のスキャン]の
[暗号化された接続をスキャンす
る]をオンにします。
5.[暗号化された接続を常にスキャ
ンする]または[次の保護機能
からの要求に応じて、 暗号化さ
れた接続をスキャンする:ネット
決済保護、 危険サイト診断、 保
護者による管理]を選択します。
6.[詳細設定]をクリックします。
[暗号化された接続]ウィンドウが表示されます。
7.[証明書のインストール]をクリッ
クします。
8
詳細設定と便利ツール
[証明書インストール]ウィンドウが表示さ
れます。
8.[次へ]をクリックします。
証明書がインストールされます。
インストールが実行されると、
[セキュリティ警告]
ウィンドウが表示される場合があります。表示され
たら、
[はい]をクリックします。
9. インストールが終了したら、[終了]をクリックします。
10. 左上の を 3 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
133
プロキシサーバーを設定する
LAN 内でプロキシサーバーを使用している場合、プロキシサーバーをあらかじめ登
録しておく必要があります。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[ネットワーク]を選択します。
[ネットワーク設定]ウィンドウが表示され
ます。
2
3
4.[プロキシサーバー設定]をクリッ
クします。
[プロキシサーバー設定]ウィンドウが表示
されます。
詳細設定と便利ツール
8
5.[プロキシサーバーを自動的に検出する]
または[プロキシサーバーを設定する]の
どちらかを選択します。
[プロキシサーバーを設定する]を選択した場合は、プ
ロキシサーバーの情報を入力します。 不明な場合は、
ご利用のプロバイダーか、ネットワーク管理者に確認し
てください。
プロキシサーバーへの接続時にユーザー認証を行う
場合は、
[プロキシサーバー認証を使用する]をオ
ンにして、ユーザー認証に使用するアカウント名とパ
スワードを入力します。既定値はオフです。
[ローカルアドレスにはプロキシサーバーを使用しない]をオンにすると、
ローカルフォルダー
やネットワークフォルダーからアップデートする間、プロキシサーバーは使用されません。
[プロキシサーバー設定]
ウィンドウを終了します。
6.[保存]をクリックして、
7. 左上の
134
を 2 回クリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
ネットワークの接続状況を確認する(ネットワークモニター)
ネットワークに接続しているアプリケーションやサービスごとのプロトコルやポート、
接続時間やデータ量などがリアルタイムで確認できます。ネットワーク攻撃防御機能
によってブロックされているネットワーク接続なども確認できます。
1. メインウィンドウの[便利ツール
の表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
2.[ネットワークモニター]をクリッ
クします。
[ネットワークモニター]ウィンドウが表示
され、ネットワークの状態が表示されます。
詳細設定と便利ツール
8
135
ネットワークモニターには次の 4 つの画面があります。目的によって切り替えて使用
します。
●●ネットワークの動作
ネットワークに接続しているアプリケーションやサービスごとに、通信方向、プロト
コル、接続先の IP アドレス、使用ポート、送受信の速度などの情報を、リアルタ
イムで表示します。
[すべてのネットワーク動作をブロックする]をクリックすると、強制的にネットワー
クをブロックすることができます。
●●開いているポート
ネットワークに接続しているアプリケーションやサービスのポートごとに、使用プロ
セスとプロセス ID、IP アドレス、プロトコルなどの情報を、リアルタイムで表示し
ます。
●トラフィ
●
ック
ネットワークに接続しているアプリケーションやサービスごとに、受信 / 送信トラ
フィックの集計データを、期間を指定して表示します。
●●ブロック中のコンピューター
詳細設定と便利ツール
8
136
ネットワーク攻撃防御機能によるブロックが起きると、ブロックしている相手の IP
アドレスとブロックを開始した時刻が表示されます。ブロックを解除することもでき
ます。
▶▶P.101 ネットワークモニターで接続をブロックしている攻撃元を確認する
パフォーマンスに関する機能の設定
コンピューターの使用状況や環境によって、安心ネットセキュリティの動作を一時的に
変えて、他のアプリケーションの動作を優先させたりできます。
特別な駆除機能を有効にする
特別な駆除を実行するように設定します。特別な駆除機能は、悪意のあるソフトウェ
アの活動を検知すると、駆除を試みます。
特別な駆除の実行時はコンピューターに高い負荷がかかるので、コンピューター
のパフォーマンスが低下することがあります。また、駆除後はコンピューターの再
起動が必要です。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[詳細]を選択します。
3.[検知する脅威と信頼リスト]を
選択します。
4.[特別な駆除を有効にする]をオ
ンにします。
5. 左上の
を 2 回クリックして、
[設定]ウィンドウを終了します。
3
8
詳細設定と便利ツール
[脅威と信頼リストの設定]ウィンドウが表
示されます。
2
137
スキャンやアップデートを自動的に延期する
他のアプリケーションによりシステムリソースが大量に使用されている場合、スキャン
を延期します。システムリソースに空きができたときに、延期していたスキャンが実
行されます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[パフォーマンス]を選択します。
3.[システムリソース]の[他のア
プリケーションにシステムリソー
スを優先する]をオンにします。
4. 左上の
2
をクリックして、[設
3
定]ウィンドウを終了します。
全画面使用時に設定を自動的に切り替える(ゲームモード)
詳細設定と便利ツール
8
ゲームモードは、ゲームなどのアプリケーションが全画面に表示になったとき、脅威
の処理方法を自動処理に切り替えたり、アップデートやスキャンを実行しないようにし
たりする機能です。
通知ウィンドウを表示したり、スキャンが自動実行してコンピューターに負荷をかけた
りといった、ゲームの最中には実行して欲しくない機能を、一時的に実行しないよう
にできます。
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[パフォーマンス]を選択します。
3.[ゲームモード]の[ゲームモー
ドを有効にする]をオンにします。
4. 左上の
をクリックして、[設
定]ウィンドウを終了します。
138
2
3
ノート PC でバッテリー使用時にスキャンやアップデートを延期する
ノート PC をバッテリーで使用中の場合、スケジュールされたアップデートやスキャ
ンを行わないように設定できます。
[設定]ウィンドウで[パフォーマンス]を選択し、
[バッテリー使用中はスケジュー
ルされたスキャンをスキップする]をオンにします。
Windows の起動時間を短縮する
保護を開始するタイミングを遅らせることで、Windows の起動時間を短縮する
ことができます。
[設定]ウィンドウで[パフォーマンス]を選択し、
[コンピューターの起動中は
Windows にシステムリソースを優先する]をオンにします。
このチェックボックスをオンにすると、安心ネットセキュリティの重大な保護機能の
みが、Windows の起動時に実行されます。Windows の起動後に、保護が完
全に有効となります。
スキャンの負荷を分散する
コンピューターへの負荷を分散させるため、自動アップデートと定期スキャンをコ
ンピューターがロックされている間や、スクリーンセーバーの起動中など、コン
ピューターがアイドリング状態のときに実行させるよう設定できます。
[設定]
ウィンドウで[パフォーマンス]を選択し、
[低負荷スキャン設定を有効にする]
をオンにします。
ただし、ノート PC でバッテリーを使用している場合は、アイドリング状態であって
もアップデートやスキャンは実行されません。
詳細設定と便利ツール
スキャンを一時停止する(ファイル保護)
ファイル保護のスキャンを一時的に停止する条件を設定できます。指定可能な条
件には、時間帯、指定したアプリケーションの起動時があります。
[設定]ウィンドウで[パフォーマンス]を選択し、
[ファイル保護の一時停止]をクリッ
クすると、
[ファイル保護の一時停止]ウィンドウが表示されます。
設定方法について、詳しくはヘルプを参照してください。
8
139
設定の初期化
安心ネットセキュリティの設定をリセットして初期状態に戻します。特定の機能だけを
初期化することもできます。
設定を初期化する
初期化しない方がよい項目
初期化する項目を指定する場合、以下の項目は初期化せずに残しておくことを推
奨します。
zz 安心ネットセキュリティの学習機能によって蓄積された結果を含む項目
(ファイアウォールおよび迷惑メール対策)
zz 追加したデータを含む項目
例: 迷惑メール対策に使用される許可またはブロックする語句とアドレスのリス
ト、許可する URL と ISP 電話番号のリスト、アプリケーションコントロー
ルで作成された除外ルール、ファイアウォールに適用されるパケットおよび
アプリケーションのフィルタリングルール など
1. 画面左下の[設定]をクリックし
詳細設定と便利ツール
8
ます。
2.[全般]を選択します。
3.[設定の管理]をクリックします。
2
メニューが表示されます。
4. メニューから[設定の復元]を選
択します。
3
[設定の復元]ウィンドウが表示されます。
4
140
5.[次へ]をクリックします。
初期化する項目を選択するウィンドウが表示されます。
6.[すべての設定を復元]または[指定した
設定のみ復元]を選択します。
[指定した設定のみ復元]には、既定値とは異なる設
定を持つ項目が表示されます。
7.[指定した設定のみ復元]を選択した場合
6
7
は、設定を既定値に戻したい項目をオン
にします。
8
▶▶P.140 初期化しない方がよい項目
8.[次へ]をクリックします。
設定が復元されます。完了すると、
「正常に完了しました」というメッセージがウィンドウ内に
表示されます。
詳細設定と便利ツール
9.[終了]をクリックします。
10. 左上の をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
8
141
設定のエクスポートとインポート
安心ネットセキュリティの設定内容をファイルにエクスポートし、エクスポートしたファ
イルを使用して設定をインポートすることができます。
複数台のコンピューターで安心ネットセキュリティをご利用いただく場合に、設定を統
一することが容易になります。
設定内容を別のコンピューターに適用する際は、次の順に実行してください。
1. 設定をファイルにエクスポートします。
2. 同じ設定を適用したいコンピューターに、エクスポートしたファイルをコピーします。
3. ファイルのコピー先コンピューターで、設定ファイルをインポートします。
設定をエクスポートする
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
詳細設定と便利ツール
8
2.[全般]を選択します。
3.[設定の管理]をクリックします。
2
メニューが表示されます。
4. メニューから[設定のエクスポー
ト]を選択します。
3
[名前を付けて保存]ダイアログが表示さ
れます。
4
5. ファイルの保存先を選択し、
ファイル名を入力します。
拡張子は「.cfg」です。
6.[保存]ボタンをクリック
します。
設 定 内 容 がファイ ル にエクス
ポートされます。
7. 左上の
142
5
6
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
設定をインポートする
1. 画面左下の[設定]をクリックし
ます。
2.[全般]を選択します。
3.[設定の管理]をクリックします。
2
メニューが表示されます。
4. メニューから[設定のインポート]
を選択します。
3
[開く]ダイアログが表示されます。
4
5. インポートする設定ファイ
ル(.cfg)を選択します。
5
6.[開く]ボタンをクリック
設定内容がインポートされます。
6
7. 左上の
をクリックして、[設定]ウィンドウを終了します。
詳細設定と便利ツール
8
します。
143
便利ツールの活用
安心ネットセキュリティには各種プロテクションのほかに、コンピューターを安全に保
つための便利なツールがあります。
メインウィンドウの[便利ツールの表示]をクリックすると、各ツールが表示されます。
各ツールの詳細な使用方法については、ヘルプも参照してください。
ぜい弱性スキャン
詳細設定と便利ツール
8
オペレーティングシステムやアプリケーションの設定内容をスキャンして、セキュリティ
の問題がないかを診断します。
ぜい弱性とは
コンピューターへの侵入やウイルス感染などを引き起こす、アプリケーションのセ
キュリティ上の弱点を指します。プログラムの欠陥(バグ)や仕様上の問題点が
原因であることが多く、アプリケーションの開発元から提供される修正プログラム
によって解消される場合があります。一方で、ソフトウェアには問題なくとも、設
定や運用方法などがぜい弱性を引き起こす原因となることもあります。
1. メインウィンドウの[便利ツールの表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
2.[ぜい弱性スキャン]をクリックし
ます。
[ぜい弱性スキャン]ウィンドウが表示され
ます。
144
3.[スキャンする]をクリックします。
ぜい弱性スキャンが開始されます。
スキャン中は、進捗バーが表示されます。
スキャンを実行中に
をクリッ
クすると、スキャンを停止できます。
終了すると、ウィンドウ下部にスキャン結果が表示されます。
4. スキャン結果の詳細を確認するた
めに、結果メッセージをクリックし
ます。
アプリケーションのぜい弱性を確認するに
は、上のメッセージをクリックします。
オペレーティングシステムのぜい弱性を確
認するには、下のメッセージをクリックしま
す。
5. 検 知された ぜ い 弱 性を確 認し、
必要に応じて対処します。
アプリケーションを選択して[詳細]
をクリックすると、ブラウザーが起
動し、脅威について記述されたテク
ニカルサポートサイトが表示されま
す。 その Web サイトから、アプ
リケーションの現在のバージョンに
対して必要なアップデートをダウン
ロードし、インストールすることができます。
8
詳細設定と便利ツール
●[ぜい弱性があるアプリケーション]
●
ウィンドウの場合
アプリケーションを選択して[信頼するオブジェクトに追加]をクリックすると、
信頼するオブジェクトとして登録できます。
●[オペレーティングシステムに存在するぜい弱性]ウィンドウの場合
●
ステータスが「修正を強く推奨する項目」
「修正を推奨する項目」のぜい弱性
を選択し、
[修正]をクリックしてください。[修正をロールバックする]で元に
戻すこともできます。
145
Internet Explorer の設定を検査する(Internet Explorer 設定診断)
Internet Explorer 設定診断は、ウィザード形式で Windows Internet Explorer
の設定状況を診断します。ウイルス感染やシステム障害、アプリケーションの動作不
良の原因となる可能性がある問題が発見された場合は、より安全な設定に修正しま
す。
1. メインウィンドウの[便利ツールの表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
2.[Internet Explorer 設 定 診 断 ]
をクリックします。
[Internet Explorer 設定診断ウィザードへ
ようこそ]ウィンドウが表示されます。
詳細設定と便利ツール
8
3.[Internet Explorer 設定の診断
の実行]を選択します。
4.[次へ]をクリックします。
診断が開始されます。
3
診断が終了すると、次のどちらかの画面が
表示されます:
●●問題点が検出された場合
[問題点の検索の完了]ウィンドウが
表示されます。手順 5 へ進んでくだ
さい。
4
●●問題点がなかった場合
[問題は検知されていません]ウィンドウが表示されます。手順 7 へ進んでくだ
さい。
146
5. 修正したい項目をオンにします。
6.[次へ]をクリックします。
5
問題が修正されます。
修正が終了すると、
[設定が完了しました]ウィ
ンドウが表示されます。
7.[終了]をクリックします。
6
ユーザーの操作履歴を消去する(プライバシークリーナー)
プライバシークリーナーは、コンピューターに残るさまざまな操作履歴をウィザード
形式で検索し、削除します。操作履歴から、個人情報が漏えいするのを防ぎます。
検索と削除の対象になる履歴データは、次のとおりです。
●●Web ページの閲覧履歴
●●アプリケーションの起動履歴
●●アプリケーションが開いたファイル履歴
●●Windows のログ
●●一時ファイル
1. メインウィンドウの[便利ツールの表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
8
詳細設定と便利ツール
●●検索履歴
2.[プライバシークリーナー]をク
リックします。
[プライバシークリーナー]ウィンドウが表
示されます。
147
3.[ユーザーの操作履歴の診断]を
選択します。
4.[次へ]をクリックします。
診断が開始されます。
終了すると、
[操作履歴の検索が完了しまし
た]ウィンドウが表示されます。
3
4
5. 消去したい項目をオンにします。
6.[次へ]をクリックします。
5
操作履歴が消去されます。
消去が終了すると、
[操作履歴の削除が完
了しました]ウィンドウが表示されます。
7.[終了]をクリックします。
詳細設定と便利ツール
8
6
Windows の設定を検査する(Windows 設定診断)
Windows 設定診断は、Windows の設定状況をウィザード形式で診断します。不
適切な設定やぜい弱性を攻撃されやすくなる設定を見つけ出し、問題が発見された
場合は、正しい設定に修正します。
1. メインウィンドウの[便利ツールの表示]をクリックします。
[便利ツール]ウィンドウが表示されます。
2.[Windows 設定診断]をクリッ
クします。
[Windows 設定診断]ウィンドウが表示さ
れます。
148
3.[Windows 設定の診断]を選択
します。
4.[次へ]をクリックします。
3
診断が開始されます。
診断が終了すると、次のどちらかの画面が
表示されます:
●●問題点が検出された場合
[問題点の検索の完了]ウィンドウが
表示されます。手順 5 へ進んでくだ
さい。
4
●●問題点がなかった場合
[問題は検知されていません]ウィンドウが表示されます。手順 7 へ進んでくだ
さい。
5. 修正したい項目をオンにします。
6.[次へ]をクリックします。
5
問題が修正されます。修正が終了すると、
[正常に完了しました]ウィンドウが表示さ
れます。
6
詳細設定と便利ツール
7.[終了]をクリックします。
8
149
変更 / 削除した内容を元に戻す
Internet Explorer 設定診断 / プライバシークリーナー / Windows 設定診断で削
除または変更した項目は、元に戻すことができます。(中には元に戻せない項目もあ
ります。)
1. 各ウィザードの開始画面で、[変
更項目のロールバック]を選択し
ます。
1
2.[次へ]をクリックします。
前回修正した問題点が表示されます。
2
3. 元に戻したい項目をオンにしま
す。
詳細設定と便利ツール
8
4.[次へ]をクリックします。
問題点を修正する前の状態に戻ります。
4
5. 完了画面が表示されたら、[終了]
をクリックします。
150
3
トラブルシューティング
安心ネットセキュリティのインストール中に、共存できないソフトウェアが
見つかった
➡➡ 安心ネットセキュリティは、他のセキュリティソフトと同時にお使いいただくことはでき
ません。現在他のセキュリティソフトがインストールされている場合は、安心ネットセ
キュリティをインストールする前にアンインストールしてください。安心ネットセキュ
リティのインストール操作中に、他のセキュリティソフトをアンインストールすることも
できます。
削除ツールを使用する
セキュリティソフトを完全にアンインストールするための削除ツールを、メー
カーサイトから入手できる場合があります。削除ツールを使ってアンインス
トールすることを推奨します。
アクティベーションが実行できない
➡➡ アクティベーションを実行するためには、コンピューターがインターネットに接続してい
る必要があります。ブラウザーを起動してインターネットに接続可能であることを確認
してから、アクティベーションを実行してください。
2台目、3台目で使う方法がわからない
9
付録
➡➡ 1台目のコンピューターでアクティベーションを行ったあと、残りの台数のコンピュー
ターに安心ネットセキュリティをインストールし、1台目と同じアクティベーションコー
ドを使ってアクティベーションを実行してください。
151
用語解説
アクティベーション
ライセンスを認証し、プログラムを有効
(動作可能)にすること。
アドウェア
ユーザーが希望していない広告を勝手
に表示するプログラム。
オートダイアラー
通話料金が高額な海外や Q2 ダイヤ
ルなどのサービスに電話するプログラ
ム。
オブジェクト
ファイルやフォルダーなど、スキャン
や検知の対象となるものの総称。
隔離
ウイルスに感染した可能性があるオブ
ジェクトを、専用のフォルダーに安全
な形に変換して格納すること。
付録
9
スキャン
ファイルを検査することにより、侵入
したウイルスなどの脅威を検知するこ
と。
スパイウェア
コンピューターに侵入し、ユーザーの
操作を記録したり、情報を盗んだりす
るプログラム。
スパム
不特定多数に向けたダイレクトメール
などの迷惑メール。
ぜい弱性
コンピューターへの侵入やウイルス感
染などを引き起こす、セキュリティ上
の弱点。 プログラムの欠陥(バグ)
、
仕様上の問題点、特定の運用方法や
設定などが原因となる。メーカー提供
の修正プログラムによって解消される
場合がある。
152
定義データベース
ウイルスなどの脅威の情報、および
脅威に対処する方法を集積したデータ
ベース。
トロイの木馬
コンピューターに侵入し、データを外
部に流出させたり、他のプログラムが
侵入するための入り口を作ったりする
悪質なウイルス。
フィッシング(詐欺)
銀行など実在の金融機関を装った詐
欺。金融機関からの連絡と偽ったメー
ルを送り、偽装サイトにアクセスさせ、
個人情報を入力させる。入力した情報
を悪用して、お金を引き出すなどの犯
罪が起きている。
マルウェア
ウイルスやスパイウェアなど、悪意の
あるソフトウェア。
ルートキット
オペレーティングシステムへの侵入や
悪意のあるソフトウェアの痕跡を隠す
ために開発されたプログラムまたはプ
ログラムのセット。
ワーム
自己増殖しながら、データの破壊活動
などを行うコンピューターウイルス。
サポートサービスについて
ライセンスに関するお問い合わせ
「自分のライセンスの情報を知りたい」
、
「ライセンスの購入について知りたい」などの
ライセンスに関するお問い合わせの前に、まずは au one net セルフページをご覧く
ださい。
http://www.au.kddi.com/support/internet/procedure/service/anshin-net/
ご購入後の技術的なお問い合わせ
安心ネットセキュリティの web ページ「安心ネットセキュリティに関するQ&A」をご
覧ください。
http://www.au.kddi.com/internet/auonenet/option/security/anshin-security/
解決しない場合は、会員サポートをご参照のうえお電話にてお問い合わせください。
http://www.au.kddi.com/support/inquiry/internet/
お電話の際にお使いのコンピューターを実際に操作できる状態で連絡いただきま
すと、解決までの時間を短縮できる場合がございます。またご質問内容によって
はお時間をいただくことがございますので、あらかじめご了承ください。
サポートセンターでは、お客様からのお問い合わせ内容を正確に把握し、かつ早
期に解決するためお問い合わせ内容を記録 / 保管 / 録音させていただくことがあ
ります。
153
KASPERSKY LAB ZAO
Kaspersky Lab 製品の、ウイルス、マルウェア、スパム、ネットワーク攻撃、ハッ
カー攻撃などの脅威に対する保護機能は、世界各国で高く評価されています。
2008 年、Kaspersky Lab は、エンドユーザー向け情報セキュリティソフトウェ
アのソリューション開発企業として、世界第 4 位に選ばれました(2008 年 IDC
『Worldwide Endpoint Security Revenue by Vendor』)
。また、コンピュー
ター保護システムの開発企業としてロシアのホームユーザーから高い支持を受
けています(2009 年 COMCON『TGI-Russia 2009』)
。
Kaspersky Lab は、1997 年にロシアで設立され、現在、モスクワの本部を中
心に、5 つの地域部門を持つ国際的なグループです。各地域部門は、ロシア、
西ヨーロッパ、東ヨーロッパ、中東、アフリカ、北米、南米、日本、中国、およ
びその他のアジア太平洋諸国をまたにかけ、2,000 名を超える高度な技術を有
するエキスパートが働いています。
製品:Kaspersky Lab の製品は、スマートフォンから家庭用 PC、大規模な企
業ネットワークにいたるまで、すべてのシステムを保護します。
個人向けの製品構成には、デスクトップパソコン、ノート型パソコン、タブレット
PC、スマートフォンといった、現代のデジタルライフに利用されるすべてのモバ
イル端末向けのウイルス対策製品が含まれます。
法人向けには、ワークステーション、ファイルサーバー、Web サーバー、メー
ルゲートウェイ、ファイアウォールを保護する製品やサービスを提供しています。
Kaspersky Lab の一元管理システムと組み合わせて使用するこれらのソリュー
ションは、コンピューターに対する脅威から企業や組織を効率的に保護する手段
となります。Kaspersky Lab の各製品は、主要なテスト機関で認定されており、
多数のアプリケーション開発元の製品と互換性があります。また、
さまざまなハー
ドウェアプラットフォーム向けに最適化されています。
Kaspersky Lab のウイルスアナリストは、24 時間体制で活動しており、毎
日発生する膨大な数のコンピューターの脅威を見つけ出し、駆除ツールを作
成し、Kaspersky Lab 製品で使用する定義データベースに登録しています。
Kaspersky Lab のウイルス定義データベースは毎時アップデートされ、アンチ
スパムデータベースは 5 分ごとにアップデートされます。
技術:現在のウイルス対策ツールに不可欠な技術の多くは、Kaspersky Lab が
最初に開発したものです。そのため、多くのサードパーティソフトウェアの開発
元は自社製品に Kaspersky Anti-Virus エンジンを使用しています。例として、
SafeNet( 米 国 )
、Alt-N Technologies( 米 国 )
、Blue Coat Systems( 米
154
国)
、Check Point Software Technologies(イスラエル)
、Clearswift(米
国)
、CommuniGate Systems( 米 国 )
、Openwave Messaging( ア イ ル
ランド)
、D-Link(台湾)
、M86 Security(米国)
、GFI Software(Malta)
、
IBM( 米 国 )
、Juniper Networks( 米 国 )
、LANDesk( 米 国 )
、Microsoft
(米国)
、Netasq+Arkoon(フランス)
、NETGEAR( 米 国 )
、Parallels( 米
国)
、SonicWALL( 米 国 )
、WatchGuard Technologies( 米 国 )
、ZyXEL
Communications(台湾)が挙げられます。また、Kaspersky Lab の革新的
な技術の多くは特許を受けています。
成果:長年にわたって、Kaspersky Lab はコンピューターに対する脅威に対抗
する上で果たした貢献が評価され、数々の賞を受賞しております。2010 年に
は、定評あるオーストリアのウイルス対策機関 AV-Comparatives が実施する
テストで最高レベルの Advanced+ を獲得しています。しかし、最も大きな成
果は、世界各国のユーザーの信頼を獲得したことと言ってよいでしょう。現在
Kaspersky Lab の製品と技術は、3 億人を超えるユーザーおよび 20 万社を
超える法人クライアントを保護しています。
Kaspersky Lab の Web サイト:
http://www.kaspersky.com/
ウイルス百科事典(英語)
:
http://www.securelist.com/
ウイルスラボ:
[email protected](危険な可
能性があるオブジェクトの送付のみ受け付
けます。送付前に必ず圧縮してください)
Kaspersky Lab Web フォーラム : http://forum.kaspersky.com/
155
索引
アルファベット
DoS ................................................................. 100
IMAP ............................................................... 105
Internet Explorer 設定診断 ....................... 146
Kaspersky Lab ............................................. 154
Kaspersky Security Network ............. 14, 28
Outlook ............................................... 104, 121
SNS .................................................................... 68
SSL .................................................................. 132
USB メモリ ....................................................... 49
Web カメラへのアクセス制限 ................... 106
Windows 設定診断 ...................................... 148
あ
アイコン ............................................................ 34
アクティベーション ............................ 4, 16, 21
アップデート .................................................... 38
アプリケーションコントロール ..................... 93
アプリケーションステータス ......................... 93
アプリケーションルール ............. 95, 107, 112
アンインストール ............................................. 18
暗号化 ............................................................. 132
イベント通知 .................................................... 60
インストール .................................................... 13
ウェブ保護 ..................................................... 108
エクスプローラー ............................................. 44
お問い合わせ ................................................. 153
オブジェクトスキャン ..................................... 43
主な機能 ............................................................ 22
か
ゲームモード ................................................. 138
検知した脅威 .................................................... 62
検知時の処理 .......................................... 48, 114
検知の対象 ..................................................... 125
さ
サウンド ............................................................ 60
削除 ............................................................ 48, 59
システムウォッチャー .................................. 114
システムプロセス .......................................... 114
システムリソース ................................... 57, 138
自動実行 ............................................................ 46
終了する ............................................................ 57
詳細レポート .................................................... 61
使用状況 ............................................................ 69
証明書 ............................................................. 132
初期化 ............................................................. 140
侵入攻撃 ......................................................... 100
信頼するアプリケーション .......................... 128
信頼するオブジェクト .................................. 126
信頼リスト ..................................................... 126
スキャン ............................................................ 41
スキャンの対象 ................................................ 50
スケジュール(アップデート)....................... 38
スケジュール(スキャン)............................... 46
スパム ............................................................. 119
ぜい弱性 ............................................................ 41
ぜい弱性攻撃ブロック .................................. 116
ぜい弱性スキャン .......................................... 144
セキュリティキーボード ......................... 77, 79
隔離 .................................................................... 63
セキュリティレベル ... 47, 90, 103, 108, 119
完全スキャン .................................................... 42
操作履歴 ......................................................... 147
簡易スキャン .................................................... 42
設定ウィンドウ ................................................ 33
管理者アカウント ............................................. 13
た
キーロガー ........................................................ 25
危険サイト診断 ................................................ 80
起動する ............................................................ 57
脅威の検知時の処理 ................................. 48, 88
脅威の処理方法 ................................................ 86
許可 .................................................................... 93
許可するネットワーク .................................. 110
クイック起動アイコン ..................................... 78
駆除 .................................................. 48, 59, 137
156
クラウドプロテクション ................................. 28
タスクバーのアイコン ..................................... 34
タスクマネージャー ......................................... 43
通知ウィンドウ ........................................ 45, 58
ツール ...................................................... 29, 144
強い制限付き .................................................... 93
定義データベース ............................................. 37
低負荷スキャン ............................................. 139
デスクトップロッカーを終了する .............. 118
動作環境 ............................................................ 12
特別な駆除 ..................................................... 137
トラブルシューティング .............................. 151
な
入力情報 ............................................................ 77
ネット決済保護 ........................................ 72, 73
ネットワーク攻撃防御 .................................. 100
ネットワーク種別 .......................................... 110
ネットワークポート ...................................... 131
ネットワークモニター .................................. 135
は
パケットルール ............................................. 113
パスワード ........................................................ 87
バッテリー ..................................................... 139
バナー広告 ..................................................... 122
バナー広告対策 ............................................. 122
パフォーマンス ............................................. 137
パブリックネットワーク .............................. 110
ま
迷惑メール対策 ............................................. 119
メインウィンドウ ............................................. 30
メール保護 ..................................................... 103
メッセンジャー保護 ...................................... 102
や
有効期限 ............................................................ 20
ユーザープロファイル ...................... 66, 70, 71
用語解説 ......................................................... 152
弱い制限付き .................................................... 93
ら
ライセンス ........................................................ 20
リムーバブルドライブ ..................................... 49
リムーバブルドライブスキャン ..................... 45
レポート ............................................................ 61
レポートの保存 ................................................ 63
ロールバック ....................................... 115, 150
ファイアウォール .......................................... 110
ファイル保護 .................................................... 90
フィッシングサイト ......................................... 22
復元 .......................................................... 63, 140
プライバシークリーナー .............................. 147
プライバシー保護 ............................................. 96
プライベートネットワーク .......................... 110
プロキシサーバー .......................................... 134
ブロック ............................................................ 93
プロテクション設定 ......................................... 85
プロテクションを有効にする ......................... 85
プロトコル ..................................................... 135
便利ツール ..................................................... 144
ポート ............................................................. 135
ポートスキャン ............................................. 100
保護機能の一時停止 ......................................... 55
保護機能の再開 ................................................ 56
保護機能を完全に停止する ............................. 56
保護されたブラウザー ..................................... 72
保護者による管理 ............................................. 65
保護状態 ............................................................ 36
157
著作権について
本ガイド(紙媒体または電子データで提供するものを含みます)は株式会社カスペルスキーが
作成したものであり、その著作権は、Kaspersky Lab に帰属します。使用許諾契約書の条項
のほか、以下の点も併せてご確認ください。
•• お客様は、ガイドを現状の内容のまま、もしくは編集・修正して、画面上もしくは紙資料と
して利用することができます。ただし、これを第三者へ提供したり、貸し出しすることはで
きません。
•• 権利者の許諾を得ることなく、本ガイドの全部または一部を複製、転用、送信等を行うことは、
著作権法上禁止されております。また、当社の書面による許可なく複写、複製して頒布する
ことは、その形態を問わず禁じます。
•• 記載された内容は、改良のため予告なく変更することがあります。
サードパーティコードについて
サードパーティコードに関する情報は、製品をインストールしたフォルダー内のファイル
legal_notices.txt に記載されています。
商標について
•• Kaspersky® は、Kaspersky Lab の商標または登録商標です。
•• Microsoft、Windows、Windows Vista、Internet Explorer、Outlook は、
米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
•• Mozilla、Firefox は、Mozilla Foundation の米国およびその他の国における商標または登
録商標です。
•• Google、Google Chrome は、Google Inc. の商標または登録商標です。
•• その他記載された会社名、製品名等は、各社の商標または登録商標、もしくは弊社の商標です。
なお本文中は ®、™ マークは記載していません。
テクニカルサポートサイトについて
下記サイトには、製品のインストールや使用方法に関する情報や推奨事項、よくある質問に対
する回答などが記載されています。
製品の使用中に問題が発生した場合などに、ご利用ください。
http://www.au.kddi.com/internet/auonenet/option/security/anshin-security/
安心ネットセキュリティ
2015 年 07 月 30 日 第 1 版第 1 刷発行
©2015 Kaspersky Lab ZAO. 無断複写・転載を禁じます。