傾聴だより - NPO法人仙台傾聴の会

平成27年11月28日(土)発行(第20号)
あなたの心に寄り添う
仙台傾聴の会
企画・発行
NPO法人仙台傾聴の会
傾聴だより
代表
森山 英子
携帯
090-6253-5640
平成27年6月から5回目となりました
岩沼と名取で「オレンジカフェ」毎月開催
岩沼支部の報告
10月から、音楽療法を組み込んだ「音楽で脳
トレ・歌を唄いましょう」をテーマに行っていま
す。参加者、女性 12 名、男性 1 名。板橋副代
表の指導の下、大きな声で童謡、市民歌を歌いま
した。多少音痴な私が、皆さんと大きな声で歌っ
ても全然目立たずとても気持ち良かったです。
昭和初期の歌などもありましたが、結構覚えて
いて歌えるものです。
その他に参加していただいた方による、タオ
ルを使ってのリラックス体操をしました。
社協からも 2 名の方が視察参加して頂きまし
た。今回の反省点は傾聴モードにいつ持って行
くか、時間の配分がうまくできなかったことで
す。改善策として、歌う時間を 10 時~11 時と
決めて会員がそれぞれ参加者の間に席を作り、
お茶タイム、おしゃべりタイムから傾聴に入る
ことにしました。
岩沼支部 支部長 飯塚 千恵子
傾聴ボランティア公開講座
♪岩沼オレンジカフェの様子♪
名取支部の報告
今年度の新企画ですので、呼びかけや伝える
方法を会員たちは苦慮しました。チラシを公共
施設へ配布(市民会館、公民館、名取駅コミュニ
ケーション広場、他)
。近所の家へのポスティン
グもしました。開催場所は名取市市民活動支援
センター。参加者は7,8名とまだ多くはありま
せんがこのような場所があることを知って頂く
ことが目標です。今後は岩沼支部の様に「音楽で
脳トレ」のような参加者が楽しめる要素も取り
入れ、毎回来ていただけるようなカフェにして
いきたいと考えています。
名取支部 支部長 嶋脇 ウタ
9月26日(土)開催
最期まで自分らしく生きるために
~コミュニケーションのための死生学~
自分の生き方をもう一度見つめなおし考える、という見出
しの講座に皆さんの関心も高く、約150人の聴講者でホー
ルは満員となりました。
「最期まで自分らしく」の実現のためにどう考えるか。
①人間関係―助け合いーについての遠慮
②最期の生のよいあり方や医療の役割についての理解
③本人・家族の意思決定プロセスを支援する体制
これらの問題はまだ理解が遅れていたり、体制が整ってい
ないのが現実です。今後高齢者が増える日本で、はたして長
生きと快適な生活は両立可能なのか。問題提起と解決策を考
えさせられた2時間の講座でした。
代表挨拶の「一日一生」の言葉が心に残りました。
講師:清水 哲郎氏
東京大学大学院人文社会系研究科
死生学・応用倫理センター
上廣講座 特任教授
第 2 回 傾聴入門講座
開催
「傾聴ってな~に?」
10月31日(土)に、仙台市福祉プラザで、第
2回目となりました「傾聴ってな~に?」を開催
しました。傾聴に興味のある方、上手に相手の話
を聞きたいと思っている方に、「傾聴」を体験し、
基礎からやさしく学んでいただく入門講座です。
今回は、男性7名・女性9名、計16名の参加が
ありました。20代~70代までの幅広い年齢層
で、ご夫婦での参加など、傾聴に対する関心の強
さを
実感しました。
この入門講座では、最初に座学で傾聴技法、
「聞く」と「聴く」の違いや、受け応え方等を
学びました。その後、実践(ロールプレイング)
に挑戦して、傾聴を体験しました。
参加者より「本当に分かりやすく、基本を知
ることが出来、是非養成講座を受講したいと思
いました」
「相手の気持ちを考える良い機会に
なりました」
「ロールプレイングで傾聴の難し
さを感じました」などの声がありました。
傾聴とは、相手の思いや気持ちに心を寄せ
て、耳を傾けて話を聴くことです。自分や周り
の人の心を支える力ともなります。
当会では、たくさんの方に傾聴を学んで頂く
ために、今後も入門講座を開催します。
研修部
傾聴ボランティア公開講座
開催
講師:渡部 純夫氏
東北福祉大学 総合福祉学部
福祉心理学科 教授
演題「傾聴再考」
11 月 1 日(土)東北福祉大学教授 渡部 純夫
氏による講演「傾聴再考」が開かれた。
震災から 5 年近く経った今、心に深い傷を持っ
た人を受け止めるには、支える側も知らぬ間に重
い物を抱えるが、自分自身の健康も保たなければ
ならない。人と人の関わりを持つ傾聴は、五感を
使って相手との距離を測りながら、話し手の生き
方を聴かせて頂くことにより、その人が辛い現実
から抜け出すことが出来る。また、現実と向き合
う力を持つ事も出来るようになる。
傾聴の最も大事なことは、自然体であること、
一人の人間であること。
傾聴の基本をしっかり踏まえ次のステップ
へ、常に勉強とアンテナを高く掲げなければ本
当の傾聴は難しいと改めて考えることが出来
ました。
名取支部
太田 照子
復興住宅第一回「傾聴茶話会」
平成27年10月29日
新田東復興住宅にて
「あすと長町」
「扇町第一公園」の各仮設住宅で震災直後から被災者
支援を続け、そこで生まれた「絆」という「灯」を消すことなく復興住
宅へ。その強い思いを目標に計画を立て、何度も打ち合わせを重ね、現
地へと足を運び準備を進めてきました。スタッフの一人が役員を務める
復興住宅であったという事が今回の開催へとつながりました。
当日は、8 名の方々がご参加いただき、和気あいあいの雰囲気の中、
スタッフ 7 名もしっかり寄り添い一時間半の傾聴タイムを過ごすこと
が出来ました。心からの笑顔で話す方、震災当時の辛い体験を口にされ
る方、どの方も幾多のご苦労の末、今やっと「終の住処」にたどりつい
た安堵感で、穏やかな表情を見せてくださいました。再開を固く約束し
閉会となりました。
復興住宅での茶話会はこの日が本当のスタート。
「待っていて下さる
方がいる限り、この歩みを止めてはいけない」とスタッフ一同心に誓っ
た一日でした。
復興住宅傾聴活動推進員 村上瑞穂(仙台中支部)
復興住宅傾聴活動推進員
現況報告
◆あすと長町仮設住宅◆
復興住宅
戸数
あすと長町
163戸
あすと長町第2
96戸
あすと長町第3
68戸
◆扇町第一公園仮設住宅◆
復興住宅
戸数
新田東
35戸
田子西
176戸
田子西第2
168戸
鶴ヶ谷第3
25戸
H27.10.25現在
平成 27 年度
仙台北支部より
「誰かの役に立ちたい」されど、ライフステージ
は老年期。退職後葛藤がありましたが一歩踏み
し出して、傾聴ボランティア養成講座を受講し
また。
「~あなたの心に寄り添う~」。柔らかく、
優しさが染みてくるこの言葉に近づきたいと思
っております。現場を学びの場としてスキルア
ップしながら、良い聴き手になることに生き甲
斐を見つけ出したところです。
佐野 サツキ
仙台南支部より
初めての施設活動は、緊張と混乱で大変でし
た。振り返りで、先輩たちから背中を後押しさ
れ、最近は施設の雰囲気もわかり、焦りや緊張感
も薄まってきたと思います。
私は通信機器のコミュニケーションの日常の
中で、傾聴活動を体験し、色々学ぶことができま
した。
今後も継続して傾聴に携わり、新米として多く
の事を学んでいかなくてはと思っています。
(E・M)
仙台中支部より
今年 7 月から入会しました。介護を必要とす
る老人ホームと仮設入居者の集会所で活動を開
始しました。私自身 4 月に復興市営住宅に 4 年
経っての入居でした。入居者の大半は高齢者で
す。車椅子を必要としたり、知的障害をかかえて
いる方も居ます。その方たちの心に寄り添い、ま
たその方たちの目線で考える気持ちを心掛けて
います。掲示板にお知らせを貼り出す場合も下
側に張れば車椅子の方でも見えると思います。
認知症軽度の方には何回も丁寧に対応するよう
にしていますが。その方の住む階の住人にも協
力を仰ぎ、一人暮らしの方でも生活が出来る環
境にし、目配りと気配りを心掛けています。
傾聴とは人々が住む場所に必要とされる活動
だと思います。
高野 初男
新入会員の
こえ
名取支部より
仕事を辞め、このままでは名取の事を何も知ら
ないうちに終わると思っていた時、傾聴の会の
講習を広報で知りました。その後講習を受け入
会しました。
それから一年有余、何も分からない中、先輩の皆
様の指導を受け、今年 6 月からは「オレンジカ
フェ」にも関わり、訪れて下さる人生の先輩たち
のお話に深い感銘を受けています。私には傾聴
活動が勉強という日々になりました。
橋爪 千穂
岩沼支部より
傾聴という言葉に惹かれて入門講座を受け、
仮設住宅の集会所とディサービスでの活動に参
加しています。戸惑いや失敗もありますが活動
後の振り返りを一緒にする仲間に支えられてい
ます。
聴かせて頂こうと向き合うことで言葉が出て
くるのを感動的に体験した時には、傾聴が沢山
出来たのかなと、力づけられました。活動や研修
での学びが加わり実生活でも認知症の母に対
し、より耳を傾けて向き合えているのが、何より
うれしいです。自分も成長させてもらいながら、
これからも少しずつ続けて行きたい活動です。
井砂 ふみ子
今後の活動計画(11/21~2/20)
事 業 内 容
日 程
会 場
傾聴サロン(仙台) 毎月第1土曜日
12/12・1/9・2/6
仙台市福祉プラザ
傾聴サロン(名取) 毎月第3日曜日
12/20・1/17
名取市市民活動支援センター
傾聴サロン(岩沼) 毎月第3水曜日
12/16・1/20
岩沼市総合福祉センターiあいプラザ
オレンジカフェ(名取) 毎月第4金曜日 12/25・1/22
名取市市民活動支援センター
オレンジカフェ(岩沼) 毎月第2木曜日 12/10・1/14
岩沼市桑原集会所
傾聴ボランティア養成講座
(3日間コース)
傾聴ボランティア養成講座
(3日間コース)
11/21(土)
11/24(火)・11/28(土)
11/22(日)・11/29(日)
12/13(日)
仙台市シルバーセンター
仙台市福祉プラザ
(一社)ピースボート災害ボラン
ティアセンター(PBV)石巻市
出 大和町「傾聴ボランティア養成講座」 12/4(金)・12/7(月)延期分 大和町社会福祉協議会
前
仙台市聴覚障害者協会事務局
講 仙台市聴覚障害者協会「傾聴基本講座」 12/14(月)
座 せんだい豊齢学園 「傾聴基本講座」 1/22(金)
仙台市シルバーセンター
七ヶ浜町 民生委員「傾聴基本講座」
2/18(木)
七ヶ浜町役場
新人会員フォローアップ研修行いました!
9 月 17 日(木)仙台福祉プラザで、平成 27 年度の新人会員フォローアップ研修
を行いました。今年度入会し、傾聴ボランティアとして各支部で活躍している会員 8
名が参加しました。
http://sendaikeicho.web.fc2.com/
当日は、グループワークや情報交換などを行い、更なるスキルアップの場となりま
した。また、養成講座をいっしょに受講した仲間と久しぶりにふれあい、お互いの成
長を確認し、現在の思いや悩みを語り合い、中身の濃い時間を過ごしました。
終了後、参加者から「研修は自分を磨く為にも必要不可欠と感じた」「これからも
気を引き締め、人々との関わりを楽しみながら頑張っていきたい」
「身内と思って話
を聴くという言葉が勉強になりました。
」
「気負わず
活動を続けていきたいが情報交換の時間が足りない」
などの感想や意見がありました。
今後も会員のための研修を行っていきます。
会員募集
仙台傾聴の会のさまざまな事業や活動は、会員の
方々の「誰かの役に立ちたい」という情熱と労力に
よって成り立っています。仙台傾聴の会の趣旨に賛
同し、活動をともにできる方、または、応援してく
ださる方を募集しております。
●正会員(傾聴ボランティアとして活動して頂ける方)
会 費: 3,000 円/年(ボランティア保険を含む)
●賛助会員(資金面で援助してくださる方)
会 費: 3,000 円~/年 個人一口
5,000 円~/年 団体一口
NPO法人仙台傾聴の会までお問い合わせください。
編集後記
養護老人施設で活動中、子供の
頃遠足に何を持っていったかの
話になり「うめぼすのおにぎり」
「キャラメル」と言い合ってい
た。ウトウトしていた 80 代のS
さん。急に「私はシャケのおにぎ
り、お母さんが作ってくれたのは
うまかった~」と一言。いろんな
ことを忘れていたのに母の味は
80 年経っても覚えていたのです
ね。胸にジーンときました。今回
は新人の声を掲載。新人の皆さん
にも続けていける何かが見つか
ります様に。
(今野、岩崎、千谷、沼田、嶋脇)
NPO法人仙台傾聴の会 代表理事 森山 英子
〒981-1232 宮城県名取市大手町五丁目6−1 名取市市民活動支援センター内
☎090-6253-5640/Fax022-343-9705
ホームページ http://sendaikeicho.web.fc2.com/
[email protected]
ブログ https://kacco.kahoku.co.jp/author/sendaikeicyou