食物栄養科 教授 根津 美智子

食物栄養科 教授
根津 美智子(ねづ みちこ)
Nezu Michiko
自己紹介(プロフィール)
趣味で無農薬野菜を作っています。虫の食べ量も残しつつ収穫された作物に感謝をして美味
しく頂いています。作物を育てることは、子どもを育てることに通じます。手をかける程、
美味しい野菜が実ります。最近は運動不足なので、健康ジムに行って汗を流すように心がけ
ています。
学生へのメッセージ
短期大学の2年間は本当に短い期間です。目的を持って有意義な学生生活を過ごしてもらい
“日本の再生は食生活”からの思いで
たいと思います。最近、活力を失っている日本ですが、
ライフスタイルに合わせた食生活のあり方を共に勉強していきたいと思います。
保有学位
修士(学術)放送大学大学院
保有資格・免許
管理栄養士
保育士
研究分野
食生活、食文化、子どもの栄養
現在の研究テーマ
『路女日記』の食記事に関する研究
手作りソーラークッカーに関する研究
主な担当科目
調理の基本Ⅰ
子どもの食と栄養
栄養学各論
学内での活動
学生総合支援委員会委員
生涯学習運営委員
就職・キャリア支援委員会委員
学外での活動
帝京山梨看護専門学校・身延山大学非常勤講師
山梨県牛乳普及協会牛乳コンクール書類選考及びコンクール審査員(H16~)
山梨県・山梨学院大学・山梨学院短期大学連携推進協議会ワーキング委員(H22~)
所属学会
日本栄養改善学会、日本食育学会、日本調理科学会、日本小児保健学会
日本保育学会
主な職務実績(抜粋)
事項
(単独・共同)
(教員研修講座)保育所にお
ける食物アレルギー対策と
食育について
(教員研修講座)上野原保育
士会研修会主催:保育所にお
ける食物アレルギー対策
年月日
H25.9
山梨県主催の研修会である。保育所の保育士・栄養士・調理士対象で参加者は
170 名であった。23 年度に厚労省は保育所におけるアレルギーのガイドライン
を示した。それを受けての研修会である。食物アレルギー児のいる保育所は 90%
近くとなり、調理室でのミスしやすいところや「ひやりはっと」について研修会
を行った。
H26.8
上野原保育士会主催の研修会で参加者は 55 名、保育士・栄養士・調理師対象で
ある。調布市で起きたアナフィラキシ―ショック事故について説明した。また、
調理室内でのガイドラインをもとに注意点を示した。保育士の参加者が多かった
ので調理室での実態が理解された。また、調理室と保育現場の意志の疎通が大切
で、お互いの信頼関係がより大切であることを研修した。
(社会教育講座)子どもの食 H26..11
育の課題を考える
(教員研修講座)甲府保育士
会講演会:食物アレルギーに
関するガイドライン
概要
H26..11
長野県岡谷市主催の生涯学習講座である。子どもの食育の問題点を示した。欠食、
10 個のこしょく、おやつの問題、脂肪・タンパク質の多い食事内容などについ
て研修会を進めた。保護者の意識が大切であり、子どもと一緒の食事作りや食に
関心を持たせる会話の仕方などについて説明した。
甲府市保育士会主催の研修会で対象者は保育士、栄養士 100 名であった。厚労省
のアレルギーのガイドラインをもとに調理室内での調理ポイント、保育士室での
配膳ポイント、相互の信頼関係の大切さが事故を防ぐことを説明した。また、代
替食のポイントも示した。
主な教育研究業績(抜粋)
著書、学術論文等
(単著・共著)
山梨の郷土料理
(共著)
H19.3
発行所、発表雑
誌、発表学会等
山梨日日新聞社
『路女日記』の食記事に H26.3
関する分析調査(共著)
山梨学院短期大
学紀要第 34 号
前回の「馬琴日記」に続き「路女日記」にみられた食記事の分析
調査を行った。食品群の出現率は「馬琴日記」とほぼ同様であっ
たが菓子類については出現率が高く、その要因としては贈答用、
年中行事、通過儀礼などが関与していた。日記より路の息子太郎
の病気見舞いに関する記述が要因と見られた。
保育所における食物ア H26.6
レルギーの現状(共著)
日本食育学会
低年齢の子どもに関する食物アレルギーのデーターは少ない。平
成 25 年 9 月にY短期大学で行われた「保育所におけるアレルギ
ー対応ガイドライン」研修会に参加した。県内の栄養士、調理師
150 名に調査を行った。全園の 90%に食物アレルギー児が入所
し、対応は除去食 42%、代替食 27%、弁当持参 4%であった。
アレルゲンで最も多かったものは大豆 128 片、鶏卵 97 件、牛乳
76 件、果実アレルギーは 36 件であった。配膳時では保育士のミ
スが多かった。
食物アレルギーに対する学生の知識調査を行い、その後にアレル
ギー対応代替食コンテストを行った。食物アレルギーへの関心は
示すものの表示義務の食品と食品数については正確に解答した学
生は 65%と知識不足であった。実際に対応代替食を作成した満足
度にも幅がみられたが、コンテスト前後でのアレルギーに関する
興味・関心度は 2 倍近く増加し、除去及び代替食コンテストは知
識への関心が高まり、調理の工夫について考える機会になった。
食物アレルギーに対す
る短大生の知識向上へ
の取り組み
年月日
H26.8
日本栄養改善学
会
概要
3,000m 級の山々に囲まれた山梨県は海を持たない内陸性気候が
果樹栽培に好影響をもたらし多くの食材に恵まれ特異な環境条件
が特産品を出現させている。多彩な郷土芸能と密接に関わり特有
の食文化を形成し、伝統の味は貴重な財産である。100 以上の郷
土料理を挙げ祭りと郷土食、通過儀礼食をも著した。