バングラデシュ経済トピック

飛躍する経済
在バングラデシュ日本大使館
平成27年7月
バングラデシュ経済概況
●安定的で高い経済成長力 過去5年間の平均は6%超
GDP成長率:15年度
6.51% (暫定値)14年度 6.06%
一人あたりGNI2015年度1314USD(暫定値)2014年度1184USD
一人あたりGDP2015年度1235USD(暫定値)2014年度1110USD
2016年度は経済成長率7%を目標
●MDGs 貧困ギャップ比率や5歳未満児の死亡率など多くの目標を達成
済みだが、雇用創出や識字率などの課題も残る
●2015年に低中所得国(Lower Middle Income Countries)に移行(世
界銀行による分類)。
国連による分類は後発開発途上国(Least Developed Countries)。
●拡大する輸出 過去10年で4倍 好調な縫製品輸出
●海外直接投資
「中国+1」としての生産拠点
●NEXT11 BRICsに続く新興経済国としての位置づけ
克服すべき課題
●貧困率の改善(国内貧困率(2122kcal/日以下)25.0%(2014年度))
●経済基盤の強化
- 縫製業への依存(総輸出の81%(2014年度))、
- 海外出稼ぎ労働者からの送金への依存(GDPの9.2%(2013))
- 低い徴税率(GDPの8.7%(2011))
●縫製業労働者の労働環境改善
- 米国の一般特恵関税制度の適用停止,労働賃金の上昇 等
●教育の質の向上、熟練労働力の増強
●投資阻害要因の克服:汚職の解消、インフラの整備、行政の効率化
●コネクティビティの強化:サプライチェーンへの組み込みのための
連結性強化
バングラデシュ政府の取組
●経済基盤強化のため
熟練労働者育成(スキル開発)
歳入強化(納税者の拡大、徴税自動化)、
インフレ率上昇の抑制
(2015年度インフレ率は6.41%、16年度の目標は6.2%)
●縫製業の労働環境改善のため工場の審査・改修、労働組合の結成
●投資阻害要因克服のため
投資環境の整備(SEZの建設、ワンストップサービスの構築)
インフラ整備(電力発電所の建設、ガスの確保)
1,400
6.46
1,200
6.51
6.52
1,000
6.06
6.01
800
600
5.57
( 400
米
ド 200
ル
) 0
10
11
12
13
一人当たりGDP (USドル)
一人当たりGNI (USドル)
60,000
r=改定値
(%)
(年度)
p=暫定値
直接投資
海外送金流入額
20,000
-20,000
15(p)
14年度暫定国際収支
40,000
0
14
6.6
6.4
6.2
6
5.8
5.6
5.4
5.2
5
百
万
米
ド
ル
輸出(縫製品)
輸入
-40,000
出典:「バ」中央銀行
-60,000
バングラ
南アジア
投資対GDP比
28.0%(2013)
30.0%(2013)
FDI流入額対GDP比
1.0%(2013)
1.4%(2013)
輸出対GDP比
19.5%(2013)
23.2(2013)
輸入対GDP比
26.8%(2013)
27.5%(2013)
海外送金受領額対GDP比
9.2%(2013)
4.7%(2013)
ODA受け取り純額 対GNI比
1.6%(2013) 0.6%(2013)
税収対GDP比
8.7%(2011) 10.7%(2012)
出典:世界銀行