病院薬剤師を希望される 薬学生の皆様へ

病院薬剤師を希望される
薬学生の皆様へ
都立病院薬剤科の紹介
大塚病院
院
墨東病
駒込病
院
広尾病院
松沢病院
神経病院
多摩総合
ー
医療センタ
小児総合
医療センタ
ー
平成26年11月
薬剤師定数16名
薬剤師定数29名
薬剤師定数13名
薬剤師定数5名
薬剤師定数37名
薬剤師定数
19名
薬剤師定数25名
薬剤師定数14名
薬剤科の紹介
広尾病院
当院は、「東京ER・広尾」としての救急災害医療や
島しょ医療を特徴としています。夜間休日は島しょか
らヘリコプターで運ばれてくる患者さんの搬送を薬剤
師も行っています。屋上に到着した患者さんの顔を見
て、ご家族の病院に着いたという安堵の涙に遭遇する
と、役に立ちたいという強い気持ちがあふれてきま
す。また、災害に関しては、毎月の災害医療研修に自
由に参加でき、毎年、各地から200名以上の見学者
が来る大規模訓練も実施しています。
患者搬送用ヘリコプター
薬剤科には、16名の常勤職員と5名の非常勤職員が
在籍しています。他の都立病院と同様に各種調剤、注射
剤混注、薬剤管理指導、各医療チームへの参加のほか救
命センターへの常駐を行っています。また、恵比須・広
DMAT
尾という地域性から、都立病院の中では、最も外国人対
応の多い病院です。当直時間帯には、毎晩2~3人の外
国人対応があり、多くの外国人の方が入院しています。
オリンピックも控え国際都市を目指している東京都の医
療を支えています。
大塚病院
区西北部保健医療圏の総合病院です。特に総合周産期
母子医療センターとして、M-FICU(母体・胎児集中治
療管理室)においてハイリスク妊娠に対する医療、
NICU(新生児集中治療管理室)・GCU(中等症・回復
期治療室)において新生児への高度な医療を提供してい
ます。その他、リウマチ・膠原病系難病医療、東京都が
ん診療連携協力病院としてがん医療にも対応していま
す。
GCU
薬剤科は、安全で確実な調剤を基本として上記医療に
かかわっています。また、褥瘡、NST、緩和、感染制御、精神科リエゾン、糖尿病教室などの医療チー
ムへの参画により他の職種と連携した総合的な医療を提供し
ています。科内では外科系、内科系の担当チームをつくり入
院患者指導に力を入れています。他にも、抗がん薬やTPN
の混合調製、DI業務、治験管理、製剤、薬品のリスクマネ
ジメントなど薬剤に関連する様々な業務を実施しています。
認定薬剤師の資格取得者も多く、探究心と活気のある職場で
す。
持参薬確認
駒込病院
当院は、「がん・感染症センター」として、都道府県が
ん診療連携拠点病院、造血幹細胞移植推進拠点病院、およ
びエイズ診療中核拠点病院に指定され、がんと感染症を中
心とした専門性の高い医療を提供する総合病院です。
薬剤科の業務は、調剤、製剤、抗がん剤ミキシング、外来・
病棟での服薬指導や、病棟常駐での持参薬管理、治験薬管
理、レジメン管理、DI等多岐にわたります。当院にはが
ん薬物療法認定薬剤師やHIV感染症専門薬剤師、感染制御
認定薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師等の専門資格をもつ
薬剤師が多数在籍し、緩和ケアチーム、ICT、NST、カンファ
抗がん剤ミキシング
レンスやキャンサーボード等でチーム医療の一員として活
躍しています。院内では勉強会が頻繁に開催され、知識の向
上が望めます。日本医療薬学会が認定するがん専門薬剤師研
修施設としての研修のほか、専門薬剤師等の資格取得につい
ても積極的に支援しています。
あなたも駒込病院でチーム医療の一員として活躍してみま
せんか。
製剤
墨東病院
当院は、区東部医療圏において最大規模で、地域の絶大な信頼を受け
ている総合病院です。「東京ER・墨東」として、初期から救命まで24
時間体制で救急患者の受け入れを行うほか、
「東京都認定がん診療病院」
としてがん診療においても高度な医療を提供しています。
このため薬剤師の業務範囲も広く、救急医療やがん医療をはじめ、周
産期、感染症等を含む全診療科の薬物療法に参加し、墨東病院の医療の
担い手として積極的に活動しています。
当院の薬剤科は「患者さんの身に
なって」をモットーとして、患者の
視点と患者の安全を重視した業務展
開を心がけています。今年7月には
新棟が開設し、外来化学療法室とと
東京ER
もに、ミキシングルームが拡大、充実しました。
皆さんも、是非私たちと一緒に活気溢れる墨東病院で働い
調剤室で
てみませんか。
多摩総合医療センター
当院は、平成22年3月に誕生した789床の総合病院です。
国の地域がん診療連携拠点病院に指定され救命救急医療、周
産期医療等、28科におよぶ診療科を擁し、多摩地域400万
都民の医療を支える中核病院です。
薬剤科は、調剤、薬剤管理指導業務、抗がん薬調製、医薬
品情報管理などに取り組み、緩和チーム・ICT・NST・糖
尿病チーム・治験・がん診療などで専門・認定薬剤師が活躍
しています。また一部の病棟において薬剤師常駐を開始し、
臨床薬剤師の育成を行っています。
薬剤師外来
その他特徴的な業務
◇術前サポートセンターへの参画
患者さんに安心して手術を受けて頂くために、入院
前に薬剤師、麻酔科医、手術室看護師、外来看護師に
よるチーム医療
◇薬剤師外来
抗がん薬分子標的薬剤を投与されている患者の診察
前面談
緩和チームラウンド
神経病院
当院は脳神経疾患、特に神経・筋難病に対する高度専門医
療をおこなう入院専門の病院です。外来診療は多摩総合医療
センター、小児総合医療センター神経内科外来でおこなって
います。
脳神経内科では筋萎縮性軸索硬化症(ALS)、パーキンソ
ン病などの難病治療をおこない、脳神経外科の難治性てんか
ん手術件数では国内トップの実績があります。
当院での薬剤科業務について紹介します。
◇調剤業務…嚥下困難な患者さんが半数以上を占めるため、
ICTラウンド
患者の状態に適したきめ細かい調剤が特徴です。
◇薬剤管理指導業務…在宅患者さんのために家族への指導も
丁寧におこなっています。
◇チーム医療…職種間の距離が近く、ICT、NSTなどのラウ
ンドもアットホームな雰囲気があります。
◇治験業務…パーキンソン病を中心にALS、多発性硬化症
などの治験をおこなっています。
セット調剤
小児総合医療センター
私達は、森のホスピタルで働いています。
「東京都における小児医療の拠点」と して、平成22年
3月にオープンした 561床の、新しい小児医療を創る気
構え溢れる病院です。病気のこども達に対する薬物療法の
効果が少しでも高まるよう、理想の小児専門病院薬剤科を
目指して、職員が一丸となって取り組んでいますので、一
薬剤科マスコットキャラクター
端をご紹介します。
◇サテライトファーマシーの運営…NICUやICUに設
置、薬剤師が常駐して運営
◇注射薬のミキシング…抗がん剤もTPNも一般注射薬も
薬剤科無菌室で調製
◇薬剤管理指導業務…薬物療法が多い血液腫瘍科を中心
に、
GCU、児童思春期精神科等で実施
NICUサテライトファーマシー
◇小児がん拠点病院…小児がん患児に対する薬物療法に関
与、多数のレジメンチェックと服薬指導
◇治験拠点病院…小児に特化した治験を推進こども達に笑
顔を贈る 仕事を、ご一緒に!
松沢病院
当院の歴史は、1879年、明治12年に上野公園の中に設置された
東京府癲狂院という施設をその始まりとします。
約140年の歴史を有し、世田谷区内の東京ドーム4個分の広大な
敷地に緑あふれる自然に恵まれたアジアでも最大級の精神科病院で
す。
「こころに深呼吸」のコンセプトを掲げ、精神科救急や精神科身体
合併症にも対応した先進的な医療をめざしています。
薬剤科では、薬物療法をエビデンスに基づき安全かつ効果的に行う
ことを目的に仕事をしています。
精神科薬物療法認定薬剤師をは
じめNST・緩和薬物療法認定薬
剤師などの資格者を有します。
松沢キャンバスの桜
薬剤師全員が医師・看護師等と連携しながら、患者さんの
理解度に応じた柔軟な服薬指導によりアドヒアランスを高め
るなど、社会復帰に向けた支援に取り組んでいます。
心の健康保持および増進に精神科専門の薬剤師として活躍
してみませんか。
将軍池の紅葉
先輩職員からのメッセージ
剱田 侑希(都立駒込病院・入都1年目)
●現在の仕事:調剤業務、注射調剤業務、混注業務
●都立病院を目指した理由:勉強会や学会に参加及び発表する機会が多
く、幅広く勉強ができると感じました。また離職率が低く、生涯働く
ことができること、異動があるので様々な専門病院で経験が積めるこ
とが魅力的でした。
●今後目指したいこと:自分の能力を活かせる分野を見つけ、認定及び
専門薬剤師の資格を修得したいです。
●学生の方へのメッセージ:都立病院では多くの認定あるいは専門薬剤
師が活躍しており、
その環境の中で私は先輩職員の先生方の指導の下、
充実した日々を過ごしています。積極的に学びたい方には最高の環境
です。ぜひ一緒に働きましょう。
君塚 めぐみ(都立墨東病院・入都2年度)
●現在の仕事:調剤業務、抗がん薬ミキシング業務、薬剤管理指導業務
(現在、整形外科領域を担当)等
●都立病院の魅力:薬剤師かつ都の職員として社会に貢献する責務があ
り、様々な知識や経験を積むことができます。他の都立病院と多くの
繋がりを持てることも大きな魅力です。
●今後目指したいこと:幅広く勉強をしつつも興味のある分野をしぼ
り、認定薬剤師など専門の資格を取りたいと思っています。
●学生の方へのメッセージ:自分が本当にやりたいことを見つけ、一緒
に楽しく仕事ができたらいいな、と思います!
村上 修太郎(都立多摩総合医療センター・入都3年目)
●現在の仕事:調剤、抗がん薬調製、TDM、入院サポートセンター、
抗がん薬レジメンチェック、病棟常駐(内科系病棟)等
●都立病院の魅力:若い職員でもやる気と実力によっては責任ある仕事
が任されます。また、都内8病院それぞれ特徴があって病院で様々な
経験ができると思います。
●今後目指したいこと:代表的な疾患に対する標準治療や各薬剤の効
果・副作用のモニター項目への習熟、感染やTDM分野に対するスペ
シャリティの構築
●学生の方へのメッセージ:共に切磋琢磨しながら楽しく働きしょう!
先輩職員の1週間
(入都2年目の場合)
月曜日
午前/調剤業務
午後/抗がん薬ミキシング業務
火曜日
午前/薬剤管理指導業務
午後/注射調剤業務
休み明けは
処方箋が多いわ!
仕事の後は勉強会
薬剤汚染
おきないよう慎重に!
水曜日
午前/抗がん薬ミキシング業務
午後/薬剤管理指導業務
当直業務
緊急調剤
薬品払出業務
当直中は特に緊張
木曜日
当直明け(公休) 家でゆっくり休養を!
金曜日
午前/調剤業務
午後/注射調剤業務 TDM
金曜日の注射調剤は
3 日分で忙しい!
土曜日
調剤・抗がん薬ミキシング
今日は土曜出勤
日曜日
休 日
都立病院薬剤師に関するよくある質問
●専門・認定薬剤師の資格取得を支援する制度はありますか
東京都には「医療技術系職種学会資格取得支援」制度があります。
薬剤師については、日本糖尿病療養指導士、栄養サポートチーム専門療法士、がん薬物療法認定
薬剤師、精神科薬物療法認定薬剤師、感染制御認定薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師、抗菌化学
療法認定薬剤師、救急認定薬剤師、妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師等が対象となります。
また、当制度を利用せず資格を取得している薬剤師も多くいます。
●入都1年目から病棟で仕事ができますか
1年目は、調剤等薬剤科全般の業務を習得することが中心となります。
職場の状況により、病棟での業務にたずさわることもあります。
●当直業務の頻度はどのくらいですか
入都1年目の夏頃から、夜間勤務にはいります。
頻度は病院によって異なりますが、概ね月2~3回となっています。
業務内容は、救急対応の調剤等が中心となります。
●就職後の人材育成はどうなっていますか
人材育成は、薬剤師としての育成と東京都職員としての育成の2方向でおこなわれます。
1年目は、個人レベルにあわせたチューター制度による職場研修があります。
薬剤師としての研修は、職場研修の他、東京都による専門研修、都立病院関連施設薬剤師会(都
立病院、東京都保険医療公社等の職員で構成)による研修もおこなわれます。
「薬剤師人材育成モデルを」を紹介します。
●東京都には何人位の病院薬剤師がいますか
東京都職員として、約165名が勤務しています。
中途退職者が少ない、働きやすい職場です。
●東京都の採用試験問題はどこで入手できますか
教養試験は、市販の問題集を参考にしてください。
試験問題は、期間は限定されますが、東京都人事委員会の東京都職員採用公式ホームページで公
開されます。また、東京都庁第一本庁舎3階の都民情報ルームでコピーができます。
●配属先は希望できますか
新入職員の配属先は、都立8病院(下記組織図参照)となります。
希望は考慮されますが、退職や人事異動等、職場の状況により決定されます。
病院間の人事異動は、適宜おこなわれています。
●昇任制度について教えてください
能力と業績に基づいた、公平な昇任選考制度があります。
本人の努力次第で、昇任が可能です。
●都立病院はどういう組織ですか
東京都病院経営本部が運営する8病院が、都立病院(水色部分)です。
現在、東京都では、下記の医療施設に薬剤師が配属されています。
東京都
病院経営本部
福祉保健局
総務局
シティホール診療所
多摩療育園
府中療育センター
北療育医療センター
松沢病院
小児総合医療センター
神経病院
多摩総合医療センター
墨東病院
駒込病院
大塚病院
広尾病院
東京都における
薬剤師の採用試験について
●東京都職員採用試験(平成26年度実施例)
【試験区分】 Ⅰ類B[一般方式]採用試験 薬剤A
【試験内容】 一次試験 教養試験 2時間
40題必須解答
論 文 1時30分 1題必須解答
専門試験 2時間
5題中3題選択解答
二次試験 口述試験
詳細は「東京都人事委員会」の「東京都職員採用」のHPをご覧ください。
東京都職員採用 http://www.saiyou2.metro.tokyo.jp/pc/
●病院見学会、説明会の日程については下記HPをご覧ください。
東京都病院経営本部HP http://www.byouin.metro.tokyo.jp/iryou/event_yakuzai.html
平成26年11月発行 都立病院薬剤科の紹介
登録番号(26)26
編集・発行 東京都病院経営本部経営企画部 職員課
〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1
TEL 03-5320-5821 FAX 03-5388-1435