高温排水管用 伸 縮 継 手 主 要 部 寸 法 表 JIS 10Kルーズフランジ 又は CFフランジ ステンレス鋼管製伸縮継手 G (伸び代+5mm) 縮み代−△L ② ① ノーラ加工 ③ A B C D E F L 品番 部品名 材質 ① ルーズフランジ FCMB+ナイロンコート ② 締め付けボルト SUS ③ ガスケット EPDM 又は耐熱シリコン A B C D E F G 縮み代 −△L 80A 200 45 245 80 220 300 35 −25 100A 200 45 245 80 220 300 35 125A 200 45 245 85 265 350 150A 200 45 245 85 265 200A 200 50 250 90 260 可とう 角度 L 締め付けボルト 6° 500 M12×3 本 −25 7° 500 M12×3 本 40 −30 8° 550 M16×4 本 350 40 −30 7° 550 M16×4 本 350 40 −30 7° 550 M16×6 本 特 徴 注記 主用途 サイズ 1、高温排水配管等の熱伸縮を吸収出来ます。 2、ガスケットは EPDMと耐熱性に優れた耐熱シリコンの 2 タイプを用意しています。 EPDM:最高使用温度(常用温度) =80℃、一時的な最高温度=100℃ 耐熱シリコン:最高使用温度(常用温度) =150℃、一時的な最高温度=200℃ 3、伸縮継手本体の標準材質は SUS304、SUS316 の製作も可能です。 ビ−ル工場、食品工場、医療施設の高温排水管、 その他各種工場の蒸気ドレ−ン排水管等 ① 管は耐食・耐熱・耐久性に優れたステンレス 鋼管です。 ② ガスケットは、EPDMと耐熱・耐薬品性に優れ た耐熱シリコンの 2タイプを用意しています。 ③ 熱伸縮を確実に吸収するスライド式の伸縮 継手です。 ④ 継手の両端はJIS 10K のルーズフランジ又は CFジョイント接続と致します。 ルーズフランジ ガスケット 4、本伸縮継手は単式です。設置する配管の両端を固定して、その中央部に脱管・脱落を起こさないように 伸縮継手の受け口側を支持して(伸縮を妨げないフリー支持)設置してください。 5、伸縮継手を設置するときは、全長を 「L」寸法の状態でセットして下さい。(厳守) 東 京 本 社 〒102-0072 東 京 都 千 代 田 区 飯 田 橋 4 - 8 - 4 TEL:03-3221-1682 FAX:03-3221-3391 大 阪 本 社 〒533-0004 大阪府大阪市東淀川区小松 4-10-30 TEL:06-6328-5270 FAX:06-6328-5951 大阪営業所 〒533-0005 大阪府大阪市東淀川区瑞光 3-8-22 TEL:06-6815-1890 FAX:06-6815-1891 名古屋営業所 〒470-0162 愛知県愛知郡東郷町春木白土 1-1266 TEL:052-853-9258 FAX:052-853-9268 http://www.nowla.co.jp/ 2013.10.2000 継手の材質 JIS G 3448 一般配管用ステンレス鋼管 SUS304 JIS G 3459 配管用ステンレス鋼管 SUS304 SUS316 継手の肉厚 JIS G 3448:Su 管、JIS G3459:Sch5、Sch10 継手の口径 80A ∼ 200A 試験圧力 0.5MPa (継手の両端を固定した状態) 伸 縮 部 ガスケット:EPDM (最高使用温度 80℃) 、耐熱シリコン (最高使用温度 150℃) ルーズフランジ:FCMB+ナイロンコーティング、ボルト・ナット:ステンレス (注)継手の材質と肉厚並びにガスケットの材質は、上表からご指定に応じて製作致します。 流れ方向 『ステンレス鋼管製伸縮継手』は伸縮する排水管 の破損等の問題を根本的に解決します。 ※高温排水配管を検討されるに当り、配管自体が熱膨張・収縮し、接続部より熱疲労で 部材が割れる可能性があります。その為、熱伸縮を吸収する対策を必ず実施して下さい。 ステンレス鋼管(SUS304)の熱伸縮量は、熱膨張係数に温度差と長さを掛けることによって求められます。 1m当たりの伸縮量は次式になります。ここで、温度差 Δtは、通常配管施工時の外気温度と高温流体が 流れた時の温度差になります。 ■ Δt=80℃で計算した場合、 (1)式より1m当たり、1.38mmになります。 ΔL=α・L・Δt …(1) ΔL:1m当りの伸縮量(mm)、L:管長(mm)、α:熱膨張係数 17.3×10−6/ ℃ Δt:温度差 80℃ (流体温度−常温) ΔL=17.3×10−6×1,000×80=1.38mm/M ■ Δt:温度差による 1m当たりの熱伸縮量を参考までに下表に示します。 Δt:温度差による1m当たりの熱伸縮量(40℃∼ 90℃) 自由端の場合の熱膨張量及び固定端の場合の圧縮応力と反力の計算 表の前提条件:配管長1m当たりでの計算、配管サイズは100Suで検討、温度差Δt(℃)は、40℃∼90℃で検討。 設定条件 1 設定条件 2 設定条件 3 設定条件 4 設定条件 5 設定条件 6 配管全長 L(m) 1 1 1 1 1 1 常温(℃) 10 10 10 10 10 10 最高温度(℃) 50 60 70 80 90 100 温度差Δt(℃) 40 50 60 70 80 90 管の呼び径(Su) 100 100 100 100 100 100 管の断面積(mm2) 705.6 705.6 705.6 705.6 705.6 705.6 管の膨張量ΔL(mm) 0.692 0.865 1.038 1.211 1.384 1.557 固定端の圧縮応力 σ (MPa=N/mm2) 134 167 200 234 267 301 Δt 40℃ 50℃ 60℃ 70℃ 80℃ 90℃ 固定点の反力 F(N) 94,237 117,796 141,356 164,915 188,474 212,034 ΔL 0.692mm 0.865mm 1.038mm 1.211mm 1.384mm 1.557mm (参考)反力 (単位;トン) 9.6 12.0 14.4 16.8 19.2 21.6 Δt:温度差 ΔL:1m当りの伸縮量(mm) 配管の熱膨張量及び固定端での熱応力と反力の計算 熱伸縮継手の設置の考え方 計算式 ● 熱膨張計算式 ● 圧縮応力計算式 ΔL=α・L・Δt ・・・・・・・・・・・・・(1) σ=E・α・Δt ・・・・・・・・・・・・・・・・(2) ● 固定点の反力計算式 F=σ・A ΔL: 管の膨張量(mm) σ: 圧縮応力(MPa = N / mm2) α : 熱膨張係数( / ℃×10−6) E: ヤング率(MPa) L : 管全長(mm) F: 反力(N= 0.102Kgf) (3) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (2)主管の梁貫通部分や固定支持をとり易い所に固定支持を設け、その間の伸縮量を計算して設置個数を 決めて下さい。 (3)枝管部分は配管の径が細く、曲がり部分も有しているので伸縮を吸収できるか否かを判断し、伸縮 継手が不要な場合は省略して下さい。 A: 管の断面積(mm2) Δt: 温度差(℃) (1)主 管においては、固 定 端 の 圧 縮 応 力 が 前 記 の 建 築 基 準 法 施 行 令 第 90 条 の 長 期 許 容 応 力 の 137 N/mm2 を超える場合には伸縮継手を設置して下さい。(SUS304 の場合、温度差Δtが 40℃を超える 場合) ( 重力加速度g=9.8とおく) SUS304 の物理的、機械的性質及び建築基準法に基づく許容応力度 (1)SUS304 の物理的性質 :主管 (2)SUS304TP の機械的性質 (JIS 規格 ) :枝管 平均熱膨張係数α 17.3 / ℃×10−6 0.2%耐力 205N/mm2 以上 ヤング率E 193×103 MPa 引張強さ 520N/mm2 以上 (3)建築基準法施行令第 90 条「鋼材の許容応力度等」 :固定支持点 :SUS 排水継手(伸縮継手) 伸縮継手設置参考例イラスト 建築設備耐震設計・施工指針 ー 2005 年版(監修;国交省国土技術政策総合研究所、( 独 ) 建築研究所)より引用 (単位;N/mm2) 基準強度 長期許容応力度 引張 圧縮 曲げ せん断 短期許容応力度 F F / 1.5 F /(1.5 √ 3) ① 長期許容応力度の 1.5 倍とする。 ② 基準強度の規定が無い材料については 0.2%耐力を用いて も良い。(P196、5.3(8)4)項) SUS304TP 管の 許容応力度 137 79 205 参 考 ※配管の上下方向のたわみについて 排水横引き配管において、配管の上部と下部で管の表面温度に差違が発生することを経験しています。 (事例としては約 60 ∼ 100℃の配管上部と下部温度差違が計測されました。) 用途上、満水で無いために配管の上面と下面とで温度差違が発生するものと考えられます。よって配管上下 方向へのたわみ (曲げ)が発生していると推察されます。
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