第768号【`15.08】 - 山形県医師会

DIC2125
第768号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成27年8月10日発行
平成27年8月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第768号
製造販売元
コーアイセイ株式会社
山 形 市 若 葉 町 13 番 45 号
表 紙 写 真
「高山植物の女王」
上山市 加 藤 修 一
お釜を背景にしたコマクサを撮りたくて、熊野岳まで登ってきました。コマクサは
他の植物を寄せ付けない環境に咲くので「高山植物の女王」と言われています。横か
ら見た花の形が駒(馬)に似ているので、こう呼ばれます。 H27/7/12撮影 生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
9月9日昌
18:45~19:45
山形市
山形市立病院済生館
主な演題及び講師
がん治療症例検討会
(泌尿器科 血液内科 産婦人科)
単位・CC
日医生涯教育
1単位
84
9月10日昭
「呼吸器感染症をどう診て、どう治療するか?
18:30~20:00
~抗菌薬の知識とその適正使用を含めて~」
山形市
東北大学加齢医学研究所
山形市立病院済生館 抗感染症薬開発寄附研究部門教授 渡辺 彰
日医生涯教育
1.
5単位
9月10日昭
「間質性肺炎の多面的評価」
19:00~20:30
公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科主任部長 近藤康博
山形市
大手門パルズ
【参加費:1,
000円】
日医生涯教育
1.
5単位
9月12日松
「ヘリコバクター・ピロリ現感染・既感染を考慮した胃X線検診」
14:00~17:00
地域医療機能推進機構滋賀病院総合診療科部長 中島滋美
酒田市
ホテルリッチ&ガーデン酒田
日医生涯教育
3単位
9月18日晶
「心房細動と抗凝固療法~Pr
~」
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19:00~20:15
昭和大学江東豊洲病院循環器病センター循環器内科部門
山形市
教授 丹野 郁
ホテルメトロポリタン山形
日医生涯教育
1単位
9月27日掌
13:30~16:45
新庄市
ゆめりあ
日医生涯教育
3単位
「かかりつけ医の役割」、「認知症の診断と治療」
「医療・介護・地域の連携と制度」
医療法人酒田東病院院長 中村 有
「かかりつけ医に対する期待」
山形県健康福祉部健康長寿推進課
84
1・2・45
2・11・12
13・15・53
15・73
5・13・14
29・69・80
会の名称及び主催者又は連絡先
第42回済生館がん治療症例検討会
山形市立病院済生館 第二診療部外科
察0236255555 (守本)
診ます会講演会
山形市立病院済生館 地域医療連携室
察0236255555 (野村)
第10回YAMAGATA LUNGMEETI
NG
帝人ファーマ㈱
察0236265450 (富田)
感染を考慮した胃X線読影診断研修会
H.
Pyl
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山形県医師会
察0236665200 (渋谷)
山形県臨床内科医会学術講演会
山形県臨床内科医会事務局
察0236665200 (金子)
かかりつけ医認知症対応力向上研修
山形県健康福祉部健康長寿推進課
察0236303121 (横山)
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
9月29日昇
18:30~20:30
天童市
天童ホテル
単位・CC
主な演題及び講師
「広域激甚災害とロコモティブシンドローム」
山形大学医学部整形外科学講座教授 高木理彰
会の名称及び主催者又は連絡先
第196回三郡市医師会合同学術講演会
日医生涯教育
2単位
11・59・73・77
天童市東村山郡医師会
察0236544528 (山口)
がんネットTVカンファレンス
開催日時及びテーマ(担当)
会 場
9月10日昭 17:30~19:00
「がん診療と栄養療法」 (大阪)
会の名称及び申込先
多地点合同メディカルカンファレンス
山形県立中央病院
(3階)
第4会議室
9月24日昭 17:30~19:00
「転移性骨腫瘍のCT・MRI
所見の読み方について」 (宮城)
産
開催日時及び場所
取得単位
業
医
研
修
日医生涯教育
1.
5単位
山形県立がん・生活習慣病センター
察0236852616 (平田)
会
主な演題及び講師
9月10日昭
14:00~
新庄市
ゆめりあ
「職場復帰支援、リワークの現状と問題点」
山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(メンタルヘルス)
医師 後藤 剛
9月30日昌
14:00~
米沢市
アクティー米沢
「職場復帰支援、リワークの現状と問題点」
山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(メンタルヘルス)
医師 後藤 剛
取得単位
生涯研修 専門 2.
0単位
実施主体者及び申込先
山形産業保健総合支援センター
新庄市最上郡医師会
察0233221151
山形産業保健総合支援センター
生涯研修 専門 2.
0単位
察0236245188
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
1
目 次
生涯教育のお知らせ
がんネットTVカンファレンス
産業医研修会
お知らせ
日本医療機能評価機構 医療安全情報…………………………………………………………………………… 2
YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」放送中……………………………………………… 4
山形県医師会会員専用ページのアカウント及び
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて……………………………………… 5
シリーズ在宅医療
鶴岡地区医師会の取り組み………………………………………………鶴岡地区医師会理事 中村 秀幸… 6
勤務医のページ
雑感「研修医制度と新しい専門医制度について」
………………………………………………………………………山形市立病院済生館外科 守本 和弘… 9
郡市地区医師会コーナー
みどりの季節~I
CEP2015米沢病院訪問コンサート♪~
……………………………………………………………………………………米沢市医師会 飛田 宗重… 10
寄 稿
人工知能……………………………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 12
山形県の偉人翁「義姫」………………………………………………………………… 山形市 武田 昌孝… 13
甲状腺がん多発と日本医師会……………………………………………………………河北町 工藤 幸晴… 14
親 睦
山形県医師会親睦ゴルフコンペでのベスグロ優勝を振り返って
…………………………………………………………………………長井市西置賜郡医師会 大森 典夫… 16
郡市地区医師会会報より
「先生!まだ血圧の薬を飲まなければなりませんか」
日本人間ドック学会の「判定基準」変更について
………………………………………………………………山形市医師会健診センター所長 有川 卓… 18
学 術
胃健康度診断の試み…………………………………………………前鶴岡地区医師会 松田 徹 ほか… 21
筆 硯
ラジオ体操・テレビ体操と雑感………………………………………山形県医師会常任理事 齋藤 忠明… 25
県医師会だより
第4回常任理事会…………………………………………………………………………………………………… 27
第4回全理事会……………………………………………………………………………………………………… 30
健康スポーツ医学委員会…………………………………………………………………………………………… 37
学術委員会…………………………………………………………………………………………………………… 38
呼吸器検診中央委員会……………………………………………………………………………………………… 39
地域保健研究委員会………………………………………………………………………………………………… 41
消化器検診中央委員会……………………………………………………………………………………………… 42
山形県糖尿病対策推進会議………………………………………………………………………………………… 43
県医日誌……………………………………………………………………………………………………………… 45
会員異動……………………………………………………………………………………………………………… 48
医師国保だより……………………………………………………………………………………………………………… 49
厚生年金基金だより………………………………………………………………………………………………………… 51
編集後記……………………………………………………………………………………………………………………… 52
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山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
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日本医療機能評価機構 医療安全情
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日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業から発信された医療安全情報の中から、日常の診療に
関連すると思われる情報を掲載します。詳細については日本医療機能評価機構のHPを参照ください。
医療事故情報収集等事業 医療安全情報 No.104 2015年7月
公益財団法人 日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業
医療
安全情報
No.104 2015年7月
腫瘍用薬処方時の体重間違い
腫瘍用薬を処方する際、患者の体重を正しく入力しなかったため、過量に投与された
事例が4件報告されています(集計期間:2011年1月1日∼2015年5月31日)。
この情報は、第19回報告書「個別のテーマの検討状況」
(P71)
で取り上げた内容を
基に作成しました。
誤った体重で腫瘍用薬を処方したため、過量
に投与された事例が報告されています。
投与した薬剤
オンコビン
注射用1mg
エルプラット
点滴静注液
正しい体重
誤った体重
背景
医師は患者Bの体重と
患者A(1歳) 患者B(3歳)
身長で計算した薬剤量を
の体重※
の体重※
処方した
43.1kg
99kg
医師は患者の体重が分か
らず、仮の体重で処方した
看護師は誤って同姓患者B
ランダ注
患者Aの体重 患者Bの体重
の体重を入力し、医師は
50mg/100mL
45.0kg
78.5kg
登録された体重で処方した
不明
51.5kg
※身長も患者Bの値を入力した事例です。
61.5kg
看護師が入力時に数字を
誤り、医師は登録された
体重で処方した
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
医療事故情報収集等事業
医療事故情報収集等事業
医療
No.104 2015年7月
安全情報
腫瘍用薬処方時の体重間違い
事例1
医師はオーダリング画面で患者A
(1歳)にオンコビン注射用の処方を行う前に、
同一疾患・同一プロトコルで加療中の患者B
(3歳)
の電子カルテを参照した。その後、
参考にした患者Bの身長と体重で算出した体表面積に基づく薬剤量を、そのまま患
者Aに処方した。時間外の処方であったため、薬剤部では体重のチェックが行わ
れずに、病棟に薬剤が交付された。
看護師は指示の通り調製を行い、
医師が静注した。
その後、薬剤部が確認した際に、患者Aの身長と体重で計算した量よりも実際の
投与量が多いことに気付き、医師に問合せたがすでに投与は終了していた。
事例2
腫瘍用薬の処方は、患者の身長・体重を入力すると体表面積が計算され、薬剤量が
算出されることになっている。外来時、医師は患者の体重が測定されていなかった
ため、
「99kg」
と仮の体重を入力し、
その後変更するつもりでエルプラット点滴静注液
を処方した。投与当日、医師は処方の体重を「43.
1kg」と修正した。
しかし、すでに
薬剤部で調製が終了しており、
修正した体重は反映されないまま患者に投与された。
その後、薬剤師が投与量を再度計算し、患者の体重で計算した量と実際に投与した
量が違うことに気付いた。
事例が発生した医療機関の取り組み
・レジメンオーダ時に体重を測定し、
正しい値で処方を行う。
※この医療安全情報は、
医療事故情報収集等事業(厚生労働省補助事業)
において収集された事例をもとに、
当事業の
一環として総合評価部会の専門家の意見に基づき、医療事故の発生予防、再発防止のために作成されたものです。
当事業の趣旨等の詳細については、
当機構ホームページに掲載されている報告書および年報をご覧ください。
http://www.med-safe.jp/
※この情報の作成にあたり、
作成時における正確性については万全を期しておりますが、
その内容を将来にわたり保証
するものではありません。
※この情報は、
医療従事者の裁量を制限したり、
医療従事者に義務や責任を課したりするものではありません。
公益財団法人 日本医療機能評価機構 医療事故防止事業部
〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-4-17 東洋ビル
電話:03-5217-0252(直通)
FAX:03-5217-0253(直通)
http://www.med-safe.jp/
3
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山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
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組「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送につい
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山形県医師会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドクター
アドバイスできょうも元気」を放送中です。
健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧めください。
9月の放送予定は下記のとおりです。
【放送時間:月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、16時15分~16時30分】(9月25日まで)
月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、お昼12時40分~12時55分(9月28日から)
放送日
テーマ
出演者
医療機関名
8月31日~9月4日
循環器について
山内 仁紫
山内循環器クリニック
9月7日~11日
認知症とその対応
粟野 美穂
介護老人保健施設
ほ
な
み
荘
9月14日~18日
「ロコモ」のはなし
板垣 敏明
板
小幡 仁子
小 幡 皮 膚 科 医 院
金子 尚仁
天 童 市 民 病 院
9月21日~25日
水虫の予防から治療まで
9月28日~10月2日 最近の婦人科外来から
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院
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山形県医師会会報への投稿についてお願い
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壊 1.投稿者は、本会の会員または会員との共著者であることを原則とします。
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壊 2.内容は、学術論文、随想、短歌、趣味に関するものなど、なんでも結構です。 壊
壊 3.原稿は横書きとし(短歌、俳句等は除く)、当用漢字、現代かなづかいを使って 壊
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ください。
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壊 明らかな誤字・脱字等は、情報広報部にて訂正いたします。(外国語はパソコン 壊
壊
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か活字体でとくに明瞭に。)
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壊 4.原稿用紙は、原則として県医師会所定のもの(一行22字×21行)をご使用くだ 壊
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さい。ご希望の方にはお送り致します。(4枚で1頁)
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壊 5.パソコン使用の場合は、Eメール添付、FD・CDを送付して頂いても結構です。 壊
壊 6.学術関係のものは、臨床医家向きにお書きください。
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壊 7.原稿の締切は毎月月末です。
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壊 8.原稿の採否は情報広報部できめさせていただきます。
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壊 9.別刷希望の方はあらかじめお申し出ください。(30部以上の場合は、実費をいた 壊
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だきます。)
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壊 10.その他については、事務局(023-666-5200)にご照会ください。
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山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
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山形県医師会会員専用ページのアカウント及
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メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについ
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山形県医師会では、会員専用ページを開設して
おります。このページでは会員および医療機関の
情報、県医師会および各地区医師会の行事などを
花笠メーリングリスト
会 員 専 用 の メ ー リ ン グ リ ス ト「花 笠ML」
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p)を立ち上げ
公開しております。会員の先生方の専用ページと
ております。
なっており、アクセスするためにはアカウントが
花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意見交
必要となります。
換を行う場を提供します。また、この趣旨を通じ
て地域医療の発展、更には医療全体の向上に寄与
会員専用ページのアカウント
することを願うものです。
◆ユーザ名:
未加入の会員は、これを機会に是非ご参加くだ
y+日医会員番号(日医刊行物送付番号)
さい。
◆パスワード:
生年月日西暦下2桁+月2桁+日2桁
(例):1950年1月2日の方:500102
※準会員の方は、本会までお申し込みください。
周知文書の自動配信
申し込み先
周知文書の自動配信、メーリングリスト「花笠
ML」への参加を希望される先生は、本会宛メール
(ke
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@yamagat
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p)にてお申し込み
ください。
周知文書あるいは県医師会からのお知らせを
メールを利用して行っております。希望された会
山形県医師会ホームページ:
員には、県医師会ホームページの会員メニュー「新
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www.
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着文書」をメールにて配信いたします。ご希望の
メールアドレス:
会員は、是非お申し込みください。
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花笠MLアドレス:
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6
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
鶴岡地区医師会の取り組み
鶴岡地区医師会理事 中 村 秀 幸
敢 現在までの在宅医療への取り組みの流れ
アドバイスなど)、普段からのスキルアップ研修会
鶴岡地区医師会では、昭和59年の健診センター
などを通しての専門知識の習得と反復が必須です。
の開設から、平成12年度の介護保険運用開始以前
またその実践の中で在宅医療を支える各職種間の
より、在宅医療が地域医療の大きなウエイトを占
貴重な「顔の見える信頼関係」作りの期間ともな
めることを予見し対策を講じてきました。平成9
りました。
年度に医師会立の訪問看護ステーションを開設し、
プロジェクト終了後も南庄内緩和ケア推進協議
ほどなくして訪問リハビリ、訪問入浴事業も開始
会として活動を続けております。その原動力と
しました。これを皮切りに、市立湯田川温泉リハ
なった4本柱は現在、教育WG、医療連携WGおよ
ビリテーション病院の管理・運営を受託、その後
び市民啓発WGとして、がん末期にとどまらず在宅
老人保健施設、ケアプランセンターの開設、さら
医療を支えています。またこのプロジェクトを実
に地域包括支援センター受託など急性期病院の受
践する中で在宅医療連携の問題点が浮き彫りにさ
け皿となり医師会の中で完結・循環する在宅医療
れ、その後、当会が受託することとなった「在宅
を支える仕組みを医師会トップが先導し、医師会
医療連携拠点事業」に引き継がれています。
が中心となり整えてきました。
鶴岡地域では以前より市(行政)との保健・医
柑 在宅医療連携拠点事業室「ほたる」
療・介護に関わる話し合いの場があり、地域全体
在宅医療を推進するためにはマンパワーはもち
を俯瞰しつつ協同で組織作りを行っております。
ろんのこと、各職種が最新の在宅医療のリソース
現在も保健所、行政(庄内支庁と鶴岡市)を含め
情報をタイムリーに共有し、それぞれの専門性を
歯科医師会、薬剤師会との定期的なミーティング
活かして全体で支えることが必要です。まさに
「地
を行っています。地域全体をそれぞれの立場から
域包括ケア」実践の場です。それぞれの地域の特
俯瞰し、これからの活動指針、計画策定の貴重な
徴や限られた貴重なリソースを正確に把握し、誰
場となっております。
が何を必要としているのか、その解決策や情報は
在宅医療の多職種連携を推進する上で大きな転
どこにあるのか、医療資源・情報を必要としてい
換期となったのがいわゆる「緩和ケア普及のため
る人に伝える・繋ぐ役割が在宅医療拠点事業所の
の地域プロジェクト」通称OPTI
Mの受託でした。
大きな役割です。当地区では平成23年度、24年度
平成19年度から21年度までの3年間、市立荘内病
に厚生労働省が実施した「在宅医療連連携拠点事
院と協力して在宅緩和医療を推進してきました。
業」を受諾し、事業が終了した現在も継続して活
在宅緩和ケアはいわば究極の在宅医療です。それ
動しております。
には退院カンファレンスでの多職種との綿密な連
事業開始時には医師会館内に事業室を設置し、
携(病状の迅速な把握や治療方針の変更・修正、
看護師、相談員(介護支援専門員の資格を有する)
緩和ケア専門医との意見交換、介護スタッフへの
と事務員の3人体制で、医師会の地域連携係長と
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
7
医師会の連携担当役員が運営を行いました。平成
桓 I
CT活用による医療連携
24年度から私が室長として就任しました。地域の
当地区の特徴の一つにI
CT活用による医療連携
実情を把握することからスタートし、初年度実施
が挙げられます。平成12年に経産省の実証実験の
したアンケートから問題点・課題を抽出しアク
際に導入した医療連携型の電子カルテシステム
ションプランとしました。抽出には主任介護支援
「Ne
t
4U」です。当初は連携医師間と訪問看護のみ
専門員へのアンケートに加え、ほたるの職員が在
での情報共有が主体でしたが、庄内PJ
を通じて在
宅サービス事業所に実習などで出向き、直接面談
宅医療での多職種の情報共有にとても有用である
をするなかで細かなニュアンスも取りこぼさず課
ことが実証されました。現在では訪問看護ステー
題の把握と整理に努めました。
ション、調剤薬局、歯科診療所など在宅医療にか
具体的には△ケアマネジャーと主治医の連携を
かわる職種が参加し平成23年7月からは居宅介護
促進するための「在宅療養支援のための連携シー
支援事業所も参加できるようになり介護系職種と
ト」の作成、△医療依存度の高い利用者の受け入
の連携も密になっています。医師会会員の参加率
れ調査の実施、△「短期入所空き情報」の提供、
は3割程度ですが、在宅医療の中心となる約50名
△「医療・介護の連携」などの研修会の開催、△
の内科開業医では8割程度が利用しています。電
相談窓口の設置などを開始し現在も継続してい
子カルテとしての要件は満たしておりますが、い
ます。
わゆる電子カルテとしてではなく、気軽に多職種
平成24年度の新事業として、
「訪問歯科診療」へ
が気になった患者・情報など「メモ機能」もあり
の橋渡しとしてほたるが窓口となり、訪問診療が
連絡を取り合ったり、次回訪問のスケジュールを
可能な歯科医師へ繋いでいます。年1回の在宅医
確認したりといった「情報共有のツール」として
療地域資源マップを作成・更新し、ほたるのHPで
活用されております。
公開しています。学区ごとに鶴岡・三川地域内に
全国の医師会や行政から視察があり、最近では
おける在宅医療・介護にかかわる施設を幅広く検
長野県南佐久地域(佐久市、南佐久郡6町村)
、新
索できます。地図上に施設等の位置、住所、連絡
潟県新潟市、富山県小矢部市、宮崎県日南市、長
先などが表示される仕組みで、つねに最新の情報
野県北佐久地域にNe
t
4Uの実施活用が始まってお
となっています。
り全国的な展開を見せ始めております。
在宅医療にはさまざまな負担感を伴います。従
医療と介護の間では各種文書がやり取りされま
事者の負担軽減の支援は普及のためとても重要で
す。これをNe
t
4U画面でテンプレート化すること
す。具体的には、24時間体制を構築するためのネッ
で作成の簡略化を図っています。
トワーク化やチーム医療の提供のためのインフラ
また医師としてうれしいのは庄内地域で稼働し
の整備ですが、後述する在宅医療を行う医師の会
ているI
DLi
nkを利用した「ちょうかいネット」と
(南庄内在宅医療を考える会)や医療連携ツール
Net
4Uとの連動です。Net
4Uの在宅情報は「一病
Net
4Uの普及や啓蒙などを定期的に実施したり、
院情報」として参照可能ですので、例えば外来で
在宅医療を支える多職種が参加し、困難感を共有
通院中の方が在宅で療養を始め、荘内病院へ脳梗
したり解決に向けて討論する機会も提供してい
塞で搬送され、その後湯田川温泉リハビリテー
ます。
ション病院へ転院、介護老人保健施設みずばしょ
今年度(平成27年度)のアクションプランは39
うを経由してめでたく在宅へ復帰といった情報が
項目に及ぶA3判3ページにわたる内容です。こ
Net
4U上で時系列として全て「見えて」しまいま
の中から在宅医療・介護連携推進事業の8項目に
す。もちろん入院中の情報もリンクしているちょ
則った事業内容を紹介いたします(図1-3)
うかいネットのアイコンをクリックすると確認で
8
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
きます。これはとてもすごいことだと思います。
棺 南庄内在宅医療を考える会
当院ではNe
t
4U登録は3,
116名、ちょうかいネッ
以前にも県医師会会報へ報告しました(平成24
ト利用は786名で(7月26日時点)と積極的に利
年5月号)。今年度は在宅医療を支える医師の相互
用しています。それぞれの医療機関で使い方は自
支援体制構築の可能性について4回の討論会を行
由ですが、当院では紹介のやり取りがあった場合、
い一定の方向を模索中です。
問診など病院への通院・入院が確認できた場合は
平成25年4月に在宅医支え合いグループ「ゆき
両方(リンクさせて)への登録をお願いしており
ちねっと」を手上げで17人で立ち上げました。対
ます。最近特に有用と感じるのはNe
t
4Uでのケア
象は「予測できる死亡時の対応」です。実際の運
マネジャーとの情報共有です。人となりや生活環
用は、まず医師同士で依頼し調整がつかない場合
境、家族背景や患者・家族の要望を把握する立場
はMLでバックアップ医を募る。決まったら患者情
のケアマネジャーとの細やかなやり取りをするこ
報をNe
t
4Uやイントラネット、メール等で必要最
とで、患者さんを支援するチームとしてサービス
ᆅᇦ䛾་⒪䞉௓ㆤ䛾㈨※䛾ᢕᥱ
低限の情報(氏名、住所、電話番号、主病名、症
の質の向上に寄与しております。今後の介護施設
状など死亡診断書に必要な情報)を伝える。謝礼
へのNe
t
4Uとちょうかいネットの更なる普及も期
は1日あたり1万円とし領収証を発行する、とい
待しています。
ᆅᇦ䛾་⒪䞉௓ㆤ䛾㈨※䛾ᢕᥱ
うものです。約2年間で7例のやり取りがあり、
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しかし事例を検証する討論の中で、頼みづらい、
当番制はどうか、初診で死亡診断書の作成に対す
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うち看取りで実稼働した症例は3例でした。
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る保険診療上の質問・疑問など多くの意見が寄せ
られました。
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複数の医師の関わる医療機関や決まった医療機
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関との以前からのやり取りのある医院はあまり必
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要性を感じていないようです。それ以外の互いに
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支え合いを必要とする医院同士で、面積の広い鶴
岡地域全体をカバーすることは実際的ではありま
せん。温海地区、市内、藤島・櫛引・羽黒・朝日
地区などいくつかのエリアに分けて2-3人の小
ブループでの支え合いを検討中です。討論の中で、
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いわゆる主治医・副主治医制という日常の在宅診
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療の代行は、その必要とされる医療スキルや診療
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情報量、患者・家族との信頼関係など往診者の負
担感が大きく、ハードルが高く難しいという意見
が優勢です。この会が今後の在宅医療を推進する
うえでの貴重な財産になることを期待しています。
以上、鶴岡地区医師会の活動の報告です。それ
ぞれの活動の詳細に関しては、庄内PJ
のHP、ほた
るのHPにアップしておりますのでアクセスして
ください。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
9
雑感「研修医制度と新しい専門医制度について」
山形市立病院済生館外科 守 本 和 弘
2004年(平成16年)臨床研修制度がスタートし
7科必修のスーパーローテート(内科、外科、救
急麻酔科、小児科、産婦人科、精神科、地域医療)
となりました。研修医と研修病院とのマッチング、
給与支給や時間外労働制限など、昔の研修とは様
変わりしました。以前は、最初から市中病院で研
修を始める新人医師もいましたが、多くは卒業と
同時に大学の医局に入局し専門科中心の研修をし、
他病院の当直アルバイトで生活をするのが普通で
した。その時代に比べ現在の研修医は、各科にわ
たる広範な基本的な診療能力は上がってはいるよ
うです。しかし短期間の研修では中途半端なこと
も多く、経験したことが実際に使い物になるかは
別の問題。また2010年からは弾力化プログラムと
なり必修は内科、救急、地域医療の3科(他に選
択必修もあり)になりました。研修医が進みたい
診療科の研修を早くから開始できる一方、進路を
決めかねている研修医にとっては時間の無駄かも
しれません。臨床研修必修化により医師の地域偏
在、診療科偏在が助長されました。マイナス面も
かなり大きかったと言えます。しかし制度がどう
であろうが、初期研修医は先輩医師の教育、指導
がなければ育ちません。医師としての最初のト
レーニングは非常に大切で、鉄は熱いうちに打つ
ものであり、ゆとり教育は何にもなりません。今
の研修医制度になって10年が経過し、働き盛りと
なったその頃研修医だった彼等の評価はどうで
しょうか。やはり個人個人の要因が大きく、昔と
変わったところはないのが実情だと思います。
一般社団法人日本専門医機構ができた事をご存
じのことと思います。今までの各科の専門医はそ
れぞれの学会が認定した専門医制度でしたが、
2014年に日本専門医機構が発足し、19の基本領域
の学会が機構の社員として構成されました。現在
1年目の研修医が後期研修に入る17年からは新し
い専門医認定制度となります。
基本設計としては ①医師の自律的な制度とし
て確立する②個別学会単位ではなく診療領域単位
の専門医制度③専門医制度は基本領域と
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peci
al
i
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yの二段階制(例えば外科専門医と心
臓血管外科専門医)④専門医の認定は学会ではな
く中立的第三者機関である日本専門医機構が行う
⑤専門医育成のための研修プログラムと研修施設
の評価、認定のシステムが構築される、とされて
います。
研修施設の中心となる基幹病院は3領域以上の
s
ubs
peci
al
i
t
y領域学会(29学会)の修練施設であ
ることが必要なため大学病院か地域中核病院でも
限られた施設に限定されます。基幹病院と複数の
連携施設が専門研修施設群を構成し研修プログラ
ムが作成され、専門医取得希望者はこのプログラ
ムを選択し専門医研修に入ることになります。プ
ログラムには受け入れ可能な専攻医数の制限があ
り、さまざまな症例を経験するために他の施設で
経験を積んでも、そのプログラムに入っていない
施設での症例はカウントされないようです。大学
(基幹病院)を中心とし、各地域にある多くの連携
施設の参加がないと機能しない制度であり、連携
施設が別の基幹病院のプログラムにも参加する場
合は登録できる症例数が重複しないように調整が
必要です。そのため一か所の施設で専門医、さら
にはs
ubs
upeci
al
i
t
yの専門医までを取得するのは
困難になります。
研修医制度も専門医制度も結局のところ標準化、
システム化、透明性、行政のかかわり等根本は同
じようです。言葉は悪いですが大学や医局、実際
に実務を担当する学会の勝手は許さない。プロ
フェッショナルとしての医師の自律性はさらに弱
いものになるのでしょうか。レベルの高い専門医
がいる一方、ペーパードライバー的専門医が存在
するのも事実です。群馬や千葉の例も専門性があ
る故周囲からのチェックが入りにくかった。一人
で複数のs
ubs
peci
al
i
t
yの専門医であるが、本当の
専門は周囲からはわからない。新しい専門医制度
で評価に耐えうる専門医が増えるのか。これも10
年程度たってみないとわかりません。
10
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
みどりの季節 ~I
CEP2015米沢病院訪問コンサート♪~
米沢市医師会 国立病院機構米沢病院 飛 田 宗 重
記録的な豪雪となった長く厳しい冬の記憶も薄
もたちのために、ミュージック・シェアリングの
れ、深緑の季節を迎えた6月。山々は緑が映え果
協力アーティストが全国の学校、特別支援学校、
物屋の軒先にはルビー色のさくらんぼが並ぶ。青
児童施設、子ども病院を訪問し、音楽にふれあう
もみじ鮮やかなこの時期は米沢のベストシーズン
喜びを届ける活動を毎年10カ所以上で実施されて
のひとつだが、2015年は決して忘れることのでき
いる。山形県には2011年の鶴岡養護学校・米沢市
ないみどりの季節となった。
立病院以来となった。今回のメンバーは五嶋みど
五嶋みどりさんは誰もが認める現代最高峰の
りさん(ヴァイオリン)
、弓新さん(ヴァイオリ
ヴァイオリニストである。賞歴は数多く詳細は公
ン)
、ファイト・ヘルテンシュタインさん(ヴィオ
(ht
)を参照してい
式HP
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、トニー・ライマーさん(チェロ)の演奏家4
ただきたいが、最近では2015年1月に舞台芸術プレ
名とコーディネーターのチャド・キャノンさん。
ゼンターで組織する国際協会 「APAP(
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若手の音楽家は、コンクールの受賞歴があったり、
」の年次総会におい
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オーケストラの首席奏者だったり、将来を嘱望さ
てメリット賞を受賞、昨年度のグラミー賞ではソ
れている実力派揃いである。
リストを務めたアルバムが最優秀クラシック・コ
演奏プログラムも本格的。ミュージック・シェ
ンペンディアム賞を受賞するなど、優れた音楽性・
アリング活動に集った4人のメンバーによる最高
芸術性で私たちを魅了し続けている演奏家である
水準の音楽を届けるという趣旨であろう。生まれ
と同時に、日米の大学で教授職にあり後進の指導
て初めて聴く患者さんも少なくない。すべての聴
に熱心にあたられている教育者でもある。
衆に本物の音楽を届けるため、いかに周到な準備
ボランティア活動にも情熱を注がれており、
をされリハーサルを重ねてこられたか想像に難く
1992年にコミュニティー・エンゲージメント活動
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」
を 目 的 と し て、非 営 利 団 体「Mi
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ない。難易度の高い楽曲も楽々とこなし、完成度
(ニューヨーク)と「みどり教育財団東京オフィス」
全員心から演奏を楽しんでいらっしゃるようで
(現:認定NPO法人ミュージック・シェアリング)
あった。
の高い見事なアンサンブルを披露され、メンバー
を 設 立。ミ ュ ー ジ ッ ク・シ ェ ア リ ン グ に よ る
予備知識や先入観など全くない患者さんにとっ
I
CEP(
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onal Communi
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をはじめ様々な社会貢献活動を企画運営
Pr
ogr
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て、どのように聞こえたであろうか。ロックだっ
されてきており、さらに国連のピース・メッセン
クラシック等々、感じ方は様々だったと思う。当
ジャーも務められている。
院の患者さんはとても豊かな感受性を備えている
たり、ダンス・ミュージックだったり、ジャズや
ので、喜びの感情を抑えきれず体を目いっぱい動
五嶋みどりさんがライフワークとして取り組ま
かして演奏に参加していた子もいた。モーツァル
れておられるI
CEP活動の一環として、6月17日に
トやチャイコフスキーでは躍動し、ドヴォルザー
国立病院機構米沢病院を訪問された。様々な事情
クではスウィング、バッハやシュニトケでは涙を
でコンサートホールへ足を運ぶ機会の少ない子ど
流して感じ入っていた。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
ホールでの演奏後は、それぞれ分担して病室を
訪問され時間の許す限り、ホールでの演奏会に参
加できなかった患者さんのために演奏を届けて下
さった。
四肢・呼吸筋麻痺による重度障がいのため無動・
無言状態、常時人工呼吸器を使用している患者さ
んの枕元での演奏では、意思表出困難な患者さん
の目から涙がこぼれ出た。常時酸素吸入を必要と
する患者さんは、演奏中呼吸が穏やかになり酸素
11
䘊ゼၥ䝁䞁䝃䞊䝖₇ዌ᭤┠䘊 2015.6.17
䛂Duo䛃
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が不要となった。
ベッドサイドで患者さんとともに演奏を聴かれ
され、希望など持てない絶望的な状況だったと記
たご家族が感激しておられた。
憶している。彼女の音楽で負の感情は氷解し、希
「子どもとともに生演奏を聴くなんてこと、私ら
望の灯がみつかり、未来を信じられるようになっ
家族は永久にできないとあきらめていたのに、あ
た。アンコールの「亜麻色の髪の乙女」が終了し
んなに素晴らしい演奏を、うちの子供のためにし
ても感動の余韻のため、しばらく席を立てなかっ
てもらって……。(号泣)」
たほどである。あの時、演奏でパワーをいただい
また違うご家族から尋ねられた。
たお蔭で今の私があるといっても過言ではない。
「今まで聴いたことのない美しい音楽をきかせて
五嶋みどりさんにお会いして周囲への細やかな心
くれた、神様のようなあの方はなんという方です
配り、エレガントな立ち居振る舞いに恐縮して頭
か?」
が下がる思いだった。そして彼女の微笑みは周り
私「ごとうみどり、さんです。」
の人々を幸せのオーラで包みこむ。これは私のみ
「ごっど、みどりさんですか?」
ならず、関わった職員全員が感じたことである。
私「いえ、ご・と・う・みどりさんです。」
「ごっ・ど・お、みどりさんですね。」
五嶋みどりさんの人間性にもすっかり魅了され、
病院全体で何かお役にたてることがないか思案し
米沢なまりで話しかけられた私の耳には“God
ながら毎日を送っている。
”さん としか聞こえなくなってしまってい
Mi
dor
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ミュージック・シェアリングの活動については
た。演奏会の感激を語り合いながら、私自身は4
五嶋みどりさんの公式HPで詳細に紹介されてい
年前のコンサート体験を思い出していた。
る。子供たちのきらやかな瞳、喜色満面の笑顔、
音楽の楽しさを共有できた嬉しさにあふれている。
2011年6月、福島市内で五嶋みどりさんの演奏
子供たちからの手紙も実に感動的である。I
CEP活
を聴かせていただいた。東日本大震災と原子力発
動は国内のみならず、ミャンマー・バングラディ
電所爆発の影響で演奏会はキャンセルが相次いで
シュ・ラオス・モンゴル・インドネシア・カンボ
いて、しばらく演奏会がないものとあきらめられ
ジア・ベトナムなどでも開催されてきた。この活
ていた時期である。五嶋みどりさんは満場の拍手
動が継続し、これからもより多くの子供たちの笑
に迎えられてステージに登場され、彼女が全身全
顔とつながり感動を共有できるようにと願ってや
霊で奏でた音楽は心にダイレクトに響いてきた。
まない。
音楽に集中でき、癒され、幸福感に包まれていく
追記:
のを実感した。当時はいまだ混乱の渦中にあり、
ミュージック・シェアリングでは活動継続の
週末仙台に帰宅するたび喪服に着替え葬儀に参列、
ためご支援、ご協力いただける皆様を募ってい
将来に不安がたちこめ、不安苛立ち、焦燥、怒り
ます。詳細は下記HPをご参照ください。
や不満、嘆き悲しみといった負の感情に押しつぶ
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12
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
人 工 知 能
山形市 武 田 和 夫
ゴマちゃんアザラシの白いぬいぐるみロボットは、
算尺、タイガー計算機、鞄ほどもある数十万円の電
撫でたり擦ったりすると声をあげる、それで介護施
気計算機。それが今ではソラー電卓が100円ショップ
設の老人がニコニコしている写真があった。
「いや
で売られている。I
Tの進化は加速度的に速くなって
し」なのか。
いる。
それがI
Tの進化で、言葉に反応し適切な返事が出
チェスや将棋に人工知能が対局した最初は、定石
来る、感情認識ロボットが出た。人型ロボットのペッ
や過去の棋譜を記憶させたものから指し手を探索し
パーは20万円未満という手に届く価格なので瞬く間
選択したらしい。無論人間には敵わなかった。最近
に1千台も売れたそうだ。このような人型でなくと
では脳細胞の働きを真似て、人工知能が自分で考え
も器械の中に組み込まれた人工知能はたくさんある。
るようになり、高段者と互角どころか人間のほうが
今、自動車販売のセールスポイントは、車が接近
負けている。
しすぎたときに自動的にブレーキがかかる装置や、
膨大なデータを記憶し、それを検索して答えを見
またきちんと枠内にバックでの駐車をお手伝いする、
つけるクイズ知識系の人工知能ワトソンなどは、人
センサーカメラとハンドル、ブレーキを組み合せた
間の記憶力を超えているだろう。しかし百科事典は
車も女性に人気があるという。アメリカ・カリフォ
詰め込まれたものは出せるが、入っていなければ分
ルニア州ではグーグルカーが信号や地形を読み込む
からないと答え、自分で考えることはしない。とこ
センサーカメラなどを備え、運転台に人間がいない
ろが人間の脳細胞は詰め込まれたものを適宜取り出
自動操縦の貨物自動車が150万キロ以上も試験走行
し、組み合わせ新しい答えを作り上げる。この作業
をしている。数台のセンサーカメラで前後左右を見
で幼い子供が今まで会ったことが無い犬や猫を瞬時
張り、障害物や危険物に対して瞬時に判断し、最善
に区別し、ワンワンとニャアニャアを見分ける。犬
の方策を実行する。これなら人間より安全性が高い
も猫も四足、ヒゲも尻尾もある、子牛ほどの大きな
かもしれない。
犬も掌に乗る小さな犬もいる。これを辞書の記憶だ
眼科診療ではほとんどの眼科医が、オートレフラ
けを使って見分けるのは大変だろう。
クトメータという自動屈折測定器を使用している。
最近は脳神経細胞のメカニズムを真似たディープ
50年ほど昔、この自動屈折測定器が大学病院に持ち
ラーニングとやらの人工知能があり、画像認識力が
込まれたときは、巨大で測定に時間がかかり、デー
飛躍的に高まり、NECの器械は空港や国境で化粧を
タのプリントアウトにも待たされ、これは使い物に
変えていても1秒で本人確認をし、正解率も極めて
ならないと思った。しかし現在は患者が器械から顔
高いそうだ。そのうち病気の診断治療能法の選択も
を遠ざけている間に結果がプリントされる。しかも
人工知能任せになりそうだ。
院内のパソコンにデータが送り込まれる。算盤、計
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
を逃めに須に二 閉れ伊乗とな男最
じ、達りなろ小上
た山家込りう次義
。形のみ、と郎光
南安和両しほの
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館泰平者てか妹
考
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いたあけとをの
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た。たたき産政
上形
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義県
、宗て遭輝だに
光大
最とい遇宗。よ
歴百
上弟る戦が天り
史科
家小。の義正人
館辞
改次三火時二質
資典
易郎十蓋を年代
料 後の八が援、わ
山
は家歳切護実り
形
仙督でらし弟に
放
台争未れた中十
送
政い亡よこ野七
㈱
宗で人うと義歳
発
の政ととか時で
行
も宗なしらが伊
ととるた、兄達
に不も。義義輝
帰仲長義光光宗
りに男姫とをと
七な政は輝廃結
十り宗夫宗し婚
六、のとのて。
歳山暴兄戦山長
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生城を両が城政
涯に戒軍必主宗
、
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一
五
四
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山
形
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圖 木 鎭 中 姫
生 靡 侶 慵
二
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母 南 兼 奏
レ
レ
情 伐 兄 笙
一 又また
鵬ほう
図と
を
諫いさ
む
生せい
母ぼ
のじ
情ょう
陸りく
前ぜん
の
草そう
木もく
南なん
伐ばつ
に
靡なび
く
も
戦せん
雲うん
怎いか
で
か
鎮しず
め
ん
侶りょ
と
兄けい
と
を
13
謀ぼう
計けい
のじ
城ょう
中ちゅ
う
し
笙ょう
を
奏そう
す
にも
慵のう
し
山
形
市
武
田
昌
孝
14
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
甲状腺がん多発と日本医師会
河北町 工 藤 幸 晴
東日本大震災そして福島第一原発事故から4年
せるための活動に加担することではなく、リスク
4カ月以上が経ちました。以前、本医師会報で、
を明らかにし、より上手に回避するための方法を
1)
低線量被曝の危険性 、被曝問題に対する日本医師
2)
会(日医)の対応 、そして福島県における小児甲
ひたすら正直に提供することだと考えます」
これらの小児甲状腺がん多発については一部の
状腺がんの多発 等について述べさせていただき
雑誌8)~11)や週刊誌12)~14)等は詳細に取材し報道して
ました。福島県における小児甲状腺がんは、第8
いますが、日本の大手マスコミはほとんど報道し
回福島県県民健康管理調査検討委員会(検討委員
ていません15)。日医もこの件に関しては全く意見
会)(2012年9月11日開催)において、初めて1
や声明は出しておりません。一方、核戦争に反対
名の小児甲状腺がんが報告され、その後、漸増し、
する医師の会からは、2015年1月13日付で「東京
第19回検討委員会(2015年5月18日開催)におい
電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康
て、甲状腺がん確定103名、疑い23名の計126名と
管理のあり方に関する専門家会議(中間取りまと
報告されました。しかし、検討委員会では未だに
め)を踏まえた環境省における当面の施策の方向
原発事故による被曝とは関係ないと発表してい
性(案)についての意見」が公表されています。
ます。
その中で、
「放射線関連甲状腺がんに対して唯一有
その理由の一つにチェルノブイリ原発事故と比
効な対策は早期発見であり、転移などの重大な障
べ被曝した線量が遥かに少ない事を挙げています。
害を防ぐためにも国の責任で医療上のサポート体
しかしこれに対しては以前から大幅に過小評価し
制を充実させなければならない」と述べています。
3)
ている恐れがあるとの意見があります
3)~6)
。
St
udy2007氏は見捨てられた初期被曝について詳
7)
述しています 。以下、本文より一部抜粋します。
「さらに驚くことに、住民の初期被ばくを目の当た
また、この専門家会議委員の石川広巳氏(日医常
任理事)は初回から、早急に住民の健康支援の話
を進めるべきだと主張し続けており、2014年12月
号のDAYSJ
APANのインタビューにおいて、「日
りにした福島県や政府、および一部の学者らは、
本医師会の代表ということで、日本医師会として
避難や被ばく防護を強化するのではなく、身体除
恥ずかしくない事を言っているつもりです」と述
染や安定ヨウ素剤服用に関する基準値のほうを
べています。しかし、未だに日医として福島県に
(危険な方向に)10倍近くに引き上げてしまいまし
おける小児甲状腺がんの多発に関しての意見や声
た。これにより被ばく被害は隠され、実害は心の
明は何も出しておりません。日本医師会綱領の第
問題にすり替えられます。こういった目の前の事
一に「日本医師会は、国民の生涯にわたる健康で
実を過小評価したことにより、3月15日以降の東
文化的な明るい生活を支えます」とあります。そ
京を含む広範な地域で初期被ばくを防ぐことにも
うであれば現在の福島県における小児甲状腺がん
失敗しました」
「本来、安全の根拠として社会や政
多発に対しても何らかの対応をとる必要があるの
策を支えていたはずの科学は放棄され、行政に
ではないでしょうか。
よって選任された専門家が見かけだけの安心を会
津田氏は以前よりアウトブレイクを指摘してお
議室で創作するようになりました」
「避けることの
「福島県は、もうこれ以上、根拠もなく
り3)16)~19)、
できるがんリスクが非科学的で理不尽な理由によ
無意味な時間を浪費し続けるのではなく、県民の
り、多数の子どもたちに押し付けられるのを、私
信頼回復を図るために、科学的に妥当な分析を行
は許すことはできません」
「専門家の役割とは、リ
い、その知見と現実とに対応した対策に結びつけ
スクを感じにくくし、より大きなリスクを受容さ
ることの出来る発表を適宜おこなう姿勢へと修正
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
15
を始めるべきである。現在の無為無策の状態から
8)特集 福島の母440人の証言集:福島原発事散後
早く抜け出し、症例把握を拡大し、2011年に19歳
8月
の生活・子どもの健康.DAYSJ
APAN.2014.
以上であった県民の甲状腺がん症例の把握や甲状
号別冊
腺がん以外のがんや、非がん疾患の症例把握に力
を入れるべきである。同時に、特に南の方に隣接
する各県もまた、これらの症例把握を始めるべき
である」と述べています20)。さらに「福島県内の
空間線量率の高い地域においては、妊婦や若年者
を優先させた、避難を含む一層の放射線防護対策
が望まれる」と警告しています20)。しかし日本政
9)津田敏秀:特集100ミリシーベルトのウソ 放射
能による小児甲状腺がんの多発.DAYSJ
APAN.
2014.10月号
10)おしどりマコ:特集 福島の小児甲状腺がん 福
島県「県民健康調査」検討委員会「甲状腺検査評価
部会」小児甲状腺がん「多発」認める.DAYSJ
APAN.
7月号
2015.
11)おしどりマコ:福島原発事故後の小児甲状腺がん
府は全く逆の方針を打ち出しています21)。
厚労省研究班会議の報告書「福島県と周辺の県につ
昨年5月21日に福井地裁において大飯原発運転
いては、がん登録と県民手帳(被ばく者手帳)を組
差し止めの判決が言い渡されました。その判決文
み合わせフォローアップする必要がある」
.DAYS
の中で樋口英明裁判長は「本件原発の運転停止に
よって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国
富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土
とそこに根を下ろして生活していることが国富で
あり、これを取り戻すことができなくなることが
国富の喪失であると当裁判所は考えている」と述
べ、さらに「原子力発電所でひとたび深刻事故が
起こった場合の環境汚染はすさまじいものであっ
て、福島原発事故は我が国始まって以来最大の公
害、環境汚染である」とも述べています。
医学者がこれまでの公害事件22) と同じ過ちを繰
り返さないように願うだけです。
7.
(2015.
27記)
8月号
JAPAN.2015.
12)特集 東日本大震災から4年 東電福島第一原発
3月6
事件は終わっていない:週刊金曜日.2015.
日号
13)特集 5年目を迎えた放射能問題:週刊金曜日.
3月13日号
2015.
14)白石草:福島の小児甲状腺がん多発と被ばく影響
政府は健康より五輪を優先するのか.週刊金曜日.
7月17日号
2015.
15)大沼安史:世界が見た福島原発災害4 ― アウト・
オブ・コントロール ― .緑風出版,2015
16)津田敏秀:100mSvをめぐって繰り返される誤解
5月号
を招く表現.科学.2014.
17)津田敏秀:2014年8月24日福島県「県民健康調
査」検討委員会発表分データによる甲状腺検診分の
参考文献
1)工藤幸晴:低線量被曝の危険性.山形県医師会報.
2011.11月号
2)工藤幸晴:被曝問題と日本医師会.山形県医師会
9月号
報.2012.
3)工藤幸晴:原発事故と甲状腺がん多発.山形県医
5月号
師会報.2014.
まとめ.科学.2014.10月号
18)津田敏秀:2014年12月25日福島県「県民健康調
査」検討委員会発表の甲状腺がんデータの分析結果.
2月号
科学.2015.
19)津田敏秀:2015年2月12日第18回福島県「県民
健康調査」検討委員会発表の甲状腺がんデータの分
4月号
析結果.科学.2015.
4)St
udy2007:体表面汚染スクリーニングが示す初
20)津田敏秀:2015年5月18日第19回福島県「県民
期甲状腺被ばく防護の不備 ― もうひとつの「実測
健康調査」検討委員会発表の甲状腺がんデータの分
5月号
データ」による線量推計.科学2014.
7月号
析結果.科学.2015.
5)St
udy2007:UNSCEAR2013報告から読み解く原
6月号
発事故後の被ばく防護の不備.科学.2014.
6)St
udy2007:見 捨 て ら れ た 初 期 被 ば く ― ス ク
リーニング基準値の引き上げと変質に関する経緯.
3月号
科学.2015.
7)St
udy2007:見捨てられた初期被曝.岩波書店,
2015
21)沢田昭二,松崎道幸,矢ヶ崎克馬,島薗進,山田
耕作,生井兵治,満田夏花,小柴信子,田代真人:
福島への帰還を進める日本政府の4つの誤り 隠
される放射線障害と健康に生きる権利.旬報社,
2014
22)津田敏秀:医学者は公害事件で何をしてきたのか.
岩波書店,2014
16
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
山形県医師会親睦ゴルフコンペでの
ベスグロ優勝を振り返って
長井市西置賜郡医師会 大森医院 大 森 典 夫
梅雨時のコンペとい
ティーから打っていますが、200ヤードを超える
うことで天気が心配さ
ショートホールが3ホール、400ヤードを超えるミ
れましたが、好天に恵
ドルホールが4ホールあり、より難易度が高く、
まれました。私にとっ
レギュラーティーはとても楽に感じました。コー
てメジャーなコンペな
スのレイアウトはほぼ頭に入っているので、
「地
ので、一度は優勝して
主」という言葉がありますが、地の利に恵まれて
みたいという野望はあ
いたと思います。同伴競技者は丸岡喬、保坂淳、
りましたが、考えても
武田隆先生で、保坂、武田の両先生とは初対面で
みなかったスコアが出て、更に、ボギーをたたい
したが、とても和気あいあいとした雰囲気の中、
た6ホール中5ホールが隠しホールに当たるなど
皆さん80台前半の好成績で、パーティー内で合計
運にも恵まれて、ベスグロ優勝することができま
6枚のバーディーキムチ券が飛び交う中、程よい
した。今回の6ボギー・3バーディーの75
(3オー
緊張感と楽しさのなかでラウンドすることができ
バー)という成績は私のベストスコアです。
ました。
平成25年の秋に山形ゴルフクラブの正会員に
ゴルフはメンタルのスポーツとよく言われます
なってから、自宅から車で30分の近距離にあり、
が、パートナーとの間のいいムード・競い合うこ
イブニングを一人でラウンドできるということで、
とによる緊張感からうまれる集中力がこのような
健康の維持増進のためとゴルフの奥深さや面白さ
結果につながったものと思っています。
に惹かれ、今年は現在までイブニングを23回ほど
最後にコンペの運営に当たられた皆様のご苦労
ラ ウ ン ド し ま し た。回 る と き は い つ も バ ッ ク
に感謝いたします。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
17
第42回山形県医師会親睦ゴルフコンぺ成績表
日時:平成27年7月12日(日)
場所:山形ゴルフ倶楽部
RANK
優 勝
準優勝
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
氏 名
大 森 典 夫
東海林 眞 司
齋 藤 恭 一
結 城 正 明
磯 田 昇
井 田 英 雄
丸 岡 喬
桑 島 一 郎
柴 田 雄 二
武 田 隆
小 室 淳
鈴 木 浩
横 山 彰 夫
依知川 潔
笠 原 慎 逸
佐 藤 紀 嗣
後 藤 慎 一
保 坂 淳
原 田 正 夫
齋 藤 博
須 貝 昌 博
内 藤 章
原 田 一 博
山 田 昌 弘
髙 橋 則 好
瀬 尾 東 伸
浅 野 正 二
金 沢 喜代志
吉 福 宏 実
福 原 晶 子
榊 原 昭
坂 野 信
北 條 昌 知
神 林 隆 明
所 属
長・西
山形市
山形市
山形市
山形市
上山市
酒 田
長・西
北村山
寒・西
北村山
北村山
寒・西
山形市
山形市
上山市
北村山
北村山
上山市
山形市
寒・西
山形市
上山市
南・東
北村山
酒 田
酒 田
上山市
山形市
鶴 岡
山形市
山形市
山形市
北村山
OUT
35
33
40
38
39
43
38
42
44
41
46
46
41
42
48
53
45
42
44
52
42
42
49
44
54
46
60
45
50
51
53
54
45
50
I
N
40
44
47
41
46
41
43
51
41
42
47
47
51
44
44
44
50
41
44
54
46
45
53
49
45
48
51
52
51
55
53
48
62
57
GROSS HDCP
75
3.
6
77
4.
8
87
14.
4
79
6.
0
85
10.
8
84
9.
6
81
6.
0
93
18.
0
85
9.
6
83
7.
2
93
16.
8
93
16.
8
92
15.
6
86
9.
6
92
15.
6
97
20.
4
95
18.
0
83
6.
0
88
10.
8
106
28.
8
88
10.
8
87
9.
6
102
24.
0
93
14.
4
99
20.
4
94
14.
4
111
31.
2
97
16.
8
101
20.
4
106
25.
2
106
25.
2
102
20.
4
107
25.
2
107
24.
0
備 考
NET
71.
4 BG、NP、XNP
72.
2
72.
6
73.
0
NP、NP
74.
2
DC、DC
74.
4
XNP
75.
0
75.
0
75.
4
75.
8
76.
2
76.
2
76.
4
NP
76.
4
76.
4
76.
6
77.
0
77.
0
DC、NP
77.
2
77.
2
77.
2
77.
4
78.
0
78.
6
78.
6
79.
6
NP
79.
8
80.
2
DC
80.
6
NP
80.
8
80.
8
81.
6
81.
8
83.
0
NP
18
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
山形市医師会だより(平成26年5月20日 第540号)から
「先生!まだ血圧の薬を飲まなければなりませんか」
日本人間ドック学会の「判定基準」変更について
山形市医師会健診センター 所長 有 川 卓
健康診断の判定基準が変わるそうですが
・・・唐突なマスコミ発表と波紋
健診センターでも判定に反映させるのかといった
議論がなされた。
「先生、健診の判定基準が変わるそうですが、そ
うすると私は薬を飲まなくてもよいのではないで
すか」、患者さんからこういった質問を受けた先生
日本人間ドック学会と健保連による
4月4日記者発表の内容
方も少なからずおられたことと思います。
ドック小委員会が発表した報告は「新たな健診
ことの発端は、2014年4月4日、日本人間ドッ
の基本検査の基準範囲 ― 日本人間ドック学会と
ク学会(以下、ドック学会)と健康保険組合連合
健保連による150万人のメガスタディ」と題し、A
会(以下、健保連)で作られた検査基準値および
5判で6ページの本文と10ページの図表で、その
有用性に関する調査研究小委員会(以下、ドック
ほかに説明に用いられたスライド20枚がある。
小委員会)が「健康診断で正常と異常を判別する
ド ッ ク 小 委 員 会 の 研 究 結 果 は、
LDLコ レ ス テ
うえで指標となる新たな基準範囲を設定した」、と
ロール関連を除いて、
各検査の関連専門学会の定
して研究結果を厚労省へ報告すると同時に記者発
める基準値と大部分は近似していたとしている。
表を行ったことにあった。これを受けたマスコミ
拡張期血
だが、
血圧は収縮期血圧88~147mmHg、
各社は、翌5日に「『健康』の基準広げます 日本
日本高血圧学会の基準値
圧51~94mmHgとされ、
ドック学会 血圧や肥満度」(朝日)、
「『健康』な
を超え
(収縮期血圧140未満、拡張期血圧85未満)
人が増える?人間ドック学会が新基準」(毎日)、
は男性で18.
るものであった。またBMI
5~27.
7、女
「男性の中性脂肪『高くても健康』 人間ドック学
性で16.
8~26.
1が基準値とされ、従来の数値(男女
会など新基準値」
(産経)などの見出しで一斉に報
とも25以下)より緩和された。血液検査項目のうち
じた。基準値の変更はあたかも「健康」の基準の
大幅に高くなったというLDLコレステロール関連
変更と受け止められ、厚労省のがん対策・健康増
では性差と年齢群による差が認められたとして、
進課には「いつ(特定健診の)見直しが行われる
性 別、
年 齢 ご と に 設 定 さ れ た。
従来男女とも
のか」といった制度に関する質問から、
「今飲んで
以下であったLDL120mg/
dl
Cは上限値を男性で
、女性は30~44歳で152mg/
、
178mg/
dl
dl
45~64歳
、65~80歳で190mg/
以下とされた。
で183mg/
dl
dl
総 コ レ ス テ ロ ー ル 値 は 従 来 の 基 準 値 は140~
で あ っ た も の が、
上限値は男性は
199mg/
dl
、女性は30~44歳で238mg/
、
254mg/
dl
dl
45~64歳
、65~80歳で190mg/
以下とされた。
で273mg/
dl
dl
いる薬をやめてよいか」といった個人的な質問な
ど様々な問い合わせが寄せられたということで
ある。
4月17日に開かれた医師会健診センター運営会
議でも、患者さんから健診の基準値が変更になれ
ば治療をやめてよいかといった質問を受けており
対応が必要なこと、ドック学会の新たな基準値を
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
《ドック小委員会の報告書》
今回のドック小委員会報告の要点を以下に記す
(「 」は引用)。
19
ノーマルの人はこの検査値の範囲であることを意
味するものであり、専門学会のガイドラインに示
してある疾患判別値とは異なる」
「ただ、本基準範
人間ドック学会と健保連とは、共同で「人間ドッ
囲は150万人のメガスタディによる新たな検査値
ク健診の有用性をより明確にし、多くの加入者の
の基準範囲であり、今までに類のない調査結果で
生活の質の向上と医療費適正化に資することを目
あるので、今後健診機関の許容基準範囲として健
的に調査研究を実施」する。まず「新たに一定の
診の現場で用いることが期待される」と述べて
健康条件を満たす個体の標準的な臨床検査値の分
いる。
布域(基準範囲)を作成し、人間ドック受診者を
今回の小委員会の基準値と報告書15ページにあ
一つの集団として5年間の変動を追跡調査する」。
る判定区分(2014年4月1日改訂)との値が異
まず、国際的に認められているNCCLSの定義によ
なっており、今年度から新たな基準値が適用され
り、
「以下の基準をすべて満たしている者を基準個
るものではないと判断されるのではあるが、報告
体とした。
書のタイトルや文面、また解説用スライドからは
ⅰ)既往歴に悪性腫瘍、慢性肝疾患、慢性腎疾患
小委員会の新基準値に対する並々ならぬ自信が窺
などの疾患のない者、ないしは入院歴のな
え、記者発表が「誤報」を招くような内容であっ
い者
たのではないかと想像される。
ⅱ)退院後1か月以上経過している者
4月7日、ドック学会理事長および健保連参与
ⅲ)現病歴で下記の事象がない者 の連名で「4月4日報道機関へ公表した内容につ
・薬物の常用(高血圧、糖尿病、脂質異常 いて」と題する文書が発表された。その中で、
「4
症、高尿酸血症などの疾患治療のため)
月4日に行った厚労省への報告と記者発表は、平
・B型肝炎あるいはC型肝炎
成25年から26年までの2年間の事業の中間報告
値:25未満
ⅳ)BMI
であって5月をめどに最終報告書のとりまとめ作
ⅴ)喫煙歴
業中である」こと、
「現在のデータは単年度の結果
日未満
ⅵ)飲酒1合/
であり、今後数年間さらにデータを追跡調査して
ⅶ)血圧130/
85mmHg未満 結論を出していく」こと、
「今すぐ学会判定基準を
は基準個体の条件からそれぞれの
なお血圧とBMI
変更するものではなく、厚生労働省には特定健診
しばりを外して解析した。」
の保健指導基準が性別、年齢別によって数値が違
このようにして、人間ドック健診の受診者約150
うものがあるという事実をご報告した段階である
万人から健康人34万人が抽出され、この中から
ことをご理解いただきたい」としている(アンダー
7の集団をアトランダムに取り出し、これを潜
1/
ラインは声明文のまま)。
在値除外法により二次除外を行い、最終的に約1
今すぐ学会判定基準を変更するものではない、
万~1万5千人の超健康人(スーパーノーマルの
と改めて公表しなければならないほど記者発表に
人)が選ばれた。
対する反響が大きかったものと思われる。
この超健康人から得られた測定値をべき乗変換
で正規分布化したうえで95%信頼区間を計算し、
日本高血圧学会の声明
その下限値と上限値を逆変換したものを基準範囲
4月14日の日本高血圧学会理事会は今回の報道
とし、性差および年齢差をも階層化し群間差指数
により、多くの人が「正常」という値が複数存在
により判別した。
することで混乱しているのではないかと懸念され
「今回設定した基準範囲は各専門学会が推挙す
るので、先にドック小委員会が発表した報道内容
る基準値とは定義や設定方法が異なるので同一に
との違いを紹介し、国民、医療従事者が高血圧と
は比較できない」。「基準範囲はいわゆるスーパー
その治療の必要性について改めてご理解いただき
20
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
たい、として「国民の皆様へのお願い」と題する
日本動脈硬化学会の声明
声明を発表した。この声明はマスコミにはあまり
4月23日日本動脈硬化学会からは、概略で以下
取り上げられなかったようであるが、概略以下の
の発表がなされたという。
とおりである。
まず、ドック学会の新基準では、女性よりも心
日 本 高 血 圧 学 会 の 血 圧 分 類 で は、高 血 圧 を
疾患になる危険の高い男性で基準値が上がること
140/
90mmHg以上としており、収縮期、拡張期と
から、動脈硬化に関連した疾患を予防する上で重
もにその基準を下回っているときに正常血圧域と
要な行き違いが出る。また、ドック学会が示した
し、その中に至適、正常、正常高値の3つの分類
「超健康人(スーパーノーマル)」の中に症状は出
を設けている。至適血圧を超えて血圧が高くなる
ていないが動脈硬化を持っている人が混入してい
ほど、全身血管病、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓
る可能性があり、限られた検査項目を一側面から
病などの罹患リスクおよび死亡リスクが順に高く
解析されていることは問題である。追跡調査の
なり、また高血圧を治療することによって心血管
データがないままそうした値を健康の行方に関わ
病の発症は減ることが確認されている。この分類
る基準値に設定すること自体に本質的な問題があ
は世界共通で、原則として140/90mmHg以上の人
る。(本文を入手できず、ネット上の情報です)
は高血圧として治療の対象とされる。
ドック学会小委員会の「正常」の基準値の算出
ま と め
法は、報道によれば、
「妥当な方法で、対象者も極
日本人間ドック学会と健保連の研究小委員会に
めて多く信頼性の高いもの」だが、
「心血管病発症
よる「新たな基準範囲」はドック学会理事会の決
の危険性が高まるかどうか、治療介入の必要性が
定前に唐突に発表され大きな波紋を投げかけたわ
あるかどうかは検討されていない」
けであるが、何らかの意図があったのであろうか。
つまり「この範囲であれば大丈夫ということを
確かに大規模な調査ではあるが、なぜ基準個体(健
示す『正常』ではなく、正常と思われる人の検査
(25未満)と血圧(130/
康人)の条件からBMI
85
の基準値というのが正確な表現」である。ドック
mmHg未満)を除いて、測定値を解析したのであ
小委員会の示す正常(147/
94以下)の一部には高
ろうか、疑問は残る。
血圧学会の分類でⅠ度高血圧の「要再検、要治療」
いずれにしろ、日本人間ドック学会小委員会の
が含まれている。
新たな基準値は、
「現在健康な人はこの範囲にあっ
高血圧は家庭血圧の測定で正確に診断できる。
た」ことを示したものであって、
「この範囲なら超
5日間の平均血圧が135/
85mmHg以上は高血圧で、
健康」ではない。
『エビデンスに基づく診断、予後
治療中であればコントロールが不十分である。降
判定、治療介入の基準を示すものではない』とい
圧目標は年齢や合併症により異なるが原則は
うことである。
140/
90mmHg未満である。高血圧治療が必要な人
関係学会の治療ガイドラインに基づいて健診結
は、医師の指導のもと、適切に血圧が管理される
果の判定を行い、診療においても何ら変更を要す
ことを期待する。
るものではないと考えられる。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
21
胃健康度診断の試み
鶴岡地区医師会 前鶴岡地区医師会(現ときわ会常磐病院)
松田 徹 一般社団法人 鶴岡地区医師会 荘内地区健康管理センター 工藤 智美、菅原 翼、佐藤 賢 五十嵐 ちづる、佐藤 日出夫、中山 豊久
一般社団法人 鶴岡地区医師会 御橋 慶治 医療法人秀栄会 中村内科胃腸科医院 中村 秀幸 医療法人栄和会 斎藤胃腸クリニック 齋藤 壽一 【目 的】
(H.pyl
)菌により慢性胃
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炎が起こり、それを発生母地として胃がんが発生
することが知られている。鶴岡地区医師会では山
形県医師会の地域保健研究事業として平成21、22
1)
年度の2年間「胃の健康度診断」
により当地域の
実態を把握し、事業終了後の平成23年度からも継
続し、諸検討を行ってきたので報告する。
【対象および方法】
本地区医師会の荘内地区健康管理センターを受
診する胃がん検診受診者の希望により、オプショ
ンとして血液検査による血清ペプシノーゲンと
抗体の測定を組み合わせた「胃の健康度診
H.
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断」を実施した。研究事業は平成21、22年度に行
い、その後の平成23年度からも同様に実施した。
これらにより平成25年度で受診者数は5,
841名と
なった。実施手順は胃X線検査と同日に血液検査
を行い、後日X線画像の読影の際に測定結果を
ディスプレイ上に示し、読影を行った。
血清ペプシノーゲン(PG)は冨士レビオ社製
抗体は協和メディックス社
CLI
A法、血清H.
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製EI
A測定法(2011年は11月までは測定装置AP960)を用いた。受診者にはあ
860、その後はAPらかじめ胃健康度診断の趣旨と方法を示し、検診
機関から1年後に経過観察のための連絡などにつ
いて同意を得た上で検診を実施した。測定結果は
ABCD群に分け、グループ毎に胃がん罹患予測
や、その後の注意などについて注意書きを添えた
報告書を送付した。読影者にはあらかじめ研修会
などで各群の胃X線検査画像の特徴と胃がん発見
率等を示し、通常の胃がん検診と同様の読影を
行った。なお、血液検査のみの異常者(BCD群)
は要精検とはしなかった。胃X線要精検者には通
常の胃がん検診と同様の精検を実施したが、血液
検査結果も同封し内視鏡検査医の参考とした。平
成26年4月からは試行的に胃X線の背景胃粘膜所
感染の有無の鑑別が可能かについ
見からH.
pyl
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i
て画像診断に先駆け検討した。なお、本事業は本
地区医師会の倫理委員会の承認を得て、後年に地
域がん登録による照合研究の実施なども含め、受
診者の同意を得て実施した。
【結果および考察】
1<胃健康度診断結果と胃がん発見状況>
平成21年度から25年度までの受診者数は5,
841
名で男性は2,
548名、女性3,
293名であり、男女と
も55~59歳の受診者が最多であった。胃の健康度
(-)
分 類 は A 群〔H.
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or
i PG法(-)〕が2,
557例
(+)
(43.
8%)、B群〔H.
pyl
or
i PG法(-)〕1,
238名
(+)
(21.
2%)、C群〔H.
pyl
or
i PG法(+)〕1,
876名
(-)
(32.
1%)、D群〔H.
pyl
or
i PG法(+)〕は171例
(2.
9%)であった。40~44歳男性のA群は63.
3%、
女性は68.
2%で、60~64歳男性は26.
8%、女性は
35.
8%であった。各年代ともに非感染割合は女性
のほうがやや高かった(表1)
。
平成25年度までの発見胃がんは5,
841名の受診
者中26例で0.
45%であった。発見胃がんはB群は
2例、C群21例、D群1例であった。A群は2例
(61歳、50歳)であったが、両者とも予診票では
除菌歴はなかったものの、問い合わせの結果、除
菌歴を有していた。画像上は両者ともD群に位置
22
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
B群0.
21%、C群+D群1.
87%としている。当セン
ターでの発見率はA群0.
08%、B群0.
32%、C群
1.
17%、D群0.
59%で、規報告に比し大差はなかっ
づけられる症例であった。発見がんの分化度は高
分化型が20例と多数で、未分化型は6例で、B群
1例、C群5例であった。これらの症例は粘膜の
が62.
活動性の炎症の指標とされるPGI
I
6、46.
4、
23.
3、23.
9、23.
3と2名を除いては高い者が多かっ
た。胃がんの発見率について、井上1)はA群0%、
た(表2)
。
2<胃X線検査画像の特徴>
PG陽性者の既存の胃X線検査画像上の特徴的
所見を基に、ABCDの特徴を整理した。近年で
は特徴的所見はほぼコンセンサスが得られ、殆ど
の読影医の知るところとなった2)。まだ開発すべき
非感染胃
事項は多いものの、今後の課題はH.
pyl
or
i
と、その他の画像の確実な鑑別と考えられた。ま
高値例は背景粘膜の炎症の
た、B群に関してPGI
I
強さを反映しており、未分化型胃がんの発生母地
<30ng/
はB1
として注目されている3),4)。PGI
I
ml
≧30ng/
はB2群とされており、後者
群、PGI
I
ml
のがん発生率は高い。実際、次年度発見された偽
陰性例の再検討を行っても、殆どの粘膜像はB群で
あり、異常所見を指摘できない場合もあり、この
グループを管理検診に持ち込むなどの対処法の模
索が必要であろう。(平成25年発表)
3<PG値の検討>
対象症例から無作為に249名のフィルムを選び、
医師とレントゲン技師がABCDの特徴的所見に
基づきABCD各群に選別した。その中で診断に
表1.性・年齢別胃の健康度診断結果
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山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
参加した7名全員あるいは1人を除いて同じ群の
、PGI
、PGI
値につい
症例と判定した各群のPGI
I
/
I
I
て検討した。CとD群を萎縮あり、B群も萎縮あ
、PGI
を用いるこ
りとしROC解析を行うと、PGI
I
/
I
I
とが妥当であった(図1)。同じ方法での検討では
値は≦15ng/
、PGI
は≧3.
A群のPGI
I
ml
/
I
I
0が、他
はA
との重複を避けるために妥当であった。PGI
I
群を他群から分離するために有効な指標であった
は各群間の重複が多く、A群を他群から分
が、PGI
離する指標としては妥当ではなかった。このよう
にPGのカットオフ値を設定するのは容易ではな
く、適正な値を導き出すことは不可能であった。
感染
内視鏡や組織所見、X線像など、何がH.
pyl
or
i
を忠実に現すかは不明である。あるいは今後、血
抗体がもっと重要性を持つ指標なのか
清H.
pyl
or
i
も知れない。(平成23年発表)
非感染とされる胃粘膜像>
4<H.
pyl
or
i
510例のA群(PG値が正常値のPGI≦70ng/
ml
かつPGI
≦ 3.
抗体陰性)の
/
I
I
0、かつ血清H.
pyl
or
i
X線画像を対象として検討した。その中で、粘膜
ヒダが未成熟で高さが低く、細くなだらかな立ち
上がりを幼粘膜群、ヒダの立ち上がりがシャープ
で、ヒダの辺縁の微小な鋸歯状変化が無く、前庭
部の変化が無いものをシャープ群、その中間を中
間群とした。その結果、年齢は幼粘膜群49.
6±10.
7
歳であったのに比し、中間群50.
8歳で、シャープ
群は54.
9±10.
2歳と有意に上昇した。つまり、幼
粘膜→中間→シャープ群と高齢化する可能性を示
値は幼粘膜群が37.
であっ
した。PGI
5±11.
2ng/
ml
と有意
たのに比し、シャープ群は50.
3±33.
1ng/
ml
23
に上昇した。PGI
値はPGI
値と同様、幼粘膜群が
I
であったのに比し、シャープ群は
7.
3±2.
4ng/
ml
と 有 意 に 上 昇 し た。あ る い は
10.
4±4.
5ng/
ml
シャープ群のような変化は既感染を示すものかも
知れない。今後、同様の検討がピロリ抗体価など
も加えて検討される意義は大きいと考えられた
(表3)
。すなわち胃の健康度診断と胃X線検査を
相補的な利用による効率のよい「リスク別胃がん
(平成23年
予防&検診」の構築5) が必要である。
発表)
5<要精検率に及ぼす影響>
鶴岡地区医師会では前の読影者の所見を見ずに
読影する異時性のbl
i
nddoubl
echeck方式を用い
ている。同法は感度・特異度とも優れた結果が得
) 要精検率が高くなる、i
) 他の読影者
られるがi
i
の影響を受けないため読影技術が向上しにくく、
特に読影初心者の教育が重要であるなどの課題が
あ る。こ れ ら の 理 由 も あ り、平 成21年 度 か ら
感染に関連する胃粘膜の変化を主題にし
H.
pyl
or
i
た研修と症例検討を行ってきた。その結果、
平成21
年 度 の A B C D 群 別 の 要 精 検 率 は A8.
1%、B
16.
2%、C20.
6%、D19.
0%であったものが、平
成25年度にはA1.
9%、B6.
4%、C18.
6%、D9.
1%
となった。これらの背景粘膜の評価の実施により、
特に若年者の多い職域での要精検率を下げること
が可能であった(表4)。
26年度は画像診断時、先ず読影者が血液検査結
感染の有無をチェッ
果を見ず、X線画像でH.
pyl
or
i
クしてから通常の胃がんスクリーニングを行った。
抗体が3未満を未感染とす
その結果、血清H.
pyl
or
i
ると67.
3%が未感染と読影していた。10以上を感
染とすると82.
2%が感染としていたが、中間値例
については感染・非感染の診断は約半々であり、
感染の診断は難しい事が示された。一方、
H.
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表3 A群粘膜像のカテゴリー分類
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3*,,
QJPO
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図1.胃がんの健康度診断に用いるべきパラメーター
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24
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
表4 要精検率の変化
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特異度については真の血清H.
抗体の意味づ
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or
i
けが得られないことからも、現時点では示す意味
合いは薄い。(平成27年発表)
【参考文献】
1)井上和彦、ABC分類、胃がんリスク ABC分
類活用マニュアル―胃がん検診とプライマリ・ケ
アの正しい活用法―.先端医学社.東京.2014,
6<今後どうあるべきか>
除菌は胃炎の進展阻止による発がん抑
H.
pyl
or
i
制のために、完全な発がん抑制は難しいことを市
民に広く知ってもらうことは重要な事である。除
菌治療前の諸段階と、特に除菌時には医師、看護
師による除菌についての説明時に、除菌成功後も
定期的な経過観察が必須であることの説明が重要
である。治療を行う医療者からの直接の説明は何
より説得性があり、その後の行動を規定するはず
であり、そのため標準化された説明が必要である。
健康度診断に続く除菌後の経過観察は医療の問題
と片付けられている。
しかし、誰も胃がん発生抑制
は完璧とは言及していないにも関わらず、自分は
もう胃がんにはならないと自己解釈する人が多く、
これを単に医療の問題と片付けるには問題が大き
すぎよう。これだけ効果的な治療法であるにも関
わらず、胃がん抑制に関しては完璧ではなく6),7)、
抗体によるスクリーニング
またPGや血清H.
pyl
or
i
は死亡率減少効果の有無を判断する証拠不十分と
判定されている現在8)、積極的に検査や治療を勧め
られるわけではない。これらからも、諸周知策に
よって市民の意識レベルを高め、確実な管理体制9)
とともに、真に胃がんによる死亡率減少を目指す
必要がある。
2229.
2)中島滋美,伊藤高広.胃X線検査によるH.
pyl
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感染診断アトラス.関西消化管造影懇話会.大阪
市.2013.
3)井上和彦.ABC分類の問題点と課題.その解決
法.胃がんリスク ABC分類活用マニュアルー
胃がん検診とプライマリ・ケアの正しい活用法―.
先端医学社.東京.2014.2229.
4)大泉晴史,門馬 孝,有川 卓.山形市における
除 菌 診 療 の 実 際 と 課 題.
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i
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erpyl
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ABC分類.および胃X線検査の位置づけ.日消
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364.
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
25
ラジオ体操・テレビ体操と雑感
山形県医師会常任理事 齋 藤 忠 明
昔も現在も、日本国内は国民総健康志向で、食事・運動はもとより、環境までが問題になっている。
特に福島原発の問題は、当南陽市が事故のあった原発より約100kmの処に位置しており、本当に心配し
た。被災された福島県の方々には、4年余が経過した今日でも、慰める言葉もない。
さて、小生がメスを納めてから相当の時間が流れている。現在の仕事の多くは、内科が主となってい
て、殆どの患者さんに、食事療法、運動療法等の生活習慣病等の指導を毎日致しているが、現在の食事
療法・食事制限・生活習慣は、小生にとっては大変困難なことである。
しかし、仕事故に、何とか、其々の疾病のガイドライン・マニュアル通りに指導、治療しているが、
小生も前期高齢者であり、幾つかの持病がある。しかし、指導している当の小生は、それを守っていま
せんで、極力努力している状況にある。
ある書物に、齢を重ねると、食事の習性・嗜好は13歳頃の食事に回帰するとあった。振り返ってみる
と、小生13歳頃の食事は、塩辛い食べ物、梅干し、大根漬け、味噌汁、雑炊、ご馳走は鯖の生利(なま
り)などだった。高齢の患者さんも同じ嗜好かと思う。
小生の運動療法は、母と一緒に22年間、また母が神のもとに召されてからだけでも約12年間、ラジオ
体操・テレビ体操を継続して行っていることだ。母は、父の亡くなる前から、ラジオ体操・テレビ体操
が好きで、また藤山一郎さんの歌「長崎の鐘」が大好きだった。その藤山一郎さんがラジオ体操の歌を
歌う以前より、母は、毎朝午前6時30分から始まるラジオ体操を、亡くなる直前の90歳迄続けていた。
藤山一郎さんが歌うようになってからは、なお一層元気で体操していたように思う。
小生は、運動は嫌いではないが、当時は柔道等を下手なりに修業しており、ラジオ体操には興味もな
かった。しかし父が亡くなった後も、母は毎日朝一人でラジオ体操をやっており、単純に一緒に体操を
やるようになったのがその始まりだ。それ以来、殆ど休むことなく継続して今日に至っている。
ラジオ体操の歴史、効能は皆様ご存じの通り、逓信省の国民保健体操が起源だ。「国民の健康保持に
基づく社会的幸福増進事業」として、ラジオを用いた体操事業を開始したのがその始まりである。戦争
等もあったので、紆余曲折を経てラジオ体操として定着し、それからは国民全体の大きな健康保持・増
進のツールとなっている。
これは、厚生労働省が昭和53年から着手した第一次国民健康づくりを手始めに、次々と打ち出した健
康長寿の施策、
「トータル・ヘルス・プロモーション・プラン・THP」や「心とからだの健康づくり運
26
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
動」
「健康日本21」、また「スマート・ライフ・プロジェクト・SLP」等に相通じるものであり、国民の
健康保持増進に大きな影響を与えている。
では、小生にとって、ラジオ体操等の効能は、何だったのか。初期時は特段気にもかけず、考えもせ
ず、母とコミュニケーションを取りながら、毎日規則正しくラジオ体操をしていたというのが正直なと
ころだ。母はラジオ体操連盟・NHK等が製作した、以前の指導チーフ・青山敏彦先生等製作のカセット
テープを小生に見せ、勉強し、正しく体操しなさいと言い、母も実行していた。小生は、現在もその教
えを守り、ラジオ・テレビ体操を繰り返しいる。お蔭でBMI
は22~23だ。
また、現在のラジオ・テレビ体操の指導チーフ・多胡肇先生が南陽市にお出でになり、市体育協会主
催で講演をして戴いたおり、多胡先生から色紙を母に書いて戴いた。母は色紙に書かれた「継続は力な
り」の言葉が大変気に入り、最期まで部屋に掲げていた。
小生は、この頃では、ラジオ体操・テレビ体操をしないと何か物足りない感じさえする。また、小生
にとって一番困ったのは、ラジオ体操のテレビでの時間変更だ。平成20年3月29日以後、僅か5分だが
繰り上げになり、午前6時25分からになった。しかし、不器用な小生は、今もってその時間に拘ってい
る。一時、時間の調整が付けられず、苛立っていたこともある。
そして、以前にもこの様な経験があった。南陽市宮内の「熊野大社」は、毎年7月24日に夜祭、25日
に昼祭りとして例大祭をやっていたが,神輿の担ぎ手が少ないからと、土曜・休日、日曜・海の日とい
う形で休日に例大祭の日取りを変更した。
「熊野大社」の氏子の小生は、この時も体内時計が狂い、其
れは違う日と苛立ったのを思い出す。但し、「熊野大社」は現在、例大祭の日程を元の24日と25日に戻
している。また、大分後で気が付いた事だが、NHK第一のラジオ体操の時間変更はなかったのである。
母の死後、小生はテレビを見ての体操だけをしていて、ラジオを聞いて体操をしてないのであった。
長い間には疲労や二日酔い、寝不足、気が乗らない等があり、もう止めようか思ったこともあったが、
現在は平常どおりにラジオ・テレビ体操をやっている。お蔭で元気で生活が出来ている。小生の長命の
目的、意義は定かではないが、母の様に長く体操をして、もう少し健康長寿でありたいと今は考えてい
る。クリスチャンである母は、聖書 伝道者の書第12章7節「ちりはもとように土に帰り、霊はこれを
授けた神に帰る」を墓標に書き遺すようにと言い残した。小生の肉体・ちりは、間違いなく母と同じ処
に行けると思っているのだが、霊は何処に行くことが出来るか、今もって不明である。
また、小生は以前から終活をしなければと考えているが、なかなか結論を出せず、時間のみが過ぎてい
る。其れでも人は、間違いなくその時が来るので、愚妻に依頼していることがある。先ず、石のシャッ
ポ(墓石)は被らない。
「石のシャッポは作らない」
。小生の希望は自然葬と言うか、
「骨を庭に撒く、
埋める」ことだ。
今は、ラジオ体操等を継続し、自分を見つめ直し、黄泉の国に出来るだけ遅く逝くよう健康長寿に努
力したい、そのように思っている。しかし、こう言いながらも、家族、多くの友、先輩達が亡くなって
おり、黄泉の国は、小生にとっては未踏の地であるが、魅力がある処でもある。若い時から、心の中で
は何時も生死に葛藤を覚えている状態だった。
いずれにしろ、小生に残された時間はもう多くなく、問題にならない。今は、元気に生活出来ている
ことに、只々感謝しているこの頃である。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
27
県医師会だより
第
4 回 常 任 理 事 会
日 時、平成27年7月8日㈬ 午後3時30分~
会 場、県医師会館役員室 出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
常任理事 吉岡 信弥、間中 英夫
4.健康スポーツ医学委員会
7月1日昌 県医師会館
德永会長ほか役員出席
德永会長より報告。
(詳細については本誌別掲。
)
事 務 局 松本事務局長他事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
1.保険医療機関の指導について
敢 6月9日昇 山形ビッグウイング
吉岡常任理事より報告。
柑 7月7日昇 置賜総合支庁
中條副会長より報告。
2.東北医師会連合会理事・代表者合同会議並び
に東北ブロック選出日医代議員打合せ会
6月27日松 ホテルグランドパレス
德永会長、中目・中條副会長出席
德永会長より、理事・代表者会議では、平成26
年度決算が了承されたこと、中目副会長から本県
における医療事故調査制度の準備状況について報
告、「医療事故調査制度に関するシンポジウムは、
仙台市で開催することを決定し、また、日医代議
員打合せ会では、財務委員会及び議事運営委員会
の報告等があった旨報告。
3.第135回日本医師会定例代議員会
6月28日掌 日本医師会館
德永会長、中目・清治・中條副会長出席
德永会長より、横倉会長の挨拶の後、中川副会
長より事業報告が行われ、続いて、
「第1号議案 平成26年度日本医師会決算の件」「第2号議案 平成27年度日本医師会会費賦課徴収一部変更の
件」
「第3号議案 平成28年度日本医師会会費賦課
徴収の件」は、いずれも賛成多数で可決決定され
た旨報告。
5.都道府県医師会「地域医療構想策定研修」
7月2日昭 日本医師会館ほか(TV会議)
中目副会長、島貫常任理事出席
中目副会長より、厚生労働省が都道府県職員を
対象に先月行った研修の内容を、都道府県医師会
役員・事務職員のために再編成して実施されたも
ので、中川副会長から「地域医療構想の策定に向
けて」、北波孝厚労省医政局地域医療計画課長から
「地域医療構想に関する基本的な考え方」と題した
講演等が行われた旨報告。
6.学術委員会
7月7日昌 県医師会館
德永会長ほか役員出席
德永会長より報告。
(詳細については本誌別掲。
)
7.会議・行事等
敢 「子どもの健康づくり連携事業」及び「子ど
もすこやか健康事業」第1回合同連絡協議会
6月3日昌 県庁
吉岡常任理事出席報告。
柑 第1回山形県看護師等確保推進会議
6月17日昌 県庁
吉岡常任理事出席報告。
桓 介護老人保健施設みずばしょう開所10周年
記念祝賀会
6月26日晶 グランドエル・サン
中目副会長出席報告。
棺 山形県バイオクラスター形成推進会議
6月29日捷 県庁
德永会長出席報告。
28
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
款 山形県警察協力医会第27回定期総会
7月4日松 山形国際ホテル
德永会長出席報告。
歓 医師信用組合常務会
7月8日昌 県医師会館
德永会長、中目・清治副会長出席報告。
〔Ⅱ〕通知事項
1.懇親会のご案内
9月30日昌 亀松閣
中目副会長より、損害保険ジャパン日本興亜か
ら、標記開催案内がある旨説明があり、正副会長
出席することと決定。
2.障害者総合支援法の対象となる疾病の見直し
について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、対
象となる疾病の範囲が拡大されるとの通知がある
旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知するこ
とと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新
着文書」に掲載。)
3.第1回「山形大学顧問会議」の開催について
8月21日晶 山形大学
中目副会長より、山形大学長から、標記開催案
内がある旨説明があり、德永会長出席することと
決定。
4.保険医療機関におけるコンタクトレンズ等の医
療機器やサプリメント等の食品の販売について
中條副会長より、日本医師会常任理事から、コ
ンタクトレンズ等を交付するにあたっての取扱い
について通知がある旨説明があり、各郡市地区医
師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
5.平成27年度山形県ジェネリック医薬品安心使
用促進協議会の開催について
7月29日昌 あこや会館
中條副会長より、県健康福祉部長から、標記開
催案内がある旨説明があり、中條副会長出席する
ことと決定。
6.検視立会時における医師・歯科医師の傷害補
償について
中條副会長より、県警察本部長から、行政協力
員団体傷害保険が適用されることなど、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
することと決定。
7.平成27年度(第49回)臨床検査精度管理調査
の実施について
清治副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
す る こ と と 決 定。(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
8.平成27年度本組合被保険者の健康診断及び特
定健康診査実施に関する協力方お願いについて
清治副会長より、県医師国民健康保険組合理事
長から、標記協力依頼がある旨説明があり、了知
することと決定。
9.
「救急救命士の気管内チューブによる気道確保
の実施に係るメディカルコントロール体制の充
実強化について」等の一部改正について
吉岡常任理事より、日本医師会常任理事から、
標記通知がある旨説明があり、了知することと決
定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文
書」に掲載。)
10.第7回山形県傷病者搬送・受入実施基準協議
会の開催について
7月31日晶 自治会館
吉岡常任理事より、県危機管理監から、標記開
催案内がある旨説明があり、大内常任理事出席す
ることと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
1.第50回山形県小児保健会研修会の後援について
10月17日松 山形大学
清治副会長より、県小児保健会長から、標記後
援依頼がある旨説明があり、後援並びに助成する
ことと決定。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
29
2.第2回死因究明等推進に関する意見交換会に
ついて
7月30日昭 山形市民会館
4.平成27年度第2回山形県公立大学法人評価委
員会の開催について
7月28日昇 県庁
中條副会長より、県健康福祉部長から、標記開
催案内がある旨説明があり、清治副会長出席する
ことと決定。
中目副会長より、委員長から、標記開催案内が
ある旨説明があり、中條副会長出席することと決
定。
3.母体保護法に基づく人工妊娠中絶の指定医師
の指定等に関する実態把握について
5.地域包括ケアシステム構築に向けたトップセ
ミナーの開催について
8月21日晶 山形ビッグウイング
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記協力依頼がある旨説明があり、事務局で回答す
ることと決定。
中目副会長より、県健康福祉部長から、標記開
催案内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。
4.受動喫煙防止対策について
中目副会長より、県健康福祉部長から、標記宣
言の提出依頼がある旨説明があり、中目副会長に
一任することと決定。
5.山形大学医学部在宅医療・在宅看護教育セン
ター St
eer
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ngCommi
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t
ee委員等の推薦について
中目副会長より、山形大学医学部長から、標記
推薦依頼がある旨説明があり、次のとおり推薦す
ることと決定。
St
eer
i
ngCommi
t
t
ee委員 大内常任理事
Pr
ogr
am Commi
t
t
eeオブザーバー 折居理事
追 加 要 項
〔Ⅱ〕通知事項
1.第4回学術推進会議(Ⅷ)の開催について
11月11日昌 日本医師会館
德永会長より、日本医師会生涯教育課から、標
記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席す
ることと決定。
6.第3回「子育て応援団すこやか2015」実行委
員会開催のお知らせ
7月28日昇 山形メディアタワー
中目副会長より、山形放送から、標記開催案内
がある旨説明があり、欠席することと決定。
7.中東呼吸器症候群(MERS)への対応に関
する留意事項について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
1.
「みんなで広げよう!健康の輪2015」の後援名
義使用について
9月27日掌
山形テルサ、山形市保健センター
清治副会長より、やまがた健康推進機構理事長
から、後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
2.県知事との懇談会の提出議題について
2.季節性インフルエンザワクチンの供給について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
3.第22回山形県保険者協議会の開催について
7月21日昇 県国保会館
中條副会長より、県保険者協議会長から、標記
開催案内がある旨説明があり、欠席することと
決定。
中目副会長より、議題として3題提案されてい
る旨説明があり、他に中目副会長から1題、大内
常任理事から1題の5題とすることと決定。
3.
「2020.30実現をめざす地区懇談会」~庄内の
会~開催について
8月29日松 酒田市 ル・ポットフー
間中常任理事より、本会、酒田地区医師会並び
に鶴岡地区医師会が主催して開催計画している旨
説明があり、了承。
30
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
〔Ⅳ〕医師連盟関係
敢 「自民党青年局と日医連との意見交換会」の
開催について
7月30日昭 自民党本部
中目委員長より、日本医師連盟委員長から、標
記開催案内がある旨説明があり、欠席することと
決定。
柑 遠藤利明五輪担当大臣就任を祝う会開催の
件
7月11日松 ホテルメトロポリタン山形
中目委員長より、自由民主党山形県支部連合会
幹事長から、標記開催案内がある旨説明があり、
欠席することと決定。
第 4 回 全 理 事 会
日 時、平成27年7月22日㈬ 午後3時30分~
会 場、県医師会館役員室 出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫
深尾 彰、吉岡 信弥、間中 英夫
理 事 江口 儀太、折居 和夫、加藤 修一
神村 裕子、齋藤 聰、三條 典男
監 事 小林 正義、根本 元、福原 晶子
議 長 佐藤 顕
副 議 長 島田 耕司
事 務 局 松本事務局長他事務局員
3.診療に関する相談状況
中目副会長より、先月の相談は10件であった旨
報告。
4.保険医療機関の指導等について
敢 6月30日昇 山形ビッグウイング
神村理事より報告。
柑 7月13日捷 天童市立天童北部公民館
間中・吉岡常任理事立会い
7月14日昇 天童市立天童北部公民館
加藤・神村理事立会い
〔Ⅰ〕報告事項
立会い役員より報告。
1.第4回常任理事会
7月8日昌 県医師会館
德永会長ほか役員出席
德永会長より、既に理事会メールで報告しご覧
いただいているとおりである旨報告があり、了承。
2.第2回医療事故調査制度対応準備委員会
7月8日昌 県医師会館
德永会長ほか役員出席
中目副会長より、9月末までの作業の確認と役
割分担等について協議した旨、また、来月の全理
事会の後に3回目の準備委員会、翌日に病院協議
会との懇談会にて、日医副会長の松原先生のお話
を聞くことであらかた分かるようにしていること、
また、県医師会、山形大学医学部、その他にも支
援団体はあるので、8月末あたりに支援団体連絡
調整会議を考えている旨説明があり、了承。
桓 7月15日昌 最上総合支庁
三條理事より報告。
5.退院支援部署連携会議
6月26日晶 山形大学医学部
折居理事出席
折居理事より、山形県医師会と山形大学医学部
が24年度25年度に村山保健所管内23病院を対象
に実施した「山形県在宅医療推進モデル事業」の
延長として、山大の村上先生を中心に、転院依頼
書の改定の検討、事例発表を通じてさらに連携を
深めていくことになった旨報告。
Pyl
or
i感染を考慮した胃X線読影診断研修会
6.H.
7月4日松 米沢市医師会館
小林監事出席
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
小林監事より、大泉晴史先生から「Hp感染を考
慮した胃癌検診の構築を目指して」と題した講演、
背景粘膜診断 総合テストがあり、医師27名、技
師5名の参加者があった旨報告。
31
13.都道府県医師会税制担当理事連絡協議会
7月16日昭 県医師会館(TV会議)
吉岡常任理事出席
7.山形県郡市地区医師会事務連絡協議会
7月9日昭 湯野浜温泉 いさごや
德永会長、佐藤議長出席
吉岡常任理事より、
「消費税率10%引き上げ時へ
の対応」として、敢財務省主計局担当官による説
明、柑控除対象外消費税問題に関する日本医師会
の取組み及び関連する税制の諸課題等について説
明があった旨報告。
德永会長から懇親会でご挨拶してきたこと、松
本事務局長から、新たに導入するTV会議システ
ム、研修医の会費無料化等について説明し協力依
頼してきた旨報告。
14.地域保健研究委員会
7月17日晶 県医師会館
8.第2回地域医療対策委員会
7月9日昭 日本医師会館
中目副会長出席
中目副会長より、地域医療構想に関する各地域
の取り組みについて報告があり、意見交換された
旨報告。
9.第5回予防接種・感染症危機管理対策委員会
7月9日昭 日本医師会館
三條理事出席
三條理事より、疑似患者を診察した場合、判明
してから2週間は医院を閉めなくてはならないの
で、それらに対する保険のこと等について協議し
た旨報告。
10.第42回山形県医師会親睦ゴルフコンペ
7月12日掌 山形ゴルフ倶楽部
德永会長ほか役員出席
深尾常任理事より報告。
(詳細については本誌
別掲。
)
15.消化器検診中央委員会
7月21日昇 県医師会館
德永会長ほか役員出席
清 治 副 会 長 よ り 報 告。(詳 細 に つ い て は 本 誌
別掲。
)
16.会議・行事等
敢 置賜学院視察委員会
6月30日昇 置賜学院
島田副議長出席報告。
柑 地域連携パス部会
7月9日昭 山大医学部
小林監事出席報告。
福原監事出席
福原監事より報告。
(詳細については本誌別掲。)
11.第2回地域医療構想策定研修
7月13日捷・14日昇 国立保健医療科学院
中目副会長出席
中目副会長より、地域医療構想を策定する手法
を習得するため、2日間びっしり研修が行われ、
また、地域医療構想策定支援ツールの利用に係る
誓約書並びに医療計画作成支援データブック
DI
SK1の利用に係る誓約書を提出する必要があ
る旨説明があり、会長ほか本会地域医療構想検討
委員の先生方を利用者として届け出ることとした。
12.呼吸器検診中央委員会
7月14日昇 県医師会館
德永会長ほか役員出席
清治副会長より報告。
(詳細については本誌別掲。
)
桓 竹田浩洋先生 旭日双光章受賞祝賀会
7月10日晶 グランド エル・サン
德永会長出席報告。
棺 第1回山形県認知症施策推進協議会
7月10日晶 県庁
三條理事出席報告。
款 山形県学校保健連合会表彰審査会
7月14日昇 あこや会館
德永会長、吉岡常任理事出席報告。
歓 山形県医療機関厚生年金基金第79回理事
会等
7月16日昭 ホテルメトロポリタン山形
松本事務局長出席報告。
汗 第1回地域医療構想 村山地域検討部会
7月21日昇 村山保健所
吉岡常任理事出席報告。
32
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
漢 山形県医師信用組合理事会
7月22日昌 県医師会館
德永会長ほか役員出席報告。
〔Ⅱ〕通知事項
1. 医療事故調査等支援団体間の連携について
中目副会長より、日本医師会長から、都道府県医
師会は各地域において主導的な立場から、支援団体
間の連携・調整を図り協力を得ることが重要である
との通知がある旨説明があり、
了知することと決定。
2.
「日本医師会 医療事故調査費用保険」の創設
について
6.看護師の特定行為に係る研修制度に関する
(医療関係者向け)の周知について
リーフレット
加藤理事より、日本医師会常任理事から、標記
リーフレットについて通知がある旨説明があり、
各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。
)
7.厚生労働省「疑義解釈資料の送付について
(その14)」の送付について
齋藤 聰理事より、日本医師会常任理事から、
標記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会
長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会
員メニュー「新着文書」に掲載。
)
中目副会長より、日本医師会常任理事から、日
本医師会A1会員のうち個人・法人の設置主体を
問わず全ての診療所及び病院(99床以下)の開設
者及び管理者を対象に、医療機関が院内事故調査
で支出した費用を担保するための標記保険につい
て通知がある旨説明があり、了知することと決定。
8.ブラウンバッグ(残薬バッグ)運動について
3.日本医師会会費賦課徴収一部変更について
9.
「認知症施策等総合支援事業の実施について」
の一部改正について
江口理事より、日本医師会長から、
「日本医師会
医療事故調査費用保険」の創設を鑑み、標記の
一部変更について通知がある旨説明があり、了知
することと決定。
4.病院・診療所及び社会福祉施設に対する腰痛
予防対策講習会の周知依頼について
神村理事より、日本医師会長から、標記通知が
ある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定。(本会ホームページ・会員メニュー
「新着文書」に掲載。)
5.
「産業保健活動総合支援事業損害保険」への加
入について
神村理事より、平成27年7月1日から、産業保
健活動総合支援事業の従事者を被保険者とする、
賠償責任保険及び普通傷害保険を合わせた標記保
険の加入について通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
齋藤 聰理事より、県薬剤師会長から、標記通
知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通
知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。)
折居理事より、日本医師会常任理事から、9事
業から6事業による構成となるなど標記通知があ
る旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知する
ことと決定。(本会ホームページ・会員メニュー
「新着文書」に掲載。)
10.全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議
(平成27年3月2日・3日開催)についてのQ&
Aの送付について
折居理事より、日本医師会常任理事から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。)
11.妊婦健康診査の公費負担の状況にかかる調査
結果等について
折居理事より、日本医師会常任理事から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
なお、山形県の公費負担額が全国でも低い結果を
受け、知事との懇談会において、三條理事から「妊
婦検診の公費増額について」要望することとした。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
12.やまがた健康日本一フェア2015の名称変更に
33
〔Ⅲ〕協議事項
ついて
折居理事より、実行委員会から、
「やまがた健康
フェア2015」に名称を変更したとの通知がある旨
説明があり、了知することと決定。
13.平成27年度山形県高齢者虐待防止県民会議の
開催について
8月27日昭 県庁
折居理事より、会長から、標記開催案内がある
旨説明があり、欠席することと決定。
14.
「介護保険法施行令及び地域における医療及び
介護の総合的な確保を推進するための関係法律
の整備等に関する法律の一部の施行に伴う関係
政令の整備等及び経過措置に関する政令の一部
を改正する政令」及び「介護保険法施行規則の
一部を改正する省令」の公布等について
折居理事より、日本医師会常任理事から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。)
15.平成27年度食生活改善普及運動の実施につ
いて
1.一般社団法人 山形県鍼灸マッサージ師会創
立90周年記念式典並びに祝賀会開催のご案内
8月9日掌 山形国際ホテル
中目副会長より、県鍼灸マッサージ師会長から、
標記開催案内がある旨説明があり、欠席し、祝電
を打電することと決定。
2.平成27年度都道府県医師会医事紛争担当理事
連絡協議会の開催通知
12月10日昭 日本医師会館
中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、中目副会長出席するこ
とと決定。
3.「マイナンバー研修会」の開催について
8月26日昌 日本医師会館
中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、当日は全理事会であり、
TV会議で出席することと決定。
4.南陽市東置賜郡医師会納涼会のご案内につ
いて
8月7日晶 瀧波
9月1日昇~30日昌
清治副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
す る こ と と 決 定。(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載。)
16.第28回(平成27年度)健康スポーツ医学講習
会の開催について
[前期]10月24日松・25日掌 日本医師会館
[後期]11月14日松・15日掌 日本医師会館
中目副会長より、南陽市東置賜郡医師会長から、
標記開催案内がある旨説明があり、会長に代理し
て、中條副会長出席することと決定。
5.平成27年度第2回都道府県医師会医療事故調
査制度担当理事連絡協議会の開催について
8月21日晶 日本医師会館
中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、中目副会長出席するこ
とと決定。
大内常任理事より、日本医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員
メニュー「新着文書」に掲載。)
6.医療事故調査等支援団体としての窓口の登録
等について
17.平成27年度山形県ドクターヘリ運航調整委員
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、相談窓口対応は、平
日の9時から17時として届けることと決定。
会の開催について
8月24日捷 県庁
大内常任理事より、県医療統括監から、標記開
催案内がある旨説明があり、大内常任理事出席す
ることと決定。
7.第4回全国独立行政法人病院協議会総会の後
援について
11月6日晶 ホテルリッチ&ガーデン酒田
深尾常任理事より、世話人から、標記後援依頼
がある旨説明があり、後援了承。
34
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
8.『第4回山形県糖尿病チーム医療研究会~糖
尿病患者のアンメットニーズを考える~』ご後
援のお願い
10月4日掌 山形ビッグウイング
深尾常任理事より、代表世話人から、標記後援
依頼がある旨説明があり、後援了承。
15.山形県生活習慣病検診等管理指導協議会委員
の推薦について
清治副会長より、県健康福祉部長から、がん登
録委員会の推薦依頼がある旨説明があり、県立新
庄病院の八戸先生を推薦することと決定。
16.平成27年(2015)前立腺がん検診に関するア
9.平成27年度全国医師会勤務医部会連絡協議会
の開催について
10月24日松 秋田キャッスルホテル
間中常任理事より、秋田県医師会長から、標記
開催案内がある旨説明があり、清治副会長、大内・
島貫・吉岡・間中常任理事、神村理事出席するこ
とと決定。
10.平成27年度社会保険協会費の納入について
江口理事より、県社会保険協会長等から、標記
納入依頼がある旨説明があり、会費を納入するこ
とと決定。
ンケート調査のお願い
清治副会長より、前立腺研究財団から、標記依
頼がある旨説明があり、回答は清治副会長に一任
することと決定。
17.山形県医師会消化器検診委員会委員の推薦に
ついて
胃がん部会・大腸がん部会
委嘱 深瀬 和利、安達 徹
山中 祥弘、伊藤 純一
清治副会長より、寒河江市西村山郡医師会長か
ら、標記通知がある旨説明があり、委嘱すること
と決定。
11.機関紙号外「総会報告」の送付並びに平成27
年度会費納入について
18.救急病院等の認定に関する意見の聴取につ
いて
江口理事より、県青少年育成県民会議会長から、
標記納入依頼がある旨説明があり、会費を納入す
ることと決定。
12.~がん検診受診率向上を目指して~ がん検
白鷹町立病院
大内常任理事より、県健康福祉部長から、上記
病院に係る意見照会がある旨説明があり、妥当な
ものと認める旨の意見を提出することと決定。
診月間 受診推進啓発特集のご案内
19.平成27年度山形県災害時医療救護訓練の参観
三條理事より、山形新聞社から、標記依頼があ
る旨説明があり、記事は、小林監事に依頼するこ
と並びに広告掲載することと決定。
13.やまがた健康日本一フェア2015第1回実行委
員会の資料及び議事録の送付並びに同フェア参
加内容意向調査について
11月14日松 山形ビッグウイング
折居理事より、委員長から、標記照会がある旨
説明があり、参加することと決定。
14.平成27年度研修派遣補助事業について
清治副会長より、県学校保健連合会長から、標
記通知がある旨説明があり、例年どおり補助金を
申請することと決定。
について
8月8日松 庄内空港
大内常任理事より、県危機管理監等から、標記
開催案内がある旨説明があり、欠席することと決
定。
追 加 要 項
〔Ⅱ〕通知事項
1.特定医療費と生活保護の医療扶助の取扱いに
ついて
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員
メニュー「新着文書」に掲載。)
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
2.東北薬科大学医学部 第7回教育運営協議会
の開催について
7月27日捷 江陽グランドホテル
中目副会長より、東北薬科大学理事長から、標
記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席す
ることと決定。
3.医師資格証 地域受付審査局(LRA)の設
置について
島貫常任理事より、地域受付審査局を開設した
ので、役員の先生方は是非登録をお願いしたい旨
説明があり、了承するとともに、各郡市地区医師
会長宛通知することと決定。
4.インターネット等で販売される母乳に関する
注意喚起の依頼について
折居理事より、日本医師会常任理事から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。)
5.中東呼吸器症候群(MERS)に対する積極
的疫学調査実施要領(暫定版)の改訂について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
6.イモバックスポリオ皮下注の有効期限確認に
ついて
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
35
8.平成27年度第1回救急電話相談事業検討会議
及び「みんなで救急医療を考えるネットワーク
事業」打合せ会の開催について
7月28日昇 山形市医師会館
大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記
開催案内がある旨説明があり、大内常任理事出席
することと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
1.県知事との懇談会 提出議題について
中目副会長より、本会からの提出議題について
説明があり、要望事項3題、協議事項3題の6題
を提出することと決定。
2.台湾における爆発事故による重傷熱傷患者に
対する医療支援活動への支援について
中目副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、東北各県医師会の状況を踏
まえ、対応することと決定。
3.第53回山形県精神保健福祉大会の後援につ
いて
10月7日昌 山形ビッグウイング
深尾常任理事より、県精神保健福祉協会長から、
標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
4.山形県医師会と山形大学医学部との懇談会に
ついて
9月16日昌 ホテルメトロポリタン山形
間中常任理事より、山形大学医学部長から、標
記開催案内がある旨説明があり、本会からの提出
議題は、中目副会長から「医療事故調査制度~支
援団体としての県医師会の役割とこれまでの準備
状況~」について説明することと決定。
7.有効期限切れワクチンの誤接種防止について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
5.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請書
の提出について
11月19日昭 山形市医師会館
神村理事より、山形市医師会長から、標記指定
申請がある旨説明があり、日本医師会へ申請する
ことと決定。
36
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
6.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請届
10月3日松 すこやかセンター
10.平成27年度高齢者インフルエンザ予防接種の
神村理事より、米沢市医師会長から、標記指定
申請がある旨説明があり、日本医師会へ申請する
ことと決定。
清治副会長より、県健康福祉部長から、標記へ
の協力依頼がある旨説明があり、案のとおり実施
することと決定。
7.第59回 社会保険指導者講習会の受講申込み
について
10月1日昭、2日晶 日本医師会館
11.中東呼吸器症候群(MERS)の山形県内発
齋藤 聰理事より、日本医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、中條副会長出席する
ことと決定。
広域実施に係る委託契約について
生時の対応について
清治副会長より、県健康福祉部から、標記通知
がある旨説明があり、MERS疑い患者が発生し
た場合の標準的対応フローにそって、疑わしい場
合は保健所に相談するよう指導するなど、各地区
医師会で対応することと決定。
8.保険医療機関の指導等について
〔Ⅳ〕医師連盟関係
齋藤 聰理事より、標記日程について説明があ
り、了承。
9.本会地域医療構想検討委員会委員の追加委嘱
について
島貫常任理事、間中常任理事、三條理事
折居理事より、地域バランスなどによる追加委
嘱について旨説明があり、上記のとおり委嘱する
ことと決定。
敢 日本医師連盟執行委員会について
7月21日昇 日本医師会館
松本事務局長出席
松本事務局長より、敢日本医師連盟の人事につ
いて、柑平成27年度日本医師連盟の交付金につい
て、桓次期参議院比例選挙等について説明があっ
た旨報告。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
37
健康スポーツ医学委員会
本会健康スポーツ医学委員会は、去る7月1日
昌午後3時30分より、県医師会館において開催さ
れた。
初めに德永会長より、
「日医認定健康スポーツ医
制度は、平成3年にスタートしており、今年で24
年目となる。最近の傾向をみると、山形県では取
得者数、更新者数が減少傾向にある。今年1月に
開催された都道府県医師会長協議会の協議題とし
て、
“日医認定健康スポーツ医制度について”が取
りあげられた。日医としては、登録者を増やして
同制度を堅持し、
“活躍の場”の確保に向け、厚労
省等関係団体により一層働きかけていきたいとの
ことであった。スポーツ医の目的が、国民の健康
増進ということであれば、世の中が“メタボから
ロコモ”の時代の中で、位置づけをどうするかな
ど課題が多い。この委員会の活動に期待したい。」
との挨拶があり、井田委員長の司会で協議が進め
られた。
主な協議内容は次のとおりである。
2.平成26年度市民公開講座について
齋藤聰理事より、研修会と一緒に開催し、
「健康
スポーツと不健康スポーツ」について講演させて
いただき、出席者数は55名であった旨報告。
3.山形県医師会スポーツ医等名簿について
大内常任理事より、減少傾向にある旨説明。
斬協 議
1.平成27年度健康スポーツ研修会について
今年度から、各地区医師会開催の講演会でも単
位取得ができるよう日本医師会へ申請を行うこと
とし、各地区医師会から健康スポーツに関する講
演会についてのご報告等ご協力をいただくことと
した。
2.平成27年度市民公開講座について
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 中條 明夫
担当理事 大内 清則、齋藤 忠明、吉岡 信弥
齋藤 聰
委 員 長 井田 英雄
副委員長 髙橋 則好
委 員 佐藤 顕、阿部 周市
斬報 告
1.平成26年度健康スポーツ研修会について
齋藤聰理事より、日医認定産業医や日本整形外
科学会の単位も取得できる研修会として開催し、
「上肢の傷害 ― スポーツ傷害を含む ―」について
北新東病院札幌手外科・手の先天異常センター長
の荻野利彦先生から講演が行われ、参加者が28名
であった旨報告。
今後は県医師会単独事業としてではなく、行政
とタイアップして行う方向で開催することと決定。
3.その他
県内で開催されている各種競技会等への関わり
方について意見交換が行われた。
38
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
学術委員会
本会学術委員会は、去る7月7日昇午後3時30
分より県医師会館において開催された。初めに德
永会長より、
「本日のテーマは、県医師会の重要な
事業となっている生涯教育制度と平成28年度、本
会が担当して開催する第70回東北医師会連合会総
会並びに学術大会の開催についてである。ご審議
のほどよろしくお願い申し上げる。」との挨拶があ
り、鈴木委員長の司会で進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
担当理事 深尾 彰、神村 裕子、三條 典男
委 員 長 鈴木 民夫
副委員長 内村 文昭
委 員 白壁 昌憲、菅原 一彦、多田 敏彦
原田 一博、小野 和彦、三浦 道治
齋藤 潔、多田 久人、笹井 祐之
斬報 告
1.平成25年度生涯教育申告集計結果について
深尾常任理事より、山形県医師会の平成25年度
単位取得者数は会員1,
717名中1,
223名、単位取得
者率は71.
2%であり、平成24年度と比較すると
4.
5%低くなった。平均取得単位数及び平均取得カ
リキュラムコード(CC)数の合計については、全
国平均が30.
9に対して山形は25.
1、全国で38位、
東北では、4番目である旨説明。
斬協 議
1.平成27年度生涯教育制度について
深尾常任理事より、3年間で単位数とカリキュ
ラムコード数の合計数が60以上の取得者に日医生
涯教育認定証を発行する。また、1年毎に発行す
る日医生涯教育制度学習単位取得証には、取得年
度、取得単位数及び取得カリキュラムコードを記
載される。
日医雑誌を利用した解答、日医e-ラーニング、
講習会・講演会・ワークショップ・学会、医師国
家試験問題作成、臨床実習、臨床研修医制度にお
ける指導、体験学習、医学学術論文・医学著書の
執筆などいろいろな方法での単位・カリキュラム
コードの取得が可能であり専門分野だけでなく広
範囲でのカリキュラムコードの取得に努めていた
だきたいとの説明。
2.日医生涯教育講座の開催について
深尾常任理事より、日医生涯教育講座について
は、その時々の医療情勢や会員のニーズなどを考
慮し、昨年度は、
「H.
p感染を考慮した胃X線読影
診断研修会」として開催。アンサーパットを使用
した新たな研修会形式で、非常に好評であった旨
報告があり、今年度も昨年度同様に酒田市で開催
することと決定。
3.日医生涯教育協力講座セミナーについて
深尾常任理事より、日本医師会から、
『認知症に
寄り添う~地域生活継続可能な社会に向けて~』
のテーマでの開催要請があり、山形大学精神医学
講座の大谷教授と企画を進めている旨説明があり、
詳細については、鈴木委員長と深尾常任理事に一
任することと決定。
4.第70回東北医師会連合会総会並びに学術大会
(平成28年度 山形県)の開催について
深尾常任理事より、第70回東北医師会連合会総
会並びに学術大会は、本会担当で平成28年9月10
日松・11日掌予定している旨説明があり、地方会
の開催等、山形大学医学部にお願いすることと
決定。
・その他
深尾常任理事より、研修会等の開催にあたり集
客数がとても少ない現状であり、委員の先生方の
出席と各郡市地区医師会での広報について要請が
あった。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
39
呼吸器検診中央委員会
本会呼吸器検診中央委員会は、去る7月14日昇
午後3時30分から県医師会館2階会議室において
開催された。初めに德永会長より、
「本日は、呼吸
器検診に関する昨年度の実績報告、また、本年度
の事業計画について協議をお願いする訳であるが、
昨年以上にご活躍いただきますようよろしくお願
いしたい。」との挨拶があり、続いて、副委員長に
山形市医師会、藤井委員を選出し、柴田委員長の
司会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 清治 邦夫
担当理事 齋藤 忠明、深尾 彰、折居 和夫
委 員 長 柴田 陽光
副委員長 藤井 俊司
中央委員 佐藤千香子、大竹 和久、工藤 幸晴
尾上 敏夫、八鍬 直、荒生 剛
内村 文昭、岡田 恒人、山田 昌弘
笹井 祐之
オブザーバー 山形県健康長寿推進課、やまがた健康
推進機構、山形市医師会健診センター、
山形県成人病検査センター、鶴岡地区
医師会荘内地区健康管理センター、日
本健康管理協会山形健康管理センター
各係員
斬報 告
1.平成26年度実績について
事務局より、やまがた健康推進機構、山形市医
師会健診センター、山形県成人病検査センター、
鶴岡地区医師会荘内地区健康管理センターにおけ
る平成26年度胸部X線撮影件数の合計は398,
169
件、検診委員一人あたりの読影件数は4,
712件、要
精検者数11,
781名で、要精検率は3.
0%となってい
る。検診した日から読影終了までにかかった日数
は、平均7.
4日で、最大で26日である。前年度に比
べ、撮影総数が6万件ほど増加、一人当たりの読
影件数は、676件増加、要精検者数は、やや減少し、
要精検率も3.
5%から3.
0%に下がっている旨報告。
2.平成26年度研修会等について
事務局より、平成26年度は、肺がん検診読影従
事者講習を郡市地区医師会に委託して2回開催、
また、呼吸器検診研修会及び肺がん患者の症例検
「COPD
討会を3月21日に山形市において開催し、
合併肺癌の臨床的特徴、肺癌機序から早期発見へ
の取り組み」について、東京女子医科大学八千代
医療センター呼吸器外来教授の関根康雄先生より
ご講演いただいた旨報告。
3.検診実績について
① 山形県健康長寿推進課
山形県健康長寿推進課より次のとおり説明。
平成25年度の住民検診における肺がん検診受診
率は40.
7%で、男女とも65歳から69歳が最も高く
なっている。受診者は、82,
184名と女性が多い。
要精検率は男性2.
9%、女性2.
2%である。精検受
診率は女性が90.
3と男性の85.
5より高い。原発性
肺がん確診者は男性が40名、女性が24名、計64名
である。陽性反応的中度1.
77%、肺がん発見率は
0.
04%である。
② やまがた健康推進機構
やまがた健康推進機構より次のとおり説明。
平成26年度住民の肺がん検診受診者数は72,
031
人、
(精検受診率69.
3%)住民胸部検診受診者(肺
がん検診以外)5,
476名(精検受診率69.
6%)職域
で の 肺 が ん 検 診 受 診 者 は7,
925名(精 検 受 診 率
83.
1%)、職域での胸部検診受診者(肺がん検診以
外)は53,
617名(精 検 受 診 率69.
7%)で あ っ た。
原発性肺がん確診者は、住民肺がん検診から25名、
住民胸部検診(肺がん検診以外)から1名、職域
胸部検診(肺がん検診以外)から3名であった。
40
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
③ 山形市医師会健診センター
山形市医師会健診センターより次のとおり説明。
平成26年度住民の肺がん検診受診者数は11,
929
人、
(精検受診率86.
5%)職域での肺がん検診受診
者は25,
260名(精検受診率74.
1%)原発性肺がん
確診者は、住民肺がん検診から3名、職域肺がん
検診から3名であった。
④ 山形県成人病検査センター
山形県成人病検査センターより次のとおり説明。
平成26年度住民の肺がん検診受診者数は19,
107
人、
(精検受診率79.
4%)住民胸部検診受診者(肺
がん検診以外)5,
901名(精検受診率83.
5%)職域
での肺がん検診受診者は10,
901名(精検受診率
63.
8%)、原発性肺がん確診者は、住民肺がん検診
から11名、住民胸部検診(肺がん検診以外)から
9名、職域肺がん検診から2名であった。
⑤ 鶴岡地区医師会荘内地区健康管理センター
鶴岡地区医師会荘内地区健康管理センターより
次のとおり説明。
平成26年度住民の肺がん検診受診者数は16,
953
人、
(精検受診率83.
8%)住民胸部検診受診者(肺
がん検診以外)1,
037名(精検受診率54.
7%)職域
で の 肺 が ん 検 診 受 診 者 は1,
728名(精 検 受 診 率
87.
5%)、職域での胸部検診受診者(肺がん検診以
外)は15,
367名(精 検 受 診 率72.
3%)で あ っ た。
原発性肺がん確診者は、住民肺がん検診から9名、
住民胸部検診(肺がん検診以外)から1名、職域
胸部検診(肺がん検診以外から3名であった。
⑥ 日本健康管理協会山形健康管理センター
日本健康管理協会山形健康管理センターより次
のとおり説明。
職域検診のみ受診者数は34,
062人である。職域
胸部検診肺がん以外の検診では20,
140人の受診者
があり要精検率は1.
4%であった。
斬協 議
1.平成27年度研修会等について
① 呼吸器検診研修会
今年度の研修会について協議の結果、平成28年
3月19日松、山形県産業創造支援センターにおい
て昨年度と同様な形で開催することとし、詳細に
ついては、柴田委員長、藤井副委員長に一任する
ことと決定。
② 肺がん患者の症例検討会
今年度の肺がん患者の症例検討会について協議
の結果、平成28年3月19日松、山形県産業創造支
援センターにおいて呼吸器検診研修会と併せて開
催することとし、詳細については、柴田委員長、
藤井副委員長に一任することと決定。
2.読影料について
読影料について、県医師会或いは各地区で決め
ることかとの質問があり、本会とやまがた健康推
進機構で委託契約を締結して実施している旨
説明。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
41
地域保健研究委員会
本会地域保健研究委員会は、去る7月17日晶午
後3時30分より県医師会館において開催された。
初めに德永会長より「日常の診療の忙しい中、
各地域において研究事業を実施することは立派な
ことである。本日は忌憚のないご意見をお願いし
たい。」との挨拶があり、後藤委員長の司会で協議
が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 中條 明夫
担当理事 深尾 彰、島貫 隆夫、神村 裕子
委 員 長 後藤 利昭
大泉 晴史、石田 一、
委 員 (代)
折居 和夫、原田 一博、
(代)
半田 和広、佐藤 俊浩、桑島 一郎
オブザーバー 御橋 慶治
斬委員長選出
委員長の松田徹先生が4月に異動し退会のため、
新たに委員長として後藤委員を選出。
斬報 告
敢 へリコバクターピロリ除菌による胃がん一次
予防策を見据えた小・中学生における感染率の
推移に関する調査研究(山形市医師会)
(代)
より次のとおり説明。
大泉委員
胃癌罹患率および胃癌死亡率が全国的にも極め
て高い山形県における胃がん一次予防策として若
年者のHP感染スクリーニングと除菌治療を近い
将来実施する意義は大きいと考え調査事業を開始
した。26年度実施した調査での感染率については、
初年度時に比較して感染率が低下していた。今年
度最後の調査を実施し、行政介入で感染診断、除
菌治療、除菌判定診断を行う場合の費用算出の報
告について示していきたい。
柑 「大腸がん検診精検受診率向上」に関する研究
(鶴岡地区医師会)
鶴岡地区医師会御橋事務局長より次のとおり
説明。
大腸がん検診精密検査に関するアンケートを18
医療機関協力のもと、平成26年5月1日から平成
27年5月31日の期間行った。2,
700枚の配布を行
い、平 成27年5月31日 現 在 で1,
300枚 の 回 収 と
なっている。また、精密検査受診勧奨として、検
診前にリーフレットの配布および電話による精検
受診勧奨の実施などを行った。
桓 医師不足の地域での在宅医不在時支援および
在宅医療における医療連携の導入と後方支援病
院の体制整備事業(南陽市東置賜郡医師会)
後藤委員長より次のとおり説明。
在宅患者に関わる多職種間の連携を推進するた
め、ITや情報端末機i
padを活用した置賜地域在
宅医療連携システムを構築し、会員及び訪問看護
ステーションを対象に操作説明会を開催し、i
pad
導入と多職種間の連携強化を図った。また、在宅
医療研修会を開催し、ケアマネージャーなど在宅
介護にかかわる関係者との交流を図るとともに、
在宅医療・介護の市民公開講座を開催した。
斬協 議
1.新たな地域保健研究事業の取組みについて
敢 救急現場におけるAED活用の推進(寒河
江市西村山郡医師会)
(代)
より、山形県内の救急救命率は全
折居委員
国最下位である。その原因の一つとして救急現場
におけるAEDの活用がうまく機能していないこ
とが考えられる。医師会・行政・救急隊の三者連
携の専門委員会を立ち上げ、住民向けアンケート
や講演会等の啓発活動、先進地からの情報収集を
行い、スムースなAED活用の推進を図っていき
たい旨説明があり、協議の結果、採択することと
決定。
42
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
消化器検診中央委員会
本会消化器検診中央委員会は、去る7月21日昇
午後3時30分より、県医師会館において開催さ
れた。
初めに德永会長より、
「本会の事業の重点目標と
して、健康長寿山形づくりを掲げた。予防医学と
早期の疾患治療をもって、健康で長生きする山形
を作りたい気持ちからである。特にがん検診と治
療が主な重点目標であり、太い線で結びつくと思
われる。今後とも、なお一層のがん撲滅に向けご
尽力いただきたい。」との挨拶があり、続いて、副
委員長に山形市医師会の大泉委員を選出し、武田
委員長の司会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
②平成26年度研修会について
事務局より、
「本県の消化器がん検診の動向」に
ついて、庄内保健所長の松田徹先生からご報告を
いただき、
「大腸がんスクリーニングとサーベイラ
ンス:問題点と今後の展望」について、国立がん
研究センター中央病院内視鏡科外来医長の松田尚
久先生よりご講演があった旨報告。
また、生活習慣病検診等従事者講習会を各郡市
地区医師会に委託し、胃がん検診読影従事者講習
及び大腸がん検診従事者講習をそれぞれ4回開催
した旨報告。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 清治 邦夫、中條 明夫
担当理事 深尾 彰、神村 裕子
委 員 長 武田 弘明
副委員長 大泉 晴史
中央委員 門馬 孝、芳賀 陽一、菅原 一彦
半田 和広、眞田 淳、 齋藤 壽一
安日 新、外田 博貴、小林 正義
オブザーバー 山形県健康長寿推進課、やまがた健康
推進機構、山形市医師会健診センター、
山形県成人病検査センター、鶴岡地区
医師会荘内地区健康管理センター、日
本健康管理協会山形健康管理センター
の各係員
山形県健康長寿推進課より、次のとおり説明。
○山形県胃がん検診成績の推移について
住 民 検 診 の 受 診 者 数 は97,
647名、受 診 率 は
28.
1%で、精検受診者数は7,
853名、精検受診率は
85.
5%。胃がん確診者数は183名、過去5年間で最
も多い数字である。がん発見率は0.
19%と少しず
つ上昇している。平成24年度の胃がん死亡者数は
683名となっている。
職 域 検 診 受 診 者 は94,
739名、精 検 受 診 率 が
69.
9%であり、確診者は48名発見されている。男
女年齢区分別では、40歳以上の要精検率で男性が
9.
8%、女性が6.
3%、精検受診率男性66.
1%、女性
が78.
3%と高い。確診者内訳では男性38名、女性10
名である。
斬報 告
1.平成26年度実績
①胃がん検診読影・体制及び状況
事務局より、平成26年度受診者総数は184,
467
件、要精検者数は15,
604名、要精検率8.
5%、検診
した日から読影終了迄にかかった日数は、平均9
日、最大で25日かかっている。前年度に比べ大き
な変化はないが、要精検率が前年8.
1%から8.
5%
に上がっている点、検診日から読影終了迄にか
かった平均が7.
6日から9日に伸びた旨報告。
2.平成25年度検診成績
○山形県大腸がん検診成績の推移について
住 民 検 診 の 受 診 者 数 は139,
997名。受 診 率 は
36.
9%、40歳代の受診率が伸びている。結腸及び
直腸S状結腸移行部の悪性新生物による死亡者数
は531名と高い。要精検率6.
9%、精検受診率78.
7%、
がん確診者が265名、陽性反応的中度2.
72%、がん
発見率0.
19%。
職域検診では、
103,
644名が受診、要精検率5.
1%、
精検受診率63.
5%、がん確診者が91名。男女別で
は、60~64歳の男性から27名のがん確診者がでて
いる旨報告。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
3.「たより№18」について
武田委員長より、山形県医師会消化器検診中央
委員会「たより№18」を作成した旨報告。
また、来年度のたよりの内容について意見交換
があった。
斬協 議
1.平成27年度研修会について
感染を考慮した胃X線読影診断研修会
①H.
Pyl
or
i
1)7月4日松 米沢市医師会館
2)7月25日松
東根市さくらんぼタントクルセンター
大泉副委員長より、昨年度参加できなかった先
生方のため2年続けてこの研修会を開催している
旨説明。
②今年度開催の研修会について
大泉副委員長より、宮城県対がん協会の加藤勝
彰先生に講演依頼したい旨提案があり、原案のと
おり12月12日松に山形市において開催すること
と決定。
(大きさとし
2.除菌済の方にクレジットカード型
のメモを県で配布する案について
(除菌後に
て)
検診、内視鏡をやめる人が後を絶たないため)
43
3.新しい読影診断管理区分(カテゴリー分類)
に基づく読影方法の周知徹底について(H.
Pyl
or
i
感染を考慮した読影)
大泉副委員長より、読影方法が変わるわけでは
ないが、判定基準に則った読影方法を周知徹底す
るため、ワーキンググループ等を立ち上げたいと
の説明があり、了承。
4.大腸二次精検(TCS)に関する研修会―精
検受診率向上にむけて
大泉副委員長より、ドクターのテクニック向上
のため、二木会の鈴木康元先生を講師に研修会を
開催したい旨説明があり、平成28年4月2日松に
開催することとし、詳細については委員長と副委
員長に一任された。
また、参加できない会員のためにビデオ録画し、
それを活用することなど今後検討することとした。
5.各健診センターの回報書の記載について
芳賀委員より、各健診センターの回報書様式に
ついて、わかりやすいものにしてほしい旨の意見
が出され、各センターで検討することとなった。
。
6.その他
武田委員長より、患者に検診を続けてもらうた
めの啓蒙策として、カードのようなものが必要で
あるとの説明があり、ワーキンググループ等で検
討していくこととした。
大泉副委員長より、山形大学第二内科の吉澤和
哉先生を中央委員会委員に推薦したい旨説明があ
り、了承。
山形県糖尿病対策推進会議
山形県糖尿病対策推進会議は、去る7月23日昭
午後3時30分より、県医師会館において開催さ
れた。
初めに清治副会長より、
「今年度も糖尿病研修会
の開催、また、対策等についてのご審議をよろし
くお願い申し上げる。」との挨拶があり、間中副会
長の司会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
担当役員 清治 邦夫、中條 明夫、深尾 彰
神村 裕子
山形県糖尿病対策推進会議
副 会 長 間中 英夫(日本糖尿病学会)
委 員 松橋 昭夫(日本糖尿病協会山形県支部)
鈴木 基(山形県歯科医師会)
佐藤 宏(山形県薬剤師会)
44
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
原 ゆかり(山形県看護協会)
阿彦 忠之(山形県健康福祉部)
オブザーバー 菅原 祥子(県健康長寿推進課)
斬報 告
1.平成26年度事業について
①糖尿病市民公開講座
(世界糖尿病デー i
nしんじょう2014)
間中副会長より、昨年度は、新庄市で「社会で
サポートする糖尿病」のテーマで開催し、出席者
は、55名であった旨報告。
②糖尿病研修会
間中副会長より、医師向けの研修会として、山
形県糖尿病対策推進会議と日医生涯教育協力講座
との同時開催で、
「新しいステージを迎えた糖尿病
医療」をテーマに、3名の講師から講演をいただ
き、54名の出席者であった旨報告。
斬協 議
1.平成27年度事業について
①糖尿病公開講座(世界糖尿病デー 2015)
間中副会長より、世界糖尿病デーである11月14
日に「やまがた健康フェア2015」が山形市におい
て開催されることから、それに参加する形で開催
したい旨説明があり、他の催事と重ならない時間
帯で開催することとし、詳細については間中副会
長に一任することと決定。
ライトアップについては、上山城と文翔館で予
定している旨説明があり、了承。
②糖尿病研修会
間中副会長より、2月か3月の土曜日、山形市
内で開催することとし、詳細については間中副会
長に一任することと決定。
2.糖尿病対策の推進について
神村理事より、他県の保健医療計画を見ると、
糖尿病推進に関して、山形の倍ぐらいのスペース
を使い具体的な方針が示されている。山形県の特
定健康診査の平成25年度受診率は、54.
7%といい
方であり、計画の段階からもう少し力を入れても
らえれば、糖尿病対策がもっといい方向に進むと
思われるとの意見が出された。
阿彦委員より、糖尿病やメタボ対策に関しては、
健康増進計画を作っており、内容的には詳細に盛
り込んでいるので参考にしてほしい。また、特定
の病気だけを取扱った協議会はあまりない。健康
づくりに関した協議会として、テーマを糖尿病に
重点をおいた扱い方は可能と思う。また、共通目
標を持って県や医師会が対策推進協議会として市
町村に呼びかけ、対策を進めることは可能だと思
う等の意見が出された。
3.糖尿病診療に関連する各種組織の研修機会を
増やす必要性について
松橋委員より、介護施設での看護職と介護士の
横のつながりを考える研修会、また、高齢者の糖
尿病患者への指導など、そういった研修会も必要
と考えている旨説明があり、対応等について検討
することとなった。
4.県のホームページを活用した情報の発信につ
いて
県健康長寿推進課より、糖尿病の研修会につい
ては、保健所の栄養士にも情報提供していくこと、
また、県のホームページで糖尿病対策について掲
載しているので、関係のものがあれば情報提供願
いたい旨説明があり、了承。
5.今年度の県の事業について
県健康長寿推進課より、今年度から健康づくり
プロジェクト推進室が健康づくりを進めていく方
針に変わり、県民の糖尿病を始めとした生活習慣
病の予防と健康寿命を延ばすため、健康長寿日本
一実現プロジェクトを実施する旨説明があった。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
斬7月 1日
健康スポーツ医学委員会を県医師
会館で開催。
第7回全国医師会事務局連絡会研
斬〃
修会の開催案内ならびに「会員情報管理シス
テムに関するアンケート調査」へのご協力の
お願いについて、各郡市地区医師会長宛通知。
2日
都道府県医師会「地域医療構想策
斬〃
定研修」が日本医師会館他(TV会議)で開
催され、中目副会長、島貫常任理事出席。
3日
会報編集会議を県医師会館他で
斬〃
開催。
4日
山形県警察協力医会第27回定期総
斬〃
会が山形国際ホテルで開催され、德永会長
出席。
斬〃
H.
Pyl
or
i感染を考慮した胃X線読
影診断研修会を米沢市医師会館で開催。
7日
学術委員会を県医師会館で開催。
斬〃
8日
医師信用組合常務会が県医師会館
斬〃
で 開 催 さ れ、德 永 会 長、中 目・清 治 副 会 長
出席。
第4回常任理事会を県医師会館で
斬〃
開催。
第2回医療事故調査制度等対応準
斬〃
備委員会を県医師会館で開催。
9日
山形県郡市地区医師会事務連絡協
斬〃
議会をいさごやで開催。
第2回地域医療対策委員会が日本
斬〃
医師会館で開催され、中目副会長出席。
第5回予防接種・感染症危機管理
斬〃
対策委員会が日本医師会館で開催され、三條
理事出席。
地域連携パス部会が山大医学部で
斬〃
開催され、小林監事出席。
斬〃
新型インフルエンザ等対策業務計
画について、各郡市地区医師会長宛通知。
竹田浩洋先生旭日双光章受賞祝賀
斬〃 10日
会がグランドエル・サンで開催され、德永会
長出席。
45
斬7月 10日
第1回山形県認知症施策推進協議
会が山形県庁で開催され、三條理事出席。
保険医療機関におけるコンタクト
斬〃
レンズ等の医療機器やサプリメント等の食品
の販売について、各郡市地区医師会長宛通知。
季節性インフルエンザワクチンの
斬〃
供給について、各郡市地区医師会長宛通知。
中東呼吸器症候群(MERS)へ
斬〃
の対応に関する留意事項について、各郡市地
区医師会長宛通知。
検視立会時における医師・歯科医
斬〃
師の傷害補償について、各郡市地区医師会長
宛通知。
障害者総合支援法の対象となる疾
斬〃
病の見直しについて、各郡市地区医師会長宛
通知。
第42回山形県医師会親睦ゴルフコ
斬〃 12日
ンペを山形ゴルフ倶楽部で開催。
斬〃 13~14日 第2回地域医療構想策定研修が
国立保健医療科学院で開催され、中目副会長
出席。
呼吸器検診中央委員会を県医師会
斬〃 14日
館で開催。
山形県学校保健連合会表彰審査会
斬〃
があこや会館で開催され、德永会長、吉岡常
任理事出席。
都道府県医師会税制担当理事連絡
斬〃 16日
協議会がTV会議で開催され、吉岡常任理事
出席。
地域保健研究委員会を県医師会館
斬〃 17日
で開催。
消化器検診中央委員会を県医師会
斬〃 21日
館で開催。
第1回地域医療構想村山地域検討
斬〃
部会が村山保健所で開催され、吉岡常任理事
出席。
医師信用組合理事会が県医師会館
斬〃 22日
で開催され、德永会長ほか役員出席。
46
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
斬7月 22日
第4回 全 理 事 会 を 県 医 師 会 館 で
開催。
都道府県医師会情報システム担当
斬〃 23日
理事連絡協議会が日本医師会館で開催され、
島貫常任理事出席。
糖尿病対策推進会議を県医師会館
斬〃
で開催。
中東呼吸器症候群(MERS)に
斬〃 24日
対する積極的疫学調査実施要領(暫定版)の
改訂について、各郡市地区医師会長宛通知。
イモバックスポリオ皮下注の有効
斬〃
期限確認について、各郡市地区医師会長宛
通知。
有効期限切れワクチンの誤接種防
斬〃
止について、各郡市地区医師会長宛通知。
病院・診療所及び社会福祉施設に
斬〃
対する腰痛予防対策講習会の周知依頼につい
て、各郡市地区医師会長宛通知。
「産業保健活動総合支援事業損害
斬〃
保険」への加入について、各郡市地区医師会
長宛通知。
妊婦健康診査の公費負担の状況に
斬〃
かかる調査結果等について、各郡市地区医師
会長宛通知。
インターネット等で販売される母
斬〃
乳に関する注意喚起について、各郡市地区医
師会長宛通知。
看護師の特定行為に係る研修制度
斬〃
に関するリーフレット(医療関係者向け)の
周知について、各郡市地区医師会長宛通知。
高齢者に対するインフルエンザ予
斬〃
防接種について、各郡市地区医師会長宛通知。
「認知症施策等総合支援事業の実
斬〃
施について」の一部改正について、各郡市地
区医師会長宛通知。
全国介護保険・高齢者保健福祉担
斬〃
当課長会議(平成27年3月2日・3日開催)
についてのQ&Aを、各郡市地区医師会長宛
送付。
斬〃 24日 「介護保険法施行令及び地域にお
ける医療及び介護の総合的な確保を推進する
ための関係法律の整備等に関する法律の一部
の施行に伴う関係政令の整備等及び経過措置
に関する政令の一部を改正する政令」及び「介
護保険法施行規則の一部を改正する省令」の
公布等について、各郡市地区医師会長宛通知。
ブラウンバッグ(残薬バッグ)運
斬7月 24日
動について、各郡市地区医師会長宛通知。
厚生労働省「疑義解釈資料の送付
斬〃
について(その14)」を、各郡市地区医師会長
宛送付。
平成27年度食生活改善普及運動に
斬〃
対する協力依頼について、各郡市地区医師会
長宛通知。
「郡市区等医師会開業医会員に係
斬〃
る実態調査結果」を、各郡市地区医師会長宛
送付。
第11回男女共同参画フォーラムが
斬〃 25日
ホテルクレメント徳島で開催され、島貫・吉
岡常任理事、神村理事出席。
斬〃
H.
Pyl
or
i感染を考慮した胃X線読
影診断研修会を東根市さくらんぼタントクル
センターで開催。
斬〃 25日~26日 第28回全国有床診療所連絡協
議会総会茨城大会が水戸プラザホテルで開催
され、三條理事出席。
マンモグラフィ読影講習会を山形
斬〃
大学医学部で開催。
山形市医師会と仙台ドクタークラ
斬〃 26日
ブとの親善野球大会、懇親会がベルサンピア
みやぎ泉Bグランド、江陽グランドホテルで
開催され、根本監事出席。
東北医科薬科大学医学部第7回教
斬〃 27日
育運営協議会が江陽グランドホテルで開催さ
れ、德永会長出席。
第1回地域医療構想置賜地域検討
斬〃 27日
部会が置賜保健所で開催され、齋藤常任理事
出席。
第2回山形県公立大学法人評価委
斬〃 28日
員会が山形県庁で開催され、中條副会長出席。
山形産業保健総合支援センター第
斬〃
1回運営協議会が山形グランドホテルで開催
され、德永会長出席。
第1回救急電話相談事業検討会議
斬〃
及び「みんなで救急医療を考えるネットワー
ク事業」打合せ会が山形市医師会館で開催さ
れ、大内常任理事出席。
斬〃
特定医療費と生活保護の医療扶助
の取扱いについて、各郡市地区医師会長宛
通知。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
斬7月 28日
日本医師会医師資格証地域受付審
査局(LRA)の開設について、各郡市地区
医師会長宛通知。
南海トラフ大震災を想定した衛星
斬〃 29日
利用実証実験がTV会議で開催され、大内常
任理事出席。
山形県ジェネリック医薬品安心使
斬〃
用促進協議会があこや会館で開催され、中條
副会長出席。
47
斬7月 30日
国民生活安全対策委員会が日本医
師会館で開催され、神村理事出席。
第2回死因究明等推進に関する意
斬〃
見交換会が山形市民会館で開催され、清治副
会長、根本監事出席。
第7回山形県傷病者搬送・受入実
斬〃 31日
施基準協議会が自治会館で開催され、大内常
任理事出席。
48
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
会 員 異 動
7月31日現在会員数 1,
609名 A会員 691名 B会員 918名 C会員 0名
準会員 126名 ○ 会 員 訃 報
死亡月日
郡市地区医師会
7月19日
7月30日
鶴
岡
地
区
長井市西置賜地区
○ 入 氏 名
今
寺
野 嶋 清
享 年
拓
助
48歳
84歳
会
月 日
郡市地区医師会
会員区分
氏 名
7.
1
〃
〃
〃
〃
〃
山 形 大 学
山 形 大 学
天童市東村山郡
鶴 岡 地 区
南陽市東置賜郡
米
沢
市
B
B
B
B
準
B
松 本 祥 彦
園 田 順 彦
八 木 忍
松 島 得 好
髙 橋 潤
佐々木 徹
会員区分
氏 名
備 考
B
B
B
A→B
A
神 田 秀 人
須 貝 孝 一
小 関 暁 之
多 田 悦 巳
福 原 宗 久
施設移転・名称変更
〃
〃
会員区分変更
法人化・施設名称変更
会員区分
氏 名
備 考
B
佐 藤 素 子
○ 異 月 日
3.
9
〃
〃
7.
1
〃
○ 退 月 日
6.
8
動
郡市地区医師会
鶴
鶴
鶴
山
山
岡
岡
岡
地
地
地
形
形
区
区
区
市
市
会
郡市地区医師会
上
備 考
山
市
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
49
医師国保だより
山形県医師国民健康保険組合公告第560号
(役員の退職死亡慰労金積立及び支給規程の一部改正)
平成27年7月2日開催の本組合第277回理事会において「役員の退職死亡慰労金及び支給規程」の一部を改
正したので公告します。
平成27年7月2日
山形県医師国民健康保険組合 理事長 徳 永 正 靱 記
第2条 第1項中、理事長の次に副理事長を加える。
附 則
(施行期日)
この規程は、平成27年7月2日から施行し、平成26年4月1日から適用する。
平成27年4月分の保険給付費の状況
本組合被保険者にかかる4月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。
1.療養諸費
4月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院6,
817千円、入院外8,
672千円、歯科2,
370千円、診療費合計
で17,
859千円となりました。平成27年度組合負担額の前年度同期比では入院9.
60%減、入院外9.
56%減、歯科
1.
62%減、診療費計で8.
60%減となっています。
一方、調剤は13.
97%減となっています。
療養諸費
区 分
件数
第1種 入 院
医 組合員
入院外
第 2 種 入 院
組
合
員
及
び
科 世 帯 員 入院外
計
第1種組合員
歯
第2種組合員及び世帯員
科
計
調
剤
入院時食事療養費
訪
問
看
護
療
養
費
移
送
費
療 養 諸 費 合 計
本
年
度
累
計
前 年 度 同 期 比
日数
費 用 額
円
3
225
16
726
970
102
246
348
546
(16)
(枚数)
(回数)
-
25
0
1,
889
1,
889
97.
9
25
297
218
1,
024
1,
564
159
385
544
(
637)
(
432)
-
-
-
-
-
-
一 部 負 担 金
他
薬剤一部負担金 負
組合負担額
1,
712,
890
4,
797,
750
7,
939,
440
7,
518,
360
21,
968,
440
1,
005,
340
2,
360,
660
3,
366,
000
7,
873,
420
280,
926
円
-
335,
758
0
33,
824,
544
33,
824,
544
89.
6
円
1,
199,
023
3,
360,
817
5,
617,
831
5,
311,
386
15,
489,
057
704,
827
1,
665,
281
2,
370,
108
5,
535,
725
168,
606
0
9,
276
122,
704
292,
561
424,
541
2,
178
60,
059
62,
237
382,
471
17,
160
0
-
0
0
0
0
0
0
-
-
79,
215
0
9,
118,
096
9,
118,
096
91.
9
法 1 件 当 り 1 人 当 り
額 費 用 額 費 用 額
円
-
-
256,
543
0
23,
820,
039
23,
820,
039
89.
6
2.その他組合の諸給付
4月分のその他の諸給付は、高額療養費18件
1,
469,
338円、出産育児一時金1件420,
000円、傷
病手当金2件52,
000円を給付しました。
円
513,
867
1,
427,
657
2,
198,
905
1,
914,
413
6,
054,
842
298,
335
635,
320
933,
655
1,
955,
224
95,
160
-
担
-
0
0
886,
409
886,
409
72.
3
-
-
0
0
-
円
570,
963
21,
323
496,
215
10,
356
22,
648
9,
856
9,
596
9,
672
14,
420
17,
558
0
13,
430
0
17,
906
17,
906
91.
6
その他組合の諸給付
種 別
件 数
金 額
備 考
円
高 額 療 養 費
出産育児一時金
葬
祭
費
傷 病 手 当 金
合
計
18
1
-
2
21
1,
469,
338
420,
000 世帯員1人
-
52,
000 第2種組合員2人
1,
941,
338
円
2,
841
7,
956
4,
800
4,
546
9,
733
1,
667
1,
427
1,
491
3,
488
124
0
149
0
14,
987
14,
987
93.
5
50
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
3.保険給付費支払額の状況
4月分の保険給付費は25,
573千円で、前年に比
べ5,
096千円の減少となっています。
平成27年度 保険給付費支払額の状況
4.共済会の諸給付金の状況
4月分の共済会の諸給付は、傷病見舞金2件
125,
000円、死亡弔慰金1件350,
000円、出産給付
金1件100,
000円、高齢者褒賞給付金2件200,
000
円を給付しました。
共済会の諸給付金の状況
平成26年度
平成27年度
26年度実績月平均
27年度当初予算月平均
種 別
件数
備 考
円
傷 病 見 舞 金
傷 病 給 付 金
30,818
29,184
金額
2
-
125,
000 会員2人
-
死 亡 弔 慰 金
1
350,
000 会員1人
出 産 給 付 金
1
100,
000 会員1人
25,761
介 護 手 当 金
高齢者褒賞給付金
生存退会給付金
合 計
-
2
-
6
-
200,
000 会員2人
-
775,
000
◎医療法人設立の認可が決定しましたら医師国保までご連絡ください
医師国保加入者が、一人医師医療法人設立の認可を受け法人事業所として医院を開始した際には、健康保険
を引き続き医師国保とする為、日本年金機構から、
「健康保険被保険者適用除外承認(適用除外)
」を受ける必
釈錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫若
要があります。
釈錫錫錫錫錫錫錫若
適用除外を受けないと、法人化以降医師国保に加入し続けることができません。
適用除外の申請用紙は組合にございますので、法人化が決定しましたらすぐに組合までご連絡ください。
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
51
厚生年金基金だより(No.233)
第79回理事会報告
日 時 平成27年7月16日 16:00~18:00
場 所 ホテルメトロポリタン山形 はやまの間
出 席 者 理 事 長 松下鈆三郎
選定理事 佐藤 忠宏、横川 弘明
互選理事 仁科 盛之、門馬 孝,
矢尾板信孝、松本みつ子
選定代議員 後藤 慎一
選定監事 小原 正久
互選監事 鬼満 圭一
常務理事 荒井早香枝
みずほ信託銀行
制度管理企画部
調 査 役 齋藤 歩
年金コンサルティング部
参 事 役 土産田乙夫
仙台支店 法人営業部
営業第二課長 関口 智則
営業第二課長代理 白坂 公一
基金解散に伴う残余財産の分配に係るもの
3.業務経理業務会計(基金事務局運営費)で保
有する資産の取扱いの変更について
4.年金経理で保有する資産の集約及びキャッ
シュ化について
5.後継年金制度への仮交付及び仮交付する額に
ついて
以上、了承と決定。
第2回後継年金制度
設立準備委員会報告
協議事項
1.後継年金制度の規約
(案)
について
2.後継年金制度設立認可申請について
※設立準備委員は次の10名です。
委 員 長 松下鈆三郎
事業主側委員 佐藤 忠宏、横川 弘明
門馬 孝、荒井早香枝
加入者側委員 鬼満 圭一、沼澤 和典
三條 典男、鈴木 真澄
松本みつ子
報告事項
代議員会にて一括して報告
決定事項
1.第58回代議員会の開催について
2.第58回代議員会提出する議案について
以上、了承と決定。
第58回代議員会報告
報告事項
1.平成26年度事業概況及び年金資産運用実績に
ついて
2.平成27年度第1四半期末事業概況及び年金資
産運用実績について
3.財政診断(四半期結果・平成27年3月31日現
在)及び指定年金数理人の意見書の提出について
4.将来期間の代行部分に係る支給義務の停止の
認可について
5.責任準備金相当額の一部の前納について
以上、了承と決定。
議決事項
1.基金解散認可申請について
2.基金規約の一部変更について
協議内容説明
◎後継年金制度の名称について
前回の第78回理事会で決定に至らなかったので、
各理事の意見を確認し多数の支持を集めた「すこ
やか企業年金基金」に決定しました。
◎山形県医療機関厚生年金基金 解散認可申請に
ついて
厚生年金基金が解散するには幾つかの要件があ
りますが、その一つが(加入員・受給者等の)記
録整理が仮完了することです。去る6月4日、そ
の知らせを受けたので、当初予定どおり本年10月
1日付での解散を認可申請します。
◎すこやか企業年金基金 設立認可申請について
山形県医療機関厚生年金基金 解散と同日の本
年10月1日付での設立を認可申請します。
78事業所、加入者2,
876名
設立当初年金資産見込額 20~30億円
基金(事務局)所在地
山形市香澄町317 朝日生命山形ビル8階
(山形県医療機関厚生年金基金と同じ)
52
山形県医師会会報 平成27年8月 第768号
編 集 後 記
毎日続く猛暑酷暑、外来診療でも点滴の患者さ
法律の整備等に関する法律」により改正された医
んが増えています。ご本人も判ってはいるものの、
療法において、
「医療事故調査制度」が平成27年10
いつの間にか脱水症状を来たしている、といった
月1日から施行されることになりました。この法
状況です。診察の度に水分と若干の塩分補給、室
律で定められている「医療事故調査等支援団体」
内の温度管理などを勧めていますが昔からの生活
の中核的な役割を担うことが、都道府県医師会に
習慣を変えられない高齢の方も多くいらっしゃい
求められています。県医師会としても、どのよう
ます。
に役割を分担するかについても熱く議論している
さて、暑いのは世の中ばかりではありません。
最中です。病院関係者のなかにはこの法律の内容
病床機能報告制度も開始され、地域医療構想策定
に関し詳しくご存知ない方もいらっしゃるかもし
のためのガイドラインも発表され、いよいよ本格
れません。県医師会では例年開催されている病院
的に策定に向けて準備が整ってきています。二次
協議会との懇談会に、この制度の設立に深く関予
医療圏ごとの各医療機関への意見の聴取などが県
された、日医副会長の松原先生をお呼びして、講
行政でも始まっており、ここでも暑いバトルが繰
演をお願いしております。10月1日の制度開始を
り広げられるかもしれません。
まえに、会員の皆様も、医師会も万全の準備を整
平成26年6月18日に成立した「地域における医
えなければなりません。
療及び介護の総合的な確保を推進するための関係
平成27年8月5日 印刷
平成27年8月10日 発行
山
形 県 医 師 会 会 報 第768号
¥ 540
本会会誌の誌代540円は、
山形県医師
(中條明夫)
発
行
者 德 永 正 靱
編 集 委 員 中 目 千 之
〃 〃 〃 清 治 邦 夫
中 條 明 夫
島 貫 隆 夫
山形県医師会
会会費賦課微収規程第2条別表に定め
発 行 所 一般社団法人
2473 山形市松栄一丁目6番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 る会費の中に含まれる。
印 刷 所 ㈱
誠
文
堂
印
山形市本町一丁目7番50号 刷
DIC2125
第768号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成27年8月10日発行
平成27年8月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第768号
製造販売元
コーアイセイ株式会社
山 形 市 若 葉 町 13 番 45 号