2014年04月度 商業動向報告書(PDF)

2014年4月度
2014年4月度 商業動向報告書
1.経済動向指標
【国内景気指標】
全体概況
出典:内閣府「月例経済報告」(2014年4月)
景気は、緩やかな回復基調が続いているが、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により、このところ弱い動きもみら
れる。先行きについては、当面、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により弱さが残るものの、次第にその影響が
薄れ、各種政策の効果が発現するなかで、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、海外景気の下振れが、引き続
き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。
3月小売販売額
出典:経済産業省「商業販売統計」(3月)
経済産業省が発表した商業販売統計(速報)によると、平成26年3月の商業販売額は46兆2130億円、前年同月比8.6%の増
加となった。これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は32兆4830億円、同7.6%の増加となった。小売業は13兆7310億円、
同11.0%の増加となった。なお、商業販売額の季節調整済前月比は、5.7%の増加となった。卸売業は同5.5%の増加、小売
業は同6.3%の増加となった。
3月専門量販店販売額
出典:経済産業省「専門量販店販売統計調査」(3月)
経済産業省が発表した専門量販店販売統計(速報)によると、平成26年3月の専門量販店販売は、家電大型専門店が6579
億円、ドラッグストアが4824億円、ホームセンターが3377億円となった。
3月全国消費者物価指数
出典:総務省「消費者物価指数」(3月)
総務省が発表した3月の全国消費者物価指数(CPI、2010年=100)は、総合指数が前年同月比1.6%上昇の101.0ポイントと
10ヶ月連続のプラス、前月比は0.3%の上昇となった。生鮮食品を除く総合が100.8ポイントと前年同月比1.3%上昇。前月比
は0.3%の上昇となり、プラスに転じた。食料及びエネルギーを除く総合では前年同月比0.7%上昇の98.6ポイントとなり、前
月比も0.3%の上昇とプラスに転じた。
【商業関連指数】
3月SC売上高/前年比+11.4%で前年大きく上回る
出典:日本SC協会「SC販売統計調査報告」3月
2014年3月の既存SC売上高は前年同月比11.4%で、消費税増税前の駆け込み需要により前年を大きく上回った。今月は、前
半は全国的に低温となり、やや苦戦したSCも見られたが、月後半は気温の上昇で春物衣料を中心に動きがよかったこと
や、消費税増税前の駆け込み需要により、比較的単価の高い貴金属、時計、家具、家電、化粧品や、日用雑貨などが売上
を伸ばしたことにより、前年を大きく上回った。テナントは9.9%、キーテナントは15.7%であった。地域別でみても、全ての地域
で前年を上回った。特に四国は18.0%、北海道は15.0%と好調であった。
3月百貨店売上高/消費増税駆け込み需要で大幅な伸び
出典:日本百貨店協会「全国百貨店売上高概況」3月
消費税引上げを目前にした駆け込み需要を背景に、前年同月比25.4%増(5ヶ月連続プラス)と、前回の引上げがあった’97
年3月(+23.0%)を超える大幅な伸びを示した。本年3月は、月の前半、不安定な天候の影響を受けたものの、中旬以降の駆
け込み需要増大と外商商材の計上販促を活かし、前年同月比の実額で約1,370億円上積みすることができた。この結果、1
月~3月の累計売上高は約1兆6,850億円余と前年同期比で約1,600億円増を記録した。地区別では、全地区で2桁増となり、
中でも10都市については揃って2割増を上回るなど、大都市を中心に地方の検討もあって、消費税率引上げ前の需要増を
取り込むことができた。商品別でも全品目で前年同月比プラス、訪日外国人については、東アジアと成長市場アセアンを中
心に売上・客数共に大幅な伸びを示し、商況全般にわたって極めて活況に推移した。
3月チェーンストア売上高/前年比2ヶ月連続のプラス
出典:日本チェーンストア協会「チェーンストア販売統計」3月
平成26年3月度は、食料品では、農産品、畜産品、水産品などが好調だったほか、衣料品、家電、家具・インテリアなどの住
関品に駆け込み需要も見られ好調に推移したことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は、2カ月連続のプラスとなっ
た。
3月外食産業売上高/売上は回復、再び前年を上回る
出典:日本フードサービス協会「外食産業概況」3月
3月は比較的天候にも恵まれ、2月の大雪によるマイナスから一転、外食売上高は101.7%と前年超えを取り戻した。FR業態
は引き続き高単価商品などが支持され、客数・客単価・売上ともに好調で、外食全体を牽引した。一方、業種によって傾向が
まちまちとなったFF業態や、金曜日の少ない曜日回りが影響したパブ・居酒屋業態は、客数が前年を下回った。また、消費
増税前の駆け込み買いでショッピングに出かける人が増えたことで、商業施設に立地する外食店の一部では客足が伸び
た。
3月コンビニ売上高/既存店売上高は前年を上回る
出典:日本フランチャイズチェーン協会「コンビニ統計月報」3月
今月は、北日本を除き平均気温は高かったが、降水量が多かったこともあり、客数に影響が出た。しかしながら、4月1日か
らの消費税増税に伴う駆け込み需要の影響を受け、たばこ等のまとめ買いがあり、既存店売上高は前年を上回った。既存
店ベースでは、来店客数11億9,890万人(前年同月比-1.0%)が5ヶ月ぶりのマイナス、平均客単価625円(前年同月比+
3.9%)が2ヶ月連続のプラスになり、売上高7,487億円(前年同月比+2.9%)は2ヶ月連続のプラスとなった。
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2.マーケティング情報
【経済・消費・市場動向】
<東証>東京建物など不動産株が軒並み高 「特区」容積率緩和期待で
出典:日本経済新聞(3月31日)
不動産株が高い。東京建物は4日続伸し、前週末比47円(5.6%)高の885円まで上昇する場面があった。菱地所(8802)や住
友不(8830)、三井不(8801)なども高い。政府が28日夕に首相官邸で開いた国家戦略特区諮問会議(議長・安倍晋三首相)
で、特区の第1弾として「東京圏」や「関西圏」など6カ所を指定した。関東地方を中心に容積率の緩和などが盛り込まれてお
り、不動産市場の活性化を期待した買いが入っている。市場では「容積率の緩和は今回初めて出たニュースではないが、不
動産市場の拡大につながるとあって、折に触れて材料視されやすい」(国内証券の情報担当者)との指摘があった。
都内再開発事業、72ヶ所で進行中
出典:商業施設新聞(4月1日)
東京都内の法定市街地再開発は、準備組合を含め72地区で進行している。2014年度には6月に開業する「虎ノ門ヒルズ」な
ど6地区が竣工する。さらに15年度は二子玉川東地区第2期など14地区があり、この2年間で20地区の再開発事業が完了す
る。20年開催の東京オリンピックへ向けて交通インフラ再生や競技場の整備、さらに老朽化した違い地における再開発事業
の進展が期待される。
東京・大手町、「交流」前面に 高級旅館・ホテル続々
出典:日本経済新聞(4月12日)
日本を代表するオフィス街、東京・大手町が宿泊・生活機能を備えた街に生まれ変わる。海外観光客らの利用を見込む温泉
付き日本旅館やサービスアパートメントなどを設ける三菱地所の大型再開発2件が今月、相次ぎ着工。2015~17年の完成を
目指す。東京建物などの再開発ビル「大手町タワー」も近く外資系高級ホテルが入り、全面開業する。東京建物などの大手
町タワーは13年にオフィス部分などが完成。敷地内に木を移植して約3600平方メートルの広大な「森」を整備した。ビジネス
街のなかで一息つける憩いの空間になっている。さらに同タワーには、シンガポールに本拠を置く日本初進出の高級ホテル
「アマン東京」を誘致。全面開業へ向けて準備を進めている。こうしたオフィスにとどまらない多様な計画は大手町の活性化
につながりそうだ。
百貨店3月、駆け込み需要で大幅増収
出典:繊研プラス(4月17日)
日本百貨店協会が発表した全国百貨店(85社、242店)の3月売上高は、前年同月比25.4%増の6818億円と5カ月連続のプ
ラスとなった。消費増税前の駆け込み需要で大幅な伸びとなった。前回増税時の97年3月(23%増)を上回る伸び率だった。
商品別は特選ブランドや美術・宝飾品、呉服・寝具などの高額品の伸びが顕著だった。家具や化粧品は前倒し需要で大幅
増となった。衣料品は約2割増を確保した。地区別はすべての地区で2ケタ増となり、大都市が2割の伸びだった。訪日外国
人は免税売上高が69.8%増、買い上げ客数が56.1%増となった。東京地区の売上高は25.5%増の1716億円で、8カ月連続
のプラスだった。全ての主要品目で増加し、衣料品が2カ月ぶりのプラスとなった。一方、4月は14日までで15%減で推移し
た。日を追うごとにマイナス幅が縮小している。
20年目指し夢洲にIR/大阪府市/鉄道インフラも敷設
出典:建設通信新聞(4月24日)
大阪府と大阪市は、カジノを含む統合型リゾート(IR)の立地に向けた基本コンセプト案を公表した。候補地は大阪市此花区
の夢洲を軸とすることを明確にし、アクセスのための鉄道インフラの敷設検討にも着手した。開業時期は2020年の東京オリ
ンピックまでに間に合わせたい考えで、IR推進法案の成立後、事業者選定のコンペなどの検討を進める。
3.商業施設関連情報
【開発関連】
セブン&アイ、グランツリー武蔵小杉を今秋オープン
出典:FASHION HEADLINE(4月6日)
セブン&アイ・ホールディングスは、神奈川県川崎市の武蔵小杉駅近くに商業施設「グランツリー武蔵小杉(GRAND TREE
MUSASHIKOSUGI)」を今秋オープンする。住所は神奈川県川崎市中原区新丸子東3-1135。店舗面積3万7,000平方メートル
で地域最大規模となり、ファッションや食品、雑貨、サービスなど日本初及び県内初を含む約150の専門店の入店を予定。屋
上公園やレストスペース、ベビールームなど各種設備面の充実も図る。またカスタマーの暮らしやショッピングがより便利で
楽しくなるよう、推進中の「オムニチャネル」を最大限に活用し、リアルとネットの融合を進め“新次元”の店舗づくりに挑戦す
る。
プラネットブルー×トランジット、青山に商業施設オープン
出典:FASHION HEADLINE(4月6日)
西海岸のファッションやカルチャーをミックスした新しい商業施設「ソーカルリンク表参道(SO-CAL LINK OMOTESANDO)」が
5月、表参道にオープンする。店舗は、カリフォルニアの上質なライフスタイルを提案するセレクトショップ「プラネットブルー
ワールド(Planet blue world)」、西海岸のファッションや雑貨がそろうニューヨークのコンテンポラリーブランド「レベッカミンコ
フ(REBECCAMINKOFF)」、アカデミー賞やグラミー賞でギフトに選ばれているというナチュラルコスメブランド「スキ(suki)」、
ロサンゼルス発のオーガニックコーヒー・カフェ「アースカフェ(Urth Caffe)」の4店舗。同施設は、プラネットブルージャパンが
トランジットジェネラルオフィスと共同でプロデュース。2014年5月16日グランドオープン予定。
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3.商業施設関連情報
【開発関連】
大阪心斎橋で再開発/3年かけ1100億投資/J.フロント中計
出典:建設通信新聞(4月11日)
J・フロントリテイリング(JFR)は、東京・銀座六丁目10地区再開発計画、松坂屋上野店南館建て替え事業に続き、大阪心斎
橋地区の再開発計画に着手する。「大型商業施設のオーバーストア化で競合が激化する大阪地区の競争力を抜本的に強
化する」(同社)ため、大丸心斎橋店(本館、北館、南館)を中心に周辺の不動産、商業施設活用を含めた心斎橋地区再開
発計画の具体化を推し進めるという。10日、同社が発表した今期を初年度とする3カ年の中期経営計画(-2017年2月)の中
で明らかにした。3年間で1300億円以上の営業キャッシュフローを創出し、うち1100億円を主に大型設備投資と成長投資に
投入する。中計は、16年11月に銀座六丁目10地区再開発計画の開業を予定しているほか、17年秋に松坂屋上野店南館建
て替えのオープンを予定している。
CIAL桜木町/今夏、35店舗でオープン
出典:流通ニュース(4月15日)
横浜ステーシヨンビルは4月15日、今夏、JR桜木町駅に35店舗を揃えた「CIAL桜木町」をオープンすると発表した。2階建て、
店舗面積は4030㎡の規模で、横濱のもつ明治レトロ、大正ロマンの雰囲気を取り入れた華やかな駅商業施設として、横浜
エリア全体の回遊起点を目指す。食物販、飲食、ドラッグストアを中心とした使い勝手のよい店舗構成を行うとともに、横濱
の老舗や銘店を核にしたテーマ型飲食を展開し、横浜の歴史を演出する。観光案内所と併設したクロークサービス(手荷物
一時預かり、宅配サービス他)、コンビニ等でゾーンを形成し、駅の利便性を高め、旅行者ニーズにも幅広く対応する。
延べ3.8万㎡複合施設/SPC渋谷宮下町リアルティの宮下町計画
出典:建設通信新聞(4月21日)
街の再生が加速する東京・渋谷で、官民連携による大規模プロジェクトが始動。東京急行電鉄など4社が出資する特別目的
会社「渋谷宮下町リアルティ」(渋谷区)が、(仮称)渋谷宮下町計画の施工者を大成建設に決めたことが分かった。ファッショ
ン・デザイン産業、クリエーターの育成・交流・発信施設、クリエーターらが魅力を感じる居住空間、生活を豊かにする商業空
間など、延べ約3万8000㎡の複合施設を建設する。準備が整い次第、着工し、2016年5月の完成を目指す。複合施設は、S・
RC・SRC造地下3階地上17階建て。事業対象地は、渋谷区渋谷1-23-2の宮下町アパート跡地5020㎡。明治通りの東側で、
キャットストリートに面している。都は、渋谷駅周辺で進む再整備を機に、同事業の波及効果をまち全体につなげる考え。
上野駅前/飲食店19店で、上野の森さくらテラス開業
出典:流通ニュース(4月24日)
矢島建設、三菱地所ビルマネジメントは4月26日、上野駅前に飲食店ビル「上野の森さくらテラス」をオープンする。2011年4
月まで営業していた「上野松竹デパート」を建替えたもので、地下1階~地上3階に飲食店19店を展開する。 外観は、全面ガ
ラス張りの斬新なデザインを採用。中央部分は3階まで、吹き抜けで、天井からガラス越しに外光が差し込む構造とした。中
央部分には、上野恩賜公園に直結するエスカレーターを設置した。地下1階は「リビングダイニングフロア」、1階は「コミュニ
ケーションテラス」、2階は「グルメテラス」、3階は「ガーデンテラス」と名づけ、フロアコンセプトにあった飲食店を集積した。
【運営関連】
NTT東日本、売上管理、店舗向け新クラウドサービス
出典:商業施設新聞(4月1日)
NTT東日本は、3月31日から、店舗向けタブレットPOSサービス「ラクレジ」とデジタルサイネージサービス「ラクPOPボード」の
提供を開始した。同サービスはタブレットを活用して売上管理やPOP広告を行う。ラクレジは、タブレットに専用アプリケーショ
ンを入れることにより、従来はPOSレジ専用端末で行っていた売上管理や会計などをタブレットで実現する。売上データは自
動的にクラウド上のサーバーに保存され、リアルタイムに集計や分析ができる。複数店舗で利用する場合は、店舗ごとに集
計・分析が可能。またクレジットカード決済サービスと連携し、専用のカードリーダーを装着することでクレジットカード決済に
も対応できる。クレジットカード決済サービスは、コイニー㈱の提供する「Coiney」と連携している。
マガシーク、主力客の子供狙い新EC
出典:繊研プラス(4月14日)
ネット販売のマガシークは4月11日、運営するファッションECサイト「マガシーク」に新カテゴリー「マガシークキッズ」をオープ
ンした。同サイトの主力客層である30、40代の親に向け、オープン時にはセレクトショップのキッズ商材や百貨店などでも扱
うキッズブランド、約60ブランド、4000点の商品を販売する。マガシークキッズは同社が行ったアンケート調査で、主要顧客層
である30、40代の約77%に子供がいること、子供がいる顧客の60%以上がネットショッピングを利用していることから、開設
する。「こどもビームス」「UAグリーンレーベルリラクシング」「シップスキッズ」「スナイデル・ガール」「センスオブワンダー」な
ど、セレクトショップや百貨店などでも販売する商品が揃い、リーズナブルから高価格帯まで幅広い。30、40代の女性に支持
のあるブランドのキッズ・ベビー商品を揃え、自身との買いまわりや併せ買いのニーズに対応する。
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3.商業施設関連情報
【運営関連】
代官山と新浦安の商業施設、ケネディクスが相次ぎ取得
出典:日経不動産マーケット(4月16日)
ケネディクスは2014年3月、渋谷区代官山町にある複合施設、代官山アドレスの商業施設部分を取得した。売り主は平和不
動産。価格は不明だが、取得主体である特定目的会社(TMK)に、ケネディクスが単独で12億円を出資した。ケネディクスが
取得した商業施設「代官山アドレス・ディセ」は地上3階地下3階建て、専有床面積7211m2の規模だ。食品スーパーのピー
コックストアやレストラン、ベーカリー、アパレル店舗、雑貨店など多くの店舗テナントが入居している。同社はこのほか、JR
新浦安駅前の商業施設、MONA新浦安も3月に取得した。三井不動産投資顧問の特別目的会社とみられるタゴノウラ・ベー
タ・シックス合同会社が所有していた物件で、日本ビルファンド投資法人のNBF新浦安タワーと一体登記されている。こちらも
価格は不明だが、取得主体のTMKに対し、ケネディクスが13億5000万円を出資している。
未利用地での商業施設など事業公募/大阪市交通局
出典:繊研新聞(4月25日)
大阪市交通局は、地下鉄出入り口隣接地など交通局が所有する未利用地での商業施設などの事業および駅ナカスペース
の新規事業について、公募型プロポーザル方式で企画を募集する。経営基盤の強化が狙い。未利用地は、地下鉄出入り口
隣接地やバス操車場跡地、職員校舎跡地など約58㎡~約3,680㎡の土地で、商業施設事業や新規事業などを募集する。同
時に、地下鉄御堂筋線本町駅など5つの駅のコンコース階での新規事業のアイデアも募集する。参加申請の受付は5月12
日まで。
【店舗関連】
ビームス、複数業態の編集店オープン
出典:繊研プラス(4月4日)
ビームスは今月、自社の複数業態を編集したショップを4店オープンする。また、今夏にはバッグだけを集積した新業態「ビー
ムス・ラゲッジ」の出店も開始する。10日には、横浜・相鉄ジョイナスにメンズ、レディスのカジュアルと雑貨を集めた「ビーム
ス・ストリート」とキオスク型の雑貨店「ビームス・プラネッツ」を出す。23日には吉祥寺のキラリナ京王吉祥寺3階にはLAスタ
イルの内装でメンズ、レディスのカジュアルと雑貨の「ビームス吉祥寺」をオープンする。25日は軽井沢・プリンスショッピング
プラザに「ビームス・ゴルフ」を出す。ゴルフ以外は、ビームスのメンズ、レディスの各業態の商品を編集したショップだ。夏出
店予定のビームス・ラゲッジはメンズ、レディスの各ショップで扱うバッグを一堂に集めた新業態となる。
H&M、環境配慮の新ブランド
出典:繊研プラス(4月9日)
H&Mは4月10日から「コンシャス・コレクション」を発売する。環境に配慮した持続性のあるファッションを売る取り組みとして
07年から続けている。低価格でトレンドを提供すると同時に、環境への負担を低減し、持続可能なビジネスの循環を作ろうと
いう考えを示す狙い。サステイナブル(持続可能な)ビジネスモデルの構築を目指して始めた。定期的に発表するコレクショ
ンは全世界で販売する。全て有機栽培された天然繊維やリサイクル素材で作られ、環境への配慮を商品の付加価値として
いる。
良品計画、天神に無印良品の旗艦店、来春開業
出典:日本経済新聞(4月11日)
良品計画が九州最大の商業地の福岡市天神地区で来春に総合雑貨店「無印良品」の旗艦店を出店することが10日、分
かった。三井不動産が建設中の商業ビル1棟を丸ごと借りる方向で調整している。店舗面積は約2500平方メートルと全国屈
指の規模。衣料品や雑貨など豊富な品ぞろえを武器に存在感を高める。出店するビルは地上6階地下1階建て。既に着工し
ており、2015年3月1日の開業を予定する。
ストラディバリウス/ららぽーと甲子園に日本初出店
出典:流通ニュース(4月15日)
ZARA、Bershkaなどのアパレルブランドを展開するスペインのINDITEXは春に、日本上陸初ブランド「stradivarius(ストラディ
バリウス)」を投入する。ストラディバリウス・ジャパンが4月24日、兵庫県西宮市の「ららぽーと甲子園」に1号店を出店。5月9
日には、千葉県船橋市の「ららぽーとTOKYO-BAY」に2号店をオープンする。商業的に価値のあるベストロケーションへ出
店。標準店の店舗面積は400㎡~600㎡で、旗艦店では600㎡~1200㎡を想定する。店舗には12m~16mの大きなファザード
を取り付けるのが特徴。
カスミ、都内初進出 錦糸町店オープン
出典:商業施設新聞(4月15日)
㈱カスミは4月1日、東京都墨田区に都内初進出となる「フードスクエアカスミオリナス錦糸町店」をオープンした。同店は、JR
錦糸町駅から徒歩3分の所にあるオリナスコア地下1階にオープンした。「安心・安全・健康」をキーワードに顧客に納得して
もらえるよう「品質・鮮度・味」にこだわった品揃えに加え、専門店の導入により食の専門店として魅力と利便性を高めてい
る。同社店舗数は茨城・埼玉・千葉・栃木・群馬の計152店となり、東京都内へは初出店となる。
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3.商業施設関連情報
【販促関連】
伊勢丹に行けば元気になれる。 社員がダンス
出典:繊研プラス(4月1日)
三越伊勢丹ホールディングスは、伊勢丹オフィシャルソングで矢野顕子さんが作った「ISETAN-TAN-TAN」に合わせ、社員
が踊るプロモーションビデオ(PV)を作成した。1日からユーチューブにアップするとともに、伊勢丹新宿本店の本館1階中央
ストリート正面の壁面に、一時間に2回、プロジェクターで投影・公開している。約4分半のPVは、公式ソングに合わせ、伊勢
丹新宿本店を舞台に三越伊勢丹グループ社員がリズミカルにダンスをする内容。振付は、パフュームの振付で知られるミキ
コさんが担当した、公式ソングを作った矢野さんに恩返しをしたい、と同社宣伝部がダンスプロジェクトを企画した。参加者を
グループ各社に募ったところ、国内外から500人以上が手を挙げたという。20代~50代の販売員やバイヤーらが休日返上で
参加した。矢野顕子さんも特別出演している。
ツヴァイ/イオンモール幕張新都心でシニアの婚活イベント
出典:流通ニュース(4月7日)
ツヴァイは4月11日、イオンモール幕張新都心で、男性50~65歳、女性40~60歳を対象にしたシニアの婚活イベント「モール
コン」を実施する。同時期に開催する「グランド・ジェネレーションズ・コレクション2014(GGC)」イベントの一環。イオン初の
モールコンとなる。内容は、GGCの展示見学の後、イオンモール幕張新都心店へ会場を移し、ゆったりとしたペースで、イオ
ンモールを巡る、ウォークラリーを実施。イオンモール幕張新都心店では、人気の「よしもと幕張イオンモール劇場」での鑑賞
なども企画する。婚活スペシャリスト(ツヴァイが運営するイベント・交流会事業「クラブチャティオ」の婚活セミナー講師陣)が
イベントに同行し、交流をバックアップするという。
小田急ハルク、〝トレラン”イベント
出典:繊研プラス(4月14日)
小田急百貨店新宿店ハルクスポーツは9日から、山道(トレイル)など未舗装路を走るトレイルランニング(トレラン)に適した
アイテムを揃えるフェアを開催している。12日にトレランの第一人者、横山峰弘氏を招いたトークショーを実施したほか、13日
には神奈川県箱根周辺で走り方や登山道でのマナーを横山氏がレクチャーするトレランツアーも主催した。15日まで。トレラ
ン商品は明るい色使いが多く、他のスポーツ用品に比べファッションを切り口とした商品提案をしやすい。そのため「専門店
とは違ったアプローチができる分野」(木下元バイヤー)と見て、企画した。同店では4月末から同フロア内にトレランコーナー
も設置する予定で、今回のフェアで売れ筋のシューズやアパレルを集積する。
東武池袋/屋上ビアガーデン、25日オープン
出典:流通ニュース(4月18日)
東武百貨店池袋本店は4月25日、16階屋上にビアガーデン「天空のビア伝説~炎のプルコギ&灼熱のBBQ~」をオープン
する。4月25日~9月30日までオープンし、期間によって、営業時間と座席数を変更する。近年、ビアガーデンで女子会をする
お客が増え、昨年は利用客の半数を女性が占めたことに対応し、今年は女子会サービスを導入する。女性だけのグループ
客は、ひとり200円引きとし、ファーストドリンクとしてスパークリングワインを1杯進呈する。そのほか、プレミアムシートエリア
を新設。一人300円の追加料金で、一般席と植栽で区切られたプレミアムシートエリアで飲食できるほか、飲み放題メニュー
にスパークリングワインや乙類焼酎など4種が加わる。
渋谷109/35周年イベント開催
出典:繊研新聞(4月24日)
渋谷109は28日に開業35周年を迎え、5月14日まで35周年記念キャンペーンの第一弾を実施する。その後1年にわたって
様々な記念イベントを行う。期間中、館内の約30ショップが渋谷109限定の商品を販売する。28日にはバースデーパーティー
を実施。渋谷ファッションの変遷をファッションショー形式で紹介し、アーティストライブやプレゼント抽選会なども行う。また、
新しいウェブサイトの開設や、公式ムック本の発刊などで発信力を高める。
サンシャインシティアルパ/イベントで女性集客
出典:繊研新聞(4月25日)
サンシャインシティアルパが女性客を集めている。13年4月~14年3月のレディスファッションの売上は3%増、来店客数は
5%増と伸ばした。サンシャインシティの各施設が一体となって、20~30代の女性に向けて歓迎ムードを打ち出す販促を積極
的に実施していることが功を奏した。女性社員だけのチームが企画した「サンシャイン女子道」を始めた。水族館で行うヨガ
教室や、スカイレストランを貸し切った「女性限定クリスマスパーティー」など、体験型のイベントやワークショップを連打。レ
ディースデーも月1から週1に増やした。客の来店動機が高まり、専門店街のレディスファッションの客数や売上の伸びに寄
与した。
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4.東京建物グループトピックス
広尾病院近くのオフィスビル、東京建物がGEに
出典:不動産マーケット情報(4月3日)
東京建物は2014年1月、渋谷区広尾5丁目にあるオフィスビル、東京建物広尾ビルを売却した。買い主は日本GE関連の特
別目的会社(SPC)とみられるユーコンスリー合同会社だ。ビルは地上10階地下1階建て、延べ床面積5333m2の規模だ。竣
工は1990年。明治通り沿いに立ち、地下鉄広尾駅から徒歩7分の距離にある。都立広尾病院に近い。2014年3月時点で、ア
パレルや化粧品ブランドを展開するMARK STYLER(マークスタイラー)が大部分のフロアを賃借している。なお買い主のユー
コンスリー合同会社は2013年12月にも、ラサール不動産投資顧問のSPCから、中央区八丁堀4丁目にある秀和第二桜橋ビ
ルの区分所有権を取得している。
神戸研究学園都市の分譲、東京建物に決定
出典:商業施設新聞(4月15日)
神戸市は、神戸市西区の神戸研究学園都市内の事業用地について、先ごろ、土地利用計画書審査型入札を実施した結
果、東京建物㈱に譲受人を決定した。低層階に金融機関と自転車販売店を設けた、120戸のマンションとなる。12月の着
工、2016年3月の竣工を目指す。計画では、RC造り11階建て延べ約1万3800㎡の建物を建設し、120戸の住宅を設ける。ま
た、1階は商業機能として、神戸信用金庫と㈱大和の自転車販売店が入居する予定。1階の店舗面積は約450㎡となる見通
し。
東京建物/大手町の商業施設OOTEMORIをグランドオープン
出典:流通ニュース(4月22日)
東京建物は5月21日、東京・大手町の商業施設「OOTEMORI(オーテモリ)」に、アパレル雑貨やオーガニックコスメなど新規5
店舗を導入し、第2期グランドオープンする。オーテモリは昨年10月、大手町で働く女性をターゲットに第1期を開業した、大
手町エリアには数少ない「女性が使いやすい、入りやすい」お店を中心にラインナップした商業施設。第2期グランドオープン
では、アパレル・雑貨・オーガニックコスメ・ステイショナリー・カフェの新規5店が加わる。第1期にオープンした飲食店・食物
販店、美容サービス店など25店と合わせ計30店のフルラインナップで、全体開業する。施設環境面では東京メトロ丸の内線
と東西線を結ぶ連絡通路東面の工事が完了し、第2期オープン店舗のファサード(店舗の正面の外観)上部に段丘状の緑化
空間、さらに地上部と接し自然光が差し込む大きなガラスウォールを設置する。すでに完成している「大手町の森」側からと
合わせ、高さ15mの吹抜け空間である連絡通路、地下プラザに東西両面から自然光が差し込む「地下とは思えない明るく開
放的な空間」が完成するという。
銀座の商業施設を売却、東京建物のSPC
出典:不動産マーケット情報(4月30日)
東京建物がアセットマネジメントを手がけるフロント・ロー特定目的会社は2013年12月、中央区銀座2丁目の商業施設、ファ
サード銀座を売却した。買い主はIPRF6合同会社。価格や今後の活用方法は不明だ。ファサード銀座は、地下鉄銀座一丁
目駅から徒歩1分、銀座柳通りと観世通りに面したZ型の敷地に立つ。地上9階地下1階建て、延べ床面積2809m2で、フロン
ト・ロー特定目的会社が事業主となって2009年に竣工した。レンガのような質感のテラコッタルーバーや、凹凸のあるアルミ
鋳物のパネルをランダムに配した外観が特徴だ。2014年4月時点では、地下1階から地上1階に洋菓子店のキルフェボン、2
階にヘアサロン、3階以上に産経学園が運営するカルチャースクール「銀座おとな塾」が入居している。
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