第1回(6/22) 要求性能

2015/06/22
建築構造輪講I
建築物の設計
建築構造輪講 I
構造物の耐震設計と要求性能
鉄筋コンクリート構造の性能
島崎研究室の紹介
(http://shimazaki.arch.kanagawa-u.ac.jp/)
 基本性能



安全性 耐震、耐風、耐火、・・・・ :不可欠
機能・快適性(使用性)
非常時に不可を許容
耐久性
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基本性能
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被害地震と耐震設計規定の変遷
年
1920
地震と法令
市街地建築物法
1923
関東大震災
被害地震
年
1891
濃尾地震 M=8.0
地震と法令
1892
地震予防調査会 設立
・死者・行方不明者数7273人, 全壊14万棟余, 半壊8万棟余
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建築物の地震被害
 1923年関東大地震(M7.9)
・構造詳細規定、常時荷重に対する許容応力度
・死者 142,807人 倒壊家屋 128,266棟
京橋星製薬ビル
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丸の内工業倶楽部
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1964年新潟地震(M7.5)
被害地震と耐震設計規定の変遷
年
1924
地震と法令
市街地建築物法
1944
東南海地震 M =8.0
1946
南海地震 M =8.1
1948
福井地震 M=7.3
川岸町アパートの転倒(4階建て壁式構造、地盤の液状化)

・地震力規定(震度0.1)の追加
・死者・行方不明者数 1,223人, 全壊 2,613棟, 半壊 46,950棟
・死者 1, 330人, 全壊 11,591棟, 半壊 23,487棟, 流失 1,451棟
・死者3,858人, 倒壊家屋 35,420棟
1950 建築基準法
・水平震度0.2

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1968年十勝沖地震(M7.9)
1975年大分県中部地震(M6.4)
函館大学の崩壊(4階建て、短柱のせん断破壊)

九重レークサイドホテルの崩壊
(4階建て、耐震壁のせん断破壊)
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1978年宮城県沖地震(M7.4)
被害地震と耐震設計規定の変遷
 1978年宮城県沖地震(M7.4)

オビサンビルの崩壊(3階建て、ピロティ形式の層崩壊)
年
地震と法令
1981 建築基準法の改正
(新耐震設計法)
Qi
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1995年兵庫県南部地震(M7.2)
 中間階破壊
1995年兵庫県南部地震(M7.2)
 ピロティ建物
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高層鉄骨造アパートの柱破断
中層鉄骨BOX柱接合部破断
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トラス座屈・接合部破断
阪神・淡路大震災における年代別の
建物被害状況
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被害地震と耐震設計規定の変遷
2003.5.26
宮城県北部の地震
年
地震と法令
2000 建築基準法の改正
(性能設計法)
・ピロティ、木造金物
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遠野市役所
東北新幹線ラーメン高架橋
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東北新幹線ラーメン高架橋補修・補強
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2005年福岡西方沖地震
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カーテンウォールの被害
14 階建のRC マンション雑壁の被害
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2005年7月23日 千葉県北西部地震
(M5.7)
目地部の被害
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2005年8月16日 宮城県沖の地震 (M7.2)
2005年8月16日宮城県沖地震
外壁が落下した飲食店
•地震発生
•20秒で仙台に到達
•50秒で水戸、八戸を通
過
•地震後70秒東京の都心
部で大きく揺れ始め、そ
の後、6分間以上にわ
たって長く揺れ続けた。
スポパーク松森
•宮城県で震度6弱
崩れた民家
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2007/03/25 能登半島沖の地震
埼玉県加須市志多見
表層地震のゆれやすさ全国マップ
http://www.bousai.go.jp/oshirase/h17/yureyasusa/
富来
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築10年で倒壊した建物
躯体の木材は健全で、
筋交いもしっかり入っていた。
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2007/07/17
新潟県上中越沖地震
K-Net
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栄町の被災住宅
(比較的新しい住宅 )
柏崎市東本町3丁目の倒壊住宅
ブルボン本社工場
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長岡市下小国小学校
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2011/03/11 東日本大震災
中越地震で[小破]の判定
さらに被害が増大
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津波
津波
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宮城野区高砂のサニーハイツ
女川町
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福島学院大学宮代キャンパス本館
笠間市役所
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2015.05.30 小笠原諸島西方沖地震
関東大震災
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震度
周期性
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人による測定から
計測震度へ
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ゆれやすさマップ
地震動の予測
 地震ハザードステーション
http://www.j-shis.bosai.go.jp/
http://www.bousai.go.jp/oshirase/h17/yureyasusa/
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地震時の安全性の確保
 耐震設計




新耐震設計法(1980年~現在)
 2段階の地震動
地震動の性質の把握
地動から建物の振動(入力エネルギー)
建物の安全性の検討
2次部材・機器備品の安全性


中地震動: 震度5程度、地動加速度80~100ガル程度
大地震動: 震度6~7程度、地動加速度300~400ガル程度
 目標性能と設計手法

中地震動: 建築物は損傷せずに機能を保持する。

大地震動: 建築物は部分的に損傷を生じても崩壊はしない。

 免震、制振構造

各部材の応力は短期許容応力度以下(許容応力度設計)
建築物の層せん断力は保有水平耐力以下(終局強度設計)
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構造安全性の確保
部材の耐力が部材に生じる力を上回ること
 部材に生じる力



常時生じる力(固定荷重、積載荷重)
まれに起こる地震、台風で生じる力
きわめてまれに起こる地震、台風で生じる力
 部材の耐力


許容応力度時の耐力
終局耐力
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建物のモデル化
現行の耐震設計のレベル
 神戸の地震でも、新耐震以降の建物に人命に
損傷を与える致命的な損傷は生じていない
 現行規準により耐震設計すればOK
それだけでいいのか。最低限の性能の確保
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耐震目標性能の例
2005年福岡西方沖地震被害から見る問題点
1) 新耐震設計法(1981)に準拠したマンション建築
で,柱・梁など構造部材には被害が発生してい
ないので耐震規準はクリヤーしており,非構造
壁の被害はやむを得ない,とする設計者・施工
者の立場.
目標とする損傷レベル
耐震性能
グレード
2) すべて完璧であることを期待している訳ではない
が,控え壁が破壊されたことによって唯一の避
難口である玄関扉が使用できなくなることは重
大な問題であるとする居住者(所有者でもある)
の立場.
巨大地震
(震度 6 強)
(震度 7)
軽微な被害
小破
(補修後使
用可)
静:立体弾塑性
免震構造
動:立体弾塑性
制震構造
大破
静:立体弾塑性
制震構造
静:立体弾塑性
無被害
(補修不要)
動:立体弾塑性
(補修不要)
機能維持
Bランク
小~中破
(補修後使用
可)
大地震後
使用
大地震時
崩壊せず
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大地震
(震度 6 弱)
大地震後
Cランク
構造・構法
中地震
(震度 5)
Sランク
特別な建物
Aランク
解析手法
小~中地震
小~中破
(補修後使
用可)
(再使用
可)
大破
(再使用困
倒壊
難)
動:質点系
or 立体弾塑性
静:立体 or 平面
動:無し
免震構造
高層建物
高耐震構造
耐震構造
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建築構造輪講II 研究室申請
学科における研究室申請を行わない
と、履修することができない。
神奈川大学建築学科島崎研究室・建築構造輪講I
予備申請
日時:6月29日(月) 12:00~12:30(時間厳守)
場所:8‐51A室
予備申請結果・人数調整方法掲示
日時:6月30日(火) 12:00
場所:8号館・12号館建築学科掲示板
神奈川大学建築学科島崎研究室
本申請
日時:7月2日(木) 12:00~12:30(時間厳守)
場所:8‐51A室
本申請結果 (人数調整について掲示される)
日時:7月3日(金) 12:00
場所:8号館・12号館建築学科掲示板
最終結果掲示
日時:7月15日(水) 12:00
場所:8号館・12号館建築学科掲示板
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建築構造輪講I
各研究室のゼミ内容
予備申請
学生控
提出用
2012年度
2012年度
コース輪講Ⅱ予備申請用紙 所属コース
氏 名
構
造
環
境
8
デ
ザ
イ
ン
9
10
11
12
13
研究室名
岩 田
荏 本
島 崎
趙
岩 本
奥 山
安 田
内田・津田
(内田)
内田・津田
(津田)
重村・三笠A
重村・三笠B
曽我部
中 井
所属コースの志望す
る研究室番号を記入
する
志望研究室番号
構造コース 環境コース デザインコース
(所属コースに○印)
切
り
取
ら
な
い
で
提
出
学籍番号
番号
1
2
3
4
5
6
7
コース輪講Ⅱ予備申請用紙 所属コース
構造コース 環境コース デザインコース
(所属コースに○印)
学籍番号
氏 名
構
造
環
境
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
デ
ザ
イ
ン
9
10
11
12
13
研究室名
岩 田
荏 本
島 崎
趙
岩 本
奥 山
安 田
内田・津田
(内田)
内田・津田
(津田)
重村・三笠A
重村・三笠B
曽我部
中 井
所属コースの志望す
る研究室番号を記入
する
志望研究室番号
2012年7月2日
2012年7月2日
神奈川大学建築学科島崎研究室・建築構造輪講I
本申請
研究室定員
提出用
学生控
2012年度
2012年度
コース輪講Ⅱ申請用紙 所属コース
構造コース 環境コース デザインコース
(所属コー スに○印)
学籍番号
氏 名
所属コースの志望する研究室番号を必ず第4志望まで記入すること
所属コース
切
り
取
ら
な
い
で
提
出
構
造
環
境
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
デ
ザ
イ
ン
9
10
11
12
13
研究室名
岩 田
荏 本
島 崎
趙
岩 本
奥 山
安 田
内田・津田
(内田)
内田・津田
(津田)
重村・三笠A
重村・三笠B
曽我部
中 井
研究室番号
学籍番号
氏 名
所属コースの志望する研究室番号を必ず第4志望まで記入すること
第2志望
環
境
第3志望
 超過したときの選考方法
各教員の担当科目の成績等による
(構造は第3志望まで、環境は第2志望まで記入)
コース
構
造
第1志望
構造コース 環境コース デザインコース
(所 属コースに○ 印)
(構造は第3志望まで、環境は第2志望まで記入)
コース
 研究室定員 12名
コース輪講Ⅱ申請用紙 第4志望
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
デ
ザ
イ
ン
9
10
11
12
13
2012年7月5日
神奈川大学建築学科島崎研究室
研究室名
岩 田
荏 本
島 崎
趙
岩 本
奥 山
安 田
内田・津田
(内田)
内田・津田
(津田)
重村・三笠A
重村・三笠B
曽我部
中 井
研究室番号
第1志望
第2志望
第3志望
第4志望
2012年7月5日
12