№100号 JR 東日本労働組合横浜地方本部 2015年8月12日 JR東日本労働組合 横 浜 地 方 本 部 発行者/ 松田 和秀 編集者/ 教 育 ・ 広 報 部 2015 年 8 月 4 日 19 時 10 分頃、京浜東北・根岸線 横浜駅~桜木町駅間を走行中、桜木町駅手前に先 行列車がいたため駅間で停車し、再度起動したときにエアセクションで架線が断線し、約 6 時間にわたって 運転を見合わせるという事象が発生しました。 2007 年 6 月に東北線の大宮駅~さいたま新都心駅間においても同事象が発生し、長時間停車させてしま ったことにより、急病人など救急車で搬送される事象となりました。 今回の事象は、デジタルATCだから、設備を導入しているから大丈夫と考えた会社のおごりが招いた事 故と言わざるを得ません。二度と同じ過ちをしないために教育・訓練をどのように行なってきたのか、設備 に不備はなかったのか具体的な原因を明らかにしなければなりません。 この間、神田駅~秋葉原駅間での架線柱倒壊、東北新幹線・郡山駅構内架線断線等、お客さまに多大な迷 惑をかけている事象が多発しています。現場社員は額に汗し安全・安定輸送を確保するために頑張っていま す。その社員に責任のすべてをかぶせようとする横浜支社の記者会見には怒り心頭です。労働組合として到 底看過できるものではありません。 JR 東日本グループの理念である「究極の安全」とは、どのようなものを目指しているのか。 労使の安全議論を重んじているからこそ以下内容で 8 月 11 日に横浜支社へ緊急の申し入れを行いました。 ≪申し入れ項目≫ 1. 京浜東北・根岸線 横浜駅~桜木町駅間で発生した架線断線事故の時系列を明らかにすること。 2. 京浜東北・根岸線 横浜駅~桜木町駅間で発生した架線断線事故の原因について明らかにすること。 3.京浜東北・根岸線 横浜駅~桜木町駅間で発生した架線断線事故の対策を明らかにすること。 4.2007 年 6 月 22 日に発生した東北線での架線断線以降の対策を明らかにすること。 5.各線区ごとにエアセクションに対する乗務員の教育・訓練内容を明らかにすること。 6.ATC区間に、エアセクション外停止位置標識及びゾーン表示の設置が無いのは何故か明らかにすること。 7. 「京浜東北・根岸線 E233 系」「横浜線 E233 系」の車両に乗務員支援システムを取り付けていない理由を明ら かにすること。 8.早急にエアセクションの電位差解消に向けて対策を講じること。 9.すべてのエアセクションにゾーン表示及び、セクション外停止位置表示板を早急に設置すること。 10.お客さま救済に時間を要した原因と今後の対策を明らかにすること。
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