連携通信さくら - 共済立川病院

連携通信さくら
平成 27 年 3 月 1 日(第 29 号)
〒190-8531 東京都立川市錦町 4-2-22
国家公務員共済組合連合会
立
川 病
院
地域医療連携センター
℡042-524-2438
第13回市民公開講座を開催しました。
1月24日(土)立川病院の講堂で、100 名近い参加者を迎え行いました。今回は地域の
皆様の関心度が高い認知症について太田部長と精神神経科の岡先生にお願いしました。テ
ーマは「みんなが幸せに過ごすためのコツを学ぶ」としました。太田部長は認知症を予防
する為の3つのキーワードについての話でした。3つのキーワードとは、1.特定健診を
受けて、認知症の引き金となる
生活習慣病を予防すること2.地中海
式料理を食べること。肉料理は月に1
回程度。カレーの成分であるウコンが
良いそうでバーモンドカレーではなく、
脂肪分の少ないS&Bカレーがお勧め。
即ち、バランスよい食生活を心がける
ことでしょう。3.頭を使いながら体
を動かすこと。例えば、太田部長も通
っているというエアロビクスが良いな
ど。また、ピアノなどの楽器の演奏も
良いなどユーモアを交えたわかり易い話でした。
精神神経科の岡先生は、認知症の初期対
応のコツと題して、認知症の方へのちょっ
とした対応のコツについての話は、役者に
なって演じ分けることも大事、本人が大事
にしているところに働きかけるとうまく
いく場合があるなどコツを学ぶことが出
来ました。そして 一人で頑張り過ぎない。
地域包括センターや市役所などに相談し、
ご近所さんやお友達などの力も借りるこ
とも大事だそうです。
認知症アウトリーチ事業のご案内
東京都では、地域において認知症の方とそのご家族を支援するため、認知症の早期発見・
診断・対応のシステムづくりを行う事業を開始しました。区市町村が配置する認知症コー
ディネーターと、認知症疾患医療センターの認知症アウトリーチチームが協働して、認知
症の疑いある方を把握・訪問し、状態に応じて適切な医療・介護サービスを受けられるよ
うに支援します。当院も平成 26 年 9 月から国立市と協定を結びスタートしました。
事業の実施にあたり、訪問支援者に対する診療などにつきまして地域の先生へご依頼させ
ていただくこともあるかと存じます。その節は何卒よろしくお願い致します。
東京都認知症疾患医療センター事業
認知症多職種協働研修を終えて
この研修の目標は多職種が協働することの意義について共通の認識をもち、同じ土俵の
上で、公平に、自由にコミュニケーションしながら情報を共有し、支援計画を立て、役割
分担して支援を実践するプロセスを
円滑に進めていく技能を身に付ける
ことです。今回の研修には、地域の医
師・訪問看護師・通所リハビリのケア
マネージャー・ヘルパー・臨床心理士・
薬剤師・保健所の保健師・ソーシャル
ワーカーなど29名の方が参加して下
さいました。事例検討では活発な意見
交換が行われました。アンケート結果
では、「今まで外来の投薬だけで、そ
の患者さんの背景に思いを及ばせるこ
とが無かった。視野が広がった。」「地
域の方と交流する良い機会となった」
「専門職から話を聞けるので、大変参考
になった」などの感想が聞かれました。
このような研修に参加する事は、お互
いの立場を理解し、専門的な意見も聞く
ことができます。何よりも顔の見える関
係を築いていく事で、連携も取り易くな
ります。次回は、3月14日(土)14
時から予定していますので、多くの方の
ご参加をお待ちしております。
~研修・勉強会のご案内~
1.
『
認知症多職種事例検討会 』
日時:平成 27 年 3 月 14 日(土) 14:00~16:00
場所:立川病院 管理棟 4 階 第 1・2 会議室
2.
『
せん妄発生時の治療
重症化させないケア
』
日時:平成 27 年 3 月 17 日(火) 17:30~18:30
場所:立川病院 管理棟 4 階 第 1 会議室
講師:精神神経科 遠藤 綾亮
認知症看護認定看護師 神山 和子
参加者:医療スタッフどなたでも
参加希望の方は、地域医療連携センター(℡042-524-2438)にご連絡下さい。